JPH05347561A - A/d変換器 - Google Patents

A/d変換器

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JPH05347561A
JPH05347561A JP5039662A JP3966293A JPH05347561A JP H05347561 A JPH05347561 A JP H05347561A JP 5039662 A JP5039662 A JP 5039662A JP 3966293 A JP3966293 A JP 3966293A JP H05347561 A JPH05347561 A JP H05347561A
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JP
Japan
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voltage
fine
coarse
comparison
period
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5039662A
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English (en)
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Masao Ito
正雄 伊藤
Shiro Hosoya
史郎 細谷
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Withdrawn legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/12Analogue/digital converters
    • H03M1/14Conversion in steps with each step involving the same or a different conversion means and delivering more than one bit
    • H03M1/144Conversion in steps with each step involving the same or a different conversion means and delivering more than one bit the steps being performed sequentially in a single stage, i.e. recirculation type
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/12Analogue/digital converters
    • H03M1/34Analogue value compared with reference values
    • H03M1/36Analogue value compared with reference values simultaneously only, i.e. parallel type
    • H03M1/361Analogue value compared with reference values simultaneously only, i.e. parallel type having a separate comparator and reference value for each quantisation level, i.e. full flash converter type
    • H03M1/362Analogue value compared with reference values simultaneously only, i.e. parallel type having a separate comparator and reference value for each quantisation level, i.e. full flash converter type the reference values being generated by a resistive voltage divider
    • H03M1/365Analogue value compared with reference values simultaneously only, i.e. parallel type having a separate comparator and reference value for each quantisation level, i.e. full flash converter type the reference values being generated by a resistive voltage divider the voltage divider being a single resistor string

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 改善された直並列型A/D変換器が開示され
る。ANDゲート回路7は、ファイン比較期間において
のみエンコーダ3から出力される信号S11′ないしS
14′をスイッチング制御信号S11ないしS14とし
てスイッチング回路11ないし14に与える。ファイン
比較期間において、1つのスイッチング回路がオンし、
詳細比較電圧が電圧比較器21ないし23に与えられ
る。 【効果】 コース比較期間においてすべてのスイッチン
グ回路がオフするので、基準電圧発生回路から正しい粗
比較電圧が出力される。その結果、コース比較期間にお
ける正しい変換が行なわれ得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、一般にA/D変換器
に関し、特に、動作において粗比較期間および精比較期
間を有するA/D変換器に関する。
【0002】
【背景の技術】従来から、アナログ信号をデジタル信号
に変換する変換器(以下「A/D変換器」という)は、
アナログ信号にデジタル信号処理を施すために広く用い
られている。たとえば、映像信号処理の分野では、高速
のデジタル信号処理が必要となるので、A/D変換器に
おいても高速の変換が要求される。
【0003】高速変換に適したA/D変換器として、従
来から並列型A/D変換器および直並列型A/D変換器
が知られる。直並列型A/D変換器では、アナログ信号
からデジタル信号への変換が、時間軸上で直列に行なわ
れる。一般に、直並列型A/D変換器は、並列型変換器
ほど高速で動作できないが、少ない電力消費を有し、か
つ半導体基板上のより少ない占有領域内に形成できる、
すなわち、高集積化に適しているので、民生用電子機器
に広く使用される。直並列型A/D変換器の一例は、
“An 8−MHz CMOS Subranging
8−Bit A/D Converter”と題され
た論文(IEEE JOURNAL OFSOLID−
STATE CIRCUITS,VOL.SC−20,
NO.6,December 1985)に開示されて
いる。この発明は、動作において粗比較期間および精比
較期間を有するA/D変換器、特に、直並列型A/D変
換器に好ましく適用され得ることが指摘される。
【0004】図11は、従来の直並列型A/D変換器の
ブロック図である。図11を参照して、A/D変換器5
00は、抵抗素子Rの直列接続により構成された基準電
圧発生回路1と、アナログ入力信号Aiの電位と与えら
れた基準電圧とを比較する電圧比較器21ないし23
と、基準電圧を電圧比較器21ないし23に伝えるため
の配線回路2と、電圧比較器21ないし23の出力に接
続されたエンコーダ3と、エンコーダ3から出力された
データを多重するためのマルチプレクサ4と、タイミン
グ信号発生器5とを含む。
【0005】基準電圧発生回路1を構成する抵抗素子R
は、予め定められた基準電位Vrefと接地との間に直
列に接続される。隣接する抵抗素子の共通接続ノードF
11ないしF43およびC1ないしC3を介して様々な
基準電圧が発生される。配線回路2は、3本の配線41
ないし43を備えている。配線41ないし43は、スイ
ッチング回路11ないし14を介して基準電圧発生回路
1に接続される。
【0006】各スイッチング回路11ないし14は、3
つのスイッチング素子を備えている。各スイッチング回
路11ないし14内の3つのスイッチング素子は、エン
コーダ3から与えられるスイッチング制御信号S11′
ないしS14′のうちの対応する信号に応答して同時に
オンする。言い換えると、スイッチング回路11ないし
14のうちの1つが、スイッチング制御信号S11′な
いしS14′に応答して選択的にオンする。
【0007】配線回路2内の配線41は、各スイッチン
グ回路11ないし14内の第1のスイッチング素子を介
してノードF11,F21,F31およびF41に接続
される。配線42は、各スイッチング回路11ないし1
4内の第2のスイッチング素子を介してノードF12,
F22,F32およびF42に接続される。配線43
は、各スイッチング回路11ないし14内の第3のスイ
ッチング素子を介してノードF13,F23,F33お
よびF43に接続される。
【0008】図12は、図11に示した1つの電圧比較
器の回路図である。図12を参照して、電圧比較器2i
は、図11に示した各電圧比較器21ないし23に適用
される。電圧比較器2iは、前段のスイッチング回路2
iaと、後段の比較回路2ibとを含む。スイッチング
回路2iaは、出力ノード68に一体接続された3つの
スイッチング素子65ないし67を備える。スイッチン
グ素子65ないし67は、図11に示したタイミング信
号発生器5から発生される制御信号φ0ないしφ2に応
答してそれぞれ動作する。
【0009】スイッチング素子65は、アナログ入力信
号Aiを受ける。スイッチング素子66は、粗比較電圧
Vrcを受ける。スイッチング素子67は、精比較電圧
Vrfを受ける。1つの粗比較電圧Vrcは、基準電圧
発生回路1内の対応する1つのノードC1ないしC3を
介して与えられる。1つの精比較電圧Vrfは、回路1
内のノードF11ないしF43のうちの対応する1つの
ノード,スイッチング回路11ないし14のうちの対応
する1つおよび配線回路2を介して与えられる。
【0010】比較回路2ibは、電圧比較のためのキャ
パシタ60と、比較結果を判定するためのインバータ6
3と、比較における初期化のためのスイッチング素子6
4とを備える。スイッチング素子64は、インバータ6
3をわたって接続され、かつ図11に示したタイミング
信号発生器5から与えられる制御信号φ0に応答して動
作する。
【0011】図13は、図12に示した電圧比較器の動
作を説明するためのタイミングチャートである。図13
を参照して、期間AZは、ノード61の電位を初期化す
るための初期化期間(以下「オートゼロ期間」という)
を示す。期間CCは、粗比較電圧Vrcを用いた比較動
作を行なう粗比較期間(以下「コース比較期間」とい
う)を示す。期間FCは、精比較電圧Vrfを用いてよ
り正確に比較動作が行なわれる精比較期間(以下「ファ
イン比較期間」という)を示す。制御信号φ0は、オー
トゼロ期間AZにおいて高レベルになり、他の期間にお
いて低レベルになる。制御信号φ1は、コース比較期間
CCにおいて高レベルになり、他の期間において低レベ
ルになる。制御信号φ2は、ファイン比較期間FCにお
いて高レベルになり、他の期間において低レベルにな
る。
【0012】したがって、スイッチング素子64および
65は、オートゼロ期間においてオンし、他の期間にお
いてオフする。スイッチング素子66は、コース比較期
間においてオンし、他の期間においてオフする。スイッ
チング素子67は、ファイン比較期間FCにおいてオン
し、他の期間においてオフする。
【0013】図14は、図12に示したインバータの入
出力特性を示す特性図である。図14を参照して、横軸
はインバータ63の入力電圧V61の変化を示し、一
方、縦軸はインバータ63の出力電圧V62の変化を示
す。曲線Tは、スイッチング素子64がオフしていると
きの入出力特性を示す。スイッチング素子64がオンし
ているとき、インバータ63の入出力電圧V61および
V62は、直線L上に存在しなければならない。したが
って、スイッチング素子64がオンしているとき、イン
バータ63の入出力電圧V61およびV62は、曲線T
と直線Lとが交わる交点Mにより決定される電圧V
BS(以下「バランス電圧」という)になる。
【0014】図12ないし図14を参照して、電圧比較
器2iの動作について説明する。まず、オートゼロ期間
AZにおいて、スイッチング素子65および64がオン
し、スイッチング素子66および67がオフする。した
がって、アナログ入力信号Aiの電位がスイッチング素
子65を介してノード68に与えられる。一方、スイッ
チング素子64のオンにより、インバータ63の入力ノ
ード61の電位は、前述のバランス電圧VBSにもたらさ
れる。その結果、キャパシタ60は、ノード68の電圧
とノード61の電圧とによって充電される。
【0015】コース比較期間において、スイッチング素
子66がオンし、他のスイッチング素子65,67およ
び64がオフする。スイッチング素子64のオフによ
り、インバータ63の入力インピーダンスが無限大とな
る。したがって、オートゼロ期間AZにおいて充電され
たノード61側の電荷は、保持される。一方、粗比較電
圧Vrcがスイッチング素子66を介してノード68に
与えられるので、ノード68での電圧変化(Vrc−A
i)がインバータ63の入力ノード61に与えられるこ
とになる。インバータ63は、入力ノード61に与えら
れた電位に応答して、粗比較結果を示す出力信号Src
を出力する。すなわち、インバータ63は、Vrc>A
iのときは、低レベルの信号Srcを出力する。Vrc
<Aiのときは、インバータ63は高レベルの信号Sr
cを出力する。以上により、コース比較期間における動
作が終了する。
【0016】図11に示した各電圧比較器21ないし2
3が、コース比較期間における比較結果を示す出力信号
をエンコーダ3に与える。エンコーダ3は、コース比較
期間CCでの比較結果に従って、適当なスイッチング制
御信号S11′ないしS14′をスイッチング回路11
ないし14に与える。したがって、スイッチング回路1
1ないし14のうちの1つが選択的にオンし、次のファ
イン比較期間FCにおいて、粗比較動作に基づく精比較
電圧が配線回路2を介して電圧比較器21ないし23に
与えられることになる。
【0017】すなわち、エンコーダ3から出力されるス
イッチング制御信号S11′ないしS14′は、次のと
おりである。ここで、基準電圧発生回路1内のノードC
1,C2およびC3から、粗比較電圧Vrc1,Vrc
2およびVrc3がそれぞれ出力されるものと仮定す
る。Ai<Vrc1であるとき、スイッチング回路14
だけをオンさせるスイッチング制御信号S11′ないし
S14′が出力される。Vrc1<Ai<Vrc2であ
るとき、スイッチング回路13だけをオンさせるスイッ
チング制御信号が与えられる。Vrc2<Ai<Vrc
3であるとき、スイッチング回路12だけをオンさせる
スイッチング制御信号が与えられる。Vrc3<Aiで
あるとき、スイッチング回路11だけをオンさせるスイ
ッチング制御信号が与えられる。すなわち、エンコーダ
3が次の表1に示すような制御信号S11′ないしS1
4′を出力し、スイッチング回路14の動作状態が変化
する。
【0018】
【表1】
【0019】ファイン比較期間FCにおいて、スイッチ
ング素子67だけがオンし、他のスイッチング素子6
5,66および64がオフする。したがって、基準電圧
発生回路1から発生された精比較電圧Vrfがスイッチ
ング素子67を介してノード68に与えられる。オート
ゼロ期間AZにおいてノード61に充電された電荷が依
然として保持されているので、ノード68での電位変化
(Vrf−Ai)がインバータ63の入力ノード61に
伝えられる。インバータ63は、入力ノード61での電
位に応答して、精比較結果を示す出力信号Srfを出力
する。すなわち、インバータ63は、Vrf>Aiであ
るとき、低レベルの信号Srfを出力する。一方、Vr
f<Aiであるとき、インバータ63は高レベルの信号
Srfを出力する。
【0020】したがって、図11に示した各電圧比較器
21ないし23は、ファイン比較期間FCにおける比較
結果を示す出力信号をエンコーダ3に与える。エンコー
ダ3は、与えられた信号を符号化し、ファイン比較期間
FCにおける比較結果を示すデータDeをマルチプレク
サ4に与える。マルチプレクサ4は、制御信号φmに応
答して、コース比較期間CCにおける比較結果を示すデ
ータDcとファイン比較期間FCにおける比較結果を示
すデータDfとをマルチプレクスし、マルチプレクスさ
れたデジタルデータDoが出力される。
【0021】図17は、図11に示したエンコーダ3の
回路ブロック図である。図17を参照して、エンコーダ
3は、ANDゲート31ないし34と、インバータ35
ないし37と、ROM38とを含む。ANDゲート31
ないし34は、図11に示した電圧比較器21ないし2
3からの出力信号および反転された出力信号を受けるよ
うに接続される。ROM38は、図11に示したタイミ
ング信号発生器5からの制御信号φeに応答して、AN
Dゲート31ないし34からの出力信号を予め定められ
た規則に従ってデジタルコード「11」,「10」,
「01」および「00」に変換する。
【0022】すなわち、図17に示したエンコーダ3
は、粗比較および精比較において次の表2に示したデジ
タルコードをそれぞれ出力する。
【0023】
【表2】
【0024】表2において、マルチプレクサ4の出力信
号も示されている。マルチプレクサ4は、粗比較および
精比較におけるエンコーダ3からの出力信号、すなわち
デジタルコードを順次に受け、デジタルコードをパラレ
ルに、言い換えると同時に変換されたデジタルデータD
oとして出力する。
【0025】粗比較動作が行なわれた後、ANDゲート
31ないし34の出力信号S11′ないしS14′は、
図11に示したスイッチング回路11ないし14を制御
するために出力される。
【0026】図15は、図11に示したタイミング信号
発生器の回路ブロック図である。図15を参照して、タ
イミング信号発生器5は、分周器151および152
と、遅延回路153,154および155と、ANDゲ
ート156とを含む。分周器151は、A/D変換にお
ける基準のタイミング信号SCを受ける。信号SCとし
て、たとえば映像信号処理におけるA/D変換のため
に、色信号副搬送波が用いられる。
【0027】ANDゲート156は、分周器151およ
び152のそれぞれの出力信号を受ける。ANDゲート
156の出力信号が、制御信号φ0として出力される。
信号φ0は遅延回路155により遅延され、遅延された
信号が制御信号φ1として出力される。分周器152の
出力信号は、遅延回路153および154によって遅延
され、遅延された信号が制御信号φ2として出力され
る。その結果、図13に示した制御信号φ0,φ1およ
びφ2が得られる。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】図16は、図11に示
したA/D変換器において繰返される変換動作を示すタ
イミングチャートである。図16では、3つのサイクル
における変換動作が示される。すなわち、オートゼロ期
間AZ1,コース比較期間CC1およびファイン比較期
間FC1によって1つの変換動作が終了する。期間CC
1およびFC1における比較動作の結果、エンコーダ3
から粗比較コードDc1および精比較コードDf1が出
力信号Deとして順次出力される。マルチプレクサ4
は、コードDc1およびDf1を変換された出力データ
Doとして並列に出力する。同様に、期間AZ2,CC
2およびFC2によってもう1つの変換動作が終了され
る。期間AZ3,CC3およびFC3によってさらにも
う1つの変換動作が終了される。図16では、アナログ
入力信号Aiの変化の一例が示される。図16における
横軸は、時間の経過を示している。
【0029】前述のように、コース比較期間における比
較結果に従ってエンコーダ3から出力されるスイッチン
グ制御信号S11′ないしS14′は、次のオートゼロ
期間AZおよびコース比較期間CCの間も引続いて出力
される。たとえば、図16において示されるように、コ
ース比較期間CC1における比較結果に基づいたスイッ
チング制御信号S11′ないしS14′は、ファイン比
較期間FC1において与えられた後、次のオートゼロ期
間AZ2およびコース比較期間CC2においても与えら
れ続ける。したがって、スイッチング回路11ないし1
4のうちの信号S11′ないしS14′により指定され
た1つが、オートゼロ期間AZ2およびコース比較期間
CC2においてもオンし続けることになる。
【0030】A/D変換器500においてマルチアドレ
スが発生したとき、エンコーダ3が、スイッチング回路
11ないし14のうちの2つ以上をオンさせるスイッチ
ング制御信号S11′ないしS14′を出力する。した
がって、スイッチング回路11ないし14のうちの2つ
以上の回路は、オートゼロ期間AZ2およびコース比較
期間CC2においてもオンし続けることになる。2つ以
上のスイッチング回路のオンにより、基準電圧発生回路
1内のノードF11ないしF43の幾つかが、オンして
いるスイッチング回路および配線回路2を介して短絡さ
れることになる。このことは、コース比較期間において
発生される粗比較電圧のレベルの変更を引き起こす。し
たがって、コース比較期間CC2における粗比較動作が
正確に行なわれ得ず、その結果、電圧比較器21ないし
23からエンコーダ3に誤った粗比較結果が与えられ
る。
【0031】たとえば、コース比較期間における粗比較
電圧の好ましくないレベル変化は、次のように説明され
る。図18は、正常動作において基準電圧発生回路1か
ら出力される出力電圧の分布を示すグラフである。図1
8を参照して、横軸は図11に示した基準電圧発生回路
1内のノードF11,F12,…,C1,…,C2,…
の位置を示し、縦軸はそれぞれのノードにおける電圧レ
ベルを示す。図18に示されるように、正常動作におい
て、すなわちマルチアドレスが発生されない場合では、
基準電圧発生回路1は、次第に下降する直線上で変化さ
れる粗基準電圧および精基準電圧を出力する。
【0032】他方、マルチアドレスが発生したとき、基
準電圧発生回路の出力電圧の分布は次のように変化す
る。一例として、アナログ入力信号Aiの電位がVrc
1<Ai<Vrc2の関係にある場合について考える。
この場合において、電圧比較器21,22および23
は、正常動作において「L」,「L」および「H」の出
力信号をそれぞれ出力する(表1参照)。しかしなが
ら、マルチアドレスが発生したとき、電圧比較器21,
22および23は、表1において( )により示される
ように「H」,「L」および「H」の出力信号をそれぞ
れ出力する。その結果、エンコーダ3が、「H」,
「L」,「H」および「L」の出力信号S11′ないし
S14′を出力するので、スイッチング回路11および
13がオンし、スイッチング回路12および14がオフ
することになる。2つのスイッチング回路11および1
3が導通することの結果として、基準電圧発生回路1が
図9に示した電圧分布を有する基準電圧を発生すること
になる。
【0033】図19は、マルチアドレスが発生したとき
の基準電圧発生回路1の出力電圧の分布を示すグラフで
ある。図19に示されるように、この例では連続的にか
つ一様に変化する基準電圧が得られず、したがって、コ
ース比較期間における誤動作が引き起こされることにな
る。
【0034】これに加えて、次のような問題も指摘され
る。前述のように、精比較電圧Vrfは、先のファイン
比較期間,後のオートゼロ期間AZおよびコース比較期
間CCにおいて電圧比較器21ないし23に与えられ続
ける。たとえば、図16を参照して、精比較電圧Vrf
1は、期間FC1,AZ2およびCC2の間与えられ続
ける。同様に、精比較電圧Vrf2は、期間FC2,A
Z3およびCC3の間与えられ続ける。
【0035】コース比較期間CCが終了するとき、新し
い精比較電圧Vrfが電圧比較器21ないし23に与え
られる。したがって、新しい精比較電圧Vrfと古い精
比較電圧Vrfとの間の電圧差が大きいとき、配線回路
2を介して電圧比較器21ないし23に与えられる精比
較電圧Vrfが変化するのに要する時間が長くなる(図
16に示したタイミングチャート参照)。このことは、
新しい精比較電圧Vrfの電圧比較器21ないし23へ
の供与が遅延されることを意味する。その結果、電圧比
較器21ないし23から精比較結果を示す信号が出力さ
れるのが遅延され、A/D変換に要する時間が長くな
る。
【0036】たとえば、図16を参照して、コース比較
期間CC3が終了するとき、大きな電圧差(Vrf2−
Vrf3)を有する新しい精比較電圧Vrf3が電圧比
較器に与えられなければならないので、電圧比較器での
電圧Vrf3の確立が遅れる。
【0037】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、A/D変換器において正確な変
換データを出力することである。
【0038】この発明のもう1つの目的は、A/D変換
器において変換速度を改善することである。
【0039】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るA
/D変換器は、複数の粗電圧範囲を規定するための複数
の粗基準電圧と複数の精電圧範囲を規定するための複数
の精基準電圧とを発生する基準電圧発生手段と、与えら
れた基準電圧によって規定された電圧範囲の中から、ア
ナログ入力信号電位を含む電圧範囲を検出する範囲検出
手段と、複数の粗基準電圧を範囲検出手段に与える粗電
圧供与手段と、粗基準電圧に基づく範囲検出手段による
検出結果に応答して、複数の精基準電圧のうち検出され
た粗範囲に含まれる精基準電圧を範囲検出手段に選択的
に与える精電圧供与手段と、粗比較期間において、精電
圧供与手段による精基準電圧の範囲検出手段への供与を
禁止する精電圧供与禁止手段とを含む。
【0040】請求項2の発明に係るA/D変換器は、さ
らに、精電圧供与手段と範囲検出手段との間に接続さ
れ、精電圧供与手段から出力された精基準電圧を範囲検
出手段に伝える中間配線手段と、粗比較期間において、
中間配線手段をアナログ入力信号電位に追従させる追従
手段とを含む。
【0041】請求項3の発明に係るA/D変換器は、さ
らに、精電圧供与手段と範囲検出手段との間に接続さ
れ、精電圧供与手段から出力された精基準電圧を範囲検
出手段に伝えるための中間配線手段と、粗比較期間の直
前の期間において、中間配線手段をアナログ入力信号電
位に追従させる追従手段と、粗比較期間において、中間
配線手段を粗比較期間の直前の期間における最終の電位
に保持する保持手段とを含む。
【0042】請求項4の発明に係るA/D変換器は、複
数の粗電圧範囲を規定するための複数の粗基準電圧およ
び複数の精電圧範囲を規定するための複数の精基準電圧
を発生する基準電圧発生手段と、入力アナログ電圧をサ
ンプリングする手段と、サンプルされた電圧に応答し
て、粗比較期間において、入力アナログ電圧が含まれる
粗電圧範囲に対応する粗比較結果コードを出力する粗範
囲検出手段と、サンプルされた電圧および粗比較結果コ
ードに応答して、精比較期間において、入力アナログ電
圧が含まれる精電圧範囲に対応する精比較結果コードを
出力する精範囲検出手段と、粗範囲検出手段に応答し
て、精比較期間のみにおいて、粗範囲検出手段により検
出された粗電圧範囲内に含まれる精基準電圧を精範囲検
出手段に与える精電圧供与手段と、粗比較結果コードお
よび精比較結果コードに応答して、入力アナログ電圧に
対応するデジタルコードを出力する手段とを含む。
【0043】請求項5の発明に係るA/D変換器は、複
数の粗電圧範囲を規定するための複数の粗基準電圧およ
び複数の精電圧範囲を規定するための複数の精基準電圧
を発生する基準電圧発生手段を含む。各複数の粗電圧範
囲は、複数の精電圧範囲のうちの対応する群を含んでい
る。このA/D変換器は、さらに、各々が第1,第2お
よび第3の入力ノードを有する複数の電圧比較器を含
む。各複数の電圧比較器は、サンプリング期間において
第1の入力ノードを介して入力アナログ電圧をサンプル
し、粗比較期間において、サンプルされた電圧を第2の
入力ノードを介して与えられる電圧と比較しかつ粗比較
結果信号を出力し、精比較期間において、サンプルされ
た電圧を第3の入力ノードを介して与えられる電圧と比
較しかつ精比較結果信号を出力する。このA/D変換器
は、さらに、複数の電圧比較器から出力される粗比較結
果信号および精比較結果信号を予め定められた規則に従
って上位ビット信号および下位ビット信号に変換し、そ
れらを順次に出力するエンコーダと、エンコーダからの
上位ビット信号および下位ビット信号をパラレルに出力
するマルチプレクサと、粗比較結果信号に応答して、複
数の精基準電圧のうち粗比較結果に対応する幾つかを選
択的に複数の電圧比較器に与えるスイッチング回路と、
粗比較結果信号を精比較期間のみにおいてスイッチング
回路に伝える粗比較結果伝送制御回路とを含む。
【0044】
【作用】請求項1の発明におけるA/D変換器では、粗
比較期間において、精電圧供与禁止手段が精電圧供与手
段による精基準電圧の範囲検出手段への供与を禁止す
る。したがって、基準電圧発生手段から出力される複数
の粗基準電圧のレベルが、複数の精基準電圧の出力によ
って影響されないので、範囲検出手段による粗電圧範囲
の検出が正確に行なわれ得る。したがって、正確な変換
データが得られる。
【0045】請求項2の発明におけるA/D変換器で
は、範囲検出手段が粗電圧範囲を検出している間におい
て、追従手段が中間配線手段をアナログ入力信号電位に
追従させる。したがって、中間配線手段から範囲検出手
段に与えられる次の精基準電圧が、アナログ入力信号電
位から変化されるので、精基準電圧の範囲検出手段への
供与に要する時間が短縮される。その結果、A/D変換
速度が改善される。
【0046】請求項3の発明におけるA/D変換器で
は、粗比較期間の直前の期間において、追従手段が中間
配線手段をアナログ入力信号電位に追従させている。保
持手段は、粗比較期間において、中間配線手段を粗比較
期間の直前の期間における最終の電位に保持する。した
がって、中間配線手段から範囲検出手段に与えられる次
の精基準電圧が、アナログ入力信号電位から変化され、
精基準電圧を範囲検出手段に与えるのに要する時間が短
縮されるという利点に加えて、保持手段による利点もも
たらされ得る。すなわち、中間配線手段の電位が保持手
段により保持されるので、中間配線手段における電荷の
リークにより引き起こされる電圧レベルの低下が防がれ
る。したがって、精比較に要する時間の増大が防がれ、
変換速度が改善され得る。
【0047】請求項4の発明におけるA/D変換器で
は、精電圧供与手段が、精比較期間のみにおいて、精基
準電圧を精範囲検出手段に与える。したがって、複数の
粗基準電圧のレベルが粗比較期間においてマルチアドレ
スの発生によって影響されないので、範囲検出手段によ
る粗電圧範囲の検出が正確に行なわれ得る。その結果、
正確な変換データが得られる。
【0048】請求項5の発明におけるA/D変換器で
は、粗比較結果伝送制御回路が、複数の電圧比較器から
出力される粗比較結果信号を精比較期間のみにおいてス
イッチング回路に伝える。スイッチング回路は、したが
って、精比較期間のみにおいて、精基準電圧を選択的に
複数の電圧比較器に与える。したがって、複数の粗基準
電圧のレベルが粗比較期間においてマルチアドレスの発
生によって影響されないので、複数の電圧比較器による
粗比較動作が正確に行なわれ得る。その結果、正確な変
換データが得られる。
【0049】
【実施例】図1は、この発明の一実施例を示すA/D変
換器の回路ブロック図である。図1を参照して、A/D
変換器100は、新たに追加されたゲート回路7を含
む。ゲート回路7は、タイミング信号発生器5から発生
される制御信号φ2と、エンコーダ3から出力されるス
イッチング制御信号S11′ないしS14′とを受け
る。ゲート回路7は、制御信号φ2に応答して、スイッ
チング回路11ないし14のための新しいスイッチング
制御信号S11ないしS14を出力する。スイッチング
回路11ないし14は、新しいスイッチング制御信号S
11ないしS14に応答してそれぞれ動作する。A/D
変換器100における他の回路構成は、図11に示した
従来のA/D変換器500と基本的に同様であるので説
明が省略される。
【0050】図2は、図1に示したゲート回路7の一例
を示す論理回路図である。図2を参照して、ゲート回路
7aは、各々が第1および第2の入力ノードを有するA
NDゲート71ないし74を含む。ANDゲート71な
いし74は、それぞれの第1の入力ノードを介して、タ
イミング信号発生器5から制御信号φ2を受ける。AN
Dゲート71ないし74は、それぞれの第2の入力ノー
ドを介して、エンコーダ3からスイッチング制御信号S
11′ないしS14′をそれぞれ受ける。ANDゲート
71ないし74は、出力信号S11ないしS14をスイ
ッチング回路11ないし14に与える。
【0051】動作において、ANDゲート71ないし7
4は、高レベルの制御信号φ2が与えられたとき、スイ
ッチング制御信号S11′ないしS14′を出力信号S
11ないしS14として伝送する。他方、低レベルの制
御信号φ2が与えられたとき、スイッチング制御信号S
11′ないしS14′は伝送されない。
【0052】図3は、図1に示したゲート回路7の別の
例を示す回路図である。図3を参照して、ゲート回路7
bは、制御信号φ2に応答して導通するスイッチング素
子75ないし78を含む。スイッチング素子75ないし
78は、スイッチング制御信号S11′ないしS14′
を受けるように接続される。
【0053】動作において、高レベルの制御信号φ2が
与えられたとき、スイッチング素子75ないし78が導
通する。したがって、スイッチング制御信号S11′な
いしS14′がスイッチング制御信号S11ないしS1
4として転送される。他方、低レベルの制御信号φ2が
与えられたとき、スイッチング素子75ないし78がオ
フする。したがって、スイッチング制御信号S11′な
いしS14′は伝送されない。
【0054】図4は、図1に示したA/D変換器におけ
る動作を説明するためのタイミングチャートである。図
1および図4を参照して、以下にA/D変換器100の
動作について説明する。なお、基本的な変換動作は図1
1に示したA/D変換器500と同様であるので、説明
は省略され、以下の記載では、特にゲート回路7を設け
たことにより得られる利点について説明する。
【0055】タイミング信号発生器5から発生される制
御信号φ2は、ファイン比較期間FCにおいて高レベル
になり、他の期間AZおよびCCにおいて低レベルにな
る。したがって、ゲート回路7は、ファイン比較期間F
Cにおいてのみ、エンコーダ3から出力されたスイッチ
ング制御信号S11′ないしS14′を新しいスイッチ
ング制御信号S11ないしS14として出力する。した
がって、スイッチング回路11ないし14のうちのいず
れか1つが、ファイン比較期間FCにおいてオンする。
他の期間、すなわちオートゼロ期間AZおよびコース比
較期間CCにおいては、すべてのスイッチング回路11
ないし14が、ゲート回路7から与えられる信号S11
ないしS14に応答してオフする。したがって、オート
ゼロ期間AZおよびコース比較期間CCにおいて、精比
較電圧Vrfが電圧比較器21ないし23に与えられな
い。
【0056】たとえば、図4を参照して、ファイン比較
期間FC1,FC2およびFC3においてのみ、スイッ
チング制御信号S11ないしS14がスイッチング回路
11ないし14に与えられる。したがって、各ファイン
比較期間FC1,FC2およびFC3において、スイッ
チング制御信号S11ないしS14のうちのいずれか1
つの活性化された信号により決定される精比較電圧が、
電圧比較器21ないし23に与えられる。他の期間、す
なわち期間AZ1,CC1,AZ2,CC2,…など
は、すべてのスイッチング回路11ないし14がオフす
るので、精基準電圧Vrfが電圧比較器21ないし23
に与えられない。
【0057】コース比較期間CC1,CC2およびCC
3において精基準電圧Vrfが出力されないことは、次
のような利点をもたらす。A/D変換器100において
マルチアドレスが発生した場合に、スイッチング回路1
1ないし14のうちの2つ以上をオンさせる信号S1
1′ないしS14′がエンコーダ3から出力されるので
あるが、コース比較期間CCにおいてはこれらの信号S
11′ないしS14′がスイッチング制御信号S11な
いしS14としてスイッチング回路11ないし14に与
えられない。したがって、図11に示したA/D変換器
500において引き起こされたような問題、すなわち基
準電圧発生回路1内のノードF11ないしF43のうち
の幾つかがスイッチング回路11ないし14のいくつか
および配線回路2を介して短絡されることが防がれ、粗
比較電圧Vrcの好ましくない変化が防がれる。したが
って、コース比較期間において、正しい粗比較電圧Vr
cを用いた比較動作が行なわれ、正しい粗比較結果が得
られる。
【0058】ファイン比較期間FCでは、ゲート回路7
が信号S11′ないしS14′を新しいスイッチング制
御信号S11ないしS14として出力するので、この期
間FCにおいて図17に示した従来のA/D変換器50
0と同様の精比較動作が行なわれる。すなわち、スイッ
チング回路11ないし14のうちの1つがオンし、粗比
較結果に基づいた精基準電圧Vrfが電圧比較器21な
いし23に与えられる。
【0059】図5は、この発明のもう1つの実施例を示
すA/D変換器の回路ブロック図である。図5を参照し
て、図1に示したA/D変換器100と比較すると、A
/D変換器200は、配線回路2内の配線41ないし4
3に接続されたスイッチング回路6をさらに備えてい
る。スイッチング回路6は、アナログ入力信号Aiを受
けるように接続される。スイッチング回路6は、タイミ
ング信号発生器5から発生される制御信号φ0に応答し
て、アナログ入力信号Aiを配線41ないし43に与え
る。他の回路構成は、図1に示したA/D変換器100
と同様であるので説明が省略される。
【0060】図6は、図5に示したA/D変換器の動作
を説明するためのタイミングチャートである。図5およ
び図6を参照して、以下にA/D変換器200の動作に
ついて説明する。なお、基本的な動作は図1および図1
1に示したA/D変換器100および500と同様であ
るので説明が省略され、特にスイッチング回路6が設け
られた利点について説明する。
【0061】ゲート回路7は、前述のように、オートゼ
ロ期間AZおよびコース比較期間CCにおいて、スイッ
チング制御信号S11ないしS14がスイッチング回路
11ないし14に与えられるのを禁止する。これに加え
て、新たに設けられたスイッチング回路6は、期間AZ
において、アナログ入力信号Aiを配線41ないし43
に与える。したがって、各配線41ないし43の電位
は、アナログ入力信号Aiの電位に追従して変化される
ことになる。このことは、次のような利点をもたらす。
【0062】図6を参照して、オートゼロ期間AZにお
いて、精比較電圧Vrfがアナログ入力信号Aiの電位
に追従して変化していることがわかる。すなわち、期間
AZ1,AZ2およびAZ3において、図5に示したス
イッチング回路6が高レベルの信号φ0に応答してオン
するので、配線回路2内の配線41ないし43がアナロ
グ入力信号Aiの電位に追従される。その結果、これら
の期間AZおよびCCにおいて電圧比較器21ないし2
3に与えられる精比較電圧Vrfは、アナログ入力信号
Aiに追従する。
【0063】各コース比較期間CC1,CC2およびC
C3が終了するとき、精比較電圧Vrfとして、スイッ
チング制御信号S11ないしS14により指定された電
圧が出力される。たとえば、コース比較期間CC1が終
了するとき、新しい精比較電圧Vrf1が出力される。
精比較期間FC1において、精比較電圧Vrf1に基づ
く精比較動作が行なわれる。
【0064】したがって、電圧比較器21ないし23に
与えられる精比較電圧Vrfは、オートゼロ期間AZに
おける最後のアナログ入力信号電位から変化されるの
で、精比較電圧Vrfの変化に要する時間が短縮され
る。たとえば、図11に示した従来のA/D変換器50
0では、図16に示したファイン比較期間FC3が開始
されるとき、大きな電圧差(Vrf2−Vrf3)が生
じる。したがって、A/D変換器500では精基準電圧
Vrf3が確立されるまでに長い時間が必要となるが、
図5に示したA/D変換器200においてこの点が改善
されている。すなわち、図6に示されるように、ファイ
ン比較期間FC3が始まるとき、精基準電圧Vrf3
は、オートゼロ期間AZにおける最後のアナログ入力信
号電位Aiから変化される。精基準電圧Vrf3はコー
ス比較期間CC3における比較結果に基づいて選択され
ているので、電圧差(Ai−Vrf3)が前述の電圧差
(Vrf2−Vrf3)よりも小さい。したがって、精
基準電圧Vrf3が確立されるまでに要する時間が短縮
される。その結果、A/D変換器200において、ファ
イン比較期間FCにおいてより高速の精比較動作が可能
となるので、変換速度が改善され得る。
【0065】図5に示したA/D変換器200において
も、オートゼロ期間AZおよびコース比較期間CCにお
いてスイッチング制御信号S11ないしS14がスイッ
チング回路11ないし14に与えられないので、マルチ
アドレスの発生により、これらの期間において粗比較電
圧Vrcが変化されるのが防がれる。したがって、図5
に示したA/D変換器200が、図1に示したA/D変
換器100においてもたらされた利点をも有しているこ
とが指摘される。
【0066】図7は、この発明のさらにもう1つの実施
例を示すA/D変換器の回路ブロック図である。図7を
参照して、図5に示したA/D変換器200と比較する
と、A/D変換器300は、さらに、スイッチング回路
6の前段に設けられたバッファ回路71ないし73を備
えている。アナログ入力信号Aiの電位は、バッファ回
路71ないし73を介してスイッチング回路6に与えら
れる。他の回路構成は、図5に示したA/D変換器20
0と同様であるので説明が省略される。図5に示したA
/D変換器200によりもたらされた利点に加えて、図
7に示したA/D変換器300は、さらに次のような利
点をもたらすことができる。
【0067】一般に、配線回路2内の各配線41ないし
43は、接地に対し容量を有している。したがって、こ
れらの配線41ないし43をアナログ入力信号Aiのみ
によって駆動することは、時間遅延を引き起こすことに
なる。図7に示した各バッファ回路71ないし73は、
たとえばソースホロワ回路のように高い入力インピーダ
ンスと低い出力インピーダンスとを有しているので、配
線41ないし43が有する容量による影響を防ぐことが
できる。言い換えると、バッファ回路71ないし73は
インピーダンス変換回路として動作する。その結果、ア
ナログ入力信号Aiの電位を配線回路2に伝えるのに要
する時間が短縮され、変換速度がさらに改善される。
【0068】図8は、この発明のさらにもう1つの実施
例を示すA/D変換器400の回路ブロック図である。
図8を参照して、図5に示したA/D変換器200と比
較すると、A/D変換器400は、電圧比較器21ない
し23の出力側に設けられたバッファ回路74と、スイ
ッチング回路6の入力側に設けられたバッファ回路75
とをさらに含む。各バッファ回路74および75は、ア
ナログ入力信号Aiを受けるように接続される。各バッ
ファ回路74および75は、たとえばソースホロワ回路
により構成されており、高い入力インピーダンスを有し
かつ低い出力インピーダンスを有する。他の回路構成
は、図5に示したA/D変換器200と同様であるので
説明が省略される。図8に示したA/D変換器400
は、図7に示したA/D変換器300における利点に加
えて、さらに次のような利点をもたらすことができる。
【0069】アナログ入力信号Aiが、バッファ回路7
5を介して配線回路2に与えられるので、図7に示した
A/D変換器300と同様に、配線41ないし43の電
位が、アナログ入力信号Aiに追従して変化するのに要
する時間が短縮される。したがって、A/D変換器40
0においても、図7に示したA/D変換器300と同様
の高速化における利点が得られる。
【0070】これに加えて、電圧比較器21ないし23
の入力側にバッファ回路74が設けられているので、バ
ッファ回路74および75の特性が周囲環境の変化によ
り変動されても、悪影響が生じるのが防がれる。すなわ
ち、図7に示したA/D変換器300では、スイッチン
グ回路6の入力側だけにバッファ回路71ないし73が
設けられているので、たとえば周囲温度の変化により、
バッファ回路71ないし73の特性が変化される。した
がって、電圧比較器21ないし23に与えられるアナロ
グ入力信号Aiと配線回路2に与えられるアナログ入力
信号Aiとの間に違いが生じ得るので、配線41ないし
43の電位変化が精度において劣る。しかしながら、図
8に示したA/D変換器400において、電圧比較器2
1ないし23の入力側およびスイッチング回路6の入力
側に、同じ回路特性を有するバッファ回路74および7
5がそれぞれ設けられているので、温度変化などにより
引き起こされる悪影響を防ぐことが可能となる。
【0071】図9は、この発明のさらにもう1つの実施
例を示すA/D変換器600の回路ブロック図である。
図9を参照して、図5に示したA/D変換器200と比
較すると、A/D変換器600は、アナログ入力信号A
iを受けるように接続されたサンプルホールド回路(S
/H)8をさらに含む。サンプルホールド回路8は、タ
イミング信号発生器5から出力される高レベルの制御信
号φ0に応答して、アナログ入力信号Aiに追従する出
力電圧Vshをスイッチング回路6に与える。低レベル
の制御信号φ0が与えられたとき、信号φ0の立下がり
の直前の時点におけるアナログ入力信号Aiの電位を保
持し、保持された電位をスイッチング回路6に与える。
すなわち、サンプルホールド回路8は、制御信号φ0が
低レベルにある期間において、保持された電圧Vshを
スイッチング回路6に与える。
【0072】スイッチング回路6は、タイミング信号発
生器5から与えられる反転された制御信号/φ2に応答
して、サンプルホールド回路8から与えられた電圧を配
線41ないし43に与える。他の回路構成は、図5に示
したA/D変換器200と同様であるので説明が省略さ
れる。図9に示したA/D変換器600は、図5に示し
たA/D変換器200における利点に加えて、さらに次
のような利点をもたらすことができる。
【0073】前述のように、配線回路2内の各配線41
ないし43は、接地に対し容量を有している。この容量
があまりに大きいと、アナログ入力信号Aiの伝達にお
いて遅延が引き起こされるので、この容量は小さいほど
好ましい。しかしながら、配線41ないし43の接地に
対する容量が小さすぎると、アナログ入力信号Aiの電
圧がコース比較期間CCにおいて保持できなくなる。す
なわち、各配線41ないし43からの電荷のリークによ
り、各配線41ないし43の電圧レベルが減少される。
【0074】図9に示したA/D変換器600では、こ
の問題の発生を防ぐためのサンプルホールド回路8が設
けられている。図10を参照して、サンプルホールド回
路8は、高レベルの制御信号φ0に応答して、各オート
ゼロ期間AZ1,AZ2およびAZ3においてアナログ
入力信号Aiの電圧を出力電圧Vshとして伝送する。
すなわち、アナログ入力信号Aiの電位に追従する出力
電圧Vshがスイッチング回路6に与えられる。他方、
サンプルホールド回路8は、低レベルの制御信号φ0に
応答して、各オートゼロ期間AZ1,AZ2およびAZ
3における最終の電圧を出力電圧Vshとして出力す
る。すなわち、コース比較期間CC1,CC2およびC
C3ならびにファイン比較期間FC1,FC2およびF
C3において、オートゼロ期間における最終の電圧が保
持される。
【0075】その結果、コース比較期間CCにおいて配
線41ないし43からの電荷のリークが引き起こされて
も、サンプルホールド回路8が失われた電荷を補うの
で、各配線41ないし43の電圧レベルを一定のレベ
ル、すなわち各オートゼロ期間AZにおける最終の電圧
レベルに保つことができる。したがって、各ファイン比
較期間FCが開始されるとき、精比較電圧Vrfを確立
するのに要する時間がより短縮され得る。その結果、精
比較に要する時間がより短縮され、変換速度が改善され
得る。
【0076】このように、図1に示したA/D変換器1
00は、コース比較期間CCにおいてスイッチング制御
信号S11ないしS14のスイッチング回路11ないし
14への供与を禁止するゲート回路7を備えているの
で、コース比較期間CCにおいていずれのスイッチング
回路11ないし14もオンしない。したがって、マルチ
アドレスが発生した場合でも、基準電圧発生回路1内の
幾つかのノードが配線回路2を介して短絡されないの
で、コース比較期間CCにおいて正しい粗比較電圧Vr
cが出力される。その結果、コース比較期間CCにおけ
る正しい比較動作が行なわれ得るので、A/D変換器1
00から正確な変換データDoが出力される。
【0077】これに加えて、図5,図7および図8に示
したA/D変換器200,300および400は、コー
ス比較期間CCにおいて、配線回路2内の配線41ない
し43の電位をアナログ入力信号Aiに追従させるため
の回路構成を備えているので、ファイン比較期間FCが
開始されるとき、精比較電圧Vrfの電位が確立される
のに要する時間が短縮される。したがって、精比較に要
する時間が短縮され、変換速度が改善される。これに加
えて、図9に示したA/D変換器600は、さらにサン
プルホールド回路8を備えているので、配線41,42
および43の電位の低下が防がれ、精比較に要する時間
の増大が防がれ得る。
【0078】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、粗比較期間において、精電圧供与手段による精基準
電圧の範囲検出手段への供与を禁止する精電圧供与禁止
手段を設けたので、正確な変換データを出力することの
できるA/D変換器が得られた。
【0079】また、請求項2の発明によれば、粗比較期
間において、中間配線手段をアナログ入力信号電位に追
従させる追従手段を設けたので、改善された変換速度を
有するA/D変換器が得られた。
【0080】さらに、請求項3の発明によれば、追従手
段により粗比較期間の直前の期間においてアナログ入力
信号電位に追従された電位に中間配線手段を保持する保
持手段を設けたので、中間配線手段における電荷のリー
クにかかわらず、改善された変換速度を有するA/D変
換器が得られた。
【0081】さらには、請求項4の発明によれば、精比
較期間のみにおいて精基準電圧を精範囲検出手段に与え
る精電圧供与手段を設けたので、正確な変換データを出
力することのできるA/D変換器が得られた。
【0082】さらにはまた、請求項5の発明によれば、
複数の電圧比較器から出力される粗比較結果信号を精比
較期間のみにおいてスイッチング回路に伝える粗比較結
果伝送制御回路を設けたので、正確な変換データを出力
することのできるA/D変換器が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すA/D変換器の回路
ブロック図である。
【図2】図1に示したゲート回路7の一例を示す論理回
路図である。
【図3】図1に示したゲート回路7の別の例を示す回路
図である。
【図4】図1に示したA/D変換器における動作を説明
するためのタイミングチャートである。
【図5】この発明のもう1つの実施例を示すA/D変換
器の回路ブロック図である。
【図6】図5に示したA/D変換器の動作を説明するた
めのタイミングチャートである。
【図7】この発明のさらにもう1つの実施例を示すA/
D変換器の回路ブロック図である。
【図8】この発明のさらにもう1つの実施例を示すA/
D変換器の回路ブロック図である。
【図9】この発明のさらにもう1つの実施例を示すA/
D変換器の回路ブロック図である。
【図10】図9に示したA/D変換器における動作を説
明するためのタイミングチャートである。
【図11】従来のA/D変換器の回路ブロック図であ
る。
【図12】図11に示した1つの電圧比較器の回路図で
ある。
【図13】図12に示した電圧比較器の動作を説明する
ためのタイミングチャートである。
【図14】図12に示したインバータの入出力特性を示
す特性図である。
【図15】図11に示したタイミング信号発生器の回路
ブロック図である。
【図16】図11に示したA/D変換器における動作を
説明するためのタイミングチャートである。
【図17】図11に示したエンコーダ3の回路ブロック
図である。
【図18】正常動作における基準電圧発生回路の出力電
圧の分布を示すグラフである。
【図19】マルチアドレスが発生したときの基準電圧発
生回路の出力電圧の分布を示すグラフである。
【符号の説明】
1 基準電圧発生回路 2 配線回路 3 エンコーダ 4 マルチプレクサ 5 タイミング信号発生器 7 ゲート回路 8 サンプルホールド回路 11−14 スイッチング回路 21−23 電圧比較器 S11−S14 スイッチング制御信号 φ0,φ1,φ2 制御信号 Ai アナログ入力信号 Do 出力データ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の粗電圧範囲を規定するための複数
    の粗基準電圧と複数の精電圧範囲を規定するための複数
    の精基準電圧とを発生する基準電圧発生手段を含み、各
    前記複数の粗電圧範囲は、前記複数の精電圧範囲の対応
    する群を含んでおり、 与えられた基準電圧によって規定された電圧範囲の中か
    ら、アナログ入力信号電位を含む電圧範囲を検出する範
    囲検出手段と、 前記複数の粗基準電圧を前記範囲検出手段に与える粗電
    圧供与手段とを含み、 前記範囲検出手段は、与えられた粗基準電圧に基づい
    て、アナログ入力信号電位を含む粗電圧範囲を検出し、 前記範囲検出手段に応答して、前記複数の精基準電圧の
    うち、検出された粗範囲に含まれる精基準電圧を前記範
    囲検出手段に選択的に与える精電圧供与手段を含み、 前記範囲検出手段は、粗比較期間において、与えられた
    精基準電圧に基づいて、アナログ入力信号電位を含む精
    電圧範囲を検出し、 前記粗比較期間において、前記精電圧供与手段による精
    基準電圧の前記範囲検出手段への供与を禁止する精電圧
    供与禁止手段を含む、A/D変換器。
  2. 【請求項2】 さらに、 前記精電圧供与手段と前記範囲検出手段との間に接続さ
    れ、前記精電圧供与手段から出力された精基準電圧を前
    記範囲検出手段に伝えるための中間配線手段と、 前記粗比較期間において、前記中間配線手段をアナログ
    入力信号電位に追従させる追従手段とを含む、請求項1
    に記載のA/D変換器。
  3. 【請求項3】 さらに、 前記精電圧供与手段と前記範囲検出手段との間に接続さ
    れ、前記精電圧供与手段から出力された精基準電圧を前
    記範囲検出手段に伝えるための中間配線手段と、 前記粗比較期間の直前の期間において、前記中間配線手
    段をアナログ入力信号電位に追従させる追従手段と、 前記粗比較期間において、前記中間配線手段を前記直前
    の期間における最終の電位に保持する保持手段とを含
    む、請求項1に記載のA/D変換器。
  4. 【請求項4】 入力アナログ電圧を対応するデジタルコ
    ードに変換するA/D変換器であって、 複数の粗電圧範囲を規定するための複数の粗基準電圧お
    よび複数の精電圧範囲を規定するための複数の精基準電
    圧を発生する基準電圧発生手段と、 入力アナログ電圧をサンプリングする手段と、 サンプルされた電圧に応答して、粗比較期間において、
    入力アナログ電圧が含まれる粗電圧範囲に対応する粗比
    較結果コードを出力する粗範囲検出手段と、 サンプルされた電圧および粗比較結果コードに応答し
    て、精比較期間において、入力アナログ電圧が含まれる
    精電圧範囲に対応する精比較結果コードを出力する精範
    囲検出手段と、 前記粗範囲検出手段に応答して、前記精比較期間のみに
    おいて、前記粗範囲検出手段により検出された前記粗電
    圧範囲内に含まれる精基準電圧を前記精範囲検出手段に
    与える精電圧供与手段と、 前記粗比較結果コードおよび前記精比較結果コードに応
    答して、前記デジタルコードを出力する手段とを含む、
    A/D変換器。
  5. 【請求項5】 複数の粗電圧範囲を規定するための複数
    の粗基準電圧および複数の精電圧範囲を規定するための
    複数の精基準電圧を発生する基準電圧発生手段を含み、 各前記複数の粗電圧範囲は、前記複数の精電圧範囲のう
    ちの対応する群を含んでおり、 各々が第1,第2および第3の入力ノードを有する複数
    の電圧比較器を含み、 各前記複数の電圧比較器は、サンプリング期間において
    第1の入力ノードを介して入力アナログ電圧をサンプル
    し、粗比較期間において、サンプルされた電圧を第2の
    入力ノードを介して与えられる電圧と比較しかつ粗比較
    結果信号を出力し、精比較期間において、サンプルされ
    た電圧を第3の入力ノードを介して与えられる電圧と比
    較しかつ精比較結果信号を出力し、 前記複数の電圧比較器に接続され、前記複数の電圧比較
    器から出力される粗比較結果信号および精比較結果信号
    を予め定められた規則に従って上位ビット信号および下
    位ビット信号に変換し、それらを順次に出力するエンコ
    ーダと、 前記エンコーダに接続され、前記上位ビット信号および
    下位ビット信号をパラレルに出力するマルチプレクサ
    と、 前記複数の電圧比較器から出力される粗比較結果信号に
    応答して、前記複数の精基準電圧のうち粗比較結果に対
    応する幾つかを選択的に前記複数の電圧比較器に与える
    スイッチング回路と、 前記複数の電圧比較器から出力される粗比較結果信号を
    精比較期間のみにおいて前記スイッチング回路に伝える
    粗比較結果伝送制御回路とを含む、A/D変換器。
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