JPH05346743A - 加熱装置 - Google Patents
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- JPH05346743A JPH05346743A JP4156755A JP15675592A JPH05346743A JP H05346743 A JPH05346743 A JP H05346743A JP 4156755 A JP4156755 A JP 4156755A JP 15675592 A JP15675592 A JP 15675592A JP H05346743 A JPH05346743 A JP H05346743A
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Abstract
寿命を延ばすことができるようにした加熱装置を提供す
ることにある。 【構成】 固定の発熱体と、定着フィルムと、転写媒体
を前記定着フィルムと一体で搬送する加圧部材と、発熱
体支持部と該定着フィルムの内面を長手向全域にわたっ
て案内する定着フィルム支持面を有する定着フィルムガ
イドとを備えた加熱装置において、前記定着フィルム支
持面が、両端部近傍において前記加圧部材の中心軸と所
定の角度をなしている。
Description
接させて移動駆動させた耐熱性定着フィルムの発熱体側
とは反対面に、顕画像を支持する転写媒体(転写紙)を
導入し、密着させて定着フィルムと一緒に発熱体位置を
通過させることで発熱体の熱を定着フィルムを介して転
写媒体に与える方式(フィルム加熱方式)の加熱装置に
関するものである。
ファックス当の画像形成装置における画像加熱定着装
置、即ち電子写真・静電記録・磁気記録等の適宜の画像
形成プロセス手段により加熱溶融性の樹脂等より成るト
ナーを用いて転写紙(転写材シ
号公報等のように、固定支持されたヒータと、このヒー
タに対抗圧接しつつ搬送される耐熱性の定着フィルム
と、このフィルムを介して記録材をヒータに密着させる
加圧部材を有し、ヒータの熱を定着フィルムを介して記
録材へ付与することで、記録材面に形成担持されている
未定着画像を記録材面上に加熱定着させるフィルム加熱
方式の加熱装置が提案されている。
ヒータとして低熱容量加熱体を用いることができる。こ
のため、従来の接触加熱方式である熱ローラ方式やベル
ト加熱方式などの加熱装置に比べ省電力化及びウエイト
タイム短縮化(クイックスタート)が可能となる。その
他、従来の加熱方式の種々の欠点を解決できる利点を有
し、効果的なものである。
フィルムを用いるためフィルムを常に全周的にテンショ
ンを加えて張り状態にしたものは、そのフィルムの駆
動、走行等の制御に複雑な装置が必要であった。
の改良型装置として、特願平2−153602〜153
610号、同2−339897〜339900号等(以
下テンションレス系のフィルム加熱方式の加熱装置と記
す)に記載されるような、フィルムとしてエンドレスの
形態のものを用い、その周長の少なくとも一部は常にテ
ンションフリー(テンションが加わらない状態)とし、
フィルムの走行移動は加圧部材の回転駆動力から得るよ
うにしたフィルム加熱方式の加熱装置が提案されてい
る。これによりフィルムの寄り移動力を低減化してフィ
ルムの寄り規制をフィルムの長手方向の端部をフランジ
部材で受け止めさせて規制する単純構成で行うことを可
能にし、装置全体を簡略化し、駆動トルクを大幅に低減
できた。図10にテンションレス系のフィルム加熱方式
の加熱装置の一例の要部の概略を示した。図10におい
て、定着フィルム8は加圧ローラ9、ヒータ14および
転写紙との摩擦力により走行し、走行中に発生する定着
フィルム8の寄りは定着フィルム8の長手方向の端部を
フランジ13で規制することで制御している。
着フィルムの加圧ローラによる駆動方法を使用した従来
の方式の画像加熱の断面図を示した。ここで、図18と
図20は加圧ローラ軸に垂直な方向の断面図、図19と
図21は加圧ローラ軸に水平な方向の断面図である。
ィルムガイド23に沿って加圧ローラ9、ヒータ21お
よび転写紙Pとの摩擦力により走行し、駆動力は加圧ロ
ーラ同軸状の駆動ギヤ22を通してモータ(不図示)か
ら加圧ローラに伝達される。不図示の画像形成部から搬
送された未定着トナー画像を担持した転写紙は、前記定
着ニップを通過する過程で加熱、加圧される。この過程
でトナー画像は軟化、溶融、固化永久固着像を形成す
る。
ムガイド23は、強度のあるステンレス製である。ヒー
タ21はヒータ取付部材25によってフィルムガイド2
3から絶縁断熱されている。フィルム8はフィルムガイ
ド23に沿ってニップ部Nに突入し、ヒータ21によっ
て直接加熱された後、再び金属製ガイド23を摺動して
回転する。
ムガイド23の材質は熱硬化性樹脂で、該ガイド23の
ヒータ取付部23aにおいては断熱絶縁の効果がある。
断熱性については、図18、図19に示した加熱装置に
おけるフィルム取付部材25よりも断熱材としての樹脂
部の熱容量が大きいので優れているが、強度については
劣っている。また図20と図21に示した加熱装置にお
けるフィルムガイド23のフィルム摺動部23bは樹脂
のため、図18、図19の金属性のフィルムガイドより
摺動性について優れている。
ス系のフィルム加熱装置の場合でも、回転走行するフィ
ルムとフィルムを挟みニップを形成する加熱部材として
の加圧ローラおよびヒータの部品精度がバラついたり、
ヒータの幅方向で温度分布が生じたりすることによっ
て、フィルムの搬送力はその幅方向で不均一となり、図
4で後述説明するように定着フィルム内周長と定着フィ
ルムガイド周長差の程度によって定着フィル中心軸を定
着フィルム支持面10a、フランジ13に対してα°傾
き、方向を限定できないフィルムの寄りが生じ、フィル
ム端部をフランジで規制させてそのようなフィルム寄り
移動を規制させたとき、フィルムの膜厚、材質によって
はフィルムに折れ、皺および亀裂を生じる現象が見ら
れ、その結果として画像加熱定着装置にあっては定着画
像の劣化、定着フィルムの走行不良、耐久寿命の低下、
フィルムの寄り規制音の発生等の問題点があった。
いて、トナーを定着させるために、フィルムガイドおよ
びヒータ取付部材に要求される機能にはヒータの発生す
る熱量の成るべく多くがニップ側に流入するための断熱
性、トナーを加圧するための荷重に耐え得る強度を満た
さなければならない。またその他に要求される機能とし
てフィルムとフィルムガイド間の摺動における耐摩擦、
耐摩耗性がある。
ニップ部加圧のための荷重に対する強度は金属性のた
め、十分であるがヒータ取付部材の体積が小さく、熱量
の多くが、フィルムガイド側に流入し、ニップ部を急速
に暖める事ができない上にニップ部を定着に要求される
温度にまで上昇させるためにヒータの発熱量が増加し効
率が悪くなる。また、フィルムガイドのフィルム摺動部
が金属のため、フィルムの摺動性が悪く耐摩耗性が著し
く劣る。さらに、図20、図21の従来例では、ヒータ
取付部の断熱性と、フィルムガイドフィルム摺動部につ
いては優れた性能を示すが、強度的に十分ではない。す
なわち、図20、図21の従来例のフィルムガイド13
は、低温時には、定着の加圧力には十分耐え得る強度は
持っているが、加熱によるヒータ取付部の変形や、長時
間高温と荷重を受ける事によるフィルムガイド材料であ
る熱硬化製樹脂のクリープ変形が大きく、紙幅方向にク
ラウンまたは逆クラウン形状になり一定の加圧力をニッ
プに与える事ができず、紙幅方向に一様なトナー定着が
困難になるという問題点があった。
とするものである。すなわち、本発明は定着フィルムの
走行が安定し、かつ、装置の寿命を延ばすことができる
ようにした加熱装置を提供することを目的とするもので
ある。
に、本発明の第1の手段は、固定の発熱体と、該発熱体
に内面を圧接しつつ回転走行するエンドレス形状の耐熱
性薄膜の定着フィルムと、該定着フィルムを挟んで前記
発熱体とニップ部を形成してそのニップ部において前記
定着フィルムと外面との間に搬送された顕画像を支持す
る転写媒体を、画像支持面を前記定着フィルムと一体で
搬送する加圧部材と、発熱体支持部と前記定着フィルム
の内面を長手方向全域にわたって案内する定着フィルム
支持面を有する定着フィルムガイドとを備えた加熱装置
において、前記定着フィルム支持面が、両端部近傍にお
いて前記加圧部材の中心軸と所定の角度をなしているも
のとした。
熱体に内面を圧接しつつ回転走行するエンドレス形状の
耐熱性薄膜の定着フィルムと、該定着フィルムを挟み込
んで該発熱体とニップ部を形成してそのニップ部におけ
る前記着フィルムの外面との間に搬送された顕画像を支
持する転写媒体の顕画像支持面を前記定着フィルムの外
面との間に搬送された顕画像を支持する転写媒体の顕画
像支持面を前記定着フィルムを介して前記発熱体に圧接
しつつ該定着フィルムと一体で搬送する加圧部材と、該
定着フィルムを周方向に一定の形状に規制しながら前記
発熱体をニップ部で固定するフィルムガイドとを有し、
前記加圧部材が駆動することによって該転写媒体と定着
フィルムが従動する加熱装置において、前記フィルムガ
イドが樹脂製であり、該フィルムガイドを補強する金属
製の補強部材を有し、該補強部材が前記フィルムガイド
の前記発熱体の固定部の長手方向の位置を水平に保持し
ているものとした。
ヒータに内面を圧接しつつ回転走行する定面フィルムと
該定着フィルムを挟んで前記ヒータとニップ部を形成
し、そのニップ部において該定着フィルムと外面との間
に搬送された転写紙を、画像支持面を前記定着フィルム
と一体で搬送する加圧部材と前記ヒータを内部に支持
し、前記定着フィルムの内面を長手方向全域にわたって
支持する定着フィルムガイドとを有する加熱装置におい
て、前記定着フィルムガイドの定着フィルム支持面の形
状を少なくとも端部近傍において、加圧ローラ軸に対し
傾けることにより、傾斜角が端部で減少し、前記定着フ
ィルムの寄り移動力を低減できる。
ータ取付け部を備えた樹脂性のフィルムガイド内部に、
剛性の大きい金属性の補強部材を組み込むことによって
フィルムガイドおよびヒータ取付部に要求される断熱
性、絶縁性、フィルム摺動性、剛性等を同時に満たすも
のである。
ービームプリンターの一例を示す主要側面図である。1
は所定の周速度で回転される電子写真感光体(以下ドラ
ムと呼ぶ)である。ドラム1は回転過程で一次帯電器2
により正または負の所定電位に均一帯電をうけ、次いで
レーザースキャナ3によるレーザー走査露光Lで目的画
像情報の走査書き込みを受ける。これによりドラム1上
に静電潜像が形成される。潜像の形成されたドラム1面
は、現像装置4によりトナーTの供給を受けてトナー画
像として顕像化される。次いでトナー画像は転写ローラ
5の位置を通過する過程で、この転写ローラ5とドラム
1との間に送られた転写紙P面に順次転写されていく。
ドラム1から転写紙P面への転写は、転写ローラ5によ
り転写紙P面の裏側にトナー画像の荷電極性と逆極性の
帯電がなされることにより行われる。次いで転写紙P
は、転写ローラ5と逆極性の電圧を印加した除電針6で
除電され、ドラム1から分離し、加熱装置7へ搬送され
る。加熱装置7では転写紙P面上のトナーTが加熱溶融
され、永久固着像として転写紙P面に定着される。図2
および図3は本発明の特徴を良く表す加熱定着器7の正
面図および定着フィルムガイドの縦断面図である。定着
フィルム8は耐熱性、トナー離形性、強靭性を有する単
層定着フィルムあるいは所望の表面処理やラミネート処
理をした複合層フィルムである。例えば耐熱処理をした
約50μmのポリエステル(PET)やポリイミド(P
I)単層フィルム、あるいは前記フィルム面を更に4フ
ッ化エチレン(PTFE)で離形層付与処理した複合層
フィルムなどである。前記定着器7では定着フィルムは
エンドレスの円筒状で、その周方向にはニップ部を除い
て張力が働いておらず、加圧ローラ9との摩擦力のみで
回転走行する構成をとっている。
たって支持する定着フィルムガイド10と当接したヒー
タ14と加圧ローラ9は定着フィルム8を挟んで加圧ば
ね11a、11bにより所定の当接圧(例えばA4幅で
総圧3〜6kg)をもって互いに圧接状態にしてある。
ヒータ14の表面には蒸着、スパッタリング、CVD、
スクリーン印刷等で形成されたTaSiO2、銀パラジ
ウム、Ta2N、RuO2、ニクロム等の線上または細
帯状の薄膜発熱抵抗部がある。また定着フィルム8の端
部を、装置組み立て時に定着フィルムガイド10に取り
付けられるフランジ13で規制することにより、加熱定
着器7の駆動時に生じる定着フィルム8の寄りは、規制
されている。
駆動ギア12で回転する加圧ローラ9の表面摩擦力によ
り定着フィルム8とともに定着ニップ部へ搬送された
後、少なくとも定着ニップ部内では、加圧ばね11a、
11bによる当接圧によって滑ることなく、定着フィル
ム8、加圧ローラ9と同一速度で転写紙Pの進行方向へ
送られる。15は加圧ローラ9の軸受を示す。定着ニッ
プ部を通過した後、定着フィルム8と転写紙Pは引き続
き溶融、軟化したトナーTの粘着力により密着したまま
搬送される。この搬送過程を冷却工程として、軟化、溶
融したトナーTの熱が放熱され、トナーTは冷却固化
し、転写紙P上に永久固着像が形成される。冷却工程
後、定着フィルム8と転写紙Pはトナー冷却固化により
容易に分離し、分離後転写紙Pは加熱装置7より排出さ
れる。
たって支持する定着フィルムガイドの定着フィルム支持
面10aの長手方向の長さは、定着フィルム8の幅より
も長く設定してあり、図2のように初期に設置された定
着フィルム8の状態で、定着フィルム支持面10aの両
端部側の定着フィルム8を支持していない部分は、加圧
ローラ9の中心軸と、定着ニップ部Nの定着フィルム移
動方向の上流側方向に角度θをなしている。この角度θ
は0より大きく、90°より小さい。
するための略平面図である。定着フィルムの寄りは諸部
材(特にヒータ,加圧ローラ)の位置および単品精度が
でていなかったり、ヒータ長手方向で温度分布が生じて
しまうことにより定着フィルム8の搬送力が長手方向で
均一でない場合および定着フィルムの単品精度(膜厚,
円筒度等)がでていない場合に起こるが、その時定着フ
ィルム端部の寄り状態は一様にして図4に示す形態をと
る。即ち上記要因によって生じる定着フィルム搬送力差
が、定着フィルム内周長と定着フィルムガイド周長差の
程度によって定着フィルム中心軸を定着フィルム支持面
10a,フランジ13に対してα°傾ける。加圧ローラ
9の長手方向に垂直な力(摩擦力)Fによって定着フィ
ルム8は、Fsinα°の力で寄ることになる。
ガイドの定着フィルム支持面両端部の形状を図3のごと
く上記したようにすることで以下の効果がある。
たって支持する定着フィルムガイド10の定着フィルム
支持面10aの両端部近傍の形状を加圧ローラ9の中心
軸と、定着ニップ部Nの定着フィルム移動方向の上流側
方向に0<θ<90°の角度θをつけることによって、
定着フィルム中心軸と定着フィルム支持面10aのなす
角α°を規制し、定着フィルム8の寄り力を低減するこ
とが可能になった。従って定着フィルム端部の折れ、亀
裂及びシワがなくなり、定着フィルムの走行が安定し、
定着画像の不良が軽減した。
バリ、ノッチは従来厳しく管理されてきたが、本発明に
より定着フィルムの寄り力が低減され端部のバリ、ノッ
チ等、加工上の定着フィルム端部損傷についての制約は
緩和されコストダウンの効果もまた十分にある。
ルムガイド10の中間部省略の縦断面図である。本実施
例は、上記第1実施例記載の定着フィルム支持面10a
の両端部近傍と加圧ローラ9の中心軸とが、定着ニップ
部Nの定着フィルム移動方向の上流側方向になす角度
を、一定でなく端部近傍から端部に向かって増大するよ
うにした。
と定着フィルム支持面10aのなす角α°を規制するこ
とで第1実施例と同様の効果がある。
ルムガイド10の縦断面図である。上記第1、第2実施
例は定着フィルム支持面10aの両端近傍で、定着フィ
ルム支持面10aと加圧ローラ9の中心軸とが、定着ニ
ップ部Nの定着フィルム移動方向の上流側所定の角度を
なすのに対し、本実施例は上記第1、第2実施例記載の
定着フィルム支持面10aと加圧ローラ9の中心軸との
なす角度が、定着フィルム支持面10aの長手方向中央
付近より端部に向かって増大するように、定着フィルム
支持面10aが形成されている。
と定着フィルム支持面10aのなす角α°を規制するこ
とで第1実施例と同様の効果がある。
ローラの中心軸とのなす角度θが、0°<θ<90°の
範囲で定着フィルム支持面の長手方向中央付近より端部
に向かって一定で定着フィルム支持面10aが形成され
ていても、第1実施例と同様の効果がある。
ルムガイド10の正面面図である。上記第1、第2実施
例は定着フィルム支持面10aの両端部近傍で、定着フ
ィルム支持面10aと加圧ローラ9の中心軸とが、定着
ニップ部Nの定着フィルム移動方向の上流側方向に所定
の角度をなすのに対し、本実施例は両端部近傍の定着フ
ィルム支持面10aと加圧ローラ9の中心軸とのなす角
が、定着ニップ部N直交方向の定着フィルムガイド10
側に所定の角度をなしている。
支持面10aと加圧ローラ9の中心軸とのなす角度が、
ニップ部直交方向の定着フィルムガイド側に所定の角度
をなしていることで、定着フィルム8が端部に寄ったと
きに定着フィルム内面と定着フィルム支持面10aの摺
動抵抗力が増加し、定着フィルムの長手方向での搬送力
の不均一を緩和して、定着フィルム8の寄り力を低減す
ることによって上記第1実施例同様の効果がある。
ルムガイド10の中間部省略の縦断面図である。本実施
例では、上記定着フィルム支持面10aの端部近傍が定
着ニップ部Nの定着フィルム移動方向の上流側でテーパ
ー状になっている。
むに従って定着フィルム8と定着フィルム支持面10a
のギャップが減少し定着フィルム中心軸と定着フィルム
支持面10aのなす角α°を軽減し、および定着フィル
ム内面と定着フィルム支持面10aの摺動抵抗力が増加
し、定着フィルム8の長手方向での搬送力の不均一を緩
和して、定着フィルム8の寄り力を低減することによっ
て上記第1実施例同様の効果がある。
フィルム支持面10aの両端部近傍のテーパー形状部
を、定着ニップ部N直交方向の定着フィルムガイド10
側に設置したものである。
端部方向に進に従って定着フィルム8と定着フィルム支
持面10aのギャップが減少し定着フィルム中心軸と定
着フィルム支持面10aのなす角α°を軽減し、および
定着フィルム内面と定着フィルム支持面10aの摺動抵
抗力が増加し、定着フィルム8の長手方向での搬送力の
不均一を緩和して、定着フィルム8の寄り力を低減する
ことによって上記第1実施例同様の効果がある。
加熱装置は、定着フィルムガイドの定着フィルム支持面
の形状が変化する構成で、定着フィルムの寄り力を低減
し定着フィルム端部の折れ、亀裂及びシワがなくなり、
定着フィルムの走行が安定し定着画像の不良を軽減する
とともに、装置の寿命をも延ばすことができた。
の上部主要部品を分解して示した斜視図であり、図12
は前記第7実施例を適用した画像形成装置本体の断面
図、図13は図11の加熱定着器の主断面図、図14は
同じく加圧ローラ軸に水平な方向の断面図である。
1の場合と同様であり、21はヒータである。
レスの円筒状で、その周方向にはニップ部を除いて張力
が働いておらず、加圧ローラ9との摩擦力のみで回転走
行する。定着フィルムはその内面を、熱硬化性樹脂であ
るフェノール樹脂製のフィルムガイド摺動部23bに沿
って摺動する構成をとっている。
面方向から見てUの字形状をなしていて、最下部ではヒ
ータ21がはまるような溝があり、ヒータ21はこの部
分に接着剤によって取り付けられている。(以下この2
3aの部分をヒータ取付部と呼ぶ。)24はヒータ取付
部を備えたフィルムガイド23の剛性を高めるための補
強部材で、両端から加圧ばね20によって所定の当接圧
を得る。補強部材は、図11および図13から見て分か
るように、逆Uの字形状であり、フィルムガイド・ヒー
タ取付部23aの裏面の紙幅方向に3点(図14)、紙
送り方向にそれぞれ2点ずつ(図13)計6点の位置を
押さえつけることができるような6本の足24aが突き
出ている。この6本の足24aは、補強部材24の上
面、すなわち、加圧ばね20から力を受ける面から、そ
れぞれ長さが同じである。これによってヒータ取付部や
ヒータは紙幅方向から見て水平の位置に規制されたまま
(図14)、フィルム、加圧ローラに圧接される。
駆動ギア22で回転する加圧ローラ9の表面摩擦力によ
り定着フィルム8とともに定着ニップ部へ搬送された
後、少なくとも定着ニップ部内では、加圧ばね20a、
20bによる当接圧によって滑ることなく、定着フィル
ム8、加圧ローラ9と同一速度で転写紙Pの進行方向へ
送られる。この定着ニップ部通過過程を加熱および加圧
工程として、ヒータ21の熱が定着フィルム8を介して
転写紙Pへ伝達され、転写紙P上の未定着トナーTが溶
融、加圧される。定着ニップ部を通過した後、定着フィ
ルム8と転写紙Pは引き続き溶融、軟化したトナーTの
粘着力により密着したまま搬送される。この搬送過程を
冷却工程として、軟化、溶融したトナーTの熱が放熱さ
れ、トナーTは冷却固化し、転写紙P上に永久固着像が
形成される。冷却工程後、定着フィルム8と転写紙Pは
トナー冷却固化により容易に分離し、分離後転写紙Pは
図12の加熱定着器7から排出される。
力は紙幅方向に一定になるように規制する必要があり、
本実施例においては、補強部材によってヒータ取付部が
常に紙幅方向に水平な形状に押さえ付けられるため、一
定の加圧力が期待できる。
形状は、温度や加圧力によって紙幅方向にクラウン形状
が望ましい場合もあれば、逆クラウン形状が良い場合も
ある。
を示しており、補強部材24とヒータ取付部23aのヒ
ータ裏側の面を示している。
4aの長さのうち、中央のものを図15のように両端の
足の長さよりも長くしてやればクラウン形状に、逆に図
16のように短くしてやれば逆クラウン形状となる。こ
れによって、ヒータ取付部は、最も定着に都合の良い形
状に規制される。
る。
部に当てはまるようにU字形状をした補強部材24が組
込まれている。
23aの裏面全面を押しつける事によって、ヒータ21
を紙幅方向に水平な形状に保つ事ができる。
得ることができる上に、熱伝導性の良い金属がヒータ取
付部裏面全面を覆っているため、紙幅方向に大きな温度
差があった場合、熱量が金属を伝わって温度の低い方向
へ流入し易くなり、フラットな加熱が期待できる。
脂製のフィルムガイド内部に金属性の補強部材を組み込
むことによって、ヒータを紙幅方向に適当な形状に保持
することができ、定着に理想的な加圧力を得ることがで
きるうえ、断熱性、フィルム摺動性も同時に満足させる
ことができる。また本発明によって、フィルムガイドの
材質もより安価で加工も容易な熱可塑性樹脂を用いるこ
とが可能である。
段(第1の発明)によれば、固定の発熱体と、該発熱体
に内面を圧接しつつ回転走行するエンドレス形状の耐熱
性薄膜の定着フィルムと、該定着フィルムを挟んで前記
発熱体とニップ部を形成してそのニップ部において前記
定着フィルムと外面との間に搬送された顕画像を支持す
る転写媒体を、画像支持面を前記定着フィルムと一体で
搬送する加圧部材と、発熱体支持部と前記定着フィルム
の内面を長手方向全域にわたって案内する定着フィルム
支持面を有する定着フィルムガイドとを備えた加熱装置
において、前記定着フィルム支持面が、両端部近傍にお
いて前記加圧部材の中心軸と所定の角度をなしているの
で、定着フィルムガイドの定着フィルム支持面の形状が
変化する構成となり、定着フィルムの寄り力を低減し、
定着フィルム端部の折れ、亀裂および皺がなくなり、定
着フィルムの走行が安定し、定着画像の不良を軽減する
とともに、装置の寿命をも延ばすことができる。
よれば、固定の発熱体と、該発熱体に内面を圧接しつつ
回転走行するエンドレス形状の耐熱性薄膜の定着フィル
ムと、該定着フィルムを挟み込んで該発熱体とニップ部
を形成してそのニップ部における前記着フィルムの外面
との間に搬送された顕画像を支持する転写媒体の顕画像
支持面を前記定着フィルムを介して前記発熱体に圧接し
つつ該定着フィルムと一体で搬送する加圧部材と、該定
着フィルムを周方向に一定の形状に規制しながら前記発
熱体をニップ部で固定するフィルムガイドとを有し、前
記加圧部材が駆動することによって該転写媒体と定着フ
ィルムが従動する加熱装置において、前記フィルムガイ
ドが樹脂製であり、該フィルムガイドを補強する金属製
の補強部材を有し、該補強部材が前記フィルムガイドの
前記発熱体の固定部の長手方向の位置を水平に保持して
いるので、発熱体を転写媒体幅方向に適当な形状に保持
することができ、定着に理想的な加圧力を得ることがで
きるうえ、断熱性、フィルム摺動性も同時に満足させる
ことができる。またフィルムガイドの材質もより安価で
加工も容易な熱可塑性樹脂を用いることが可能である。
内部を示した側面図である。
図である。
る。
ガイドの中間部省略の縦断平面図である。
ガイドの縦断平面図である。
着フィルムガイドの正面図である。
ガイドの中間部省略の縦断平面図である。
ガイドの中間部省略の正面図である。
の加熱装置の一例を示した斜視図である。
を分解して示した斜視図である。
の内部を示した側面図である。
面図である。
図である。
品を分解した斜視図である。
である。
断面図である。
ド 14…ヒータ 21…ヒータ 23…フィルムガイド 24…補強部材
Claims (6)
- 【請求項1】 固定の発熱体と、該発熱体に内面を圧接
しつつ回転走行するエンドレス形状の耐熱性薄膜の定着
フィルムと、該定着フィルムを挟んで前記発熱体とニッ
プ部を形成してそのニップ部において前記定着フィルム
と外面との間に搬送された顕画像を支持する転写媒体
を、画像支持面を前記定着フィルムと一体で搬送する加
圧部材と、発熱体支持部と前記定着フィルムの内面を長
手方向全域にわたって案内する定着フィルム支持面を有
する定着フィルムガイドとを備えた加熱装置において、
前記定着フィルム支持面が、両端部近傍において前記加
圧部材の中心軸と所定の角度をなしていることを特徴と
する加熱装置。 - 【請求項2】 定着フィルム支持面と加圧部材の中心軸
とのなす角が、前記定着フィルム支持面の長手方向中央
付近より端部に向かって増大するように該定着フィルム
支持面が形成されている請求項1記載の加熱装置。 - 【請求項3】 定着フィルム支持面を、定着フィルムガ
イド両端部方向に進に従って定着フィルムの内周と該定
着フィルムの外周との周長差が減少するようにしている
請求項1記載の加熱装置。 - 【請求項4】 固定の発熱体と、該発熱体に内面を圧接
しつつ回転走行するエンドレス形状の耐熱性薄膜の定着
フィルムと、該定着フィルムを挟み込んで該発熱体とニ
ップ部を形成してそのニップ部における前記着フィルム
の外面との間に搬送された顕画像を支持する転写媒体の
顕画像支持面を前記定着フィルムを介して前記発熱体に
圧接しつつ該定着フィルムと一体で搬送する加圧部材
と、該定着フィルムを周方向に一定の形状に規制しなが
ら前記発熱体をニップ部で固定するフィルムガイドとを
有し、前記加圧部材が駆動することによって該転写媒体
と定着フィルムが従動する加熱装置において、前記フィ
ルムガイドが樹脂製であり、該フィルムガイドを補強す
る金属製の補強部材を有し、該補強部材が前記フィルム
ガイドの前記発熱体の固定部の長手方向の位置を水平に
保持していることを特徴とする加熱装置。 - 【請求項5】 補強部材がフィルムガイドの発熱体固定
部の長手方向の位置をクラウン形状と逆クラウン形状の
いずれかに保持している請求項4記載の加熱装置。 - 【請求項6】 補強部材がフィルムガイドの定着フィル
ム摺動面の裏面全体に接している請求項4記載の加熱装
置。
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