JPH05346702A - 用紙搬送装置 - Google Patents

用紙搬送装置

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JPH05346702A
JPH05346702A JP4155365A JP15536592A JPH05346702A JP H05346702 A JPH05346702 A JP H05346702A JP 4155365 A JP4155365 A JP 4155365A JP 15536592 A JP15536592 A JP 15536592A JP H05346702 A JPH05346702 A JP H05346702A
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Application number
JP4155365A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Harada
博之 原田
Yasuhiko Kida
保彦 木田
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】原稿を停止位置よりもオーバランさせた後、原
稿をスイッチバックさせて停止位置に設けられた原稿当
たりに原稿端部を衝突させる方式の用紙搬送装置におい
て、原稿のオーバラン量およびスイッチバック量を必要
最小限にし、原稿に与えるストレスを軽減できるととも
に、短時間で原稿のセットが可能な装置を提供するこ
と。 【構成】タイミングT2で駆動信号がオフされると、搬
送モータは定速制御から距離に比例した減速制御に切換
えられ、停止目標距離を移動する間に、距離に比例して
減速されて確実に短時間で停止される。また、この減速
制御時の移動距離Aに等しい距離Bだけ、搬送モータを
逆転させる。この逆転は、位置制御によって行う。 【効果】必要最小限だけ搬送モータを逆転して、原稿に
与えるストレスを軽減でき、短時間で原稿セットが可能
になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、原稿等の用紙を搬送
するための用紙搬送装置に関し、特に、複写機等に装着
され、原稿等の用紙を所定の位置へ自動的にセットする
ための自動用紙搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複写機やファクシミリ装置等に装着さ
れ、原稿(用紙)を所定の位置へ自動的にセットするた
めに原稿を搬送する自動原稿搬送装置が公知である。従
来の自動原稿搬送装置の多くは、搬送ベルトによって原
稿を搬送する機構を含んでいる。この種の自動原稿搬送
装置においては、原稿セット時に、原稿の先端または後
端が所定の基準線に沿って停止するように制御を行って
いる。
【0003】従来の基準線に沿って原稿端を正確に合わ
せるための制御のやり方の1つに、原稿端をセット位置
よりも所定量だけ一旦オーバランさせた後、搬送ベルト
を逆方向へ駆動して原稿をスイッチバックさせ、基準線
位置に設けられた突出部に原稿端部を衝突させるという
方式がある。このような原稿をスイッチバックさせる方
式は、従来、原稿のオーバランおよびスイッチバックの
制御が時間で管理されていた。
【0004】また、原稿を一旦オーバランさせた後、搬
送ベルトを逆方向へ駆動する制御時に、搬送ベルトの駆
動用モータが完全に停止していないのに該モータを逆転
させているものもあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に原稿をスイッチバックさせ、基準線位置に設けられた
突出部に原稿端を衝突させるものでは、衝突時に原稿に
ストレスを与え、原稿の皺寄り、折れ曲がり等が生じや
すいという欠点があった。特に、従来は、原稿をオーバ
ランさせる量およびスイッチバックさせる量が、上述の
ように時間管理されていたので、十分な余裕をもった管
理時間を設定しなければならなかった。このため、原稿
に与えるストレスを増加させるという欠点があった。
【0006】また、必要以上の距離をオーバランさせ、
スイッチバックさせるので、原稿セットに時間がかかる
とともに、原稿交換にも時間がかかるという欠点もあっ
た。さらにまた、原稿のスイッチバック時に、搬送ベル
ト駆動用のモータが完全に停止する前に逆転させる制御
方法では、制御に要する時間は少なくてよいが、搬送ベ
ルトに大きな力を加えるので、搬送ベルトと原稿との間
に大きな摩擦力が生じたり、スリップが生じ、原稿を傷
つけたり、原稿の位置合わせ精度を損ねたり、あるい
は、静電気を発生させる等の問題があった。
【0007】この発明は、このような従来技術における
欠点を解消するためになされたもので、原稿その他の用
紙を停止位置よりもオーバランさせた後、用紙をスイッ
チバックさせて停止位置に設けられた突出部に用紙端部
を衝突させる方式の用紙搬送装置において、搬送機構駆
動用のモータの制御を改良することによって、用紙を必
要最小限の距離だけオーバランさせ、かつ、そのオーバ
ランした量だけスイッチバックさせることにより、用紙
に与えるストレスを軽減でき、用紙を損傷させることが
ほとんどなく、しかも用紙を所定位置に停止させるまで
の時間が短くてよい用紙搬送装置を提供することを目的
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
第1方向へ移動することにより用紙を第1方向へ搬送
し、第2方向へ移動することにより用紙を第2方向へ搬
送する用紙搬送手段と、用紙搬送手段の移動に連動して
パルスを出力するパルス出力手段と、用紙搬送手段へ駆
動信号を与えて用紙搬送手段を第1方向へ一定速度で移
動させ、用紙搬送手段により第1方向へ搬送される用紙
が所定の位置に搬送されたタイミングで駆動信号の付与
を停止する駆動信号出力手段と、駆動信号出力手段から
の駆動信号の付与が停止されたことに応答して、用紙搬
送手段を第1方向への移動距離に比例して減速制御する
手段と、用紙搬送手段が減速制御される間にパルス出力
手段から出力されるパルス数を計数する手段と、計数さ
れたパルス数の分だけ、用紙搬送手段を第2方向へ移動
させる位置制御手段とを含むことを特徴とする用紙搬送
装置である。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の用
紙搬送装置において、上記減速制御する手段は、予め設
定されている用紙サイズに応じた移動距離を移動させる
間に、用紙搬送手段を減速制御することを特徴とするも
のである。請求項3記載の発明は、請求項1記載の用紙
搬送手段において、上記減速制御する手段は、予め設定
されている用紙種類に応じた移動距離を移動させる間に
用紙搬送手段を減速制御することを特徴とするものであ
る。
【0010】
【作用】請求項1記載の発明によれば、駆動信号の付与
が停止されたことに応答して、用紙搬送手段は第1方向
への移動距離に伴う減速制御がされる。たとえば、用紙
搬送手段に搬送用モータが備えられている場合、搬送用
モータは、定速制御から移動距離に比例した減速制御に
切換えられて、停止まで制御される。よって、用紙搬送
手段を短時間で時間比例で停止に導くことができ、しか
も、用紙搬送手段で搬送される用紙がスリップ等により
位置ずれすることがない。
【0011】請求項2記載の発明によれば、減速制御時
の移動距離は、用紙サイズに応じて変更されるので、用
紙サイズに応じた減速制御ができる。請求項3記載の発
明によれば、用紙種類に応じて減速制御の移動距離が変
えられるので、たとえば薄い用紙等では、減速制御距離
が相対的に長くされ、薄い用紙に大きな減速力が加わら
ないようにされて、用紙を損傷することがない。
【0012】
【実施例】以下には、この発明の一実施例として、複写
機等に装着される自動原稿搬送装置における原稿搬送用
モータの制御を例にとって説明する。図1は、この発明
の一実施例が適用された自動原稿搬送装置の側面断面の
図解図である。この自動原稿搬送装置には、給紙部1、
ベルト搬送部2および排紙部3が備えられている。
【0013】給紙部1には、原稿セット台4と、原稿セ
ット台4に原稿が正しくセットされたときに、原稿がセ
ットされたことを検知するための原稿セットスイッチ5
と、ストッパ部材6と、原稿押さえ部材15とが含まれ
ている。ストッパ部材6は、支点7を中心に回動自在に
設けられていて、原稿を供給しないときは図示の位置に
あって原稿先端に当接し原稿の供給を禁止する。また、
原稿供給時には、支点7を中心に反時計方向に回動し
て、原稿の供給が可能な状態になる。
【0014】原稿押さえ部材15は、支点16を中心に
揺動可能に設けられており、図示しないソレノイドによ
って、その先端が下方へ押し下げられた状態と、押し下
げられない状態とに切換え可能にされている。この原稿
押さえ部材15は、給紙時に原稿に自重以上の力をか
け、原稿を次に述べる前送りころ9へ押しつけるための
ものである。
【0015】給紙部1には、さらに、供給される原稿を
案内するための搬送ガイド8と、原稿を送り出すための
前送りころ9と、重送を防止して1枚ずつ原稿を供給す
るための給紙ころ10および反転ころ11の対と、給紙
ころ10の直前に設けられ、給紙ころ10へ送られる用
紙を捌くための捌き板37と、一定のタイミングで原稿
をベルト搬送部2へ2次給紙するためのレジストローラ
12の対と、レジストローラ12の上流側に設けられ、
レジストローラ12へ原稿が送られてきたことを検知す
るためのレジストスイッチ13Aおよびサイズスイッチ
13B,サイズスイッチ13Cとが含まれている。これ
らレジストスイッチ13Aおよびサイズスイッチ13
B,13Cは、図において紙面に直交方向に配列されて
いる。また、レジストローラ12の下流側には、ベルト
搬送部2へ2次給紙される原稿を検知するためのフィー
ドスイッチ14が含まれている。
【0016】給紙部1には、さらに、駆動源としての給
紙モータ17が備えられており、給紙モータ17の回転
力は、図示しない給紙クラッチを介して前送りころ9お
よび給紙ころ10へ伝達され、また、図示しないレジス
トクラッチを介してレジストローラ12へ伝達される。
給紙モータ17には、その回転軸に取り付けられたたと
えば放射状に多数のスリットを有する回転円板18とそ
の回転円板18に光学的に結合された給紙モータ用フォ
トインタラプタ19とが備えられており、給紙モータ用
フォトインタラプタ19の出力パルスによって、給紙モ
ータ17の回転状態が検出できるようにされている。
【0017】ベルト搬送部2には、原稿を搬送するため
の搬送ベルト20と、搬送ベルト20を駆動するための
搬送モータ21とが備えられている。搬送モータ21に
も、その回転軸に取り付けられたたとえば放射状に多数
のスリットを有する回転円板22および回転円板22に
光学的に結合された搬送モータ用フォトインタラプタ2
3が備えられていて、搬送モータ用フォトインタラプタ
23の出力パルスにより搬送モータ21の回転状態が検
出できるようにされている。
【0018】搬送ベルト20の下面は、装着された複写
機のコンタクトガラス24に接触する。コンタクトガラ
ス24の先端側(図において左側)には、原稿当たり2
5が取り付けられている。原稿当たり25は、コンタク
トガラス24の表面と段差を有する突出端辺を備えてお
り、この端辺がコンタクトガラス24上に原稿をセット
する場合の基準線26を形成している。
【0019】排紙部3には、原稿送りローラ27の対
と、排出ローラ28の対と、排出される原稿を検出する
ための排出スイッチ29と、排紙受部36とが備えられ
ている。また、排紙部3の駆動源である排出モータ30
が備えられている。この排出モータ30にも、その回転
軸に取り付けられたたとえば放射状に多数のスリットを
有する回転円板31と、回転円板31に光学的に結合さ
れた排出モータ用フォトインタラプタ32とが備えられ
ている。よって、排出モータ用フォトインタラプタ32
の出力パルスにより、排出モータ30の回転状態を検知
できる。
【0020】この自動原稿搬送装置には、さらに、3つ
の安全スイッチ33A,33B,33C(総称するとき
は「安全スイッチ33」という)が備えられている。安
全スイッチ33Aは、給紙部1のカバー34が開成され
たときにオフするスイッチ、安全スイッチ33Bは、ベ
ルト搬送部2がコンタクトガラス24から持ち上がって
いるときにオフするスイッチ、安全スイッチ33Cは排
紙部33のカバー35が開成されたときにオフするスイ
ッチである。これら安全スイッチ33の全てがオン状態
のときに、この自動原稿搬送装置は動作可能である。
【0021】図2は、この自動原稿搬送装置の給紙部1
の構成を示す斜視図である。図2を参照して、給紙部1
の構造について、さらに追加説明する。給紙部1は、捌
き板37および反転ころ11によって原稿が1枚ずつ供
給されるように原稿を捌くADFモードと、捌き板37
および反転ころ11を作用させないようにして原稿を捌
かないSDFモードとに切換え可能にされている。その
ために、給紙部1には、モード切換え用のSDFソレノ
イド38と、SDFソレノイド38に一端が連結され、
SDFソレノイド38のオン/オフの切換えにより左右
に摺動されるスライド板39と、ジョイント機構40と
が備えられている。
【0022】スライド板39は、図示のように長手の板
状部材であって、SDFソレノイド38が連結された一
端と反対の端部には復帰ばね44が接続されていて、S
DFソレノイド38がオフのとき、スライド板39は復
帰ばね44によって図において右方向に引っ張られるよ
うにされている。スライド板39には、摺動方向に延び
る2つの長孔45が形成されていて、これら長孔45は
それぞれ支持ピン46に嵌め込まれている。したがっ
て、スライド板39は、長孔45の長さの範囲内で左右
に摺動自在である。
【0023】スライド板39には、また、段孔47が形
成されており、この段孔47には捌き板37から突設さ
れた係合ピン48が係合されている。スライド板39が
図示のように左方向に摺動されると、係合ピン48は段
孔47の上段に係合する。よって係合ピン48は上方に
変位し、その結果捌き板37が給紙ころ10の周面に接
しない状態になる。一方、スライド板39が右方向に摺
動されると、係合ピン48は段孔48の下段と係合し、
係合ピン48は下方へ変位し、捌き板37は下方へ下が
り、給紙ころ10の周面に接して、原稿を捌く状態にな
る。
【0024】ジョイント機構40は、駆動軸41の回転
を反転ころ11が取り付けられたころ軸42へ伝達する
かしないかを切換えることができる機構である。ジョイ
ント機構40の上記切換えは、スライド板39の摺動に
連動して行えるよう、スライド板39とジョイント機構
40との間は調整板43で連結されている。つまり、ジ
ョイント機構40は、スライド板39が左方向に摺動さ
れると、それに連動して左方向に移動し、図2に示すよ
うに、ころ軸42との接続が断たれた状態になる。この
状態では、駆動軸41の回転はころ軸42には伝達され
ない。一方、スライド板39が右方向に摺動すると、そ
れに連動してジョイント機構40は右方向に移動し、ジ
ョイント機構40に形成された係止凹部49ところ軸4
9に設けられた係止ピン50とが嵌まり合って、連結状
態となる。この状態では、駆動軸41の回転力がころ軸
42へ伝達され、リミッタ51を介して反転ころ11が
反転方向に回転され得る。
【0025】以上の構成であるから、SDFソレノイド
38をオンすることにより、スライド板39およびジョ
イント機構40を左方向に摺動させることができ、オフ
することによりスライド板39およびジョイント機構4
0を右方向に摺動させることができる。SDFソレノイ
ド38のオン/オフは、後述するように、SDFモード
か否かにより切換えられる。
【0026】図3は、この自動原稿搬送装置の電気的な
構成を示すブロック図である。自動原稿搬送装置には、
マイクロコンピュータ等が備えられたADF主回路制御
部61と、やはりマイクロコンピュータ等が備えられた
モータコントロール制御部62とが備えられている。そ
して、両制御部61および62は電気的に接続されてい
る。
【0027】ADF主回路制御部61には、レジストス
イッチ13A、サイズスイッチ13B、サイズスイッチ
13C、フィードスイッチ14、排出スイッチ29、お
よび、3つの安全スイッチ33の信号が与えられるよう
にされている。さらに、図示しない操作パネル等に備え
られたSDFモードを設定するためのSDFモードスイ
ッチ63の信号も与えられるようにされている。
【0028】ADF主回路制御部61は、これら各スイ
ッチからの信号に基づいてモータコントロール制御部6
2へ制御信号を与える。さらに、ADF主回路制御部6
1から出力される制御信号は、図1において説明した給
紙モータ17の回転を前送りころ9および給紙ころ10
へ伝達したり遮断するための給紙クラッチ64、給紙モ
ータ17の回転をレジストローラ12へ伝達したり遮断
したりするためのレジストクラッチ65、原稿押さえ部
材15の状態を切換えるための給紙ソレノイド66、ス
トッパ部材6の状態を切換えるためのストッパソレノイ
ド67、および、図2において説明したSDFソレノイ
ド38へ与えられる。
【0029】一方、モータコントロール制御部62に
は、給紙モータ用フォトインタラプタ19、搬送モータ
用フォトインタラプタ23および排出モータ用フォトイ
ンタラプタ32の出力パルスが与えられるようにされて
いる。モータコントロール制御部62では、これら各フ
ォトインタラプタ19,23,32からのパルスおよび
ADF主回路制御部61からの制御信号に基づいて、給
紙モータ17、搬送モータ21および排出モータ30の
制御を行う。
【0030】さらに、この自動原稿搬送装置は、装着さ
れた複写機制御部69の制御下に置かれるように、複写
機制御部69とADF主回路制御部61とが電気的に接
続される。図4および図5は、図3に示すADF主回路
制御部61およびモータコントロール制御部62による
制御手順を示すフローチャートである。
【0031】次に、図4および図5の流れに従って、図
1および図3を参照しながら説明をする。制御が開始さ
れると、まず、安全スイッチ33がオンしているか否か
が判別される(ステップS1)。いずれかの安全スイッ
チがオフのときは、カバー34や35が開いていたりす
るので、制御動作は行われない。
【0032】全ての安全スイッチ33のオンが確認され
ると、次いで、原稿セットスイッチ5がオンしているか
否かの判別がされる(ステップS2)。原稿セット台4
に原稿がセットされていると、原稿セットスイッチ5が
オンする。このときには、さらに、複写機制御部69か
ら制御開始を指示する「START」信号が与えられた
か否かの判別がされる(ステップS3)。
【0033】ステップS1〜S3の条件がすべて整う
と、まず、ステップS4〜S11の取り忘れ原稿回収処
理制御が行われる。この制御は、次のとおりである。搬
送モータ21および排出モータ30がオンされ、タイマ
1がスタートされる(ステップS4)。タイマ1は、た
とえばコンタクトガラス24上の取り忘れ原稿が、搬送
ベルト20によって排紙部3に送られるまでに必要なご
く短い第1の所定時間を計時する。タイマ1による計時
が終了すると(ステップS5)、排出スイッチ29の状
態が判別される(ステップS6)。排出スイッチ29が
オフでは、取り忘れ原稿はないから、排出モータ30が
オフされる(ステップS11)。
【0034】一方、排出スイッチ29がオンでは、取り
忘れ原稿があるから、フラグ1をセットして(ステップ
S8)、排出スイッチ29がオフになるのを待つ(ステ
ップS7)。ここに、フラグ1は、排紙受部36上に原
稿があるか否かを記憶するためのフラグであり、フラグ
1がセットされているときは、排紙受部36上に原稿が
ある。
【0035】排出スイッチ29がオフすると、排出され
る原稿の後端が排出スイッチ29を通り過ぎたわけであ
るから、この時点で排出モータ30の速度がたとえば3
分の1に減速され、タイマ2がスタートされる(ステッ
プS9)。排出モータ30の減速は、排紙受部36へ排
出される原稿が勢い良く飛び出しすぎ、原稿が乱れるの
を防止するために行うものである。
【0036】また、タイマ2は、排出スイッチ29で検
出された原稿後端が排出ローラ28から排出されるまで
に必要な第2の所定時間を計時する。タイマ2による計
時が終了すると(ステップS10)、排出モータ30は
オフされる(ステップS11)。以上により取り忘れ原
稿が取り除かれ、次いで、1次給紙が行われる(ステッ
プS12)。1次給紙とは、原稿セット台4の原稿をレ
ジストローラ12まで供給することである。1次給紙の
次は2次給紙が行われる(ステップS13)。2次給紙
とは、レジストローラ12により原稿を送り出し、その
原稿を搬送ベルト20により所定の位置に正しくセット
することである。
【0037】1次給紙および2次給紙の詳細な制御につ
いては、この全体の処理を説明した後に詳しく説明をす
る。次いで、ステップS14において、SDFモードか
否かの判別がされる。SDFモードスイッチ63がオン
されているときには、SDFモードと判別される。SD
Fモードは、原稿を1枚ずつ供給するためのモードであ
り、1次給紙時に、原稿を捌かないようにしたモードで
ある。このモードは、軟らかい原稿や薄い原稿を供給す
るときに、原稿捌きによる原稿のジャム等が生じないよ
うに考案されたモードである。
【0038】SDFモードと判別されると、図2で説明
したSDFソレノイド38がオフされ(ステップS1
5)、ストッパソレノイド67がオフされ(ステップS
16)、フラグ2がリセットされる(ステップS1
7)。ストッパソレノイド67がオフでは、ストッパ部
材6が図1に示すように原稿の供給を阻止する状態にな
るので、次の原稿の供給が禁止される。また、フラグ2
は、原稿の1次給紙がされているか否かを記憶するため
のもので、フラグ2がリセットでは、1次給紙がされて
いないことを表わす。
【0039】ステップS14において、SDFモードで
はないとき、すなわち通常モードであるADFモードで
は、原稿セットスイッチ5がオンか否かの判別がされる
(ステップS18)。原稿セット台4上に原稿があると
きには、原稿セットスイッチ5がオンであるから、次の
原稿の1次給紙がされる(ステップS19)。そして、
1次給紙がされていることを記憶するために、フラグ2
がセットされる(ステップS20)。
【0040】ステップS18で、次の原稿がなくなり、
原稿セットスイッチのオフが判別されたときは、ストッ
パソレノイド67がオフされてストッパ部材6により通
路が閉じられ(ステップS16)、フラグ2がリセット
される(ステップS17)。次いで、2次給紙された原
稿に基づく複写機側の処理、つまりコピーが済み、複写
機制御部69から「CHANGE」信号が入力されたか
否かの判別がされる(ステップS21)。この信号の入
力が判別されると、搬送モータ21および排出モータ3
0がオンされ(ステップS22)、原稿の排出が開始さ
れる。そして、排出原稿の後端が排出スイッチ29で検
知されると(ステップS23)、フラグ1の状態が判別
される(ステップS24)。フラグ1は、前述したよう
に、排紙受部36上に排出された原稿があるか否かを記
憶するためのもので、フラグ1がセットのときは排紙受
部36上に原稿があり、リセットのときは原稿がない。
そこで、フラグ1がリセットされており、排紙受部36
上に原稿がない場合には、排出モータ30の回転速度が
3分の1に減速され、フラグ1がセットされる(ステッ
プS25)。
【0041】一方、ステップS24においてフラグ1が
セットされており、排紙受部36上に原稿がある場合に
は、排出モータ30の回転速度は、より低速になるよう
にたとえば4分の1の速度に減速される(ステップS2
6)。このように、排紙受部36上に原稿があるか否か
により、排出モータ30の減速量を変化させるのは、樹
脂等で構成された排紙受部36と原稿との間の摩擦係数
と、原稿相互間の摩擦係数とが異なることに基づくもの
である。すなわち、排紙受部36と原稿との摩擦係数は
相対的に大きいから、排紙受部36上に原稿がない場合
には、減速量を相対的に少なくする。一方、排紙受部3
6上に原稿がある場合には、減速量を大きくする。これ
により、排紙受部36へ排出される原稿は、きれいに揃
う。
【0042】また、次のステップS27〜S32の制御
では、原稿サイズに応じて、排出モータ30の動作時間
を変え、排出モータ30が不必要に回転しないようにす
る。すなわち、ステップS27において、原稿サイズが
判別される。原稿サイズの判別は、サイズスイッチ13
Bおよび13Cの信号に基づき原稿の幅が、また、後述
するようにフィードスイッチ14の出力に基づき原稿の
長さが検出されて判別される。判別の結果、原稿がたと
えば日本工業規格A列3番未満の相対的に小サイズの原
稿の場合は、タイマ3がスタートされ(ステップS2
8)、タイマ3により相対的に短い時間が計時され終え
ると(ステップS29)、排出モータ30がオフされる
(ステップS32)。
【0043】一方、ステップS27において、原稿サイ
ズがたとえば日本工業規格A列3番以上の大サイズの原
稿の場合は、タイマ2がスタートされ(ステップS3
0)、タイマ2により相対的に長い時間が計時され終わ
るまで排出モータ30が回転され(ステップS31)、
タイマ2の計時が終了したとき(ステップS31)、排
出モータ30はオフされる(ステップS32)。
【0044】次いで、フラグ2の状態が判別される(ス
テップS33)。フラグ2は、上述したように、1次給
紙がされているか否かを表わすものである。それゆえ、
フラグ2がセットされており、1次給紙がされている場
合には、再びステップS13の2次給紙に進む。他方、
フラグ2がリセットの場合には、1次給紙はされていな
いから、次の搬送原稿がないので、搬送モータ21がオ
フされ、フラグ1およびフラグ3がリセットされてイニ
シャル化される(ステップS34)。そして処理は、ス
テップS1に戻る。
【0045】図6は、図4のステップS12に示す1次
給紙の詳細な制御内容を表わすフローチャートである。
次に、図6を参照して、1次給紙制御について説明をす
る。1次給紙制御では、まず、SDFモードか否かの判
別がされる(ステップS51)。SDFモードと判別さ
れると、図2に示すSDFソレノイド38がオンされる
(ステップS52)。SDFソレノイド38がオンされ
ると、図2において説明したように、捌き板37による
原稿捌きができなくなり、また、反転ころ11が反転せ
ず、原稿の重送防止処理はされない。なおこの場合、反
転ころ11は給紙ころ10に従動する。
【0046】一方、ステップS51において、SDFモ
ードでないと判別されたとき、すなわち通常モードであ
る連続給紙のADFモードのときには、フラグ3の状態
が判別される(ステップS53)。フラグ3は、1次給
紙される原稿が1枚目か否かを記憶するためのものであ
り、1次給紙される原稿が1枚目のときにはリセット、
2枚目以降のときにはセットされている。このステップ
S53におけるフラグ3の状態判別からステップS57
までの制御は、SDFモードからADFモードに切換わ
ったときに、捌き板37や反転ころ11を正しく動作で
きる状態にすることを補償するために行っている処理で
ある。つまり、SDFモードでは、図2に示すように、
ジョイント機構40がころ軸42と外れた状態になって
いる。この状態から、ジョイント機構40がころ軸42
と連結された状態になったとき、ジョイント機構40が
最大180度回転しないと、係止凹部49と係止ピン5
0とが噛み合わないことがある。いわゆるバックラッシ
ュが存在する。そこで、ステップS54〜S57におい
ては、このバックラッシュを解消するようにされてい
る。
【0047】具体的に説明すると、フラグ3がリセット
状態の1枚目の原稿供給時には、まずフラグ3がセット
され、給紙モータ17がオンされて、給紙クラッチ64
がオンされ、前送りころ9および給紙ころ10が回転開
始される。また、タイマ4がスタートされる(ステップ
S54)。ここにタイマ4は、バックラッシュ補正のた
めに必要な第4の所定時間を計時するためのものであ
る。タイマ4による計時が終了すると(ステップS5
5)、給紙クラッチ64がオフされ、同時にタイマ5が
スタートされる(ステップS56)。ここにタイマ5
は、給紙クラッチ64がオフされて給紙モータ17から
の駆動力の伝達が解除された前送りころ9および給紙こ
ろ10の惰走が完全に停止するのに必要な第5の所定時
間を計時するためのものである。タイマ5による計時が
終了した後、原稿の給紙が始まる。
【0048】すなわち、ストッパソレノイド67がオン
されてストッパ部材6が反時計方向に回動されて通路が
開かれ、給紙クラッチ64がオンされて前送りころ9お
よび給紙ころ10が回転され、給紙ソレノイド66がオ
ンされて原稿押さえ部材15により原稿先端が前送りこ
ろ9に圧接される(ステップS58)。1次給紙が開始
された後、レジストスイッチ13Aのオンが判別される
と(ステップS59)、タイマ6がスタートされる(ス
テップS60)。タイマ6は、レジストローラ12にお
いて原稿をいわゆるループ状に撓ませ、原稿の斜め送り
を補正するために必要な第6の所定時間を計時する。
【0049】タイマ6が計時を終えると(ステップS6
1)、給紙ソレノイド66、給紙クラッチ64および給
紙モータ17がオフされる(ステップS62)。以上が
この実施例における1次給紙処理の詳細な内容である。
図7は、図4のステップS13で述べた2次給紙の詳細
な制御内容を表わすフローチャートである。次に、図7
を参照して、2次給紙制御について説明をする。
【0050】2次給紙制御では、まず、給紙モータ17
がオンされ、レジストクラッチ65がオンされる(ステ
ップS71)。これにより、レジストローラ12の回転
が開始されて、レジストローラ12による用紙の搬送が
始まる。搬送される用紙の先端がフィードスイッチ14
を通過するとフィードスイッチ14がオンする。フィー
ドスイッチ14がオフからオンに変わったことが判別さ
れると(ステップS72)、原稿サイズの検知が開始さ
れる(ステップS73)。原稿サイズのうち、その幅方
向のサイズは、サイズスイッチ13B,13Cにより検
出される。ステップS73における原稿サイズ検知は、
搬送方向の原稿長さを検知するためのものである。搬送
される原稿の後端がフィードスイッチ14を通過する
と、フィードスイッチ14はオンからオフに切換わる。
フィードスイッチ14のオンからオフへの切換わりが判
別されると(ステップS74)、原稿サイズ検知が終了
される(ステップS75)。ステップS72からステッ
プS74までの原稿サイズ検知は、たとえばフィードス
イッチ14のオン時間を測定することにより行ってもよ
いし、その間の給紙モータ用フォトインタラプタ19の
出力パルス数が計数されることにより行われてもよい。
【0051】また、原稿サイズ検知終了と同時に、給紙
モータ17およびレジストクラッチ65がオフされ、搬
送モータ用フォトインタラプタ23から出力されるパル
スのカウントが開始される(ステップS75)。そし
て、予め定める数のパルスがカウントされ終えると(ス
テップS76)、搬送モータ21がオフされる(ステッ
プS77)。
【0052】フィードスイッチ14がオフした瞬間は、
搬送される原稿の後端がフィードスイッチ14を通過し
た瞬間である。図1に示すように、フィードスイッチ1
4から基準線26までは一定の距離があり、原稿はさら
にこの距離分だけ搬送されなければならない。そこで、
この搬送量を正確に制御するため、搬送モータ用フォト
インタラプタ23のパルス数がカウントされるのであ
る。搬送ベルト20による搬送量は、搬送モータ用フォ
トインタラプタ23の出力パルス数に比例する。よっ
て、予めフィードスイッチ14から基準線26の直前ま
での搬送量に対応した搬送モータ用フォトインタラプタ
23の基準パルス数を検出しておき、搬送モータ用フォ
トインタラプタ23の出力パルス数が基準パルス数に達
したときに、搬送モータ21にオフ信号を与える。
【0053】この場合において、基準パルス数は、常に
一定とするのではなく、ステップS75で検知された原
稿サイズに応じて補正してもよいし、また、原稿種類に
より補正してもよい。原稿種類による補正は、たとえ
ば、この自動原稿搬送装置が通常原稿を搬送するADF
モードか、または、薄い原稿を搬送するSDFモードか
によって補正をしなかったり、したりすればよい。
【0054】基準パルス数の補正の仕方は、次のように
すればよい。たとえばADF主回路制御部61に備えら
れたメモリに予め原稿サイズごとに定められたパルス補
正量Xn(n=1,2,3,…:Xnは、原稿サイズご
とに定められた値である。)を設定しておき、検出され
た原稿サイズに応じて、パルス補正量Xnを基準パルス
数Xに加算して、補正されたパルス数X′=X+Xnを
算出する。そして、搬送モータ用フォトインタラプタ2
3の出力パルス数が、補正パルス数X′に達したとき
に、搬送モータ21にオフ信号を与えるようにしてもよ
い。
【0055】同様に、ADFモードの場合には補正量は
加えず、SDFモードのときに、原稿種類が薄いことに
伴う補正値を加算するようにしてもよい。このようにす
ることにより、原稿サイズや原稿種類に関わらず、原稿
後端が基準線26の直前に達したときに、搬送モータ2
1にオフ信号を与えるようにすることができる。
【0056】また、ステップS77では、搬送モータ2
1にオフ信号が与えられると同時に、タイマ7がスター
トされる。タイマ7は減速制御に必要な時間を計時する
ためのタイマで、搬送用モータ21にオフ信号が与えら
れた後、搬送モータ21を完全に停止させるまでの移動
距離に比例した減速制御に必要十分な時間を計時するた
めのものである。このタイマ7の計時時間は、好ましく
は、用紙サイズおよび/または用紙種類に応じて変更す
るのがよい。
【0057】タイマ7の計時が終了すると(ステップS
78)、搬送モータ21の位置制御が開始されるととも
に、タイマ8がスタートされる(ステップS79)。搬
送モータ21の位置制御とは、搬送モータ21を逆転さ
せて、原稿をスイッチバックさせ、原稿後端を基準線2
6に設けられた原稿当たり25に衝突させて、原稿後端
が基準線26に接するように正しくセットさせる制御で
ある。タイマ8は、この位置制御に必要十分な時間を計
時する。タイマ8の計時時間も、好ましくは、用紙サイ
ズおよび/または用紙種類に応じて切換えられるように
するのがよい。タイマ8の計時が終了したとき(ステッ
プS80)、搬送モータ21にオフ信号が与えられて、
複写機制御部69へ原稿セットの完了を意味する「PR
INT」信号が出力される(ステップS81)。
【0058】以上が2次給紙の詳細な制御内容である。
ところで、この実施例における特徴は、上述した2次給
紙制御におけるステップS77,S78において、搬送
モータ21のオフ信号が出力されてから、搬送モータ2
1を定速制御から減速制御に切換えて、搬送モータ21
を第1方向(図において右方向)への移動距離に比例し
て減速させて停止させていること、および、搬送モータ
21が完全停止したと判断できるまでの間の搬送ベルト
20の移動量を検出していること、ならびに、ステップ
S79,S80において、上記検出した移動量だけ搬送
ベルト20を戻すために、位置制御により搬送モータ2
1を逆転させていることである。
【0059】次に、この特徴となる制御内容について、
図8の波形図、図9および図10のフローチャートなら
びに図11のメモリマップを参照しながら説明する。な
お、図9は、図3に示すモータコントロール制御部62
の制御内容を中心とするフローチャートである。タイミ
ングT1において、ADF主回路制御部61からモータ
コントロール制御部62へ搬送モータ21のオン信号お
よび速度制御信号が与えられる。このタイミングT1
は、先に説明した全体のフローチャートで言えば、ステ
ップS4またはS22である。モータコントロール制御
部62は、これらオン信号および速度制御信号の入力を
判別すると(ステップS101,S102)、搬送モー
タ21に、速度制御を行うためのたとえばPWM信号を
与え、速度制御を開始する(ステップS103)。よっ
て、搬送モータ21は図8の走行波形図に示すように、
回転が立ち上がり、定速回転に入る。
【0060】その後、タイミングT2で、ADF主回路
制御部61からモータコントロール制御部62に搬送モ
ータ21のオフ信号が与えられる。このオフ信号が与え
られるタイミングT2は、図7のフローチャートで言え
ばステップS77である。なお、このオフ信号がADF
主回路制御部61からモータコントロール制御部62へ
与えられるタイミングT2は、2次給紙される用紙の後
端が基準線26を通過する直前である。また、このタイ
ミングT2は、先に説明したように、原稿サイズや原稿
種類に応じて補正されるのが好ましい。
【0061】モータコントロール制御部62は、このオ
フ信号の入力に応じて、現在位置の記憶を行う。現在位
置の記憶とは、搬送モータ用フォトインタラプタ23か
ら与えられている検出パルスを常時カウンタでカウント
しておき、その時のカウント値を記憶することである。
あるいは、このカウンタのカウント値をリセットする処
理であってもよい(ステップS105)。
【0062】また、モータコントロール制御部62は、
このオフ信号の入力に応じて、搬送モータ21を定速制
御していたのを、移動距離に比例した減速制御に切換
え、停止目標位置までの間搬送モータ21を減速制御す
る(ステップS106)。ステップS106における減
速制御の一例を図10のフローチャートに示す。図10
を参照して減速制御について説明すると、まず、停止目
標距離D0の設定がされる(ステップS121)。この
停止目標距離D0は、モータコントロール制御部62に
備えられたメモリに予め設定されている。この停止目標
距離D0は、たとえば図11のメモリマップに示すよう
に、原稿サイズおよび原稿種類に応じて、距離がそれぞ
れ設定されている。そこで、先に説明したステップS7
5で検知された原稿サイズおよびステップS51で判別
されたSDFモードか否かによって判別される原稿種類
により、停止目標距離が読出されて設定される。
【0063】具体的には、原稿サイズがA3Y、A3
R、B3Y、B4Y、A2R(各サイズにおける冒頭の
A,Bは、日本工業規格A列またはB列の意味であり、
各サイズの最後に付したY,Rは、それぞれ、縦送りま
たは横送りを表わしている)では、停止目標距離がたと
えば45mmに設定される。一方、上記以外の原稿サイ
ズの場合は、停止目標距離はたとえば21mmに設定さ
れる。
【0064】また、原稿種類が薄手の原稿の場合、すな
わちSDFモードの場合には、停止目標距離はたとえば
45mmに設定され、通常の原稿の場合、すなわちAD
Fモードの場合には、停止目標距離はたとえば21mm
に設定される。さらに、原稿サイズと原稿種類とのいず
れかが停止目標距離が長い45mmであれば、その距離
が優先的に停止目標距離として設定される。
【0065】次いで、指令速度V(この指令速度Vは、
搬送モータ21を定速制御していたときの指令速度であ
る。)をΔV減速した指令速度に代え(ステップS12
2)、微小距離Δd経過したか否かの判別がされる(ス
テップS123)。そして、微小距離Δd経過すると、
停止目標距離D0から微小距離Δdを減じ、減じた距離
D0が0になったか否かの判別がされる(ステップS1
25)。そして、距離D0が0でなければ、指令速度が
ΔV減らされ、同じ処理が繰返される。
【0066】そして、距離D0が0となったとき、搬送
モータ21が停止したものと判別され、図9に示すステ
ップS107へ移る。なお、停止目標距離は、原稿サイ
ズや原稿種別に応じて変えずに、常に一定距離としても
構わない。ステップS107では、滑走距離の算出が行
われる。滑走距離の算出とは、ステップS105からS
106の間にカウントされた搬送モータ用フォトインタ
ラプタ23のカウント数を求めることである。このカウ
ント数は、図8におけるハッチングを付した領域Aの面
積に相当するものになる。
【0067】次に、タイミングT3で、ADF主回路制
御部61からモータコントロール制御部62へ搬送モー
タ21のオン信号および位置制御信号が与えられる。こ
のタイミングT3は、図7のフローチャートで言えば、
ステップS79であり、タイミングT2からタイマ7に
よる計時時間が終了した時である。モータコントロール
制御部62では、ステップS108およびS109にお
いて、これらオン信号および位置制御信号の入力を判別
すると、搬送モータ21に逆転用PWM信号を与えて位
置制御を行う(ステップS110)。
【0068】ここに位置制御とは、指令速度Vを位置X
に対するたとえば1次関数で表わすことにより、搬送モ
ータ21を目標停止位置で確実に停止させる制御であ
る。具体的には、ステップS107で算出された惰走距
離を表わすカウント数Xに、定数kを乗じたものを指令
速度V(この指令速度は、たとえばPWM信号で出力さ
れる)として搬送モータ21に与える。このとき、カウ
ント数Xは、搬送モータ21の回転に伴い搬送モータ用
フォトインタラプタ23から検出パルスが与えられるご
とに、減算していく。こうすることによって、位置制御
では、図8の惰走距離Aに相当する距離だけ、搬送モー
タ21を逆転させることができる。すなわち、図8のハ
ッチングを付した領域Bの面積に相当する距離、すなわ
ち面積Aに相当する惰走距離と等しい距離だけ搬送モー
タ21を逆転させることができる。
【0069】そして、指令速度Vが0になったとき、す
なわちカウント値が0になったとき、目標位置に到達し
たと判別され(ステップS111)、モータコントロー
ル制御部62から搬送モータ21に位置制御用PWM信
号が与えられるのが停止される(ステップS112)。
このステップS110〜S112の制御は、図7のステ
ップS80で計時されているタイマ8の計時時間内で行
われる。
【0070】上述のステップS110の位置制御は、指
令速度Vを位置Xに対する1次関数で表わさず、たとえ
ばV=√(2AX):但し、Aは加速度、として制御を
行ってもよい。このような位置制御の詳細については、
本願出願人の先願(特願平2−340025号)に開示
されている。また、上述の位置制御において、ハッチン
グを付した領域の面積Bに相当する距離だけ搬送モータ
21を逆転させるとき、原稿後端が基準線26に設けら
れた原稿当たり25(図1参照)に衝突する瞬間は、図
8のたとえば点Pで示す位置になる。なぜならば、オフ
信号が与えられるタイミングT2は、用紙の後端が基準
線26を通過する時でなく、その直前だからである。そ
れゆえ、原稿後端が原稿当たり25に衝突するときの速
度は、予め定める所定速度以下に制御することができ
る。このように原稿後端が原稿当たり25に衝突すると
きの速度を低くすれば、衝突により原稿に加わるストレ
スが軽減できるという利点がある。
【0071】上述の点Pにおける搬送モータ21の速度
は、前述したように、搬送モータ21へのオフ信号出力
タイミングT2(図7のステップS77で出力される)
に依存している。つまり、搬送モータ21にオフ信号を
与えるタイミングT2を、基準パルス数を少なくして、
原稿後端が基準線26のかなり手前で搬送モータ21に
オフ信号が与えられるようにすれば、この点Pは、図8
において左側へシフトする。逆に、ステップS77にお
ける基準パルス数を大きくして、原稿後端が基準線26
にちょうど達したときに搬送モータ21にオフ信号を与
えるようにすれば、図8における点Pを右側にシフトさ
せることができる。
【0072】このように、搬送モータ21を正転してい
るときにおける、搬送モータ21のオフ信号出力タイミ
ングにより、搬送モータ21の逆転制御(位置制御)に
おける原稿後端が原稿当たり25に衝突するときの速度
を制御することができる。また、この衝突速度は、原稿
のサイズや原稿の種類で補正するようにしてもよい。
【0073】また、搬送モータ用フォトインタラプタ2
3の検出パルスに代え、搬送ベルトの移動に伴いパルス
を出力するパルス出力装置を設け、そのパルスを用いて
位置制御を行うこともできる。その他、請求の範囲記載
の範囲内で種々の変更が可能である。
【0074】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、原稿等の用紙を搬送する装置において、用紙を
所定の位置まで搬送する際に、用紙を正確に所定の位置
に停止させることができる。特に、用紙が原稿であり、
その原稿を所定のセット位置まで搬送する際に、原稿端
を停止位置よりもオーバランさせた後、原稿をスイッチ
バックさせて停止位置に設けられた原稿当たりに原稿端
部を衝突させる方式の用紙搬送装置において、オーバラ
ンさせて停止させるときに、原稿がスリップしないよう
に制御できるとともに、用紙搬送手段を短時間で確実に
停止させることができる。そして、スイッチバック時に
は、原稿に与えるストレスを軽減でき、原稿を損傷させ
ることがほとんどない良好な用紙搬送装置を提供するこ
とができる。
【0075】また、原稿サイズや原稿種別に関わらず、
原稿をオーバランさせる際に、原稿がスリップしないよ
うにかつ原稿に無用のストレスを与えないように用紙搬
送手段を停止制御できる。また、この発明によれば、上
述の原稿等の用紙搬送装置において、用紙を所定位置に
セットするための制御および用紙の交換制御が短時間で
行える用紙搬送装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例が適用された自動原稿搬送
装置の側面断面の図解図である。
【図2】この自動原稿搬送装置の給紙部の構成を示す斜
視図である。
【図3】この自動原稿搬送装置の電気的な構成を示すブ
ロック図である。
【図4】ADF主回路制御部61およびモータコントロ
ール制御部62による制御手順を示すフローチャートで
ある。
【図5】ADF主回路制御部61およびモータコントロ
ール制御部62による制御手順を示すフローチャートで
ある。
【図6】1次給紙の詳細な制御内容を表わすフローチャ
ートである。
【図7】2次給紙の詳細な制御内容を表わすフローチャ
ートである。
【図8】この実施例の特徴となる制御内容を説明するた
めの波形図である。
【図9】この実施例の特徴となる制御内容を表わすフロ
ーチャートである。
【図10】この実施例の特徴となる減速制御の内容を表
わすフローチャートである。
【図11】停止目標距離の一例が設定されたメモリマッ
プの図解図である。
【符号の説明】
1 給紙部 2 ベルト搬送部 3 排紙部 14 フィードスイッチ 17 給紙モータ 20 搬送ベルト 21 搬送モータ 22 回転円板 23 搬送モータ用フォトインタラプタ 25 原稿当たり 26 基準線 61 ADF主回路制御部 62 モータコントロール制御部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1方向へ移動することにより用紙を第1
    方向へ搬送し、第2方向へ移動することにより用紙を第
    2方向へ搬送する用紙搬送手段と、 用紙搬送手段の移動に連動してパルスを出力するパルス
    出力手段と、 用紙搬送手段へ駆動信号を与えて用紙搬送手段を第1方
    向へ一定速度で移動させ、用紙搬送手段により第1方向
    へ搬送される用紙が所定の位置に搬送されたタイミング
    で駆動信号の付与を停止する駆動信号出力手段と、 駆動信号出力手段からの駆動信号の付与が停止されたこ
    とに応答して、用紙搬送手段を第1方向への移動距離に
    比例して減速制御する手段と、 用紙搬送手段が減速制御される間にパルス出力手段から
    出力されるパルス数を計数する手段と、 計数されたパルス数の分だけ、用紙搬送手段を第2方向
    へ移動させる位置制御手段とを含むことを特徴とする用
    紙搬送装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の用紙搬送装置において、 上記減速制御する手段は、予め設定されている用紙サイ
    ズに応じた移動距離を移動させる間に、用紙搬送手段を
    減速制御することを特徴とするものである。
  3. 【請求項3】請求項1記載の用紙搬送手段において、 上記減速制御する手段は、予め設定されている用紙種類
    に応じた移動距離を移動させる間に用紙搬送手段を減速
    制御することを特徴とするものである。
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US08/077,010 US5499804A (en) 1992-06-15 1993-06-15 Paper conveying device and paper conveying method
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