JPH05346561A - 液晶封入方法及び液体用ディスペンサー - Google Patents

液晶封入方法及び液体用ディスペンサー

Info

Publication number
JPH05346561A
JPH05346561A JP14205492A JP14205492A JPH05346561A JP H05346561 A JPH05346561 A JP H05346561A JP 14205492 A JP14205492 A JP 14205492A JP 14205492 A JP14205492 A JP 14205492A JP H05346561 A JPH05346561 A JP H05346561A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
liquid crystal
dispenser
drop
reservoir
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP14205492A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2689199B2 (ja
Inventor
Taizo Abe
泰三 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ayumi Industry Co Ltd
Ayumi Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Ayumi Industry Co Ltd
Ayumi Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ayumi Industry Co Ltd, Ayumi Kogyo Co Ltd filed Critical Ayumi Industry Co Ltd
Priority to JP4142054A priority Critical patent/JP2689199B2/ja
Publication of JPH05346561A publication Critical patent/JPH05346561A/ja
Priority to US08/419,546 priority patent/US5511591A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP2689199B2 publication Critical patent/JP2689199B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 無駄になる液晶の量が少なくかつ成分の蒸発
による液晶の劣化の無い液晶封入方法及び減圧雰囲気中
でも高精度の放出量制御が可能な液体用ディスペンサー
を提供する。 【構成】 第一の例では、開口部20を上に向けた状態
で二枚基板2を配置し、液体用ディスペンサー10を使
用して開口部20から一滴ずつ液晶を注入する。第二の
例では、下側基板23を水平にして液晶Lを所定量適下
し、その後上側基板25をかぶせて封着する。一滴の量
は、毛細管63の外径dにより制御できるので、最適な
毛細管63を交換して取り付ける。液体用ディスペンサ
ー10は、ピストンヘッド51の外径にほぼ等しい内径
の送出部622を下側に有する液溜め器62に液晶を溜
め、送出部622にピストンヘッド51を出入りさせる
ことによって毛細管63の先端から液晶を一滴ずつ放出
させるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願の発明は、液晶表示板の製造
において行われる液晶の封入及びこの液晶封入のような
液体の供給に適した液体用ディスペンサーに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】周知のように、液晶表示板は、透明電極
が形成された二枚の液晶基板の隙間に液晶を密封したサ
ンドイッチ構造であり、電極に印加された電圧により液
晶の分子配列を変更させる等して、画像の形成を行うも
のである。このため、液晶表示板の製造においては、液
晶注入用の開口部を残して端部を封止した二枚の液晶基
板(以下、二枚基板という。)の隙間に液晶を注入して
開口部を封止する液晶封入工程が存在する。
【0003】図10は、従来の液晶封入方法の説明図で
ある。従来の液晶封入方法は、いわゆる毛細管現象を利
用したものである。即ち、封入すべき液晶を溜めたバケ
ット1を減圧雰囲気中に配置し、このバケット1内の液
晶に、二枚基板2の開口部20の部分を浸すようにす
る。すると、毛細管現象によりバケット1内の液晶が吸
い上げられて、二枚基板2の隙間に進入して注入が行わ
れる。そして、その後、開口部20を樹脂等で封止す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の液
晶注入方法では、液晶を大きなバケットに溜めておいて
順次使う方式であるため、バケット内の液晶をすべて使
い切ることができず、どうしてもバケットの底に液晶が
残ってしまう。残った液晶は廃棄されるため、当然のこ
とながら製造コストの上昇につながってしまう。特に、
最近の高機能化を目指した液晶材料は高価なものが多
く、使用されずに廃棄される量があると、製造コストの
上昇に大きく響いてしまう。また、上述のように減圧雰
囲気中に配置されたバケットに液晶を溜めておく従来の
方法では、減圧雰囲気に触れる液晶の表面積が大きくか
つ触れている時間が長いため、蒸発性の高い液晶を使用
する場合には、成分の蒸発による液晶の劣化が無視しえ
なくなる。本願の発明のまず第一の目的は、このような
問題を考慮したものであり、従来とは異なる方式の液晶
の注入を提案して、使用されずに残ってしまう液晶の量
をなるべく少なくして低コスト化が図られるようにする
とともに、成分の蒸発を少なくして液晶を劣化させるこ
となく封入できるようにすることである。
【0005】さらに、従来の方法では、毛細管現象によ
る液晶の吸い上げにより注入を行っているため、所定量
の液晶が完全に注入されるまでの時間が長くなってしま
う。従来の方法による注入時間は、例えば20分から3
0分程度も掛かり、液晶表示板の製造における生産性の
向上を阻害する要因になっている。本願の発明の第二の
目的は、このような問題を考慮したものであって、上記
液晶の無駄防止とともに、液晶基板の製造工程における
生産性の向上に寄与するため、短時間で液晶の注入を完
了できるようにすることである。
【0006】一方、本願の発明が対象としている液体用
ディスペンサーの分野においては、注射器等を始めとし
て細管を先端に備えた各種のものが既に周知であり、産
業用のものとしては、精密トランスへの絶縁油の注入用
のもの等が周知である。しかしながら、前述の液晶表示
板の製造の際に行われる液晶の注入のように、液体を減
圧雰囲気中において好適に注入できる液体用ディスペン
サーは存在していない。
【0007】ここで、本願の発明者が、従来周知の液体
用ディスペンサーを使用して減圧雰囲気中で液体の放出
を検討したところ、ピストンの移動と細管からの放出量
とが上手く対応せず、放出量を制御しながらの液体の放
出が困難であることが判明した。この原因について、本
願の発明者が鋭意検討したところ、周囲の圧力低下によ
ってディスペンサー内部に気泡が発生し、この気泡が細
管の先端から放出されるためであることが判明した。本
願の発明の第三の目的は、このような新たな知見に基づ
いたものであり、細管の先端から放出される気泡を少な
くして、減圧雰囲気中であっても放出量を高い精度で制
御できる液体用ディスペンサーを提供しようというもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第一の目的を達成す
るため、本願の請求項1の液晶封入方法では、液晶を注
入するための開口部を残すようにして端部を封止した二
枚の液晶基板を、その開口部を上に向けた状態で減圧雰
囲気中に保持し、所定量の液晶を制御された状態で放出
させることが可能な液体用ディスペンサーを使用して上
記開口部から液晶を注入し、その後、上記開口部を封止
する。また、上記第二の目的を達成するため、本願の請
求項2の液晶封入方法では、下側基板を水平又は水平に
近い状態で保持し、所定量の液晶を制御された状態で放
出させることが可能な液体用ディスペンサーを使用して
上記下側基板の表面に液晶を供給し、その後、上側基板
を上から覆い、上側基板の端部と下側基板の端部を封止
することにより液晶を封入する。また、上記第一又は第
二の目的を達成するため、本願の請求項3の液晶封入方
法では、請求項1又は2に記載の構成において、液体用
ディスペンサーは、液晶を一滴ずつ放出するものである
とともにその一滴の量の制御が可能であり、滴下数を制
御して所定量の液晶を封入する。同様に上記第一又は第
二の目的を達成するため、本願の請求項4の液晶封入方
法では、請求項3に記載の構成において、液体用ディス
ペンサーは、先端に設けられた細管から液晶を一滴ずつ
放出するものであり、注入すべき液晶の量とその液晶の
界面張力に従ってこの細管の外径を設定することにより
一滴の量を制御する。さらに、上記第三の目的を達成す
るため、本願の請求項5の液体用ディスペンサーは、減
圧雰囲気中で使用される液体用ディスペンサーであっ
て、放出する液体を溜める液溜め器と、この液溜め器の
先端側に設けられた細管と、液溜め器の内部の液体を細
管に送って放出するためのピストンとを具備し、液溜め
器は細管と連通する部分以外の部分に液溜め器開口を有
し、この液溜め器開口を通して液溜め器内部の液体が周
囲の減圧雰囲気に接するようになっている。
【0009】
【実施例】以下、本願の発明の実施例を説明する。ま
ず、本願の液体用ディスペンサーの発明の実施例から説
明する。図1は、本願発明の液体用ディスペンサーの実
施例の側断面概略図である。図1に示す液体用ディスペ
ンサーは、大きく分けると、上方に配置された駆動部3
と、駆動部3の下側に配置され、駆動部3の回転運動を
上下方向の直線運動に変換する運動変換部4と、運動変
換部4の下方に配置され、運動変換部4の上下運動が伝
えられて上下運動を行うことによって液体を放出させる
ためのピストン5と、ピストン5の下方に配置され、ピ
ストン5の上下運動により液体が放出される細管ユニッ
ト6とから主に構成されている。尚、細管ユニット6
は、後述のように、細管63の交換のために一体に着脱
自在になっている。
【0010】まず、駆動部3から説明する。駆動部3
は、モータ31と、このモータ31が載置固定された駆
動部下板32と、この駆動部下板32から立設した駆動
部支柱33と、駆動部支柱33の上に固定された駆動部
上板34などから構成されている。駆動部下板32は、
中央に穴が開けられており、モータ31の出力軸311
がこの穴を通して下方に延びている。一方、駆動部上板
34には、不図示の取付部が設けられており、この液体
用ディスペンサーが使用される液晶注入装置などの構造
物に取付部の部分が取付られて、液体用ディスペンサー
全体が保持される。尚、モータ31としては、限定され
るものではないが、例えばステッピングモータが使用さ
れる。
【0011】次に、運動変換部4について説明する。前
述の駆動部下板32の下面には、三本の支柱41が垂設
されて下方に延び、この支柱41の下端には、水平な姿
勢の中間ベース板42が固定されている。運動変換部4
は、この三本の支柱41の内部に配置されている。そし
て、運動変換部4は、モータ31の出力軸311に上端
開口を嵌着して固定した回転筒体43と、この回転筒体
43の内部に配設され、回転筒体43の回転により上下
動する従動ねじ体44と、ピストン5の上端を保持し、
従動ねじ体44の上下動をピストン5に伝えるピストン
保持体45とから主に構成されている。まず、回転筒体
43は、図のような底板を有する細長い形状であり、そ
の底板部分にはねじ孔が貫通して形成されている。従動
ねじ体44は、周面がねじ切りされた丸棒状のものであ
り、回転筒体43の底板部分のねじ孔に螺合している。
そして、螺合した従動ねじ体44の下端部は、回転筒体
43から露出して下方に延びている。
【0012】一方、回転筒体43の下側に配置されたピ
ストン保持体45は、全体が円柱状であり、図に示すよ
うに上側部分の内部が中空になっている。そして、ピス
トン保持体45の上面には、この中空の部分に連通する
貫通孔が開けられている。前述のように露出した従動ね
じ体44の下側部分は、この貫通孔からピストン保持体
45の内部の中空部分に進入し、その下端に小さな円盤
状のねじヘッド441を固定している。このねじヘッド
441の下側には、中空部分に充填されるようにしてコ
イルバネ46が配設されている。このコイルバネ46
は、比較的高い剛性を有するものであり、液体用ディス
ペンサーの動作時には、従動ねじ体44の上下動をその
ままピストン5に伝える剛体として作用する。このコイ
ルバネ46は、後述のピストンヘッドが液溜め器62の
送出部622の入り口で引っ掛かってしまうような万一
の事故を考慮して設けられている。
【0013】ピストン5は、上記ピストン保持体45の
下面に嵌着されて保持されている。即ち、ピストン保持
体45の下面には、ピストン5の取付穴が設けられてい
て、この取付穴の部分に先端が嵌め込まれることによっ
て、ピストン5はピストン保持体45に保持固定されて
いる。尚、ピストン5は、先端にやや径の大きな円柱状
のピストンヘッド51を備えている。また、ピストン保
持体45の側面には、回転止めピン52とセンサ用羽根
板54とが左右に設けられて横に延びている。一方、後
述のユニットベース板7には回転止め用筒体53が立設
され、支柱41には上側に原点センサ55が下側にオー
バーランセンサ56がそれぞれ設けられている。
【0014】一方、前述の中間ベース板42の下側に
は、ユニットベース板7がベース板取付ピン71によっ
て取付られている。即ち、ベース板取付ピン71の先端
が中間ベース板42にねじ込まれて垂下されている。そ
して、このベース板取付ピン71は、ユニットベース板
7に貫通し、その頭部がユニットベース板7の下面から
露出している。そして、ベース板取付ピン71には、ピ
ン巻きバネ72が巻き付けられており、このピン巻きバ
ネ72がユニットベース板7を下方に押し下げることに
より、ユニットベース板7が中間ベース板42に対して
所定の間隔をおいて保持されている。尚、中間ベース板
42及びユニットベース板7には、ピストン5を挿通さ
せるための開口が中央に設けられている。
【0015】次に、細管ユニット6について説明する。
細管ユニット6は、上述のように取り付けられたユニッ
トベース板7の下側に配置されており、ユニットベース
板7に着脱自在に保持された液溜め器保持板61と、こ
の液溜め器保持板61の下面に固定された液溜め器62
と、液溜め器62の下端部に固定された細管63とから
主に構成されている。液溜め器保持板61は、ユニット
ベース板7の中間ベース板42に対する取付構造と同様
の構造でユニットベース板7に取り付けられている。即
ち、ピン巻きバネ612が巻かれた3本の保持板取付ピ
ン611の先端がユニットベース板7にねじ込まれて垂
下されるとともにその頭部が液溜め器保持板61の下面
から露出し、ピン巻きバネ612によって液溜め器保持
板61を頭部に押し付けて保持した構造である。尚、中
間ベース板42,ユニットベース板7及び液溜め器保持
板61はいずれも円盤状であり、ベース板取付ピン71
及び保持板取り付けピン611は、その円盤の周端部上
において正三角形の頂点上に設けられて、バランス良く
保持するようになっている。尚、ベース板取付ピン71
及び保持板取り付けピン611の位置は、お互いに干渉
しないようにずれた位置で保持するようになっている。
【0016】液溜め器62は、図1に示すような略筒状
のものであり、上端開口が液溜め器開口620で、下端
開口部分に細管63が固定されている。一方、液溜め器
保持板61の中央には、比較的大きな保持板開口615
が開けられていて、液溜め器62は、その上端の液溜め
器開口620が保持板開口615を取り囲むようにして
液溜め器保持板61の下面に固定されている。即ち、保
持板開口615及び液溜め器開口620を通して液溜め
器62内に液体を注ぐことが可能な状態になっており、
注がれた液体は、保持板開口615及び液溜め器開口6
20を通して雰囲気に接するようになっている。尚、液
溜め器保持板61の保持板開口615の周面には、上に
なるに従って開口が小さく絞られるように、絞り部61
6が形成されている。この絞り部616は、後述のよう
な液面から気泡の放出によって、液体が液溜め器62の
外へ飛び散るのを抑える目的で形成されている。また、
液溜め器62は、図1に示すように、上側部分の内径が
大きく下側部分の内径が小さくなった断面構造を有して
いる。内径の大きな上側部分が液溜め部621であり、
内径の小さな下側部分が送出部622になっている。
尚、送出部622の内径は、ピストンヘッド51の進入
のための僅かなクリアランスはあるものの、ピストンヘ
ッド51の外径とほぼ同じ大きさになっている。
【0017】細管63は、注射針のような細い金属製の
管であり、根元に細管固定部631を備えている。そし
て、細管63は、この細管固定部631の部分が上述の
液溜め器62の下端開口部分に固定されている。一方、
液溜め器62の外周面には、内部の液晶を加熱するため
のヒータ64が巻き付けられている。このヒータ64
は、具体的には線状のシースヒータ等が使用されてい
る。その他、細管ユニット6は、ヒータ64が巻かれた
部分を被う外カバー65や細管63を保護する保護筒6
6等を具備している。
【0018】次に、この液体用ディスペンサーの動作を
説明する。まず、予め、細管63から放出する液体を液
溜め器62内に供給して溜めておく。この供給は、例え
ばホース等を液溜め器62内に挿入して行っても良い。
また、液溜め器保持板61を後述のようにユニットベー
ス板7から取り外して行っても良い。尚、供給された液
体は、液溜め器62の外周面に巻かれたヒータ64によ
り例えば100℃以下の所定の温度に予め加熱される。
【0019】ピストン5の原始位置は、上限位置である
として説明する。この位置では、ピストンヘッド51は
液溜め器62の液溜め部621に位置している。そし
て、この位置は、センサ用羽根板54を原点センサ55
が検出することにより確認されている。まず、不図示の
コントローラからモータ31に駆動信号が送られると、
出力軸311を経由して回転筒体43が回転する。この
回転筒体43の回転運動は、螺合している従動ねじ体4
4に伝えられるが、従動ねじ体44に連動するピストン
保持体45の回転運動が後述のように規制されるため
に、従動ねじ体44は回転運動せず専ら回転の向きに応
じた上下運動を行う。
【0020】図2は、ピストン保持体45の回転運動規
制のための構造を説明する平面概略図である。前述のよ
うに、ピストン保持体45の側面には回転止めピン52
が設けられて横に延びており、またユニットベース板7
には回転止め用筒体53が立設されている。図2に示す
ように、回転止め用筒体53は、所定の隙間を置いて対
面させて配置した二つの半円筒状のものから構成されて
おり、回転止めピン52は、この二つの回転止め用筒体
53の一方の隙間の部分に位置している。従って、従動
ねじ体44の回転に連動してピストン保持体45が回転
しようとしても、回転止めピン52が回転止め用筒体5
3に掛止されて規制され、回転しないようになってい
る。尚、二つの回転止め用筒体53の他方の隙間の部分
には、前述のセンサ用羽根板54が位置しており、回転
止め用筒体53から露出して、原点センサ55及びオー
バーランセンサ56によりその位置が検出される。この
ような回転規制の構造により、回転筒体43の回転運動
は従動ねじ体44の上下運動に変換されてピストン5に
伝えられる。尚、ピストン5の原始位置は上限位置であ
るので、まずピストン5が下降する向きにモータ31は
回転し、ピストン5を所定距離下方の下限位置まで下降
させて回転が止まる。
【0021】図3は、図1のピストンの作用を説明する
ための部分断面図である。図3に示すように、ピストン
5が下降すると、液溜め器62内の液中に没したピスト
ンヘッド51が、液溜め器62の液溜め部621から送
出部622に進入する。送出部622の内径とピストン
ヘッド51の外径はほぼ等しいので、ピストンヘッド5
1は送出部622に嵌入して加圧した状態となり、送出
部622にあった液体を押し出す。この液体の押し出し
により下方の細管63の先端から一滴が放出される。
尚、放出される液体はヒータ64により所定の温度に加
熱されている。これは、後述の液晶注入において、粘度
の高い液晶の場合には加熱により粘度を下げて注入を容
易にする必要があるからである。
【0022】このような一滴の放出に要する所定時間の
経過後、コントローラからモータ31に信号が送られ、
モータ31が逆方向に回転を始め、ピストン5を当初の
上限位置まで上昇させて回転を停止する。ピストン5の
上昇により、ピストンヘッド51は上昇し、送出部62
2から抜け出て当初の液溜め部621の位置に戻る。こ
の液体用ディスペンサーの滴下制御は、ピストン5を上
下させて一滴づつ滴下を行うのが最も確実である。即
ち、ピストン5を図3のAの位置とBの位置との間を一
回上下することで一滴の制御を行う方法である。そし
て、ピストンヘッド51の嵌入深さDは、液体の粘性等
に応じて、一回のストロークで一滴の液体が滴下される
ように適宜設定される。
【0023】また、ピストン5が、図3のAの位置から
B’又はB”の位置まで動くようにする即ちDを大きく
することによって、一回の上下動で2滴以上の液体が滴
下させるようにしても良い。その場合には、ピストン5
をある深さDで一回上下動させた時の滴下数を予め実験
的に求めておき、全体の滴下量に応じて何回の上下動を
行えばよいかを予め決定するようにしておく。また、ピ
ストン5をBの位置まで降下させて一滴を滴下した後停
止させ、所定時間後さらにB’の位置まで降下させて二
滴めを滴下し、さらにB”の位置まで降下させて三滴め
を滴下するような制御例も可能である。即ち、Dを小刻
みに増加させる制御例である。尚、このようなDは、通
常は前述のステッピングモータ31のステップ数で設定
される。
【0024】このような動作の液体用ディスペンサーが
減圧雰囲気中で使用される場合、液溜め器62の内部で
気泡が発生することがある。この気泡発生は、液体の揮
発成分が減圧によって急激に気化するのが主な原因であ
る。また、大気圧中で液溜め器62に液体を供給する場
合には、周囲の空気が液溜め器62の内部に巻き込まれ
て混入し、もともと液溜め部62の内部に存在している
場合もある。即ち、巻き込まれた空気は、気泡となって
液溜め器62の内壁に付着したり液溜め器保持板61と
の接合面の隙間等に進入して停滞している場合がある。
いずれにしても、このような液溜め器62に溜められた
液体内の気泡は、周囲の減圧雰囲気に引かれて移動す
る。
【0025】ここで、従来周知の液体用ディスペンサー
と同様に、細管63に連通する部分以外に液溜め器62
に開口が無いと、気泡は細管63の方へ移動せざるを得
ず、最終的には細管63の先端から放出されてしまう。
このような細管63の先端からの気泡の放出があると、
細管63の先端に形成される液滴の量が一定で無くな
り、前述のような滴下量の制御が不可能となる。また、
一滴ずつでなく連続的に放出する場合でも、ピストン5
のストローク量と液体の放出量とが対応しなくなり、放
出量の制御が不可能になる。
【0026】しかしながら、本実施例の液体用ディスペ
ンサーにおいては、前述のように上方に比較的大きな液
溜め部開口620及び保持板開口615が設けられて、
内部の液体が減圧雰囲気に接している。従って、液体内
部の気泡は、大部分が上方に移動して液面から放出さ
れ、細管63からは放出されない。このため、減圧雰囲
気中で使用しても放出量の制御が可能であり、前述のよ
うな各種の方式の放出量制御を好適に行うことができ
る。
【0027】次に、上記の液体用ディスペンサーにおけ
る細管63の交換のための構造について説明する。この
液体用ディスペンサーにおいては、液溜め器保持板61
の部分をユニットベース板7から着脱し細管ユニット6
ごと細管63を交換する。図4は、液溜め器保持板の着
脱構造を補足的に説明する平面概略図で、図1のA−A
の矢視図になっている。図4に示すように、液溜め器保
持板61には、三つの貫通孔610が同心円上に設けら
れている。各々の貫通孔610は、比較的大きな円形の
部分と細い円弧状の部分とがある。
【0028】まず、液溜め器保持板61を取り外す場合
には、保持板取付ピン611の頭部が図4の破線で示す
ような貫通孔610の細長い部分の端に位置しているか
ら、液溜め器保持板61を手で持って少し回し、保持板
取付ピン611の頭部を貫通孔610の大きな円形の部
分に位置させる。そして、この状態で、液溜め器保持板
61をそのまま下方に引き下げれば取り外せる。また、
他の細管ユニット6の液溜め器保持板61を取り付ける
場合には、上記とは逆の順序で取り付ける。いずれにし
ても、この液体用ディスペンサーは、細管ユニット6が
ワンタッチで着脱できるので細管63の交換が容易で使
い勝手の良いものになっている。
【0029】次に、本願発明の液体用ディスペンサーの
他の実施例について説明する。図5は、本願発明の液体
用ディスペンサーの他の実施例を説明する概略図であ
る。図5に示す液体用ディスペンサーは、シリンダーの
様な形の液溜め器62と、この液溜め器の内部で進退す
るピストン5と、液溜め器の先端に設けられた細管63
とから主に形成されている。そして、液溜め器の側面に
は、補助液溜め部623が図のように横に延び上方に折
れ曲がっている。この補助液溜め部623の上端は開口
部分になっており、この開口部分が液溜め器開口620
になっている。即ち、液溜め器62内部の液体がこの部
分で周囲の減圧雰囲気に接するようになっている。ま
た、ピストン5の先端に設けられたピストン頭部51
は、液溜め器62の内壁面に当接し、ピストン5の前進
によって内部の液体を加圧できるようになっている。
【0030】この例の液体用ディスペンサーでは、ま
ず、ピストン5を後退させておいて、液溜め器開口62
0の部分から液体を供給して液溜め器62の内部に溜め
る。そして、ピストン5を進退させて細管63の先端か
ら液体を一滴ずつ又は連続して放出させる。この際、前
述の実施例と同様に液溜め器62の内部に気泡が発生す
るが、発生した気泡は、減圧雰囲気に接した液溜め器開
口620の部分の液面から大部分が放出される。従っ
て、細管63の先端からの気泡の放出のために放出量制
御が不可能になることがなく、この例の場合もピストン
5のストローク長等による放出量制御を好適に行うこと
ができる。
【0031】尚、以上のように説明した各実施例の液体
用ディスペンサーは、後述の液晶注入方法の以外にも多
くの好適な応用例がある。例えば、精密トランスへの二
液タイプのエポキシ樹脂の注入などが挙げられる。
【0032】次に、本願発明の液晶封入方法について、
以下のような二つの実施例を説明する。即ち、第一の実
施例は、開口部を残すように二枚の基板の端部を封止し
て二枚基板を組み立てる工程は従来の方法と同様で、液
晶の注入の工程が異なる実施例である。そして、第二の
実施例は、端部の封止方法も含めて従来の方法とは全く
異なる方法である。
【0033】まず、第一の実施例から説明する。前述の
ように、この実施例の方法は液晶の注入工程のみが異な
るだけなので、それ以外の工程の説明は、省略する。図
6は、この第一実施例の液晶注入工程の説明図である。
液晶の封入は、実際には搬送ラインに沿って設けられた
一連の各装置によって行われる。図6には、そのうちの
液晶注入を行う部分の装置の概略が示されている。図6
に示す装置は、減圧室8と、この減圧室8を減圧にする
真空ポンプ9と、二枚基板2を収納した基板カセット2
1が載置されるテーブル22と、テーブル22の上方に
配置された前述の液体用ディスペンサー10と、この液
体用ディスペンサー10を水平移動させる移動機構11
などから主に構成されている。
【0034】まず、従来と同様に開口部20を残して二
枚の基板の端部が封止された二枚基板2が、基板カセッ
ト21に幾つか収納される。基板カセット21内の二枚
基板2は、鉛直な姿勢であり、開口部20が上に向けら
れる。このような二枚基板2は、基板カセット21ごと
減圧室8に搬入され、基板カセット21はテーブル22
に載置固定される。尚、基板カセット21は、二枚基板
2の開口部20が液体用ディスペンサー10の細管63
の先端の近傍位置になるように配置される。この状態
で、真空ポンプ9を動作させ、減圧室8の内部を0.1
Torr程度又はそれ以下の圧力まで減圧する。そし
て、前述のように液体用ディスペンサー10を動作させ
て、一滴ずつ液晶を開口部20から注入する。
【0035】この際、後に説明するように、注入される
一滴の液晶の量は細管63の外径dによってミリグラム
オーダーで制御できるので、注入すべき全体の量を考慮
して滴数を予め決定し、この滴数だけピストン5を上下
動させる。即ち、コントローラからは、モータ31に対
してこの滴数の回数だけピストン5が上下動するように
駆動信号が送られる。そして、一つの二枚基板2への液
晶の注入が終了すると、同じ基板カセット21に収納さ
れた他の二枚基板2への注入のため、移動機構11が動
作して液体用ディスペンサー10を水平移動させ、細管
63の先端を他の二枚基板2の開口部20の近傍に位置
させる。そして、前述のように液晶注入を繰り返す。こ
のようにして、基板カセット21内のすべて二枚基板2
への液晶注入が終了すると、基板カセット21ごと減圧
室8から搬出され、次の開口部封止工程に送られ、従来
と同様に開口部20が封止される。尚、液体用ディスペ
ンサー10に移動機構11を設けて液体用ディスペンサ
ー10を移動させるのではなく、後述の図9のように基
板カセット21をXY移動テーブルに載置固定するなど
して、二枚基板2の方を移動させるようにしても良い。
【0036】次に、細管63の外径の設定による液晶注
入量の制御について説明する。図3に示すような、細管
63の下端から球状に膨出する液体の膨出量に関して
は、次に式が成立することが周知である。 mg=πdγcosθ 上式において、mは膨出する液体の質量,gは重力加速
度,dは細管63の外径,γは液体の表面張力,θは細
管63の端面における膨出液体の接線と端面の法線のな
す角である。このうち、gやπは既知であり、γやθは
液体固有の値であるので定数とみなせる。従って、細管
63の端面から膨出する液体の質量mは、細管63の外
径dのみに依存することとなり、適当なdを選ぶことに
よって、一滴の液体の質量mを規定できるのである。
【0037】従って、予め注入しようとする液晶のγや
θを調べておき、これらの値と使用する細管63のdと
を上式に代入することによって、一滴の液晶の重さmが
求められる。これから、必要な液晶の滴数を算出して、
前述のようにモータ31を制御するのである。尚、この
際、一滴の液晶の量が小さければ小さい程、全体の封入
量を高い精度で制御できることになる。但し、滴数が多
くなって注入時間が長くなるので、この辺を考慮して適
宜dを選択することになる。細管63の交換は、前述の
ように細管ユニット6ごと行われるが、細管63だけを
交換するようにしても良いことは勿論である。この場合
には、液溜め器62に液晶が残っていないようにする必
要がある。いずれにしても、このように液晶を一滴ずつ
の注入しかつその一滴の量を細管63の外径によって制
御するようにすると、ミリグラムオーダーの微細な封入
量の調整ができるのである。
【0038】このようにして液晶を封入する本実施例の
液晶封入方法は、従来の方法に比べ以下のような多くの
効果を有する。 (1)液晶を最後まで無駄無く使うことができるので、
製造コストの上昇を抑えることができる。 (2)減圧雰囲気に接している液晶の表面積が従来に比
べ格段に小さくなるので、成分の蒸発による劣化が殆ど
無くなる。 (3)細管の外径を適宜選ぶことによって、封入量を高
い精度で制御することができるる。 尚、上の式によって一滴の液晶の量を求めておく方法以
外にも、本発明の液晶封入方法の実施は可能である。例
えば、ある細管63を使用してある液晶を滴下する場合
の一滴の液晶の量を、予め実験的に求めておき、同じ条
件で注入をするようにする方法も可能である。さらに、
上記実施例のように液晶を一滴ずつ注入するのではな
く、連続して注入するような場合であっても、本願発明
の実施は可能である。注入量の制御は粗くなるが、液晶
の無駄防止や劣化防止の効果は得ることができる。尚、
液体用ディスペンサー10は、細管63の先端を下に向
けて鉛直な姿勢で配置するのが好ましいが、省スペース
等を考慮して斜めに配置したり水平に配置したりしても
良い。
【0039】次に、本願発明の液晶封入方法の第二の実
施例について説明する。図7は、本願発明の液晶封入方
法の第二実施例を説明する側断面図であり、図8は、図
7の方法における下側基板の平面図である。
【0040】まず、図7の(a)に示すように、下側基
板23の端部表面に紫外線硬化型樹脂24を塗布する。
この紫外線硬化型樹脂24は、図8に示すように、方形
の基板の端部に沿って方形の閉ループを描くように塗布
される。次に、図7の(b)に示すように、下側基板2
3の表面であって上記紫外線硬化型樹脂24の塗布され
た部分の内側には、所定量の液晶Lが滴下される。この
液晶Lは、図8に示すように均等間隔をおいて複数箇所
に滴下され、その滴下数は、全体の封入量及び一滴の液
晶の量に応じて前述のように予め決められる。この後、
図7の(c)に示すように、上から上側基板25で被
い、二枚の基板23,25を接合させる。そして、
(c)に示すように、紫外線ランプ27で紫外線硬化型
樹脂24を硬化させ、下側基板23の端部と上側基板2
5の端部とを接着する。これによって、二枚の基板2
3,25の間に所定量の液晶Lが封入される。
【0041】図9は、図7の(b)における液晶の滴下
に使用される液晶滴下装置の概略図である。図9に示す
液晶滴下装置は、減圧室8と、この減圧室8を減圧にす
るための真空ポンプ9と、減圧室8の下方に配置された
XY移動テーブル26と、このXY移動テーブル26の
上方に配置された液体用ディスペンサー10などから主
に構成されている。図から明かなように、この実施例の
注入工程では基板カセットが使用されず、紫外線硬化型
樹脂24が塗布された下側基板23が、一枚ずつ減圧室
8に搬入される。搬入された下側基板23は、XY移動
テーブル26に載置固定される。この状態で、真空ポン
プ9を動作させ、減圧室8の内部をやはり0.1Tor
r程度又はそれ以下の圧力まで減圧する。そして、前述
のように液体用ディスペンサー10を動作させて、一滴
ずつ液晶を滴下する。所定数の滴下を行った後、XY移
動テーブル26が動作して下側基板23を水平移動さ
せ、次の滴下部位を細管63の下方に位置させる。そし
て、同様に所定数の液晶の滴下を行う。このようにし
て、図7に示す各箇所での液晶の滴下を行った後、下側
基板23を減圧室8から搬出して、次の上側基板の接合
工程に送る。
【0042】尚、下側基板23は、厳密な意味で「水
平」に保持される必要はなく、実用上支障の無い範囲で
傾けられて保持されることがあるのは、勿論である。ま
た、実際の装置としては、一つの装置で下側基板への紫
外線硬化型樹脂の塗布等もできるように構成しておくこ
とが多い。即ち、図9の減圧室の内部に、紫外線硬化型
樹脂供給用のディスペンサーを配置し、XY移動テーブ
ル26を動作させて下側基板23の端部の所定箇所をこ
のディスペンサーの下方位置に位置させ、樹脂の塗布も
行うことができるようにする。但し、前述の図6に示す
例のように、液体用ディスペンサー10の方に移動機構
を付設しても実施可能であることは、勿論である。
【0043】この第二実施例の方法は、従来のような毛
細管現象による吸い上げ方式ではないので、液晶封入が
短時間に終了し、生産性の向上に寄与できる。また、毛
細管現象を利用していないので、この実施例の方法は必
ずしも減圧雰囲気中で行う必要性は無い。しかしなが
ら、二枚の基板の間に液晶を隙間なく充填するために
は、やはり減圧状態で行うことが有効であり、また減圧
雰囲気中での滴下は、液晶への塵や埃などの不純物の混
入やガス混入による成分劣化等を防止する効果もある。
また、大気圧で液晶を滴下してから雰囲気を減圧にして
封止することも考えられるが、真空ポンプによる排気時
間の間に液晶が基板の上で発泡して飛散することがある
ので、やはり減圧雰囲気中での液晶の滴下が重要である
と考えられる。
【0044】尚、この第二実施例において、「下側基
板」「上側基板」とは、必ずしも実使用状態における
「下側」「上側」を意味するものでないことは、勿論で
ある。
【発明の効果】以上説明したように、本願の請求項1に
記載の液晶封入方法によれば、無駄になる液晶の量を少
なくできるので低コスト化を図ることができ、また成分
の蒸発を少なくなるので液晶を劣化させることなく封入
を行うことができる。また、本願の請求項2に記載の液
晶封入方法によれば、上記請求項1の効果に加え、封入
時間が短縮できるので液晶表示板の製造工程における生
産性の向上に寄与することができる。また、本願の請求
項3に記載の液晶封入方法によれば、上記請求項1又は
2の効果に加え、液晶の封入量を高い精度で制御して封
入を行うことができる。また、本願の請求項4に記載の
液晶封入方法によれば、上記請求項1又は2の効果に加
え、細管の外径により液晶の封入量を制御するので、さ
らに高い精度で封入を行うことができる。さらに、本願
の請求項5に記載の液体用ディスペンサーによれば、細
管の先端から放出される気泡が極端に少なくなるので、
減圧雰囲気中であっても放出量を高い精度で制御でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の液体用ディスペンサーの実施例の側
断面概略図である。
【図2】ピストン保持体の回転運動規制のための構造を
説明する平面概略図である。
【図3】図1のピストンの作用を説明するための部分断
面図である。
【図4】液溜め器保持板の着脱構造を補足的に説明する
平面概略図で、図1のA−Aの矢視図になっている。
【図5】本願発明の液体用ディスペンサーの他の実施例
を説明する概略図である。
【図6】本願発明の液晶封入方法の第一実施例の液晶注
入工程の説明図である。
【図7】本願発明の液晶封入方法の第二実施例を説明す
る側断面図である。
【図8】図7の方法における下側基板の平面図である。
【図9】図7(b)における液晶の滴下に使用される液
晶滴下装置の概略図である。
【図10】従来の液晶封入方法の説明図である。
【符号の説明】
10 液体用ディスペンサー 2 二枚基板 20 開口部 5 ピストン 51 ピストンヘッド 62 液溜め器 620 液溜め器開口 621 液溜め部 622 送出部 63 細管

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二枚の液晶基板の隙間に液晶を封入する
    液晶封入方法であって、液晶を注入するための開口部を
    残すようにして端部を封止した二枚の液晶基板を、その
    開口部を上に向けた状態で減圧雰囲気中に保持し、所定
    量の液晶を制御された状態で放出させることが可能な液
    体用ディスペンサーを使用して上記開口部から所定量の
    液晶を注入し、その後、上記開口部を封止することを特
    徴とする液晶封入方法。
  2. 【請求項2】 下側基板を水平又は水平に近い状態で保
    持し、所定量の液晶を制御された状態で放出させること
    が可能な液体用ディスペンサーを使用して上記下側基板
    の表面に液晶を供給し、その後、上側基板を上から覆
    い、上側基板の端部と下側基板の端部を封止することに
    より、上側基板と下側基板との間に液晶を封入すること
    を特徴とする液晶封入方法。
  3. 【請求項3】 前記液体用ディスペンサーは、液晶を一
    滴ずつ放出するものであるとともにその一滴の量の制御
    が可能であり、滴下数を制御して所定量の液晶を封入す
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の液晶封入方
    法。
  4. 【請求項4】 前記液体用ディスペンサーは、先端に設
    けられた細管から液晶を一滴ずつ放出するものであり、
    細管の外径を設定することにより一滴の量を制御するこ
    とを特徴とする請求項3に記載の液晶封入方法。
  5. 【請求項5】 減圧雰囲気中で使用される液体用ディス
    ペンサーであって、放出する液体を溜める液溜め器と、
    この液溜め器の先端側に設けられた細管と、液溜め器の
    内部の液体を細管に送って放出するためのピストンとを
    具備し、液溜め器は細管と連通する部分以外の部分に液
    溜め器開口を有し、この液溜め器開口を通して液溜め器
    内部の液体が周囲の減圧雰囲気に接するようになってい
    ることを特徴とする液体用ディスペンサー。
JP4142054A 1992-04-13 1992-05-08 液晶封入方法及び液体用ディスペンサー Expired - Lifetime JP2689199B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4142054A JP2689199B2 (ja) 1992-04-13 1992-05-08 液晶封入方法及び液体用ディスペンサー
US08/419,546 US5511591A (en) 1992-04-13 1995-04-10 Method and dispenser for filling liquid crystal into LCD cell

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4-118459 1992-04-13
JP11845992 1992-04-13
JP4142054A JP2689199B2 (ja) 1992-04-13 1992-05-08 液晶封入方法及び液体用ディスペンサー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05346561A true JPH05346561A (ja) 1993-12-27
JP2689199B2 JP2689199B2 (ja) 1997-12-10

Family

ID=26456395

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4142054A Expired - Lifetime JP2689199B2 (ja) 1992-04-13 1992-05-08 液晶封入方法及び液体用ディスペンサー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2689199B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7182106B2 (en) 2004-02-23 2007-02-27 Nidec Corporation Fluid dispensation method
KR100709718B1 (ko) * 2001-06-29 2007-04-19 삼성전자주식회사 액정 표시 장치의 제조 방법
KR100847820B1 (ko) * 2002-06-15 2008-07-23 엘지디스플레이 주식회사 액정시린지 및 이를 이용한 액정표시장치의 제조방법
US7518702B2 (en) 2003-03-11 2009-04-14 Seiko Epson Corporation Electrooptical manufacturing apparatus, electrooptical apparatus, and electronic device
USRE42372E1 (en) 2002-02-27 2011-05-17 Lg Display Co., Ltd. Apparatus for dispensing liquid crystal and method for controlling liquid crystal dropping amount
TWI459074B (zh) * 2011-06-08 2014-11-01 Au Optronics Corp 液晶填充裝置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57168222A (en) * 1981-04-10 1982-10-16 Fujitsu Ltd Manufacture of liquid-crystal panel
JPS60104822U (ja) * 1983-12-23 1985-07-17 セイコーエプソン株式会社 液晶注入装置の液晶搬送機構
JPS60230636A (ja) * 1984-04-30 1985-11-16 Nippon Denso Co Ltd 液晶用ガラス基板の製造方法
JPH0483228A (ja) * 1990-07-26 1992-03-17 Sharp Corp 液晶表示装置の製造装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57168222A (en) * 1981-04-10 1982-10-16 Fujitsu Ltd Manufacture of liquid-crystal panel
JPS60104822U (ja) * 1983-12-23 1985-07-17 セイコーエプソン株式会社 液晶注入装置の液晶搬送機構
JPS60230636A (ja) * 1984-04-30 1985-11-16 Nippon Denso Co Ltd 液晶用ガラス基板の製造方法
JPH0483228A (ja) * 1990-07-26 1992-03-17 Sharp Corp 液晶表示装置の製造装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100709718B1 (ko) * 2001-06-29 2007-04-19 삼성전자주식회사 액정 표시 장치의 제조 방법
USRE42372E1 (en) 2002-02-27 2011-05-17 Lg Display Co., Ltd. Apparatus for dispensing liquid crystal and method for controlling liquid crystal dropping amount
KR100847820B1 (ko) * 2002-06-15 2008-07-23 엘지디스플레이 주식회사 액정시린지 및 이를 이용한 액정표시장치의 제조방법
US7518702B2 (en) 2003-03-11 2009-04-14 Seiko Epson Corporation Electrooptical manufacturing apparatus, electrooptical apparatus, and electronic device
US7182106B2 (en) 2004-02-23 2007-02-27 Nidec Corporation Fluid dispensation method
CN100335807C (zh) * 2004-02-23 2007-09-05 日本电产株式会社 液体分配方法
TWI459074B (zh) * 2011-06-08 2014-11-01 Au Optronics Corp 液晶填充裝置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2689199B2 (ja) 1997-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5511591A (en) Method and dispenser for filling liquid crystal into LCD cell
JP4330785B2 (ja) 液晶表示装置の製造方法及び液晶表示装置の製造装置
US5406989A (en) Method and dispenser for filling liquid crystal into LCD cell
JPH10282512A (ja) 液晶の注入方法およびそれに用いるディスペンサー
TWI254826B (en) Dispenser for discharging liquid material
TWI291901B (en) Apparatus for applying paste and method of applying paste
JPH10142616A (ja) 液晶注入方法および液体用ディスペンサー
JP2001133799A (ja) 液晶表示装置の製造方法
JP2003307740A (ja) ノズル洗浄装置を具備した液晶滴下装置及びノズル洗浄方法
JP2689199B2 (ja) 液晶封入方法及び液体用ディスペンサー
JP3890002B2 (ja) スプリングの張力調整により液晶滴下量の制御が可能な液晶滴下装置
JP2005173067A (ja) 液晶表示装置の製造方法及びそれに用いる液晶滴下装置
CN100368902C (zh) 液晶施放系统
KR20150019308A (ko) 슬릿노즐을 이용하는 도포층 형성방법 및 도포장치
KR102621740B1 (ko) 잉크젯 방식 액체토출모듈 및 그 탈포 방법
JP2004298787A (ja) 描画装置、電子光学装置及び電子機器
US20090202730A1 (en) Application apparatus, application method and method of the manufacturing of coated material
JPH0363049B2 (ja)
JP2001293417A (ja) 塗布装置
KR20130080241A (ko) 연속박막증착장치
JPH11213985A (ja) 電解液注入装置及び電解液注入方法
JP4414798B2 (ja) 液晶表示素子の製造装置および製造方法
JPH03246514A (ja) 液晶表示素子用基板への液晶供給方法
CN213278110U (zh) 一种支架及器件
JP2007188113A (ja) 液晶表示装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080829

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 11

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080829

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 12

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090829

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100829

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110829

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120829

Year of fee payment: 15

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120829

Year of fee payment: 15