JPH05345542A - シートバックテーブル - Google Patents

シートバックテーブル

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JPH05345542A
JPH05345542A JP26510291A JP26510291A JPH05345542A JP H05345542 A JPH05345542 A JP H05345542A JP 26510291 A JP26510291 A JP 26510291A JP 26510291 A JP26510291 A JP 26510291A JP H05345542 A JPH05345542 A JP H05345542A
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frame member
seat back
panel
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Koichi Kitano
宏一 北野
Masayuki Yano
昌幸 矢野
Tetsuo Matsuse
哲雄 松瀬
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 格納時のテーブルパネルの揺れを防止し、シ
ートバックからの食出し量を少なくすること。 【構成】 フレーム部材30とテーブルパネル20とに
配設した係止部材17及び係止棒23からなる係止手段
70は、フレーム部材30とガイド部材40との軸支さ
れた位置より離れた位置にあり、軸支されたボルト31
からなる軸を中心に回動してフレーム部材30とガイド
部材40とが近接したとき、フレーム部材30とテーブ
ルパネル20とに配設した係止手段70が結合し、ま
た、前記軸支されたボルト31からなる軸を中心に前記
フレーム部材30とガイド部材40との両者が離れるよ
うに回動したとき、両者の間の結合関係を解くものであ
るから、車輌の走行中の振動に対してもガタツキ音を発
生することがない。また、テーブルパネル20を所定の
傾動角度θだけ回動して引出すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、予めシートバックに装
着しておき、自動車等の車室内で飲食或いは事務をする
際に使用するシートバックテーブルに関し、特に、格納
位置と使用位置とに形態変化するテーブルパネルを備え
たシートバックテーブルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のシートバックテーブルと
して、図11に示す技術が知られている。
【0003】図11は従来のシートバックテーブルを使
用状態で示す斜視図である。
【0004】図において、自動車のシート100は、シ
ートクッション101、シートバック102、ヘッドレ
スト103から構成されている。従来のシートバックテ
ーブル110はシートバック102に対して、ヘッドレ
スト103のヘッドレストバー104に取付けられる一
対のアーム111と、各アーム111の下部に回動可能
に支持されたテーブルパネル112と、そのテーブルパ
ネル112を略水平な使用位置に保持する鎖113とか
ら構成されている。
【0005】そして、非使用時には、テーブルパネル1
12が上方へ回動され、その格納位置で保持部材(図示
略)により保持される。また、使用に際しては、テーブ
ルパネル112が使用位置に配置され、その上に飲食物
等が載置される。したがって、この状態で、シート10
0の後方に座る乗員は車室内で飲食或いは事務ができ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述の従来
のシートバックテーブル110は、格納位置のテーブル
パネル112がシートバック102の背面から突出する
構造であるため、非使用時、即ち、格納時に車輌に乗降
しても乗員がテーブルパネル112に接触しやすく、ま
た、車輌の走行振動等によって、ガタツキ音等の騒音が
発生する可能性があった。
【0007】そこで、本発明は、格納時のテーブルパネ
ルの揺れを防止し、シートバックからの食出し量を少な
くしたシートバックテーブルを提供することを課題とす
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明にかかるシートバックテーブルは、フレー
ム部材とガイド部材との軸支された位置より離れた位置
にあり、軸支された軸を中心に両者が近接するように回
動したとき、前記フレーム部材とガイド部材との両者が
結合し、前記軸支された軸を中心に前記フレーム部材と
ガイド部材との両者が離れるように回動したとき、両者
の間の結合関係を解いてテーブルパネルの上昇を許容す
るフレーム部材とテーブルパネルとの間に係止手段を配
設したものである。
【0009】
【作用】本発明においては、シートバックの傾度に対応
してその傾度を変化させるフレーム部材に端部が軸支さ
れ、その長さ方向にガイド溝及びその長さ方向の他端部
に支軸を設けたガイド部材は、フレーム部材から所定角
度だけ傾動自在であり、また、テーブルパネルはガイド
部材のガイド溝及び支軸に沿って昇降自在であり、か
つ、前記ガイド部材の支軸を中心に回動自在である。前
記テーブルパネルは、係止手段によって、前記軸支され
た軸を中心に両者が近接するように回動したとき、前記
フレーム部材とガイド部材との両者が結合し、前記軸支
された軸を中心に前記フレーム部材とガイド部材との両
者が離れるように回動したとき、両者の間の結合関係を
解いて、テーブルパネルの上昇を可能にする。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例のシートバックテーブ
ルを説明する。
【0011】図1は本発明の一実施例のシートバックテ
ーブルの格納状態の外観の左半分を示す正面図で、図2
は図1のシートバックテーブルの格納状態を示す切断線
B−Bに相当する位置のフレーム部材及びガイド部材及
びテーブルパネルの構成図、図3は図1のシートバック
テーブルの格納状態を示す切断線A−Aによる断面図で
ある。また、図4は図2のガイド部材(テーブルパネ
ル)を傾動し、テーブルパネルを引出した状態の構成
図、図5は図2のガイド部材を傾動し、テーブルパネル
を回動した状態の構成図である。そして、図6は図1の
シートバックテーブルの格納状態を示す切断線A−Aに
よる断面図における規制手段の要部拡大説明図で、図7
は図6の規制手段による規制位置を可変させるつまみを
示す要部断面図、図8は本発明の一実施例のシートバッ
クテーブルの支軸部分の要部断面図である。更に、図9
は図3のシートバックテーブルの格納状態を示す切断線
C−Cによる断面図で、図10は本発明の一実施例のシ
ートバックテーブルのロック手段部分の要部断面図であ
る。
【0012】図において、ベースパネル10は全体が合
成樹脂からなり、その中央部にはテーブルパネル20を
挿入及び離脱可能な凹部11(図3参照)が、その上部
方向に開口している。ベースパネル10の正面の左右に
は側壁部12が設けられていて、その各々側壁部12の
内部にベースパネル10と一体に取付けられたフレーム
部材30が取付けられている。フレーム部材30の下端
には、ガイド部材40がボルト31で軸支されており、
このガイド部材40にはベースパネル10の中央部のテ
ーブルパネル20を挿入及び離脱可能な凹部11を覆う
正面部材14が一体に取付けられている。ベースパネル
10の中央部の凹部11と正面部材14によって、テー
ブルパネル20の挿入及び離脱可能な空間を形成してい
る。ベースパネル10の凹部11に位置する正面部材1
4には、その正面に、正面部材14との間で雑誌等の小
物を収容する袋体を形成する弾性体からなるポケットパ
ネル13が取付けられている。また、ベースパネル10
の正面の左上部にはつまみ15が配設されている。この
つまみ15は後述するテーブルパネル20の使用位置の
角度調整を行なうものである。また、テーブルパネル2
0はその出入れが容易なように窪みによって取手24が
形成されている。
【0013】なお、ベースパネル取付孔16は図示しな
い取付具でシートバック、ヘッドレスト等に取付けるも
のである。
【0014】図2において、ベースパネル10の各側壁
部12の内部に配設したフレーム部材30は、ベースパ
ネル10に対してボルト、ビス等で堅固に固着してい
る。このフレーム部材30はベースパネル10と共に、
シートバックラインSLに対してその設置角度が決定さ
れる。このフレーム部材30の下端にはボルト31でガ
イド部材40が軸支されており、そのガイド部材40の
長さ方向にガイド溝41及びその長さ方向の上端部には
支軸45が立設されている。このガイド溝41は直線溝
部43と周溝部44からなっている。また、直線溝部4
3はテーブルパネル20より若干短い距離となってお
り、周溝部44はガイド部材40に固着した支軸45を
中心にした円周上を回動する。
【0015】略く字状の第1アーム32は、ガイド部材
40の第1アーム支点39で回動自在に軸支されてい
る。第1アーム32の一方の端部に穿設された長孔33
はガイド部材40に立設されたガイド部材ピン46の移
動を制限する。また、第1アーム32の他方の端部に穿
設された小孔34は、ガイド部材40の第2アーム支点
35で回動自在に軸支されている第2アーム36の一方
の端部に立設された第2アーム固定ピン37と嵌合して
いる。第2アーム36の他方の端部にはスプリング38
によって、第1アーム32の第1アーム支点39より長
孔33側との間に引張り力を付与している。
【0016】即ち、略く字状の第1アーム32は、図2
に示す(テーブルパネル20及びガイド部材40の格納
状態に相当する)第2アーム36の位置によって、第1
アーム32がガイド部材ピン46側を左回動するように
スプリング38による弾性力を付与している。この状態
では、ガイド部材40をフレーム部材30に引寄せるよ
うに、スプリング38による弾性力が付与されており、
第1アーム32を左回動するように弾性力を付与してお
り、僅かな外力によって第1アーム32が容易に左回動
して傾動しないようにしている。したがって、車輌の振
動等では、テーブルパネル20及びガイド部材40が格
納状態から移動することがない。
【0017】ここで、ガイド部材40をフレーム部材3
0から離すように回動させ、所定の角度だけ傾動させる
と、略く字状の第1アーム32は、ガイド部材40に立
設されたガイド部材ピン46が長孔33を移動しなが
ら、ガイド部材ピン46の長孔33側を押下げると共
に、ガイド部材ピン46が長孔33の最上部に当接した
とき、第1アーム支点39との間でガイド部材40の回
動を防止する。このとき、スプリング38が第1アーム
支点39と第2アーム支点35の直線位置を通過する前
は、第1アーム32がガイド部材ピン46側を左回動す
るように弾性力を付与している。しかし、スプリング3
8は第1アーム支点39と第2アーム支点35の直線位
置を通過すると、スプリング38は第1アーム32を右
回動(下方に回動)するような弾性力の付与となり、僅
かな外力によって第1アーム32が容易に上方に回転し
ないようにしている。換言すれば、第1アーム32、第
2アーム36、スプリング38によるスナップ機構を有
し、これらは本実施例の付勢力付与手段60を構成し、
スプリング38が第1アーム支点39と第2アーム支点
35の直線位置より、図2に示すように、左に位置する
とき、ガイド部材40をフレーム部材30側に引寄せ、
また、右に位置するとき、ガイド部材40をフレーム部
材30側から引離す方向に作用する。
【0018】テーブルパネル20の下部には両側にガイ
ドピン21が立設されていて、ガイドピン21はガイド
部材40のガイド溝41を移動する。また、ガイド部材
40に固着した支軸45はテーブルパネル20の両側に
設けたテーブルガイド溝22(図4及び図8参照)を移
動する。
【0019】そして、図3に示すように、テーブルパネ
ル20の下部中央には棒材からなる係止棒23が配設さ
れている。係止棒23はガイド部材40がフレーム部材
30側にあり、テーブルパネル20が格納状態のとき、
ベースパネル10の凹部11の下部に配設した弾性体か
らなる係止部材17によって、上方への移動を拘束して
いる。係止部材17による拘束は、ガイド部材40をフ
レーム部材30から最大移動距離だけ傾動させたとき、
その係合状態が解かれるようになっている。これら係止
棒23と係止部材17は、本実施例の係止手段70を構
成している。
【0020】本実施例の係止手段70を構成する係止棒
23と係止部材17との関係を、図10を用いて詳細に
説明する。
【0021】テーブルパネル20の下部に配設した係止
棒23は、弾性変化が少ない材料または構造からなり、
係止部材17はその上端を凸条とし、それによって係止
棒23が上方から降下するとき、その弾性によってその
降下を許容し、係止棒23が係止部材17の凸条の下部
に位置するとき、係止部材17が係止棒23の中心を越
えて係合し、その垂直上昇を拘束する構造となってい
る。テーブルパネル20はガイド部材40の支軸45と
テーブルガイド溝22とが結合し、また、ガイド部材4
0のガイド溝41とガイドピン21とが結合関係にある
から、ガイド部材40がボルト31を中心に傾動すると
き、テーブルパネル20も傾動する。このとき、ボルト
31の位置よりも低い位置で係止棒23と係止部材17
との結合関係がある。また、ガイド部材40をフレーム
部材30から最大移動距離、即ち、傾動角度θだけ回動
させると、係止棒23の位置も変化し、その垂直の中心
軸の位置Lから左方向に移動する。このとき、係止部材
17が係止棒23の側部の一部に接触し、外力によりテ
ーブルパネル20を傾動角度θ方向に引くと、係止部材
17の弾性によって係止部材17と係止棒23との係合
関係が解かれる。
【0022】したがって、テーブルパネル20は、一
旦、傾動角度θだけ傾動させてから、上方に引くと容易
に引出すことができるが、直接垂直方向に引いても引出
すことは困難となる。
【0023】また、テーブルパネル20は傾動角度θ
を、ヘッドレストまたはシートバックの上部から十分に
離れる位置に設定しておけば、テーブルパネル20を引
出す際に、手がヘッドレストまたはシートバックの上部
に挾まれることがなく、また、テーブルパネル20の上
面との接触もなくなるから、テーブルパネル20の上面
の汚れをヘッドレストまたはシートバックに付けること
がない。
【0024】次に、テーブルパネル20を格納位置と使
用位置に移動させる構造について説明する。
【0025】前述したように、テーブルパネル20を引
張ることにより、ガイド部材40と共にフレーム部材3
0が第1アーム32によって決まる傾動角度θだけ傾動
される。テーブルパネル20に加える引張力によってガ
イド部材40をフレーム部材30から傾動角度θだけ傾
動させると、係止部材17と係止棒23との係合関係が
解かれ容易に引出すことができる。テーブルパネル20
の移動は、図8及び図9に示すように、ガイド部材40
の支軸45とテーブルガイド溝22とが結合関係にあ
り、また、ガイド部材40のガイド溝41とガイドピン
21とが結合関係にあるから、ガイド部材40のガイド
溝41の直線溝部43に沿って上昇させ、更に、テーブ
ルパネル20を上昇させると、支軸45を軸としてガイ
ド部材40のガイド溝41の周溝部44に沿ってテーブ
ル傾動角度αだけ回動する。このテーブル傾動角度α
は、図3に示すように、ガイド部材40の支軸45を中
心に回動するテーブルパネル20の、その回動を制限す
る規制手段50によって決定される。
【0026】本実施例の規制手段50は、テーブルパネ
ル20の下部に配設した係止棒23の上昇移動を拘束
し、弾性結合する略Y字状の弾性結合部51と、弾性結
合部51と一体に形成し、上下動のみを許容するスリッ
ト17を移動自在な移動部材52と、前記移動部材52
と螺合する螺子部55を有し、ベーベルギヤ54を配設
した調節ロッド53と、移動部材52のがた付きを防止
する移動部材用スプリング56と、図7に示すベーベル
ギヤ54と噛合うベーベルギヤ57と、ベーベルギヤ5
7とつまみ15との間を接続した接続ロッド58からな
る。接続ロッド58は周知の手段によって軸方向の移動
を防止し、しかも、滑かな回転が得られるように複数の
軸受が設けられている。
【0027】したがって、つまみ15を回転すると、接
続ロッド58を介してベーベルギヤ57を回転する。ベ
ーベルギヤ57は、図6に示すように、噛合っているベ
ーベルギヤ54にその回転を伝達する。ベーベルギヤ5
4の回転は調節ロッド53の回転となり、螺子部55は
螺合する移動部材52をスリット17に沿って上下に移
動させる。このとき、一体に形成された略Y字状の弾性
結合部51はスリット17に沿って上下に変位し、テー
ブルパネル20の下部に配設した係止棒23の移動拘束
位置が変化する。故に、テーブルパネル20の下部に配
設した係止棒23と弾性結合する弾性結合部51の位置
の変位によって、テーブルパネル20の標準位置から所
定の角度+δ1 乃至−δ2 の変化を得ることができる。
【0028】このように、テーブルパネル20の標準位
置から所定の角度+δ1 乃至−δ2の変化を得ることが
できるから、乗員がその好みに合せてシートバックの角
度を変更しても、テーブルパネル20の上面を常に水平
面とすることができる。
【0029】このように説明した本実施例のシートバッ
クテーブルは、次のように使用することができる。
【0030】まず、ベースパネル10をシートバックに
取付けたものとし、また、テーブルパネル20は格納位
置にあるものとする。
【0031】図1及び図3に示す取手24付近を掴み、
テーブルパネル20を手前に引く。これによって、ガイ
ド部材40はフレーム部材30から離されるように回動
され、略く字状の第1アーム32はガイド部材ピン46
が長孔33の最上部に当接したとき、第1アーム支点3
9との間でガイド部材40の傾動を防止する。この間
に、スプリング38が第1アーム支点39と第2アーム
支点35の直線位置を通過し、第1アーム32がガイド
部材ピン46側を左回動するように弾性力を付与し、テ
ーブルパネル20に僅かな押戻す方向の外力が加わって
も、容易に戻ることがないようにしている。このとき、
ガイド部材40は図4の位置にある。
【0032】テーブルパネル20を手前に引くことによ
って、テーブルパネル20の下部に配設されている係止
棒23は、係止部材17による拘束が解かれ、テーブル
パネル20は、図4に示すように、ガイド部材40に固
着した支軸45はテーブルパネル20の両側に設けたテ
ーブルガイド溝22を移動し、ガイド部材40のガイド
溝41の直線溝部43に沿って上昇させることができ
る。そして、ガイドピン21がガイド溝41の周溝部4
4に沿って回動し、テーブルパネル20は図5に示す位
置となる。そして、テーブルパネル20は、本実施例の
規制手段50を構成する係止棒23が略Y字状の弾性結
合部51と弾性結合され、その上方への移動が拘束され
ると共に、弾性結合によって下方の移動も僅かな外力で
は不可能となる。また、シートバックに取付けたベース
パネル10に対して、テーブルパネル20は水平に突出
した使用状態となる。
【0033】このとき、テーブルパネル20が水平に突
出していないとき、つまみ15を回転すると、接続ロッ
ド58を介してベーベルギヤ57を回転し、そこからベ
ーベルギヤ54にその回転を伝達し、移動部材52をス
リット17に沿って上下に移動させ、一体に形成された
略Y字状の弾性結合部51はスリット17に沿って上下
に変位する。故に、テーブルパネル20の下部に配設し
た係止棒23の移動拘束位置が変化し、テーブルパネル
20の下部に配設した係止棒23と弾性結合する弾性結
合部51の位置の変位によって、テーブルパネル20の
標準位置から所定の角度+δ1 乃至−δ2 の変化を得る
ことができ、シートバックの角度を変更しても、テーブ
ルパネル20の上面を常に水平面の使用位置の状態とす
ることができる。或いは、用途に応じてテーブルパネル
20の標準位置から、所定の角度+δ1 乃至−δ2 の変
化をさせることができる。
【0034】また、テーブルパネル20を使用位置から
格納位置に戻すには、次のように使用する。
【0035】テーブルパネル20の取手24付近を掴
み、規制手段50を構成する係止棒23と略Y字状の弾
性結合部51との弾性結合力よりも大きい力により、回
動角度αだけ回動させて、図4に示すように、テーブル
パネル20をガイド部材40に対して直線状態とし、ガ
イド部材40に固着した支軸45とテーブルパネル20
の両側に設けたテーブルガイド溝22によってテーブル
パネル20を移動させ、同時に、テーブルパネル20の
ガイドピン21がガイド部材40のガイド溝41の直線
溝部43に沿って下降させる。テーブルパネル20のガ
イドピン21がガイド部材40のガイド溝41の直線溝
部43の最下部に位置して、その移動を停止したとき、
テーブルパネル20の下部に配設されている係止棒23
は係止部材17と弾接し、係止棒23と係止部材17と
の係止解除位置となる。
【0036】ここで、テーブルパネル20の取手24付
近をスプリング38の弾性力よりも大きな力でフレーム
部材30の方向に押圧し、傾動角度θだけ回動させる
と、ガイド部材40はフレーム部材30側に回動され、
略く字状の第1アーム32はガイド部材ピン46が長孔
33の下部方向に当接移動し、第1アーム支点39を中
心に左方向に回動させる。この間に、スプリング38が
第1アーム支点39と第2アーム支点35の直線位置を
通過し、第1アーム32がガイド部材ピン46側を左回
動するように弾性力を付与し、テーブルパネル20また
はガイド部材40に外力が加わっても、容易に両者が離
れ難くしている。テーブルパネル20を格納位置に戻す
ことにより、テーブルパネル20の下部に配設されてい
る係止棒23は、係止部材17によって拘束され、その
引出しが困難となる。
【0037】また、前記テーブルパネル20の格納位置
と所定の傾動角度θの使用位置とに状態保持されるよう
に弾性力を付与する第1アーム32、第2アーム36は
スプリング38からなりスナップ機構を有する付勢力付
与手段60を有しており、かつ、ガイド部材40の支軸
45を中心に回動するテーブルパネル20の回動を制限
する規制手段50を有しているから、ベースパネル10
と一体に取付けられたフレーム部材30と、そのフレー
ム部材30とガイド部材40との相対位置が容易に変化
しないから、振動及び僅かな外力によってテーブルパネ
ル20が位置を変化させることがない。即ち、テーブル
パネル20が人の乗降する車輌の振動、或いはテーブル
パネル20が人に触れても、その水平面の位置が変動す
ることがない。
【0038】そして、上記実施例のベースパネル10と
一体に取付けられたフレーム部材30は、ベースパネル
10を合成樹脂とし、フレーム部材30を金属板として
構成したものであるが、本発明を実施する場合には、フ
レーム部材30の機械的強度が得られるようにすれば、
両者を同一材料で形成することもできる。また、ベース
パネル10を自動車のシートとすることもできる。即
ち、フレーム部材30を自動車のシート構成部品に取付
けるか、或いはシート構成部品としての共用によっても
対応できる。例えば、シートバック自体にシートバック
テーブルを組込むこともできる。
【0039】このように、本実施例のシートバックテー
ブルは、シートバックに取付けられ、その略中央部にテ
ーブルパネル20を収納する凹部11を有するベースパ
ネル10と、前記ベースパネル10と一体に取付けられ
たフレーム部材30と、前記フレーム部材30に端部が
軸支され、その長さ方向にガイド溝41及びその長さ方
向の他端部に支軸45を設けたガイド部材40と、前記
ガイド部材40のガイド溝41及び支軸45に沿って昇
降自在とし、前記ガイド部材40の支軸45を中心に回
動自在なテーブルパネル20とを具備し、前記フレーム
部材30とテーブルパネル20との間に、前記フレーム
部材30とガイド部材40との軸支された位置より離れ
た位置にあり、前記軸支されたボルト31からなる軸を
中心に両者が近接するように回動したとき、前記フレー
ム部材30とガイド部材40との両者が結合し、前記軸
支されたボルト31からなる軸を中心に前記フレーム部
材30とガイド部材40との両者が離れるように回動し
たとき、両者の間の結合関係を解き、テーブルパネル2
0の上昇を許容する係止部材17及び係止棒23からな
る係止手段70を配設したものである。
【0040】したがって、フレーム部材30とテーブル
パネル20とに配設した係止部材17及び係止棒23か
らなる係止手段70は、フレーム部材30とガイド部材
40との軸支された位置より離れた位置にあり、軸支さ
れたボルト31からなる軸を中心に回動してフレーム部
材30とガイド部材40とが近接したとき、フレーム部
材30とテーブルパネル20とに配設した係止手段70
が結合し、また、前記軸支されたボルト31からなる軸
を中心に前記フレーム部材30とガイド部材40との両
者が離れるように回動したとき、両者の間の結合関係を
解くものであるから、テーブルパネル20を所定の傾動
角度θだけ回動しなければ、テーブルパネル20の上昇
を拘束してテーブルパネル20を固定するものであるか
ら、車輌の走行中の振動に対してもガタツキ音を発生す
ることなく、また、テーブルパネル20を所定の傾動角
度θだけ回動して引出すものであるから、テーブルパネ
ル20の格納場所をシートバックに密接またはシートバ
ックに内蔵させるように配設することができる。故に、
車輌の乗降にも邪魔にならず、その設計自由度を高くす
ることができる。
【0041】ところで、上記実施例のシートバックに取
付けられ、その略中央部に凹部11を有するベースパネ
ル10は、シートバックの後方の全面を覆うものである
が、本発明を実施する場合には、シートバックの後方の
全面を覆うこともできるし、また、シートバックの後方
の一部を覆うものとしても対応できる。しかし、自動車
のシートとの違いが生じないようにするには、シートバ
ックの後方の全面を覆い、しかも、その表面処理が自動
車のシートと同一となるようにするのが好ましい。
【0042】そして、上記実施例のフレーム部材30に
端部が軸支され、その長さ方向にガイド溝41及びその
長さ方向の他端部に支軸45を設けたガイド部材40
は、ガイド溝41を直線溝部43と周溝部43で構成し
たものであるが、本発明を実施する場合には、テーブル
パネル20の直線移動及び回動を行なうものであればよ
い。しかし、上記実施例のように、ガイド部材40にガ
イド溝41を設けたものでは、テーブルパネル20の直
線移動及び回動の軌跡が一定になり、所定の動きを行な
うことができる。
【0043】更に、上記実施例の係止手段は、フレーム
部材30とテーブルパネル20との間に、前記フレーム
部材30とガイド部材40との軸支された位置より離れ
た位置にあり、前記軸支されたボルト31からなる軸を
中心に両者が近接するように回動したとき、前記フレー
ム部材30とガイド部材40との両者が結合し、前記軸
支されたボルト31からなる軸を中心に前記フレーム部
材30とガイド部材40との両者が離れるように回動し
たとき、両者の間の結合関係を解き、テーブルパネル2
0の上昇を許容する係止部材17及び係止棒23からな
るものであるが、本発明を実施する場合には、係止部材
17と係止棒23はフレーム部材30とテーブルパネル
20の何れ側に配設してもよい。また、その実施態様
は、所定の角度だけ回動することによって、フレーム部
材30とテーブルパネル20との間に係合及び解除を行
ない、テーブルパネル20の上昇を阻止する構造であれ
ばよい。
【0044】
【発明の効果】以上のように、本発明のシートバックテ
ーブルは、フレーム部材とテーブルパネルとの間に、軸
支された軸を中心に両者が近接するように回動したと
き、前記フレーム部材とガイド部材との両者が結合し、
前記軸支された軸を中心に前記フレーム部材とガイド部
材との両者が離れるように回動したとき、両者の間の結
合関係を解き、テーブルパネルの上昇を許容する前記フ
レーム部材とガイド部材との軸支された位置より離れた
位置に係止手段を配設したものである。
【0045】したがって、フレーム部材とテーブルパネ
ルとに配設した係止手段は、軸支された軸を中心に回動
してフレーム部材とガイド部材とが近接させてテーブル
パネルを格納したとき、フレーム部材とテーブルパネル
とに配設した係止手段が結合し、また、前記軸支された
軸を中心に前記フレーム部材とガイド部材との両者が離
れるように回動し、使用状態としたときのみ、両者の間
の結合関係を解くものであるから、テーブルパネルを所
定の傾動角度だけ回動しなければ、テーブルパネルの上
昇を拘束してテーブルパネルを固定状態におくことがで
きる。故に、車輌の乗降にも邪魔にならず、車輌の走行
中の振動に対してもガタツキ音を発生することがない。
また、テーブルパネルを所定の傾動角度だけ回動して引
出すものであるから、テーブルパネルの格納場所をシー
トバックに密接またはシートバックに内蔵させるように
配設することができ、その設計自由度を高くすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例のシートバックテーブ
ルの格納状態の外観の左半分を示す正面図である。
【図2】図2は図1のシートバックテーブルの格納状態
を示す切断線B−Bに相当する位置のフレーム部材及び
ガイド部材及びテーブルパネルの構成図である。
【図3】図3は図1のシートバックテーブルの格納状態
を示す切断線A−Aによる断面図である。
【図4】図4は図2のガイド部材(テーブルパネル)を
傾動し、テーブルパネルを引出した状態の構成図であ
る。
【図5】図5は図2のガイド部材を傾動し、テーブルパ
ネルを回動した状態の構成図である。
【図6】図6は図1のシートバックテーブルの格納状態
を示す切断線A−Aによる断面図における規制手段の要
部拡大説明図である。
【図7】図7は図6の規制手段による規制位置を可変さ
せるつまみを示す要部断面図である。
【図8】図8は本発明の一実施例のシートバックテーブ
ルの支軸部分の要部断面図である。
【図9】図9は図3のシートバックテーブルの格納状態
を示す切断線C−Cによる断面図である。
【図10】図10は本発明の一実施例のシートバックテ
ーブルのロック手段部分の要部断面図である。
【図11】図11は従来のシートバックテーブルを使用
状態で示す斜視図である。
【符号の説明】
17 係止部材 20 テーブルパネル 23 係止棒 30 フレーム部材 31 ボルト 40 ガイド部材 41 ガイド溝 45 支軸 50 規制手段 51 弾性結合部 70 係止手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートバックの傾度に対応してその傾度
    を変化させるフレーム部材と、前記フレーム部材に下部
    が軸支され、その長さ方向にガイド溝及びその長さ方向
    の上部に支軸を設けたガイド部材と、前記ガイド部材の
    ガイド溝及び支軸に沿って昇降自在とし、かつ、前記ガ
    イド部材の支軸を中心に回動自在としたテーブルパネル
    とを具備するシートバックテーブルにおいて、 前記軸支された軸を中心に前記フレーム部材とテーブル
    パネルの両者が近接するように回動したとき、前記フレ
    ーム部材とテーブルパネルとの両者が結合し、前記軸支
    された軸を中心に前記フレーム部材とテーブルパネルと
    の両者が離れるように回動したとき、両者の間の結合関
    係を解き、前記ガイド部材に従ってテーブルパネルの上
    昇を許容する前記フレーム部材とガイド部材との軸支位
    置より離れた位置に配設した係止手段を具備することを
    特徴とするシートバックテーブル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010515617A (ja) * 2007-01-13 2010-05-13 レカロ エアークラフト シーティング ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディト ゲゼルシャフト 座席装置

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JP2010515617A (ja) * 2007-01-13 2010-05-13 レカロ エアークラフト シーティング ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディト ゲゼルシャフト 座席装置

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