JPH0518345U - パワー式ヘツドレスト構造 - Google Patents

パワー式ヘツドレスト構造

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JPH0518345U
JPH0518345U JP7478291U JP7478291U JPH0518345U JP H0518345 U JPH0518345 U JP H0518345U JP 7478291 U JP7478291 U JP 7478291U JP 7478291 U JP7478291 U JP 7478291U JP H0518345 U JPH0518345 U JP H0518345U
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arm
motor
slider
headrest
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晃 根本
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Tachi S Co Ltd
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Tachi S Co Ltd
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  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 着座者の快適性を改善するとともに、シート
バックの薄型化をはかる。 【構成】 モータ20が、シートバック着座面の中央部に
対応する位置から左方にずれて配設されている。そし
て、モータ20のピニオンギヤ84の回転に伴うラック90の
左右移動をスライダ40の上下移動に変換可能に構成され
たベルクランク60、支持アーム62、サポートアーム64を
具備した駆動機構18によって、ヘッドレストがモータ20
の駆動に連動可能に連結されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、シートバックの上端に設けられ、モータの駆動に伴うヘッドレス トの昇降によって、着座者の頭部の位置に応じた上下位置を調整可能なパワー式 ヘッドレスト構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、乗用車等のシートに代表されるように、各種車両のシートのシート バック上端に、着座者の頭部を支持するヘッドレストが配設されている。ヘッド レストは、一般に、2本の、ステーと称するパイプ状の支持ロッドを介して、た とえば、フロントシート、リヤシートのシートバック上端にそれぞれ取付けられ ている。
【0003】 このようなヘッドレストとして、たとえば、モータの駆動により、シートバッ クに対して上下方向に移動可能な、いわゆるパワー式ヘッドレストと称される構 成が知られている。このようなパワー式ヘッドレストのモータとして、通常、D Cギヤードモータが利用でき、スイッチ手段等の操作により駆動制御可能に構成 されている。
【0004】 このようなパワー式ヘッドレストによれば、スイッチ手段等の操作のもとで、 着座者が、たとえば、自己の体形や好み等に応じた高さにヘッドレストの上下位 置を調整でき、ヘッドレストの最適な頭部支持位置が任意に得られる。そのため 、着座者頭部の安全性、および、着座者の快適性が容易に確保できる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記のようなパワー式ヘッドレストとして、たとえば、モータの駆 動に連動するリードスクリューと、リードスクリューの螺合されるナットとを備 えてシートバック内に配設された駆動機構によって、ヘッドレストを昇降可能と する構成が知られている。このような構成において、ナットは、たとえば、ヘッ ドレストのステーの係止されるスライダに一体的に設けられ、リードスクリュー の回転に伴うナットの螺進、螺退によって、スライダ、つまり、ヘッドレストが シートバックに対して昇降可能となっている。
【0006】 ここで、このような構成の駆動機構、つまり、リードスクリューおよびナット は、円滑および左右均等なヘッドレストの昇降を確保するために、通常、モータ とともにシートバック着座面のほぼ中央部に対応する位置に配設されている。
【0007】 しかしながら、駆動機構、モータ等をシートバック着座面のほぼ中央部に対応 する位置に収納するためには、モータに連動リードスクリューの回転、スライダ の上下移動等を妨げない程度の大きさの収納スペースの確保が、シートバックの 内部に要求される。そして、駆動機構およびモータ等のための収納スペースは、 通常、シートバックの厚さ方向に大型化しやすい。そのため、シートバックの厚 さ方向での収納スペースの確保に伴って、シートバックが大型化する虞れがあり 、好ましくない。
【0008】 そして、シートバック着座面のほぼ中央部に対応する位置に駆動機構、モータ 等の収納スペースを設けると、シートバック着座面のクッション性が低下する。 シートバック着座面のクッション性が低下すると、着座者の背中を十分な弾性の もとで支持できず、着座者に不快感を与え、着座者の乗心地、つまりは着座者の 快適性を損なう虞れがある。
【0009】 ここで、駆動機構、モータ等をヘッドレストに内蔵する構成とすれば、シート バック内にこれらの収納スペースを設ける必要がないため、シートバックの薄型 化、および、着座者の快適性の改善等がはかられる。
【0010】 しかしながら、駆動機構、モータ等をヘッドレストに内蔵すると、ヘッドレス トの重量化は避けられない。ヘッドレストが重量化すると、衝突時等における前 後方向への慣性力が増大してヘッドレストに作用するため、ステー自体やステー 、ヘッドレストの取付け部等に変形、破損等を生じる虞れがあり、安全上好まし くない。
【0011】 この考案は、着座者の快適性を改善するとともに、シートバックの薄型化をは かるパワー式ヘッドレスト構造の提供を目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、この考案によれば、ヘッドレストの一対のステー の係止されるスライダが、シートバック着座面のほぼ中央部に対応する位置に配 設され、シートバック内のユニットベースに垂設、固定されたガイドロッドによ って、ユニットベースに対して上下移動可能に支持されている。また、モータが 、シートバックの内部で、シートバック着座面の中央部に対応する位置から左右 方向にずれて配設されている。そして、ヘッドレストが、ステー、スライダを介 して、駆動機構によってモータの駆動に連動可能に連結されている。
【0013】
【実施例】
以下、図面を参照しながらこの考案の実施例について詳細に説明する。
【0014】 図1、図2に示すように、この考案に係るパワー式ヘッドレスト構造10におい て、ヘッドレスト12は、下方に延出した一対のステー14を有して形成され、ステ ーを介してシートバック16の上端に取付けられるとともに、駆動機構18を介して シートバック内のモータ20に連動可能に連結されている。
【0015】 図2を見るとわかるように、シートバック16は、たとえば、下降時のヘッドレ スト12を収納可能な凹部22を着座面17の上端に有するリヤシートのシートバック として形成されている。そして、凹部底面22a のスルーガイド24へのステー14の 挿着によって、ヘッドレスト12が、シートバック着座面17、つまりはシートバッ ク16の上端に取付けられている。
【0016】 図1に加えて図3を見るとよくわかるように、スルーガイド24は、ステー14の 遊挿可能な貫通孔26を有して形成され、たとえば、ユニットベース28のケーシン グ上壁30a にねじ32によって固定されている。ユニットベース28は、たとえば、 前方に突出された略ボックス形状のケーシング30を一体的に有して形成され、シ ートバックの着座面17のほぼ中央部に対応する位置に配設されている。そして、 ユニットベース28は、シートバック16の骨格を形成するシートバックフレーム34 ,36 等に溶着等によって固定されている。
【0017】 図1に示すように、貫通孔26の形成されたスルーガイドの下方突出端24a は、 ユニットベース28のケーシング上壁30a の挿通孔38を介してケーシング内に挿入 されている。つまり、スルーガイドの貫通孔26は、ユニットベース28のケーシン グ内に連通し、ヘッドレストのステー24は、スルーガイド24の貫通孔を介して、 ケーシング内に挿入される。そして、図1、図3に示すように、ヘッドレストの ステー14は、ユニットベースのケーシング30の内部に配設された駆動機構18のス ライダ40に取付けられている。
【0018】 スライダ40は、たとえば、ステー14の下端の挿入される軸受42を有して形成さ れ、軸受へのステーの挿入、および、軸受内でのステーの係止によって、ステー 、スライダ間が連結可能となっている。
【0019】 なお、スライダ40の軸受内においては、スライダ、ステー14間を連動可能に連 結すれば足りるとともに、係止等によって連結を行なう係止手段の構成はこの考 案の趣旨でないため、ここでは詳細に説明しない。
【0020】 スライダ40は、たとえば、所定間隔離反した2本のガイドロッド44によって、 ケーシング内を上下移動可能に支持されている。図1、図3に示すように、ガイ ドロッド44は、たとえば、一端に頭部44a を有して形成され、ケーシングの上壁 30a 、下壁30b の挿通孔46,47 への連続的な挿通、および、延出端44b へのEリ ング50の嵌着によって、ケーシングの上下壁間に架設、固定されている。そして 、図1に示すように、スライダ40に形成された対応する貫通孔52へのガイドロッ ド44の遊挿によって、スライダが、ガイドロッドに沿って上下移動可能に支持さ れている。
【0021】 なお、ここでは、所定間隔離反した2本のガイドロッド44により、スライダ40 を上下移動可能に支持している。しかし、スライダ40が前後方向および左右方向 に傾くことなく確実かつ円滑に上下移動すれば足りるため、たとえば、1本また は3本、4本のガイドロッドによってスライダを支持する構成としてもよい。
【0022】 ここで、図1、図3に示すように、スライダ40の最上位置、最下位置を規定す るストッパ54,55 が、たとえば、ケーシングの上壁30a 、下壁30b の内面にそれ ぞれ設けられている。ストッパ54,55 は、たとえば、硬質ゴム等の弾性材から、 ガイドロッド44に巻装可能なリング状に成形され、ストッパへのスライダ40の突 出片58の当接によって、スライダの昇降を規制するように構成されている。
【0023】 このような構成では、ストッパ54,55 へのスライダの突出片58の当接により、 最上位置、最下位置におけるスライダ40のガタつきが十分に抑制され、スライダ のガタつきに起因する異音の発生等が十分に防止できるため、着座者に不快感、 不安感を与えることもない。
【0024】 図1、図3を見るとわかるように、スライダ40は、駆動機構18を介して、モー タ20の駆動に連動可能に連結されている。駆動機構18は、たとえば、ベルクラン ク60と、支持アーム62と、サポートアーム64とを具備して構成されている。そし て、この考案によれば、モータ20が、シートバック16の着座面17の中央部から左 右方向(図中左方)にずれて配設され、シートバックの着座面上端のほぼ中央部 に配設されたヘッドレスト12が、駆動機構18を介して、モータの駆動に連動可能 となっている。
【0025】 ベルクランク60は、一体的に揺動する第1アーム60a 、第2アーム60b を有し て形成され、スライダ40の下方、つまり、ユニットベース28の下方に配設されて いる。そして、第1アーム60a 、第2アーム60b の交点となるベルクランクの基 端60c は、たとえば、シートバックフレーム36間に架設、固着されたブラケット 66に、枢支ピン68等によって枢着されている。このような構成では、基端60c の 枢支ピン(枢着点)68を中心として、ベルクランクの第1アーム60a 、第2アー ム60b が一体的に揺動される。
【0026】 なお、ベルクランク60は、第1アーム60a をほぼ上下方向に、第2アーム60b をほぼ左右方向にそれぞれ揺動可能に配置されている。
【0027】 そして、スライダ40の下端の取付片70に、枢支ピン72等によって一端の枢着さ れた支持アーム62が、ケーシング30の下片30b に形成された切欠き74を介して下 方に延出され、枢支ピン76等によって、ベルクランクの第1アーム60a に枢着さ れている。つまり、ベルクランク60、スライダ40が、支持アーム62によって連動 可能に連結され、ベルクランクの揺動、つまり、ほぼ上下方向への第1アーム60 a の揺動に連動して、スライダが上下移動可能に構成されている。
【0028】 なお、スライダの取付片70に対する第1アーム60a の枢支ピン76の位置は、第 1アームの揺動に伴って変動するが、枢支ピン72,76 を中心とする支持アーム62 の揺動によって、取付片に対する枢支ピン76の位置のずれが保障される。そのた め、ベルクランク60に連動するスライダ40の円滑な上下移動が十分に確保できる 。
【0029】 ここで、支持アーム62の遊挿可能なガイド孔78を持つガイド片80が、ケーシン グ30に一端の固着された略L形状のブラケット82によって、ケーシングの下方に 延出され、ガイド片のガイド孔を介して、支持アームが下方に延出されている。 ガイド片のガイド孔78は、たとえば、ベルクランク60の揺動に伴う支持アーム62 の揺動範囲以上の長さ、および、前後方向への支持アームのガタつきを抑制可能 な程度の幅に形成される。
【0030】 また、モータ20が、ベルクランク60の側方で、シートバック着座面17の中央部 より、たとえば、左方にずれた位置に配設されている。モータ20として、たとえ ば、DCギヤードモータが利用でき、出力部としてピニオンギヤ84が設けられて いる。モータ20は、たとえば、取付けねじ86等によって、シートバックフレーム 36のモータブラケット88に固定されている。
【0031】 そして、モータのピニオンギヤ84に噛合可能なラック90が、たとえば、サポー トアーム64の下面64a に部分的に形成されるとともに、サポートアームの一端が 、枢支ピン92等によってベルクランクの第2アーム60b に枢着されている。
【0032】 このような構成では、モータ20の駆動に伴うピニオンギヤ84の回転によって、 ラック90、つまりはサポートアーム64が左右方向に移動し、ベルクランクの第2 アーム60b が基端60c の枢着ピン68を中心として左右方向に揺動される。すると 、枢支ピン68を中心とする左右方向への第2アーム60b の揺動に伴って、ベルク ランクの第1アーム60a が支持アーム62とともに上下方向に移動して、スライダ 40をユニットベース28に対して上下移動させる。
【0033】 つまり、駆動機構18は、モータ20の駆動に伴うサポートアーム64の左右運動を 、ベルクランク60によって支持アーム62の上下運動に変換することによって、モ ータ、スライダ40を連動可能としている。
【0034】 ここで、たとえば、弾性材からなるリング状の支持部材94が、ピニオンギヤ84 の上方でサポートアームの上面64b に当接可能に配設され、取付けピン96によっ て、モータブラケット86に回転可能に取付けられている。
【0035】 このような構成では、支持部材94からの弾性によって、ラック90がピニオンギ ヤ84に押付けられるため、ピニオンギヤ、ラック間の噛合が確実に得られるとと もに、ピニオンギヤからのラックの離脱が十分に防止できる。
【0036】 また、サポートアーム64は、支持部材94によって、ピニオンギヤ84、支持部材 間に保持されているにすぎないため、左右移動時における、ベルクランクの第2 アーム60b を伴う、上下方向へのサポートアームの揺動が確実に保障される。
【0037】 ここで、図3を見るとわかるように、駆動機構のベルクランク60、支持アーム 62およびサポートアーム64は、たとえば、プレート状にそれぞれ形成されている 。
【0038】 なお、モータ20の駆動制御は、通常、リヤシート着座者およびドライバーの操 作可能な位置に設けられたスイッチ手段(図示しない)等によって行なわれる。
【0039】 ここで、図1、図2に示すような上昇位置(最上位置)をヘッドレスト12の初 期位置と仮定して、この考案のパワー式ヘッドレスト構造10の動作を以下に説明 する。
【0040】 たとえば、図1に示すヘッドレスト12の上昇位置において、スイッチ手段等を 下降方向に操作し、モータ20を、たとえば、正転させると、ピニオンギヤ84が時 計方向に回転し、ラック90、つまりはサポートアーム64が、矢視するように右方 に移動される。すると、ベルクランクの第2アーム60b が、サポートアーム64に よって右方に押され、ベルクランク60が、基端の枢支ピン68を中心として時計方 向に回動される。
【0041】 ここで、基端の枢支ピン68を中心として、ベルクランク60が時計方向に回動す ると、ベルクランクの第1アーム60a が、初期位置から下方に向かって揺動し、 支持アーム62を介して、スライダ40がガイドロッド44に沿って下方に移動する。 すると、スライダ40の下方移動に伴って、ヘッドレスト12が、ステー14とともに シートバック16に対して下降される。
【0042】 そして、たとえば、図4に示すヘッドレスト12の下降位置(最下位置)におい て、モータ20を停止すると、ピニオンギヤ84、ラック90間の噛合により、サポー トアーム64が停止位置に保持され、対応する揺動角度でのベルクランク60の停止 により、スライダ40、つまりはヘッドレスト12が、支持アーム62を介して、対応 する高さに停止、保持される。
【0043】 また、図4に示すようなヘッドレスト12の下降位置において、スイッチ手段等 を上昇方向に操作し、モータ20を、たとえば、逆転させると、反時計方向へのピ ニオンギヤ84の回転により、ラック90、つまりはサポートプレート64が左方に移 動する。すると、基端の枢支ピン68を中心とする反時計方向へのベルクランク60 の回動により、支持アーム62が押し上げられて、スライダ40が、ガイドロッド44 に沿って上方に移動し、ヘッドレスト12をシートバック16に対して上昇させる。
【0044】 上記のように、この考案のパワー式ヘッドレスト構造10によれば、モータ20が シートバック着座面17の中央部に対応する位置から左右方向にずれて配設され、 ヘッドレスト12が、駆動機構18を介してモータに連動可能に連結されている。そ して、駆動機構18は、たとえば、プレート状のベルクランク60、支持アーム62お よびサポートアーム64等を具備して、モータ20の駆動をスライダ40、つまりはヘ ッドレストの昇降に変換、伝達可能に構成されているため、シートバック着座面 に対応する位置の収納スペースをさほど必要としない。
【0045】 そのため、モータ20がシートバック着座面17のほぼ中央部に対応する位置から 除かれるとともに、駆動機構18のための収納スペースが十分に小さくでき、シー トバック着座面、つまりはシートバック16の全体的な薄型化、小型化が十分には かられる。
【0046】 そして、シートバック着座面17に対応する位置における、駆動機構18のための 収納スペースの小型化により、シートバック着座面のクッション性が十分に確保 できるため、着座者の乗心地が向上し、着座者の快適性が改善される。
【0047】 更に、この考案によれば、モータ20をヘッドレスト内に配設しないため、ヘッ ドレスト12の軽量化がはかられる。そのため、衝突時等における、前後方向への ヘッドレスト12の慣性力が抑制され、ステー14等の変形、破損等が防止でき、着 座者に対する安全性が十分に確保される。
【0048】 また、この考案のパワー式ヘッドレスト構造10においては、たとえば、ステー 14、スライダ40間を容易な操作のもとで着脱可能に構成でき、シートバック16の 組立工程後に、ヘッドレスト12の取付け作業を行なうことができる。そのため、 シートバック16の組立作業が容易に行なえ、作業性の向上が十分にはかられる。
【0049】 そして、シートバック16の上端からのヘッドレスト12の取外しにより、自動車 の所有者等の好みに応じたシートカバー、ピローブーツ等の装着、交換が自由に 行なえるとともに、フルフラットシートへのパワー式ヘッドレストの装着が可能 となり、パワー式ヘッドレストの利用範囲が十分に拡大される。
【0050】 実施例において、駆動機構18のベルクランク60、支持アーム62およびサポート アーム64は、それぞれプレート状として具体化されているが、これに限定されず 、たとえば、ロッド状の支持アーム、サポートアーム等を利用する構成としても よい。しかしながら、プレート状のベルクランク60、支持アーム62およびサポー トアーム64を利用して駆動機構18を構成すれば、駆動機構の薄型化、小型化が一 層はかられる。そのため、シートバック16の薄型化やクッション性の向上、つま りは着座者の快適性が十分に改善される。
【0051】 また、実施例の駆動機構18においては、ベルクランク60によって、モータ20の 駆動に伴うサポートアーム64の左右移動を支持アーム62の上下移動に変換してい る。しかし、サポートアーム64の左右移動に連動して、支持アーム62を上下移動 させれば足りるため、ベルクランク60に限定されず、他の種々の手段により、サ ポートアーム64、支持アーム間を連動可能に連結する構成としてもよい。
【0052】 しかしながら、実施例のように、駆動機構18にベルクランク60を利用すれば、 簡単な構成のもとで、サポートアーム64の左右移動が支持アーム62の上下移動に 変換できる。そのため、駆動機構18の構成が簡素化でき、駆動機構、つまりはシ ートバック16の薄型化、小型化が一層はかられる。
【0053】 更に、実施例においては、ピニオンギヤ84とラック90を有するサポートアーム 64とによって、モータ20の駆動をベルクランク60、支持アーム62に伝達可能とし ているが、モータの駆動に連動して、支持アーム62を上下移動可能とすれば足り る。そのため、ピニオンギヤ84、ラック90に限定されず、他の手段によって、モ ータ20の駆動をベルクランク60、支持アーム62に伝達する構成としてもよい。
【0054】 しかしながら、実施例のように、ピニオンギヤ84とラック90を有するサポート アーム64とを利用すれば、簡単な構成のもとで、モータ20の駆動がベルクランク 60、支持アーム62に確実に伝達でき、駆動機構18の構成の簡素化が、この点にお いても一層はかられる。
【0055】 また、ユニットベース28は、ガイドロッド44を垂設、固定して、スライダ40を 上下移動可能に支持すれば足りるため、図示の形状、構成に限定されない。しか しながら、図示のように、ケーシング30を有する形状にユニットベース28を形成 すれば、ケーシングの上壁30a 、下壁30b 間にガイドロッド44を架設することに よって、確実に垂設、固定することができる。また、ケーシング30は、ボックス 状に突出されるため、ガイドロッド44の架設される上壁30a,30b の変形等が十分 に抑制できる。
【0056】 そのため、ガイドロッド44の間隔が一定に保たれ、ユニットベース28に対する スライダ40の円滑な上下移動が確実に得られる。
【0057】 更に、実施例においては、リヤシートに装着されるパワー式ヘッドレスト構造 として具体化しているが、これに限定されず、たとえば、フロントシートのパワ ー式ヘッドレストにこの考案を応用してもよい。
【0058】 なお、この考案のパワー式ヘッドレスト構造は、自動車用シートに適するとは いえ、これに限定されず、他のシート、たとえば、電車、飛行機、船舶等のシー トに応用してもよい。また、この考案の技術思想は、これらの車両用シートに限 定されず、指圧用シート、理髪用シートおよび一般家庭用シート等にも応用でき る。
【0059】 上述した実施例は、この考案を説明するためのものであり、この考案を何等限 定するものでなく、この考案の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全て この考案に包含されることはいうまでもない。
【0060】
【考案の効果】
上記のように、この考案に係るパワー式ヘッドレスト構造によれば、モータが シートバック着座面の中央部に対応する位置から左右方向にずれて配設され、ヘ ッドレストが、駆動機構を介してモータに連動可能に連結されている。そのため 、シートバック着座面に対応する位置の収納スペースが十分に薄く、小さくでき 、シートバック着座面、つまりはシートバックの全体的な薄型化、小型化が十分 にはかられる。
【0061】 そして、シートバック着座面に対応する位置における、駆動機構のための収納 スペースの小型化により、シートバック着座面のクッション性が十分に確保でき るため、着座者の乗心地が向上し、着座者の快適性が改善される。
【0062】 また、ベルクランク、支持アームおよびサポートアーム等を具備して駆動機構 を構成すれば、モータの駆動に対する円滑、確実な連動、および、駆動機構の薄 型化、小型化が一層はかられる。そのため、駆動機構の構成の簡素化、および、 シートバックの薄型化やクッション性の向上、つまりは着座者の快適性が十分に 改善される。
【0063】 更に、ケーシングを有する形状にユニットベースを形成すれば、ケーシングの 上壁、下壁間にガイドロッドを架設することによって、確実に垂設、固定するこ とができる。また、ケーシングは、ボックス状に突出されるため、ガイドロッド の架設される上壁、下壁の変形等が十分に抑制できる。そのため、ガイドロッド の間隔が一定に保たれ、ユニットベースに対するスライダの円滑な上下移動が確 実に得られる。
【0064】 そして、ステー、スライダ間を容易な操作のもとで着脱可能にすれば、シート バックの組立工程後に、ヘッドレストの取付け作業を行なうことができる。その ため、シートバックの組立作業が容易に行なえ、作業性の向上が十分にはかられ る。
【0065】 また、シートバック上端からのヘッドレストの取外しにより、自動車の所有者 等の好みに応じたシートカバー、ピローブーツ等の装着、交換が自由に行なえる とともに、フルフラットシートへのパワー式ヘッドレストの装着が可能となり、 パワー式ヘッドレストの利用範囲が十分に拡大される。
【図面の簡単な説明】
【図1】ヘッドレストの上昇位置における、この考案に
係るパワー式ヘッドレスト構造の概略正面図である。
【図2】パワー式ヘッドレストの装着されたシートバッ
クの概略斜視図である。
【図3】パワー式ヘッドレスト構造の概略斜視図であ
る。
【図4】ヘッドレストの下降位置における、パワー式ヘ
ッドレスト構造の概略正面図である。
【符号の説明】
10 パワー式ヘッドレスト構造 12 ヘッドレスト 14 ステー 16 シートバック 17 着座面 18 駆動機構 20 モータ 28 ユニットベース 30 ケーシング 30a ケーシングの上壁 30b ケーシングの下壁 40 スライダ 44 ガイドロッド 60 ベルクランク 60a ベルクランクの第1アーム 60b ベルクランクの第2アーム 62 支持アーム 64 サポートアーム 84 ピニオンギヤ 90 ラック

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のスイッチ操作により駆動制御可能
    なモータをシートバック内に配設し、シートバック上端
    に設けられたヘッドレストを、モータの駆動に連動可能
    に連結された駆動機構によってシートバックに対して昇
    降可能とするパワー式ヘッドレスト構造において、 ヘッドレストの下方に延出した一対のステーを係止する
    スライダが、シートバック内のユニットベースに垂設、
    固定されたガイドロッドによって、シートバック着座面
    のほぼ中央部に対応する位置で、ユニットベースに対し
    て上下移動可能に支持されるとともに、 モータが、シートバックの内部で、シートバック着座面
    の中央部に対応する位置から左右方向にずれて配設さ
    れ、 ヘッドレストが、ステー、スライダを介して、駆動機構
    によってモータの駆動に連動可能に連結されたことを特
    徴とするパワー式ヘッドレスト構造。
  2. 【請求項2】 駆動機構が、 第1アーム、第2アームを備えて形成され、スライダの
    下方で固定部材に基端を枢着し、基端の枢着点を中心と
    する回動により、第1アームをほぼ上下方向に、第2ア
    ームをほぼ左右方向に揺動させるベルクランクと、 スライダ、ベルクランクの第1アームに各端末をそれぞ
    れ枢着して、スライダ、ベルクランクを連動可能に連結
    する支持アームと、 を少なくとも具備して構成され、 ベルクランクの第2アームがモータの駆動に連動可能に
    連結されるとともに、第1アームが支持アームを介して
    スライダに連結され、モータの駆動に連動する左右方向
    への第2アームの揺動により、スライダが、ヘッドレス
    トを伴って上下方向に移動する請求項1記載のパワー式
    ヘッドレスト構造。
  3. 【請求項3】 駆動機構が、 モータの出力部に設けられたピニオンギヤと、 ピニオンギヤの噛合可能なラックを一体的に有し、ベル
    クランクの第2アームにその一端を枢着して、モータ、
    ベルクランクを連動可能に連結するサポートアームと、 を更に具備して構成され、ピニオンギヤの回転に伴うベ
    ルクランクの第1アーム、第2アームの揺動により、モ
    ータの駆動がスライダに連動される請求項2記載のパワ
    ー式ヘッドレスト構造。
  4. 【請求項4】 ユニットベースが、少なくとも上下壁を
    有する突出したボックス状のケーシングを一体的に備え
    て形成され、所定間隔離反した少なくとも2本のガイド
    ロッドがケーシングの上下壁間に架設された請求項1な
    いし3のいずれか記載のパワー式ヘッドレスト構造。
  5. 【請求項5】 スライダが、ステーを着脱可能に連結す
    るロック手段を備えて構成された請求項1ないし4のい
    ずれか記載のパワー式ヘッドレスト構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101445798B1 (ko) * 2013-07-23 2014-10-06 (주)프론티스시트온 무단 높이 조절 기능을 갖는 헤드 레스트 장치
JP2015072215A (ja) * 2013-10-03 2015-04-16 株式会社ブリヂストン タイヤ試験装置およびタイヤ試験方法
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