JP2570958Y2 - パワー式ヘッドレストのロック構造 - Google Patents

パワー式ヘッドレストのロック構造

Info

Publication number
JP2570958Y2
JP2570958Y2 JP8434292U JP8434292U JP2570958Y2 JP 2570958 Y2 JP2570958 Y2 JP 2570958Y2 JP 8434292 U JP8434292 U JP 8434292U JP 8434292 U JP8434292 U JP 8434292U JP 2570958 Y2 JP2570958 Y2 JP 2570958Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lock
guide rod
headrest
piece
slider
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP8434292U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0638704U (ja
Inventor
浩昭 秋間
正三 村石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tachi S Co Ltd
Original Assignee
Tachi S Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tachi S Co Ltd filed Critical Tachi S Co Ltd
Priority to JP8434292U priority Critical patent/JP2570958Y2/ja
Publication of JPH0638704U publication Critical patent/JPH0638704U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2570958Y2 publication Critical patent/JP2570958Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)
  • Seats For Vehicles (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、シートバックの上端
に着脱可能に設けられ、モータの駆動による昇降によっ
て、着座者の頭部の位置に応じた上下位置の調整可能な
パワー式ヘッドレストのロック構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用シート等に設けられて着座者の
頭部を支持するヘッドレストとして、たとえば、モータ
の駆動制御のもとで、シートバックに対して昇降可能
な、いわゆるパワー式ヘッドレストが知られている。
【0003】このようなパワー式ヘッドレストにおいて
は、たとえば、モータの駆動に連動して上下移動するス
ライダが、モータとともにシートバックに内蔵され、ス
ライダへのヘッドレストのステーの連結によって、ヘッ
ドレストが、シートバック上端に取付けられている。
【0004】ところで、乗用車等のシートにおいては、
たとえば、シートカバーの装着、交換やシートのフルフ
ラット化等のために、シートバックからのヘッドレスト
の取り外しが要求される。そこで、たとえば、ロック片
を偏倚手段の偏倚力のもとでステーのロック溝に係合さ
せて、スライダ、ヘッドレスト間を着脱可能に連結する
構成がよく知られている。
【0005】このような構成においては、偏倚手段の偏
倚力に抗したステーの抜き取り作業のもとで、シートバ
ックからのヘッドレストの取り外しが行えるとともに、
偏倚力に抗したステーの押し込みによって、ステー、ス
ライダ間が連結される。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、公知の
パワー式ヘッドレストのロック構造においては、ヘッド
レストの挿着、取り外し、つまりは着脱の際に、偏倚手
段の偏倚力に抗した操作力(押し込み力、牽引力)が要
求されるため、ヘッドレストが容易に着脱できない。
【0007】そのため、シートカバー等の装着、交換や
シートのフルフラット化等が容易に行えず、これらの作
業性の低下は避けられない。
【0008】そして、このような構成においては、ヘッ
ドレストの挿着、取り外しの作業時に、スライダに過大
な負荷が作用しやすいため、スライダおよびその周辺の
構成部材に十分な剛性が必要となる。そのため、スライ
ダ等が大型化、重量化し、構成を複雑化、高価格化する
虞れがあり、好ましくない。
【0009】ここで、たとえば、操作ボタン等の操作の
もとでロック片をロック溝から強制的に離反させるロッ
ク解除手段を備えた構成が知られている。しかしなが
ら、このような構成においては、部品点数が増加し、構
成が複雑化しやすいため、好ましくない。
【0010】そして、公知のロック解除手段において
は、ヘッドレストが上限位置にあるときのみ、ロック
片、ロック溝間のロックを解除するように構成されてい
る。しかしながら、このような構成においては、ヘッド
レストの着脱の都度、自己の好み、体形等に応じたヘッ
ドレストの高さを調整し直さなければならないため、操
作性が低下する。
【0011】この考案は、構成を複雑化することなく、
軽い操作力のもとでヘッドレストを着脱可能とするパワ
ー式ヘッドレストのロック構造の提供を目的としてい
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この考案においては、ガイドロッドを利用してロッ
ク解除手段を形成している。
【0013】つまり、この考案によれば、ガイドロッド
を軸線方向に移動不能かつ回動自在に設け、ステーのロ
ック溝に係合可能なロック片を、ガイドロッドの回転の
みに連動可能に連結している。そして、偏倚手段の偏倚
力に抗したガイドロッドの回転操作によって、ロック
溝、ロック片間のロックを強制的に解除可能としてい
る。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照しながらこの考案の実施例
について詳細に説明する。
【0015】図1に示すように、この考案に係るパワー
式ヘッドレストのロック構造10においては、ステー12の
ロック溝14に係合可能なロック片16が、スライダ18に設
けられ、ロック溝、ロック片間の係合によって、ステ
ー、スライダ間が連結可能に構成されている。
【0016】図2を見るとわかるように、ステー12は、
ヘッドレスト20の下方に延出して設けられ、シートバッ
ク22の上端に設けられたステーホルダー24へのステーの
挿入によって、シートバックへのヘッドレストの取付け
が可能となっている。
【0017】図1に加えて図3を見るとわかるように、
スライダ18は、たとえば、スライダ本体18a と、ステー
12の軸受となるエンドホルダー18b とを備えて形成さ
れ、後述するガイドロッド26によって、ガイドロッドの
軸線方向(上下方向)に移動可能、かつ、水平方向に回
動不能に支持されている。
【0018】エンドホルダー18b は、ステー12の挿通可
能な挿通孔28と、ガイドロッド26の遊挿可能なガイド孔
30とを有して形成され、ねじ、ナットの組み合わせ等に
よって、スライダ本体18a に固着されている。
【0019】ここで、図1を見るとわかるように、ステ
ー12の下端部に切欠き状のロック溝14が形成されるとと
もに、ロック溝に係合可能なロック片16が、スライダの
エンドホルダー18b に設けられている。ロック片16は、
たとえば、挿通孔28の内部にに突出可能に配設され、偏
倚手段32の偏倚力のもとで、ステーのロック溝14に係合
するように構成されている。
【0020】ロック片16は、たとえば、板ばねの一部と
して折曲成形され、板ばね自体、がロック片を偏倚する
偏倚手段32として形成されている。図4に示すように、
偏倚手段(板ばね)32は、たとえば、ロック片16を一体
的に有する直線部32a と、エンドホルダー18b の段部34
に嵌着可能な湾曲部32b と、初期形状への復元力のもと
でロック片に偏倚力を付与する略U形状部32c とを組み
合わせた形状に、予め折曲成形されている。
【0021】そして、エンドホルダー18b の中空部36へ
の直線部32a の挿入、および、段部への湾曲部32b の嵌
着によって、偏倚手段、つまりはロック片16がスライダ
18に取付けられている。
【0022】このような構成では、偏倚手段32の偏倚力
のもとで、ロック溝14、ロック片16間が係合、つまりは
ロックされ、このロックによって、スライダ18、ステー
12間が連結されている。
【0023】そして、スライダ18は、シートバック22の
内部において、モータ38の駆動のもとで上下移動可能に
連結、支持されている。図1、図3に示すように、モー
タ38として、たとえば、出力軸(図示しない)に連結さ
れたギヤボックス40を有するDCギヤードモータが利用
でき、モータは、モータパネルと称されるシートバック
フレーム42のベースブラケット44に、ねじ等によって、
ギヤボックスとともに固定されている。
【0024】ベースブラケット(モータパネル)44は、
たとえば、断面略コ字形状に折曲成形され、上壁44a が
シートバックフレーム42に溶接等によって固着されると
ともに、モータ38、ギヤボックス40が縦壁44b に固定さ
れている。
【0025】モータ38、スライダ18間は、リードスクリ
ュー46とナット48との組み合わせを介して連結されてい
る。リードスクリュー46の一端は、ギヤボックス40を介
して、モータ38の出力軸の回転に連動可能に連結され、
他端が、ベースブラケット44の下壁44c に枢着されてい
る。
【0026】また、ナット48は、リードスクリュー46に
螺合可能に形成されて、スライダ本体18a に固着されて
いる。
【0027】このような構成では、モータ38の駆動に伴
って、リードスクリュー46が対応する方向に回転し、リ
ードスクリュー46に対するナット48の螺進、螺退によっ
て、スライダ18が上下方向に移動し、ヘッドレスト20
が、シートバック22に対して昇降される(図2参照)。
つまり、ヘッドレスト20は、モータ38の駆動のもとで昇
降する、いわゆるパワー式に構成されている。
【0028】なお、図1、図3に示すように、ヘッドレ
ストホルダー24は、ベースブラケット44の上端左右サイ
ドに設けられたボックス状の取付端44d に嵌着、固定さ
れている。
【0029】ところで、ナット48がリードスクリュー46
の回転に伴って回転すると、リードスクリューに対する
ナットの螺進、螺退、つまりはスライダ18の上下移動が
得られないため、このような構成においては、通常、ス
ライダがガイドロッド26によって、回動不能かつ上下移
動可能に支持されている。
【0030】図1に示すように、ガイドロッド26は、た
とえば、ベースブラケットの上壁44a 、下壁44c 間に架
設され、エンドホルダーのガイド孔30、および、スライ
ダ本体18a の挿通孔50への連続的な遊挿によって、スラ
イダ18が、上下移動可能に支持されている。
【0031】このような構成では、ガイドロッド26によ
って、水平方向へのスライダ18の回動が阻止されるた
め、リードスクリュー46の回転に伴うナット48の螺進、
螺退が確保できる。
【0032】ここで、この考案においては、ガイドロッ
ド26を利用して、ステーのロック溝14からロック片16を
強制的に離反させるロック解除手段52を形成している。
【0033】図4、図5を見るとよくわかるように、ロ
ック解除手段52は、ガイドロッド26に加えて、たとえ
ば、ガイドロッドの回転にのみ連動可能なロックレバー
54と、ロックレバー、偏倚手段の略U形状部32c 間を連
結するレバーアーム56とを備え、ガイドロッドの回転操
作のもとで、ロック片16を解除操作可能に構成されてい
る。
【0034】図1、図3に示すように、ガイドロッド26
は、エンドホルダーのガイド孔30に、軸線方向に移動可
能かつ回動自在に遊挿されている。そして、ガイドロッ
ド26は、スライダ18の上下移動範囲において、非円形の
回り止め形状に形成されるとともに、ロックレバー54の
挿通孔58が、ガイドロッドに対応する回り止め形状に形
成され、ガイドロッドの回転操作のもとでロックレバー
が一体的に回動可能となっている。
【0035】ここで、ガイドロッド26の回転操作は、た
とえば、ガイドロッドの上端部に対して回動、上下移動
自在に冠着、遊嵌された操作片60によって行われる。操
作片60は、たとえば、外周での突起60a を有する非円形
に形成され、対応する形状に穿設されたベースブラケッ
ト上壁44a の挿通孔62への遊挿によって、回動不能に支
持されている。
【0036】図1に示すように、ガイドロッド26の遊嵌
される操作片60の凹部64に、たとえば、圧縮コイルばね
等の圧縮ばね部材66が配設され、操作片が圧縮ばね部材
の偏倚力のもとで、ガイドロッドに対する伸長方向に偏
倚されている。
【0037】そして、図1、図3に示すように、ガイド
ロッド26に突設された係合ピン68と、係合ピンを遊挿可
能に操作片60に穿設された長孔状のガイド孔70との組み
合わせによって、操作片の上下移動をガイドロッドの回
転動作に変換するように構成されている。
【0038】ガイド孔70は、たとえば、斜め方向に延び
た長孔として形成されている。このような構成におい
て、操作片60を下方に押圧すると、操作片の回動がユニ
ットベースの挿通孔62によって阻止されているため、ガ
イドロッド26が、操作片に対し、ガイド孔70の形状に沿
って、たとえば、図4の反時計方向に回動する。
【0039】すると、図4に一点鎖線で示すように、ガ
イドロッド26と一体的に回動するロックレバー54によっ
て、ロック片16が偏倚力に抗して牽引され、ロック溝14
からの離反によってロック解除される。
【0040】そして、このようなロック解除状態におい
て、ステー12をスライダ18から引き抜けば、シートバッ
ク22からのヘッドレスト20の取り外しが、ロック溝14、
ロック爪16に妨げられることなく容易に行える。
【0041】また、操作片60の操作力を解除すると、圧
縮ばね部材66の偏倚力のもとで、操作片がガイドロッド
26に対する伸長方向に移動する。すると、ガイドロッド
26は、ガイド孔70の形状に沿った係合ピン68の移動のも
とで初期位置方向に回動し、ロック片16を、図4に実線
で示すように、ステーのロック溝14との係合方向に突出
させる。
【0042】上記のように、この考案のパワー式ヘッド
レストのロック構造10においては、ガイドロッド26を利
用してロック解除手段52を形成し、ガイドロッドの回動
操作のもとで、ロック片16をロック溝14から強制的に離
反させている。そのため、ヘッドレスト20の取り外し操
作がわずかな力のもとで容易に行え、作業性の煩雑化が
十分に防止できる。
【0043】従って、シートバック22からのヘッドレス
ト20の取り外しを必要とするシートカバー等の装着、交
換やシートのフルフラット化等が自由かつ容易に行え、
作業性が十分に改善される。
【0044】そして、ロック解除手段52を設けることに
よって、ヘッドレスト20の着脱作業の際に、スライダ18
等に過剰な負荷が作用することもない。そのため、スラ
イダの小型軽量化および構成の簡素化が十分にはかられ
る。
【0045】更に、ロック解除手段52にガイドロッド26
を利用することによって、部品点数の増加が十分に抑制
できる。そのため、この点においても、構成の複雑化が
十分に防止できる。
【0046】また、ロック片16は、ガイドロッド26の回
動操作時にのみ連動可能に連結されているため、スライ
ダ18の上下位置のいずれにおいてもロック解除操作が行
え、着脱操作時における、ヘッドレスト20の高さは限定
されない。そのため、ヘッドレスト20の着脱作業後にお
ける上下位置の調整が省略でき、ヘッドレスト着脱時の
作業性、操作性が十分に向上する。
【0047】ここで、実施例においては、リードスクリ
ュー46、ナット48の組み合わせを介して、モータ38、ス
ライダ18間を連結しているが、モータの駆動に連動して
スライダを上下移動させれば足りるため、これに限定さ
れず、他の手段、たとえば、リンクアーム等を介して、
モータ、スライダ間を連結する構成としてもよい。
【0048】また、操作片60の押圧操作によって、ガイ
ドロッド26を回動させているが、これに限定されず、た
とえば、操作片の回動操作のもとで、ガイドロッドを直
接的に回動させてもよい。
【0049】しかしながら、押圧操作と回動操作とを比
較すると、押圧操作の方が容易に操作できるため、操作
片60の押圧操作のもとで、ガイドロッド26を回動させれ
ば、操作性が一層向上される。
【0050】更に、ガイドロッド26の回り止め形状部分
は、スライダの上下移動範囲に対応して、部分的に形成
されているが、ガイドロッド全体を回り止め形状として
もよい。
【0051】また、偏倚手段32を板ばねとし、板ばねの
一部分としてロック片16を一体的に形成しているが、こ
れに限定されず、ロック片、偏倚手段を別体に形成し、
偏倚手段の偏倚力がロック片に作用するように、連結片
等によってロック片、偏倚手段間を連結する構成として
もよい。
【0052】しかし、偏倚手段32、ロック手段を一体的
に形成すれば、部品点数が削減できるとともに、構成が
簡素化されるため、組立作業が簡単化され、この点にお
いても、作業性が向上する。
【0053】そして、偏倚手段32を実施例のような形状
とすれば、ステーのロック溝14へのロック片16の係合、
および、ロック解除操作が円滑、確実に行えるため、ロ
ック片の誤作動が防止できるとともに、ロック解除操作
の確実性が向上する。
【0054】なお、実施例に示す位置にガイドロッド26
を配置すると、図2に示すように、操作片60が一対のス
テー14間に介在されるが、これに限定されず、操作片60
をステーの左右サイドの外方に位置するように、ガイド
ロッドを配置してもよい。
【0055】しかしながら、図2のように操作片60を一
対のステー14間に介在させれば、シートの外観品質の低
下を招かないとともに、ヘッドレスト20の取り外しが、
操作片を押圧しながら容易に行える。
【0056】この考案のパワー式ヘッドレストのロック
構造は、自動車用シートのパワー式ヘッドレストに適す
るとはいえ、これに限定されず、他のシートのヘッドレ
スト、たとえば、電車、飛行機、船舶等のシートのヘッ
ドレストに、この考案を応用してもよい。
【0057】また、この考案の技術思想は、これらの車
両用シートのヘッドレストに限定されず、指圧用シー
ト、理髪用シートおよび一般の家庭用シート等のヘッド
レストにも応用できる。
【0058】上述した実施例は、この考案を説明するた
めのものであり、この考案を何等限定するものでなく、
この考案の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも
全てこの考案に包含されることはいうまでもない。
【0059】
【考案の効果】上記のように、この考案に係るパワー式
ヘッドレストのロック構造によれば、ガイドロッドを利
用したロック解除手段によって、ロック溝からのロック
片の強制的な離反が可能となっている。つまり、ヘッド
レストの取り外し操作がわずかな力のもとで容易に行
え、シートバックからのヘッドレストの取り外しを必要
とするシートカバー等の装着、交換やシートのフルフラ
ット化等が自由かつ容易に行えるため、作業性が十分に
改善される。
【0060】そして、ガイドロッドを利用したロック解
除手段を設けることによって、ヘッドレストの着脱作業
の際にスライダ等に作用する過剰な負荷が防止できると
ともに、部品点数の増加が十分に抑制できるため、構成
の複雑化が十分に防止できる。
【0061】更に、ロック片は、ガイドロッドの回動操
作時にのみ連動可能に連結されているため、スライダの
上下位置のいずれにおいても、ロック解除操作が行え
る。そのため、ヘッドレストの着脱作業後における上下
位置の調整が省略でき、ヘッドレスト着脱時の作業性、
操作性が十分に向上する。
【0062】また、操作片の押圧操作のもとで、ガイド
ロッドを回動させれば、直接的な回動操作に比較して、
操作片の操作が容易に行えるため、操作性が一層向上さ
れる。
【0063】更に、偏倚手段をロック片の一体的に設け
られた板ばねとすれば、ステーのロック溝へのロック片
の係合、および、ロック解除操作が円滑、確実に行える
ため、ロック片の誤作動が防止できるとともに、ロック
解除操作の確実性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係るロック構造の設けられた、パワ
ー式ヘッドレストの概略縦断面図である。
【図2】ヘッドレストの装着されたシートの概略斜視図
である。
【図3】ロック構造の設けられた、パワー式ヘッドレス
トの概略斜視図である。
【図4】パワー式ヘッドレストのロック構造の概略横断
面図である。
【図5】スライダのエンドホルダーを中心に後方から見
た、パワー式ヘッドレストのロック構造の概略斜視図で
ある。
【符号の説明】
10 パワー式ヘッドレストのロック構造 12 ステー 14 ロック溝 16 ロック片 18 スライダ 20 (パワー式)ヘッドレスト 26 ガイドロッド 38 モータ 44 ベースブラケット 52 ロック解除手段 54 ロックレバー 56 レバーアーム 60 操作片 66 圧縮ばね部材 68 係合ピン 70 ガイド孔

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドレストのステーの連結されたスラ
    イダが、シートバック内でガイドロッドによって上下移
    動可能に支持され、モータの駆動に連動した、ガイドロ
    ッドに対するスライダの摺動によって、ヘッドレストが
    シートバックに対して昇降するパワー式ヘッドレストに
    おいて、 ステー下端部の側面を部分的に切欠いてロック溝が形成
    されるとともに、偏倚手段の偏倚力のもとでロック溝に
    係合可能なロック片がスライダに設けられ、 ガイドロッドが、軸線方向に移動不能かつ回動自在に軸
    支されるとともに、ロック片が、ガイドロッドの回転の
    みに連動可能に連結され、 偏倚手段の偏倚力に抗したシートバック外方からのガイ
    ドロッドの回転操作によってロック溝、ロック片間のロ
    ックを強制的に解除可能としたことを特徴とするパワー
    式ヘッドレストのロック構造。
  2. 【請求項2】 ガイドロッドの架設、軸支されるベース
    ブラケットに対して回動不能な操作片が、ガイドロッド
    の上端への冠着によって、ガイドロッドの軸線方向に遊
    嵌されるとともに、ガイドロッドに対する伸長方向に操
    作片を偏倚する圧縮ばね部材がガイドロッド、操作片間
    に介在され、 係合ピンと;係合ピンが遊挿可能であり、周面の斜め方
    向に延びた長孔状のガイド孔と;の組み合わせにより、
    操作片の押し込み操作がガイドロッドの回転に変換され
    る請求項1記載のパワー式ヘッドレストのロック構造。
  3. 【請求項3】 ガイドロッドの少なくともスライダの上
    下移動範囲に対応する部分が、非円形の回り止め形状に
    形成されるとともに、対応する回り止め形状の挿通孔を
    有するロックレバーが、ガイドロッドに対して一体的に
    回動可能に連結され、 レバーアームを介したロックレバー、ロック片の連結に
    よって、ガイドロッド、ロック片間が連動可能に連結さ
    れた請求項1または2記載のパワー式ヘッドレストのロ
    ック構造。
  4. 【請求項4】 偏倚手段が、ロック片を一体的に有する
    直線部と;スライダに部分的に嵌着される湾曲部と;初
    期形状への復帰力をロック片に作用する偏倚力とする略
    U形状部と;を組み合わせた形状に、板ばねから折曲成
    形され、 レバーアームによるロックレバー、略U形状部間の連結
    によって、ロック片がガイドロッドの回動に連動される
    請求項3記載のパワー式ヘッドレストのロック構造。
JP8434292U 1992-11-13 1992-11-13 パワー式ヘッドレストのロック構造 Expired - Lifetime JP2570958Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8434292U JP2570958Y2 (ja) 1992-11-13 1992-11-13 パワー式ヘッドレストのロック構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8434292U JP2570958Y2 (ja) 1992-11-13 1992-11-13 パワー式ヘッドレストのロック構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0638704U JPH0638704U (ja) 1994-05-24
JP2570958Y2 true JP2570958Y2 (ja) 1998-05-13

Family

ID=13827840

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8434292U Expired - Lifetime JP2570958Y2 (ja) 1992-11-13 1992-11-13 パワー式ヘッドレストのロック構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2570958Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0638704U (ja) 1994-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7234778B1 (en) Retractable headrest for vehicle
US4923250A (en) Headrest apparatus
JP3501431B2 (ja) ロングスライドレール
US5433508A (en) Powered headrest for automotive seat
KR101516224B1 (ko) 시트쿠션 익스텐션 장치
JP6449900B2 (ja) 折り畳み型電動チャイルドシート
JP2570958Y2 (ja) パワー式ヘッドレストのロック構造
US20200001758A1 (en) Reduced-component vehicle seatback
JP4296889B2 (ja) 車両用アームレスト
CN111204262B (zh) 配置有易进入系统的汽车座椅
JP2931452B2 (ja) パワー式ヘッドレスト構造
JPH0518345U (ja) パワー式ヘツドレスト構造
CN220243123U (zh) 用于车载显示屏的平移翻转机构及车载显示屏系统
KR100925953B1 (ko) 시트 연동형 풋레스트
JPH0556826A (ja) パワー式ヘツドレスト構造
KR200451787Y1 (ko) 전동식 헤드레스트의 탈부착 장치
JP6547586B2 (ja) 乗り物用シート
CN220053598U (zh) 座椅和具有其的车辆
KR100507306B1 (ko) 자동차의 시트용 롱 슬라이드 록킹구조
CN212921224U (zh) 一种座椅调节组件
CN212243068U (zh) 一种能折叠的汽车头枕支架
JPS624031Y2 (ja)
JPH054758Y2 (ja)
JP2932004B2 (ja) ウインドレギュレータにおけるウインドガラス姿勢調整装置
JPH04115451U (ja) パワー式ヘツドレスト構造