JPH0534546B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、無段変速装置を備えた車両用動力伝
達装置の制御装置に関する。

［従来の技術］ 従来の無段変速装置を備えた車両用動力伝達装
置の制御装置の制御においては、車両の走行状態
に応じて自動的にトルク比を変化させる、いわゆ
る自動変速のＤレンジと、エンジンブレーキ用の
Ｌレンジなどを備えており、Ｄレンジにおいて
は、たとえば最良燃費制御を行うように、スロツ
トル開度に応じたエンジンの最良燃費回転数にな
るように無段変速装置のトルク比を自動的に制御
している。またＬレンジでは、エンジンブレーキ
が得られるように無段変速装置のトルク比を強制
的にダウンシフトさせている。

［発明が解決しようとする問題点］ しかるに、上記構成の無段変速装置は、Ｄレン
ジの場合は車両の走行状態に応じて、ある決めら
れたパターンで自動変速してしまうため、運転者
の意志を必ずしも充分に反映せず、運転者によつ
ては与えるフイーリングが最良とは言えない。た
とえば、山岳路の走行では、アクセルのON・
OFFに伴い、頻繁に変速が行われて変速シヨツ
クが大きくなり、また追い越しの加速時には運転
者の意志に反して自動的にアツプシフトしてしま
うため、充分な加速が得られない。またＬレンジ
の場合も、ある決められた１つのエンジンブレー
キパターンしか選べず、あらゆる走行状態に応じ
た適切なエンジンブレーキを得ることができな
い。

本発明は、人動操作によつて無段変速装置のト
ルク比を無段階、もしくは多段階に連続的に設定
できる設定位置選択手段により、任意に無段変速
装置のトルク比を制御することができるように構
成し、運転者の意志に応じた運転が可能となる車
両用動力伝達装置の制御装置の提供を目的とす
る。

［問題点を解決するための手段］ 本発明の第１発明は、トルク比を連続的に変化
可能な無段変速装置を備えている車両用動力伝達
装置において、 運転者の操作によりその設定位置を任意に選択
して、任意のトルク比を選択設定する設定位置選
択手段と、 前記無段変速装置の入力部材の回転数を検出す
る入力部材回転数検出手段と、 前記無段変速装置の出力部材の回転数を検出す
る出力部材回転数検出手段と、 前記設定位置選択手段の設定位置に応じて前記
無段変速装置のトルク比を制御するトルク比制御
手段とを備え、 前記トルク比制御手段は、 前記設定位置選択手段からのトルク比信号と前
記出力部材回転数検出手段からの出力部材回転数
とを入力し、前記無段変速装置の入力部材の設定
回転数を演算する設定入力回転数演算装置と、 該設定入力回転数演算装置で演算された設定回
転数と前記入力部材回転数検出手段からの入力部
材回転数とを比較し、その回転数差［（設定回転
数）−（入力部材回転数）］が所定値より大きい時
には前記無段変速装置のトルク比を増大させるダ
ウンシフト信号を出力し、その回転数差［（設定
回転数）−（入力部材回転数）］がゼロより小さい
時には前記無段変速装置のトルク比を減少させる
アツプシフト信号を入力し、その回転数差［（設
定回転数）−（入力部材回転数）］がゼロ以上で所
定値以下の時には前記無段変速装置のトルク比を
現状トルク比に維持する信号を出力するシフト信
号発生装置と、 該シフト信号発生装置の出力信号に応じて前記
無段変速装置の入力及び出力材間のトルク比を変
化させるコントローラとからなることを特徴とす
る。

更に、本発明の第２発明は、トルク比を連続的
に変化可能な無段変速装置を備えている車両用動
力伝達装置において、 運転者の操作によりその設定位置を任意に選択
して、任意のトルク比を選択設定する設定位置選
択手段と、 前記無段変速装置の入力部材の回転数を検出す
る入力部材回転数検出手段と、 前記無段変速装置の出力部材の改選数を検出す
る出力部材回転数検出手段と、 前記設定位置選択手段の設定位置に応じて前記
無段変速装置のトルク比を制御するトルク比制御
手段とを備え、 前記トルク比制御手段は、 前記入力部材回転数検出手段及び前記出力部材
回転数検出手段からの出力信号を入力して前記無
段変速装置の現状トルク比を検出する現状トルク
比検出装置と、 該現状トルク比検出装置からの現状トルク比と
前記設定位置選択手段からの設定トルク比信号と
を入力し、現状トルク比の設計トルク比に対する
割合が１より小さい所定値より小さい時には前記
無段変速装置のトルク比を増大させるダウンシフ
ト信号を出力し、該割合が１以上の時には前記無
段変速装置のトルク比を減少させるアツプシフト
信号を出力し、該割合が所定値以上で且つ１より
小さい時には前記無段変速装置のトルク比を現状
トルク比に維持する信号を出力するシフト信号発
生装置と、 該シフト信号発生装置の出力信号に応じて前記
無段変速装置の入力及び出力部材間のトルク比を
変化させるコントローラとからなることを特徴と
する。

［発明の作用、効果］ 本発明によれば、運転者の操作により設定位置
選択手段の設定位置を任意に選択して、任意のト
ルク比を選択設定し、トルク比制御手段によつて
設定されたトルク比に応じて無段変速装置のトル
ク比を制御するように構成されているので、運転
者の好みに応じた手動変速ができる。

例えば、 (イ) 連続的にトルク比を設定できるため、あらゆ
る走行状態に対しても運転者の意志どおりの走
行が可能である。例えば、下り坂を走行するよ
うな場合、その下り坂の勾配に応じてトルク比
を選択することができるので、運転者の思いど
おりのエンジンブレーキ効果が得られる。また
同様に登坂時や加速時においても、適切なトル
ク比を選択できる。

(ロ) 発進時に任意のトルク比が選択できるため、
雪道など路面の摩擦係数が低い場合でもスムー
ズな発進が行える。

(ハ) トルク比を固定できるため、マニユアルトラ
ンスミツシヨンのような加速感、減速感が得ら
れる。

(ニ) 停止時にトルク比を変えることにより、クリ
ープ力を調節することができる。

(ホ) 山岳路などの走行でスロツトル開度、車速の
変化に対して変速が行われないため、フリーリ
ングが良い。

［実施例］ 本発明の車両用動力伝達装置の制御装置を図に
示す実施例に基づき説明する。

第１図は本発明の車両用動力伝達装置の制御装
置の第１実施例のブロツク図である。

本発明の車両用動力伝達装置の制御装置１は、
本実施例では、トルク比を連続的に変化可能な無
段変速層値２と、手動装置により設定トルク比を
無段階に選択する設定位置選択手段３と、該設定
位置選択手段３の設定位置に応じて無段変速装置
２のトルク比を制御するトルク比制御手段４とか
らなる。

無段変速装置２は、本実施例ではＶベルト式無
段変速機２１が示されている。Ｖベルト式無段変
速機２１は、入力軸２２、該入力軸２２と平行し
て並列された出力軸２３、入力軸２２上に設けら
れ、入力軸２２と一体成形された固定フランジ２
４ａおよび入力軸２２上を軸方向に摺動する可動
フランジ２４ｂを有するＶベルト式無段変速機２
１入力部材である入力プーリ２４、出力軸２３上
に設けられ、出力軸２３と一体成形された固定フ
ランジ２５ａおよび出力軸２３上を軸方向に摺動
する可動フランジ２５ｂを有するＶベルト式無段
変速機２１の出力部材である出力プーリ２５、入
力プーリ２４および出力プーリ２５の間に張設さ
れたＶベレト２６からなり、トルク比を無段階に
可変とするように入力プーリ２４および出力プー
リ２５のＶ字状溝２４Ａ，２５Ａの間隔を制御す
る。

設定位置選択手段３は、パーキング(P)、リバー
ス(R)、ニユートラル(N)、マニユアル(M)の各設定位
置を有するシフトレバー６であり、該シフトレバ
ー６マニユアル(M)設定位置は、HighからLowま
で往復摺動可能となつており、シフトレバー６の
マニユアル設定位置での動きはポンテンシヨメー
タ３１に伝えられ、このポテンシヨメータ３１の
電位差により設定トルク比を検出する設定トルク
比検出装置３２を有する。

第５図および第６図は、シフトレバーストロー
クと設定トルク比の関係を示した図であり、第５
図はシフトレバーストロークに対して設定トルク
比を無段階に設定した場合を示し、第６図はシフ
トレバーストロークに対して設定トルク比を多段
階に設定した場合を示す。

前記トルク比制御手段４は、設定トルク比検出
装置３２かの設定トルク比信号と出力プーリ回転
数検出装置４１からの出力プーリ回転数（No）
とを入力し、入力プーリ２４の設定回転数を演算
する設定入力回転数演算装置４２と、前記設定回
転数と入力プーリ回転数検出装置４３からの入力
プーリ回転数（Ni）とを比較し、その回転数差
が所定値より大きい時にはＶベルト式無段変速機
２１のトルク比を増大させるダウンシフト信号を
出力し、その回転数差がゼロより小さい時にはＶ
ベルト式無段変速機２１のトルク比を減少させる
アツプシフト信号を出力し、その回転数差がゼロ
以上で所定値以下の時にはＶベルト式無段変速機
２１のトルク比を現状トルク比(i)に維持する信号
を出力するシフト信号発生装置４４Ａと、該シフ
ト信号発生装置４４Ａの出力信号に応じて入力プ
ーリ２４および出力プーリ２５のＶ字状溝２４
Ａ，２５Ａ間隔を制御するプーリコントローラ４
５とからなる。

第２図は本発明の車両用動力伝達装置の制御装
置の第１実施例の作動フローチヤートを示す。

スターターキーをONしてエンジンを作動させ
（101）、初期値設定を行い（102）、シフトレバー
６のシフトポジシヨン信号を入力し（103）、スロ
ツトル開度を入力し（104）、入力プーリ回転数検
出装置４３からの入力プーリ回転数（Ni）を入
力し（105）、出力プーリ回転数検出装置４１から
の出力プーリ回転数（No）を入力し（106）、設
定位置選択手段３より設定トルク比を入力し
（107）、シフトレバー６のシフトポジシヨンがＰ
かＲかＮかＭかを判断し（108）、Ｐレンジの時、
Ｐレンジコントロールサブルーチンを行い
（109）、その後（103）へ帰還する。Ｒレンジの
時、Ｒレンジコントロールサブルーチンを行い
（110）、その後（103）へ帰還し、Ｎレンジの時、
Ｎレンジコントロールサブルーチンを行い
（111）、その後（103）へ帰還し、Ｍレンジの時、
Ｍレンジコントロールサブルーチンを行い
（112）、その後（103）へ帰還する。

第３図は本発明の車両用動力伝達装置の制御装
置の第１実施例のＰ、Ｒ、Ｎレンジサブルーチン
を示す。

Ｐ、Ｒ、Ｎレンジサブルーチンは、最大トルク
比を維持する信号を出力し（121）、Ｖベルト式無
段変速機２１のトルク比を最大トルク比に維持す
る。

第４図は本発明の車両用動力伝達装置の制御装
置の第１実施例のＭレンジサブルーチンを示す。

運転者により選択された設定トルク比と現状の
出力プーリ回転数とから目標とすべき設定入力回
転数を算出する（131）。設定トルク比の小さな高
速走行中、運転者によるシフトダウン操作により
大きな設定トルク比が選択されると、目標とすべ
き設定入回転力改選数がエンジンの許容回転数を
越えてしまうような場合が生じ、エンジンがオー
バーランしてしもう危険がある。

そこで設定入力回転数とエンジンの許容回転数
付近に設定された目標回転数を最大値とを比較
し、その差（設定入力回転数）−（目標回転数の最
大値）＝ＡがＡ＞ＯかＡ≦Ｏかを判断し（132）、
Ａ≦Ｏの時な設定入力回転数を目標回転数とし
（133）、Ａ＞Ｏの時は目標回転数の最大値を目標
回転数とし（138）、目標回転数がエンジンの許容
回転数以上にならないようにしてエンジンのオー
バーランを防止している。

つぎに目標回転数と入力プーリ回転数とを比較
し、その差（目標回転数）−（入力プーリ回転数）
＝Ｂが、Ｈ＜ＢかＢ＜ＯかＯ≦Ｂ≦Ｈかを判断し
（134）、Ｈ＜Ｂの時、プーリンコントローラ４５
にダウンシフト信号を出力し（135）、Ｖベルト式
無段変速機２１をダウンシフトさせる。Ｂ＜Ｏの
時、プーリコントローラ４５にアツプシフト信号
を出力し（136）、Ｖベルト式無段変速機２１をア
ツプシフトさせる。Ｏ≦Ｂ≦Ｈの時、プーリコン
トローラ４５に現状トルク比(i)を維持する信号を
出力し（137）、Ｖベルト式無段変速機２１の現状
トルク比を維持するようにする。

ここでＨとはヒステリシスを設定するための所
定値を意味し、アツプシフトとダウンシフトの変
速が頻繁に繰返されてフイーリングを悪くするこ
とを防ぐために、変速をさせずに現状トルク比を
維持する範囲を定めている。

第７，８図は本発明の車両用動力伝達装置の制
御装置の第２実施例を示す。

本実施例のトルク比制御手段４は、Ｖベルト式
無段変速機２１の現状トルク比(i)を検出する現状
トルク比検出装置４６と、現状トルク比(i)と設定
位置選択手段３の設定トルク比検出装置３２によ
り設定された設定トルク比とを入力して、現状ト
ルク状(i)の設定トルク比に対する割合が１より小
さい所定値より小さい時にはＶベルト式無段変速
機２１のトルク比を増大させるダウンシフト信号
を出力し、該割合が１以上の時にはＶベルト式無
段変速機２１のトルク比を減少させるアツプシフ
ト信号を出力し、該割合が所定値以上、且つ１よ
り小さい時にはＶベルト式無段変速機２１のトル
ク比を現状トルク比(i)に維持する維持信号を出力
するシフト信号発生装置４４Ｂと、前記プーリコ
ントローラ４５とからなる。

第８図は本発明の車両用動力伝達装置の制御装
置の第２実施例のＭレンジサブルーチンのフロー
チヤートを示す。

入力プーリ回転数検出装置４３からの入力プー
リ回転数（Ni）と、出力プーリ回転数検出装置
４１からの出力プーリ回転数（No）から現状ト
ルク比(i)を算出する（201）。

運転者により選択された設定トルク比が、現状
の車速でとり得る最大許容トルク比より大きい場
合には、入力プーリ回転数がエンジの許容回転数
を越えてしまい、エンジンがオーバーランする危
険がある。

そこで出力プーリ回転数（No）とエンジンの
許容回転数付近に設定された入力プーリの最大許
容回転数から、現状の車速でとり得る最大許容ト
ルク比を算出し（202）、（最大許容トルク比）／
（設定トルク比）＝ＣがＣ≧１かＣ＜１かを判断し
（203）、Ｃ≧１の時は、設定トルク比を目標トル
ク比とし（204）、Ｃ＜１の時は、最大許容トルク
比を目標トルク比とし（209）、目標トルク比が現
状の車速でとり得る最大許容トルクを越えないよ
うにし、入力プーリ回転数がエンジンの許容回転
数以上にならないようにしてエンジンのオーバー
ランを防止している。

つぎに現状トルク比と目標トルク比とを比較し
て、（現状トルク比）／（目標トルク比）＝Ｄが、
ｘ＞Ｄか、Ｄ≦１か、ｘ≦Ｄ≦１かを判断し
（205）、ｘ＞Ｄの時、プーリコントローラ４５に
ダウンシフト信号を出力し（206）、Ｖベルト式無
段変速機２１をダウンシフトさせる。Ｄ≧１の
時、プーリコントローラ４５にアツプシフト信号
を出力し（208）、Ｖベルト式無段変速機２１をア
ツプシフトさせる。ｘ≦Ｄ≦１の時、プーリコン
トローラ４５に現状トルク比(i)を維持する信号を
出力し（207）、Ｖベルト式無段変速機２１の現状
トルク比を維持するようにする。

ここでｘとはヒステリシス用の係数を意味し、
アツプシフトをダウンシフトの変速が頻繁に繰返
されてフイーリングを悪くすることを防ぐため
に、変速をさせずに現状トルク比を維持する範囲
を定めている。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の車両用動力伝達装置の制御装
置を示す第１実施例のブロツク図、第２図は本発
明の第１実施例のフローチヤート、第３図は本発
明の第１実施例のＰ、Ｒ、Ｎレンジサブルーチ
ン、第４図は本発明の第１実施例のＭレンジサブ
ルーチン、第５図および第６図は本発明のシフト
レバーストロークと設定トルク比の関係を示すグ
ラフ、第７図は本発明の第２実施例のブロツク
図、第８図は本発明の第２実施例のＭレンジサブ
ルーチンを示すフローチヤートである。 図中、１……車両用動力伝達装置の制御装置、
２……無段変速装置、３……設定位置選択手段、
４……トルク比制御手段、６……シフトレバー、
３１……ポテンシヨメータ、３２……設定トルク
比検出装置、４１……出力プーリ回転数検出装
置、４２……設定入力回転数演算装置、４３……
入力プーリ回転数検出装置、４４Ａ，４４Ｂ……
シフト信号発生装置、４５……プーリコントロー
ラ、４６……現状トルク比検出装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ トルク比を連続的に変化可能な無段変速装置
   を備えている車両用動力伝達装置において、 運転者の操作によりその設定位置を任意に選択
   して、任意のトルク比を選択設定する設定位置選
   択手段と、 前記無段変速装置の入力部材の回転数を検出す
   る入力部材回転数検出手段と、 前記無段変速装置の出力部材の回転数を検出す
   る出力部材回転数検出手段と、 前記設定位置選択手段の設定位置に応じて前記
   無段変速装置のトルク比を制御するトルク比制御
   手段とを備え、 前記トルク比制御手段は、 前記設定位置選択手段からのトルク比信号と前
   記出力部材回転数検出手段からの出力部材回転数
   とを入力し、前記無段変速装置の入力部材の設定
   回転数を演算する設定入力回転数演算装置と、 該設定入力回転数演算装置で演算された設定回
   転数と前記入力部材回転数検出手段からの入力部
   材回転数とを比較し、その回転数差［（設計回転
   数）−（入力部材回転数）］が所定値より大きい時
   には前記無段変速装置のトルク比を増大させるダ
   ウンシフト信号を出力し、その回転数差［（設定
   回転数）−（入力部材回転数）］がゼロより小さい
   時には前記無段変速装置のトルク比を減少させる
   アツプシフト信号を出力し、その回転数差［（設
   定回転数）−（入力部材回転数）］がゼロ以上で所
   定値以下の時には前記無段変速装置のトルク比を
   現状トルク比に維持する信号を出力するシフト信
   号発生装置と、 該シフト信号発生装置の出力信号に応じて前記
   無段変速装置の入力及び出力部材間のトルク比を
   変化させるコントローラとからなることを特徴と
   する車両用動力伝達装置の制御装置。 ２ トルク比を連続的に変化可能な無断変速装置
   を備えている車両用動力伝達装置において、 運転者の操作によりその設定位置を任意に選択
   して、任意のトルク比を選択設定する設定位置選
   択手段と、 前記無段変速装置の入力部材の回転数を検出す
   る入力部材回転数検出手段と、 前記無段変速装置の出力部材の回転数を検出す
   る出力部材回転数検出手段と、 前記設定位置選択手段の設定位置に応じて前記
   無段変速装置のトルク比を制御するトルク比制御
   手段とを備え、 前記トルク比制御手段は、 前記入力部材回転数検出手段及び前記出力部材
   回転数検出手段からの出力信号を入力して前記無
   段変速装置の現状トルク比を検出する現状トルク
   比検出装置と、 該現状トルク比検出装置からの現状トルク比と
   前記設定位置選択手段からの設定トルク比信号と
   を入力し、現状トルク比の設定トルク比に対する
   割合が１より小さい所定値より小さい時には前記
   無段変速装置のトルク比を増大させるダウンシフ
   ト信号を出力し、該割合が１以上の時には前記無
   段変速装置のトルク比を減少させるアツプシフト
   信号を出力し、該割合が所定値以上で且つ１より
   小さい時には前記無段変速装置のトルク比を現状
   トルス比に維持する信号を出力するシフト信号発
   生装置と、 該シフト信号発生装置の出力信号に応じて前記
   無段変速装置の入力及び出力部材間のトルク比を
   変化させるコントローラとからなることを特徴と
   する車両用動力伝達装置の制御装置。