JPH0534349Y2 - - Google Patents

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JPH0534349Y2
JPH0534349Y2 JP1988086658U JP8665888U JPH0534349Y2 JP H0534349 Y2 JPH0534349 Y2 JP H0534349Y2 JP 1988086658 U JP1988086658 U JP 1988086658U JP 8665888 U JP8665888 U JP 8665888U JP H0534349 Y2 JPH0534349 Y2 JP H0534349Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は車両等に用いるデイスクブレーキの自
動調整装置に関するものである。
(従来の技術) 従来から、急ブレーキ時の効き遅れを回避した
り、ペダルやハンドレバーの操作フイーリングの
向上を図るために、自動調整装置を具備したデイ
スクブレーキが種々提供されている。
この種の装置としては、例えば特公昭53−
42869号公報に開示されているものがある。その
第1図に示された装置の構成を概説すると、シリ
ンダ穴にピストン10を摺動可能でかつ回転不能
に嵌挿して対向部材11との間に液室を画成し、
前記ピストン10にナツト部材20を固定して、
このナツト部材20に可逆ねじ螺合(軸方向の推
力により相対回転を生じるねじ)するボルト部材
21を、前記対向部材11に回転不能でかつ摺動
可能に取着するとともに、液圧作用を受ける受圧
部を形成し、さらに、このボルト部材21を対向
部材11に装着した機械的作動装置にばね部材で
以て押圧したものである。
又、前記公報の第2図に示されている装置は、
上記構成に於けるピストン10aを回転不能に
し、ナツト部材20aをピストンと別体化し、こ
のナツト部材が液圧作用を受けると、ピストンに
強く摩擦係合して回転不能となるクラツチ機構3
2,33を形成している。
次に、上述のように構成された装置の自動調整
作用を説明する。
すなわち液室に圧液を供給するピストン10,
10aが前進し、このピストンの進出量が所定値
を超えた場合には、前者はピストン10、後者は
ナツト部材20aが回転してねじ結合する2つの
部材の有効長を伸長する。尚、液圧が所定圧に達
すると、前者はピストン10がパツド14の裏板
31に圧接し、後者はナツト部材20aの円錐面
33がピストン10aの円錐面32に強く摩擦係
合して調整作用を停止することにより、所謂オー
バーアジヤストを防止する機能を有している。
(考案が解決しようとする課題) 前記した自動調整装置にあつては、次のような
問題点がある。
(イ) 前者は、ブレーキ非作動時にピストンが自由
状態であるため、悪路走行時等の振動によりピ
ストンが自転する恐れがある。
又、後者についても、封止リング31の抱持
力でナツト部材を保持しているだけであるか
ら、信頼性は乏しい。特に、ブレーキ作動中の
オーバーアジヤスト機能が働いている時に、ブ
レーキ鳴きやジヤダー現象による大きな振動が
加わると、ナツト部材の自転を惹起する恐れが
ある。
このように、ピストンやナツト部材が不用意
に自転すると、デイスクとパツドとの隙間が変
動するという問題を生じる。
(ロ) 又、後者に於いて、ナツト部材の液圧作用を
受ける受圧部直径はボルト部材のそれより大き
く設定している。さらに、ナツト部材とボルト
部材の互いに離反する方向の抵抗は、ボルト部
材の方がカム16の嵌合部や図示していない遠
隔伝達装置の抵抗に打勝たねばならないので当
然に大きい。
従つて、この装置ではオーバーアジヤスト機能
がブレーキ作動初期に瞬時に働いてしまい、図示
していない他方のパツドの摩耗を正確に感知しな
かつたり、デイスクとパツドとの隙間が不安定に
なる等、微調整を要求される自動調整装置にとつ
て致命的な問題を生ずる恐れがあつた。
(課題を解決するための手段) 上述の問題点を解決するため本考案において
は、シリンダ穴に主ピストンを摺動可能でかつ回
転不能に嵌挿して対向部材との間に液室を画成
し、前記主ピストン内に液室側が大径の段付穴を
設け、この段付穴の段付面に副ピストンの段付面
を当接するとともに、段付穴の小径穴に副ピスト
ンの小径軸を嵌合して液圧作用を受ける第1の受
圧部を形成し、円筒の内部にねじ穴を設けた第1
のねじ部材を前記副ピストンに摺動可能でかつ回
転不能に取着し、この第1のねじ部材のフランジ
と前記主ピストンの液室側との間に圧縮したばね
部材を介挿し、このばね力により、副ピストンの
段付面を主ピストンの段付面に弾性的な押圧する
ようにし、前記第1のねじ部材に多条ねじを介し
て螺合する第2のねじ部材を、前記対向部材に回
転不能でかつ摺動可能に取着するとともに、機械
的作動装置に連結し、更に第2のねじ部材と対向
部材との嵌合部に前記第1の受圧部の受圧面積よ
り大きい第2の受圧部を形成してデイスクブレー
キの自動調整装置を構成する。
(作用) 上述のように構成した本考案によれば、ブレー
キ非作動時の副ピストンはその段付面が主ピスト
ンの段付面に、ばね部材の付勢力により常に摩擦
係合し、ブレーキ作動時には液圧作用を受けて常
に摩擦係合する。これにより、第1のねじ部材の
不測の自転を確実に防止することができる。
又、副ピストンの受圧面積が小さいので、主ピ
ストンとの当接面のブレーキ作動時に於ける摩擦
力の上昇カーブは緩やかであり、一方第2のねじ
部材の受圧面積は大きいので、オーバーアジヤス
ト機能が作用する前に一対のパツドは確実に作動
する。従つて、両パツドの摩耗量を正確に感知す
るとともに、デイスクとパツドとの隙間が安定す
る。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を第1図〜第3図によ
り説明する。図中1(第2図参照)は車輪等と一
体回転するデイスク、2は車体等の静止部に固定
されるトルク受け部材で、3,4はトルク受け部
材2に平行に形成したレールである。5,6はト
ルク受け部材2の一側に立設したガイドピンであ
る。7はその軸方向の中間部の両翼ボス部8,9
が前記ピン5,6に滑嵌合するキヤリパーで、こ
の中間部の液圧的作動装置部10と、デイスク1
を跨いて前部に位置し液圧的作動装置部10に対
向するリアクシヨン部11と、液圧的作動装置部
10の後部に位置する機械的作動装置部12とか
ら成つている。13,14はデイスク1の両側部
に位置し、トルク受け部材2のレール3,4上に
可動的に装架した一対のパツドであり、15,1
6は液圧的作動装置部10の軸線上に穿設した大
径のシリンダ穴と小径の穴であり、これと直行す
る方向の機械的作動装置部12に有底穴17を穿
設している。この有底穴17には偏心溝19付の
カムシヤフト18が嵌装され、カムシヤフト18
の有底穴17から突出する突出部に遠隔操作用コ
ントロールケーブル(図示せず)を接続するブレ
ーキレバー20を固着している。
21は前記シリンダ穴15に摺動可能に、かつ
シール部材24で以て密に嵌挿した主ピストン
で、後述するシール部材39とで液室25を画成
している。又、主ピストン21はその前端部が一
方のパツド13に凹凸嵌合して回転不能とされ、
後部には液室25側が大径の有底段付穴22を形
成している。
26は有底段付穴22に嵌挿した副ピストン
で、その前部の小径軸27を段付穴の小径穴にシ
ール部材30で以て密に嵌合して第1の受圧部を
形成するとともに、両ピストン21と26の段付
面23と28が当接している。又、副ピストン2
6の後部の有底穴の開口部には複数の溝29を軸
方向に沿つて形成してある。
31は第1のねじ部材であるフランジ付のナツ
ト部材で、フランジの外周部に設けた突起が副ピ
ストン26の溝29に嵌合して摺動可能で、かつ
回転不能にしてある。又、第1のねじ部材31の
内部には多条のめねじを形成してある。
そして、この第1のねじ部材31のフランジと
主ピストン21の液室25側に止着した穴用止め
輪33との間にばね部材32を圧縮して介挿し、
このばね部材32のばね力により、前記副ピスト
ン26の段付面28を主ピストン21の段付面2
3に弾性的に押圧して摩擦クラツチ機構を構成す
る。又、34はばね部材32と止め輪33との間
に介挿したスラストベアリングである。
35は第2のねじ部材であるボルト部材で、そ
の多条のおねじ軸部36が前記ナツト部材31の
めねじに軸方向に所定の隙間(バツクラツシユ)
を有するように螺合し、頭部37は前記キヤリパ
ー7の小径の穴16にシール部材39を介して密
に嵌合して第2の受圧部を形成する。そしてこの
液圧作用を受ける第2の受圧部の受圧面積は前記
第1の受圧部のそれより大きく設定する。又、3
8は頭部37の端面に形成した窪みである。
40は両端が半円弧状をした矩形のロツドで、
この両端がボルト35の窪み38とカムシヤフト
18の偏心溝19にそれぞれ係合し、ボルト部材
35を回転不能で、かつ摺動可能にする。
尚、41(第2図参照)はシリンダ穴15を密
閉するダストカバー、42(第3図参照)は有底
穴17を密閉する内金付シール部材、43はブレ
ーキレバー20の戻し用ばねである。
次に上述のように構成した本考案装置の作用を
説明する。
先ず、サービスブレーキ作動について説明す
る。液室25に圧液を供給すると、主ピストン2
1、副ピストン26及びナツト部材31等が一体
となつて前進し、一方のパツド13をデイスク1
に押圧すると同時に、キヤリパー7とボルト部材
35等が後退し、他方のパツド14をデイスク1
に押圧してこれを制動する。このときにパツド1
3,14が摩耗していてナツト部材31とボルト
部材35の相対移動量がバツクラツシユ量を超え
ると、ブレーキ初期の低圧時にはばね部材32の
ばね力によりナツト部材31と副ピストン26と
が一体となつて回転し、これとボルト部材35の
有効長を伸長してデイスク1とパツド13,14
の隙間を自動的に詰める。又、液圧が徐々に昇圧
してキヤリパー7等が弾性変形し始める程度にな
ると、小径軸27に作用する軸力により、副ピス
トン26の段付面28と主ピストン21の段付面
23の間の摩擦力が増大するので、副ピストン2
6の回転が阻止されてばね部材32が撓み、自動
調整作用は停止する。
次いで、パーキングブレーキ作動について説明
する。遠隔操作によりブレーキレバー20を索引
してカムシヤフト18を回転すると、ロツド4
0、ボルト部材35、ナツト部材31、副ピスト
ン26及び主ピストン21を介して一方のパツド
13をデイスク1に押圧し、この反力によりキヤ
リパー7が後退して他方のパツド14をデイスク
1に押圧し、デイスク1の静止状態を保持し続け
る。このブレーキ作動の場合には、ボルト部材3
5やナツト部材31が常に当接係合した状態で押
圧されるから、自動調整作用は行わない。
(考案の効果) 本考案は以上説明したようになるから、次のよ
うな効果を得ることができる。
(イ) 回転可能な副ピストンに、ブレーキ非作動時
にはばね部材のばね力が作用し、またブレーキ
作動時には液圧力が作用するようにしたから、
ナツト部材の不用意な自転を確実防止すること
ができる。
(ロ) 液圧作用を受ける際、摩擦抵抗の大きな機械
的作動装置側の受圧面積が大きいので、一対の
パツドの作動が同期し、しかもロツド40等を
確実に押し戻してから調整作用を行うため、一
対のパツドの摩耗量を正確に感知する。従つ
て、本考案によればデイスクとパツドとの隙間
が安定する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案装置を付したデイスクブレーキ
の一部を断面で示す平面図、第2図は第1図の
−断面図、第3図は第2図の−断面図であ
る。 1……デイスク、2……トルク受け部材、7…
…キヤリパー、13,14……パツド、21……
主ピストン、26……副ピストン、31……第1
のねじ部材であるナツト部材、32……ばね部
材、35……第2のねじ部材であるボルト部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シリンダ穴に主ピストンを摺動可能でかつ回転
    不能に嵌挿して対向部材との間に液室を画成し、
    前記主ピストン内に液室側が大径の段付穴を設
    け、この段付穴の段付面に副ピストンの段付面を
    当接するとともに、段付穴の小径穴に副ピストン
    の小径軸を嵌合して液圧作用を受ける第1の受圧
    部を形成し、円筒の内部にねじ穴を設けた第1の
    ねじ部材を前記副ピストンに摺動可能でかつ回転
    不能に取着し、この第1のねじ部材のフランジと
    前記主ピストンの液室側との間に圧縮したばね部
    材を介挿し、このばね力により、副ピストンの段
    付面を主ピストンの段付面に弾性的に押圧するよ
    うにし、前記第1のねじ部材に多条ねじを介して
    螺合する第2のねじ部材を、前記対向部材に回転
    不能でかつ摺動可能に取着するとともに、機械的
    作動装置に連結し、更に第2のねじ部材と対向部
    材との嵌合部に前記第1の受圧部の受圧面積より
    大きい第2の受圧部を形成して成るデイスクブレ
    ーキの自動調整装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3019301C2 (de) * 1980-05-21 1982-06-24 R. Stahl Gmbh & Co, 7000 Stuttgart Freitragende Laufschiene für Einschienen-Hängebahnen

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS593028B2 (ja) * 1977-09-24 1984-01-21 アムプ・インコ−ポレ−テッド コネクタ形成方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS593028U (ja) * 1982-06-29 1984-01-10 トキコ株式会社 デイスクブレ−キのパツド間隙自動調整装置

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