JP2000120737A - 自動調整機能付きブレーキホイールシリンダ - Google Patents

自動調整機能付きブレーキホイールシリンダ

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JP2000120737A
JP2000120737A JP10290837A JP29083798A JP2000120737A JP 2000120737 A JP2000120737 A JP 2000120737A JP 10290837 A JP10290837 A JP 10290837A JP 29083798 A JP29083798 A JP 29083798A JP 2000120737 A JP2000120737 A JP 2000120737A
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brake
piston
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wheel cylinder
brake shoe
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Ken Yamamoto
山本  憲
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NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数の少ない簡単な構成の小型コンパク
トなブレーキホイールシリンダを提供することである。 【解決手段】 端壁12を一端に有するシリンダ本体1
1内にピストン14を摺動自在に組込んでシリンダ本体
11の内部に油圧導入ポート16と連通する油圧室15
を形成する。ピストン14には油圧室15と対向する端
面で開口する挿入孔19を設け、その挿入孔19の開口
部内周に形成された雌ねじ20にアジャストボルト21
をねじ係合する。挿入孔19の内部にアジャストボルト
21を押圧するスプリング25を組込む。アジャストボ
ルト21の雄ねじ22と雌ねじ20のねじ係合部間にね
じ隙間を形成し、そのねじ隙間の範囲においてピストン
14を移動させ、そのピストン14によりブレーキシュ
ーを押圧する。ブレーキシューが摩耗してピストン14
の外方向への移動量が大きくなり、アジャストボルト2
1の先端が端壁12から離反したとき、アジャストボル
ト21を回転させつつ軸方向に移動させてブレーキシュ
ーの摩耗量を吸収し、ブレーキシューとブレーキドラム
間の間隙を一定に保つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ドラムブレーキ
に用いられるブレーキホイールシリンダに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、ドラムブレーキにおいては、ブ
レーキペダルの踏み込みによってマスターシリンダを作
動し、そのマスターシリンダの油圧によりブレーキホイ
ールシリンダを作動させてブレーキシューをブレーキド
ラムの内周に圧接させるようにしている。
【0003】上記のようなドラムブレーキにおいては、
ブレーキドラムの内周に対する摩擦によってブレーキシ
ューが摩耗すると、ブレーキドラムとブレーキシュー間
の隙間が大きくなり、ブレーキペダルの踏み代が大きく
なって制動への応答時間が増え、ブレーキのききが悪く
なる。
【0004】そのような不都合を解消するため、一対の
ブレーキシュー間に、ブレーキホイールシリンダとは別
にアジャスタを組込み、ブレーキシューが摩耗したと
き、上記アジャスタを伸長させてブレーキシューの戻り
量を制限し、ブレーキシューとブレーキドラム間の隙間
を一定に保つようにした調整装置付きのドラムブレーキ
が提供されている。
【0005】ところで、アジャスタを有するドラムブレ
ーキにおいては、取付け位置がブレーキドラム内である
ため、ブレーキシューの摩耗粉が付着し易く、その付着
した摩耗粉の固着によって作動不良を起こす恐れがあ
る。
【0006】また、ブレーキシューの組付け時、アジャ
スタと、上記ブレーキシューを非接触位置に戻すリター
ンスプリングとを同時に組付けなければならないため、
組付けが煩雑で手間がかかるという不都合がある。
【0007】そのような不都合を解消するため、特開昭
58−178031号公報においては、自動調整機能を
有するブレーキホイールシリンダを提案している。
【0008】上記ブレーキホイールシリンダにおいて
は、ブレーキシューが摩耗して、そのブレーキシューを
押圧するピストンの移動量が大きくなった場合に、早ね
じを有する調節杆をスプリングの弾力により軸方向に移
動させ、シリンダ本体の内端壁に設けたクラッチ面に対
する調節杆の当接によって上記ブレーキシューの摩耗量
を吸収するようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記自動調
整機能付きブレーキホイールシリンダにおいては、ピス
トンの内端面に大径孔と小径孔とを形成して調整ナット
が当接される当接面を設ける必要があり、また、シリン
ダの内端壁に調節杆の他端に設けたクラッチ体が嵌合可
能な円錐状のクラッチ面を形成する必要があるため、構
成が複雑であって大型化し、しかも部品点数が多いため
組立てに手間がかかり、製造コストの低減化や小型化を
図るうえにおいて改善すべき点が残されている。
【0010】この発明の課題は、部品点数の少ない簡単
構成の小型コンパクトな自動調整機能付きブレーキホイ
ールシリンダを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明においては、ブレーキシュー押圧用のピ
ストンが摺動自在に組込まれたシリンダ本体に、ピスト
ンとの間で油圧室を形成する閉塞体と、その油圧室に連
通する油圧導入ポートとを設け、上記ピストンには油圧
室と対向する端面において開口する挿入孔を形成し、こ
の挿入孔の開口部内周に設けられた雌ねじにアジャスト
ボルトをねじ係合し、そのアジャストボルトが回転しつ
つ上記閉塞体に向けて移動するようアジャストボルトに
弾性体の押圧力を付与し、上記アジャストボルトの外周
の雄ねじと前記雌ねじのねじ係合部に軸方向のねじ隙間
を形成した構成を採用している。
【0012】上記の構成から成るブレーキホイールシリ
ンダは、ピストンがブレーキシューを押圧する組付けと
し、マスターシリンダの作動による油圧を油圧室に導入
してピストンを外方向に移動させ、ブレーキシューをそ
の外側のブレーキドラムに圧接させてブレーキドラムを
制動する。
【0013】ブレーキドラムとの接触によってブレーキ
シューに摩耗が生じると、ブレーキペダルの踏み込みに
よるドラムブレーキの作動時、アジャストボルトと閉塞
体間に間隔が生じる。このとき、アジャストボルトは、
弾性体の押圧力により、回転しつつ軸方向に移動して閉
塞体に当接し、ブレーキシューの摩耗量を吸収する。こ
のため、ブレーキペダルの踏み込みを解除することによ
り、ピストンは、ねじ係合部に形成された軸方向のねじ
隙間分だけ後退することになり、ブレーキシューとブレ
ーキドラム間の間隙が一定とされる。
【0014】ここで、アジャストボルトと閉塞体の当接
面間に、アジャストボルトの回転を防止する回り止め機
構を設けておくと、ピストンを回転させることによっ
て、アジャストボルトは回転しつつ後退させることがで
きるため、シリンダ本体に対するピストンの組付けの容
易化を図ることができる。
【0015】上記回り止め機構として、アジャストボル
トと閉塞体の当接面における一方に係合凹部を形成し、
他方に係合突部を設けた構成から成るものを採用するこ
とができる。
【0016】また、前記閉塞体として、油圧室に供給さ
れる油圧によって外方向に移動するブレーキシュー押圧
用の第2のピストンを採用することにより、ブレーキホ
イールシリンダをツーリーディング方式のドラムブレー
キに用いることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0018】図1および図2に示すように、この発明に
係る自動調整機能付きブレーキホイールシリンダ10は
シリンダ本体11を有し、そのシリンダ本体11は閉塞
体としての端壁12によって一端が閉塞され、その端壁
12の外面にブレーキシューの端部が挿入される係合溝
12aが設けられている。シリンダ本体11の他端の開
口はブーツ13の取付けによって閉塞されている。
【0019】シリンダ本体11の内部にピストン14が
摺動自在に組込まれている。このピストン14の組込み
によってシリンダ本体11の内部に油圧室15が設けら
れ、その油圧室15にシリンダ本体11に形成された油
圧導入ポート16が連通している。
【0020】上記ピストン14の内端部にはシールカッ
プ17が取付けられている。シールカップ17はシリン
ダ本体11の内径面と弾性接触して、油圧室15に供給
される油圧がシリンダ本体11とピストン14の摺動面
間にリークするのを防止している。
【0021】また、ピストン14の前記ブーツ13を貫
通して外部に位置する端部にはブレーキシューの連結部
としての係合溝18が形成されている。
【0022】さらに、ピストン14には、油圧室15と
対向する端面において開口する挿入孔19が形成され、
その挿入孔19の開口部内周に雌ねじ20が設けられて
いる。
【0023】雌ねじ20にはアジャストボルト21がね
じ係合されている。図3(I)に示すように、雌ねじ2
0とアジャストボルト21の外周に設けられた雄ねじ2
2のねじ山は、押し込み力を受ける圧力側フランク23
のフランク角が遊び側フランク24のフランク角より大
きい鋸歯状とされ、その雄ねじ22と雌ねじ20のねじ
係合部に、軸方向のねじ隙間δが形成されている。
【0024】図1および図2に示すように、ピストン1
4に形成された挿入孔19内には、弾性体としてのスプ
リング25と、スプリングシート25aとが組込まれ、
上記スプリング25の弾力によってアジャストボルト2
1は回転しつつ軸方向に移動するようになっている。
【0025】前記アジャストボルト21の先端面には突
条から成る係合突部26が形成され、その係合突部26
は端壁12の内面に形成された溝から成る係合凹部27
に嵌合されている。
【0026】図4は、上記の構成から成るブレーキホイ
ールシリンダ10をツーリーディング方式のドラムブレ
ーキに組込んだ状態を示している。
【0027】上記ドラムブレーキは、車体に固定される
バックプレート30の外周部対向位置に一対のブレーキ
ホイールシリンダ10を配置して、各シリンダ10のシ
リンダ本体11をバックプレート30に固定し、一方の
ブレーキホイールシリンダ10の端壁12に形成された
係合溝12aと他方のブレーキホイールシリンダ10の
ピストン14に形成された係合溝18に半円形のブレー
キシュー31の両端部を嵌合して、2枚のブレーキシュ
ー31を対向位置に配置し、その2枚のブレーキシュー
31間に2本のリターンスプリング32をかけ渡して、
各ブレーキシュー31の両端の曲面31aを係合溝12
a、18の底面に圧接させるようにしている。
【0028】なお、図4では、車輪と共に回転し、一対
のブレーキシュー31の接触によって制動力が付与され
るブレーキドラムを省略している。
【0029】いま、ブレーキペダルの踏み込みによって
ブレーキマスターシリンダを作動し、その油圧が油圧導
入ポート16から油圧室15に圧送されると、ピストン
14が外方向に移動して、一対のブレーキシュー31の
端部を外方向に押圧する。
【0030】このため、一対のブレーキシュー31は外
方向に移動し、外周面のブレーキライニング33が図示
省略したブレーキドラムの内周面に圧接してこれを制動
する。
【0031】ブレーキペダルの踏み込みを解除すると、
リターンスプリング32の弾力により一対のブレーキシ
ュー31が内方向に移動し、そのブレーキシュー31の
端部でピストン14が押圧され、ピストン14は内方向
に移動し、ブレーキシュー31はブレーキドラムの内周
から離反する状態に保持される。
【0032】ここで、ピストン14が外方向に移動する
通常の制動状態では、アジャストボルト21の雄ねじ2
2とピストン14の雌ねじ20は、図3(II)に示すよ
うに、遊び側フランク面24が互に衝合すると共に、ア
ジャストボルト21の先端面は端壁12の内面に当接す
る状態とされる。
【0033】また、一対のピストン14が内方向に移動
する制動解除時、ピストン14は、雄ねじ22と雌ねじ
20のねじ係合部間に形成された軸方向のねじ隙間δ分
だけ内方向に移動し、雄ねじ22と雌ねじ20は、図3
(I)に示すように、圧力側フランク面23が互に衝合
してピストン14の内方向への移動を制限する。また、
アジャストボルト21は圧力側フランク23の当接によ
って軸方向に押し込まれるのが防止される。
【0034】このように、通常の制動状態では、ピスト
ン14は、雄ねじ22と雌ねじ20のねじ隙間δに相当
する分だけ軸方向に移動して、ブレーキドラムに制動力
を付与し、あるいは制動を解除する。
【0035】ブレーキライニング33が摩耗すると、ブ
レーキペダルを踏み込む制動時、ピストン14の外方向
への移動量が大きくなり、アジャストボルト21の先端
面と端壁12の内面間にブレーキライニング33の摩耗
量に相当する量の隙間が生じる。
【0036】このとき、アジャストボルト21はスプリ
ング25の押圧によって、端壁12の内面に当接する位
置まで回転しつつ軸方向に移動して、ブレーキシュー3
1の摩耗を吸収する。そして、ブレーキペダルの踏み込
みを解除すると、リターンスプリング32の弾力によ
り、ピストン14は、雄ねじ22と雌ねじ20のねじ係
合部における軸方向のねじ隙間δ分だけ内方向に移動
し、雄ねじ22と雌ねじ20の圧力側フランク23が互
に衝合すると停止する。
【0037】このように、ブレーキライニング33に摩
耗が生じると、制動時にアジャストボルト20が端壁1
2に向けて移動してブレーキライニング33の摩耗量を
吸収するため、ブレーキライニング33とブレーキドラ
ムの内周間の隙間を常に一定に保つことができ、ブレー
キペダルの踏み代を常に一定に保持することができる。
【0038】ここで、ブレーキホイールシリンダ10に
対するピストン14の組付けは、アジャストボルト21
を回転させて挿入孔19内に移動させるようにする。こ
のとき、アジャストボルト21の係合突部26を、端壁
12の内面に形成された係合凹部27に係合して、ピス
トン14を押し込みつつ回転させることにより、アジャ
ストボルト21を挿入孔19内に移動させることができ
るため、ピストン14をきわめて容易に組込むことがで
きる。
【0039】図5および図6は、この発明に係る自動調
整機能付きブレーキホイールシリンダの他の例を示す。
このブレーキホイールシリンダ10と、図1および図2
に示すブレーキホイールシリンダ10とは、シリンダ本
体11の一端が開口し、その開口をブーツ40の取付け
によって閉塞すると共に、シリンダ本体11の内部に閉
塞体としての第2のピストン41を摺動自在に組込んで
ピストン14との間に油圧室15を形成している点で相
違している。
【0040】ここで、第2のピストン41の内端部には
シリンダ本体11の内径面と弾性接触するシールカップ
42が取付けられ、また、ブーツ40を貫通して外方に
位置する端部にブレーキシューの端部が嵌合可能な係合
溝43が設けられている。
【0041】また、第2のピストン41の内端面にアジ
ャストボルト21の先端に設けられた係合突部26が係
合可能の溝状の係合凹部44が設けられている。
【0042】図7は、上記の構成から成るブレーキホイ
ールシリンダ10をドラムブレーキに組込んだ状態を示
す。このドラムブレーキは、バックプレート30に取付
けられたアンカーブロック35の両端の係合溝36に一
対のブレーキシュー31、31の各一端部を挿入して、
その一端の曲面31aを係合溝36の底面に接触し、ブ
レーキシュー31の他方の端部間に上記ブレーキホイー
ルシリンダ10を配置し、そのシリンダ本体11をバッ
クプレート30に固定すると共に、各ブレーキシュー3
1の他端部をピストン14、41のそれぞれに設けられ
た係合溝18、43に嵌合し、ブレーキシュー31の他
端の曲面31aが係合溝18、43の底面に当接するよ
う一対のブレーキシュー31間にリターンスプリング3
2を取付けている。
【0043】上記の構成から成るドラムブレーキにおい
て、ブレーキペダルの踏み込みによりブレーキマスター
シリンダを作動し、その油圧を油圧室15に送ると、一
対のピストン14、41が外方向に移動し、ブレーキシ
ュー31のそれぞれが外方向に移動して図示省略したブ
レーキドラムの内周に圧接する。
【0044】ブレーキペダルの踏み込みを解除すると、
リターンスプリング32の弾力によりブレーキシュー3
1が内方向に移動し、そのブレーキシュー31の押圧に
よりピストン14、41が内方向に移動する。
【0045】ここで、ピストン14、41のそれぞれ
は、通常の制動状態では、アジャストボルト21の雄ね
じ22とピストン14の雌ねじ20のねじ係合部間に形
成されたねじ隙間δの範囲内だけ軸方向に移動し、アジ
ャストボルト21の先端は第2のピストン41の内端面
に当接する状態に保持される。
【0046】ブレーキシュー31に設けられたブレーキ
ライニング33が摩耗すると、ブレーキペダルの踏み込
み時、ピストン14、41の外方向への移動量が大きく
なり、アジャストボルト21の先端と第2のピストン4
1の内端面間に隙間が生じる。このとき、スプリング2
5の押圧により、アジャストボルト21は回転しつつ軸
方向に移動して、ブレーキライニング33の摩耗を吸収
する。そして、ブレーキペダルの踏み込みを解除する
と、雄ねじ22と雌ねじ20のねじ係合部における軸方
向のねじ隙間δ分だけ内方向に移動し、ブレーキシュー
とブレーキドラムの内周間の隙間を一定に保つ。
【0047】上記ブレーキホイールシリンダにおいて
は、ブレーキシューとブレーキドラム間の隙間を自動的
に一定に調整する調整機能付きであるため、ブレーキシ
ューの組み付けが簡単になり、ドラムブレーキの組付け
工数の削減化を図ることができる。
【0048】また、上記調整機能がシリンダ本体内に設
けられているため、ブレーキシューの摩耗粉の付着によ
って作動不良になるという不都合の発生は皆無であり、
きわめて高い信頼性を得ることができる。
【0049】
【発明の効果】以上のように、この発明においては、ブ
レーキシューに摩耗が生じると、弾性体の弾力によりア
ジャストボルトが閉塞体の内面に当接する位置まで回転
しつつ軸方向に移動してブレーキシューの摩耗を吸収す
るためブレーキシューとブレーキドラムの内周間の間隙
を常に一定に保持することができ、ブレーキペダルの踏
み代を一定に保持することができる。
【0050】また、ピストンに形成された雌ねじにアジ
ャストボルトをねじ係合し、そのアジャストボルトを弾
性体によって押圧した部品点数の少ない簡単な構成であ
るため、小型コンパクトな自動調整機能付きブレーキホ
イールシリンダを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るブレーキホイールシリンダの実
施の形態を示す縦断正面図
【図2】同上の横断平面図
【図3】(I)、(II)は雄ねじと雌ねじのねじ係合部
を示す拡大断面図
【図4】この発明に係るブレーキホイールシリンダを用
いたドラムブレーキの正面図
【図5】この発明に係るブレーキホイールシリンダの他
の実施の形態を示す縦断正面図
【図6】同上の横断平面図
【図7】上記ブレーキホイールシリンダを用いたドラム
ブレーキの正面図
【符号の説明】
11 シリンダ本体 12 端壁 14 ピストン 15 油圧室 16 油圧導入ポート 19 挿入孔 20 雌ねじ 21 アジャストボルト 22 雄ねじ 26 係合突部 27 係合凹部 41 第2のピストン 44 係合凹部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキシュー押圧用のピストンが摺動
    自在に組込まれたシリンダ本体に、ピストンとの間で油
    圧室を形成する閉塞体と、その油圧室に連通する油圧導
    入ポートとを設け、上記ピストンには油圧室と対向する
    端面において開口する挿入孔を形成し、この挿入孔の開
    口部内周に設けられた雌ねじにアジャストボルトをねじ
    係合し、そのアジャストボルトが回転しつつ上記閉塞体
    に向けて移動するようアジャストボルトに弾性体の押圧
    力を付与し、上記アジャストボルトの外周の雄ねじと前
    記雌ねじのねじ係合部に軸方向のねじ隙間を形成した自
    動調整機能付きブレーキホイールシリンダ。
  2. 【請求項2】 前記アジャストボルトと閉塞体の当接面
    間に、アジャストボルトを回り止めする回り止め機構を
    設けた請求項1に記載の自動調整機能付きブレーキホイ
    ールシリンダ。
  3. 【請求項3】 前記回り止め機構が、アジャストボルト
    と閉塞体の当接面における一方に係合凹部を形成し、他
    方に係合突部を設けた構成から成る請求項2に記載の自
    動調整機能付きブレーキホイールシリンダ。
  4. 【請求項4】 前記閉塞体が、油圧室に供給される油圧
    によって外方向に移動するブレーキシュー押圧用の第2
    のピストンから成る請求項1乃至3のいずれかに記載の
    自動調整機能付きブレーキホイールシリンダ。
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