JPH0534282Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は一体型のバンパーアブソーバをサイド
メンバに取付けるに当たつて、合理的かつ強度的
に取付けられ、その上、ランプ類とバンパービー
ムとの位置精度を出すことが出来るようなバンパ
ーアブソーバ取付構造としたバンパー取付構造に
関するものである。

従来の技術 従来のバンパー取付構造は一体型のバンパーア
ブソーバがサイドメンバの側面の各々に溶接され
たＬ字型のバンパーブラケツトにボルト締めされ
て取付けられていた。

そこで、従来のバンパーブラケツトによるバン
パーアブソーバの取付構造を第４図により説明す
ると、１′はサイドメンバ、２′はバンパーブラケ
ツト、そして３′はバンパーアブソーバであつて、
サイドメンバ１′の側面の各々にＬ字型のバンパ
ーブラケツト３′の一面を溶接し、そのボルト孔
が穿設された他面にバンパーアブソーバ３′をボ
ルト孔３′ａによつてボルト締めして取付けられ
ていた。

考案が解決しようとする問題点 ところが、バンパーアブソーバ３′をバンパー
ブラケツト２′を介してサイドメンバ１′に取付け
た従来のバンパー取付構造は、取付けた際、バン
パーアブソーバ３′端部に付設されたバンパービ
ームとヘツドランプとの位置精度がバンパービー
ム、ヘツドランプの各々を互いに関係なく位置決
めされていた為、出せなかつた。しかし、バンパ
ービームとヘツドランプとの位置は或る程度の精
度が出ていないと外見を不体裁にし、不都合であ
る。

そこで、バンパービームとヘツドランプとの位
置関係を体裁よく整えるには、バンバービームの
取付けられるバンパーアブソーバ３′がボルト締
めされるバンパーブラケツト２′をヘツドランプ
位置によつてバンパービームが位置決めされた後
に、サイドメンバ１′に溶接しなければならず、
その溶接は細心の注意を必要とした。しかしなが
ら、車体の組立てが複合組立である為、ヘツドラ
ンプ位置は必ずしも一定しておらず、そのヘツド
ランプとバンパービームの位置決め精度を出すこ
とが困難であつた。

そこで、本考案は、バンパーアブソーバが取付
けられるバンパーブラケツトのサイドメンバへの
溶接をヘツドランプ取付けの基準となつているヘ
ツドランプサポートに基いて位置決めして取付
け、バンパービームとヘツドランプとの位置関係
の精度が出せるようにするバンパー取付構造を目
的とする。

問題点を解決するための手段 本考案は、バンパービームの取付けられるバン
パーアブソーバが一端にボルト締めされるフラン
ジと、ヘツドランプサポートに溶接されるブレー
スの端片で挾持され、そのブレースと共にヘツド
ランプサポートに仮止め溶接される他端のフラン
ジとを有したバンパーブラケツトが設けられ、該
バンパーブラケツトとサイドメンバとをバンパー
ブラケツトでサイドメンバが嵌持されて溶接され
ることによりヘツドランプ取付け基準となるヘツ
ドランプサポートでバンパービームの位置決めさ
れるバンパー取付構造である。

作 用 従つて、一端にバンパーアブソーバをボルト締
めされるフランジを有するバンパーブラケツトを
他端のフランジでブレースと共にヘツドランプサ
ポートに仮止め溶接し、本溶接工程でサイドメン
バと上記バンパーブラケツトとを溶接する。この
ように溶接されたバンパーブラケツトのフランジ
には端部にバンパービームが取付けられるバンパ
ーアブソーバをボルト締めされる。

以上のようにバンパー取付構造が、バンパーブ
ラケツトの位置をヘツドランプ取付けの基準とな
るヘツドランプサポートにより位置決めされる
為、サイドメンバの位置に関係なく、ヘツドラン
プ類とバンパービームとの位置精度を出すことが
出来、しかも、バンパービームへの入力はバンパ
ーブラケツトの溶接部分を介してサイドアブソー
バに伝えられる。

実施例 以下、図面に基いて本考案の一実施例について
説明すると、第１図はバンパー取付構造配設説明
図を示し、第２図はバンパー取付構造の組立状態
を示し、第３図はバンパー取付けの為の各部材を
示す。

図面に示す如く、１はサイドメンバ、２はバン
パーブラケツト、３はバンパーアブソーバ、そし
て、４はバンパービームである。

サイドメンバ１はヘツドランプ類取付け基準と
なるヘツドランプサポート５に開孔された孔５ａ
より突出し、バンパービーム４を端部に取付けた
バンパーアブソーバ３をボルト孔３ａによりボル
ト締めで締着させたバンパーブラケツト２が上記
サイドメンバ１に溶接される。バンパーブラケツ
ト２は一端にバンパーアブソーバ３をボルト締め
させるフランジ２ａを有し、他端に、ヘツドラン
プサポート５に溶接されるブレース６の端片６ａ
及びフランジ６ｂで挾持され、そのブレース６と
共にヘツドランプサポート５に仮止め溶接される
フランジ２ｂを有する。

なお、図面中におけるバンパーブラケツト２は
本体２ｃが断面Ｕ字形状をし、バンパーアブソー
バ３のボルト締着のフランジ２ａが馬蹄形状をし
ているが、サイドメンバ１両側に独立して両端に
バンパーアブソーバ３とヘツドランプサポート５
とが取付けられるフランジを有するバンパーブラ
ケツトを各々別に取付けてもよいことは云うまで
もない。

なおまた、５ｂはヘツドランプ取付用孔であ
る。

そこで、ヘツドランプサポート５に溶接される
ブレース６の端片６ａ及びフランジ６ｂに挾持さ
れ、そのブレース６と共にヘツドランプサポート
５にフランジ２ｂで仮止め溶接され、本溶接工程
でサイドメンバ１に溶接されるバンパーブラケツ
ト２の他のフランジ２ａには端部にバンパービー
ム４の取付けられるバンパーアブソーバ３がボル
ト締めされる。

考案の効果 以上の結果、本考案はバンパーブラケツトの両
端にフランジを形成し、そのフランジによりバン
パーブラケツト位置がヘツドランプ取付けの基準
となるヘツドランプサポートで決められる為、サ
イドメンバの位置に関係なくヘツドランプ類とバ
ンパービームの位置精度が用意に出せるので、バ
ンパーとヘツドランプ類との外見上の体裁を良く
整えることが出来、また、バンパー取付けが簡単
で困難性を有することがない。しかも、バンパー
ビームへの入力はバンパーブラケツトの溶接部分
を介してサイドメンバに伝えられるので好都合で
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案のバンパー取付構造配設説明
図であり、第２図は、同じく、バンパー取付構造
状態図である。第３図は、これらバンパー取付構
造の分解図であつて、Ａは、サイドメンバ構造
図、Ｂは、バンパーブラケツト構造図、Ｃは、ブ
レース構造図である。第４図は従来のバンパー取
付構造状態図である。 １，１′……サイドメンバ、２，２′……バンパ
ーブラケツト、２ａ，２ｂ……フランジ、２ｃ…
…本体、３，３′……バンパーアブソーバ、３ａ，
３′ｂ……ボルト締め孔、４……パンパービーム、
５……ヘツドランプサポート、６……ブレース、
６ａ……端片、６ｂ……フランジ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. サイドメンバに溶接されたバンパーブラケツト
   へバンパービームを端部に取付けたバンパーアブ
   ソーバがボルト締めされるバンパー取付けにおい
   て、バンパーアブソーバが一端にボルト締めさせ
   るフランジと、ヘツドランプサポートに溶接され
   るブレースの端片で挾持され、そのブレースと共
   にヘツドランプサポートに仮止め溶接される他端
   のフランジとがあるバンパーブラケツトが設け、
   該バンパーブラケツトとサイドメンバとをバンパ
   ーブラケツトでサイドメンバが嵌持させられて溶
   接されることによりヘツドランプ取付け基準とな
   るヘツドランプサポートでバンパービームの位置
   決めがされたバンパー取付構造。