JPH081138Y2 - 自動車のランプステー取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車車体の前面に取付けられるランプス
テーの取付構造に関し、特に取付部の剛性を高めるとと
もに、工数、部品点数の低減をはかったランプステーの
取付構造に関する。

〔従来の技術〕

一般に、いわゆるジープ型自動車やワンボックス型自
動車では、その車体の前面に、鋼管製で全体を門形に成
形された、フォグランプなどの補助ランプ取付け用のラ
ンプステーが取付けられる傾向にある。

その従来のものの１例を第３図（斜視図）、第４図
（第３図のIV-IV矢視断面図）により説明すると、ジー
プ型自動車１のフロントバンパ２に、鋼管製で全体を門
形に成形されるとともに、その両脚端部が取付部を構成
するランプステー３が、取付けられている。

すなわち、フロントバンパ２にランプステー３を取付
けるための突出部2aが形成されるとともに、この突出部
2aの頂面にランプステー３の両脚部端に溶接された取付
部3aが、ボルト７およびナット８の取付け部品により、
取付けられている。

そして、ランプステー３の水平部にバンド4aを介して
一対のフォグランプ4,4が取付けられている。

なお、図中の符号５は自動車１の車体を形成するシャ
ーシフレーム、６は自動車１の前車輪、９は自動車１の
ヘッドランプをそれぞれ示している。

〔考案が解決しようとする課題〕

ところで、上述のような従来のランプステー取付構造
では、ランプステー３がフロントバンパ２に取付けられ
て、バンパ２の面剛性のみで持たされる構成となってい
るため、その取付部の強度が弱いという問題点がある。

本考案は、このような問題点の解決をはかろうとする
もので、全体を門形状に成形されてその両脚部が取付部
を構成するランプステーを、自動車の車体を形成するシ
ャーシフレームにその両脚部端に溶接された取付板と自
動車のフロントバンパとを共締することにより取付け
て、ランプステー取付部の剛性の向上と取付け工数およ
び取付け部品の低減をはかった、自動車のランプステー
取付構造を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

上述の目的を達成するため、本考案の自動車のランプ
ステー取付構造は、自動車において、同自動車の車体前
面に取付けられる鋼管製で全体を門形に成形されるとと
もにその両脚端部が取付部を構成するランプステーと、
上記自動車の車体前面に装着されるフロントバンパと、
上記自動車の車体を形成するシャーシフレームとをそな
え、上記ランプステーの両脚端部が、上記フロントバン
パの前縁上面部と共に共通の取付け具により上記シャー
シフレームの前端部に取付けられていることを特徴とし
ている。

〔作用〕

上述の本考案の自動車のランプステー取付構造では、
ランプステーが自動車の車体を形成するシャーシフレー
ムに取付けられるので、その取付部の剛性が大きくな
る。さらに、ランプステーがバンパと共に上記シャーシ
フレームに取付けられるため、これらが別個に取付けら
れる場合に比べて、取付け工数および取付け部品を低減
することができる。

〔実施例〕

以下、図面により本考案の一実施例としての自動車の
ランプステー取付構造について説明すると、第１図はそ
の斜視図、第２図は第１図のII-II矢視断面図である。

この実施例のランプステー３も、鋼管製で全体を門形
状で、かつその両脚端部が取付部を構成するよう成形さ
れて、その両脚部の端部に取付板3aが溶接されている。

一方、自動車１の車体を形成するシャーシフレーム５
の先端部には、水平板状のバンパステー5bが溶接され
て、このバンパステー5bの上面上にフロントバンパ２の
前縁上面部2bと共に取付板3aが共通のボルト７およびナ
ット８によって、取付けられている。

なお、図中の符号2c,3b,3cおよび5dは、それぞれフロ
ントバンパ２の前縁上面部2b、ランプステー３の水平
部、取付板3aおよびバンパステー5bにそれぞれ形成され
た貫通孔で、これらの各貫通孔を通じてフォグランプ4,
4の通電ケーブル（図示せず）がシャーシフレーム５の
内部から配線される。

上述の構成により、全体を門形に成形されたランプス
テー３が、その両脚端部で車体を形成するシャーシフレ
ーム５に直接取付けられているので、ランプステー３の
取付部の剛性を大きくすることができる。

さらに、ランプステー３の両脚端部は、フロントバン
パの前縁上面部2bと共に共通のボルト７およびナット８
でシャーシフレーム５に取付けられているので、取付け
工数および取付け部品点数を減少することができる。

さらに、ランプステー３の水平部、取付板3a、フロン
トバンパの前縁上面部2bおよびバンパステー5bに、フォ
グランプの通電ケーブルを貫通可能な貫通孔3b,3c,2cお
よび5dがそれぞれ形成されているので、フォグランプ4,
4の通電ケーブルをランプステー３内に配線することが
可能となる。

〔考案の効果〕

以上詳述したように、本考案の自動車のランプステー
取付構造によれば、次のような効果ないし利点が得られ
る。

（１）全体を門形に成形されたランプステーが、その両
脚端部で車体を形成するシャーシフレームに直接取付け
られているので、ランプステーの取付部の剛性を大きく
することができる。

（２）ランプステーの両脚端部は、フロントバンパの前
縁上面部と共に共通のボルトおよびナットでシャーシフ
レームに取付けられているので、取付け工数および取付
け部品点数を減少することができる。

【図面の簡単な説明】

第1,2図は本考案の一実施例としての自動車のランプス
テー取付構造を示すもので、第１図はその斜視図、第２
図は第１図のII-II矢視断面図であり、第3,4図は従来の
自動車のランプステー取付構造を示すもので、第３図は
その斜視図、第４図は第３図のIV-IV矢視断面図であ
る。 １……ジープ型自動車、２……フロントバンパ、３……
ランプステー、3a……取付板、４……フォグランプ、4a
……バンド、５……シャーシフレーム、７……ボルト、
８……ナット。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】自動車において、同自動車の車体前面に取
   付けられる鋼管製で全体を門形に成形されるとともにそ
   の両脚端部が取付部を構成するランプステーと、上記自
   動車の車体前面に装着されるフロントバンパと、上記自
   動車の車体を形成するシャーシフレームとをそなえ、上
   記ランプステーの両脚端部が、上記フロントバンパの前
   縁上面部と共に共通の取付け具により上記シャーシフレ
   ームの前縁端部に取付けられていることを特徴とする、
   自動車のランプステー取付構造。