JPH0132633Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 この考案は、オートバイの荷物フツクに関す
る。

〔考案の技術的背景と間題点〕

オートバイで、大型のものでは、運転者が着座
するシートの後側に連ねて、同乗者が着座する部
分を設けた長いシートが用いられることがある。

オートバイでは通常、運転者シートの後側に荷
台が装着されるが、同乗者も着座できる長いシー
トを用いると、荷台を取付ける部分がなくなる。
同乗者シートの下側のフレームの左右後部に、荷
物フツクを溶着しておき、同乗者がない場合は、
同乗者が着座する部分に荷物を乗せ、荷物フツク
に紐を掛けて縛り付けるようにしているが、フレ
ームの左右に荷物フツクを設けるのは、部品点数
が増し、溶着作業も加わつて製造コストが高くつ
く不都合がある。しかも、一般に後部方向支持灯
は後部ステーに装着されているが、この後部方向
支持灯ステーの取付位置が荷物フツクとして最適
の位置であるため、荷物フツクとしての機能強度
をもたされていないにもかかわらず、ユーザがし
ばしば荷物フツク代りに使うようなことがあり、
これが方向支持灯ステーの曲がりや損傷、或は支
持灯ステーの割れ等の原因となることがあつた。

しかも、この後部方向支持灯はその機能上、左
右両側に突出して設けなければならないので、む
やみに強度を上げたり、剛性を上げた設計にはで
きないばかりか、むしろゴムブツシユを介して取
り付ける等して或程度フレキシブルに取り付ける
ことも行なわれている。

そこで前述のように荷物フツクを設けた場合に
おいても、前述のように後部方向支持灯の取付位
置が荷物フツクとして最適位置であるため、ユー
ザが往々にして後部方向支持灯ステーを荷物フツ
ク代りに使用し、前述の如き不都合を生じさせる
ことがある。

〔考案の目的〕

この考案は、かかる点に鑑み、フレーム後端に
連結する後部ステーの左右に溶着して、後部方向
指示灯を取付けるブラケツトに荷物フツクを一体
的に設けて、荷物フツクの取付位置を最適位置に
するとともに、安価な荷物フツクを得ることを目
的とする。

〔考案の構成〕

以下本考案を図面に示す実施例について説明す
る。

鋼管をＵ字状に曲げた後部ステー１を設け、こ
の後部ステー１をフレーム２の左右後端に、ボル
トで締着して連結する。後部ステー１の左右に
は、ブラケツト３を溶着し、このブラケツト３
に、後部方向指示灯４をボルトで締着して取付け
る。ブラケツト３は、鋼板を用いてプレス打抜き
するもので、荷物フツク５を一体に形成する。荷
物フツク５の形状は、第２図に示すほか、第３図
や第４図に示す形状でもよい。又、後部ステー１
には、テールランプ６や、後輪泥除け７も取付け
られる。シート８は、同乗者も乗れる長いシート
を示している。

荷物９は、シート８の後部に乗せ、紐１０を掛
け、紐１０を荷物フツク５に掛けて、荷物９を縛
り付けて固定する。荷物フツク５は、後部ステー
１の左右に溶着する、後部方向指示灯４のブラケ
ツト３に、一体的に形成するので、部品点数や溶
着手間が増えることがなく、安価にできる。

〔考案の効果〕

以上説明したように、この考案は、Ｕ字状に曲
げた後部ステーをフレームの後端に連結すると共
に、該後部ステーの左右に、荷物フツクを一体に
設けた後部方向指示灯のブラケツトを溶着したの
で、荷物フツクがブラケツトに一体に形成され
て、部品点数及び溶着作業が増えることがなく
て、安価に荷物フツクを設けることができる。し
かも、荷物フツクを後部方向支持灯とともに最適
位置に設け、ユーザが後部方向支持灯を荷物フツ
ク代りに使用することがないようにすることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本考案の一実施例を示し、
第１図は側面図、第２図は要部の拡大斜視図、第
３図及び第４図は各々本考案の他の実施例を示す
要部拡大斜視図である。 １……後部ステー、２……フレーム、３……ブ
ラケツト、４……後部方向指示灯、５……荷物フ
ツク。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. Ｕ字状に曲げた後部ステーをフレームの後端に
   連結すると共に、該後部ステーの左右に、荷物フ
   ツクを一体に設けた後部方向指示灯のブラケツト
   を溶着したことを特徴とするオートバイの荷物フ
   ツク。