JPH0533945B2 - - Google Patents

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JPH0533945B2
JPH0533945B2 JP13584887A JP13584887A JPH0533945B2 JP H0533945 B2 JPH0533945 B2 JP H0533945B2 JP 13584887 A JP13584887 A JP 13584887A JP 13584887 A JP13584887 A JP 13584887A JP H0533945 B2 JPH0533945 B2 JP H0533945B2
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JP
Japan
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anthranilic acid
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Masatoshi Ishikura
Hajime Nakayama
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TOYO PHARMA KK
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TOYO PHARMA KK
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は、抗原抗体反応時の白血球からヒスタ
ミン遊離、プラウスニツツ・キユストネル反応
(Prausnitz−Ku¨stner反応)、アレルゲン皮内反
応、アレルゲン吸入誘発反応などに対する制御作
用を有し、アレルギー性疾患治療剤として知られ
ているN−(3,4−ジメトキシシンナモイル)
アラントラニル酸などの一般式(4) (但し、式中R1は低級アルコキシ基、R2は水素
原子又は低級アルコキシ基である。以下、同様。)
で示される芳香族カルボン酸アミド誘導体又はそ
の塩の新規な製造方法に関する。 従来の技術 従来より、上記(4)式で示される芳香族カルボン
酸アミド誘導体又はその塩を製造する方法として
は、下記〜XIの方法等が提案されている。 〔〕 特開昭49−93335号公報記載の方法 下記一般式(5) で示される芳香族カルボン酸の反応性官能的誘
導体と下記式(2) で示されるアントラニル酸とを反応させる方
法。 〔〕 特開昭50−135046号公報記載の方法 上記(5)式の芳香族カルボン酸の反応性官能的
誘導体とアントラニル酸エステルとを反応さ
せ、得られる反応生成物のエステル基を加水分
解する方法。 〔〕特開昭50−140413号公報記載の方法 (5)式の芳香族カルボン酸と(2)式のアントラニ
ル酸又はアントラニル酸エステルとを縮合剤の
存在下で反応させ、次いでアントラニル酸エス
テルを使用した場合は反応生成物のエステル基
を加水分解する方法。 〔〕 特開昭52−65279号公報記載の方法 下記式(1) で示される芳香族アルデヒドと2−メチル−
3,1−ベンズオキサジン−4−オンとを高温
下で反応させ、下記一般式(6) で示されるベンゾオキサジノン誘導体を合成
し、次いでこの(6)式の化合物を加水分解する方
法。 〔〕 特開昭52−83428号公報記載の方法 (1)式の芳香族アルデヒドと2−メチル−3,
1−ベンゾオキサジン−4−オンとを脱水縮合
剤の存在下に反応させて(6)式のベンゾオキサジ
ノン誘導体を合成し、次いでこの(6)式の化合物
を加水分解する方法。 〔〕 特開昭52−83429号公報記載の方法 (5)式の芳香族カルボン酸の反応性官能的誘導
体と(2)式のアトラニル酸とを反応させて(6)式の
ベンゾオキサジノン誘導体を合成し、次いでこ
の(6)式の化合物を加水分解する方法。 〔〕 特開昭52−83473号公報記載の方法 (5)式の芳香族カルボン酸とアントラニル酸と
をピリジン溶媒中、過剰量の縮合剤の存在下に
反応させて(6)式のベンゾオキサジノン誘導体を
合成し、次いでこの(6)式の化合物を加水分解す
る方法。 〔〕 特開昭56−135454号公報記載の方法 下記一般式(7) で示されるカルコン誘導体とアジ化水素酸又は
その塩とを水及び酸の存在下に反応させる方
法。 〔〕 特開昭57−38759号公報記載の方法 (1)式の芳香族アルデヒドと下記式(8) で示されるマロンアントラニル酸とをピリジン
溶媒中塩基性物質の存在下に反応させる方法。 〔〕 特開昭58−38244号公報記載の方法 (1)式の芳香族アルデヒドと(8)式のマロンアン
トラニル酸とを不活性有機溶媒中、等モル量の
環状アミンの存在下に反応させる方法。 〔XI〕 特開昭60−19754号公報記載の方法 下記一般式(9) (但し、式中R3は低級アルキル基、Halはハロ
ゲン原子である。以下、同様。)で示されるN
−ハロゲノアセチルアントラニル酸エステルから
下記一般式(10) 〔但し、式中Yは
【式】又は
【式】(なお、式中X1は炭素数1〜10のア ルキル基、フエニル基又は置換フエニル基、X2
は炭素数1〜10のアルコキシ基、Hal′は塩素原
子、臭素原子又はヨウ素原子を示す。〕である。
以下、同様。〕 で示されるリン化合物を合成した後、この化合物
を塩基性物質で処理して下記一般式(11) 〔但し、式中Y′は(X13P −又は
【式】(なお、B は塩基性物質から 誘導される陽イオンを示す。)である。〕 で示されるリンイリド誘導体を得、次いでこの上
記(11)式のリンイリド誘導体と上記(1)式の芳香族ア
ルデヒドとを反応させ、更に反応生成物のエステ
ル基を加水分解する方法。 発明が解決しようとする問題点 しかしながら、上記〜XIのうち〜の方法
は、反応収率が21〜46%と非常に低く、目的とす
る(4)式の化合物を精製し難い上、出発原料である
(5)式の芳香族カルボン酸が高価なため、経済的に
不利である。 また、〜の方法は、いずれも(6)式のベンゾ
オキサジノン誘導体を合成した後、加水分解して
(4)式の化合物を得るものであり、及びの方法
はアントラニル酸を出発原料とし、2−メチル
3,1−ベンゾオキサジン−4−オンを経て(6)式
のベンゾオキサジノン誘導体を合成するのに数段
階を要し、かつその合成収率も低く、一方及び
の方法は、上記〜の方法と同様、高価な芳
香族カルボン酸を出発原料として用いるため、(6)
式のベンゾオキサジノン誘導体の合成コストが高
いという欠点を有し、しかもこれら〜の方法
は目的物質の総合合成収率が低収率である。 更に、上記の方法においては、出発原料のア
ジ化水素酸が有毒かつ爆発性を有し、危険である
と共に、(7)式のカルコン誘導体合成に数段階を要
し、製造が面倒であること、加えて目的物質の総
合合成収率が低収率であるという問題点がある。 なおまた、上記の方法は、反応終了後、最終
工程として水又は含水アルコール中塩酸で目的物
質を晶析させるが、この際、反応液中に残存する
出発原料や酸性水溶液に難溶性の副生成物が析
出、混入し、目的物質の精製に支障をきたす上、
反応溶媒のピリジンが悪臭及び毒性を有し、人体
に悪影響を及ぼす問題がある。そこで、Xの方法
では不活性溶媒中、等モル量の環状アミン存在下
でと同様の反応を行ない、上記の方法の問題
点の大部分を解決している。しかし、及びの
方法は、どちらも出発原料として(8)式のマロンア
ントラニル酸を使用しており、このマロンアント
ラニル酸が下記反応式に示すように数段階を要
して合成されるために両方法とも目的物質の総合
合成収率が低い。 更に、XIの方法はアントラニル酸を出発原料と
し、(9)式のN−ハロゲノアセチルアントラニル酸
エステルを得、次いで(10)式のリン化合物を経て(11)
式のリンイリド誘導体を得た後、これと(1)式の芳
香族アルデヒドの反応後に加水分解して(4)式の目
的化合物を得るものであるが、反応段階数が多
く、総合合成収率が低収率である上、中間物質と
して不安定なリン化合物を経るため、工業的合成
方法として好ましくない。 従つて、上記方法はいずれも工業的に不利であ
り、このため従来より、工業的規模において満足
し得る(4)式の化合物又はその塩の製造方法の開発
が要望されていた。 本発明は上記事情に鑑みなされたもので、(4)式
の化合物を少ない反応段数で収率良く、安全かつ
経済的に有利に合成し得、しかも反応混合物から
反応生成物である目的物質を容易に単離生成する
ことができる工業的に有利な(4)式の化合物又はそ
の塩の製造方法を提供することを目的とする。 問題点を解決するための手段及び作用 本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検
討を重ねた結果、下記一般式(1) (但し、式中R1は低級アルコキシ基、R2は水素
原子又は低級アルコキシ基である。以下、同様。)
で示される芳香族アルデヒドと、下記式(2) で示されるアントラニル酸又は下記式(3) で示されるN−アセチルアントラニル酸とを無水
酢酸の存在下に反応させること、特に上記(1)式の
芳香族アルデヒドと上記(2)式のアントラニル酸と
を無水酢酸及び塩化ホスホリルの存在下に反応さ
せることにより、下記一般式(4) で示される芳香族カルボン酸アミド誘導体又はそ
の塩を安全かつ比較的安価で入手容易な出発原料
や試薬を用いて、反応容器中一段階反応で簡単
に、しかも比較的短時間で収率良く合成し得ると
共に、反応終了後、反応混合物から反応生成物で
ある(4)式の化合物を容易に単離、精製することが
できることを知見し、本発明をなすに至つたもの
である。 以下、本発明につき更に詳述する。 本発明の製造方法は、上記(1)式で示される芳香
族アルデヒドと、(2)式のアントラニル酸又は(3)式
のN−アセチルアントラニル酸とを無水酢酸の存
在下に反応させて、(4)式の芳香族カルボン酸アミ
ド誘導体又はその塩を製造するもので、このよう
に反応を行なうことにより、(1)式の化合物と、(2)
式又は(3)式の化合物、無水酢酸とが反応し、目的
とする(4)式の化合物を収率良く得ることができ
る。 ここで、(1)式の芳香族アルデヒドとして具体的
には、、置換基R1が低級アルコキシ基、R2が水素
原子である4−メトキシベンズアルデヒド、4−
エトキシベンズアルデヒド、4−プロポキシベン
ズアルデヒド、4−ブトキシベンズアルデヒド等
やR1及びR2が同一の低級アルコキシ基である3,
4−ジメトキシベンズアルデヒド、3,4−ジエ
トキシベンズアルデヒド、3,4−ジプロポキシ
ベンズアルデヒド、3,4−ジブトキシベンズア
ルデヒド等を挙げることができ、特にN−(3,
4−ジメトキシシンナモイル)アントラニル酸を
製造する場合には3,4−ジメトキシベンズアル
デヒドが有効に用いられる。 なお、これら(1)式の芳香族アルデヒド、更には
(2)式のアントラニル酸及び(3)式のN−アセチルア
ントラニル酸は公知化合物であり、市販品として
容易に入手し得、また各種文献記載の方法に従つ
て簡単に製造することができる。 本発明においては上述したように(1)式の芳香族
アルデヒドと(2)式のアントラニル酸又は(3)式のN
−アセチルアントラニル酸とを無水酢酸の存在
下、好ましくは更に塩化スルホリルの存在下に反
応させるものであるが、特に(1)式の芳香族アルデ
ヒドと(2)式のアントラニル酸とを無水酢酸及び塩
化ホスホリルの存在下で反応させることが最も好
ましい。このように(2)式のアントラニル酸を使用
し、(1)式の芳香族アルデヒドと無水酢酸及び塩化
スルホリルの存在下で反応させると、塩化スルホ
リルが脱水剤として作用して(1)式の芳香族アルデ
ヒド、(2)式のアントラニル酸、無水酢酸の反応が
効率良く進み、目的とする(4)式の芳香族カルボン
酸アミド誘導体を高収率で得ることができる。 ここで、出発原料及び試薬の配合量は種々選択
されるが、(1)式の芳香族アルデヒド1モルに対
し、(2)式又は(3)式の化合物を好ましくは0.8〜1.2
モル、無水酢酸を好ましくは1〜5モル配合する
と共に、塩化スルホリルを好ましくは0〜1モル
配合することができる。 更に、本発明に係る反応を進めるに際しては、
溶媒を用いなくてもよいが、所望によりベンゼ
ン、クロルベンゼン等の不活性溶媒を使用しても
よい。 また、反応条件は特に制限されず、種々設定さ
れるが、通常50〜120℃の温度で撹拌下に5〜20
時間程度反応させることが好ましく、特に80℃前
後で撹拌下に6時間程度反応させることにより、
目的とする(4)式の化合物を高収率で得ることがで
きる。 反応終了後には、反応混合物を氷水中に移し、
水酸化ナトリウム等を加えてアルカリ下で活性炭
処理し、次いで酸性下で析出物をろ取してメタノ
ール/水等の溶媒で再結晶することにより、反応
混合物から反応生成物である(4)式の化合物を容易
に単離、精製し得る。 なお、得られた(4)式の化合物は、必要に応じて
その塩に転化し得る。塩への転化は常法に従つて
行なうことができ、例えば(4)式の化合物をアルコ
ールに溶解した後、等モル量の水酸化ナトリウム
水溶液を加え、常温又は加温して転化を進める
と、(4)式の化合物のナトリウム塩を好適に得るこ
とができる。 発明の効果 以上説明したように、本発明の製造方法は、上
記(4)式で示される芳香族カルボン酸アミド誘導体
又はその塩を少ない反応段数で簡単にかつ比較的
短時間に収率良く安全に製造し得、しかも反応生
成物である目的物質を容易に単離、精製すること
ができるので、工業的に非常に有利である。 更に、本発明の出発原料や試薬は比較的安価に
入手容易であり、中でも(2)式のアントラニル酸は
安価に入手でき、経済面では非常に有利である。 以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
るが、本発明は下記実施例に制限されるものでは
ない。 なお、下記実施例において、生成物の融点はい
ずれも未補正値である。 実施例 1 上記(1)式で示される3,4−ジメトキシベンズ
アルデヒド1.83g(0.011モル)、塩化ホスホリル
1.53g(0.01モル)、無水酢酸4.59g(0.045モル)
及び(2)式のアントラニル酸1.37g(0.01モル)を
混合し、80℃で6時間撹拌した。 反応終了後、この反応混合物を氷水中に移し、
水酸化ナトリウムを加えてアルカリ下で活性炭処
理した。次いで、塩酸酸性下で析出物をろ取して
水洗し、更にメタノール/水で再結晶して上記(4)
式で示される目的化合物N−(3,4−ジメトキ
シシンナモイル)アントラニル酸2.30gを得た
(収率70.3%、融点209〜211℃)。 得られた化合物の核磁気共鳴スペクトル、マス
スペクトル及び元素分析結果を以下に示す。 核磁気共鳴スペクトル(d6−DMSO) δ3.81(s、3H)、δ3.84(s、3H)、 δ6.61〜8.71(m、9H)、 δ11.27(s、1H) マススペクトル M/e=327、309 元素分析値(C18H17NO5
として) C H N 計算値 66.05% 5.24% 4.28% 実測値 65.90% 5.16% 4.36% 実施例 2 3,4−ジメトキシベンズアルデヒド1.83g
(0.011モル)、塩化スルホリル1.53g(0.01モル)、
無水酢酸4.59g(0.045モル)及び上記(3)式のN
−アセチルアントラニル酸1.79g(0.01モル)を
混合し、80℃で6時間撹拌した。 反応終了後、実施例1と同様の方法で目的化合
物N−(3,4−ジメトキシシンナモイル)アン
トラニル酸2.03gを得た(収率62.0%)。 得られた化合物は、融点、赤外線吸収スペクト
ル、核磁気共鳴スペクトル、マススペクトルの測
定結果から実施例1で得られた化合物と同一であ
ることが確認された。 実施例 3 上記式(1)式で示される4−メトキシベンズアル
デヒド1.50g(0.011モル)、塩化スルホリル1.53
g(0.01モル)、無水酢酸4.59g(0.045モル)及
びアントラニル酸1.37g(0.01モル)を混合し、
80℃で6時間撹拌した。 反応終了後、実施例1と同様の方法で目的化合
物N−(4−メトキシシンナモイル)アントラニ
ル酸1.65gを得た(収率55.5%)。 得られた化合物は、融点、赤外線吸収スペクト
ル、核磁気共鳴スペクトル、マススペクトルの測
定結果から実施例1で得られた化合物と同一であ
ることがわかつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記一般式(1) (但し、式中R1は低級アルコキシ基、R2は水素
    原子又は低級アルコキシ基である。) で示される芳香族アルデヒドと、下記式(2) で示されるアントラニル酸又は下記式(3) で示されるN−アセチルアントラニル酸とを無水
    酢酸の存在下に反応させることを特徴とする下記
    一般式(4) (但し、式中R1及びR2は上記と同じ意味を示
    す。) で示される芳香族カルボン酸アミド誘導体又はそ
    の塩の製造方法。 2 上記(1)式の芳香族アルデヒドが3,4−ジメ
    トキシベンズアルデヒドである特許請求の範囲第
    1項記載の製造方法。
JP13584887A 1987-05-29 1987-05-29 芳香族カルボン酸アミド誘導体の製造方法 Granted JPS63297354A (ja)

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