JPH05339323A - 変性ポリプロピレン系重合体、その製造方法及び樹脂組成物 - Google Patents

変性ポリプロピレン系重合体、その製造方法及び樹脂組成物

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JPH05339323A
JPH05339323A JP17613192A JP17613192A JPH05339323A JP H05339323 A JPH05339323 A JP H05339323A JP 17613192 A JP17613192 A JP 17613192A JP 17613192 A JP17613192 A JP 17613192A JP H05339323 A JPH05339323 A JP H05339323A
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polypropylene
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JP17613192A
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Yasumitsu Munakata
康充 宗像
Ryuji Fukuda
竜司 福田
Hidekazu Ohara
英一 大原
Shigeki Hamaguchi
茂樹 濱口
Kazuya Yonezawa
和弥 米沢
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 プロピレン60〜100重量%とプロピレン
以外のα−オレフィン40〜0重量%からなるポリプロ
ピレン系樹脂(A)100重量部と、下記一般式(I) 【化1】 (式中、Rは1〜6のアルキル基を示す。Arはグリシ
ジルオキシ基を少なくとも1つ有するC6 〜C23の芳香
族炭化水素基を示す。)で表されるエポキシ基含有アク
リルアミド単量体(B)0.01〜30重量部との、ラ
ジカル発生剤(C)0.005〜0.07重量部の存在
下での反応生成物からなる変性ポリプロピレン系重合
体。 【効果】 分子量低下がなく、良好なグラフト率を有す
るとともに、多くの官能基を持つので他の樹脂との相溶
性が良く、衝撃強度の大きい組成物を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、グラフト重合に伴うポ
リプロピレン主鎖の切断を少なくすることにより得られ
る高分子量のグラフト変性ポリプロピレン系重合体およ
びその製造方法に関する。更に上記変性ポリプロピレン
系重合体とポリエステル等の熱可塑性樹脂との組成物に
関する。
【0002】
【従来の技術】ポリプロピレンは安価で且つ種々の機械
的性質、耐熱性、耐薬品性、耐酸性及び耐アルカリ性に
も優れているので、自動車、家庭電化製品、食品包装、
飲料容器、土木などの幅広い分野で需要が伸びている。
しかし、最近はより高度な用途も要求されるようにな
り、そのためポリプロピレンに官能基を導入し接着性、
塗装性、印刷性などの化学的性質をさらに改良したり、
他のポリマーとの組成物とすることにより相溶性を向上
させる目的で無水マレイン酸やエポキシ基を有する不飽
和化合物を有機ラジカル発生剤の存在下でグラフト重合
させる方法が用いられている(例えば特公平2−269
109)。しかし、これらの従来の方法では、第3級炭
素原子を有するポリプロピレン系樹脂は有機過酸化物に
より主鎖切断がおこるため分子量が低下し、ポリプロピ
レンあるいはそれを配合してなる樹脂組成物あるいは成
形体の強度が低下するという問題があった(例えば特公
昭61−73711、特公平2−269110)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような背景に鑑
み、本発明は有機過酸化物を用いたグラフト反応におい
てポリプロピレンの分子量を低下させることなくグラフ
ト反応してなる変性ポリプロピレン系重合体およびその
製造方法、更にポリエステル等との熱可塑性樹脂との組
成物を提供することを目的とする。
【0004】即ち、本発明の第1は、プロピレン60〜
100重量%とプロピレン以外のα−オレフィン40〜
0重量%からなるポリプロピレン系樹脂(A)100重
量部と、下記一般式(I)
【0005】
【化4】
【0006】(式中、Rは1〜6のアルキル基を示す。
Arはグリシジルオキシ基を少なくとも1つ有するC6
〜C23の芳香族炭化水素基を示す。)で表されるエポキ
シ基含有アクリルアミド単量体(B)0.01〜30重
量部との、ラジカル発生剤(C)0.005〜0.07
重量部の存在下での反応生成物からなる変性ポリプロピ
レン系重合体を、本発明の第2は、プロピレン60〜1
00重量%とプロピレン以外のα−オレフィン40〜0
重量%からなポリプロピレン系樹脂(A)100重量部
と、下記一般式(I)
【0007】
【化5】
【0008】(式中、Rは1〜6のアルキル基を示す。
Arはグリシジルオキシ基を少なくとも1つ有するC6
〜C23の芳香族炭化水素基を示す。)で表されるエポキ
シ基含有アクリルアミド単量体(B)0.01〜30重
量部と、ラジカル発生剤(C)を前記(A)100重量
部に対して0.005〜0.07重量部配合しラジカル
付加させることを特徴とするグラフト変性ポリプロピレ
ン系重合体の製造方法を、本発明の第3は、(a)プロ
ピレン60〜100重量%とプロピレン以外のα−オレ
フィン40〜0重量%からなポリプロピレン樹脂100
重量部と、下記一般式(I)
【0009】
【化6】
【0010】(式中、Rは1〜6のアルキル基を示す。
Arはグリシジルオキシ基を少なくとも1つ有するC6
〜C23の芳香族炭化水素基を示す。)で表されるエポキ
シ基含有アクリルアミド単量体0.01〜30重量部及
びラジカル発生剤0.005〜0.07重量部の存在下
での反応生成物からなる変性ポリプロピレン系重合体1
〜100重量部、及び(b)熱可塑性樹脂100重量部
からなる樹脂組成物を、それぞれ内容とするものであ
る。
【0011】以下に本発明を詳しく説明する。本発明の
ポリプロピレン系樹脂(A)は、メルトフローレートが
0.4〜10g/分(230℃、2.16kg)のものが
好適に用いられる。プロピレン残基の分子内モル比が大
きい程有機過酸化物等のラジカル発生剤による主鎖切断
が多く起こり、製造される変性プロピレン系樹脂の分子
量が小さくなるので、プロピレン残基の分子内モル比が
大きい程本発明の効果がよりよく発揮される。従って、
グラフト変性に用いるポリプロピレン系樹脂(A)のプ
ロピレンは60〜100重量%、好ましくは70〜10
0重量%、より好ましくは80〜100重量%である。
プロピレン以外のα−オレフィンとしては、エチレン、
プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、イソブテン、
ブタジエン、イソプレン、クロロピレン、フェニルプロ
パジエン、シクロペンタジエン、1,5−ノルボナノジ
エン、1,3−シクロヘキサジエン、1,4−シクロヘ
キサジエン、1,5−シクロオクタジエン、1,3−シ
クロオクタジエン等が例示でき、これらは単独又は2種
以上組み合わせて用いられる。
【0012】一般式(I)で表されるエポキシ基含有ア
クリルアミド単量体(B)は、フェノール性水酸基を少
なくとも1つ有する芳香族炭化水素とN−メチロールア
クリルアミドあるいはN−メチロールメタクリルアミド
あるいは、N−メチロールアミドのアルキルエーテル誘
導体を酸触媒で縮合させた後、フェノール性水酸基をグ
リシジル化することにより容易に得られる。2,6−キ
シレノールとN−メチロールアクリルアミドを組み合わ
せた場合、下記式(II)で表される化合物が得られ、こ
の化合物でポリプロピレン系樹脂を変性させると式(II
I)のグラフト変性プロピレン系樹脂となる。これらグリ
シジル基含有物の製法については、特開昭60−130
580号に詳細に開示されている。
【0013】
【化7】
【0014】(式中、Rは1〜6のアルキル基を示す。
Arはグリシジルオキシ基を少なくとも1つ有するC6
〜C23の芳香族炭化水素基を示す。)
【0015】
【化8】
【0016】変性ポリプロピレン系重合体を得る方法と
しては、上記一般式(I)で示されるエポキシ基含有ア
クリルアミド単量体と、プロピレンモノマー又はプロピ
レンモノマーと他のα−オレフィンモノマーとの混合物
を、ラジカル発生剤を用いて、公知の方法、例えば、塊
状重合、乳化重合、溶液重合または懸濁重合などにより
合成される。ラジカル発生剤(C)としては、例えばク
メンヒドロパーオキサイド、第3ブチルヒドロパーオキ
サイド、ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオ
キサイド、デカノイルパーオキサイド、アセチルパーオ
キサイドのようなパーオキサイド系、あるいはアゾビス
イソブチロニトリルのようなアゾ化合物が単独あるいは
2種以上組み合わせて用いられる。中でもα、α′−ビ
ス(t−ブチルパーオキシ)m−ジイソプロピルベンゼ
ンが、ポリプロピレン系樹脂の主鎖切断を抑制する効果
が顕著であるので好ましい。ラジカル発生剤の使用量
は、ポリプロピレン系樹脂(A)100重量部に対し
0.005〜0.07重量部の範囲である。0.005
重量部未満では変性ポリプロピレン系樹脂の特徴を発現
するに充分なグラフト量が達成できず、0.07重量部
を越えるとポリプロピレン系樹脂の主鎖切断が進行し該
樹脂の有する機械的特性が低下するので好ましくない。
【0017】重合方法としては、さらに簡便な方法とし
て無溶剤下、上記一般式(I)で示される化合物とポリ
プロピレン系樹脂、及びラジカル発生剤を予め反応しな
い温度で充分混合処理した後、押出機、バンバリーミキ
サー、ニーダー及びロール等の如き一般の合成樹脂分野
で使用されている混練装置を用いることにより製造でき
る。特に後者の方法が操作性、経済性の観点から好んで
採用される。
【0018】このようにして製造された変性ポリプロピ
レン系樹脂(a)は、変性に用いたポリプロピレン系樹
脂と同等あるいはそれ以上の分子量を有する。更に、こ
の変性ポリプロピレン系樹脂はグラフトされたエポキシ
基を多くもつので、相溶性の低いポリエステル樹脂等の
熱可塑性樹脂(b)との相溶性を高めることができ、更
に変性ポリプロピレン系樹脂の分子量が大きいことから
衝撃強度の大きい熱可塑性樹脂組成物を得ることができ
る。本発明に使用できる熱可塑性樹脂としては、ポリエ
ステル樹脂以外にポリアミド樹脂、ポリフェニレンサル
ファイド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアセタール
樹脂、ポリフェニレンオキサイド樹脂、ポリアリレート
樹脂及びポリサルホン樹脂等が挙げられ、これらの樹脂
の混合物であってもよい。
【0019】熱可塑性組成物における変性ポリプロピレ
ン系樹脂(a)の配合量は熱可塑性樹脂(b)100重
量部に対し1〜100重量部、好ましくは5〜35重量
部である。1重量部未満では耐衝撃性が低く、100重
量部を越えると、例えばポリエステル樹脂の脆さを改良
し、また変性ポリプロピレン系樹脂の有する機械的性質
をバランスよく発現させることが困難である。
【0020】このような樹脂組成物は、実施例に示すよ
うな方法、即ち変性ポリプロピレン系樹脂を予め製造し
ておき、これとポリエステル樹脂等の熱可塑性樹脂を所
定条件下に溶融混練して製造できる。その他の方法とし
て、ポリエステル樹脂等の熱可塑性樹脂、ポリプロピレ
ン系樹脂に一般式(I)で示される化合物を混合して所
定条件下に溶融混練しても製造できる。
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に
説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものでは
ない。尚、以下の記載において、「部」及び「%」は特
に断りなき限り「重量部」及び「重量%」を意味する。
【0022】実施例1 ASTM D1238の方法で測定したメルトフローレ
ートが0.5g/10分であるポリプロピレン樹脂(三
井石油化学社製:ハイポールB200)100部に対し
て、N−〔4−(2,3−エポキシプロポキシ)−3,
5−ジメチルフェニルメチル〕アクリルアミド(以下、
変性剤と記す。)を10部、さらにα,α′−ビス(t
−ブチルパーオキシ)m−ジイソプロピルベンゼン(日
本油脂社製:パーブチル−P)0.01部を常温で混合
したものを、220℃に設定した二軸押し出し機(日本
製鋼社製:TEX 44SS)に毎時15kgの速度で供
給した。押し出し反応物を水で冷却しペレット化した
後、80℃で3時間減圧乾燥した。得られた乾燥ペレッ
トを120℃に加熱したキシレンに溶解した後、そのキ
シレン溶液をアセトン中に滴下し変性ポリエチレン樹脂
を再沈澱させることにより、未反応の変性剤及び変性剤
の単独重合体を取り除き、変性ポリプロピレン樹脂(A
−1)を得た。
【0023】実施例2 α,α′−ビス(t−ブチルパーオキシ)m−ジイソプ
ロピルベンゼンの使用量を0.05部とした以外は実施
例1と同様にして変性ポリプロピレン樹脂(A−2)を
得た。
【0024】実施例3 α,α′−ビス(t−ブチルパーオキシ)m−ジイソプ
ロピルベンゼンの使用量を0.007部とした以外は実
施例1と同様にして変性ポリプロピレン樹脂(A−3)
を得た。
【0025】実施例4 ポリプロピレン樹脂をエチレン10%含有ポリプロピレ
ン系樹脂(三井石油化学社製:ハイポールJ430、A
STM D1238の方法で測定したメルトフローレー
トが2.5g/10分)に変更した以外は実施例2と同
様にして変性ポリプロピレン系樹脂(A−4)を得た。
【0026】比較例1 α,α′−ビス(t−ブチルパーオキシ)m−ジイソプ
ロピルベンゼンの使用量を0.1部とした以外は実施例
1と同様にして変性ポリプロピレン樹脂(a−1)を得
た。
【0027】比較例2 α,α′−ビス(t−ブチルパーオキシ)m−ジイソプ
ロピルベンゼンを使用しない以外は実施例1と同様にし
て変性ポリプロピレン樹脂(a−2)を得た。
【0028】実施例1〜4及び比較例1〜2で得られた
変性ポリプロピレン重合体のグラフト量、グラフト反応
率、分子量を下記に示す測定方法により各々測定した。
その結果を表1に示す。ここでグラフト量とは、変性ポ
リプロピレン中に含まれる変性剤の%を意味し、更にグ
ラフト反応率とはポリプロピレンの変性に使用した変性
剤中にポリプロピレンに反応した変性剤の割合(%)を
意味する。
【0029】グラフト変性プロピレン系重合体のグラフ
ト量の測定方法 変性ポリプロピレン系樹脂の窒素原子の元素分析及び滴
定法によるエポキシ基の分析方法(JIS K 723
6)の分析値から、変性剤のグラフト量を求めた。 グラフト変性プロピレン系重合体の分子量の測定 分子量については分子量に依存する溶融粘度を測定する
ことにより測定した。溶融粘度の測定は、キャピログラ
フ(東洋精機社製)を用い、200℃で樹脂を溶融し1
mmφのノズルより100mm/min の速度で押出した時の
流動性を溶融粘度として測定した。
【0030】
【表1】 *実施例4を除き、変性に用いたポリプロピレン樹脂の
溶融粘度は2500ポイズである。 実施例4で変性に用いたポリプロピレン樹脂の溶融粘度
は1600ポイズである。
【0031】表1の結果から、変性に用いるポリプロピ
レン樹脂100部に対し、有機過酸化物であるα,α′
−ビス(t−ブチルパーオキシ)m−ジイソプロピルベ
ンゼンの使用量が0.005〜0.07部の場合、分子
量低下(溶融粘度低下)が抑制され且つグラフト効率が
良好な変性ポリプロピレン樹脂が製造されることがわか
る。
【0032】実施例5〜12、比較例3〜6 上記実施例1〜4及び比較例1〜2で得た変性ポリプロ
ピレン重合体(A−1〜A−4及びa−1〜a−2)
に、下記のポリエステル樹脂及び触媒を表2に示す割合
で常温で加え混合したものを所定の温度(ポリエステル
としてポリブチレンテレフタレートを使用した場合は2
30℃、ポリエチレンテレフタレートを使用した場合は
260℃)に設定した二軸押出機(池貝鉄鋼株式会社
製:PCM−30)に毎時8kgの速度で供給した。押出
反応物を水で冷却しペレット化した後、120℃で15
時間減圧乾燥しペレット状の樹脂組成物を製造した。 ポリエステル樹脂:ポリブチレンテレフタレートはクラ
レ株式会社製「ハウザーS1000(商品名)」を、ポ
リエチレンテレフタレートはクラレ株式会社製「クラペ
ットKL226R(商品名)」を使用した。 触媒:触媒として市販のテトラブチルフォスフォニウム
ブロマイド〔アルドリッチ・ケミカル・カンパニー(Al
drich Chemical Company)製〕を用いた。
【0033】上記のようにして作成したペレット状の樹
脂組成物(120℃の温度で15時間減圧乾燥したも
の)をシリンダー温度230℃あるいは260℃に設定
した射出成形機(東芝株式会社製:IS80EPN−2
A)により射出成形して試験片を作成し、各試験片につ
いて下記に示す方法によりアイゾット衝撃強度を測定し
た。結果を表2に示す。 ノッチ付アイゾット衝撃強度:JIS K 7110に
定められた測定方法に準じ、試験時の資料及び雰囲気を
23℃に設定して行なった。
【0034】
【表2】
【0035】
【発明の効果】叙上の通り、プロピレン系樹脂100重
量部に対しラジカル発生剤の使用量を0.005〜0.
07重量部に制限することにり、ポリプロピレン系樹脂
に官能基をグラフト化させる反応において、分子量低下
が抑制され且つ良好なグラフト率のポリプロピレン系重
合体を得ることができる。このグラフト変性プロピレン
系重合体は分子量が変性に用いたポリプロピレン系樹脂
と同等あるいはそれ以上である。更に、この変性ポリプ
ロピレン系重合体はグラフトされたエポキシ基を多くも
つので、相溶性の低いポリエステル樹脂等熱可塑性樹脂
との相溶性を高めることができ、更に変性ポリプロピレ
ン系重合体の分子量が大きいことから衝撃強度の大きい
熱可塑性樹脂組成物を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 濱口 茂樹 兵庫県神戸市中央区港島中町3−1 公団 42−501 (72)発明者 米沢 和弥 兵庫県神戸市垂水区つつじが丘5−12−11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロピレン60〜100重量%とプロピ
    レン以外のα−オレフィン40〜0重量%からなるポリ
    プロピレン系樹脂(A)100重量部と、下記一般式
    (I) 【化1】 (式中、Rは1〜6のアルキル基を示す。Arはグリシ
    ジルオキシ基を少なくとも1つ有するC6 〜C23の芳香
    族炭化水素基を示す。)で表されるエポキシ基含有アク
    リルアミド単量体(B)0.01〜30重量部との、ラ
    ジカル発生剤(C)0.005〜0.07重量部の存在
    下での反応生成物からなる変性ポリプロピレン系重合
    体。
  2. 【請求項2】 未変性ポリプロピレン系樹脂を0〜95
    重量%の割合で包含する請求項1記載の変性ポリプロピ
    レン系重合体。
  3. 【請求項3】 プロピレン60〜100重量%とプロピ
    レン以外のα−オレフィン40〜0重量%からなポリプ
    ロピレン系樹脂(A)100重量部と、下記一般式
    (I) 【化2】 (式中、Rは1〜6のアルキル基を示す。Arはグリシ
    ジルオキシ基を少なくとも1つ有するC6 〜C23の芳香
    族炭化水素基を示す。)で表されるエポキシ基含有アク
    リルアミド単量体(B)0.01〜30重量部と、ラジ
    カル発生剤(C)を前記(A)100重量部に対して
    0.005〜0.07重量部配合しラジカル付加させる
    ことを特徴とするグラフト変性ポリプロピレン系重合体
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 (a)プロピレン60〜100重量%と
    プロピレン以外のα−オレフィン40〜0重量%からな
    ポリプロピレン樹脂100重量部と、下記一般式(I) 【化3】 (式中、Rは1〜6のアルキル基を示す。Arはグリシ
    ジルオキシ基を少なくとも1つ有するC6 〜C23の芳香
    族炭化水素基を示す。)で表されるエポキシ基含有アク
    リルアミド単量体0.01〜30重量部及びラジカル発
    生剤0.005〜0.07重量部の存在下での反応生成
    物からなる変性ポリプロピレン系重合体1〜100重量
    部、及び(b)熱可塑性樹脂100重量部からなる樹脂
    組成物。
  5. 【請求項5】 熱可塑性樹脂がポリエステル樹脂である
    請求項4記載の樹脂組成物。
JP17613192A 1992-06-09 1992-06-09 変性ポリプロピレン系重合体、その製造方法及び樹脂組成物 Withdrawn JPH05339323A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996026230A1 (fr) * 1995-02-24 1996-08-29 Kanegafuchi Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha Resine polyolefinique greffee et composition correspondante

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1996026230A1 (fr) * 1995-02-24 1996-08-29 Kanegafuchi Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha Resine polyolefinique greffee et composition correspondante
US5912301A (en) * 1995-02-24 1999-06-15 Kanegafuchi Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha Graft-modified polyolefin resins and resin compositions containing the same

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