JPH0533865Y2 - - Google Patents

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JPH0533865Y2
JPH0533865Y2 JP1554988U JP1554988U JPH0533865Y2 JP H0533865 Y2 JPH0533865 Y2 JP H0533865Y2 JP 1554988 U JP1554988 U JP 1554988U JP 1554988 U JP1554988 U JP 1554988U JP H0533865 Y2 JPH0533865 Y2 JP H0533865Y2
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damper
case
ventilator
dampers
wall
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) 本考案は、例えば自動車の空調に用いられるベ
ンチレータの風向調整装置に関する。
(従来の技術) ベンチレータとしては、例えば実公昭54−
23974号公報に示されるように、ベンチレータの
空気通路自体の向きを変えることにより風向を調
整できるようにしたものがある。これは、第4図
に示すように、ケース1の内部に略中央部の折曲
部2から折曲自在とした一対の風向板3を設けて
おり、この一対の風向板3は、前端部の支軸4を
ケース1の前端縁部に互いに接近させて回動自在
に取付けるとともに、後端部をケース1の各内壁
に沿つて前後方向に摺動自在に支持し、そして、
この両風向板3の折曲部2と支軸4との間で構成
される側面間に吹出口5を形成し、両風向板3の
折曲部2を平行移動させることにより、吹出口5
の向きを変えて風向を調整する。
(考案が解決しようとする課題) 上記のような従来のベンチレータにあつては、
風向を変える上で一対の風向板3の前端部を近ず
ける必要があるため、吹出口5の幅が大きく制限
され、風向調整を行なえるとしても風量が著しく
低下する。
本考案は、上述のような点に鑑みなされたもの
で、風量が制限されることなく風向を変えること
ができるベンチレータの風向調整装置を提供する
ことを目的とするものである。
〔考案の構成〕
(課題を解決するための手段) 本考案は、ベンチレータケース11の断面略矩
形状の空気通路12内で内側部が離間対向すると
ともに、外側部がベンチレータケース11の内壁
11aに近接して回動自在に支持された一対のダ
ンパー16を設け、かつ、この各ダンパー16の
前後方向に離反した位置でかつ上記ベンチレータ
ケース11の各内壁11aに近接して前後両端部
が支持され、ベンチレータケース11の内壁11
aとの間にダンパー16を収容するとともにダン
パー16の回動による押圧接触によつて伸縮する
一対の伸縮性ベルト21を設け、さらに、上記両
ダンパー16を互いに前後逆方向に連動して回動
させる連動機構23を設けたものである。
(作用) 本考案は、一対のダンパー16を互いに前後逆
方向に連動して回動させることにより、ダンパー
16の内側部で押される伸縮性ベルト21がベン
チレータケース11の空気通路12内に進退し、
そして、一方の伸縮性ベルト21のダンパー16
が接触する部分と前端または後端支持部との間の
傾斜面と、もう一方の伸縮性ベルト21のダンパ
ー16が接触する部分と後端または前端支持部と
の間の傾斜面とが平行に対向し、この両伸縮性ベ
ルト21の傾斜面間で空気通路12の向きが変え
られ、風向調整が行なえる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例の構成を第1図ないし
第3図を参照して説明する。
図において、11はベンチレータケースで、こ
のケース11は前後方向に開口する断面略矩形状
の空気通路12を有し、この空気通路12の前面
の吹出口13の周縁部にフランジ14が設けられ
ており、吹出口13の内部には上下方向への風向
調整用の複数のルーバ15が連動して回動可能に
架設されている。
上記ケース11の吹出口13の後方における空
気通路12内には左右一対のダンパー16が配設
され、この各ダンパー16は、空気通路12を左
右方向略2分割した幅よりも短い横幅の長方形の
板体からなり、外側上下部に設けた軸部17でケ
ース11に回動自在に支持されている。この軸部
17はケース11の左右の内壁11aに近接して
支持され、上側の軸部17には、ケース11の上
側の壁部11bに回動自在に嵌合する回動軸18
が突設されているとともに、この回動軸18の上
部に四角形の嵌合突部19が突設され、一方、下
側の軸部17には、この下側の軸部17を回動可
能に支持するためのピン20がケース11の下側
の壁部11cを通じて挿入される。
上記ケース11の空気通路12の左右両側には
各ダンパー16を覆つて左右一対の伸縮性ベルト
21が配設され、このベルト21は、合成ゴムな
どの伸縮自在の材料からなり、上下幅がダンパー
16の上下寸法すなわちケース11の上下の壁部
11b,11c間と略同一寸法に設けられ、その
前後の各端部が各ダンパー16の前後位置でかつ
ケース11の各内壁11aに近接して軸支される
支軸22a,22bに取付けられ、そして、ダン
パー16が内壁11aに対して平行状態にあると
きに前後の両支軸22a,22b間でたるみなく
張るように設定されている。
上記両ダンパー16は連動機構23により連動
して回動されるようになつており、この連動機構
23は、ケース11の上面から突出する各ダンパ
ー16の嵌合突部19に歯車24を嵌合するとと
もにねじ25によつて締付け固定し、また、両歯
車24にそれぞれ噛合する歯車26をケース11
の上面に突設した支軸部27にねじ28によつて
回動自在に止め、さらに、歯車26に噛合する操
作体29をケース11の上面に突設した支軸部3
0にねじ31によつて回動自在に止め、そして、
操作体29を回動操作することにより、歯車26
を介して各歯車24が同一回動方向に連動回動
し、各ダンパー16が空気通路12内で互いに前
後逆方向に連動して回動する。
なお、上記操作体29は、周縁部に歯車26に
噛合する歯部32とケース11のフランジ14に
設けられた窓孔14aを通じて前面に突出するダ
イヤル部33を有し、また、内側に大小2つの溝
孔34,35が円弧状に設けられ、この外側の溝
孔34の内縁部には凹凸縁部36が連続形成され
ており、ケース11の上面に突設されたピン37
に凹凸縁部36の凹部が係合して操作体29の回
動位置すなわちダンパー16の回動位置が保持さ
れ、一方、操作体29を回動操作することで、凹
凸縁部36が内側の溝孔35側に変位し、凹凸縁
部36の凸部がピン37を乗越えて隣の凹部がピ
ン37に係合することにより、操作体29の回動
位置すなわちダンパー16の回動位置を変えるこ
とができる。
そうして、操作体29を時計回り方向に最も回
動操作した状態(第3図のa状態)では、一方の
ダンパー16が前方に向けて回動するとともにも
う一方のダンパー16が後方に向けて回動し、各
ダンパー16ともケース11の内壁11aとそれ
ぞれ平行になり、前後の両支軸22a,22b間
の各ベルト21も内壁11aと平行状態となり、
ケース11の空気通路12を完全に開放し、空気
通路12内に送り込まれる空気がそのまま真直ぐ
にケース11の吹出口13から吹出される。
また、上記操作体29を反時計回り方向に所定
角度回動操作した状態(第3図のb状態)では、
一方のダンパー16が後方に向けて回動するとと
もにもう一方のダンパー16が前方に向けて連動
して回動し、この各ダンパー16の先端部でベル
ト21を空気通路12の内方へ押圧して引伸す。
この状態では、一方のベルト21の後側の支軸2
2bとダンパー16の接触部との間で構成される
傾斜面21aと、もう一方のベルト21の前側の
支軸22aとダンパー16の接触部との間で構成
される傾斜面21aとが平行に形成され、この平
行な傾斜面21a間で空気通路12が右方向に向
かつて傾斜状に構成され、右前方に向かつて空気
が吹出される。
また、上記操作体29を反時計回り方向にさら
に回動操作した状態(第3図のc状態)では、一
方のダンパー16が後方に向けてさらに回動する
とともにもう一方のダンパー16が前方に向けて
さらに回動し、一方のベルト21の前側の支軸2
2aとダンパー16の接触部との間で構成される
傾斜面21bと、もう一方のベルト21の後側の
支軸22bとダンパー16の接触部との間で構成
される傾斜面21bとが平行に形成され、この平
行な傾斜面21b間で空気通路12が左方向に向
かつて傾斜状に構成され、左前方に向かつて空気
が吹出される。
したがつて、上記操作体29を回動操作するこ
とにより、一対のダンパー16が前後逆方向に向
かつてそれぞれ回動し、両ベルト21に形成され
る平行な傾斜面21a間または傾斜面21b間で
空気通路12の向きが左右方向に変わり、左右方
向への風向が調整される。さらに、両ベルト間2
1の通路幅が十分に確保されているので、左右方
向への風向調整状態における風量の低下はわずか
ですむ。
また、両ダンパー16の内側部間を平行に対向
させた状態では、空気を中央部で絞り込んで遠く
へ送ることができる。
なお、ダンパー16の回動時にダンパー16の
外側部がベルト21面を摺動しながらそのベルト
21を伸縮させるが、ダンパー16の外側部にロ
ーラを設けることにより、ベルト21の摺動抵抗
を少なくでき、ダンパー16の開閉を容易に行な
える。
また、上記実施例では、連動機構23を操作体
29を有する歯車連動構造としたが、操作レバー
を用いる構造によつてダンパー16を連動して回
動させるようにしてもよい。
〔考案の効果〕
本考案によれば、一対のダンパーを互いに前後
逆方向に連動して回動させることにより、ダンパ
ーの内側部で押される伸縮性ベルトがベンチレー
タケースの空気通路内に進退し、そして、一方の
伸縮性ベルトのダンパーが接触する部分と前端ま
たは後端支持部との間の傾斜面と、もう一方の伸
縮性ベルトのダンパーが接触する部分と後端また
は前端支持部との間の傾斜面とが平行に対向し、
この両伸縮性ベルトの傾斜面間で空気通路の向き
を変えて風向調整を行なえ、しかも、両伸縮性ベ
ルト間の対向間隔を十分に確保できるので、風量
の低下を最少限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のベンチレータの斜視図、第2
図はその平面図、第3図はその断面図、第4図は
従来のベンチレータの断面図である。 11……ベンチレータケース、11a……内
壁、12……空気通路、16……ダンパー、21
……伸縮性ベルト、23……連動機構。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ベンチレータケースの断面略矩形状の空気通路
    内で内側部が離間対向するとともに、外側部がベ
    ンチレータケースの内壁に近接して回動自在に支
    持された一対のダンパーと、 この各ダンパーの前後方向に離反した位置でか
    つ上記ベンチレータケースの各内壁に近接して前
    後両端部が支持され、ベンチレータケースの内壁
    との間にダンパーを収容するとともにダンパーの
    回動による押圧接触によつて伸縮する一対の伸縮
    性ベルトと、 上記両ダンパーを互いに前後逆方向に連動して
    回動させる連動機構と、 を具備したことを特徴とするベンチレータの風向
    調整装置。
JP1554988U 1988-02-08 1988-02-08 Expired - Lifetime JPH0533865Y2 (ja)

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