JPH05338576A - 鞍乗型車両のフロントフォーク締結構造 - Google Patents
鞍乗型車両のフロントフォーク締結構造Info
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- JPH05338576A JPH05338576A JP17180592A JP17180592A JPH05338576A JP H05338576 A JPH05338576 A JP H05338576A JP 17180592 A JP17180592 A JP 17180592A JP 17180592 A JP17180592 A JP 17180592A JP H05338576 A JPH05338576 A JP H05338576A
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- Japan
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- steering shaft
- fastening
- bracket
- nut
- front fork
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ステアリング軸に対し、フロントフォークの
ブラケットを締結具により締結させた場合に、上記締結
具が強度上有効に働くようにして、この締結に緩みが生
じないようにする。 【構成】 ステアリング軸19に対し、フロントフォー
ク4のアッパブラケット24をナット29により締結さ
せるようにした場合に、上記ナット29の自由状態で、
上記ステアリング軸19の軸方向で互いに対面する上記
アッパブラケット24とナット29の2つの締結面24
a,29aが同上ステアリング軸19の径方向外方に進
むに従い互いに漸次接近するよう、上記両締結面24
a,29aを互いに傾斜させる。
ブラケットを締結具により締結させた場合に、上記締結
具が強度上有効に働くようにして、この締結に緩みが生
じないようにする。 【構成】 ステアリング軸19に対し、フロントフォー
ク4のアッパブラケット24をナット29により締結さ
せるようにした場合に、上記ナット29の自由状態で、
上記ステアリング軸19の軸方向で互いに対面する上記
アッパブラケット24とナット29の2つの締結面24
a,29aが同上ステアリング軸19の径方向外方に進
むに従い互いに漸次接近するよう、上記両締結面24
a,29aを互いに傾斜させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動二輪車等、鞍乗
型車両のフロントフォーク締結構造に関する。
型車両のフロントフォーク締結構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車では、一般に、車体フレーム
のヘッドパイプにステアリング軸が嵌入されて支承さ
れ、このステアリング軸に前輪を支承するフロントフォ
ークが締結されている。そして、これにより、上記フロ
ントフォークが、上記ステアリング軸を介し、このステ
アリング軸の軸心回りに操向自在にヘッドパイプに支承
されることとなっている(例えば、特開平2‐2999
93号公報)。上記ステアリング軸に対するフロントフ
ォークの締結構造につき、図8を参照してより具体的に
説明する。図8中、符号51はヘッドパイプに支承され
たステアリング軸で、その上端部はボルト52となって
いる。また、53はフロントフォークのブラケットで、
このブラケット53には締結孔54が貫設されている。
この締結孔54が上記ステアリング軸51のボルト52
に嵌合させられており、このボルト52にねじ付けられ
た締結具たるナット55で、上記ブラケット53がステ
アリング軸51に締結されている。上記ナット55の自
由状態では、上記ステアリング軸51の軸方向で互いに
対面する上記ブラケット53とナット55の2つの締結
面53a,55aは、互いに平行とされている。56は
座金である。
のヘッドパイプにステアリング軸が嵌入されて支承さ
れ、このステアリング軸に前輪を支承するフロントフォ
ークが締結されている。そして、これにより、上記フロ
ントフォークが、上記ステアリング軸を介し、このステ
アリング軸の軸心回りに操向自在にヘッドパイプに支承
されることとなっている(例えば、特開平2‐2999
93号公報)。上記ステアリング軸に対するフロントフ
ォークの締結構造につき、図8を参照してより具体的に
説明する。図8中、符号51はヘッドパイプに支承され
たステアリング軸で、その上端部はボルト52となって
いる。また、53はフロントフォークのブラケットで、
このブラケット53には締結孔54が貫設されている。
この締結孔54が上記ステアリング軸51のボルト52
に嵌合させられており、このボルト52にねじ付けられ
た締結具たるナット55で、上記ブラケット53がステ
アリング軸51に締結されている。上記ナット55の自
由状態では、上記ステアリング軸51の軸方向で互いに
対面する上記ブラケット53とナット55の2つの締結
面53a,55aは、互いに平行とされている。56は
座金である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来構
成において、ステアリング軸51に対し、フロントフォ
ークのブラケット53を締結させようとして、ナット5
5をねじ付け、このナット55の締結面55aをブラケ
ット53の締結面53aに座金56を介し押圧させる
と、ナット55の径方向外端部は内端部に比べて上記押
圧による撓みが大きいことから、このナット55の締結
面55aの外端部よりも内端部の方がブラケット53の
締結面53aを大きい圧力で押圧することとなる。よっ
て、上記構成では、ナット55をねじ付けたとき、両締
結面53a,55a間に片当りが生じて、ナット55が
強度上、有効に働かず、ステアリング軸51に対し、フ
ロントフォークが緩み易いという不都合がある。
成において、ステアリング軸51に対し、フロントフォ
ークのブラケット53を締結させようとして、ナット5
5をねじ付け、このナット55の締結面55aをブラケ
ット53の締結面53aに座金56を介し押圧させる
と、ナット55の径方向外端部は内端部に比べて上記押
圧による撓みが大きいことから、このナット55の締結
面55aの外端部よりも内端部の方がブラケット53の
締結面53aを大きい圧力で押圧することとなる。よっ
て、上記構成では、ナット55をねじ付けたとき、両締
結面53a,55a間に片当りが生じて、ナット55が
強度上、有効に働かず、ステアリング軸51に対し、フ
ロントフォークが緩み易いという不都合がある。
【0004】
【発明の目的】この発明は、上記のような事情に注目し
てなされたもので、ステアリング軸に対し、フロントフ
ォークのブラケットを締結具により締結させた場合に、
この締結に緩みが生じないようにすることを目的とす
る。
てなされたもので、ステアリング軸に対し、フロントフ
ォークのブラケットを締結具により締結させた場合に、
この締結に緩みが生じないようにすることを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のこの発明の特徴とするところは、ステアリング軸に対
し、フロントフォークのブラケットを締結具により締結
させるようにした場合に、上記締結具の自由状態で、上
記ステアリング軸の軸方向で互いに対面する上記ブラケ
ットと締結具の2つの締結面が同上ステアリング軸の径
方向外方に進むに従い互いに漸次接近するよう、上記両
締結面を互いに傾斜させた点にある。
のこの発明の特徴とするところは、ステアリング軸に対
し、フロントフォークのブラケットを締結具により締結
させるようにした場合に、上記締結具の自由状態で、上
記ステアリング軸の軸方向で互いに対面する上記ブラケ
ットと締結具の2つの締結面が同上ステアリング軸の径
方向外方に進むに従い互いに漸次接近するよう、上記両
締結面を互いに傾斜させた点にある。
【0006】
【作 用】上記構成による作用は次の如くである。な
お、下記した括弧内の用語は、特許請求の範囲の用語に
対応するものである。特に、図1、もしくは図4で示す
ように、ステアリング軸19に対し、フロントフォーク
4のアッパブラケット(ブラケット)24をナット(締
結具)29により締結させるようにした場合に、上記ナ
ット29の自由状態で、上記ステアリング軸19の軸方
向で互いに対面する上記アッパブラケット24とナット
29の2つの締結面24a,29aが同上ステアリング
軸19の径方向外方に進むに従い互いに漸次接近するよ
う、上記両締結面24a,29aをわずかの角度θで互
いに傾斜させてある。
お、下記した括弧内の用語は、特許請求の範囲の用語に
対応するものである。特に、図1、もしくは図4で示す
ように、ステアリング軸19に対し、フロントフォーク
4のアッパブラケット(ブラケット)24をナット(締
結具)29により締結させるようにした場合に、上記ナ
ット29の自由状態で、上記ステアリング軸19の軸方
向で互いに対面する上記アッパブラケット24とナット
29の2つの締結面24a,29aが同上ステアリング
軸19の径方向外方に進むに従い互いに漸次接近するよ
う、上記両締結面24a,29aをわずかの角度θで互
いに傾斜させてある。
【0007】このため、ステアリング軸19に対しアッ
パブラケット24を締結させようとして、ナット29を
ねじ付け、このナット29の締結面29aをアッパブラ
ケット24の締結面24aに押圧させると、上記ナット
29の径方向外端部は内端部に比べて上記押圧により大
きく撓むことから、上記押圧により両締結面24a,2
9aが互いにほぼ平行となって、これら両締結面24
a,29aが片当りなく互いに押圧し合うこととなる。
パブラケット24を締結させようとして、ナット29を
ねじ付け、このナット29の締結面29aをアッパブラ
ケット24の締結面24aに押圧させると、上記ナット
29の径方向外端部は内端部に比べて上記押圧により大
きく撓むことから、上記押圧により両締結面24a,2
9aが互いにほぼ平行となって、これら両締結面24
a,29aが片当りなく互いに押圧し合うこととなる。
【0008】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面により説明す
る。図2において、符号1は鞍乗型車両である自動二輪
車で、図中矢印Frはその前方を示している。また、下
記する左右とは上記前方に向っての方向をいうものとす
る。上記自動二輪車1の車体フレーム2は、その前端に
ヘッドパイプ3を有し、このヘッドパイプ3にフロント
フォーク4が操向自在に支承されている。このフロント
フォーク4の下端には車軸6により前輪7が支承され、
同上フロントフォーク4の上端にはハンドル8が取り付
けられている。
る。図2において、符号1は鞍乗型車両である自動二輪
車で、図中矢印Frはその前方を示している。また、下
記する左右とは上記前方に向っての方向をいうものとす
る。上記自動二輪車1の車体フレーム2は、その前端に
ヘッドパイプ3を有し、このヘッドパイプ3にフロント
フォーク4が操向自在に支承されている。このフロント
フォーク4の下端には車軸6により前輪7が支承され、
同上フロントフォーク4の上端にはハンドル8が取り付
けられている。
【0009】一方、上記車体フレーム2の後下部にはリ
ヤアーム10が上下揺動自在に枢支され、このリヤアー
ム10の揺動端に後輪11が支承されている。12は緩
衝器、12aはリンク機構である。また、同上車体フレ
ーム2にはエンジン13が取り付けられ、このエンジン
13には動力伝達装置13aが連設されている。そし
て、上記エンジン13の動力が上記動力伝達装置13a
とチェーン巻掛機構14を介し上記後輪11に伝えられ
るようになっている。その他、15は燃料タンク、16
はシート、17はフートレストである。
ヤアーム10が上下揺動自在に枢支され、このリヤアー
ム10の揺動端に後輪11が支承されている。12は緩
衝器、12aはリンク機構である。また、同上車体フレ
ーム2にはエンジン13が取り付けられ、このエンジン
13には動力伝達装置13aが連設されている。そし
て、上記エンジン13の動力が上記動力伝達装置13a
とチェーン巻掛機構14を介し上記後輪11に伝えられ
るようになっている。その他、15は燃料タンク、16
はシート、17はフートレストである。
【0010】図2と図3において、前記ヘッドパイプ3
には、このヘッドパイプ3と同軸上にステアリング軸1
9が嵌入され、このステアリング軸19はテーパベアリ
ングである上、下軸受20,21によって、上記ヘッド
パイプ3にその軸心回りに回動自在に支承されている。
一方、前記フロントフォーク4は左右一対のフォークパ
イプ22,22を有し、これら両フォークパイプ22,
22の各上部は、ブラケットであるアッパブラケット2
4とロアブラケット25とにより互いに強固に連結さ
れ、上記アッパブラケット24に前記ハンドル8が取り
付けられている。
には、このヘッドパイプ3と同軸上にステアリング軸1
9が嵌入され、このステアリング軸19はテーパベアリ
ングである上、下軸受20,21によって、上記ヘッド
パイプ3にその軸心回りに回動自在に支承されている。
一方、前記フロントフォーク4は左右一対のフォークパ
イプ22,22を有し、これら両フォークパイプ22,
22の各上部は、ブラケットであるアッパブラケット2
4とロアブラケット25とにより互いに強固に連結さ
れ、上記アッパブラケット24に前記ハンドル8が取り
付けられている。
【0011】上記ロアブラケット25の左右中央と、前
記ステアリング軸19の下端とは互いに溶接されてい
る。また、上記アッパブラケット24の左右中央には締
結孔26が貫設されている。この締結孔26は上記ステ
アリング軸19の端部に形成されたボルト28に嵌合
し、このボルト28に締結具であるナット29がねじ付
けられている。
記ステアリング軸19の下端とは互いに溶接されてい
る。また、上記アッパブラケット24の左右中央には締
結孔26が貫設されている。この締結孔26は上記ステ
アリング軸19の端部に形成されたボルト28に嵌合
し、このボルト28に締結具であるナット29がねじ付
けられている。
【0012】上記締結孔26の内周面とボルト28の外
周面との間には筒状スペーサ30が介設されている。こ
のスペーサ30の下端には鍔部31が形成され、この鍔
部31はアッパブラケット24の下面と、上記上軸受2
0のインナレースの上面との間に介設されている。更
に、上記鍔部31と上記上軸受20のインナレースの上
面との間には円環状のシール体32が介設され、これは
上記上軸受20の上面を閉じている。
周面との間には筒状スペーサ30が介設されている。こ
のスペーサ30の下端には鍔部31が形成され、この鍔
部31はアッパブラケット24の下面と、上記上軸受2
0のインナレースの上面との間に介設されている。更
に、上記鍔部31と上記上軸受20のインナレースの上
面との間には円環状のシール体32が介設され、これは
上記上軸受20の上面を閉じている。
【0013】そして、上記ナット29のねじ込みによ
り、上記ステアリング軸19にアッパブラケット24と
ロアブラケット25とが締結され、つまり、ステアリン
グ軸19に対しフロントフォーク4が締結されている。
この状態で、ハンドル8を操向操作すれば、上記ステア
リング軸19がその軸心回りに回動し、これにより回動
するフロントフォーク4によって、前輪7が操向される
ようになっている。
り、上記ステアリング軸19にアッパブラケット24と
ロアブラケット25とが締結され、つまり、ステアリン
グ軸19に対しフロントフォーク4が締結されている。
この状態で、ハンドル8を操向操作すれば、上記ステア
リング軸19がその軸心回りに回動し、これにより回動
するフロントフォーク4によって、前輪7が操向される
ようになっている。
【0014】図1において、上記ステアリング軸19の
軸方向で互いに対面する上記アッパブラケット24とナ
ット29の2つの締結面24a,29aの間には、厚さ
が均一の座金33が介設されている。また、上記ナット
29をねじ込む前の自由状態で、上記両締結面24a,
29aは、上記ステアリング軸19の径方向外方に進む
に従い互いに漸次接近するよう、互いにわずかの角度θ
で傾斜させられている。より詳しくは、アッパブラケッ
ト24の締結面24aはステアリング軸19の軸心に直
交する平坦面とされている。一方、ナット29の締結面
29aは、同上ステアリング軸19と同軸上に位置する
偏平な円錐台状の凹面とされている。
軸方向で互いに対面する上記アッパブラケット24とナ
ット29の2つの締結面24a,29aの間には、厚さ
が均一の座金33が介設されている。また、上記ナット
29をねじ込む前の自由状態で、上記両締結面24a,
29aは、上記ステアリング軸19の径方向外方に進む
に従い互いに漸次接近するよう、互いにわずかの角度θ
で傾斜させられている。より詳しくは、アッパブラケッ
ト24の締結面24aはステアリング軸19の軸心に直
交する平坦面とされている。一方、ナット29の締結面
29aは、同上ステアリング軸19と同軸上に位置する
偏平な円錐台状の凹面とされている。
【0015】そして、前記したようにステアリング軸1
9に対しアッパブラケット24を締結させようとして、
ナット29をねじ付け、このナット29の締結面29a
を上記座金33を介しアッパブラケット24の締結面2
4aに押圧させると、上記ナット29の径方向外端部は
内端部に比べて上記押圧により大きく撓むことから、上
記押圧により両締結面24a,29aが互いにほぼ平行
となって、これら両締結面24a,29aが片当りなく
互いに押圧し合い、上記ナット29が強度上有効に働く
こととなる。
9に対しアッパブラケット24を締結させようとして、
ナット29をねじ付け、このナット29の締結面29a
を上記座金33を介しアッパブラケット24の締結面2
4aに押圧させると、上記ナット29の径方向外端部は
内端部に比べて上記押圧により大きく撓むことから、上
記押圧により両締結面24a,29aが互いにほぼ平行
となって、これら両締結面24a,29aが片当りなく
互いに押圧し合い、上記ナット29が強度上有効に働く
こととなる。
【0016】図4は、上記ナット29の締結面29aを
円錐台状の凹面としたことに代えて、アッパブラケット
24の締結面24aを円錐台状の凹面としたものであ
る。このようにした場合でも、ナット29のしめ込み時
における撓みにより、両締結面24a,29aが互いに
ほぼ平行となり、前記と同じ効果が生じる。また、上記
図示した以外のものとして、次のように構成してもよ
い。即ち、例えば、締結具をナット29と座金33とで
構成し、互いに対面するこれら座金33とアッパブラケ
ット24の両締結面を前記したように互いに傾斜させて
もよい。この場合、上記アッパブラケット24とナット
29の各締結面24a,29aを互いに平行として、上
記座金33の周方向における各部断面を、その径方向内
方に向うテーパ形状にしてもよく、このようにしても、
前記と同じ作用効果が得られる。
円錐台状の凹面としたことに代えて、アッパブラケット
24の締結面24aを円錐台状の凹面としたものであ
る。このようにした場合でも、ナット29のしめ込み時
における撓みにより、両締結面24a,29aが互いに
ほぼ平行となり、前記と同じ効果が生じる。また、上記
図示した以外のものとして、次のように構成してもよ
い。即ち、例えば、締結具をナット29と座金33とで
構成し、互いに対面するこれら座金33とアッパブラケ
ット24の両締結面を前記したように互いに傾斜させて
もよい。この場合、上記アッパブラケット24とナット
29の各締結面24a,29aを互いに平行として、上
記座金33の周方向における各部断面を、その径方向内
方に向うテーパ形状にしてもよく、このようにしても、
前記と同じ作用効果が得られる。
【0017】図2、および図5から図7において、前記
フロントフォーク4の下部には、前記前輪7を制動する
油圧式のディスクブレーキ36が設けられている。上記
ディスクブレーキ36は上記前輪7と共に回転するブレ
ーキディスク37と、このブレーキディスク37を油圧
により挟み付けて上記前輪7を制動させるキャリパ38
とを備え、このキャリパ38は左側のフォークパイプ2
2の下端にボルト39,39によりねじ止めされてい
る。
フロントフォーク4の下部には、前記前輪7を制動する
油圧式のディスクブレーキ36が設けられている。上記
ディスクブレーキ36は上記前輪7と共に回転するブレ
ーキディスク37と、このブレーキディスク37を油圧
により挟み付けて上記前輪7を制動させるキャリパ38
とを備え、このキャリパ38は左側のフォークパイプ2
2の下端にボルト39,39によりねじ止めされてい
る。
【0018】41は圧油ホースで、その一端側は、前記
ハンドル8に向って延びブレーキレバー側に連結されて
いる。また、同上圧油ホース41の他端側は左側のフォ
ークパイプ22の前面に沿って下方に延び、前記車軸6
の下方を迂回した後、同上左側のフォークパイプ22の
下端と、上記ブレーキディスク37との間を通って、上
記キャリパ38に連結されている。
ハンドル8に向って延びブレーキレバー側に連結されて
いる。また、同上圧油ホース41の他端側は左側のフォ
ークパイプ22の前面に沿って下方に延び、前記車軸6
の下方を迂回した後、同上左側のフォークパイプ22の
下端と、上記ブレーキディスク37との間を通って、上
記キャリパ38に連結されている。
【0019】上記各フォークパイプ22の下部前面を覆
うプロテクタ42が設けられている。これらプロテクタ
42の下部は、それぞれボルト43によってフォークパ
イプ22の下端に着脱自在にねじ止めされている。上記
圧油ホース41の上下中途部は、上記左側のフォークパ
イプ22とプロテクタ42との間に収納されている。ま
た、上記プロテクタ42の後面(内面)には上下に4つ
の係止片44が突設されており、これら係止片44に上
記圧油ホース41の上下中途部が係脱自在に係止されて
いる。
うプロテクタ42が設けられている。これらプロテクタ
42の下部は、それぞれボルト43によってフォークパ
イプ22の下端に着脱自在にねじ止めされている。上記
圧油ホース41の上下中途部は、上記左側のフォークパ
イプ22とプロテクタ42との間に収納されている。ま
た、上記プロテクタ42の後面(内面)には上下に4つ
の係止片44が突設されており、これら係止片44に上
記圧油ホース41の上下中途部が係脱自在に係止されて
いる。
【0020】図7において、上記係止片44は、プロテ
クタ42の後面から後方に突出した後、車体の幅方向中
央側に向って円弧状に折り曲げられ、これに、上記した
ように圧油ホース41が係止されている。上記ディスク
ブレーキ36を制動動作させようとして、ブレーキレバ
ーを操作すると、圧油ホース41内の油圧が上昇して、
この圧油ホース41が、車体外側方に向って曲がろうと
する。この場合の圧油ホース41の動作は、上記係止片
44への係止勝手となり、この係止片44から不意に外
れることが防止される。つまり、上記構成の係止片44
によれば、圧油ホース41の係止が確実になされること
となる。
クタ42の後面から後方に突出した後、車体の幅方向中
央側に向って円弧状に折り曲げられ、これに、上記した
ように圧油ホース41が係止されている。上記ディスク
ブレーキ36を制動動作させようとして、ブレーキレバ
ーを操作すると、圧油ホース41内の油圧が上昇して、
この圧油ホース41が、車体外側方に向って曲がろうと
する。この場合の圧油ホース41の動作は、上記係止片
44への係止勝手となり、この係止片44から不意に外
れることが防止される。つまり、上記構成の係止片44
によれば、圧油ホース41の係止が確実になされること
となる。
【0021】
【発明の効果】この発明によれば、ステアリング軸に対
し、フロントフォークのブラケットを締結具により締結
させるようにした場合に、上記締結具の自由状態で、上
記ステアリング軸の軸方向で互いに対面する上記ブラケ
ットと締結具の2つの締結面が同上ステアリング軸の径
方向外方に進むに従い互いに漸次接近するよう、上記両
締結面を互いに傾斜させてある。このため、ステアリン
グ軸に対しブラケットを締結させようとして、締結具を
ねじ付け、この締結具の締結面をブラケットの締結面に
押圧させると、上記締結具の径方向外端部は内端部に比
べて上記押圧により大きく撓むことから、上記押圧によ
り両締結面が互いにほぼ平行となって、これら両締結面
が片当りなく互いに押圧し合い、上記締結具が強度上有
効に働くこととなる。よって、上記ステアリング軸に対
するフロントフォークの締結に、緩みが生じることが防
止される。
し、フロントフォークのブラケットを締結具により締結
させるようにした場合に、上記締結具の自由状態で、上
記ステアリング軸の軸方向で互いに対面する上記ブラケ
ットと締結具の2つの締結面が同上ステアリング軸の径
方向外方に進むに従い互いに漸次接近するよう、上記両
締結面を互いに傾斜させてある。このため、ステアリン
グ軸に対しブラケットを締結させようとして、締結具を
ねじ付け、この締結具の締結面をブラケットの締結面に
押圧させると、上記締結具の径方向外端部は内端部に比
べて上記押圧により大きく撓むことから、上記押圧によ
り両締結面が互いにほぼ平行となって、これら両締結面
が片当りなく互いに押圧し合い、上記締結具が強度上有
効に働くこととなる。よって、上記ステアリング軸に対
するフロントフォークの締結に、緩みが生じることが防
止される。
【図1】図3の部分拡大断面図である。
【図2】自動二輪車の全体側面図である。
【図3】図2の部分拡大断面図である。
【図4】他の実施例で、図1に相当する図である。
【図5】図2の部分拡大図である。
【図6】図5で示したものの正面図である。
【図7】図5の7‐7線矢視断面図である。
【図8】従来例で、図1に相当する図である。
1 自動二輪車(鞍乗型車両) 2 車体フレーム 3 ヘッドパイプ 4 フロントフォーク 19 ステアリング軸 24 アッパブラケット(ブラケット) 24a 締結面 26 締結孔 28 ボルト(端部) 29 ナット(締結具) 29a 締結面
Claims (1)
- 【請求項1】 車体フレームのヘッドパイプにステアリ
ング軸を支承する一方、フロントフォークのブラケット
に締結孔を貫設し、この締結孔を上記ステアリング軸の
端部に嵌合させて、同上ステアリング軸の端部にねじ付
けた締結具で上記ブラケットをステアリング軸に締結さ
せるようにした鞍乗型車両のフロントフォーク締結構造
において、 上記締結具の自由状態で、上記ステアリング軸の軸方向
で互いに対面する上記ブラケットと締結具の2つの締結
面が同上ステアリング軸の径方向外方に進むに従い互い
に漸次接近するよう、上記両締結面を互いに傾斜させた
鞍乗型車両のフロントフォーク締結構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17180592A JP3205057B2 (ja) | 1992-06-05 | 1992-06-05 | 鞍乗型車両のフロントフォーク締結構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17180592A JP3205057B2 (ja) | 1992-06-05 | 1992-06-05 | 鞍乗型車両のフロントフォーク締結構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05338576A true JPH05338576A (ja) | 1993-12-21 |
JP3205057B2 JP3205057B2 (ja) | 2001-09-04 |
Family
ID=15930053
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17180592A Expired - Lifetime JP3205057B2 (ja) | 1992-06-05 | 1992-06-05 | 鞍乗型車両のフロントフォーク締結構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3205057B2 (ja) |
-
1992
- 1992-06-05 JP JP17180592A patent/JP3205057B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3205057B2 (ja) | 2001-09-04 |
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