JPH05338524A - アンチスキッドブレーキ制御装置用モジュレータ - Google Patents
アンチスキッドブレーキ制御装置用モジュレータInfo
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- JPH05338524A JPH05338524A JP14950292A JP14950292A JPH05338524A JP H05338524 A JPH05338524 A JP H05338524A JP 14950292 A JP14950292 A JP 14950292A JP 14950292 A JP14950292 A JP 14950292A JP H05338524 A JPH05338524 A JP H05338524A
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- brake
- valve
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Abstract
(57)【要約】
【目的】作動応答性をできるだけ向上させることによ
り、アンチスキッドブレーキ制御をより適正に行う。 【構成】制御ピストン11の第2弁座22の非作動位置
が従来と比べて切換制御弁15に接近した位置に設定さ
れている。したがって、制御ピストン11の非作動位置
から排気弁20,22が閉じるまでのストロークが従来
のモジュレータに比し短縮されている。また制御ピスト
ン11には排気口14に連通する通路孔11aと室26
に連通する通路孔11bとが穿設されている。両通路孔
11a,11bとの交差部には、これら通路孔11a,1
1b間を連通、遮断する常閉の第2の排気弁11cが設
けられている。 この第2の排気弁11cは室26の圧
力が制御室10の圧力よりも所定圧以上になったとき開
いて、両通路孔11a,11b間を連通する。
り、アンチスキッドブレーキ制御をより適正に行う。 【構成】制御ピストン11の第2弁座22の非作動位置
が従来と比べて切換制御弁15に接近した位置に設定さ
れている。したがって、制御ピストン11の非作動位置
から排気弁20,22が閉じるまでのストロークが従来
のモジュレータに比し短縮されている。また制御ピスト
ン11には排気口14に連通する通路孔11aと室26
に連通する通路孔11bとが穿設されている。両通路孔
11a,11bとの交差部には、これら通路孔11a,1
1b間を連通、遮断する常閉の第2の排気弁11cが設
けられている。 この第2の排気弁11cは室26の圧
力が制御室10の圧力よりも所定圧以上になったとき開
いて、両通路孔11a,11b間を連通する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧縮空気を用いた自動
車等の車両の制動装置において、スキッド傾向にある車
輪のブレーキ圧力を調整するためのアンチスキッドブレ
ーキ制御装置用モジュレータに関するものである。
車等の車両の制動装置において、スキッド傾向にある車
輪のブレーキ圧力を調整するためのアンチスキッドブレ
ーキ制御装置用モジュレータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】アンチスキッドブレーキ制御(以下、A
BS制御ともいう)は、制動時に車輪がスキッド傾向と
なったことを検出したとき、その車輪のブレーキ力を弱
めてスキッド傾向を解消し、その後再びブレーキ力を大
きくすることにより、車両の操縦を安定させると共に、
制動距離ができるだけ短くなるようにブレーキ制御を行
うものである。
BS制御ともいう)は、制動時に車輪がスキッド傾向と
なったことを検出したとき、その車輪のブレーキ力を弱
めてスキッド傾向を解消し、その後再びブレーキ力を大
きくすることにより、車両の操縦を安定させると共に、
制動距離ができるだけ短くなるようにブレーキ制御を行
うものである。
【0003】従来、このアンチスキッドブレーキ制御を
空気圧による車両制動装置に適用したアンチスキッドブ
レーキ制御装置が、例えば特開昭50ー96773号公
報等により提案されている。
空気圧による車両制動装置に適用したアンチスキッドブ
レーキ制御装置が、例えば特開昭50ー96773号公
報等により提案されている。
【0004】図6は、このような従来のアンチスキッド
ブレーキ制御装置の一例を示す図である。図6に示すよ
うに、このABS制御装置は、車輪速度を検出する車輪
速センサ1、車輪のブレーキ圧力を調整するモジュレー
タ2、制動力を発生するブレーキアクチュエータ3、ブ
レーキペダル4によって開閉制御されるデュアルブレー
キバルブ5、圧縮空気を貯溜するエアタンク6、モジュ
レータ2を制御するABSコントローラ(以下、ABS
ECUともいう)7を備えている。
ブレーキ制御装置の一例を示す図である。図6に示すよ
うに、このABS制御装置は、車輪速度を検出する車輪
速センサ1、車輪のブレーキ圧力を調整するモジュレー
タ2、制動力を発生するブレーキアクチュエータ3、ブ
レーキペダル4によって開閉制御されるデュアルブレー
キバルブ5、圧縮空気を貯溜するエアタンク6、モジュ
レータ2を制御するABSコントローラ(以下、ABS
ECUともいう)7を備えている。
【0005】このように構成されたABS制御装置にお
いては、車輪速センサ1からの車輪速度がABS EC
U7に伝送される。ブレーキ作動中に、ABS ECU
7がこの車輪速度に基づいて例えば車輪減速度やスリッ
プ率等のアンチスキッドブレーキ制御に関する諸値を演
算する。そして、ABS ECU7は、その演算結果に
より制動車輪がスキッド傾向にあると判断すると、スキ
ッド傾向にある制動車輪に対応するモジュレータ2に制
御信号を出力する。これにより、モジュレータ2はその
車輪のスキッド傾向を解消するようにブレーキアクチュ
エータ3のブレーキ圧を調整する。こうして、ABS制
御装置はアンチスキッドブレーキ制御を行う。
いては、車輪速センサ1からの車輪速度がABS EC
U7に伝送される。ブレーキ作動中に、ABS ECU
7がこの車輪速度に基づいて例えば車輪減速度やスリッ
プ率等のアンチスキッドブレーキ制御に関する諸値を演
算する。そして、ABS ECU7は、その演算結果に
より制動車輪がスキッド傾向にあると判断すると、スキ
ッド傾向にある制動車輪に対応するモジュレータ2に制
御信号を出力する。これにより、モジュレータ2はその
車輪のスキッド傾向を解消するようにブレーキアクチュ
エータ3のブレーキ圧を調整する。こうして、ABS制
御装置はアンチスキッドブレーキ制御を行う。
【0006】図7に示すようにモジュレータ2は、ブレ
ーキバルブ5からのブレーキ作動信号圧が通路8(図6
に図示)を介して供給される信号圧入力口9と、この信
号圧入力口9に連通する制御室10を区画形成する制御
ピストン11と、常時エアタンク6に連通して所定圧の
圧縮空気が導入されている圧縮空気導入口12と、ブレ
ーキアクチェータ3に接続される出力口13と、大気に
連通する排気口14と、圧縮空気導入口12および出力
口13間の通路と出力口13および排気口14間の通路
との交差部に設けられた切換制御弁15と、信号圧入力
口9および制御室10間の通路に設けられた電磁弁から
なる常開のABS制御用保持バルブ16と、制御室10
に連通してブレーキ作動信号圧を排出する信号圧排出口
17と、制御室10および信号圧排出口17間の通路に
設けられた電磁弁からなる常閉のABS制御用排気バル
ブ18と、信号圧排出口17に設けられ、排気音を遮断
するエキゾーストカバー19とを備えている。
ーキバルブ5からのブレーキ作動信号圧が通路8(図6
に図示)を介して供給される信号圧入力口9と、この信
号圧入力口9に連通する制御室10を区画形成する制御
ピストン11と、常時エアタンク6に連通して所定圧の
圧縮空気が導入されている圧縮空気導入口12と、ブレ
ーキアクチェータ3に接続される出力口13と、大気に
連通する排気口14と、圧縮空気導入口12および出力
口13間の通路と出力口13および排気口14間の通路
との交差部に設けられた切換制御弁15と、信号圧入力
口9および制御室10間の通路に設けられた電磁弁から
なる常開のABS制御用保持バルブ16と、制御室10
に連通してブレーキ作動信号圧を排出する信号圧排出口
17と、制御室10および信号圧排出口17間の通路に
設けられた電磁弁からなる常閉のABS制御用排気バル
ブ18と、信号圧排出口17に設けられ、排気音を遮断
するエキゾーストカバー19とを備えている。
【0007】制御ピストン11は、ブレーキ作動時にモ
ジュレータ本体24に設けられたストッパ24aにより
その上限位置が規制されている。切換制御弁15は、弁
体20と、モジュレータ本体24に設けられた第1弁座
21と、制御ピストン11に設けられた第2弁座22と
から構成されている。弁体20と第1弁座21とにより
常閉の給気弁20,21が構成されるとともに、弁体2
0と第2弁座22とにより常開の排気弁20,22が構
成される。
ジュレータ本体24に設けられたストッパ24aにより
その上限位置が規制されている。切換制御弁15は、弁
体20と、モジュレータ本体24に設けられた第1弁座
21と、制御ピストン11に設けられた第2弁座22と
から構成されている。弁体20と第1弁座21とにより
常閉の給気弁20,21が構成されるとともに、弁体2
0と第2弁座22とにより常開の排気弁20,22が構
成される。
【0008】そしてブレーキ非作動時には、この切換制
御弁15は、図示のようにばね23の付勢力により給気
弁20,21が閉じるとともに、排気弁20,22が開く
ことにより、出力口13を圧縮空気導入口12から遮断
するとともに排気口14と連通させるように制御する。
またブレーキ作動時には、切換制御弁15は、制御ピス
トン11が下降して排気弁20,22が閉じ、かつ弁体
20が下降して給気弁20,21を開くことにより、出
力口13を圧縮空気導入口12と連通させるとともに排
気口14から遮断するように制御する。
御弁15は、図示のようにばね23の付勢力により給気
弁20,21が閉じるとともに、排気弁20,22が開く
ことにより、出力口13を圧縮空気導入口12から遮断
するとともに排気口14と連通させるように制御する。
またブレーキ作動時には、切換制御弁15は、制御ピス
トン11が下降して排気弁20,22が閉じ、かつ弁体
20が下降して給気弁20,21を開くことにより、出
力口13を圧縮空気導入口12と連通させるとともに排
気口14から遮断するように制御する。
【0009】保持バルブ16および排気バルブ18は、
ともにABS ECU7によってその開閉が制御される
ようになっている。すなわち、ABS ECU7は保持
バルブ16を閉じて制御室10にブレーキ作動信号圧が
それ以上供給されるのを阻止し、また排気バルブ18を
開いて制御室10内のブレーキ作動信号圧を排出するよ
うに制御する。なお、図において保持バルブ16と排気
バルブ18とを便宜上上下に示しているが、実際にはこ
れらの両バルブ16,18は同一平面内に配設されてい
る。そして、制御室10はチェックバルブ25を介して
信号圧入力口9に連通している。このチェックバルブ2
5は、信号圧入力口9の圧力が制御室10の圧力より所
定圧以下になったとき制御室10から信号圧入力口9へ
向かう空気の流れのみを許容する。
ともにABS ECU7によってその開閉が制御される
ようになっている。すなわち、ABS ECU7は保持
バルブ16を閉じて制御室10にブレーキ作動信号圧が
それ以上供給されるのを阻止し、また排気バルブ18を
開いて制御室10内のブレーキ作動信号圧を排出するよ
うに制御する。なお、図において保持バルブ16と排気
バルブ18とを便宜上上下に示しているが、実際にはこ
れらの両バルブ16,18は同一平面内に配設されてい
る。そして、制御室10はチェックバルブ25を介して
信号圧入力口9に連通している。このチェックバルブ2
5は、信号圧入力口9の圧力が制御室10の圧力より所
定圧以下になったとき制御室10から信号圧入力口9へ
向かう空気の流れのみを許容する。
【0010】このように構成されたモジュレータ2にお
いては、通常のサービスブレーキ作動時に、ブレーキペ
ダル4を踏み込んでブレーキバルブ5を開くことによ
り、ブレーキ作動信号圧が通路8および信号圧入力口9
を通って制御室10内に供給されると、図8に示すよう
に制御ピストン11が下動して、切換制御弁15が切り
換えられ、給気弁20,21が開くとともに排気弁20,
22が閉じる。これにより、圧縮空気が圧縮空気導入口
12から開いた給気弁20,21および出力口13を通
ってブレーキアクチュエータ3に導入され、サービスブ
レーキが作動する。
いては、通常のサービスブレーキ作動時に、ブレーキペ
ダル4を踏み込んでブレーキバルブ5を開くことによ
り、ブレーキ作動信号圧が通路8および信号圧入力口9
を通って制御室10内に供給されると、図8に示すよう
に制御ピストン11が下動して、切換制御弁15が切り
換えられ、給気弁20,21が開くとともに排気弁20,
22が閉じる。これにより、圧縮空気が圧縮空気導入口
12から開いた給気弁20,21および出力口13を通
ってブレーキアクチュエータ3に導入され、サービスブ
レーキが作動する。
【0011】ブレーキペダル4を解放してブレーキバル
ブ5を閉じると、制御室10内のブレーキ作動信号圧が
信号圧入力口9、通路8およびブレーキバルブ5を通っ
て大気に排出される。この結果、図7に示すように制御
ピストン11が上動して、切換制御弁15が切り換えら
れ、給気弁20,21が閉じるとともに排気弁20,22
が開く。これにより、ブレーキアクチュエータ3内の圧
縮空気が出力口13および開いた排気弁20,22を通
って、排気口14から大気に排出され、サービスブレー
キが解除する。
ブ5を閉じると、制御室10内のブレーキ作動信号圧が
信号圧入力口9、通路8およびブレーキバルブ5を通っ
て大気に排出される。この結果、図7に示すように制御
ピストン11が上動して、切換制御弁15が切り換えら
れ、給気弁20,21が閉じるとともに排気弁20,22
が開く。これにより、ブレーキアクチュエータ3内の圧
縮空気が出力口13および開いた排気弁20,22を通
って、排気口14から大気に排出され、サービスブレー
キが解除する。
【0012】ブレーキ作動中に、ABS ECU7が制
動車輪のスキッド傾向を検出すると、図9に示すように
ABS ECU7は保持バルブ16を閉じる。このた
め、制御室10にブレーキ作動信号圧がそれ以上供給さ
れなくなり、制御室10内のブレーキ作動信号圧は一定
に保持される。これにより、切換制御弁15は、給気弁
20,21および排気弁20,22がともに閉じた平衡状
態になり、ブレーキアクチュエータ3のブレーキ圧がそ
れ以上上昇しなく、一定に保持される。
動車輪のスキッド傾向を検出すると、図9に示すように
ABS ECU7は保持バルブ16を閉じる。このた
め、制御室10にブレーキ作動信号圧がそれ以上供給さ
れなくなり、制御室10内のブレーキ作動信号圧は一定
に保持される。これにより、切換制御弁15は、給気弁
20,21および排気弁20,22がともに閉じた平衡状
態になり、ブレーキアクチュエータ3のブレーキ圧がそ
れ以上上昇しなく、一定に保持される。
【0013】このブレーキ圧保持状態にしても、制動車
輪のスキッド傾向が未だ解消されないと、ABS EC
U7は排気バルブ18を開く。このため、制御室10内
のブレーキ作動信号圧が排出され、制御室10内のブレ
ーキ作動信号圧は減圧される。これにより、図10に示
すように制御ピストン11が上動して、排気弁20,2
2が開くので、ブレーキアクチュエータ3のブレーキ圧
が減圧される。このブレーキアクチュエータ3の減圧に
より、制動車輪のスキッド傾向が解消すると、ABS
ECU7は排気バルブ18を閉じてブレーキ圧を一定に
保持した後、保持バルブ16を開いてブレーキ作動信号
圧を制御室10に供給するか、あるいは排気バルブ18
を閉じるとともに保持バルブ16を開いてブレーキ作動
信号圧を制御室10に供給するかする。これにより、図
8に示すように制御ピストン11が再び下動して切換制
御弁15が切り換わって、給気弁20,21が開くとと
もに排気弁20,22が閉じて、ブレーキアクチュエー
タ3に再び圧縮空気が導入され、ブレーキ圧が再び上昇
する。このようにして、ABS ECU7が保持バルブ
16および排気バルブ18を制御することにより、アン
チスキッドブレーキ制御が行われる。
輪のスキッド傾向が未だ解消されないと、ABS EC
U7は排気バルブ18を開く。このため、制御室10内
のブレーキ作動信号圧が排出され、制御室10内のブレ
ーキ作動信号圧は減圧される。これにより、図10に示
すように制御ピストン11が上動して、排気弁20,2
2が開くので、ブレーキアクチュエータ3のブレーキ圧
が減圧される。このブレーキアクチュエータ3の減圧に
より、制動車輪のスキッド傾向が解消すると、ABS
ECU7は排気バルブ18を閉じてブレーキ圧を一定に
保持した後、保持バルブ16を開いてブレーキ作動信号
圧を制御室10に供給するか、あるいは排気バルブ18
を閉じるとともに保持バルブ16を開いてブレーキ作動
信号圧を制御室10に供給するかする。これにより、図
8に示すように制御ピストン11が再び下動して切換制
御弁15が切り換わって、給気弁20,21が開くとと
もに排気弁20,22が閉じて、ブレーキアクチュエー
タ3に再び圧縮空気が導入され、ブレーキ圧が再び上昇
する。このようにして、ABS ECU7が保持バルブ
16および排気バルブ18を制御することにより、アン
チスキッドブレーキ制御が行われる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
モジュレータ2においては、制御室10の容積、制御ピ
ストン11の非作動位置から給気弁20,21が開く位
置までのストローク、給気弁20,21および排気弁2
0,22の作動開始圧、および制御ピストン11の最大
ストロークから排気弁20,22が開く位置までのスト
ローク等が切換制御弁15の作動、戻り動作の応答性に
影響する。しかし、通常はブレーキバルブ5からモジュ
レータ2までの通路8の容積が制御室10の容積により
も非常に大きく設定されていて、通常ブレーキ時は通路
8へのエアの供給および排気に時間がかかるので、この
切換制御弁15の応答性はブレーキシステム全体の応答
性にはほとんど影響を及ぼすことはない。
モジュレータ2においては、制御室10の容積、制御ピ
ストン11の非作動位置から給気弁20,21が開く位
置までのストローク、給気弁20,21および排気弁2
0,22の作動開始圧、および制御ピストン11の最大
ストロークから排気弁20,22が開く位置までのスト
ローク等が切換制御弁15の作動、戻り動作の応答性に
影響する。しかし、通常はブレーキバルブ5からモジュ
レータ2までの通路8の容積が制御室10の容積により
も非常に大きく設定されていて、通常ブレーキ時は通路
8へのエアの供給および排気に時間がかかるので、この
切換制御弁15の応答性はブレーキシステム全体の応答
性にはほとんど影響を及ぼすことはない。
【0015】しかしながら、この切換制御弁15の応答
性は、ABS制御には影響を及ぼすようになる。すなわ
ち、切換制御弁15はその戻り応答性を良好にするため
に、ブレーキアクチュエータ3内の圧縮空気の排気する
時間をできるだけ短くする必要がある。そこで、戻り時
の排気弁20,22の開度が大きく設定されており、こ
のため制御ピストン11の非作動位置から排気弁20,
22が閉じるまでのストロークが大きくなっている。
性は、ABS制御には影響を及ぼすようになる。すなわ
ち、切換制御弁15はその戻り応答性を良好にするため
に、ブレーキアクチュエータ3内の圧縮空気の排気する
時間をできるだけ短くする必要がある。そこで、戻り時
の排気弁20,22の開度が大きく設定されており、こ
のため制御ピストン11の非作動位置から排気弁20,
22が閉じるまでのストロークが大きくなっている。
【0016】このように制御ピストン11のストローク
が大きいと、切換制御弁15の平衡時、すなわち供給弁
20,21および排気弁20,22がともに閉じた状態で
の制御室10の容積も、制御ピストン11の非作動位置
での制御室10の容積に比べてかなり大きくなる。この
ため、モジュレータ2の排気バルブ18が開いたときか
ら切換制御弁15の排気弁20,22が開くまでに、排
気バルブ18から排出しなければならない制御室10内
の圧縮空気の量が多くなり、ABS制御における減圧開
始のために排気バルブ18が開かれたときから、切換制
御弁15の排気弁20,22が開くまでに多くの時間が
かかってしまう。その結果、排気バルブ18が開かれた
ときからブレーキアクチュエータ3内の圧縮空気を排出
開始するまでにかなりの遅れが生じてしまう。
が大きいと、切換制御弁15の平衡時、すなわち供給弁
20,21および排気弁20,22がともに閉じた状態で
の制御室10の容積も、制御ピストン11の非作動位置
での制御室10の容積に比べてかなり大きくなる。この
ため、モジュレータ2の排気バルブ18が開いたときか
ら切換制御弁15の排気弁20,22が開くまでに、排
気バルブ18から排出しなければならない制御室10内
の圧縮空気の量が多くなり、ABS制御における減圧開
始のために排気バルブ18が開かれたときから、切換制
御弁15の排気弁20,22が開くまでに多くの時間が
かかってしまう。その結果、排気バルブ18が開かれた
ときからブレーキアクチュエータ3内の圧縮空気を排出
開始するまでにかなりの遅れが生じてしまう。
【0017】しかも、制御ピストン11が排気弁20,
22の開き始める位置から非作動位置までにストローク
する間における制御室10の容積変化量、すなわち制御
ピストン11のストローク時における制御室10の容積
変化率がきわめて大きいのに対して、排気バルブ18の
排出量が比較的小さいので、制御ピストン11の戻り時
に制御室10内のブレーキ作動信号圧が低下し難い。こ
のため、制御ピストン11の戻りに時間がかかり、ブレ
ーキアクチュエータ3のブレーキ圧の減圧に時間がかか
ってしまう。
22の開き始める位置から非作動位置までにストローク
する間における制御室10の容積変化量、すなわち制御
ピストン11のストローク時における制御室10の容積
変化率がきわめて大きいのに対して、排気バルブ18の
排出量が比較的小さいので、制御ピストン11の戻り時
に制御室10内のブレーキ作動信号圧が低下し難い。こ
のため、制御ピストン11の戻りに時間がかかり、ブレ
ーキアクチュエータ3のブレーキ圧の減圧に時間がかか
ってしまう。
【0018】このようにABS制御の減圧のために排気
バルブ18が開いても、ブレーキアクチュエータ3内の
圧縮空気を排出開始するまでの時間およびブレーキアク
チュエータ3のブレーキ圧の減圧に要する時間が多くか
かってしまうので、車輪のスキッド傾向の解消が遅れ、
ABS制御を適正に行いにくくなってしまう。
バルブ18が開いても、ブレーキアクチュエータ3内の
圧縮空気を排出開始するまでの時間およびブレーキアク
チュエータ3のブレーキ圧の減圧に要する時間が多くか
かってしまうので、車輪のスキッド傾向の解消が遅れ、
ABS制御を適正に行いにくくなってしまう。
【0019】また、ABS制御がブレーキ圧の減圧状態
からブレーキ保持状態に入る場合においては、制御ピス
トン11のストロークが大きいために、排気弁20,2
2が閉じるまでに時間がかかってブレーキアクチュエー
タ3内の圧縮空気が排出し過ぎ、ブレーキ力が低下し過
ぎてしまう。更に、前述したように制御ピストン11の
ストロークが大きいことにより、制御室10の容積変化
が大きく、このため制御室10内の圧力が排気バルブ1
8が閉じた時点での圧力より大きく低下してしまい、切
換制御弁15の平衡状態でのブレーキ力が低下してしま
う。このようにブレーキ保持状態でのブレーキ力が小さ
くなって次の増圧状態に入ったときにブレーキ力の回復
が遅れてしまい、停止距離が延びてしまう。
からブレーキ保持状態に入る場合においては、制御ピス
トン11のストロークが大きいために、排気弁20,2
2が閉じるまでに時間がかかってブレーキアクチュエー
タ3内の圧縮空気が排出し過ぎ、ブレーキ力が低下し過
ぎてしまう。更に、前述したように制御ピストン11の
ストロークが大きいことにより、制御室10の容積変化
が大きく、このため制御室10内の圧力が排気バルブ1
8が閉じた時点での圧力より大きく低下してしまい、切
換制御弁15の平衡状態でのブレーキ力が低下してしま
う。このようにブレーキ保持状態でのブレーキ力が小さ
くなって次の増圧状態に入ったときにブレーキ力の回復
が遅れてしまい、停止距離が延びてしまう。
【0020】更に、ABS制御がブレーキ圧の保持状態
からブレーキ圧の増圧状態に入る場合においては、切換
制御弁15が平衡状態にあって給気弁20,21および
排気弁20,22がともに閉じている状態にあり、制御
ピストン11は非作動位置から排気弁20,22が閉じ
る位置まで大きくストロークしており、したがって制御
室10の容積が大きくなっている。このため、保持バル
ブ16が開いてブレーキバルブ5からのブレーキ作動信
号圧が制御室10内に供給されても、制御室10内の圧
力が上昇する速度が遅くなり、ブレーキ圧の増圧が遅れ
てしまう。
からブレーキ圧の増圧状態に入る場合においては、切換
制御弁15が平衡状態にあって給気弁20,21および
排気弁20,22がともに閉じている状態にあり、制御
ピストン11は非作動位置から排気弁20,22が閉じ
る位置まで大きくストロークしており、したがって制御
室10の容積が大きくなっている。このため、保持バル
ブ16が開いてブレーキバルブ5からのブレーキ作動信
号圧が制御室10内に供給されても、制御室10内の圧
力が上昇する速度が遅くなり、ブレーキ圧の増圧が遅れ
てしまう。
【0021】このように従来のABS制御装置用モジュ
レータにおいては、モジュレータの作動応答性が悪いた
め、ABS制御が必ずしも適正に行われているとは言え
ない場合がある。
レータにおいては、モジュレータの作動応答性が悪いた
め、ABS制御が必ずしも適正に行われているとは言え
ない場合がある。
【0022】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、作動応答性をできるだけ
向上させることにより、アンチスキッドブレーキ制御を
より適正に行うことができるアンチスキッドブレーキ制
御装置用モジュレータを提供することである。
たものであって、その目的は、作動応答性をできるだけ
向上させることにより、アンチスキッドブレーキ制御を
より適正に行うことができるアンチスキッドブレーキ制
御装置用モジュレータを提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、ブレーキバルブからのブレー
キ作動信号圧が供給される信号圧入力口と、この信号圧
入力口に連通する制御室を区画形成する制御ピストン
と、所定圧の圧縮空気が導入される圧縮空気導入口と、
ブレーキアクチェータに接続される出力口と、大気に連
通する排気口と、前記圧縮空気導入口および前記出力口
間の通路と前記出力口および前記排気口間の通路との交
差部に設けられ、前記制御ピストンによって作動されて
前記圧縮空気導入口と前記出力口との連通、遮断を制御
する常閉の給気弁および前記出力口と前記排気口との連
通、遮断を制御する常開の排気弁を有する切換制御弁
と、前記信号圧入力口および前記制御室間の通路に設け
られたアンチスキッドブレーキ制御用保持バルブと、前
記制御室に連通して前記ブレーキ作動信号圧を排出する
信号圧排出口と、前記制御室および前記信号圧排出口間
の通路に設けられたアンチスキッドブレーキ制御用排気
バルブとを備えているアンチスキッドブレーキ制御装置
用モジュレータにおいて、前記制御ピストンに、通常時
閉じていて、前記制御ピストンの一面側の前記出力口に
常時連通する室の圧力と前記制御ピストンの他面側の前
記制御室の圧力との差圧が所定値以上になったときに開
いて、前記出力口に常時連通する室と前記排気口とを連
通させる第2の排気弁が設けられていることを特徴とし
ている。
めに、請求項1の発明は、ブレーキバルブからのブレー
キ作動信号圧が供給される信号圧入力口と、この信号圧
入力口に連通する制御室を区画形成する制御ピストン
と、所定圧の圧縮空気が導入される圧縮空気導入口と、
ブレーキアクチェータに接続される出力口と、大気に連
通する排気口と、前記圧縮空気導入口および前記出力口
間の通路と前記出力口および前記排気口間の通路との交
差部に設けられ、前記制御ピストンによって作動されて
前記圧縮空気導入口と前記出力口との連通、遮断を制御
する常閉の給気弁および前記出力口と前記排気口との連
通、遮断を制御する常開の排気弁を有する切換制御弁
と、前記信号圧入力口および前記制御室間の通路に設け
られたアンチスキッドブレーキ制御用保持バルブと、前
記制御室に連通して前記ブレーキ作動信号圧を排出する
信号圧排出口と、前記制御室および前記信号圧排出口間
の通路に設けられたアンチスキッドブレーキ制御用排気
バルブとを備えているアンチスキッドブレーキ制御装置
用モジュレータにおいて、前記制御ピストンに、通常時
閉じていて、前記制御ピストンの一面側の前記出力口に
常時連通する室の圧力と前記制御ピストンの他面側の前
記制御室の圧力との差圧が所定値以上になったときに開
いて、前記出力口に常時連通する室と前記排気口とを連
通させる第2の排気弁が設けられていることを特徴とし
ている。
【0024】また請求項2の発明は、前記第2の排気弁
が、前記制御ピストンに穿設された前記排気口に連通す
る通路孔と前記制御ピストンに穿設された前記出力口に
常時連通する室に連通する通路孔との交差部に、通常時
は前記両通路孔の連通を遮断するように設けられている
ことを特徴としている。更に請求項3の発明は、前記第
2の排気弁がダイヤフラムによって形成されていること
を特徴としている。
が、前記制御ピストンに穿設された前記排気口に連通す
る通路孔と前記制御ピストンに穿設された前記出力口に
常時連通する室に連通する通路孔との交差部に、通常時
は前記両通路孔の連通を遮断するように設けられている
ことを特徴としている。更に請求項3の発明は、前記第
2の排気弁がダイヤフラムによって形成されていること
を特徴としている。
【0025】
【作用】このように構成された本発明のアンチスキッド
ブレーキ制御装置用モジュレータにおいては、ABS制
御におけるブレーキ圧の減圧のときABS制御用排気バ
ルブが開き、制御室内のブレーキ作動信号圧がこのAB
S制御用排気バルブを通って大気に排出される。これに
より制御室の圧力が低下し、制御ピストンが非作動位置
の方へ移動して切換制御弁の排気弁が開き、ブレーキア
クチュエータ内の圧縮空気が排気弁を通って排気口から
大気に排出される。このとき制御室の圧力の低下が大き
くなり、制御ピストンの一面側の出力口に常時連通する
室の圧力と制御ピストンの他面側の制御室の圧力との差
圧が所定値以上になると、第2の排気弁が開き、ブレー
キアクチュエータ内の圧縮空気がこの第2の排気弁を通
ることによっても排気口から大気に排出されるようにな
る。
ブレーキ制御装置用モジュレータにおいては、ABS制
御におけるブレーキ圧の減圧のときABS制御用排気バ
ルブが開き、制御室内のブレーキ作動信号圧がこのAB
S制御用排気バルブを通って大気に排出される。これに
より制御室の圧力が低下し、制御ピストンが非作動位置
の方へ移動して切換制御弁の排気弁が開き、ブレーキア
クチュエータ内の圧縮空気が排気弁を通って排気口から
大気に排出される。このとき制御室の圧力の低下が大き
くなり、制御ピストンの一面側の出力口に常時連通する
室の圧力と制御ピストンの他面側の制御室の圧力との差
圧が所定値以上になると、第2の排気弁が開き、ブレー
キアクチュエータ内の圧縮空気がこの第2の排気弁を通
ることによっても排気口から大気に排出されるようにな
る。
【0026】このようにABS制御における減圧時に
は、ブレーキアクチュエータの圧縮空気は切換制御弁の
排気弁と第2の排気弁との両方を通って排出されるよう
になる。したがって、ブレーキアクチュエータの圧縮空
気が第2の排気弁を通って排出される分、切換制御弁の
排気弁を通って排出される圧縮空気の量を少なくするこ
とができる。その結果、切換制御弁の排気弁の開弁量を
比較的小さくすることができるようになり、すなわち制
御ピストンの非作動位置から切換制御弁の排気弁を閉じ
るまでのストロークをより一層小さくすることができる
ようになる。
は、ブレーキアクチュエータの圧縮空気は切換制御弁の
排気弁と第2の排気弁との両方を通って排出されるよう
になる。したがって、ブレーキアクチュエータの圧縮空
気が第2の排気弁を通って排出される分、切換制御弁の
排気弁を通って排出される圧縮空気の量を少なくするこ
とができる。その結果、切換制御弁の排気弁の開弁量を
比較的小さくすることができるようになり、すなわち制
御ピストンの非作動位置から切換制御弁の排気弁を閉じ
るまでのストロークをより一層小さくすることができる
ようになる。
【0027】そして、制御ピストンの非作動位置からの
ストロークが小さくなることから、切換制御弁の平衡状
態、すなわち給気弁および排気弁がともに閉じた状態に
制御ピストンがストロークしたときの制御室の容積は、
制御ピストンの非作動位置のときの制御室の容積に比べ
てそれほど大きく変化しない。したがって、ABS制御
におけるブレーキ圧の減圧および増圧において、制御室
の減圧および増圧がそれぞれともに速く行われるように
なる。しかも、制御ピストンのストローク時における制
御室の容積の変化率も小さくなるので、制御室内の減圧
および増圧がしやすくなる。これにより、モジュレータ
の作動応答性が向上してアンチスキッドブレーキ制御性
が向上するものとなる。アンチスキッドブレーキ制御性
が向上することにより、制御フィーリングが良好になる
とともに停止距離が短縮することができる等、アンチス
キッドブレーキ制御をより適正に行うことができるよう
になる。
ストロークが小さくなることから、切換制御弁の平衡状
態、すなわち給気弁および排気弁がともに閉じた状態に
制御ピストンがストロークしたときの制御室の容積は、
制御ピストンの非作動位置のときの制御室の容積に比べ
てそれほど大きく変化しない。したがって、ABS制御
におけるブレーキ圧の減圧および増圧において、制御室
の減圧および増圧がそれぞれともに速く行われるように
なる。しかも、制御ピストンのストローク時における制
御室の容積の変化率も小さくなるので、制御室内の減圧
および増圧がしやすくなる。これにより、モジュレータ
の作動応答性が向上してアンチスキッドブレーキ制御性
が向上するものとなる。アンチスキッドブレーキ制御性
が向上することにより、制御フィーリングが良好になる
とともに停止距離が短縮することができる等、アンチス
キッドブレーキ制御をより適正に行うことができるよう
になる。
【0028】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。図1は本発明に係るアンチスキッドブレーキ制御装
置用モジュレータの一実施例を示す、図7と同様の断面
図である。なお前述の従来のアンチスキッドブレーキ制
御装置用モジュレータの構成要素と同じ構成要素には同
じ符号を付すことにより、その詳細な説明は省略する。
る。図1は本発明に係るアンチスキッドブレーキ制御装
置用モジュレータの一実施例を示す、図7と同様の断面
図である。なお前述の従来のアンチスキッドブレーキ制
御装置用モジュレータの構成要素と同じ構成要素には同
じ符号を付すことにより、その詳細な説明は省略する。
【0029】図1に示すようにこの実施例においては、
制御ピストン11の第2弁座22の非作動位置は、図7
に示す従来のモジュレータに比べて切換制御弁15に接
近した位置に設定されている。したがって、制御ピスト
ン11の非作動位置から排気弁20,22が閉じるまで
のストロークが従来のモジュレータに比し短縮されてい
る。すなわち、排気弁20,22の開弁量は従来よりも
小さく設定されている。
制御ピストン11の第2弁座22の非作動位置は、図7
に示す従来のモジュレータに比べて切換制御弁15に接
近した位置に設定されている。したがって、制御ピスト
ン11の非作動位置から排気弁20,22が閉じるまで
のストロークが従来のモジュレータに比し短縮されてい
る。すなわち、排気弁20,22の開弁量は従来よりも
小さく設定されている。
【0030】更に、制御ピストン11には排気口14に
連通する軸方向の通路孔11aが穿設されているととも
に、制御ピストン11の制御室10と反対側の室26に
連通する通路孔11bが穿設されている。なお、この室
26は出力口13に常時連通している。
連通する軸方向の通路孔11aが穿設されているととも
に、制御ピストン11の制御室10と反対側の室26に
連通する通路孔11bが穿設されている。なお、この室
26は出力口13に常時連通している。
【0031】そして、これらの通路孔11a,11bと
の交差部には、両通路孔11a,11b間を連通、遮断
する第2の排気弁11cが設けられている。 この第2
の排気弁11cはダイヤフラムからなる弁体11dと弁
座11eとから構成されており、通常時は弁体11dが
弁座11eに着座して、すなわち第2の排気弁11cは
閉じて両通路孔11a,11b間を遮断している。更
に、第2の排気弁11cの上面には制御室10内の圧力
が作用し、また第2の排気弁11cの下面には室26内
の圧力が作用するようになっている。そして、室26の
圧力が制御室10の圧力よりも所定圧以上になると、第
2の排気弁11cは開いて両通路孔11a,11b間を
連通させるようになっている。このように第2の排気弁
11cが開いたときには、室26内の圧縮空気が、通路
孔11b、開いた第2の排気弁11c、通路孔11aお
よび排気口14を通って大気に排出されるようになる。
の交差部には、両通路孔11a,11b間を連通、遮断
する第2の排気弁11cが設けられている。 この第2
の排気弁11cはダイヤフラムからなる弁体11dと弁
座11eとから構成されており、通常時は弁体11dが
弁座11eに着座して、すなわち第2の排気弁11cは
閉じて両通路孔11a,11b間を遮断している。更
に、第2の排気弁11cの上面には制御室10内の圧力
が作用し、また第2の排気弁11cの下面には室26内
の圧力が作用するようになっている。そして、室26の
圧力が制御室10の圧力よりも所定圧以上になると、第
2の排気弁11cは開いて両通路孔11a,11b間を
連通させるようになっている。このように第2の排気弁
11cが開いたときには、室26内の圧縮空気が、通路
孔11b、開いた第2の排気弁11c、通路孔11aお
よび排気口14を通って大気に排出されるようになる。
【0032】このように構成された本実施例のモジュレ
ータの作用について説明する。まず通常ブレーキの作動
時においては、ブレーキバルブ5からブレーキ作動信号
圧が制御室10内に供給されると、図2に示すように従
来のモジュレータと同様に制御ピストン11が下動す
る。これにより、比較的速く排気弁20,22が閉じる
とともに給気弁20,21が開き、圧縮空気がブレーキ
アクチュエータ3へ供給される。このとき、第2の排気
弁11cにおけるダイヤフラム弁体11dの制御室10
側の全面に、制御室10内の圧力が作用するとともに、
弁体11dの室26側の弁座11e径より外側の面に、
室26内の圧力が作用するようになる。しかし、その作
用力の差により、弁体11dが弁座11eに着座し、第
2の排気弁11cが閉じたままとなり、両通路孔11
a,11b間は遮断された状態に保持される。
ータの作用について説明する。まず通常ブレーキの作動
時においては、ブレーキバルブ5からブレーキ作動信号
圧が制御室10内に供給されると、図2に示すように従
来のモジュレータと同様に制御ピストン11が下動す
る。これにより、比較的速く排気弁20,22が閉じる
とともに給気弁20,21が開き、圧縮空気がブレーキ
アクチュエータ3へ供給される。このとき、第2の排気
弁11cにおけるダイヤフラム弁体11dの制御室10
側の全面に、制御室10内の圧力が作用するとともに、
弁体11dの室26側の弁座11e径より外側の面に、
室26内の圧力が作用するようになる。しかし、その作
用力の差により、弁体11dが弁座11eに着座し、第
2の排気弁11cが閉じたままとなり、両通路孔11
a,11b間は遮断された状態に保持される。
【0033】また、この通常ブレーキにおいて、排気弁
20,22の閉動作および給気弁20,21の開動作は従
来のモジュレータより速く行われるが、ブレーキバルブ
5とモジュレータ2との間の通路8の容積が大きいの
で、車両としてのブレーキ応答性はほぼ従来と同じであ
る。
20,22の閉動作および給気弁20,21の開動作は従
来のモジュレータより速く行われるが、ブレーキバルブ
5とモジュレータ2との間の通路8の容積が大きいの
で、車両としてのブレーキ応答性はほぼ従来と同じであ
る。
【0034】ブレーキ解除時には、従来と同様に制御室
10内の圧縮空気が、保持バルブ16、通路8を通って
ブレーキバルブ5から排気され、制御室10内の圧力が
低下する。これにより、図1に示すように制御ピストン
11が上動して排気弁20,22が開き、ブレーキアク
チュエータ3内の圧縮空気が排出し始める。更に、制御
室10内の圧力が低下し、室26と制御室10との圧力
差が所定値以上となると、弁体11dが弁座11eから
離座し、第2の排気弁11cも開く。これにより、ブレ
ーキアクチュエータ3内の圧縮空気は、第2の排気弁1
1cからも排出されるようになる。したがって、制御ピ
ストン11のストロークを小さくすることにより、排気
弁20,22の開弁量が小さくなっても、ブレーキアク
チュエータ3内の圧縮空気の排気速度は、従来のモジュ
レータとほとんど変わらない。
10内の圧縮空気が、保持バルブ16、通路8を通って
ブレーキバルブ5から排気され、制御室10内の圧力が
低下する。これにより、図1に示すように制御ピストン
11が上動して排気弁20,22が開き、ブレーキアク
チュエータ3内の圧縮空気が排出し始める。更に、制御
室10内の圧力が低下し、室26と制御室10との圧力
差が所定値以上となると、弁体11dが弁座11eから
離座し、第2の排気弁11cも開く。これにより、ブレ
ーキアクチュエータ3内の圧縮空気は、第2の排気弁1
1cからも排出されるようになる。したがって、制御ピ
ストン11のストロークを小さくすることにより、排気
弁20,22の開弁量が小さくなっても、ブレーキアク
チュエータ3内の圧縮空気の排気速度は、従来のモジュ
レータとほとんど変わらない。
【0035】ABS制御時においては、まず車輪がスキ
ッド傾向にあると判断されることにより、図3に示すよ
うに保持バルブ16が閉じ、ABS制御は通常ブレーキ
状態からブレーキ圧保持状態に入る。この通常ブレーキ
状態からブレーキ圧保持状態に移行するときは、従来の
モジュレータと同じである。
ッド傾向にあると判断されることにより、図3に示すよ
うに保持バルブ16が閉じ、ABS制御は通常ブレーキ
状態からブレーキ圧保持状態に入る。この通常ブレーキ
状態からブレーキ圧保持状態に移行するときは、従来の
モジュレータと同じである。
【0036】ブレーキ圧保持状態にしても車輪のスキッ
ド傾向が解消されないと、図4に示すように排気バルブ
18が開いて制御室10内のブレーキ作動信号圧が排出
され、ABS制御はブレーキ圧保持状態からブレーキ圧
減圧状態に入る。ブレーキ圧保持状態では切換制御弁1
5が平衡状態になっているが、このときの制御ピストン
11の非作動位置からのストロークが従来のアクチュエ
ータのモジュレータに比べて小さいので、ブレーキ圧保
持状態での制御室10の容積も従来より小さくなってい
る。したがって、排気バルブ18が開いたとき、制御室
10の圧力は従来よりも速く低下するようになる。ま
た、制御ピストン11が切換制御弁15の平衡位置から
非作動位置まで戻るとき、制御室10の容積変化は従来
より小さいので、制御室10の圧力は容易に低下するよ
うになる。
ド傾向が解消されないと、図4に示すように排気バルブ
18が開いて制御室10内のブレーキ作動信号圧が排出
され、ABS制御はブレーキ圧保持状態からブレーキ圧
減圧状態に入る。ブレーキ圧保持状態では切換制御弁1
5が平衡状態になっているが、このときの制御ピストン
11の非作動位置からのストロークが従来のアクチュエ
ータのモジュレータに比べて小さいので、ブレーキ圧保
持状態での制御室10の容積も従来より小さくなってい
る。したがって、排気バルブ18が開いたとき、制御室
10の圧力は従来よりも速く低下するようになる。ま
た、制御ピストン11が切換制御弁15の平衡位置から
非作動位置まで戻るとき、制御室10の容積変化は従来
より小さいので、制御室10の圧力は容易に低下するよ
うになる。
【0037】このようにABS制御が減圧状態に入った
とき、制御室10の圧力は従来より速く低下する。制御
室10の圧力低下により、制御ピストン11が上動し、
排気弁20,22が開く。また、制御室10の圧力が速
く低下することにより、室26と制御室10との圧力差
が所定値以上となるので、第2の排気弁11cも開く。
したがって、ブレーキアクチュエータ3の圧縮空気は、
排気弁20,22と第2の排気弁11cとから排出され
るようになり、大減圧状態となる。
とき、制御室10の圧力は従来より速く低下する。制御
室10の圧力低下により、制御ピストン11が上動し、
排気弁20,22が開く。また、制御室10の圧力が速
く低下することにより、室26と制御室10との圧力差
が所定値以上となるので、第2の排気弁11cも開く。
したがって、ブレーキアクチュエータ3の圧縮空気は、
排気弁20,22と第2の排気弁11cとから排出され
るようになり、大減圧状態となる。
【0038】そして、制御室10内の圧力に対するブレ
ーキアクチュエータ3の圧縮空気の排気速度が、前述し
た通常ブレーキの戻り時で説明したように従来とほとん
ど変わらないので、このように制御室10の圧力が従来
より速く低下する分、ブレーキアクチュエータ3内の減
圧は速くなる。すなわち、モジュレータの減圧時の作動
応答性が向上する。
ーキアクチュエータ3の圧縮空気の排気速度が、前述し
た通常ブレーキの戻り時で説明したように従来とほとん
ど変わらないので、このように制御室10の圧力が従来
より速く低下する分、ブレーキアクチュエータ3内の減
圧は速くなる。すなわち、モジュレータの減圧時の作動
応答性が向上する。
【0039】ブレーキ圧の減圧状態で車輪のスキッド傾
向が解消傾向にあると判断されると、図3に示すように
排気バルブ18が閉じて、ABS制御はブレーキ圧減圧
状態からブレーキ圧保持状態に入る。すなわち、制御ピ
ストン11が非作動位置から下動し、切換制御弁15が
平衡状態になるが、このとき制御ピストン11のストロ
ークが従来より小さいので、排気弁20,22が閉じる
までの時間が短くなるとともに、制御ピストン11の下
動時の制御室10の容積変化が従来より小さいので、制
御室10の圧力低下は従来より小さくなる。このよう
に、ブレーキ圧減圧状態からブレーキ圧保持状態に移行
したときのブレーキ力の低下は従来より小さくなる。し
かも、ブレーキ圧の減圧状態において、排気弁20,2
2と制御ピストン11内の第2の排気弁11cとがとも
に開の状態で排気バルブ18が閉じ、制御ピストン11
の両面に作用する圧力の差圧が所定圧以下になると、図
5に示すように制御ピストン11内の第2の排気弁11
cが閉じ、ブレーキアクチュエータ3の圧縮空気の排気
は排気弁20,22からのみとなる。したがって、ブレ
ーキアクチュエータ3の圧縮空気の排気速度が緩やかに
なり、ブレーキ圧の小減圧状態となる。その結果ブレー
キ圧保持状態になったときのブレーキ力の低下が従来よ
り小さくなる。
向が解消傾向にあると判断されると、図3に示すように
排気バルブ18が閉じて、ABS制御はブレーキ圧減圧
状態からブレーキ圧保持状態に入る。すなわち、制御ピ
ストン11が非作動位置から下動し、切換制御弁15が
平衡状態になるが、このとき制御ピストン11のストロ
ークが従来より小さいので、排気弁20,22が閉じる
までの時間が短くなるとともに、制御ピストン11の下
動時の制御室10の容積変化が従来より小さいので、制
御室10の圧力低下は従来より小さくなる。このよう
に、ブレーキ圧減圧状態からブレーキ圧保持状態に移行
したときのブレーキ力の低下は従来より小さくなる。し
かも、ブレーキ圧の減圧状態において、排気弁20,2
2と制御ピストン11内の第2の排気弁11cとがとも
に開の状態で排気バルブ18が閉じ、制御ピストン11
の両面に作用する圧力の差圧が所定圧以下になると、図
5に示すように制御ピストン11内の第2の排気弁11
cが閉じ、ブレーキアクチュエータ3の圧縮空気の排気
は排気弁20,22からのみとなる。したがって、ブレ
ーキアクチュエータ3の圧縮空気の排気速度が緩やかに
なり、ブレーキ圧の小減圧状態となる。その結果ブレー
キ圧保持状態になったときのブレーキ力の低下が従来よ
り小さくなる。
【0040】ブレーキ圧の保持状態で車輪のスキッド傾
向が更に解消傾向にあると判断されると、図2に示すよ
うに保持バルブ16が開いて、ABS制御はブレーキ圧
保持状態からブレーキ圧増圧状態に入る。すなわち、前
述したようにブレーキ圧保持状態では切換制御弁15が
平衡状態になっていて制御室10の容積が小さくなって
いるので、制御室10の圧力上昇が従来より速く、ブレ
ーキ圧の増圧が遅れを生じることなく行われる。
向が更に解消傾向にあると判断されると、図2に示すよ
うに保持バルブ16が開いて、ABS制御はブレーキ圧
保持状態からブレーキ圧増圧状態に入る。すなわち、前
述したようにブレーキ圧保持状態では切換制御弁15が
平衡状態になっていて制御室10の容積が小さくなって
いるので、制御室10の圧力上昇が従来より速く、ブレ
ーキ圧の増圧が遅れを生じることなく行われる。
【0041】ブレーキ圧の増圧状態で、車輪が再びスキ
ッド傾向にあると判断されることにより、保持バルブ1
6が再び閉じ、ABS制御はブレーキ圧の増圧状態から
ブレーキ圧保持状態に入る。このブレーキ圧増圧状態か
らブレーキ圧保持状態に移行するときは、従来のモジュ
レータと同じである。このように本実施例においては、
モジュレータの作動応答性が向上するようになるので、
ABS制御をより適正に行うことができるようになる。
ッド傾向にあると判断されることにより、保持バルブ1
6が再び閉じ、ABS制御はブレーキ圧の増圧状態から
ブレーキ圧保持状態に入る。このブレーキ圧増圧状態か
らブレーキ圧保持状態に移行するときは、従来のモジュ
レータと同じである。このように本実施例においては、
モジュレータの作動応答性が向上するようになるので、
ABS制御をより適正に行うことができるようになる。
【0042】なお前述の実施例においては、本発明を、
空圧ー液圧変換を行うブレーキアクチュエータを有する
制動装置のアンチスキッドブレーキ制御装置に適用して
説明しているが、本発明は、これに限定されるものでは
なく、圧縮空気のみでブレーキ作動を行うブレーキチャ
ンバを有する制動装置のアンチスキッドブレーキ制御装
置に適用することもできる。
空圧ー液圧変換を行うブレーキアクチュエータを有する
制動装置のアンチスキッドブレーキ制御装置に適用して
説明しているが、本発明は、これに限定されるものでは
なく、圧縮空気のみでブレーキ作動を行うブレーキチャ
ンバを有する制動装置のアンチスキッドブレーキ制御装
置に適用することもできる。
【0043】また、前述の実施例では、ABS制御がブ
レーキ圧保持ーブレーキ圧減圧ーブレーキ圧保持ーブレ
ーキ圧増圧ーブレーキ圧保持の制御パターンにより行う
ものとしているが、ブレーキ圧保持モードのない制御パ
ターン等の他の種々の制御パターンのABS制御装置に
も適用することができることはいうまでもない。
レーキ圧保持ーブレーキ圧減圧ーブレーキ圧保持ーブレ
ーキ圧増圧ーブレーキ圧保持の制御パターンにより行う
ものとしているが、ブレーキ圧保持モードのない制御パ
ターン等の他の種々の制御パターンのABS制御装置に
も適用することができることはいうまでもない。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にかかるアンチスキッドブレーキ制御装置用モジュレー
タによれば、第2の排気弁を設けることによりABS制
御時に制御ピストンのストロークを小さくしているの
で、ABS制御におけるブレーキ圧の減圧および増圧に
おいて、制御室の減圧および増圧を速く行うことがで
き、しかも制御室内の減圧および増圧がしやすくなる。
したがって、モジュレータの作動応答性を向上すること
ができるので、アンチスキッドブレーキ制御性を向上す
ることができる。これにより、制御フィーリングが良好
になるとともに停止距離が短縮することができる等、ア
ンチスキッドブレーキ制御をより適正に行うことができ
るようになる。
にかかるアンチスキッドブレーキ制御装置用モジュレー
タによれば、第2の排気弁を設けることによりABS制
御時に制御ピストンのストロークを小さくしているの
で、ABS制御におけるブレーキ圧の減圧および増圧に
おいて、制御室の減圧および増圧を速く行うことがで
き、しかも制御室内の減圧および増圧がしやすくなる。
したがって、モジュレータの作動応答性を向上すること
ができるので、アンチスキッドブレーキ制御性を向上す
ることができる。これにより、制御フィーリングが良好
になるとともに停止距離が短縮することができる等、ア
ンチスキッドブレーキ制御をより適正に行うことができ
るようになる。
【図1】 本発明に係るアンチスキッドブレーキ制御装
置用モジュレータの一実施例を示し、モジュレータの非
作動状態の断面図である。
置用モジュレータの一実施例を示し、モジュレータの非
作動状態の断面図である。
【図2】 この実施例におけるモジュレータの通常ブレ
ーキまたはABS制御時の増圧状態の断面図である。
ーキまたはABS制御時の増圧状態の断面図である。
【図3】 この実施例におけるモジュレータのABS制
御時の保持状態の断面図である。
御時の保持状態の断面図である。
【図4】 この実施例におけるモジュレータのABS制
御時の大減圧状態の断面図である。
御時の大減圧状態の断面図である。
【図5】 この実施例におけるモジュレータのABS制
御時の小減圧状態の断面図である。
御時の小減圧状態の断面図である。
【図6】 従来の圧縮空気を用いた車両制動装置におけ
るアンチスキッドブレーキ制御装置の一例を概略的に示
す斜視図である。
るアンチスキッドブレーキ制御装置の一例を概略的に示
す斜視図である。
【図7】 従来のアンチスキッドブレーキ制御装置用モ
ジュレータの非作動状態の断面図である。
ジュレータの非作動状態の断面図である。
【図8】 この従来のモジュレータの通常ブレーキまた
はABS制御時の増圧状態の断面図である。
はABS制御時の増圧状態の断面図である。
【図9】 この従来のモジュレータのABS制御時の保
持状態の断面図である。
持状態の断面図である。
【図10】この従来のモジュレータのABS制御時の減
圧状態の断面図である。
圧状態の断面図である。
1…車輪速センサ、2…モジュレータ、3…ブレーキア
クチェータ、4…ブレーキペダル、5…ブレーキバル
ブ、6…エアタンク、7…コントローラ、9…信号圧入
力口、10…制御室、11…制御ピストン、11a,1
1b…通路孔、11c…第2の排気弁、11d…弁体、
11e…弁座、12…圧縮空気導入口、13…出力口、
14…排気口、15…切換制御弁、16…ABS制御用
保持バルブ、17…信号圧排出口、18…ABS制御用
排気バルブ、20…弁体、21…第1弁座、22…第2
弁座、20,21…給気弁、20,22…排気弁、24…
モジュレータ本体、24a…制御ピストン11の非作動
位置を規定するストッパ、26…制御ピストン11にお
ける制御室10側の面と反対側の面に面する室
クチェータ、4…ブレーキペダル、5…ブレーキバル
ブ、6…エアタンク、7…コントローラ、9…信号圧入
力口、10…制御室、11…制御ピストン、11a,1
1b…通路孔、11c…第2の排気弁、11d…弁体、
11e…弁座、12…圧縮空気導入口、13…出力口、
14…排気口、15…切換制御弁、16…ABS制御用
保持バルブ、17…信号圧排出口、18…ABS制御用
排気バルブ、20…弁体、21…第1弁座、22…第2
弁座、20,21…給気弁、20,22…排気弁、24…
モジュレータ本体、24a…制御ピストン11の非作動
位置を規定するストッパ、26…制御ピストン11にお
ける制御室10側の面と反対側の面に面する室
Claims (3)
- 【請求項1】 ブレーキバルブからのブレーキ作動信号
圧が供給される信号圧入力口と、この信号圧入力口に連
通する制御室を区画形成する制御ピストンと、所定圧の
圧縮空気が導入される圧縮空気導入口と、ブレーキアク
チェータに接続される出力口と、大気に連通する排気口
と、前記圧縮空気導入口および前記出力口間の通路と前
記出力口および前記排気口間の通路との交差部に設けら
れ、前記制御ピストンによって作動されて前記圧縮空気
導入口と前記出力口との連通、遮断を制御する常閉の給
気弁および前記出力口と前記排気口との連通、遮断を制
御する常開の排気弁を有する切換制御弁と、前記信号圧
入力口および前記制御室間の通路に設けられたアンチス
キッドブレーキ制御用保持バルブと、前記制御室に連通
して前記ブレーキ作動信号圧を排出する信号圧排出口
と、前記制御室および前記信号圧排出口間の通路に設け
られたアンチスキッドブレーキ制御用排気バルブとを備
えているアンチスキッドブレーキ制御装置用モジュレー
タにおいて、 前記制御ピストンに、通常時閉じていて、前記制御ピス
トンの一面側の前記出力口に常時連通する室の圧力と前
記制御ピストンの他面側の前記制御室の圧力との差圧が
所定値以上になったときに開いて、前記出力口に常時連
通する室と前記排気口とを連通させる第2の排気弁が設
けられていることを特徴とするアンチスキッドブレーキ
制御装置用モジュレータ。 - 【請求項2】 前記第2の排気弁は、前記制御ピストン
に穿設された前記排気口に連通する通路孔と前記制御ピ
ストンに穿設された前記出力口に常時連通する室に連通
する通路孔との交差部に、通常時は前記両通路孔の連通
を遮断するように設けられていることを特徴とする請求
項1記載のアンチスキッドブレーキ制御用モジュレー
タ。 - 【請求項3】 前記第2の排気弁は、ダイヤフラムによ
って形成されていることを特徴とする請求項2記載のア
ンチスキッドブレーキ制御装置用モジュレータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14950292A JPH05338524A (ja) | 1992-06-09 | 1992-06-09 | アンチスキッドブレーキ制御装置用モジュレータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14950292A JPH05338524A (ja) | 1992-06-09 | 1992-06-09 | アンチスキッドブレーキ制御装置用モジュレータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05338524A true JPH05338524A (ja) | 1993-12-21 |
Family
ID=15476558
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14950292A Pending JPH05338524A (ja) | 1992-06-09 | 1992-06-09 | アンチスキッドブレーキ制御装置用モジュレータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05338524A (ja) |
-
1992
- 1992-06-09 JP JP14950292A patent/JPH05338524A/ja active Pending
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