JP4233721B2 - 車両用ブレーキ液圧制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブレーキ操作部材の操作力をマスタシリンダに直接作用させたときに得られる液圧よりも高いブレーキ液圧を車輪ブレーキに作用させ得る車両用ブレーキ液圧制御装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、かかる車両用ブレーキ液圧制御装置は、たとえば特開平10−59166号公報および特開平10−152041号公報等で既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記特開平10−59166号公報で開示された装置では、ブレーキ操作部材の操作力を負圧ブースタで増幅してマスタシリンダに作用せしめるようにしており、負圧ブースタの増幅特性は、小さなブレーキ力が必要なときに増幅比を小さくしてブレーキ操作力の変化に応じたブレーキ液圧の変化を小さくし、大きなブレーキ力が必要なときには増幅比を大きくすることで比較的小さな操作力で大きなブレーキ力を得るようにして2段階に分かれて設定され、それにより良好なブレーキ操作フィーリングを得るようにしている。
【0004】
一方、上記特開平10−152041号公報で開示された装置は、マスタシリンダの出力をポンプで増圧して車輪ブレーキに作用させるようにしており、緊急のブレーキ操作時には、通常のブレーキ操作時に比べてブレーキ液圧を速やかに増圧するように設定されており、このものでは負圧ブースタを不要としたり、負圧ブースタを小型化することが可能であるが、通常のブレーキ操作時に良好なブレーキ操作フィーリングを得るための工夫がなされていない。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、負圧ブースタの省略もしくは小型化を可能とした上で、通常のブレーキ操作時に2段階の液圧特性によって良好なブレーキ操作フィーリングが得られるようにするとともに緊急ブレーキ操作時にはブレーキ液圧の速やかな増圧を可能とした車両用ブレーキ液圧制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、少なくともマスタシリンダを含んで構成されてブレーキ操作部材の操作力に応じた液圧を出力する液圧発生手段と、液圧発生手段の出力液圧を増圧可能なポンプと、車輪ブレーキに接続されるとともに前記ポンプの吐出側に接続される液圧路と、該液圧路を前記液圧発生手段に直接連通させる第1切換状態ならびに前記液圧発生手段を前記ポンプの吸入側に連通させる第2切換状態を択一的に切換可能な切換弁手段と、前記液圧路の液圧を調圧可能な調圧手段とを備える車両用ブレーキ液圧制御装置において、前記ブレーキ操作部材の操作力に対応した指標を検出する検出器と、該検出器の検出値が予め設定された第1しきい値以下である非増圧領域では前記ポンプの作動を休止しつつ前記切換弁手段を第1切換状態とするものの前記検出値が第1しきい値を超える増圧領域では前記ポンプを作動せしめつつ前記切換弁手段を第2切換状態とするようにして前記ポンプおよび前記切換弁手段の作動を制御するとともに前記調圧手段の作動を制御する制御ユニットとを含み、該制御ユニットは、前記液圧発生手段から出力された液圧を前記ポンプで増圧して前記液圧路に作用せしめるようにした前記増圧領域では、前記検出値の増大側への変化速度が設定変化速度以下のときには第1しきい値よりも大きい値として予め設定された第2しきい値に前記検出値が達するまでの第1通常液圧特性に従うブレーキ液圧を車輪ブレーキに作用せしめる状態と、前記検出値が第2しきい値を超えるのに応じて前記第1通常液圧特性よりも液圧増大速度を大きくした第2通常液圧特性に従うブレーキ液圧を車輪ブレーキに作用せしめる状態とを切換えて前記調圧手段を制御するとともに、前記検出値の増大側への変化速度が設定変化速度を超えたときには予め設定される上限値まで前記第1および第2通常液圧特性よりも液圧増大速度を大きくした緊急液圧特性に従って車輪ブレーキのブレーキ液圧を速やかに増圧するように前記調圧手段を制御することを特徴とする。
【0007】
このような構成によれば、検出器の検出値が第1しきい値を超える増圧領域では、作動を開始するポンプの吸入側が液圧発生手段に連通されることにより、液圧発生手段の出力液圧を増圧して車輪ブレーキに作用させることが可能であり、負圧ブースタの省略もしくは小型化を可能とした上で増幅したブレーキ力を得ることが可能である。しかも増圧領域において、検出器で検出される検出値の増大側への変化速度が設定変化速度以下である通常のブレーキ操作時には、第2しきい値に前記検出値が達するまでの第1通常液圧特性に従うブレーキ液圧制御と、第2しきい値を超えてからの第2通常液圧特性に従うブレーキ液圧制御とを切り換えるようにして調圧手段の作動が制御され、第2通常液圧特性は第1通常液圧特性よりも液圧増大速度を大きくしたものであるので、小さなブレーキ力が必要なときにはブレーキ操作力の変化に応じたブレーキ液圧の変化を小さくし、大きなブレーキ力が必要なときには比較的小さな操作力で大きなブレーキ力を得るようにして良好なブレーキ操作フィーリングを得ることが可能となる。また前記検出値の増大側への変化速度が設定変化速度を超える緊急のブレーキ操作時には、緊急液圧特性に従って予め設定される上限値まで車輪ブレーキのブレーキ液圧を速やかに増圧するように調圧手段の作動が制御されるので、ブレーキ液圧の速やかな増圧が可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0009】
図1〜図4は本発明の一実施例を示すものであり、図1はブレーキ液圧制御装置の全体構成を示す回路図、図2は制御ユニットによる制御手順を示すフローチャート、図3は通常のブレーキ操作時の液圧特性線図、図4は緊急のブレーキ操作時の液圧特性線図である。
【0010】
先ず図1において、たとえば四輪車両に搭載されるマスタシリンダ1には、該マスタシリンダ1とともに液圧発生手段3を構成する負圧ブースタ2を介してブレーキ操作部材としてのブレーキペダル4からブレーキ操作力が入力される。このマスタシリンダ1は、タンデム型に構成されるものであり、たとえば左前輪用車輪ブレーキBFおよび右後輪用車輪ブレーキBRに対応した第1出力ポート5と、たとえば右前輪用車輪ブレーキ(図示せず)および左後輪用車輪ブレーキ(図示せず)に対応した第2出力ポート6とを備え、第1および第2出力ポート5,6には出力液圧路7,8がそれぞれ個別に接続される。
【0011】
前記第1出力ポート5側のブレーキ液圧制御装置と、前記第2出力ポート6側のブレーキ液圧制御装置とは同一の構成を有するものであり、以下、第1出力ポート5側のブレーキ液圧制御装置に関する部分だけについて説明し、第2出力ポート6側のブレーキ液圧制御装置に関する部分についての説明を省略する。
【0012】
前記液圧発生手段3の出力液圧は、吸入弁11および吐出弁12を備えるとともにモータ9で駆動されるポンプ10で増圧可能であり、該ポンプ10の吐出側すなわち吐出弁12は液圧路13に接続される。
【0013】
前記液圧路13および両車輪ブレーキBF,BR間には調圧手段14が設けられており、この調圧手段14は、左前輪用車輪ブレーキBFおよび液圧路13間に設けられる常開型電磁弁15と、右後輪用車輪ブレーキBRおよび液圧路13間に設けられる常開型電磁弁16と、各車輪ブレーキBF,BR側から前記液圧路13側へのブレーキ液の流通を許容して両常開型電磁弁15,16にそれぞれ並列に接続される一対の一方向弁17,18と、両車輪ブレーキBF,BRに共通である単一のリザーバ19と、各車輪ブレーキBF,BRおよびリザーバ19間にそれぞれ設けられる常閉型電磁弁20,21とを備え、リザーバ19は、ポンプ10の吸入側すなわち吸入弁11にチェック弁22を介して接続される。
【0014】
このような調圧手段14は、常開型電磁弁15,16を開弁するとともに常閉型電磁弁20,21を閉弁することにより液圧路13の液圧を各車輪ブレーキBF,BRにそれぞれ作用せしめる状態と、常開型電磁弁15,16を閉弁するとともに常閉型電磁弁20,21を閉弁することにより各車輪ブレーキBF,BRにのブレーキ液圧を保持する状態と、常開型電磁弁15,16を閉弁するとともに常閉型電磁弁20,21を開弁することにより各車輪ブレーキBF,BRのブレーキ液圧をリザーバ19に解放する状態とを切換可能であり、各常開型電磁弁15,16および各常閉型電磁弁20,21の開閉を制御することにより液圧路13の液圧を制御して車輪ブレーキBF,BRに作用せしめることができる。
【0015】
出力液圧路7は常閉型電磁弁23を介して前記ポンプ10の吸入側すなわち吸入弁11およびチェック弁22間に接続されるとともに、前記常閉型電磁弁23と共働して切換弁手段25を構成する常開型電磁弁24を介して前記液圧路13に接続される。
【0016】
而して該切換弁手段25は、常閉型電磁弁23を閉じるとともに常開型電磁弁24を開く第1切換状態と、常閉型電磁弁23を開くとともに常開型電磁弁24を閉じる第2切換状態とを択一的に切換えるように作動するものであり、第1切換状態では、液圧発生手段3に連なる出力液圧路7が液圧路13に直接連通されるとともにポンプ10の吸入側と遮断され、第2切換状態では、前記出力液圧路7が前記ポンプ10の吸入側に連通されるとともに液圧路13との直接の連通状態が解除される。
【0017】
前記切換弁手段25における常開型電磁弁24には、出力液圧路7から液圧路13側へのブレーキ液の流通を許容する一方向弁26が並列に接続されるとともに、液圧路13の液圧がリリーフ圧よりも高いときに開弁して液圧路13から出力液圧路7側に液圧を解放するリリーフ弁27が並列に接続されており、該リリーフ弁27のリリーフ圧は調節可能である。
【0018】
前記ポンプ10を駆動するモータ9のオン・オフ作動、前記調圧手段14における各常開型電磁弁15,16および各常閉型電磁弁20,21の開閉作動、前記切換弁手段25における常閉型電磁弁23および常開型電磁弁24の開閉作動、ならびに前記リリーフ弁27のリリーフ圧は制御ユニット28により制御されるものであり、この制御ユニット28には、前記ブレーキペダル4の操作力に対応した指標として出力液圧路7の液圧を検出する検出器29の検出値が入力される。
【0019】
制御ユニット28は、前記検出器29の検出値に応じて、図2で示す手順に従う制御を実行するものであり、ステップS1では検出器29の検出値Pを読込み、ステップS2では、前記検出値Pが予め設定された第1しきい値P1を超えるか否かを判断する。而して第1しきい値P1は、マスタシリンダ1および負圧ブースタ2から成る液圧発生手段3の液圧出力特性が図3の鎖線で示すものであるときに、負圧ブースタ2の増幅比が最大となったときの操作力F1に対応した値として設定されている。
【0020】
ステップS2において、検出器29の検出値Pが第1しきい値P1以下の状態であると判定したときには非増圧領域であるとしてステップS3に進み、ポンプ10を駆動するモータ9を停止したままとするとともに切換弁手段25を第1切換状態とし、液圧路13を出力液圧路7に直接連通させるとともにポンプ10の吸入側とは遮断する。これにより車輪ブレーキBF,BRには、図3のa−bで示す直線のように液圧発生手段3の出力液圧がそのまま作用する。
【0021】
ステップS2で検出器29の検出値Pが第1しきい値P1を超えると判定したときには増圧領域であるとしてステップS4に進み、ポンプ10を駆動するモータ9の作動を開始するとともに切換弁手段25を第2切換状態とし、液圧路13の出力液圧路7との直接連通を遮断するとともにポンプ10の吸入側に出力液圧路7を連通させる。これにより液圧発生手段3から出力された液圧をポンプ10で増圧して車輪ブレーキBF,BRに作用させ得る状態となる。
【0022】
次のステップS5では、設定時間当たりの前記検出値Pの増大側への変化量ΔPすなわち検出値Pの増大側への変化速度が、設定変化量ΔP0すなわち設定変化速度を超えるか否かを判定し、検出値Pの増大側への変化速度が設定変化量以下(ΔP≦ΔP0)であると判定したときにはステップS6に進む。
【0023】
このステップS6では、前記第1しきい値P1よりも大きい値として予め設定された第2しきい値P2(図3のブレーキ操作力F2に対応)を前記検出値Pが超えるか否かを判定し、検出値Pが第2しきい値P2以下(P≦P2)であると判定したとき、すなわちP1<P≦P2のときにはステップS7に進み、検出値Pが第2しきい値P2を超える(P>P2)と判定したときにはステップS8に進む。
【0024】
ステップS7では第1通常液圧特性に従って目標圧を計算し、ステップS8では第2通常液圧特性に従って目標圧を計算するのであるが、第1通常液圧特性が、たとえば図3のb−cで示すように非増圧領域での液圧特性と同一特性に設定されるのに対し、第2通常液圧特性は、図3のc−dで示すように、第1通常液圧特性よりも液圧増大速度を大きくするように設定されている。而して図3の点dは、ポンプ10による最大増圧点を示すものであり、この点d以降は液圧発生手段3の出力液圧にポンプ10による最大増圧分を加算したブレーキ液圧が車輪ブレーキBF,BRに作用することになる。
【0025】
上記ステップS7,S8での計算処理後には、ステップS9で目標圧を決定した後、ステップS10で目標圧に応じた調圧手段14の制御を実行することになる。すなわち増圧領域において制御ユニット28は、検出値Pの増大側への変化速度が設定変化速度以下のときには第2しきい値P2に前記検出値Pが達するまでの第1通常液圧特性に従うブレーキ液圧を車輪ブレーキBF,BRに作用せしめる状態と、前記検出値Pが第2しきい値P2を超えるのに応じて第2通常液圧特性に従うブレーキ液圧を車輪ブレーキBF,BRに作用せしめる状態とを切換えるようにして調圧手段14を制御する。
【0026】
上記ステップS5において、検出値Pの増大側への変化速度が設定変化量を超える(ΔP>ΔP0)と判定したときには、緊急ブレーキ操作状態にあるとしてステップS5からステップS11に進み、このステップS11においては緊急液圧特性に従う目標圧を計算する。而して緊急液圧特性は、前記第1および第2通常液圧特性よりも液圧増大速度を大きくするように設定された特性であり、次のステップS12では、ステップS11で計算した目標圧が予め設定された上限値未満であるか否かを判定する。ここで、前記上限値は、図3で示した通常のブレーキ操作時の点b,d間を結ぶ直線として図4の鎖線で示すように設定されるものであり、目標圧が前記上限値以上であると判定したときにはステップS13で目標圧を上限値に制限してステップS9に進み、目標圧が前記上限値未満であると判定したときにはステップS12からステップS9に進む。
【0027】
すなわち緊急ブレーキ操作状態にあると判断したときに、制御ユニット28は、図4の実線で示すように、上限値まで第1および第2通常液圧特性よりも液圧増大速度を大きくした緊急液圧特性に従って車輪ブレーキBF,BRのブレーキ液圧を速やかに増圧するように調圧手段14を制御することになる。
【0028】
このようなブレーキ液圧制御装置によれば、検出器29の検出値Pが第1しきい値P1を超える増圧領域では、切換弁手段25は、液圧路13の液圧発生手段3への直接の連通状態を解除するとともにポンプ10の吸入側を液圧発生手段3に連通させる第2切換状態となり、ポンプ10の作動が開始されるので、液圧発生手段3の出力液圧を増圧して車輪ブレーキBF,BRに作用させることが可能であり、液圧発生手段3が備える負圧ブースタ2の小型化を可能とした上で、増幅したブレーキ力を得ることが可能である。
【0029】
しかも増圧領域において、検出器29で検出される検出値Pの増大側への変化速度が設定変化速度以下である通常のブレーキ操作時には、第2しきい値P2に前記検出値Pが達するまでの第1通常液圧特性に従うブレーキ液圧制御と、第2しきい値P2を超えてからの第2通常液圧特性に従うブレーキ液圧制御とを切り換えるようにして調圧手段14の作動が制御され、第2通常液圧特性は第1通常液圧特性よりも液圧増大速度を大きくしたものであるので、小さなブレーキ力が必要なときにはブレーキペダル4によるブレーキ操作力の変化に応じたブレーキ液圧の変化を小さくし、大きなブレーキ力が必要なときには比較的小さな操作力で大きなブレーキ力を得るようにして良好なブレーキ操作フィーリングを得ることが可能となる。
【0030】
また検出器29の検出値Pの増大側への変化速度が設定変化速度を超える緊急のブレーキ操作時には、緊急液圧特性に従って予め設定される上限値まで車輪ブレーキBF,BRのブレーキ液圧を速やかに増圧するように調圧手段14の作動が制御されるのでブレーキ液圧の速やかな増圧が可能となる。
【0031】
上記実施例では、調圧手段14によりブレーキ液圧を調圧するようにしたが、リリーフ弁27を調圧手段として用いることも可能であり、その場合、調圧手段14における常開型電磁弁15,16を開弁したままの状態でリリーフ弁27のリリーフ圧を制御ユニット28で変化させることにより、液圧路13の液圧すなわち車輪ブレーキBF,BRのブレーキ液圧を調圧することができる。
【0032】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【0033】
たとえば上記実施例では、液圧発生手段3が負圧ブースタ2を備えるように構成されていたが、ポンプ10による増圧が可能であるので、マスタシリンダ1のみで液圧発生手段が構成されていてもよい。
【0034】
また上記実施例では、ブレーキ操作部材であるブレーキペダル4の操作力に対応した指標としてマスタシリンダ1の出力液圧を検出器29で検出するようにしたが、ブレーキ操作部材の操作力を直接検出するようにしてもよい。
【0035】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、液圧発生手段の出力液圧をポンプで増圧して車輪ブレーキに作用させることができるので、負圧ブースタの省略もしくは小型化を可能とした上で増幅したブレーキ力を得ることが可能である。しかも通常のブレーキ操作時には、小さなブレーキ力が必要なときにはブレーキ操作力の変化に応じたブレーキ液圧の変化を小さくし、大きなブレーキ力が必要なときには比較的小さな操作力で大きなブレーキ力を得るようにして良好なブレーキ操作フィーリングを得ることが可能となる。さらに緊急のブレーキ操作時にはブレーキ液圧の速やかな増圧が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブレーキ液圧制御装置の全体構成を示す回路図である。
【図2】制御ユニットによる制御手順を示すフローチャートである。
【図3】通常のブレーキ操作時の液圧特性線図である。
【図4】緊急のブレーキ操作時の液圧特性線図である。
【符号の説明】
1・・・マスタシリンダ
3・・・液圧発生手段
4・・・ブレーキ操作部材としてのブレーキペダル
10・・・ポンプ
13・・・液圧路
14・・・調圧手段
25・・・切換弁手段
27・・・調圧手段としてのリリーフ弁
28・・・制御ユニット
29・・・検出器
BF,BR・・・車輪ブレーキ

Claims (1)

  1. 少なくともマスタシリンダ(1)を含んで構成されてブレーキ操作部材(4)の操作力に応じた液圧を出力する液圧発生手段(3)と、液圧発生手段(3)の出力液圧を増圧可能なポンプ(10)と、車輪ブレーキ(BF,BR)に接続されるとともに前記ポンプ(10)の吐出側に接続される液圧路(13)と、該液圧路(13)を前記液圧発生手段(3)に直接連通させる第1切換状態ならびに前記液圧発生手段(3)を前記ポンプ(10)の吸入側に連通させる第2切換状態を択一的に切換可能な切換弁手段(25)と、前記液圧路(13)の液圧を調圧可能な調圧手段(14,27)とを備える車両用ブレーキ液圧制御装置において、前記ブレーキ操作部材(4)の操作力に対応した指標を検出する検出器(29)と、該検出器(29)の検出値が予め設定された第1しきい値以下である非増圧領域では前記ポンプ(10)の作動を休止しつつ前記切換弁手段(25)を第1切換状態とするものの前記検出値が第1しきい値を超える増圧領域では前記ポンプ(10)を作動せしめつつ前記切換弁手段(25)を第2切換状態とするようにして前記ポンプ(10)および前記切換弁手段(25)の作動を制御するとともに前記調圧手段(14,27)の作動を制御する制御ユニット(28)とを含み、該制御ユニット(28)は、前記液圧発生手段(3)から出力された液圧を前記ポンプ(10)で増圧して前記液圧路(13)に作用せしめるようにした前記増圧領域では、前記検出値の増大側への変化速度が設定変化速度以下のときには第1しきい値よりも大きい値として予め設定された第2しきい値に前記検出値が達するまでの第1通常液圧特性に従うブレーキ液圧を車輪ブレーキ(BF,BR)に作用せしめる状態と、前記検出値が第2しきい値を超えるのに応じて前記第1通常液圧特性よりも液圧増大速度を大きくした第2通常液圧特性に従うブレーキ液圧を車輪ブレーキ(BF,BR)に作用せしめる状態とを切換えて前記調圧手段(14,27)を制御するとともに、前記検出値の増大側への変化速度が設定変化速度を超えたときには予め設定される上限値まで前記第1および第2通常液圧特性よりも液圧増大速度を大きくした緊急液圧特性に従って車輪ブレーキ(BF,BR)のブレーキ液圧を速やかに増圧するように前記調圧手段(14,27)を制御することを特徴とする車両用ブレーキ液圧制御装置。
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