JPH0533785U - 音声発生動作玩具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 玩具Ａには駆動装置４とこれに連動する動作
部材２０とを設け且つ該動作部材２０は上記玩具Ａに連
係されている。また、上記玩具Ａには音声発生装置１１
が着脱自在に設けられ、該音声発生装置１１と上記駆動
装置４との作動回路に焦電センサ６を設けたこと。 【効果】 人が接近することを焦電センサが感知するこ
とで駆動装置と音声発生装置とを動作させ、玩具が動作
しながら所定の音声を発するので面白い。また、音声合
成装置は音声合成に係る情報を自由に書き込むことがで
きるので、遊びを発展させることができるのに加え、情
報伝達手段として用いることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は人の接近を感知して動作するとともに、音声を発する音声動作玩具に 関する。

【０００２】

【従来技術】

従来、動作玩具にあって頭部、手足部などが動くものや、動作とともに音声を 発生させるものなどが知られている。

【０００３】 しかしながら、前者のものは単に動作するだけのものであるから、すぐに飽き られてしまう嫌いがあり、また、後者のものは所定の音声を繰り返し発生するだ けのものであるから、面白みに欠ける問題点があった。

【０００４】 本考案はこのような事情に鑑みてなされたものであって、特に人の接近による 動作と音声発生とを同期させるとともに、該音声内容を自由に変えることができ る音声発生動作玩具を提案することをその目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するための手段として、本考案に係る音声発生動作玩具は、以 下の要件を備えることを特徴とする。 （イ）音声発生動作玩具にはモータを駆動源とする駆動装置とこれに連動する動 作部材とが設けられるとともに、該動作部材は上記音声発生動作玩具に連係され ていること （ロ）上記音声発生動作玩具には音声発生装置が着脱自在に設けられ、該音声発 生装置は予め音声合成に係る情報が書き込まれた記憶媒体と該記憶媒体に書き込 まれた音声合成情報に基づいて音声を合成する音声合成手段とを具備しているこ と （ハ）上記駆動装置と音声発生装置との作動回路には人の接近を感知して作動す る焦電センサが設けられていること

【０００６】

【考案の作用、効果】

上記構成のように、本考案に係る音声発生動作玩具によれば、人の接近を焦電 センサが感知することによりモータを駆動源とする駆動装置が動作し動作部材に よって動作玩具を動作させることができるのと、同期して音声発生装置から所定 の音声を発生するので奇抜で面白い。また、音声発生装置は音声発生動作玩具に 着脱自在に設けられ且つその記憶媒体には音声合成に係る情報を自由に書き込む ことができ、これによって、遊びをさらに発展させることができるとともに、情 報伝達手段として利用することができる。

【０００７】

【実施例】

以下、図面によって本考案の実施態様の一例について説明する。

【０００８】 図１において、符号Ａは本考案に係る音声発生動作玩具を示し、該音声発生動 作玩具Ａは基台１と該基台１の上部に配されたダルマを模してなる形象物２とか ら外観が構成されている。そして、該形象物２は変形可能な素材により形成され ている。

【０００９】 基台１内にはモータ３を駆動源とする複数の歯車（図示せず）から成る駆動装 置４と、該駆動装置４の一つの歯車軸に固定された円板５と、焦電センサ６と、 スピーカから成る音声発生手段７とが設けられるとともに、該円板５の表面外周 寄りには係合軸８が突設されている。また、上記焦電センサ６は上記基台１の表 面より露出されるとともに、人が接近したときに作動するように形成されている 。さらに、基台１の裏面には音量調節撮み９とメインスイッチ１０と後述する音 声発生装置１１を着脱自在に設ける嵌合受部１２とが形成されている。

【００１０】 次に、音声発生装置１１は箱状ケース１３内に予め音声合成に係る情報が書き 込まれた記憶媒体１４と、該記憶媒体１４に書き込まれた音声合成情報に基づい て音声を合成する音声合成手段１５とを備えた基板１６とが設けられている。ま た、上記ケース１３は長さが６０ｍｍ、高さが４３ｍｍ、幅が１２．５ｍｍの大 きさを有するとともに、裏面先端よりの前後部には案内突片１７、１７が設けら れている。そして、該案内突片１７、１７は上記嵌合凹部から成る嵌合受部１２ に形成された案内溝１８、１８に対応している。

【００１１】 上記記憶媒体１４の記憶部には、所謂半導体メモリが用いられ、該記憶媒体１ ４にはメッセージ書き込み機能を有する周知の音声情報書き込み器（図示せず） によってメッセージが書き込まれる。そして、書き込まれた情報は上記音声合成 手段１５の音声合成部へ出力されるとともに、該音声合成部は上記記憶媒体１４ から出力される音声情報を基に合成するものである。

【００１２】 スピーカから成る音声合成手段７は音声合成部で合成された音声を発生させる ものである。

【００１３】 上記基台１の中央部には動作部材２０は支軸２１によって左右に動作するよう に軸支されるとともに、該動作部材２０の上部は上記形象物２内に、下部は基台 １内にそれぞれ位置されている。そして、上記動作部材２０の上部両側には弾性 部材２２、２２が取着されるとともに、該弾性部材２２、２２の一端は上記形象 物２の内底部に立設した係合片２３、２３の上部に固定されている。また、動作 部材２０の下部に設けた縦長の長孔２４には上記円板５に突設した係合軸８が遊 挿されている。これによって、円板５が回転することにより動作部材２０が左右 動し、形象物２を動作させることができる。

【００１４】 上記構成の音声発生動作玩具Ａによれば、人が接近したときにそれを焦電セン サ６が感知して作動しモータ３を駆動源とする駆動装置４を動作させることがで きる。駆動装置４の一つの歯車軸には円板５が固定されているから、該駆動装置 ４の動作により上記円板５が回転するのと相俟って動作部材２０が支軸２１を支 点に左右動し、これによって、形象物２を動作させることができる。また、これ と同時に音声発生装置１１が作動し音声発生手段７から所定の音声を発生させる ことができる。したがって、見る者に興味をおこさせることができる。

【００１５】 また、音声発生装置１１は基台１に着脱自在に設けられ且つその記憶媒体１４ には周知の音声情報書き込み器（図示せず）によって任意の情報を書き込みこと ができるので、遊びの幅を拡大することができ且つ警報手段として用いることが できる。

【００１６】 なお、音声発生動作装置ＡはＡＣ電源を使用しているが、これに限定されず、 ＤＣ電源であってもよい。

【００１７】 次に、図６は本考案に係る音声発生動作装置Ａの他の例を示すもので、この例 においては基台１の上部に設けた形象物２がネコを模してなり、その内部に該形 象物２を動作させる駆動装置４が納められている。

【００１８】 駆動装置４は複数の減速歯車から成り、これら各歯車は二つのケーシング２５ 、２６内に納められている。すなわち、ケーシング２５、２６はその下部が基台 １内に固定されるとともに、上部は該基台１の開口部２７から突出し形象物２内 に位置されている。そして、上記ケーシング２５にはモータ３とモータ３の回転 軸に固定された歯車２８、２９と、支軸３０に固定された歯車３１、３２と、支 軸３３に固定された歯車３４、３５とが納められている。そして、上記歯車２９ は舌片部材３６に常に当接しており、歯車２９の回転により発するように形成さ れている。また、歯車３５は過負荷がかかったときに空転するように形成されて いる。上記歯車２８は歯車３２と、歯車３１は歯車３５とそれぞれ噛合されてい る。

【００１９】 次に、ケーシング２６は上記ケーシング２５に対し支軸３６を介して揺動する ように取着されている。そして、該ケーシング２６には支軸３８に固定された歯 車３９、４０と該歯車４０に噛合される支軸４１に固定された歯車４２とが納め られている。そして、上記支軸３８には上記ケーシング２６の内面に形成した弯 曲状の案内孔２９が嵌合されている。また、上記歯車２８の裏面には支軸３０に よって回転円板４３が固定されるとともに、該回転円板４５の一部は該歯車４２ より突出されている。

【００２０】 上記ケーシング２５に納められた歯車３４と上記ケーシング２６に納められた 歯車３９とは噛合されている。これによって、モータ３の回転力をケーシング２ ５、２６内の歯車に伝達することができる。

【００２１】 ２０は上下方向に往復運動する動作部材を示し、該動作部材２０の上部は上記 形象物２の頭部２ａ内に位置され且つ該頭部２ａに固定されるとともに、下部の 環状部４６には上記ケーシング２５内に位置されている。そして、該環状部４６ には上記回転円板４５が遊嵌されている。これによって、歯車４２が回転するこ とにより動作部材２０が上下及び左右動し頭部２ａを動作させることができる。

【００２２】 音声発生動作玩具Ａは上述のように構成されているので、その使用にあっては 、焦電センサ６が、人の接近を感知するとモータ３が作動制御され、駆動装置４ を構成する複数の減速歯車が回転する。駆動装置４の一つの歯車４２が回転する と該歯車４２に固定された回転円板４５が歯車４２の回りを移動しながら回動す るとともに、該回転円板４５に連係されている動作部材２０は上下動しながら左 右に移動を行なうので、これによって、形象物２の頭部２ａを上下及び左右方向 に動作させることができる。

【００２３】 この実施例においても上記実施例と同様の効果を奏することができる。

【００２４】 なお、この実施例において、図１乃至図５と同符号は同部位を示すものとし、 その説明は省略する。また、ＡＣ電源に限らず、ＤＣ電源であってもよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る音声発生動作玩具の斜視図であ
る。

【図２】音声発生動作玩具の裏側から見た要部斜視図で
ある。

【図３】図１の内部構造を示す説明図である。

【図４】音声発生装置の側面図である。

【図５】音声発生装置と音声発生手段との関係を示すブ
ロック図である。

【図６】音声発生動作玩具の他の例を示す斜視図であ
る。

【図７】図６の内部構造を示す説明図である。

【符号の説明】

Ａ 音声発生動作玩具 ３ モータ ４ 駆動装置 ６ 焦電センサ １１ 音声発生装置 １４ 記憶媒体 １５ 音声合成手段 ２０ 動作部材

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ａ６３Ｈ 31/08 Ｅ 9012−2Ｃ Ｇ１０Ｋ 15/04 ３０２ Ｆ 7227−5Ｈ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 以下の要件を備えることを特徴とする音
   声発生動作玩具。 （イ）音声発生動作玩具にはモータを駆動源とする駆動
   装置とこれに連動する動作部材とが設けられるととも
   に、該動作部材は上記音声発生動作玩具に連係されてい
   ること （ロ）上記音声発生動作玩具には音声発生装置が着脱自
   在に設けられ、該音声発生装置は予め音声合成に係る情
   報が書き込まれた記憶媒体と該記憶媒体に書き込まれた
   音声合成情報に基づいて音声を合成する音声合成手段と
   を具備していること （ハ）上記駆動装置と音声発生装置との作動回路には人
   の接近を感知して作動する焦電センサが設けられている
   こと