JPH0533662B2 - - Google Patents

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JPH0533662B2
JPH0533662B2 JP60205784A JP20578485A JPH0533662B2 JP H0533662 B2 JPH0533662 B2 JP H0533662B2 JP 60205784 A JP60205784 A JP 60205784A JP 20578485 A JP20578485 A JP 20578485A JP H0533662 B2 JPH0533662 B2 JP H0533662B2
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paper
cylinder
impression cylinder
printing
eccentric shaft
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JP60205784A
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JPS6264552A (ja
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Yoshinori Inoe
Hiroshi Yamada
Kozo Tameno
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Publication of JPH0533662B2 publication Critical patent/JPH0533662B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41FPRINTING MACHINES OR PRESSES
    • B41F13/00Common details of rotary presses or machines
    • B41F13/08Cylinders
    • B41F13/24Cylinder-tripping devices; Cylinder-impression adjustments

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Rotary Presses (AREA)
  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、印刷機において圧胴と転写胴との
間の印圧を制御する印圧制御装置に関する。
(従来の技術とその問題点) 従来ビジネスフオームの印刷は、一般的に高速
のフオーム輪転機を用いて行なわれていた。しか
しながらフオーム輪転機は非常に大型であり、印
刷パターンの切替と調整に多大の時間を要しかつ
その調整の間に多量の損紙を生じるところから、
小ロツトのビジネスフオーム印刷のための簡便な
オフセツトフオーム印刷機が種々開発されてき
た。一般的にこれらのフオーム印刷機は、対向し
て回転する圧胴とブランケツト胴とを所定のタイ
ミングで離着胴させつつそのタイミングに合せて
圧胴とブランケツト胴との間に挿通された連続紙
を間欠送りしてフオーム印刷を行なうものである
が、良好な印刷を行なうためには紙質などに応じ
て印圧を適当に変化させる必要がある。このため
従来のフオーム印刷機では、ブランケツト胴の回
転と同期して回転するカムを用いた機構により圧
胴を所定の離胴位置と着胴位置との間で駆動する
とともに、着胴位置において圧胴とブランケツト
胴との間の軸間距離を任意に設定し得る機構ない
しは印圧を付与するばねのばね力を任意に変化さ
せる機構を採用して、印圧を適宜変化させるよう
にしていた。このため圧胴を紙サイズに応じて任
意の位置で離着胴させることができず、また着胴
速度を加減できないため機械に衝撃を与えて寿命
を縮めてしまう等の問題があつた。また連続紙の
停止時において、ブランケツト胴の1回転ごとに
常に圧胴が着胴位置へと移動されるため、その度
にブランケツト胴と圧胴との間に挿通された連続
紙に無用の張力を与えてしまい、ピンフイードト
ラクタの紙搬送ピンに係合された連続紙のマージ
ナルパンチを損傷してしまうという問題もあつ
た。
(発明の目的) それゆえに、この発明の目的は、上記従来技術
の問題点を解消し、任意の位相でかつ適当な離着
胴速度で圧胴の離着胴が可能であるとともに、印
刷待機中においては圧胴を静止状態を保つことが
でき、しかもこれらの一連の離着胴動作を小型の
駆動モータによつて行いながらも着胴時において
適当な印圧を維持することができる経済的な印圧
制御装置を提供することである。
(目的を達成するための手段) 本発明にかかる印圧制御装置は、 圧胴と転写胴との間の印圧を制御する装置であ
つて、 前記圧銅が、回転自在に嵌挿された偏芯軸と、 前記偏芯軸を回転自在に保持する軸受部材と、 前記偏芯軸に連結されて該偏芯軸を所望の角度
回転させ、該偏芯軸の回転角度に応じて前記圧胴
と前記転写胴との間の軸間距離を変化させるパル
スモータと、 前記偏芯軸の軸受部材を前記転写胴と前記圧胴
の軸間距離が短くなる方向に付勢する印圧手段
と、を備え、 前記パルスモータは、着胴位置に対応する第1
の回転位相角と離胴位置に対応する第2の回転位
相角との間で前記偏芯軸を回転させ、 前記第1の回転位相角は、前記圧胴がブランケ
ツト胴に最も接近するときの偏芯軸の回転位相角
より微小角度手前側に設定するとともに、 前記第2の回転位相角は、前記設定された微小
角度が拡大される回転方向に存在し、 前記着胴位置において前記圧胴は、前記印圧手
段により付勢されつつ前記転写胴に着胴すること
を特徴とする。
(作用) 圧胴が回転自在に嵌挿された偏芯軸を、この偏
芯軸に連結されたパルスモータで回転させること
により、圧胴と転写胴との軸間距離を自在に設定
できる。
着胴位置に対応する前記偏芯軸の第1の回転位
相角は、前記圧胴がブランケツト胴に最も接近す
るとき、すなわち当該偏芯軸の軸芯と転写胴の軸
芯とを結ぶ軸線上に圧胴の軸芯が位置するときの
偏芯軸の回転位相角より微小角度手前に設定して
いるので、着胴時に前記パルスモータに大きな負
担がかからない。
また、着胴時に印圧手段により偏芯軸を転写胴
の軸芯方向に付勢するため、適正な印圧を維持で
きる。
(実施例) 全体構成 第1図は、この発明による印圧制御装置を適用
した連続紙の印刷を可能とした多色刷オフセツト
印刷機の概略断面図を示す。同図に示すように、
印刷機本体1の略中央部にブランケツト胴2が配
設され、このブランケツト胴2の上部後方位置と
下部後方位置に、ブランケツト胴2に対し離着胴
自在な版胴3,4がそれぞれ配設される。これら
版胴3,4の後方位置には、対応する版胴3,4
への自動給排版を可能とする給排版ユニツト5,
6と、対応する版胴3,4に巻付けられた版にイ
ンキ付けを行なうためのインキングユニツト7,
8がそれぞれ着脱自在に取付けられ、かつ各給排
版ユニツト5,6に給排版トレイ9,10が着脱
自在に取付けられる。
一方、ブランケツト胴2の下部前方位置には、
ブランケツト胴2に対し離着胴自在な圧胴11が
配設され、この圧胴11の下部後方位置と前方位
置に、圧胴11とブランケツト胴2間に通される
連続紙12の紙送りを制御するためのピンフイー
ドトラクタ13と吸引コンベア14がそれぞれ配
される。これらピンフイードトラクタ13と吸引
コンベア14は、圧胴11とブランケツト胴2の
離着胴のタイミングに関連させて、連続紙12の
紙送りを間欠歩進するように制御して、連続紙1
2に印刷が行なわれるように構成される。また、
印刷機本体1の前方位置には、印刷処理した連続
紙12を交互に折畳むようにして収容するための
振りガイド15と連続紙受け台16とを有する折
たたみ機17が配置されている。
また、ブランケツト胴2の上部前方位置には、
ブランケツト洗浄時において、ブランケツト胴2
に洗浄液を供給するための洗浄液供給ユニツト1
8と、その洗浄液を拭き取るための払拭ユニツト
19とがそれぞれ着脱自在に取付けられている。
さらに圧胴11の下方には、圧胴表面の汚れを除
去するための圧胴洗浄ユニツト29が配設されて
いる。
印刷機本体1の下部スペースにはメインモータ
20が設置され、ブランケツト胴2および吸引コ
ンベア14は例えばベルト等を介してメインモー
タ20により駆動されるとともに、ブランケツト
胴2と版胴3,4および圧胴11とはこれら各胴
の一方端部において噛合するよう配設されたギヤ
により機構的に連動されて、メインモータ20に
よる駆動系統をなしている。残りの機構部分には
必要に応じて例えばパルスモータやソレノイドな
どの駆動装置ないしはアクチユエータが取付けら
れ、これら駆動系統の駆動タイミングを制御する
ための情報入力手段としてセンサおよびスイツチ
類が所定必要箇所に適宜装着してある。
第2図はこの印刷機に用いられる制御システム
の概略を図示したものであり、マイクロプロセツ
サ21は制御バス22および各制御部23を介し
て外部装置24〜28と接続されている。システ
ムプログラムは例えばフロツピデイスク等の外部
記憶装置24に収容されており、システム起動の
当初にマイクロプロセツサ21に与えられる。オ
ペレータは印刷機本体の例えば側面位置などに設
けられたオペレーシヨンパネル25を通じて指令
を与え、マイクロプロセツサ21はセンサおよび
スイツチ類26,27から必要な情報を取込んで
システムプログラムに従つてモータやソレノイド
などの駆動系28を適宜動作させる。
紙搬送系 この印刷機において紙搬送系はピンフイードト
ラクタ13および吸引コンベア14から構成され
ており、マイクロプロセツサ21からの指令に基
づきブランケツト胴2および圧胴11の回転およ
び離着胴と関連して連続紙12の紙送りを制御す
る。連続紙12は左右両端にピンフイードトラク
タ13のピンと係合するマージナルパンチを有す
るものを使用し、天地方向には折目ないしミシン
目の入つつた折たたみ紙であつても折目のないロ
ール紙であつてもよい。なお以下の説明において
は、折たたみ紙を用いた場合について述べる。
ピンフイードトラクタ構成 第3A図、第3B図、および第3C図は、それ
ぞれピンフイードトラクタ13の一実施例の機構
を示す平面説明図、正面部分断面説明図、および
右側面説明図である。このピンフイードトラクタ
13は、左トラクタフレーム1320および右ト
ラクタフレーム1321の組立基準面をそれぞれ
高精度のリニアベアリングの移動子1303およ
び1304の基準面に接合させて平行位置合せし
た後固定し、この左右トラクタフレーム132
0,1321に対し左右トラクタユニツト130
1,1302の各部を取付けてユニツト化して形
成されている。すなわち治具等を使用することな
く、左右トラクタユニツト1301,1302の
平行位置合せが可能である。さらに左側の移動子
1303はリニアベアリングのガイドレール13
05の定位置に固定するとともに、右側の移動子
1304は固定することなくガイドレール130
5に沿つて左右方向にスライド自在とし、左右ト
ラクタユニツト1301,1302の間隔を連続
紙12の紙幅に応じて任意に変化できるようにし
ている。
右トラクタユニツト1302の移動子1304
の下部にはレバー1306の回動に応じて回転す
るようにされた平面ボール付スクリユー1307
が上方に向つて穿設螺合してあり、レバー130
6を反時計方向に回すことによつてスクリユー1
307を上方に押進めて先端の平面ボールをリニ
アベアリングのガイドレール1305に押圧し、
その押圧力によつて右トラクタユニツト1302
を所望位置にてロツクするようにしてある。左ト
ラクタユニツト1301の定位置固定にも、同様
の平面ボール付スクリユーを使用する。
左右トラクタユニツト1301,1302はそ
れぞれ前後1対のプーリに巻回された紙搬送タイ
ミングベルト1308,1309を有し、左右の
前プーリはスプライン軸1310により連結され
て、このスプライン軸1310を回転駆動するこ
とによつて左右紙搬送タイミングベルト130
8,1309が同期前後進するようにしてある。
左右紙搬送タイミングベルト1308,1309
には一定間隔で紙搬送ピン1311が取付けてあ
り、この紙搬送ピン1311に連続紙12の左右
両端のマージナルパンチを係合させて紙搬送タイ
ミングベルト1308,1309を同期前後進さ
せれば、連続紙12の前進および後進紙送りが行
なわれる。紙送りが円滑に行なわれるためには左
右トラクタユニツト1301,1302において
紙搬送ピン1311の位相が正確に一致していな
ければならないが、この紙搬送ピン1311の位
相合せは以下に述べるようにして行なう。すなわ
ち第3E図aに示すように予めユニツト外で左右
前プーリ1322および1323を左右軸受13
24および1325にそれぞれ嵌合させ、嵌合後
に前プーリ1322および1323の側面を接し
合せてスプライン軸1310を押入し、そのスプ
ライン軸を基準として位相合せを行なつた後に左
右軸受1324,1325に左右前プーリ132
2,1323をねじ200によりそれぞれ固定し
て正確な位相関係を確立し、最後にこの1対の前
プーリ1322,1323を左右トラクタユニツ
ト1301,1302にそれぞれ組込むのであ
る。この方式によれば第3E図bに示すように固
定ねじ200は前プーリ1322,1323の外
側から取付けるようにしているので、機外での位
相合せが可能となり、機上にて位相合せする場合
と比べて作業が容易でありかつ精度が向上する。
また左右トラクタユニツト1301,1302
において紙搬送ピン1311の上面を覆うように
紙押え蓋1312,1313をそれぞれ配設する
とともに、その下面側には紙受けガイド板131
4,1315をそれぞれ配設し、連続紙12の左
右両端をそれらの間に挟み込んでマージナルパン
チが紙搬送ピン1311から外れないようにしつ
つ連続紙12の紙送りをガイドしている。
連続紙12のマージナルパンチに付着した紙粉
を除去するため、左右トラクタユニツト130
1,1302の最後端部(すなわち連続紙12の
入口側)には紙粉除去部1316,1317をそ
れぞれ配設している。この紙粉除去部1316,
1317は、連続紙12の通過面の上側および下
側に図示しない紙粉除去ブラシと適当な空間とを
対向して設けるとともに、この空間を例えばフレ
キシブルな管材料で印刷機本体1の側に取付けら
れた図示しない吸引ブロアと連通させ、該吸引ブ
ロアにより上記空間内の空気を吸引排気すること
によつて紙粉を吸引排出するように構成してあ
る。
また固定側の左トラクタユニツト1301の紙
受けガイド板1314の下側略中央部には紙有無
リミツトスイツチ1318を取付けるとともに、
この紙有無リミツトスイツチ1318を作動させ
るための作動ばね1319を紙受けガイド板13
14の左端において上方に突出し、連続紙12が
セツトされたときに作動ばね1319が下方へ押
し下げられて紙有無リミツトスイツチ1318が
作動するようにして、連続紙12の有無を検知す
るようにしている。
上述のようにして構成されたピンフイードトラ
クタ13のユニツトは、左右ブラケツト182,
183を介して印刷機本体1の左右メインフレー
ム180,181間に装着される。左右ブラケツ
ト182,183は第3D図に示すようにフレー
ム装着部184とレール受け部185とから成つ
ており、レール受け部185にはリニアベアリン
グのガイドレール1305を受けるための溝18
6を切削して、この溝にガイドレール1305を
嵌合させてねじ187により固定するように形成
してある。
左右ブラケツト182,183は左右メインフ
レーム180,181の所定位置に装着されてお
り、装着時の位置決めは左右メインフレーム18
0,181の所定位置に予め形成された各一対の
位置決め用ノツクピン188,189および19
0,191を基準として行なう。ノツクピン18
8,190はフレーム装着部184に設けられた
位置決め孔と嵌合して左右ブラケツト182,1
83の左右メインフレーム180,181に対す
る取付位置をそれぞれ規制し、ノツクピン18
9,191は規制された取付位置での左右ブラケ
ツト182,183の傾き角(すなわちこの上に
装着されるべきピンフイードトラクタ13の傾き
角)をそれぞれ規制している。
このようにして印刷機本体1の左右メインフレ
ーム180,181の所定位置に精度良く位置決
め固定された左右ブラケツト182,183のレ
ール受け部185にリニアベアリングのガイドレ
ール1305を嵌合装着することによつて、ピン
フイードトラクタ13を印刷機本体1の所定位置
に所定角度で精度良く取付けることが容易に可能
となる。そして本体装着時においては、ピンフイ
ールドトラクタ13の紙セツト基準位置(P1
第9図参照)は印刷開始位置P2から所定距離H
だけ離れた位置にきている。
上述したように左右トラクタユニツト130
1,1302の平行位置合せおよび紙搬送ピン1
311の位相合せはリニアベアリングの移動子1
303,1304にそれぞれ左右トラクタユニツ
ト1301,1302を固定する際に既に行なつ
ており、しかもリニアベアリングの移動子130
3,1304はガイドレール1305上を左右方
向に平行移動するのみであるので調整後の上記平
行関係および位相関係がその後ガイドレール13
05を左右ブラケツト182,183に装着する
までの間に損われることなく、したがつてユニツ
ト化されて組立完了したピンフイードトラクタ1
3を印刷機本体1に取付けたときに再び左右トラ
クタユニツト1301,1302の平行位置合せ
や紙搬送ピン1311の位相合せ等の面倒な調整
を行なう必要がない。しかもこれらの調整をピン
フイードトラクタ13を印刷機本体1に取付ける
前に機外で行なうことができるので、調整を容易
かつ正確に行なうことが可能となる。
印刷機本体1の左メインフレーム180の外側
にはトラクタ駆動用DCサーボモータ192を配
設するとともに、このDCサーボモータ192の
回転軸と連結させたプーリ193を左メインフレ
ーム180の内側に設け、同様に左メインフレー
ム180の内側に設けたタイミングプーリ194
とこのプーリ193との間に図示しないタイミン
グベルトを巻回し、タイミングプーリ194をス
プライン軸1310に位置決め固定して、DCサ
ーボモータ192の回転に応じてスプライン軸1
310を回動して左右の紙搬送タイミングベルト
1308,1309を前後進させるように駆動系
を構成している。そして、DCサーボモータ19
2の回転数(すなわち紙搬送速度)を知るためロ
ータリエンコーダ196をDCサーボモータ19
2の回転軸に取付けるとともに、スプライン軸1
310の回転(すなわち紙搬送ピン1311の位
置)を知るため別のロータリエンコーダ197を
左メインフレーム180の外側においてプーリ1
94の回転軸に取付けている。
ピンフイードトラクタ13の前方には上下ガイ
ド板198,199を圧胴11の直前まで延設
し、ピンフイードトラクタ13から送り出された
連続紙12をその間に挿通させてブランケツト胴
2および圧胴11間に導くようにしている。
吸引コンベア構成 第4A〜D図は吸引コンベア14の一実施例を
示す機構説明図であり、この吸引コンベア14は
吸引力を3段切替可能とするほか、紙幅に合せて
吸引幅を可変としてある。第4A図は、圧胴11
に対する吸引コンベア14の取付位置を示す左側
面説明図である。図示のように吸引コンベア14
は、圧胴11の頂上よりも若干回動方向に進んだ
所に紙ガイド1401が位置し、かつ搬送ベルト
1402がその搬送面を略水平にしてブランケツ
ト胴2および圧胴11間を斜めに進行してきた連
続紙12を前方排出方向に水平に導くように印刷
機本体1の左右メインフレーム180,181間
(第4C図参照)に位置決め固定してある。また
吸引コンベア14の上方にはその長手方向に沿つ
て吸引コンベア14の上面に向つて送風する紙押
えフアン30からなる送風手段を配設し、紙送り
動作時に連続紙12がコンベア上面より浮上るの
を防止するようにしている。
第4B、第4C図、および第4D図は、それぞ
れ吸引コンベア14の平面、正面、および右側面
機構説明図である。吸引コンベア14の中央左右
方向には上面に多数の吸引スリツト1403を有
する吸引ダクト1404が走つており、この吸引
ダクト1404の前方および後方には2個の吸引
スリツトごとに前後1対のプーリ1405,14
06が設けられている。そして、これら前後1対
のプーリ1405,1406ごとに1本の搬送ベ
ルト1402を巻き掛けるとともに、前方プーリ
1405の共通回転軸1407の左端にギア14
08を嵌装し、このギア1408をメインモータ
20と例えばベルト等を介して機構的に連結され
た駆動ギア1409と噛合させて、メインモータ
20の回転に応じて搬送ベルト1402を前方方
向に定速送りするようにしている。搬送ベルト1
402には、吸引スリツト1403と対応する位
置に多数の吸引孔1410が設けられている。こ
のような構成により、ブランケツト胴2および圧
胴11間から送られてきた連続紙12を搬送コン
ベア1402上面に吸引しつつ、前方の折たたみ
機17の方向へと導いていく。
吸引ダクト1404の左端はメインフレーム1
80の外側に設けられた連結部1411を介して
図示しない吸引ブロアと連通しており、この吸引
ブロアの回転に応じて吸引ダクト1404内の空
気を吸引排気するようにしている。一方、吸引ダ
クト1404の右端には2つの開口1412,1
413を設けるともに、一方の開口と対応して主
シヤツタ1414、他方の開口と対応して補助シ
ヤツタ1415をそれぞれ配設している。そして
これら主シヤツタおよび補助シヤツタ1414,
1415をそれぞれ連結部材1416,1417
を介して吸引力切換ソレノイド1418,141
9のアーマチヤ1420,1421に結合すると
ともに、この連結部材1416,1417の上端
にそれぞれ復帰ばね1422,1423の作用に
より上方への復帰力を与えておき、ソレノイド1
418,1419の無通電時にはそれぞれ主・補
助シヤツタ1414,1415が開口部141
2,1413を閉成し、通電時には対応する主シ
ヤツタ1414および/または補助シヤツタ14
15が下方へスライドして開口部1412およ
び/または1413が開成されるように構成され
ている。
第4E図は、上記シヤツタ部分を示す断面説明
図である。主・補助シヤツタ1414,1415
はシヤツタ室1425内に設けられており、主・
補助シヤツタ1414,1415が「開」状態の
とき、シヤツタ室1425下方より吸引された外
気は開口部1412,1413を経て吸引ダクト
1404内へと吸込まれて行く。このようにし
て、主・補助シヤツタ1414,1415の開閉
に応じて開口部1412,1413から吸引ダク
ト1404内への外気の吸引量を変化させて搬送
ベルト1402の吸引孔1410からの外気の吸
引量を調整することにより、下に示すような3段
階の吸引力の切換を可能としている。
主シヤツタ 補助シヤツタ 吸引力 閉 閉 大 閉 開 中 開 開 小 また、ソレノイド1418,1419の状態
(すなわち主・補助シヤツタ1414,1415
の開閉状態)を知るため、連結部材1416,1
417にそれぞれ遮光板1426,1427を取
付けるとともに、通電状態のとき遮光される位置
(第4E図aの位置)に第4E図bに示すような
光電センサ1428,1429をそれぞれ配置し
ている。
吸引ダクト1404の上面内側の左端には2段
スライダ1430,1431を密着させて配置す
るとともに、この2段スライダの1段目1430
をつまみ1432により右方向へスライドさせる
ことによつてスリツト1403を所定範囲におい
て閉成できるよう構成してあり、これにより吸引
幅を最大吸引幅と最小吸引幅との間の任意の幅に
調整可能なようにしてある。1段目スライダ14
30の移動に伴う2段目スライダ1431の押出
従動の様子を第4F図に段階的に示す。2段目ス
ライダ1431には1対の吸引スリツト1403
と同一形状の開口1433が対応位置に設けられ
るとともに、別の1対の吸引スリツト1403を
内包し得る大き目の開口1434が対応位置に設
けられており、右方向へ押動されるにしたがつて
左側から順次吸引スリツトを遮蔽していくように
してある。第4F図に示す各ステツプにおける吸
引幅の変化の様子を、第4G図の横棒により表わ
す。このように、わずかの移動量で大きな遮蔽量
を得ることができる。なお2段目スライダ143
1には、1段目スライダ1430の押圧力が無く
なれば元の位置(第4F図a,bの位置)に復帰
するよう、ばね等の復帰手段(図示せず)が係合
してある。
離着胴機構 第5A図は、圧胴11のブランケツト胴2に対
する離着胴機構の説明図である。図示のように圧
胴11は左右ベアリング1101を介して支軸1
102を中心に回動自在に配設してあり、圧胴1
1の駆動は前述したように圧胴11の一方端部に
配設したギア1103をメインモータ20により
駆動されるブランケツト胴2の一方端部のギア2
01と噛合させることによつて行なう。すなわち
圧胴11は、離着胴の状態にかかわらず常に回転
駆動されている。支軸1102の両端は偏芯軸1
104,1105としで形成してあり、この偏芯
軸1104,1105は左右メインフレーム18
0,181の外側に配設された偏芯軸受け部15
0,151によりそれぞれ支承されている。左偏
芯軸1104はヘリカルカツプリング152を介
して圧胴パルスモータ153の回転軸と連結され
ており、圧胴パルスモータ153により左偏芯軸
1104を回転駆動することによつて支軸110
2の位置を移動させ、応じて圧胴11とブランケ
ツト胴2との軸間距離を変化させて、圧胴11が
ブランケツト胴2に対して離着胴するように構成
してある。
第5B図は離着胴の状態を模式的に示す説明図
であり、第5B図aは離胴時の状態を、第5B図
b,cは着胴時の状態をそれぞれ示している。図
において、点Bはブランケツト胴2の中心、点I
は支軸1102の中心(すなわち圧胴11の回転
中心)、点Sは左右偏芯軸1104,1105の
中心(すなわち圧胴11の揺動中心)を表わして
いる。第5図aの離胴時において、直線SIと直線
BIとは図示のような大きな角度を成しており、
圧胴パルスモータ153により左偏芯軸1104
を図上反時計方向に回動させるにしたがつてこの
角度は徐々に小さくなり、応じて圧胴11が点S
を中心に反時計方向に揺動して、圧胴11とブラ
ンケツト胴2との軸間距離(点BI間の距離)が
徐々に小さくなつていく。そして直線SIが第5B
図bに示す位置にまで達すると圧胴11はブラン
ケツト胴2に着胴するが、適当な印圧を付与する
目的で圧胴パルスモータ153をさらに駆動し
て、直線SIが直線BIと一致する少し手前の第5
B図cに示す状態になるまで圧胴11の回転中心
Iをブランケツト胴2の中心Bにさらに接近させ
(すなわち軸間距離をさらに縮め)、この位置を着
胴位置とする。
印刷物に応じて印圧を変化させる場合、例えば
第5図b,cに示す偏芯軸回転角度の間で圧胴パ
ルスモータ153を駆動して、圧胴11とブラン
ケツト胴2との軸間距離を適当に変化させてやれ
ばよい。しかしながら、例えば第5B図bの偏芯
軸回転角度に近い状態で圧胴11を保持しようと
した場合(すなわち印圧が比較的弱い場合)、ブ
ランケツト胴2からの反発力は第5Bbの位置関
係から容易に理解されるように非常に大きなモー
メントとして圧胴パルスモータ153に加わり、
この大きな反発力を安定して支持するためには非
常に大型のパルスモータを用いる必要が生じるの
で、可能ではあるが必ずしも実用的であるとはい
えない。
そこで、好ましい実施例においては、上述した
ように第5B図cの位置を着胴位置と予め定めて
おき、印圧の調整は以下に説明するような印圧調
整ばね機構を用いて行なうようにしている。第5
B図cの位置においては、直線SIは直線BIとほ
ぼ一致しているので、ブランケツト胴2からの反
発力は圧胴パルスモータ153に非常に小さなモ
ーメントとして加わるにすぎない。したがつて、
小型のパルスモータを用いることが可能となる。
直線SIが直線BIと一致して圧胴11がブランケ
ツト胴2に一番近くなる回転位相角(以下「上死
点」という。)において圧胴11がブランケツト
胴2に着胴するように設定しておけば、着胴時に
ブランケツト胴2からの反発力によつて圧胴パル
スモータ153に加わるモーメントの大きさを最
小の0にすることができるが、その反面当該上死
点を境としていずれの方向へ圧胴パルスモータ1
53がブランケツト胴2からの反発力により付勢
されて回転するのかが不定となり、機構の安定度
が著しく損われる。したがつて上死点の少し手前
の第5B図cの位置を着胴位置として選択するこ
とは重要であり、好ましい実施例においては直線
BIと直線SIとのなす角度は約5度である。
圧胴11の離着胴機構の駆動部としてパルスモ
ータを用いる利点として、次のような事項を挙げ
ることができる。第1に、着胴速度の制御が容易
であることから印刷機に衝撃を与えることが少な
くなり、機械の寿命が長くなる。第2に、任意の
位相で離着胴させることが可能となり、印刷対象
である紙の天地長さの変化に容易に対処し得る。
第3に、連続紙の印刷を行なう場合、紙送りを停
止したままブランケツト胴2を回転させている場
合に圧胴11を離胴位置のままの状態で維持して
おくことが可能となり、連続紙に不要の張力を働
かせることがなく、ピンフイードトラクタ13の
ピン1311に係合したマージナルパンチを損傷
することがない。第4に、必要以上の印圧が加わ
つた場合には圧胴パルスモータ153の保持力を
越えて脱調が生じるので、自然に圧胴11が離胴
状態となり、安全装置的役割を果たす。
次に、第5A図、第5C図、および第5D図を
参照して、印圧調整ばね機構について説明する。
第5C図は第5A図の左側面図であり、第5D図
は右側面説明図である。第5A図、第5C図、お
よび第5D図に示すように、印圧調整を行なう目
的で、左メインフレーム180の外側には十字形
状の印圧アーム154がスラストベアリング15
5およびニードルベアリング156を介して支持
軸157を中心に揺動自在に配設してあり、支持
軸157はピンブロツク173により補強されて
左メインフレーム180に固定してある。またこ
れと対応して、右メインフレーム181の外側に
は同じく十字形状の印圧アーム158がスラスト
ベアリング159あよびニードルベアリング16
0を介して支持軸161を中心に揺動自在に配設
してあり、支持軸161はピンブロツク174に
より補強されて右メインフレーム181に固定し
てある。そして、左印圧アーム154の中央部の
貫通穴に左偏芯軸受け部150を装着して上記左
偏芯軸1104を挿通させるとともに、右印圧ア
ーム158の中央部の貫通穴には右偏芯軸受け部
151を装着して上記右偏芯軸1105を挿通さ
せ、左右印圧アーム154,158の揺動に応じ
て支軸1102が揺動し、応じて圧胴11が揺動
してブランケツト胴2に対する押圧力(すなわち
印圧)が変化するように構成してある。圧胴パル
スモータ153は左印圧アーム154上に載置し
て固定してあり、左印圧アーム154の揺動とと
もに揺動する。左右印圧アーム154,158は
それぞれ左右印圧主圧縮ばね162,163およ
び左右印圧補助圧縮ばね164,165により同
一揺動方向(着胴方向)に付勢されるとともに、
その揺動範囲は左右圧胴ストツパー166a,1
67aにより規制されている。そして、圧胴パル
スモータ153の回転位相が離胴位置(第5B図
aの位相)にあるときには左右印圧アーム15
4,158がそれぞれ圧胴ストツパー166a,
167aに押し付けられた状態となり、圧胴パル
スモータ153の回転位相が着胴位置(第5B図
cの位相)にあるときにはブランケツト胴2から
の反発力により左右印圧アーム154,158が
それぞれ圧胴ストツパー166a,167aから
離れて、ブランケツト胴2からの反発力と圧縮ば
ね162〜165の反発力との均衡がとれた所で
停止状態となるような位置関係に、各機構部を配
置しておく。これにより、圧縮ばね162〜16
5の反発力を変化させることによつて、印圧を任
意に調節することが可能となる。
この実施例では、圧縮ばね162〜165の反
発力を変化させる手段として、左右印圧主圧縮ば
ね162,163に対し左右印圧調整ねじ16
5,166をそれぞれ連係配設して、左右印圧主
圧縮ばね162,163の圧縮度を連続的に変化
し得るように構成してある。またこれら左右印圧
調整ねじ165,166は、それぞれ左右印圧調
整ウオームホイル167,168を介して図示し
ない共通の駆動機構により連動駆動されるように
して、これにより左右で常に等しい印圧が得られ
るように構成してある。これら左右印圧調整ねじ
165,166および印圧調整ウオームホイル1
67,168は、それぞれ左右印圧調整ブラケツ
ト169,170を介して左右メインフレーム1
80,181に固定されている。また上記左右圧
胴ストツパー166a,167aおよび左右印圧
補助圧縮ばね163,165の支持軸は、左右ブ
ラケツト171,172を介してそれぞれ左右メ
インフレーム180,181に固定されている。
この実施例においては、左右印圧補助圧縮ばね1
64,165により予め一定の印圧を確保してお
くとともに、左右印圧主圧縮ばね162,163
の圧縮度を変化させて印圧を調整するようにして
いるので、左右印圧主圧縮ばね162,163と
してはそれ程強力なばねを用いる必要がなく、圧
縮度の変化操作(すなわち印圧の調整)がより容
易となる。
圧胴パルスモータ153の回転範囲を離胴位置
と着胴位置との間で規制するため、第5D図に示
すように左偏芯軸1105にストツパー175を
取り付けるとともに、このストツパー175の可
動範囲をストツパーピン176により所定角度に
限定している。また、この範囲における圧胴パル
スモータ153の回転位相を知るため、左メイン
フレーム181上に所定角度だけ隔てて離胴位置
ホトセンサ177および着胴位置ホトセンサ17
8を配置し、一方、左偏芯軸1105にはこれら
ホトセンサ177,178に作用するセンサドグ
179を取り付けて、圧胴パルスモータ153が
離胴位置に対応する回転位相に達したとき、およ
び着胴位置に対応する回転位相に達したときを検
知するようにしている。
折たたみ機構成 上述したような機構を有する紙搬送系から送り
出されてくる印刷済の連続紙12を折たたんで収
容するため、印刷機本体1の前方位置には折りた
たみ機17が配置してある。第6A図a,bはこ
の折たたみ機17の一実施例を示す機構説明図で
あり、第6B図はその斜視説明図である。この実
施例に係る折たたみ機17は、連続紙12の天地
長さにかかわらず常に正確な折たたみ収納が可能
なように構成されている。
折たたみ機7の背面ボツクス1701内上下方
向には送りねじ1702が走つており、この送り
ねじ1702は背面ボツクス1701内最下部に
設置されたテーブル昇降モータ1703によつて
駆動される。送りねじ1702には背面ボツクス
1701の前パネルに平行に設けられた2つの縦
長開口部1704,1705を通つて前方へと延
びる1対のテーブル支持部材1706,1707
の基部1708が嵌挿支持されており、この基部
1708を送りねじ1702の回転に従つて上下
方向に移動させることによつて、脚部1709を
介して支持部材1706,1707上に載置され
た連続紙受け台(紙テーブル)16を任意の位置
に昇降させるように構成してある。昇降の安定を
確保するために送りねじ1702と並行してガイ
ド棒1710を延設し、このガイド棒1710に
基部1708の前方中央位置に設けたスライド部
材1711を嵌合させている。
連続紙受け台(紙テーブル)16の前後方向の
有効長さを連続紙12の天地サイズに応じて変化
させるため、紙テーブル16の前・後端部に複数
の切れ込みを設けるとともに、この切れ込みを通
つて上下方向に延びる複数の細棒材を上下位置で
連結して成る前枠1712および後枠1713を
枠保持部1714に沿つて前後方向にスライド可
能としている。
また、紙テーブル16上に積載された連続紙1
2の紙上面高さを検出するため、折たたみ機17
の後部本体フレーム17Aから紙積載部を挟んで
前方に突出したそれぞれ左右1対の支持部材17
15,1716の先端に第1および第2の紙面検
出光電センサ1717,1718の投光側および
受光側をテーブル面に対して平行にそれぞれ配置
し、連続紙12の積載高さが所定高さに達すれば
遮光が生じるようにしている。第1および第2の
紙面検出光電センサ1717,1718はそれぞ
れパドル15の下端を基準とした第1および第2
の所定高さに配置してあり、折たたみ動作時には
連続紙12の天地サイズに応じていずれか一方の
光電センサ1717または1718を選択してお
く。そして遮光の検出に応じてテーブル昇降モー
タ1703を駆動し、紙テーブル16を微小距離
だけ下降させて紙テーブル16上に積載された連
続紙12の紙上面高さを常に第1または第2の所
定高さに維持し、後述する振りガイド(パドル)
15の振り角の制御と相俟つて連続紙12の天地
サイズに応じた適正な折たたみ動作を可能として
いるのである。
紙テーブル16の昇降範囲を規制する目的で、
背面ボツクス1701内の所定位置に第1および
第2のテーブル上限リミツトスイツチ1719,
1720ならびにテーブル下限リミツトスイツチ
1721を設けるとともに、これらリミツトスイ
ツチを作動させるための作用部材1729を基部
1708の対応位置に取付けておく。第1および
第2のテーブル上限リミツトスイツチ1719,
1720はそれぞれ第1および第2の紙面検出光
電センサ1717,1718と対応するものであ
つて、紙テーブル16上に紙が無い状態で紙テー
ブル16が第1または第2の上限位置に来たとき
に、テーブル上面が対応する第1または第2の紙
面検出光電センサ1717または1718の検出
位置よりもわずかに下側に来るようにその取付け
位置を設定しておく。
折たたみ機17の上部天板1722は、印刷機
本体1から排出される連続紙12がその上面に沿
つて紙テーブル16上へと滑落するように、図示
のように前方に傾斜して取付けられている。そし
て天板1722の前端には揺動自在な振りガイド
(パドル)15を配置するとともに、天板172
2の下部スペースにパドルパルスモータ1723
を配置して、タイミングベルト1725およびタ
イミングプーリ1724を介してパドル15の揺
動軸1726を回転駆動することによつて、パド
ル15を所望のタイミングで前後に揺動させて連
続紙12を折たたみつつ紙テーブル16上に積上
げるようにしている。
パドル15の振り角は連続紙12の天地サイズ
に応じて変化させるが、パドルの揺動範囲の基準
となる待機位置を知るため待機位置センサ172
7をパドルパルスモータ1723と近接して設け
るとともに、この待機位置センサ1727に作用
するセンサドグ1728をパドルパルスモータ1
723の回転軸に取付けている。
第6C図および第6D図は、それぞれ連続紙1
2の天地サイズが長い場合および短い場合のパド
ル15の振り角および紙テーブル16の上限位置
の設定例を示す説明図である。第6C図に示すよ
うに、連続紙12の天地サイズが長い場合には、
パドル15の振り角αを大きく設定するととも
に、紙テーブル16の上限位置は第2の上限位置
を選択して、パドル15の下端から紙テーブル1
6上の紙上面までの距離を比較的大きくとつてい
る。また第6D図に示すように、連続紙12の天
地サイズが短い場合には、パドル15の振り角α
を比較的小さく設定するとともに、紙テーブル1
6の上限位置は第1の上限位置を選択して、パド
ル15の下端から紙テーブル16上の紙上面まで
の距離を比較的小さくとつている。これにより、
連続紙12の天地サイズに応じた適正な折たたみ
動作を行うことが可能となる。なお紙テーブル1
6の位置を規制する紙面検出光電センサおよびテ
ーブル上限リミツトスイツチは、使用すべき連続
紙12の天地サイズの範囲に応じてさらに多く設
けてもよい。
イニシヤライズ 次に、上述した構成の紙搬送系および折たたみ
機を用いた紙送りおよび紙受け動作について説明
する。まず電源がONされると、マイクロプロセ
ツサ21はイニシヤライズシーケンスを実行し、
各機構部は初期位置にリセツトされる。ピンフイ
ードトラクタ13のイニシヤライズにおいて、マ
イクロプロセツサ21はロータリエンコーダ19
6および197の信号を参照しつつDCサーボモ
ータ192を適当数回転させ、紙搬送ピン131
1を初期位置にリセツトする。吸引コンベア14
のイニシヤライズにおいて、図示しない吸引ブロ
アに通電が開始されるとともに吸引力切換ソレノ
イド1418,1419は補助シヤツタ1415
に対応するソレノイド1419にのみ通電され、
これにより吸引コンベア14は補助シヤツタ14
15を開いた吸引力「中」状態で吸引を開始す
る。搬送ベルト1402は停止したままである。
第7図は、圧胴11を離胴位置にリセツトする
ときのマイクロプロセツサ21の動作をフローチ
ヤートである。第5図を参照して、まずステツプ
S100で、任意の位置にある圧胴軸を十分な量だ
け着胴方向へ回転させて、センサドグ179が必
ず離胴位置ホトセンサ177よりも着胴側に存在
するようにしておく。そのために、上記圧胴パル
スモータ153により偏芯支軸1102を着胴方
向に回転させて、例えば約10パルス分だけ圧胴1
1を着胴方向へ動かす。この着胴方向への回転角
度は、ストツパー175により規制される離胴側
停止位置にある(言い換えれば最も離胴側にあ
る)センサドグ179が離胴位置ホトセンサ17
7を越えて着胴側に回転されるように、予め設定
しておく。
次にステツプS101で上記離胴位置ホドセンサ
177が離胴位置を検出しているかどうか判別
し、検出していなければステツプS102へ進んで、
さらに1パルス分だけ圧胴11を離胴方向へ動か
す。この動作を離胴位置検出まで続け、検出すれ
ばステツプS103へと進む。この時点で離胴位置
ホトセンサ177は作動しているが、より作動を
確実にするためにもう1パルス分だけ圧胴11を
離胴方向へ動かす。以上のアルゴリズムにより、
圧胴11は常に所定の離胴位置にリセツトされ
る。
またこのとき、圧胴パルスモータ153は正し
いステツプ停止位置にて停止しているので、圧胴
パルスモータ153の以後の動作が確実になると
ともに、その後は駆動パルスのカウントのみによ
つて圧胴パルスモータ153の回転位相すなわち
圧胴11の離着位置を正確に知ることができ、圧
胴11のブランケツト胴2に対する離着胴制御が
容易になる。例えばストツパ等の回転阻止機構に
より圧胴パルスモータ153の回転を強制的に阻
止してこの位置を離胴位置とした場合には、圧同
11の離胴位置は常に一定位置にリセツトされる
が、圧胴パルスモータ153が必ずしも正しいス
テツプ停止位置で停止されるとは限らず(すなわ
ちステツプとステツプの中間にて停止されてしま
う場合があり)、このような場合には以後の動作
が不確実となつて、駆動パルスとカウントのみに
よつて圧胴パルスモータ153の回転位相を正確
に知ることが困難になる。したがつて、簡単な構
成にて圧胴11のブランケツト胴2に対する離着
胴制御を容易にするという観点から、離胴位置ホ
トセンサ177を用いた上述のアルゴリズムによ
る離胴位置リセツト方法が有効となつてくる。
第8図は、パドル15を原点位置にリセツトす
るときのマイクロプロセツサ21の動作を示すフ
ローチヤートである。まずステツプS104で待機
位置センサ(原点位置センサ)1727が原点位
置を検出しているかどうかを判別し、検出してい
なければステツプS105へと進んでパドルパルス
モータ1723により1パルス分だけパドル15
を後方へ動かすこの動作を原点位置を検出するま
で続け、検出すればパドル15のイニシヤライズ
は終了する。
連続紙のセツト 次に、印刷の準備作業として、オペレータは連
続紙12をピンフイードトラクター13にセツト
するとともに、セツトした連続紙12の天地サイ
ズ情報および紙端の山折り・谷折りを表わす山・
谷情報をオペレーシヨンパネル25を用いて入力
する。連続紙12のセツトにおいて、オペレータ
は左右トラクタの紙押え蓋1312,1313を
開けるとともにレバー1306を弛緩方向(時計
回り方向)に回して移動側の右トラクタユニツト
1302のロツクを解除し、紙幅に合せて左右ト
ラクタ幅を調整しつつ紙端が紙セツト基準位置に
くるように連続紙12のマージナルパンチを左右
トラクタの紙搬送ピン1311に係合させ、次い
でレバー1306を締付方向(反時計回り方向)
に回して移動側の右トラクタユニツト1302を
ロツクするとともに紙押え蓋1312,1313
を閉じて、連続紙12のセツトは終了する。
第9図はピンフイードトラクタ13における連
続紙12の紙端セツト位置を表わす説明図であ
り、同図に示すように連続紙12の紙端はその天
地サイズにかかわらず常にピンフイードトラクタ
13の紙セツト基準位置にP1に合せてセツトす
る。ピンフイードトラクタ13は、前述したよう
に、紙セツト基準位置P1が印刷開始位置P2から
所定距離Hだけ離れた位置にくるように予め位置
決めして印刷機本体1に装着してあるので、紙セ
ツトが終了したときには、連続紙12の紙端は印
刷開始位置P2から距離Hだけ手前の位置に存在
する。そして、このようにセツトされた連続紙1
2の紙通しが終了したとき、または印刷途中にお
いて連続紙12が次の印刷を待機しているときに
は、連続紙12の折目ないしはミシン目(すなわ
ち次に印刷されるべきページの先頭)は印刷開始
位置P2から助走距離H1だけ手前の待機位置P3
所に来る。このようにP1,P3はそれぞれ紙セツ
トおよび印刷時の紙搬送の基準となる位置であ
り、エンコーダによる検出が可能でなければなら
ないので、P1,P3間の距離H2は使用するエンコ
ーダの特性に合せて設定する必要がある。例えば
1/2インチが検出の最小単位であるエンコーダを
使用する場合には、H2は1/2インチの整数倍でな
ければならない。そしてこのH2に必要助走距離
H1を加えたものを上記所定距離Hとして、ピン
フイードトラクタ13の装着位置を決定するので
ある。ピンフイードトラクタ13の紙搬送ピン1
311は、デイテント(回転阻止)をかけた際に
連続紙12をセツトすれば、その先頭がP1位置
にくるように紙搬送ピン1311を調整してお
く。
紙通し動作 連続紙12をピンフイードトラクタ13にセツ
トすれば、続いて紙通し作業に移る。第10図
は、紙通しシーケンスを実行するときのマイクロ
プロセツサ21の動作を示すフローチヤートであ
る。紙通しはオペレーシヨンパネル25の紙通し
キーが投入されることによつて開始され、キー投
入によりまずステツプS106において紙通し指令
が受付可能かどうかが判別される。例えば連続紙
12の天地サイズ、山・谷情報のデータが未入力
である場合など、紙通しシーケンスを実行するこ
とができないときには、スツツプS107へと進ん
でオペレーシヨンパネル25にエラー表示を行な
い、動作は終了する。
流通し指令が受付可能のとき、ステツS106か
らステツプS108へと進んで、各機構部の初期設
定を行なう。このステツプS108は例えばブラン
ケツト胴洗浄等の他のルーチンから紙通しルーチ
ンに移行した場合のためのものであり、電源投入
後直ちに紙通しを実行するときには上述したよう
に電源投入に応答して既に各部の初期設定が行な
われているので、このステツプS108では何も行
なわないことになる。
次にステツプS109、S110において、メインモ
ータ20が起動される。このメインモータ20は
低速用と高速用の2種類設けられており、まずス
テツプS109で低速モータがONされ、一定時間経
過後にステツプS110において低速モータがOFF
されるとともに高速モータがONされて、メイン
モータ20の起動が終了する。これによりメイン
モータ20による駆動系統が動作を開始し、吸引
コンベア14の搬送ベルト1402が所定速度で
搬送を開始するとともにブランケツト胴2、圧胴
11、版胴3,4およびインキングユニツト7,
8内のインキローラが所定速度で回転を開始す
る。このとき圧胴11は、ブランケツト胴に対し
離胴位置にリセツトされたままである。
続いてステツプS111において、ピンフイード
トラクタ13のDCサーボモータ192が低速駆
動され、ピンフイードトラクタ13は例えば印刷
時の1/4の低速で紙送りを開始する。紙送りの開
始と同時に、マイクロプロセツサ21は、内蔵の
ハードタイマに基づいて連続紙12の紙端位置の
トラツキングを開始する。そしてステツプS112
において、後述するように紙走行に合せてパドル
15を動かして紙端を紙テーブル16上にセツト
し、続いてステツプS113に進んでピンフイード
トラクタ13のDCサーボモータ192の駆動を
停止して連続紙12を停止させ、紙通しを終了す
る。
第11図は、ブラケツト胴2と圧胴11との間
に連続紙12を紙通しするときの説明図である。
ブランケツト胴2は開口部201を有するブラン
ケツトシリンダ202の側面上にシート部材20
3を密着巻回させて形成されており、シート部材
203の両端は開口端部204,205に長手方
向に多数設けられた図示しない止ねじによつて固
着されている。ブランケツト胴2はメインモータ
20により駆動されて例えば4500rPHの一定回転
数で回転しており、ブランケツト胴2と着胴すべ
き圧胴11は、胴一方端側において噛合するギア
によりブランケツト胴2に駆動されて、ブランケ
ツト胴2と圧胴11とのシリンダ径の比に応じた
回転数で回転している。
いま、圧胴11は電源投入に応答してブランケ
ツト胴2に対して離胴位置にリセツトされてお
り、ピンフイードトラクタ13により搬送されて
きた連続紙12の紙端はブランケツト胴2および
圧胴11間の空隙を通過進行していく。印刷時に
おいては連続紙12の紙送り速度はブランケツト
胴2および圧胴11の周速と等しくなければなら
ないが、この紙通し時の連続紙12の紙送り速度
は上述したように例えば印刷時の1/4と非常に低
速にしてあるので、空隙通過時に連続紙12はブ
ランケツト胴2および圧胴11により進行方向に
叩かれつつ、自重で圧胴11に接触しながらその
回転により吸引コンベア14の方向へと送られ
る。
もしブランケツト胴2の周速と同一又はこれよ
りも速い速度で紙送りした場合には、紙端の軌跡
とブランケツト胴の位相を厳密に制御しないと連
続紙12がブランケツト胴2の開口部201に入
り込んでしまうのみならず、例えば仮想線で示す
ように印刷時においてブランケツト胴2から連続
紙12を引き剥がすための排紙ローラ206を設
けた場合には連続紙12の先端がこの排紙ローラ
206との衝突により潰れてしまうので、紙通し
時において連続紙12の紙送り速度をブランケツ
ト胴2の周速よりも遅くするということは非常に
重要である。このようにすることにより、難しい
制御を何ら行なうことなく、また仮に排紙ローラ
206を設けた場合であつても連続紙12の紙端
を潰すことなく、自動紙通しを容易に行なうこと
が可能となるのである。
上述のようにしてブランケツト胴2と圧胴11
との間の空隙を通過してきた連続紙12は、吸引
コンベア14によつて折たたみ機17の方向へと
導かれて行く。吸引コベア14の搬送ベルト14
02の搬送速度は印刷時の連続紙12の紙送り速
度よりも速い適当な一定値に予め設定してあり、
いま連続紙12の紙送り速度は印刷時の1/4の低
速であるので、連続紙12は吸引コンベア14に
より張力を受けながら搬送されることになる。こ
の張力は吸引コンベア14の吸引力に依存して変
化するが、紙通し時にはこの張力はピンフイード
トラクタ13の紙搬送ピン1311と係合した連
続紙12のマージナルパンチに負荷されるので、
吸引力は「中」段階としてマージナルパンチが破
損するのを防止している。すなわち、前述したよ
うに、電源投入時のイニシヤライズシーケンスに
おいて、吸引コンベア14の主シヤツタ1414
を「閉」状態、補助シヤツタ14、15を「開」
状態として吸引を開始しているのである。
パドル・紙テーブルの位置セツト 一方、オペレーシヨンパネル25の紙通しキー
の投入に応答して、折たたみ機17のパドル15
および紙テーブル16が所定位置にセツトされ
る。第12図はパドル位置セツトのときのマイク
ロプロセツサ21の動作を示すフローチヤートで
あり、第13図はパドル15のセツト位置および
振り角を模式的に示す説明図である。振り角αは
連続紙12の天地サイズに応じて変化させ、マイ
クロプロセツサ21はオペレーシヨンパネル25
から入力された天地サイズ情報に基づいて例えば
必要振り角αに対応するカウント値を図示しない
カウンタにセツトしておく。パドル15はリセツ
ト位置から中心角β度だけ離れた位置を中心にし
て「前」位置と「後」位置との間で振り運動を行
なうものであり、マイクロプロセツサ21は、紙
通キーが投入されると、まずステツプS114にお
いてβ−α/2を演算する。この角度はパドル1
5をリセツト位置から「後」位置へと移動させる
のに必要な角度であり、続いてステツプS115に
おいて上記演算した角度に相当するパルス分だけ
パドルパルスモータ1723を駆動して、パドル
を「後」位置にまで移動させて、パドル位置の初
期位置へのセツトは終了する。
第14図は、紙テーブル16を初期位置にセツ
トする場合のマイクロプロセツサ21の動作を示
すフローチヤートである。紙テーブル16の上限
位置は連続紙12の天地サイズに応じて変化さ
せ、マイクロプロセツサ21はオペレーシヨンパ
ネル25から入力された天地サイズ情報に基づい
て予め設定された2種類の上限位置(第1および
第2のテーブル上限リミツトスイツチ1719,
1720に対応する上限位置)のうちの一方を選
択しておく。いま説明の便宜上、例えば第1のテ
ーブル上限リミツトスイツチ1719に対応する
第1の上限位置が選択されているものとする。そ
して、紙通しキーが投入されると、まずステツプ
S116において第1のテーブル上限リミツトスイ
ツチ1719の出力がONであるかどうか、すな
わち紙テーブル16が上限位置に来ているかどう
かが判別され、上限位置に来ていればステツプ
S117へと進んで第1の紙面検出光電センサ17
17の出力がONであるかどうか、すなわち紙テ
ーブル16上に前の印刷による残り紙があるかど
うかが判別される。紙テーブル16上に紙がなけ
れば第1の紙面検出光電センサ1717の出力は
OFFであり、そのときはこれでテーブル位置の
セツトは終了する。
紙テーブル16上に紙があれば、第1の紙面検
出光電センサ1717の出力がONになるので、
ステツプS117からステツプS118へと進んでテー
ブル昇降モータ1703を駆動し、紙テーブル1
6を所定高さだけ下降させる。テーブル下降中は
ステツプS119においてテーブル下限リミツトス
イツチ1721の出力がONにならないかどう
か、すなわちテーブルが下限位置に達していない
かどうかを監視し、下限位置に達すればステツプ
S120へと進んでテーブル昇降モータ1703の
駆動を中止して紙テーブル16を停止させ、オペ
レーシヨンパネル25にエラー表示を行なう。
またテーブル下降中においては、ステツプ
S121において第1の紙面検出光電センサ171
7の出力がONであるかどうかを監視し、ONで
あれば再びステツプS118に戻つて紙テーブル1
6を下降し、OFFになればステツプS122へと進
んで紙テーブル16を停止してテーブル位置のセ
ツトを終了する。これにより、紙テーブル16上
の残紙の上面が所定高さにセツトされる。
ステツプS116において第1のテーブル上限リ
ミツトスイツチ1719の出力がONでなけれ
ば、紙テーブル16は上限位置に達していないの
で、ステツプS123へと進んで図示しないカウン
タ0にリセツトし、続いてステツプS124におい
てテーブル昇降モータ1703を駆動して紙テー
ブル16を所定高さだけ上昇させる。テーブル上
昇中はステツプS125において第1のテーブル上
限リミツトスイツチ1719の出力がONになら
ないかどうかを監視し、ONになればステツプ
S126へと進んで紙テーブル16を停止し、続い
て上述したステツプS118以下の動作を行なう。
このとき紙テーブル16上に残紙がなければ第1
の紙面検出光電センサ1717の出力はOFFで
あるので直ちにステツプS121からS122へと進ん
で紙テーブル16は停止する。紙テーブル16上
に残紙があれば、上述した動作により残紙上面が
所定高さに達した後、紙テーブル16は停止する
ことになる。
またテーブル上昇中においては、ステツプ
S127において第1の紙面検出光電センサ171
7の出力がONであるかどうかを監視し、ONで
なければステツプS128へと進んでカウンタを0
にリセツトした後再びステツプS124に戻つて紙
テーブル16を上昇し、ONになればステツプ
S129へと進んでカウンタを1だけ歩進し、続い
てステツプS130においてカウンタのカウンタ値
が2以上であるかどうかを判別する。ステツプ
S130においては第1の紙面検出光電センサ17
17のON出力が連続して得られたかどうかを判
定しているのであつて、カウンタのカウント値が
2以上であれば2回以上連続して紙面を検出して
いるのでその検出に誤りはないと判断して、ステ
ツフS126へと進んで紙テーブル16を停止する。
さして上述したステツプS118以下の動作を行な
う。これにより、紙テーブル16上の残紙上面が
所定高さにセツトされる。
ステツプS130においてカウンタのカウント値
が1のときには、例えば印刷機本体1に紙通しさ
れたままの残紙のパドル15から紙テーブル16
にかけての斜行部分を第1の紙面検出光電センサ
1717が検出しているおそれもあるので、ステ
ツプS124へと戻つて再度紙テーブル16を上昇
させ、もう一度第1の紙面検出光電センサ171
7の出力がONであれば上述したようにステツプ
S126以下へと進み、残紙上面を所定高さにセツ
トするのである。
紙端セツト 以上述べたようにしてオペレーシヨンパネル2
5の紙通しキーの投入に応答してパドル15が
「後」位置にセツトされ、かつ紙テーブル16ま
たは紙テーブル16上の残紙上面が所定高さにセ
ツトされて、そこへピンフイードトラクタ13お
よび吸引コンベア14の働きにより連続紙12が
搬送されてくる。第15図は連続紙12の先端が
折たたみ機17に到達したときの紙端セツトの様
子は模式的に表わす説明図であり、a〜dは紙先
頭が「谷」折りのときのものを、e〜hは紙先頭
が「山」折りのときのものを示している。
前述したように、マイクロプロセツサ21は紙
送りの開始と同時に紙端位置をトラツキングして
おり、オペレーシヨンパネル25から入力された
山・谷情報が「谷」であるとき、紙端が折り機に
達する前でかつパドルの初期位置セツトが完了し
た後にパドルパルスモータ1723を駆動して、
パドル15を「前」位置に振り上げておく。そし
て、第15図aに示す位置(紙先頭がパドル15
の先端に達する少し前の位置)まて紙先頭が搬送
されてくるタイミングでパドル15を「後」位置
へ動かす。このとき連続紙12の先頭頁は、「後」
位置へ引込むパドル15の背面に生じる気流の作
用で、パドル15に追随して「後」位置へと移動
する。パドル15の幅はこのときに連続紙12を
「前」位置へ押戻そうとする風圧の影響を避ける
ため、連続紙12の紙幅よりも広い方が望まし
い。そしてb図の状態となる。その後は連続紙1
2がほぼ1頁ずつ進行するc,dのタイミングで
パドル15を順次「前」位置と「後」位置との間
で揺動させ、dに示す状態で終端セツトは終了す
る。
連続紙12の先頭が「山」折りのとき、パドル
15の動きは上述の「谷」折りのときとは逆にな
る。すなわちマイクロプロセツサ21は、第15
図eのタイミングまでパドル15を動作させず、
「後」位置にセツトされたままにしておく。そし
てeのタイミングでパドルパルスモータ1723
を駆動して、パドル15を「後」位置から「前」
位置へと動かす。そしてf図の状態となる。その
後は連続紙12がほぼ1頁ずつ進行するg,hの
タイミングでパドル15を順次「後」位置と
「前」位置との間で揺動させ、hに示す状態で紙
端セツトは終了する。
第16図は、パドル15を動作させるときのマ
イクロプロセツサ21の動作を示すフローチヤー
トである。このプログラムは適当なタイミングで
呼出されて実行されるものであり、そのタイミン
グの基準は例えば内蔵のハードタイマであつても
よいし、プランケツト胴2の回転軸に取付けられ
た図示しない基準ロータリエンコーダからの出力
信号であつてもよい。パドル15を動かすとき、
まずステツプS131において現在のパドル位置が
「前」位置か「後」位置かを判別する。これは例
えば「前」位置に対してフラグを立てることによ
つて識別することができる。パドル15の位置が
「前」のとき、ステツプS132へと進んでカウント
にセツトされている振り角αに相当するカウント
値に応じたパルス分だけパドルパルスモータ17
23を後方へ駆動して、パドル15を「後」位置
に動かし、続いてステツプS133に進んでパドル
15の位置記録を「後」として、動作は終了す
る。パドル15の現在位置が「後」のときは、ス
テツプS131からステツプS134、S135へと進んで、
パドル15を前方に動かすための上述と同様の動
作を行なう。
印刷 紙通しが終了して上述したように連続紙12の
紙端が折たたみ機17にセツトされると、低速紙
送りは停止し(すなわちピンフイードトラクタ1
3のDCサーボモータ192は停止し)、メインモ
ータ20は回転したまま次の指令を待機する。こ
のとき、印刷されるべき連続紙12の1ページ目
の先頭部分(折目ないしはミシン目)は、第9図
の印刷待機位置P3の所に来ている。
ここでオペレーシヨンパネル25の印刷キーが
投入されると印刷プログラムに進み、そこでは版
交換、ブランケツト胴洗浄、刷り出し、定常印
刷、および刷り終りの各ルーチンが順次実行され
る。また印刷キー投入に応答して、紙押えフアン
30が回転を開始する。この紙押えフアン30
は、印刷プログラムの終了またはピンフイードト
ラクタ13に取付けられた紙有無リミツトスイツ
チ1318の出力のOFFに応答して停止するよ
うにしてある。
版交換ルーチンにおいて、給排版トレイ9,1
0の給版トレイ上に予め準備して載置してあつた
図示しない版がそれぞれ対応する給排版ユニツト
5,6の作用によつて対応する版胴3,4に巻回
装着され、同時に版胴3,4上に巻付けてあつた
図示しない古い版が対応する給排版トレイ9,1
0の排版トレイ上に排出される。1色刷りの場合
は、必要な側のみ排版を行なう。
ブランケツト胴洗浄ルーチンにおいて、まず洗
浄液供給ユニツト18から適当なタイミングでブ
ランケツト胴2に洗浄液が供給され、続いて洗浄
液の間欠供給と同時に払拭ユニツト19による洗
浄液の拭き取りを行ない、最後に洗浄液の供給を
止めて払拭のみ行なつてブランケツト胴2の洗浄
は終了する。
続いて刷り出しルーチンにおいて、インキング
ユニツト7,8内のインキローラと版胴3,4と
の着肉のタイミングおよび版胴3,4からブラン
ケツト胴2への転写のタイミングをそれぞれ適当
に制御しつつ2枚程度の印刷を実際に行なつて版
胴3,4およびブランケツト胴2上のインキ量を
調整し、印刷濃度を定常値に近づけた上で、定常
印刷ルーチンに入る。
定常印刷ルーチンにおいては、ブランケツト胴
2の位相に合せた適当なタイミングで圧胴11が
ブランケツト胴2に離着胴し、このタイミングに
合せて連続紙12が間欠送りされて、ブランケツ
ト胴2の1回転ごとに1枚ずつの印刷が行なわれ
ていく。印刷枚数はオペレーシヨンパネル25を
通じて予め設定しておき、印刷が設定枚数に達す
れば上述した刷り出しルーチンと類似の刷り終り
ルーチンを実行してブランケツト胴2上のインキ
量をゼロ近くに減少させた上で印刷を終了し、続
いて排版およびブランケツト胴洗浄ルーチンを実
行した後メインモータ20の回転を停止して印刷
プログラムを終了し、次の指令を待機する。
第17図は、定常印刷時に連続紙12を間欠送
りするときの各機構部の動作を示すタイミングチ
ヤートである。タイミングの基準信号は、ブラン
ケツト胴2の回転軸に取付けられた図示しない基
準ロータリエンコーダからの出力信号を用いる。
この出力信号により、第17図fに示すようにブ
ランケツト胴2が今どの位相にあるのかを知るこ
とができる。“00”はブランケツト胴2の天の位
置が印刷開始位置にあることを示しており、この
タイミングではブランケツト胴2の開口部201
の終端205(第11図参照)は、ブランケツト
胴2と圧胴11との着胴位置に来ている。第17
図fにおける斜線部分は開口部201が印刷開始
位置を通過するタイミングを示しており、この例
ではブランケツト胴2の全周長のうちの1/4が開
口部であつて、残りの3/4がブランケツト胴有効
周長であるとしている。
圧胴11の着胴は、時刻t1〜t2のタイミングで
行なう。すなわち第17図aに示すように、ブラ
ンケツト胴2の開口部201の始端204が印刷
開始位置を通過してまもなくのタイミングt1で圧
胴パルスモータ153(第5C図)を着胴側へと
駆動開始し、徐々に駆動を速め、再び徐々に駆動
を緩めて、開口部201の終端205が印刷開始
位置に近づく時刻t2までの比較的長い時間をかけ
て圧胴11をゆつくりと着胴位置に移動させる。
圧胴11が着胴位置に達した時刻t2において
は、対峙するブランケツト胴2は開口部の位相に
あるため、連続紙12はブランケツト胴2および
厚胴11間にニツプされない。連続紙12のニツ
プは開口部201の終端205(第11図参照)
が印刷開始位置に達したとき(すなわち“00”の
タイミング)に初めて行なわれ、ここかれ印刷が
開始されるのである。
圧胴11の着胴のとき(t2のタイミング)に
は、第17図bに示すようにピンフイードトラク
タ13のDCサーボモータ192は非駆動状態に
あり、ピンフイードトラクタ13は停止したまま
で連続紙12は印刷待機状態にある。なおピンフ
イードトラクタ13には、t8のタイミングでデイ
テント(回転阻止)がかけてある。またこのとき
吸引コンベア14の吸引切換ソレノイド141
8,1419はc,dに示すように補助シヤツタ
用ソレノイド1419のみが通電された初期状態
にあり、したがつて主シヤツタ14,14は
「閉」状態、補助シヤツタ1415は「開」状態
にあつて、吸引コンベア14の吸引力はeに示す
ように「中」段階にある。吸引コンベア14の搬
送ベルト1402はメインモータ20によつて駆
動されて排紙方向に定速走行しているので、連続
紙12はピンフイードトラクタ13と吸引コンベ
ア14との間において適当な張力を与えられてい
る。この印刷待機中の「中」段階の吸引力として
は、好ましくはピンフイードトラクタ13の紙搬
送ピン1311に係合された連続紙12のマージ
ナルパンチが破れない程度のできるだけ大きな張
力を与え得るものを選択しておく。
印刷が開始される“00”の直前のタイミングt3
において、bに示すようにピンフイードトラクタ
13のデイテントを解除し、DCサーボモータ1
92を正転方向に駆動開始する。またこれと同時
に、dに示すように補助シヤツタ用ソレノイド1
419の通電を停止して補助シヤツタ1415を
「閉」状態にし、eに示すように吸引コンベア1
4の吸引力を「大」段階とする。これにより非常
に強い張力を与えつつ連続紙12の紙送りが開始
され、第9図の印刷待機位置P3から出発した印
刷されるべき1ページ目の先端の送り速度は印刷
開始位置P2(タイミング“00”)の一瞬手前にお
いてブランケツト胴2の周速と同一のvに達す
る。そしてその一瞬後の“00”のタイミングで1
ページ目の先端は印刷開始位置P2に到達してブ
ランケツト胴2および圧胴11間にニツプされ、
この“00”のタイミングから所定の印刷区間(す
なわち1ページの天地長さに対応)が終了するt4
のタイミングまでの間において、連続紙12の1
ページ上に印刷が行なわれる。
印刷中は上述したように「大」段階の吸引力に
よつて連続紙12に非常に強い張力を与えている
ので、インキの粘性によつてブランケツト胴2に
張り付いた連続紙12を容易に引き剥がすことが
できる。したがつて第11図の仮想線で示すよう
な排紙ローラ206を設ける必要はなく、特に連
続紙12の幅方向全面に印刷を行ないたい場合に
有効である。
印刷区間が終了するt4のタイミングにおいて、
aに示すように圧胴パルスモータ53を離胴側へ
と駆動開始する。このとき、着胴時とは異なり比
較的短い期間において素速く駆動の立上げおよび
立下げを行ない、素速い離胴を達成する。そして
圧胴11が離胴位置に戻つたt5のタイミングでb
に示すようにピンフイードトラクタ13のDCサ
ーボモータ192に正転ブレーキをかけ始める。
このとき、c,dに示すように吸引コンベア14
の主シヤツタ用ソレノイド1418および補助シ
ヤツタ用ソレノイド1419に共に通電し、主シ
ヤツタ1414および補助シヤツタ1415をと
もに「開」状態にして、eに示すように吸引力を
「小」段階に落し、連続紙12にかかる張力を最
小としておく。
その後、ピンフイードトラクタ13の送り速度
がゼロに達したt6のタイミングでDCサーボモー
タ192を逆転方向に駆動開始し、さらにt7のタ
イミングで逆転ブレーキをかけ始めて、逆転速度
がゼロに達したt8のタイミングで逆転駆動を停止
すると同時にデイテントをかける。逆転が終了し
たt8のタイミングでは、連続紙12の2ページの
先頭が第9図の印刷待機位置P3の所に来ている。
すなわちタイミングt6〜t8間の逆送りによつて、
助走(タイミングt3〜00)およびオーバラン(タ
イミングt4〜t6)に相当する距離だけ連続紙12
を引戻しているのである。
逆送りの間はピンフイードトラクタ13の紙搬
送ピン1311と係合した連続紙12のマージナ
ルパンチに過度の負荷がかからないよう吸引コン
ベア14の吸引力を「小」段階としているが、紙
押えフアン30の作用により連続紙12が吸引コ
ンベア14の上面から浮上るのが防止される。そ
して紙送りが終了したt8のタイミングで第17図
cに示すように主シヤツタ用ソレノイド1418
に対する通電を停止して主シヤツタ1414を閉
じ、eに示すように吸引力を「中」段階として次
のページの印刷の待機状態となる。
紙テーブル遂次下降 上述のようにして間欠送りされながら印刷され
て印刷機本対1から排出される連続紙12は、折
たたみ機17に順次折たたまれつつ積上げ収納さ
れていく。マイクロプロセツサ21はブランケツ
ト胴2の回転軸に取付けられた図示しない基準ロ
ータリエンコーダから原点パルス(トラクタ正転
スタートの時点に設定してある)が出力されるご
とに第16図のパドル揺動プログラムを実行し
て、1ページの印刷が行なわれるごとに連続紙1
2の天地サイズに応じた振り角α(第13図参照)
でパドル15を「前」「後」位置に交互に揺動さ
せる。このときの動作は、上述した紙通しにおけ
る場合と同様である。
紙テーブル16は、連続紙12が積上げられる
に従つて漸次下降して行く。第18図は紙テーブ
ル16を下降させるときのマイクロプロセツサ2
1の動作を示すフローチヤートであり、マイクロ
プロセツサ21はブランケツト胴2の基準ロータ
リエンコーダから上記原点パルスが出力されるご
とにこのプログラムを実行する。紙上面高さは紙
通しに関連して上述したように天地サイズ情報に
応じて選択されており、ここでは前述の場合と同
様に第1の紙面検出光電センサ1717に対応す
る紙上面高さが選択されている場合について説明
する。
まずステツプS136において、第1の紙面検出
光電センサ1717の出力がONであるかどう
か、すなわち紙上面が所定高さに達しているかど
うかが判別される。達していなければステツプ
S137へと進み、図示しないカウンタをゼロにリ
セツトして動作は終了する。もし紙上面が所定高
さに達していれば、第1の紙面検出光電センサ1
717の出力がONとなつてステツプS136からス
テツプS138へと進み、カウンタを1だけ歩進さ
せる。続いてステツプS139において、カウンタ
のカウント値が5以上であるかどうか、すなわち
5回以上連続して第1の紙面検出光電センサ17
17の出力がONとなつているかどうかを判別す
る。このように複数回の検出を条件とすることに
よつて、パドル15から懸垂する連続紙12の斜
行部分を第1の紙面検出光電センサ1717が検
出した場合の誤動作を避けることができる。つま
り、連続紙12と斜行部分であれば常に左右に揺
動しているので、連続して5回以上検出されるこ
とはないのである。
そしてカウンタのカウント値が5以上であれ
ば、紙テーブル16上の紙上面高さが所定高さに
達しているので、ステツプS139からステツプ
S140へと進んでテーブル昇降モータ1703を
一定時間下降方向に駆動し、紙テーブル16を所
定距離(例えば5mm)だけ下降させる。そしてス
テツプS141においてカウンタをゼロにリセツト
した後、動作は終了する。カウンタ値が5未満で
あれば、紙テーブル16を下降させることなく動
作は終了するが、このときカウンタはリセツトさ
れず、以後何回かのこのプログラムの実行におい
てカウント値が5以上になれば、その時点で紙テ
ーブル16の下降が行なわれることになる。この
ようにして、連続紙12の天地サイズに応じた紙
上面高さが常に維持されるのである。
なお上述の説明においては、この発明による連
続紙の間欠送り装置をブランケツト胴を有するオ
フセツト印刷機に適用した実施例について詳述し
たが、この発明は版胴を転写胴として用いて直接
印刷する方式の印刷機にも適用することができ、
この場合にも上述の実施例と同様の効果を奏す
る。
(発明の効果) 以上説明したように、この発明によれば、圧胴
が回転自在に嵌挿された偏芯軸にパルスモータを
連結して、パルスモータにより偏芯軸を所望角度
回転させることによつて圧胴と転写胴との間の軸
間距離を変化させるようにしたので、任意の位相
でかつ適当な離着胴速度で圧胴の離着胴が可能で
あるとともに、印刷待機中においては圧胴を静止
状態に維持することができ、停止中の連続紙を損
傷するようなことがない。また、紙づまり等によ
つて必要以上の印圧が加わつた場合にはパルスモ
ータに脱調が生じて圧胴が自然に離胴状態となる
ので、機械を保護するための安全装置的役割を果
すという効果も得られる。
しかも、圧胴の着胴位置に対応する偏芯軸の回
転位相角は、前記偏芯軸の上死点より微小角度手
前に設定しているので、着胴時において前記パル
スモータに大きな負担がかからず、一方当該パル
スモータによる離着胴の機構とは別に前記偏芯軸
を転写胴の軸芯方向に付勢する印圧手段を設けて
印圧力を補うようにしているので、小型のパルス
モータでも使用可能であつて、経済性の優れた印
圧制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は多色刷りオフセツト印刷機の概略断面
図、第2図は制御システムの概略ブロツク図、第
3A図〜第3E図はピンフイードトラクタの機構
説明図、第4A図〜第4G図は吸引コンベアの機
構説明図、第5A図〜第5D図は圧胴の離着胴機
構の説明図、第6A図〜第6D図は折たたみ機の
機構説明図、第7図は圧胴リセツトのときの動作
を示すフローチヤート、第8図はパドルリセツト
のときの動作を示すフローチヤート、第9図は紙
端セツト位置の説明図、第10図は紙通し動作を
示すフローチヤート、第11図はブランケツト胴
および圧胴の間隙に紙通しするきこの説明図、第
12図はパドル位置セツトのときの動作を示すフ
ローチヤート、第13図はパドルのセツト位置お
よび振り角を模式的に示す説明図、第14図は紙
テーブルを初期位置にセツトするときの動作を示
すフローチヤート、第15図は紙端セツトの様子
を模式的に示す説明図、第16図はパドル振り動
作のときのフローチヤート、第17図は連続紙の
間欠送り動作を示すタイミングチヤート、第18
図は紙テーブルの逐次下降動作を示すフローチヤ
ートである。 2……ブランケツト胴、11……圧胴、15
0,151……偏芯軸受部、152……ヘリカル
カツプリング、153……圧胴パルスモータ、1
102……支軸、1104,1105……偏芯
軸。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 圧胴と転写胴との間の印圧を制御する装置で
    あつて、 前記圧胴が、回転自在に嵌挿された偏芯軸と、 前記偏芯軸を回転自在に保持する軸受部材と、 前記偏芯軸に連結されて該偏芯軸を所望の角度
    回転させ、該偏芯軸の回転角度に応じて前記圧胴
    と前記転写胴との間の軸間距離を変化させるパル
    スモータと、 前記偏芯軸の軸受部材を前記転写胴と前記圧胴
    の軸間距離が短くなる方向に付勢する印圧手段
    と、を備え、 前記パルスモータは、着胴位置に対応する第1
    の回転位相角と離胴位置に対応する第2の回転位
    相角との間で前記偏芯軸を回転させ、 前記第1の回転位相角は、前記圧胴がブランケ
    ツト胴に最も接近するときの偏芯軸の回転位相角
    より微小角度手前側に設定するとともに、 前記第2の回転位相角は、前記設定された微小
    角度が拡大される回転方向に存在し、 前記着胴位置において前記圧胴は、前記印圧手
    段により付勢されつつ前記転写胴に着胴すること
    を特徴とする印圧制御装置。 2 前記印圧手段は、付勢力可変の主ばねと一定
    の付勢力を与える補助ばねとからなることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の印圧制御装
    置。
JP60205784A 1985-09-17 1985-09-17 印圧制御装置 Granted JPS6264552A (ja)

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JPS6264552A JPS6264552A (ja) 1987-03-23
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JP2585995Y2 (ja) * 1992-10-01 1998-11-25 株式会社小森コーポレーション 胴着脱装置
JP3501844B2 (ja) * 1994-05-06 2004-03-02 株式会社小森コーポレーション 胴着脱装置

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JPS5938039B2 (ja) * 1981-03-16 1984-09-13 春野 竹中 太陽熱利用による水底ヘドロの直接メタン発酵法

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