JPH0451351B2 - - Google Patents

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JPH0451351B2
JPH0451351B2 JP61234193A JP23419386A JPH0451351B2 JP H0451351 B2 JPH0451351 B2 JP H0451351B2 JP 61234193 A JP61234193 A JP 61234193A JP 23419386 A JP23419386 A JP 23419386A JP H0451351 B2 JPH0451351 B2 JP H0451351B2
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JP
Japan
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paper
cylinder
printing
continuous paper
ink
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JP61234193A
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JPS6387237A (ja
Inventor
Kosuke Yotsutsuka
Yoshinori Inoe
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Publication of JPH0451351B2 publication Critical patent/JPH0451351B2/ja
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  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
  • Rotary Presses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、転写胴に対してインキ供給胴およ
び圧胴が離着胴自在に構成され、前記転写胴およ
び圧胴間に挿通させた連続紙を紙送りしつつ印刷
を行なう印刷機におけるスキツプ印刷方法に関す
る。
(従来技術とその問題点) 従来、ビジネスフオームの印刷は、一般に高速
のフオーム輪転機を用いて行なわれていた。しか
しながらフオーム輪転機は非常に大型であり、印
刷パターンの切替と調整に多大の時間を要しかつ
その調整の間に多量の損紙を生じるところから、
小ロツトのビジネスフオーム印刷のための簡便な
オフセツトフオーム印刷機が種々開発されてき
た。一般的にこれらのオフセツトフオーム印刷機
は、対向して回転する圧胴とブランケツト胴とを
所定のタイミングで離着胴させつつそのタイミン
グに合せて圧胴とブランケツト胴との間に挿通さ
れた連続紙を間欠送りしてフオーム印刷を行なう
ものであるが、例えばラチエツト機構などの機械
的な手段により離着胴および間欠送りのタイミン
グ制御を行なつているため、通常の毎ページ印刷
に併せて数ページ飛ばしのスキツプ印刷を必要に
応じて自在に行なうことは機構的に困難であつ
た。また仮にそのようなタイミング制御ができた
としても、スキツプページ数が多くなつてブラン
ケツト胴1回転内で1サイクルの動作が終了しな
くなつた場合には、ブランケツト胴に供給される
インキが不要に累積する結果、印刷濃度が急激に
濃くなる現象が生じる。スキツプ印刷は、例えば
各ページが異なつた様式を持つ連続した数ページ
単位のビジネスフオームを印刷するときに必要で
あり、このため従来は、スキツプ印刷専用機とし
て例えば、停止した連続紙に平板状の版を押し付
けて印刷し、印刷した後、版を押圧することなく
空振りさせて所望ページ数だけ紙を送る動作を繰
り返すいわゆるウエブフロー連続用紙印刷機が使
用されていた。この印刷機では、毎ページ印刷で
もスキツプ印刷でも原理的に印刷濃度は一定に維
持されるが、紙を止めた状態で印刷するので印刷
速度が遅いという問題がある。
(発明の目的) そこで、この発明の目的は、上記従来技術の問
題点を解決し、専用機を用いることなく例えば一
般のオフセツト印刷機等により、濃度一定のスキ
ツプ印刷を高速かつ容易に行なうことができるス
キツプ印刷方法を提供することである。
(目的を達成するための手段) 上記目的を達成するため、この発明によるスキ
ツプ印刷方法は、転写胴に対してインキ供給胴お
よび圧胴が離着胴自在に構成され、前記転写胴お
よび圧胴間に挿通させた連続紙を紙送りしつつ印
刷を行なう印刷機において、前記離着胴および紙
送りを制御する制御手段による制御の下で、前記
圧胴を前記転写胴に着胴させるとともに前記連続
紙を紙送りして前記転写胴上の印刷パターンを前
記連続紙に転写する第1のステツプと、該第1の
ステツプ終了後直ちに前記圧胴を前記転写胴から
離胴させる第2のステツプと、該第2のステツプ
において圧胴離胴後も紙送りを続けて前記連続紙
を所望ページ分スキツプさせる第3のステツプと
を含んだ処理を繰り返してスキツプ印刷を行なう
とともに、前記処理が前記転写胴の1回転内に収
まらないとき2回転目以降は前記インキ供給胴を
前記転写胴から一時離胴させて前記転写胴へのイ
ンキの供給を絶ち、印刷濃度を一定に維持するよ
うにしている。
(実施例) 全体構成 第1図は、この発明によるスキツプ印刷方法を
適用した、連続紙の印刷を可能とした多色刷オフ
セツト印刷機の概略断面図を示す。同図に示すよ
うに、印刷機本体1の略中央部にブランケツト胴
2が配設され、このブランケツト胴2の上部後方
位置と下部後方位置に、ブランケツト胴2に対し
離着胴自在な版胴3,4がそれぞれ配設される。
これら版胴3,4の後方位置には、対応する版胴
3,4への自動給排版を可能とする給排版ユニツ
ト5,6と、対応する版胴3,4に巻付けられた
版にインキ付けを行なうためのインキングユニツ
ト7,8がそれぞれ着脱自在に取付けられ、かつ
各給排版ユニツト5,6に給排版トレイ9,10
が着脱自在に取付けられる。
一方、ブランケツト胴2の下部前方位置には、
ブランケツト胴2に対し離着胴自在な圧胴11が
配設され、この圧胴11の下部後方位置と前方位
置に、圧胴11とブランケツト胴2間に通される
連続紙12の紙送りを制御するためのピンフイー
ドトラクタ13と吸引コンベア14がそれぞれ配
設される。これらピンフイードトラクタ13と吸
引コンベア14は、圧胴11とブランケツト胴2
の離着胴のタイミングに関連させて、連続紙12
の紙送りを間欠歩進するように制御して、連続紙
12に印刷が行なわれるように構成される。ま
た、印刷機本体1の前方位置には、印刷処理した
連続紙12を交互に折畳むようにして収容するた
めの振りガイド15と連続紙受け台16とを有す
る折たたみ機17が配置されている。
また、ブランケツト胴2の上部前方位置には、
ブランケツト洗浄時において、ブランケツト胴2
に洗浄液を供給するための洗浄液供給ユニツト1
8と、その洗浄液を拭き取るための払拭ユニツト
19とがそれぞれ着脱自在に取付けられている。
さらに圧胴11の下方には、圧胴表面の汚れを除
去するための圧胴洗浄ユニツト29が配設されて
いる。
印刷機本体1の下部スペースにはメインモータ
20が設置され、ブランケツト胴2および吸引コ
ンベア14は例えばベルト等を介してメインモー
タ20により駆動されるとともに、ブランケツト
胴2と版胴3,4および圧胴11とはこれら各胴
の一方端部において噛合するよう配設されたギヤ
により機構的に連動させて、メインモータ20に
よる駆動系統をなしている。残りの機構部分には
必要に応じて例えばパルスモータやソレノイドな
どの駆動装置ないしはアクチユエータが取付けら
れ、これら駆動系統の駆動タイミングを制御する
ための情報入力手段としてセンサおよびスイツチ
類が所定必要箇所に適宜装着してある。
第2図はこの印刷機に用いられる制御システム
の概略を図示したものであり、マイクロプロセツ
サ21は制御バス22および各制御部23を介し
て外部装置24〜28と接続されている。システ
ムプログラムは例えばフロツピルデイスク等の外
部記憶装置24に収容されており、システム起動
の当初にマイクロプロセツサ21に与えられる。
オペレータは印刷機本体の例えば側面位置などに
設けられたオペレーシヨンパネル25を通じて指
令を与え、マイクロプロセツサ21はセンサおよ
びスイツチ類26,27から必要な情報を取込ん
でシステムプログラムに従つてモータやソレノイ
ドなどの駆動系28を適宜動作させる。
インキングユニツト構成 第3図にインキングユニツト7を示す。同図に
おいて、図aはインキングユニツトの正面図、図
bは同じく平面図、図cは同じく右側面図、図d
は同じく断面図、図eは同じく左側面図、図fは
その平面断面図を示す。
このインキングユニツト7は、左右メインフレ
ーム701,702(同図a,b)の相対向する
側板701a,702a間に連結軸703,70
4(同図d)を掛け渡して枠組が構成される。左
右メインフレーム701,702には、側板70
1a,702aの上端に、両外側方へ向けてレー
ル片701b,702bが突設されるとともに、
側板701a,702aの前端に、両外側方へ向
けて係止片701c,702cが突設される。ま
た、側板701a,702aの後端上部には、イ
ンキングユニツト離着胴駆動レバー(後述する)
を係合するために斜め下部前方へ向けて切込まれ
た切欠き701d,701d(同図d,e)が設
けられ、また側板710a,702aの後端下部
は、版胴3の外径に対応して円弧部701e,7
02eに仕上げられる。係止片701c,702
cの前面側には、把手705とユニツト取付ねじ
706a,706bがそれぞれ取付けられ、係止
片702cの裏面側には、取付金具707を介し
てコネクタ708が取付けられる。また、側板7
02aの外面にはドクターブレード押込量制御用
のパルスモータ709が取付けられ、このパルス
モータ709がコード(図示省略)を介して上記
コネクタ708に接続される。
左右メインフレーム701,702間には、第
3図dに示すように、ゴム製インキ着けローラ7
10、金属製練りローラ711,712、ゴム製
補助インキ着けローラ713、ドクターブレート
714および偏心ローラ715が配される。
インキ着けローラ710は、そのローラ軸71
0aの両端を、側板701a,702aの所定位
置に取付けられた軸受716に回転自在に支持さ
れており、そのローラ軸710aの右端にインキ
ングギヤ717とインキ着けローラ逆転防止機構
718が配設されるとともに、ローラ軸710a
の右端延長部710bと左端延長部710cに、
軸間距離規制用ベアリング719がそれぞれ取付
けられる。このインキ着けローラ710は、ドク
ターブレード714の押込時に受けるローラの変
形が局部に集中しないように、外層710d(第
3図d参照)が硬く、内層710eが柔かいゴム
から成る2層ローラに仕上げられている。
第4図a,bは、インキ着けローラ逆転防止機
構718の詳細図を示す。同図に示すように、イ
ンキングギヤ717がローラ軸710aに回転自
在に取付けられ、爪車720がローラ軸710a
に回り止め状態で連結される。インキングギヤ7
17の外側面には、爪車720を取り囲むように
3個の支点ピン722が立設され、各支点ピン7
22に、先端部がまわり止めラチエツト爪723
aから成るアーム723がそれぞれ回転自在に連
結される。アーム723の先端部には、ばね受け
部材724が固定ピン724aにより立設され、
隣接するアーム723のばね受け部材724間に
引張コイルばね726がそれぞれ取り付けられ、
これにより各アーム723が支点ピン722を支
点として内方向に回転付勢されて、アーム723
の爪部723aが爪車720に係合される。
この逆転防止機構718は、印刷時において、
インキングギヤ717がこれと噛合する版胴ギヤ
(後述する)により第4図aの左回り方向(正方
向)へ回転駆動されたときに、アーム723の爪
部723aを爪車720に噛み合わせて、インキ
ングギヤ717の回転をローラ軸710aに伝達
し、インキ着けローラ710を正方向に回転させ
る。一方、印刷解除時において、インキングギヤ
717が外部からの手動操作で第4図aの右回り
方向へ回転駆動されたときは、アーム723の爪
部723aと爪車720との噛合を解き、言い換
えればインキングギヤ717を爪車720に対し
空回りさせて、インキングギヤ717の回転がロ
ーラ軸710aに伝達されるのを防止し、インキ
着けローラ710を停止状態に保つ。すなわち、
この逆転防止機構718は、印刷時においては、
インキングギヤ717の回転をインキ着けローラ
710に伝達する作用を果たし、印刷解除時にお
いては、インキ着けローラ710の逆転を防止す
る機能を果たす。
再び第3図に戻つて、練りローラ711は、そ
のローラ軸711aの両端を、側板701a,7
02aに取付けられた軸受727(第3図c,
f)に回転自在でかつローラ軸方向に揺動自在に
支持されており、同様に、他の練りローラ712
も、そのローラ軸712aの両端を、側板701
a,702aに取付けられた軸受728に回転自
在でかつローラ軸方向に揺動自在に支持される。
これら練りローラ711,712のローラ軸方
向への揺動は、インキ着けローラ710の回転に
連動して行なわれる。その機構はつぎのとおりで
ある。すなわち、第3図e,fに示すように、練
りローラ711,712の左端に、溝付カム72
9,730がそれぞれ取付けられる。一方、イン
キ着けローラ710のローラ軸710aの左端に
ギヤ731が取付けられ、このギヤ731と噛合
するギヤ732を有するカム733が、側板70
1aに突設した支点ピン734′を支点として回
転自在に保持される。カム733には、その外周
部にガム軸方向に対し傾斜した周溝733aが形
成される。そして、カム733の周溝733a
と、カム729,730の周溝729a,730
a間に、カムフオロワ734,735がそれぞれ
掛け渡すようにして取付けられ、これらカムフオ
ロワ734,735の中央部が、側板701aに
支持された軸受736,737にそれぞれ回転自
在に支持される。
この揺動機構によれば、インキ着けローラ71
0が回転駆動されると、ギヤ731,732を介
してカム733が回転し、このカム733の回転
に伴い、周溝733aの作用で、カムフオロア7
34,735が軸受736,737を支点に揺動
してカム729,730をローラ軸方向に揺動さ
せ、これにより練るローラ711,712がロー
ラ軸方向に揺動駆動される。
一方、練りローラ711,712を支持するた
めの軸受727,728(第3図c,f)は、そ
れぞれボルト738,739を支点として回転自
在に側板701a,702aに取付けられ、これ
ら軸受727,728が、それぞれリンク74
0,741を介して、作動レバー742と連結さ
れる。この作動レバー742は、支点ピン743
を支点として側板701a,702aに回転自在
に取付けられ、かつその上端が、レール片701
b,702bに設けられたスリツト744(第3
b図)に下方より貫通してレール片701b,7
02bの上方に突出し、その突出上端にばね係止
凹部742aが形成される。
このばね係止凹部742aを第3図cの左方へ
押し込むと、作動レバー742が支点ピン743
を支点として左方へ倒れ、リンク740を介して
軸受727がボルト738を支点に左回り方向に
回転して、練りローラ711の周胴部が、インキ
着けローラ710の周胴部と、補助インキ着けロ
ーラ713の周胴部に押し付けられる。同時に、
リンク741を介して軸受728がボルト739
を支点に右回り方向に回転されて、練りローラ7
12の周胴部がインキ着けローラ710の周胴部
に押し付けられる。印刷時には、上記の押付状態
で、練りローラ711,712が、インキ着けロ
ーラ710の回転に伴つてローラ軸方向へ揺動し
ながら回転して、インキ付けローラ710上のイ
ンキ膜厚を均一化する作用を果たす。上記の押付
状態で、ばね係止凹部742aの押し込みを解除
すると、インキ着けローラ710のゴムの弾性力
で練りローラ711,712が元の位置に押し戻
され、練りローラ711,712のインキ着けロ
ーラ710に対する押付力が解除される。
補助インキ着けローラ713は、そのローラ軸
713a(第3図c,e)の両端を、側板701
a,702aの所定位置に取付けられた軸受74
5に回転自在に支持されている。この補助インキ
着けローラ713は、その周胴部を練りローラ7
11の周胴部に対接しており、インキ着けローラ
710上のインキを、練りローラ711を介して
補助インキ着けローラ713に転移するように構
成されている。
ドクターブレード714は、第3図dの左右方
向へ進退自在となるように、両端をフレーム側板
701a,702aに取付けたピボツト軸受74
6(第3図a)により支持されており、このドク
タープレート714の前面と、インキ着けローラ
710の上面とで囲まれる空間が、インキ溜め空
間747とされる。フレーム側板701a,70
2a間に掛け渡された連結軸704には、一対の
支持金具748が左右方向に所定間隔をあけて取
付けられ、これら支持金具748に一対の偏心ロ
ーラ715が左右方向に所定間隔をあけて保持さ
れる。
偏心ローラ715は、第3図a,bに示すよう
に、内輪715aの外周部にボール715bを介
して外輪715cを回転自在に取付けたベアリン
グ構造を有し、両偏心ローラ715の内輪715
a相互が連結軸749により連結される。この場
合、内輪715a、外輪715c、連結軸749
の回転中心は、相互に一致するように構成され
る。また、両偏心ローラ715の内輪715aの
外側面には回転駆動軸750が連結される。この
回転駆動軸750の軸心は、偏心ローラ715お
よび連結軸749の回転中心に対し偏心してお
り、この回転駆動軸750が、支持金具748に
設けられた軸受751に回転自在に保持される。
この回転駆動軸750の回転駆動は、その右端に
軸継手752を介して連結されたパルスモータ7
09により行われる。
上記パルスモータ709により回転駆動軸75
0を第3図dの左回り方向に所定範囲内で回転駆
動すれば、偏心ローラ715の内輪715aが回
転駆動軸750の回転中心に対し同じく左回り方
向に偏心回転し、この偏心回転に伴い、偏心ロー
ラ715の外輪715cが、その外周面をドクタ
ープレート714の背面に圧接して回転を規制さ
れながらその中心位置を偏心移動させ、ドクター
ブレード714が第3図dの左方向へ押し込まれ
る。逆に、回転駆動軸750を第3図dの右回り
方向に所定範囲内で回転駆動すれば、上記と逆に
偏心ローラ715の外輪715cが第3図dの右
方向へ移動し、ドクターブレード714は、イン
キ着けローラ710のゴムの弾性力により、背面
を押込部材715に押付けられた状態で第3図d
の右方向へ押し戻される。そこで、パルスモータ
709により、回転駆動軸750の回転量を制御
すれば、ドクターブレード714のインキ着けロ
ーラ710に対する押込量を調整することが可能
となる。
インキングユニツト取付側の構成 つぎに、インキングユニツト7を取付ける側の
構成について説明する。第5図はインキングユニ
ツト7を取付ける前の印刷機本体1の背面図を示
し、第6図は第5図の−線断面図を示す。
まず、版胴3はその右端に版胴ギヤ301を固
定し、この版胴3と版胴ギヤ301が版胴支軸3
02に回転自在に保持される。版胴支軸302
は、その両端に、第7図に示すように、版胴支軸
302の軸心302aに対し偏心した回転中心3
03aをもつ偏心軸303が設けられ、これら偏
心軸303が、印刷機本体1の左右側板101,
102に取付けられた軸受304に回転自在に保
持される。この版胴3の回転駆動は、版胴ギヤ3
01を、ブランケツト胴2の右端に設けられたブ
ランケツト胴ギヤ(図示省略)に噛合することに
より行なわれ、また、版胴3のブランケツト胴2
に対する離着胴は、上記偏心軸303を、例えば
パルスモータ等を用いて、一定角度内で正逆回転
駆動することにより行なわれる。
版胴3の両側方には、一対の軸間距離規制部材
305が配設される。軸間距離規制部材305
は、その下端を版胴支軸302に回転自在に保持
され、上端には、インキングユニツト7の軸間距
離規制ベアリング719を保持するためのベアリ
ング保持凹部305aが形成される。また、軸間
距離規制部材305は、略中間位置に位置決めピ
ン挿通穴305bが形成され、この位置決めピン
挿通穴305bに、左右側板101,102の内
側面に突設された位置決めピン103が貫通され
て、一定姿勢を保持するように構成される。この
場合、位置決めピン挿通穴305bの穴径を位置
決めピン103の軸径よりも大きく設定して、版
胴支軸302の偏心回転に伴う版胴3の離着胴動
作を妨げないように構成されている。
一方、左右側板101,102の内側面には、
インキングユニツト7の装着ガイドとして機能す
るレール受片104,105が相対向する位置に
取付けられる。レール受片105の上面位置に
は、第8図に示すように、ねじりコイルばね10
6がねじ107により取付けられ、そのばね先端
106aが、インキングユニツト7の装着時にお
いて作動レバー742と係合する位置に配設され
る。レール受片104の上面位置にも、同様にし
て、ねじりコイルばね108が取付けられる。ま
た、レール受片104,105の上面前端には、
係止部材109が取付けられ、その切欠部下面1
09aでインキングユニツト7のレール片701
b,702bの後端上面を係合することによりイ
ンキングユニツト7を引出状態で保持可能とす
る。
また、左右側板101,102の内側面には、
一対のインキングユニツト支持アーム110,1
11がボルト112を支点として回転自在に取付
けられ、これら支持アーム110,111の回転
範囲が、左右側板101,102の内側面に突設
された回転規制部材113により、インシングユ
ニツト7の離着胴動作に支障をきたさない一定範
囲内に規制される。また、ボルト112の位置、
言い換えれば支持アーム110,111の回転中
心が、第6図に示す圧力角α(この実施例では
14.50°)よりも内方に配置され、これにより、イ
ンキングユニツト7の装着時において、版胴ギヤ
301の回転駆動により、インキングギヤ717
が版胴ギヤ301と噛み合う方向へ付勢されるよ
うに構成される。これら支持アーム110,11
1の前面には、インキングユニツト7のユニツト
取付ねじ706a,706bに対応したねじ穴1
14が形成される。また支持アーム111には、
ねじ穴114の上方位置に、インキングユニツト
7の装着完了を検知するためのリミツトスイツチ
115が取付けられるとともに、取付金具116
を介してコネクタ117が取付けられる。このコ
ネクタ117は、第2図の制御部23を介してマ
イクロプロセツサ21に接続される。
一方、レール受片104,105の後方位置に
は、インキングユニツト7の離着胴動作を行うた
めの一対の離着胴駆動レバー118が左右方向に
所定間隔をあけて配設される。これら離着胴駆動
レバー118は、その先端にインキングユニツト
7の切欠き701d,702dへ係合可能なベア
リング118aを配して、基端部が駆動軸119
に固定され、その駆動軸119が、その両端を、
左右側板101,102に取付けられた軸受12
0に回転自在に保持される。この駆動軸119の
右端には、右端板102の外方において第9図に
示すリンク121が連結され、このリンク121
を右回り方向に回転付勢するためのばね122
が、リンク121の一端と右側板102間に掛け
渡されるとともに、リンク121を左回り方向へ
回転駆動するためのソレノイド123が右側板1
02に固定されて、このソレノイド123とリン
ク121の他端がばね124により連結される。
また、リンク121の回転範囲を規制するための
ストツパ125が右側板102に取付けられる。
このソレノイド123に通電が行なわれると、リ
ンク121が第9図の左回り方向へ回転駆動さ
れ、これに伴い離着胴レバー118も第6図の左
回り方向へ回転駆動されてインキングユニツト7
を着胴作動する位置にセツトされる。ついで、ソ
レノイド123への通電が解除されると、ばね1
22の付勢力でリンク121が第9図の右回り方
向へ回転復帰し、これに伴い離着胴レバー118
も右回り方向に回転してインキングユニツト7を
離胴作動する位置に復帰する。
インキングユニツト装着作業 つぎに、インキングユニツト7を印刷機本体1
に装着する手順を説明する。この装着は、印刷機
本体1内の各胴が離胴状態で行なわれる。すなわ
ち、版胴3はブランケツト胴2に対し離胴状態に
あり、インキングユニツト7を離着胴駆動するた
めの離着胴レバー118も、離胴作動位置(第6
図の右回り回転位置)にある。
インキングユニツト7の装着を行うには、両手
で把手705を持つてインキングユニツト7を持
ち上げ、インキングユニツト7のレール片701
b,702bの後端を、印刷機本体1のレール受
片104,105の前端に係載して、レール片7
01b,702bをレール受片104,105に
沿つて滑らすようにして、印刷機本体1の奥へ押
し込む。インキングユニツト7が印刷機本体1の
奥まで押し込まれると、第10図に示すように、
離着胴レバー118のベアリング118aがイン
キングユニツト7の切欠き701d,702dに
係合してインキングユニツト7の後端が少し上方
へ持ち上げられ、これによりレール片701b,
702bの後端がレール受片104,105から
浮き上がる。ついで、インキングユニツト7の取
付ねじ706a,706bを、インキングユニツ
ト支持アーム110,111のねじ穴114に締
め付け固定すると、インキングユニツト7の係止
片701c,702cがボルト112を支点とし
て少し上方へ持ち上げられるようにして支持アー
ム110,111側へ引き寄せられ、これにより
レール片701b,702bの前端もレール受片
104,105から浮き上がる。こうして、レー
ル片701b,702bがレール受片104,1
05の上方位置に離れて配置されることにより、
次に行われるインキングユニツト7の着胴動作が
可能となる。
こうしてインキングユニツト7の装着が行なわ
れると、リミツトスイツチ115が係止片702
cにより押されてオンとなり、インキングユニツ
ト装着検知信号がマイクロプロセツサ21(第2
図)へ出力される。また、インキングユニツト7
に取付けられたコネクタ708が、支持アーム1
11に取付けられたコネクタ117と接続され
て、インキングユニツト7のモータやスイツチ類
がマイクロプロセツサ21(第2図)と電気的に
接続される。また、インキングユニツト7の両側
に設けられた作動レバー742が、レール受片1
04,105側に設けられたばね106,108
に押されて第10図aの左回り方向に倒伏するよ
うに回転され、既述したリンク機構を介して練り
ローラ711,712がインキ着けローラ710
に所定圧で押付けられる。また、インキングギヤ
717が版胴ギヤ301に噛合し、軸間距離規制
ベアリング719が軸間距離規制部材305のベ
アリング保持凹部305aの上方位置に対向配置
される。
インキングユニツト7の取外しは、装着の場合
と逆の手順で行なえばよい。インキングユニツト
7を取外すと、コネクタ708と117の接続が
解除され、リミツトスイツチ115がオフとな
り、作動レバー742が起立姿勢に復帰して練り
ローラ711,712のインキ着けローラ710
への押付力が解除される。
インキングユニツト8は、インキングユニツト
7と同一に構成され、その着脱作業もインキング
ユニツト7の場合と同様にして行われる。
インキングユニツト動作 印刷機本体1に装着されたインキングユニツト
7は、給排版時やブランケツト胴洗浄時等におい
ては、インキ着けローラ710を版胴3から離胴
させる必要があり、逆に、印刷時においては、イ
ンキ着けローラ710を版胴3に着胴させる必要
がある。
このようなインキングユニツト7の離着胴動作
は、インキングユニツト7の切欠き701d,7
02dに係合した離着胴駆動レバー118を、第
9図に示すソレノイド123により回転制御する
ことにより行なわれる。すなわち、インキングユ
ニツト7を着胴させるには、ソレノイド123に
通電を行なう。これにより、リンク121が第9
図左回り方向に回転し、レバー118が同じく第
10図aの左回り方向に回転して、インキングユ
ニツト7が支持アーム110,111のボルト1
12を支点に第10図aの右回り方向に回転し、
インキ着けローラ710と補助インキ着けローラ
713が版胴3に巻かれた版(図示省略)上に着
胴される。この場合、インキングユニツト7の軸
間距離規制ベアリング719が、軸間距離規制部
材305のベアリング保持凹部305aに係止さ
れて、インキ着けローラ710のローラ軸710
aと版胴支軸302との軸間距離が一定距離に保
たれ、これにより印刷時における、インキ着けロ
ーラ710と版胴3とのニツプ幅がインキ転写に
最適な一定値に保たれる。インキングユニツト7
を離胴動作させるには、第9図に示すソレノイド
123への通電を解除すればよい。ソレノイド1
23への通電が解除されると、第10図に示すレ
バー118が右回り方向に回転して上記と逆の動
作でインキングユニツト7が版胴3から離胴され
る。
インキングユニツト8(第1図)の版胴4への
離着胴動作も、インキングユニツト7の場合と同
様にして行なわれる。
定常印刷は、インキングユニツト7(インキン
グユニツト8の場合も同様)を版胴3に着胴した
状態で行なわれる。この定常印刷時においては、
第11図に示すように、版胴3が左回り方向に回
転駆動されるため、版胴ギヤ301(第10図)
に噛合したインキングギヤ717を介して、イン
キ着けローラ710が第11図の右回り方向(正
方向)に回転駆動され、このインキ着けローラ7
10の回転により、練りローラ711,712が
軸方向に揺動しながら左回り方向に回転して、補
助インキ着けローラ713が右回り方向に回転駆
動される。
これにより、インキ着けローラ710の周胴部
表面におけるドクターブレード714の通過直後
の領域には、インキ溜め空間747に収容された
インキ758により、ドクターブレード714の
刃先714aの押込量に応じた膜厚のインキ膜が
形成され、このインキ膜の膜厚が軸方向に揺動す
る練りローラ711により均一にされた後、版胴
3に巻き付けられた版の画線部分に着肉される。
着肉し残されたインキ着けローラ710上にイン
キは、再び、練りローラ712により膜厚が均一
化され、補助インキ着けローラ713を介して版
胴3上の版に再度着肉される。なお、練りローラ
712への移転も行なわれなかつたインキは、イ
ンキ溜め空間747内に回収されて、次回の印刷
に再利用される。
紙搬送系 この印刷機において紙搬送系はピンフイードト
ラクタ13および吸引コンベア14から構成され
ており、マイクロプロセツサ21からの指令に基
づきブランケツト胴2および圧胴11の回転およ
び離着胴と関連して連続紙12の紙送りを制御す
る。連続紙12は左右両端にピンフイードトラク
タ13のピンと係合するマージナルパンチを有す
るものを使用し、天地方向には折目ないしミシン
目の入つた折たたみ紙であつても折目のないロー
ル紙であつてもよい。なお以下の説明において
は、折たたみ紙を用いた場合について述べる。
ピンフイードトラクタ構成 第12A図、第12B図、および第12C図
は、それぞれピンフイードトラクタ13の一実施
例の機構を示す平面説明図、正面部分断面説明
図、および右側面説明図である。このピンフイー
ドトラクタ13は、左トラクタフレーム1320
および右トラクタフレーム1321の組立基準面
をそれぞれ高精度のリニアベアリングの移動子1
303および1304の基準面に接合させて平行
位置合せした後固定し、この左右トラクタフレー
ム1320,1321に対し左右トラクタユニツ
ト1301,1302の各部を取付けてユニツト
化して形成されている。すなわち治具等を使用す
ることなく、左右トラクタユニツト1301,1
302の平行位置合せが可能である。さらに左側
の移動子1303はリニアベアリングのガイドレ
ール1305の定位置に固定するとともに、右側
の移動子1304は固定することなくガイドレー
ル1305に沿つて左右方向にスライド自在と
し、左右トラクタユニツト1301,1302の
間隔を連続紙12の紙幅に応じて任意に変化でき
るようにしている。
右トラクタユニツト1302の移動子1304
の下部にはレバー1306の回動に応じて回転す
るようにされた平面ボール付スクリユー1307
が上方に向つて穿設螺合しており、レバー130
6を反時計方向に回すことによつてスクリユー1
307を上方に押進めて先端の平面ボールをリニ
アベアリングのガイドレール1305に押圧し、
その押圧力によつて右トラクタユニツト1302
を所望位置にてロツクするようにしてある。左ト
ラツクユニツト1301の定位置固定にも、同様
の平面ボール付スクリユーを使用する。
左右トラクタユニツト1301,1302はそ
れぞれ前後1対のプーリに巻回された紙搬送タイ
ミングベルト1308,1309を有し、左右の
前プーリはスプライン軸1310により連結され
て、このスプライン軸1310を回転駆動するこ
とによつて左右紙搬送タイミングベルト130
8,1309が同期前後進するようにしてある。
左右紙搬送タイミングベルト1308,1309
には一定間隔で紙搬送ピン1311が取付けてあ
り、この紙搬送ピン1311に連続紙12の左右
両端のマージナルパンチを係合させて紙搬送タイ
ミングベルト1308,1309を同期前後進さ
せれば、連続紙12の前進および後進紙送りが行
なわれる。紙送りが円滑に行なわれるためには左
右トラクタユニツト1301,1302において
紙搬送ピン1311の位相が正確に一致していな
ければならないが、この紙搬送ピン1311の位
相合せは以下に述べるようにして行なう。すなわ
ち第12E図aに示すように予めユニツト外で左
右前プーリ1322および1323を左右軸受1
324および1325にそれぞれ嵌合させ、嵌合
後に前プーリ1322および1323の側面を接
し合せてスプライン軸1310を挿入し、そのス
プライン軸を基準として位相合せを行なつた後に
左右軸受1324,1325に左右前プーリ13
22,1323をねじ200によりそれぞれ固定
して正確な位相関係を確立し、最後にこの1対の
前プーリ1322,1323を左右トラクタユニ
ツト1301,1302にそれぞれ組込むのであ
る。この方式によれば第12E図bに示すように
固定ねじ200は前プーリ1322,1323の
外側から取付けるようにしているので、機外での
位相合せが可能となり、機上にて位相合せする場
合と比べて作業が容易でありかつ精度が向上す
る。
また左右トラクタユニツト1301,1302
において紙搬送ピン1311の上面を覆うように
紙押え蓋1312,1313をそれぞれ配設する
とともに、その下面側には紙受けガイド板131
4,1315をそれぞれ配設し、連続紙12の左
右両端をそれらの間に挟み込んでマージナルパン
チが紙搬送ピン1311から外れないようにしつ
つ連続紙12の紙送りをガイドしている。
連続紙12のマージナルパンチに付着した紙粉
を除去するため、左右トラクタユニツト130
1,1302の最後端部(すなわち連続紙12の
入口側)には紙粉除去部1316,1317をそ
れぞれ配設している。この紙粉除去部1316,
1317は、連続紙12の通過面の上側および下
側に図示しない紙粉除去ブラシと適当な空間とを
対向して設けるとともに、この空間を例えばフレ
キシブルな管材料で印刷機本体1の側に取付けら
れた図示しない吸引ブロアと連通させ、該吸引ブ
ロアにより上記空間内の空気を吸引排気すること
によつて紙粉を吸引排出するように構成してあ
る。
また固定側の左トラクタユニツト1301の紙
受けガイド板1314の下側略中央部には紙有無
リミツトスイツチ1318を取付けるとともに、
この紙有無リミツトスイツチ1318を作動させ
るための作動ばね1319を紙受けガイド板13
14の左端において上方に突出し、連続紙12が
セツトされたときに作動ばね1319が下方へ押
し下げられて紙有無リミツトスイツチ1318が
作動するようにして、連続紙12の有無を検知す
るようにしている。
上述のようにして構成されたピンフイードトラ
クタ13のユニツトは、左右ブラケツト182,
183を介して印刷機本体1の左右メインフレー
ム180,181間に装着される。左右ブラケツ
ト182,183は第12D図に示すようにフレ
ーム装着部184とレール受け部185とから成
つており、レール受け部185にはリニアベアリ
ングのガイドレール1305を受けるための溝1
86を切削して、この溝にガイドレール1305
を嵌合させてねじ187により固定するように形
成してある。
左右ブラケツト182,183は左右メインフ
レーム180,181の所定位置に装着されてお
り、装着時の位置決めは左右メインフレーム18
0,181の所定位置に予め形成された各一対の
位置決め用ノツクピン188,189および19
0,191を基準として行なう。ノツクピン18
8,190はフレーム装着部184に設けられた
位置決め孔と嵌合して左右ブラケツト182,1
83の左右メインフレーム180,181に対す
る取付位置をそれぞれ規制し、ノツクピン18
9,191は規制された取付位置での左右ブラケ
ツト182,183の傾き角(すなわちこの上に
装着されるべきピンフイードトラクタ13の傾き
角)をそれぞれ規制している。
このようにして印刷機本体1の左右メインフレ
ーム180,181の所定位置に精度良く位置決
め固定された左右ブラケツト182,183のレ
ール受け部185にリニアベアリングのガイドレ
ール1305を嵌合装着することによつて、ピン
フイードトラクタ13を印刷機本体1の所定位置
に所定角度で精度良く取付けることが容易に可能
となる。そして本体装着時においては、ピンフイ
ードトラクタ13の紙セツト基準位置(P1;第
18図参照)は印刷開始位置(P2)から所定距
離Hだけ離れた位置にきている。
上述したように左右トラクタユニツト130
1,1302の平行位置合せおよび紙搬送ピン1
311の位相合せはリニアベアリングの移動子1
303,1304にそれぞれ左右トラクタユニツ
ト1301,1302を固定する際に既に行なつ
ており、しかもリニアベアリングの移動子130
3,1304はガイドレール1305上を左右方
向に平行移動するのみであるので調整後の上記平
行関係および位相関係がその後ガイドレール13
05を左右ブラケツト182,183に装着する
までの間に損われることはなく、したがつてユニ
ツト化されて組立完了したピンフイードトラクタ
13を印刷機本体1に取付けたときに再び左右ト
ラクタユニツト1301,1302の平行位置合
せや紙搬送ピン1311の位相合せ等の面倒な調
整を行なう必要がない。しかもこれらの調整をピ
ンフイードトラクタ13を印刷機本体1に取付け
る前に機外で行なうことができるので、調整を容
易かつ正確に行なうことが可能となる。
印刷機本体1の左メインフレーム180の外側
にはトラクタ駆動用DCサーボモータ192を配
設するとともに、このDCサーボモータ192の
回転軸と連結させたプーリ193を左メインフレ
ーム180の内側に設け、同様に左メインフレー
ム180の内側に設けたタイミングプーリ194
とこのプーリ193との間に図示しないタイミン
グベルトを巻回し、タイミングプーリ194をス
プライン軸1310に位置決め固定して、DCサ
ーボモータ192の回転に応じてスプライン軸1
310を回動して左右の紙搬送タイミングベルト
1308,1309を前後進させるように駆動系
を構成している。そして、DCサーボモータ19
2の回転数(すなわち紙搬送速度)を知るためロ
ータリエンコーダ196をDCサーボモータ19
2の回転軸に取付けるとともに、スプライン軸1
310の回転(すなわち紙搬送ピン1311の位
置)を知るため別のロータリエンコーダ197を
左メインフレーム180の外側においてプーリ1
94の回転軸に取付けている。
ピンフイードトラクタ13の前方には上下ガイ
ド板198,199を圧胴11の直前まで延設
し、ピンフイードトラクタ13から送り出された
連続紙12をその間に挿通させてブランケツト胴
2および圧胴11間に導くようにしてある。
吸引コンベア構成 第13A〜D図は吸引コンベア14の一実施例
を示す機構説明図であり、この吸引コンベア14
は吸引力を3段切替可能とするほか、紙幅に合せ
て吸引幅を可変としてある。第13A図は、圧胴
11に対する吸引コンベア14の取付位置を示す
左側面説明図である。図示のように吸引コンベア
14は、圧胴11の頂上よりも若干回動方向に進
んだ所に紙ガイド1401が位置し、かつ搬送ベ
ルト1402がその搬送面を略水平にしてブラン
ケツト胴2および圧胴11間を斜めに進行してき
た連続紙12を前方排出方向に水平に導くように
印刷機本体1の左右メインフレーム180,18
1間(第13C図参照)に位置決め固定してあ
る。また吸引コンベア14の上方にはその長手方
向に沿つて吸引コンベア14の上面に向つて送風
する紙押えフアン30からなる送風手段を配設
し、紙送り動作時に連続紙12がコンベア上面よ
り浮上するのを防止するようにしている。
第13B、第13C図、および第13D図は、
それぞれ吸引コンベア14の平面、正面、および
右側面機構説明図である。吸引コンベア14の中
央左右方向には上面に多数の吸引スリツト140
3を有する吸引ダクト1404が走つており、こ
の吸引ダクト1404の前方および後方には2個
の吸引スリツトごとに前後1対のプーリ140
5,1406が設けられている。そして、これら
前後1対のプーリ1405,1406ごとに1本
の搬送ベルト1402を巻き掛けるとともに、前
方プーリ1405の共通回転軸1407の左端に
ギア1408を嵌装し、このギア1408をメイ
ンモータ20と例えばベルト等を介して機構的に
連結された駆動ギア1409と噛合させて、メイ
ンモータ20の回転に応じて搬送ベルト1402
を前方方向に定速送りにするようにしている。搬
送ベルト1402には、吸引スリツト1403と
対応する位置に多数の吸引孔1410が設けられ
ている。このような構成により、ブランケツト胴
2および圧胴11間から送られてきた連続紙12
を搬送コンベア1402上面に吸引しつつ、前方
の折たたみ機17の方向へと導いていく。
吸引ダクト1404の左端はメインフレーム1
80の外側に設けられた連結部1411を介して
図示しない吸引ブロアと連通しており、この吸引
ブロアの回転に応じて吸引ダクト1404内の空
気を吸引排気するようにしている。一方、吸引ダ
クト1404の右端には2つの開口1412,1
413を設けるとともに、一方の開口と対応して
主シヤツタ1414、他方の開口と対応して補助
シヤツタ1415をそれぞれ配設している。そし
てこれら主シヤツタおよび補助シヤツタ141
4,1415をそれぞれ連結部材1416,14
17を介して吸引力切換ソレノイド1418,1
419のアーマチヤ1420,1421に結合す
るとともに、この連結部材1416,1417の
上端にそれぞれ復帰ばね1422,1423の作
用により上方への復帰力を与えておき、ソレノイ
ド1418,1419の無通電時にはそれぞれ
主・補助シヤツタ1414,1415が開口部1
412,1413を閉成し、通電時には対応する
主シヤツタ1414および/または補助シヤツタ
1415が下方へスライドして開口部1412お
よび/または1413が開成されるように構成さ
れている。
第13E図は、上記シヤツタ部分を示す断面説
明図である。主・補助シヤツタ1414,141
5はシヤツタ室1425内に設けられており、
主・補助シヤツタ1414,1415が「開」状
態のとき、シヤツタ室1425下方より吸引され
た外気は開口部1412,1413を経て吸引ダ
クト1404内へと吸込まれて行く。このように
して、主・補助シヤツタ1414,1415の開
閉に応じて開口部1412,1413から吸引ダ
クト1404内への外気の吸引量を変化させて搬
送ベルト1402の吸引孔1410からの外気の
吸引量を調整することにより、下に示すような3
段階の吸引力の切換を可能としている。
主シヤツタ補助シヤツタ 吸引力 閉 閉 大 閉 開 中 開 開 小 また、ソレノイド1418,1419の状態
(すなわち主・補助シヤツタ1414,1415
の開閉状態)を知るため、連結部材1416,1
417にそれぞれ遮光板1426,1427を取
付けるとともに、通電状態のとき遮光される位置
(第13E図aの位置)に第13E図bに示すよ
うな光電センサ1428,1429をそれぞれ配
置している。
吸引ダクト1404の上面内側の左端には2段
スライダ1430,1431を密着させて配置す
るとともに、この2段スライダの1段目1430
をつまみ1432により右方向へスライドさせる
ことによつてスリツト1403を所定範囲におい
て閉成できるよう構成してあり、これにより吸引
幅を最大吸引幅と最小吸引幅との間の任意の幅に
調整可能なようにしてある。1段目スライダ14
30の移動に伴う2段目スライダ1431の押出
従動の様子を第4F図に段階的に示す。2段目ス
ライダ1413には1対の吸引スリツト1403
と同一形状の開口1433が対応位置に設けられ
るとともに、別の1対の吸引スリツト1403を
内包し得る大き目の開口1434が対応位置に設
けられており、右方向へ押動されるにしたがつて
左側から順次吸引スリツトを遮蔽していくように
してある。第13F図に示す各ステツプにおける
吸引幅の変化の様子を、第13G図の横棒により
表わす。このように、わずかの移動量で大きな遮
蔽量を得ることができる。なお2段目のスライダ
1431には、1段目スライダ1430の押圧力
が無くなれば元の位置(第13F図a,bの位
置)に復帰するよう、ばね等の復帰手段(図示せ
ず)が係合してある。
離着胴機構 第14A図は、圧胴11のブランケツト胴2に
対する離着胴機構の説明図である。図示のように
圧胴11は左右ベアリング1101を介して支軸
1102を中心に回動自在に配設してあり、圧胴
11の駆動は前述したように圧胴11の一方端部
に配設したギア1103をメインモータ20によ
り駆動されるブランケツト胴2の一方端部のギア
201と噛合させることによつて行なう。すなわ
ち圧胴11は、離着胴の状態にかかわらず常に回
転駆動されている。支軸1102の両端は偏芯軸
1104,1105として形成してあり、この偏
芯軸1104,1105は左右メインフレーム1
80,181の外側に配設された偏芯軸受け部1
50,151によりそれぞれ支承されている。左
偏芯軸1104はヘリカルカツプリング152を
介して圧胴パルスモータ153の回転軸と連結さ
れており、圧胴パルスモータ153により左偏芯
軸1104を回転駆動することによつて支軸11
02の位置を移動させ、応じて圧胴11とブラン
ケツト胴2との軸間距離を変化させて、圧胴11
がブランケツト胴2に対して離着胴するように構
成してある。
第14B図は離着胴の状態を模式的に示す説明
図であり、第14B図aは離胴時の状態を、第1
4B図b,cは着胴時の状態をそれぞれ示してい
る。図において、点Bはブランケツト胴2の中
心、点は支軸1102の中心(すなわち圧胴1
1の回転中心)、点Sは左右偏芯軸1104,1
105の中心(すなわち圧胴11の揺動中心)を
表わしている。第14図aの離胴時において、直
線SIと直線BIとは図示のような大きな角度を成
しており、圧胴パルスモータ153により左偏芯
軸1104を図上反時計方向に回動させるにした
がつてこの角度は徐々に小さくなり、応じて圧胴
11が点Sを中心に反時計方向に揺動して、圧胴
11とブランケツト胴2との軸間距離(点BI間
の距離)が徐々に小さくなつていく。そして直線
SIが第14B図bに示す位置にまで達すると圧胴
11はブランケツト胴2に着胴するが、適当な印
圧を付与する目的で圧胴パルスモータ153をさ
らに駆動して、直線SIが直線BIと一致する少し
手前の第14B図cに示す状態になるまで圧胴1
1の回転中心Iをブランケツト胴2の中心Bにさ
らに接近させ(すなわち軸間距離をさらに縮め)、
この位置を着胴位置とする。
印刷物に応じて印圧を変化させる場合、例えば
第14図b,cに示す偏芯軸回転角度の間で圧胴
パルスモータ153を駆動して、圧胴11とブラ
ンケツト胴2との軸間距離を適当に変化させてや
ればよい。しかしながら、例えば第14B図bの
偏芯軸回転角度に近い状態で圧胴11を保持しよ
うとした場合(すなわち印圧が比較的弱い場合)、
ブランケツト胴2からの反発力は第14B,bの
位置関係から容易に理解されるように非常に大き
なモーメントとして圧胴パルスモータ153に加
わり、この大きな反発力を安定して支持するため
には非常に大型のパルスモータを用いる必要が生
じるので、可能ではあるが必ずしも実用的である
とはいえない。
そこで、好ましい実施例においては、上述した
ように第14B図cの位置を着胴位置と予め定め
ておき、印圧の調整は以下に説明するような印圧
調整ばね機構を用いて行なうようにしている。第
14B図cの位置においては、直線SIは直線BI
とほぼ一致しているので、ブランケツト胴2から
の反発力は圧胴パルスモータ153に非常に小さ
なモーメントとして加わるにすぎない。したがつ
て、小型のパルスモータを用いることが可能とな
る。直線SIが直線BIと一致して上死点に達すれ
ば、圧胴パルスモータ153に加わるモーメント
は0になるが、その半面上死点を境としていずれ
の方向へ圧胴パルスモータ153がブランケツト
胴2からの反発力により付勢されて回転するのか
が不定となり、機構の安定度が著しく損われる。
したがつて上死点の少し手前の第14B図cの位
置を着胴位置として選択することは重要であり、
好ましい実施例においては直線BIと直線SIとの
なす角度は約5度である。
圧胴11の離着胴機構の駆動部としてパルスモ
ータを用いる利点として、次のような事項を挙げ
ることができる。第1に、着胴速度の制御が容易
であることから印刷機に衝撃を与えることが少な
くなり、機械の寿命が長くなる。第2に、任意の
位相で離着胴させることが可能となり、印刷対象
である紙の天地長さの変化に容易に対処し得る。
第3に、連続紙の印刷を行なう場合、紙送りを停
止したままブランケツト胴2を回転させている場
合に圧胴11を離胴位置のままの状態で維持して
おくことが可能となり、連続紙に不要の張力を働
かせることがなく、ピンフイードトラクタ13の
ピン1311に係合したマージナルパンチを損傷
することがない。第4に、必要以上の印圧が加わ
つた場合には圧胴パルスモータ153の保持力を
越えて脱調が生じるので、自然に圧胴11が離胴
状態となり、安全装置的役割を果たす。
次に、第14A図、第14C図、および第14
D図を参照して、印圧調整ばね機構について説明
する。第14C図は第14A図の左側面図であ
り、第14D図は右側面説明図である。第14A
図、第14C図、および第14D図に示すよう
に、印圧調整を行なう目的で、左メインフレーム
180の外側には十字形状の印圧アーム154が
スラストベアリング155およびニードルベアリ
ング156を介して支持軸157を中心に揺動自
在に配設してあり、支持軸157はピンブロツク
173により補強されて左メインフレーム180
に固定してある。またこれと対応して、右メイン
フレーム181の外側には同じく十字形状の印圧
アーム158がスラストベアリング159および
ニードルベアリング160を介して支持軸161
を中心に揺動自在に配設してあり、支持軸161
はピンブロツク174により補強されて右メイン
フレーム181に固定してある。そして、左印圧
アーム154の中央部の貫通穴に左偏芯軸受け部
150を装着して上記左偏芯軸1104を挿通さ
せるとともに、右印圧アーム158の中央部の貫
通穴には右偏芯軸受け部151を装着して上記右
偏芯軸1105を挿通させ、左右印圧アーム15
4,158の揺動に応じて支軸1102が揺動
し、応じて圧胴11が揺動してブランケツト胴2
に対する押圧力(すなわち印圧)が変化するよう
に構成してある。圧胴パルスモータ153は左印
圧アーム154上に載置して固定してあり、左印
圧アーム154の揺動とともに揺動する。左右印
圧アーム154,158はそれぞれ左右印圧主圧
縮ばね162,163および左右印圧補助圧縮ば
ね164,165により同一揺動方向(着胴方
向)に付勢されるとともに、その揺動範囲は左右
圧胴ストツパー166,167により規制されて
いる。そして、圧胴パルスモータ153の回転位
相が離胴位置(第14B図aの位相)にあるとき
には左右印圧アーム154,158がそれぞれ圧
胴スツトパー166,167に押し付けられた状
態となり、圧胴パルスモータ153の回転位相が
着胴位置(第14B図cの位相)にあるときには
ブランケツト胴2からの反発力により左右印圧ア
ーム154,158がそれぞれ圧胴ストツパー1
66,167から離れて、ブランケツト胴2から
の反発力と圧縮ばね162〜165の反発力との
均衡がとれた所で停止状態となるような位置関係
に、各機構部を配置しておく。これにより、圧縮
ばね162〜165の反発力を変化させることに
よつて、印圧を任意に調節することが可能とな
る。
この実施例では、圧縮ばね162〜165の反
発力を変化させる手段として、左右印圧主圧縮ば
ね162,163に対し左右印圧調整ねじ16
5,166をそれぞれ連係配設して、左右印圧主
圧縮ばね162,163の圧縮度を連続的に変化
し得るように構成してある。またこれら左右印圧
調整ねじ165,166は、それぞれ左右印圧調
整ウオームホイル167,168を介して図示し
ない共通の駆動機構により連動駆動されるように
して、これにより左右で常に等しい印圧が得られ
るように構成してある。これら左右印圧調整ねじ
165,166および印圧調整ウオームホイル1
67,168は、それぞれ左右印圧調整ブラケツ
ト169,170を介して左右メインフレーム1
80,181に固定されている。また上記左右圧
胴ストツパー166,167および左右印圧補助
圧縮ばね163,165の支持軸は、左右ブラケ
ツト171,172を介してそれぞれ左右メイン
フレーム180,181に固定されている。この
実施例においては、左右印圧補助圧縮ばね16
4,165により予め一定の印圧を確保しておく
とともに、左右印圧主圧縮ばね162,163の
圧縮度を変化させて印圧を調整するようにしてい
るので、左右印圧主圧縮ばね162,163とし
てはそれ程強力なばねを用いる必要がなく、圧縮
度の変化操作(すなわち印圧の調整)がより容易
となる。
圧胴パルスモータ153の回転範囲を離胴位置
と着胴位置との間で規制するため、第14D図に
示すように左偏芯軸1105にストツパー175
を取り付けるとともに、このストツパー175の
可動範囲をストツパーピン176により所定角度
に限定している。また、この範囲における圧胴パ
ルスモータ153の回転位相を知るため、左メイ
ンフレーム181上に所定角度だけ隔てて離胴位
置ホトセンサ177および着胴位置ホトセンサ1
78を配置し、一方、左偏芯軸1105にはこれ
らホトセンサ177,178に作用するセンサド
グ179を取り付けて、圧胴パルスモータ153
が離胴位置に対応する回転位相に達したとき、お
よび着胴位置に対応する回転位相に達したときを
検知するようにしている。
折たたみ機構成 上述したような機構を有する紙搬送系から送り
出されてくる印刷済の連続紙12を折たたんで収
容するため、印刷機本体1の前方位置には折りた
たみ機17が配置してある。第15A図a,bは
この折りたたみ機17の一実施例を示す機構説明
図であり、第15B図はその斜視説明図である。
この実施例に係る折たたみ機17は、連続紙12
の天地長さにかかわらず常に正確な折たたみ収納
が可能なように構成されている。
折たたみ機7の背面ボツクス1701内上下方
向には送りねじ1702が走つており、この送り
ねじ1702は背面ボツクス1701内最下部に
設置されたテーブル昇降モータ1703によつて
駆動される。送りねじ1702には背面ボツクス
1701の前パネルに平行に設けられた2つの縦
長開口部1704,1705を通つて前方へと延
びる1対のテーブル支持部材1706,1707
の基部1708が嵌挿支持されており、この基部
1708を送りねじ1702の回転に従つて上下
方向に移動させることによつて、脚部1709を
介して支持部材1706,1707上に載置され
た連続紙受け台(紙テーブル)16を任意の位置
に昇降させるように構成してある。昇降の安定を
確保するために送りねじ1702と平行してガイ
ド棒1740を延設し、このガイド棒1710に
基部1708の前方中央位置に設けたスライド部
材1711を嵌合させている。
連続紙受け台(紙テーブル)16の前後方向の
有効長さを連続紙12の天地サイズに応じて変化
させるため、紙テーブル16の前・後端部に複数
の切れ込みを設けるとともに、この切れ込みを通
つて上下方向に延びる複数の細棒材を上下位置で
連結して成る前枠1712および後枠1713を
枠保持部1714に沿つて前後方向にスライド可
能としている。
また、紙テーブル16上に積載された連続紙1
2の紙上面高さを検出するため、折たたみ機17
の後部本体フレーム17Aから紙積載部を挟んで
前方に突出したそれぞれ左右1対の支持部材17
15,1716の先端に第1および第2の紙面検
出光電センサ1717,1718の投光側および
受光側をテーブル面に対して平行にそれぞれ配置
し、連続紙12の集載高さが所定高さに達すれば
遮光が生じるようにしている。第1および第2の
紙面検出光電センサ1717,1718はそれぞ
れパドル15の下端を基準とした第1および第2
の所定高さに配置してあり、折たたみ動作時には
連続紙12の天地サイズに応じていずれか一方の
光電センサ1717または1718を選択してお
く。そして遮光の検出に応じてテーブル昇降モー
タ1703を駆動し、紙テーブル16を微小距離
だけ下降させて紙テーブル16上に積載された連
続紙12の紙上面高さを常に第1または第2の所
定高さに維持し、後述する振りガイド(パドル)
15の振り角の制御と相俟つて連続紙12の天地
サイズに応じた適正な折たたみ動作を可能として
いるのである。
紙テーブル16の昇降範囲を規制する目的で、
背面ボツクス1701内の所定位置に第1および
第2のテーブル上限リミツトスイツチ1719,
1720ならびにテーブル下限リミツトスイツチ
1721を設けるとともに、これらリミツトスイ
ツチを作動させるための作用部材1729を基部
1708の対応位置に取付けておく。第1およぶ
第2のテーブル上限リミツトスイツチ1719,
1720はそれぞれ第1および第2の紙面検出光
電センサ1717,1718と対応するものであ
つて、紙テーブル16上に紙が無い状態で紙テー
ブル16が第1または第2の上限位置に来たとき
に、テーブル上面が対応する第1または第2の紙
面検出光電センサ1717または1718の検出
位置よりもわずかに下側に来るようにその取付け
位置を設定しておく。
折たたみ機17の上部天板1722は、印刷機
本体1から放出される連続紙12がその上面に沿
つて紙テーブル16上へと滑落するように、図示
のように前方に傾斜して取付けられている。そし
て天板1722の前端には前後に揺動自在な振り
ガイド(パドル)15を配置するとともに、天板
1722の下部スペースにパドルパルスモータ1
723を配置して、タイミングベルト1725お
よびタイミングプーリ1724を介してパドル1
5の揺動軸1726を回転駆動することによつ
て、パドル15を所望のタイミングで前後に揺動
させて連続紙12を折たたみつつ紙テーブル16
上に積上げるようにしている。
パドル15の振り角は連続紙12の天地サイズ
に応じて変化させるが、パドルの揺動範囲の基準
となる待機位置を知るため待機位置センサ172
7をパドルパルスモータ1723と近接して設け
るとともに、この待機位置センサ1727に作用
するセンサドグ1728をパドルパルスモータ1
723の回転軸に取付けている。
第15C図および第15D図は、それぞれ連続
紙12の天地サイズが長い場合および短い場合の
パドル15の振り角および紙テーブル16の上限
位置の設定例を示す説明図である。第15C図に
示すように、連続紙12の天地サイズが長い場合
には、パドル15の振り角αを大きく設定すると
ともに、紙テーブル16の上限位置は第2の上限
位置を選択して、パドル15の下端から紙テーブ
ル16上の紙上面までの距離を比較的大きくとつ
ている。また第15D図に示すように、連続紙1
2の天地サイズが短い場合には、パドル15の振
り角αを比較的小さく設定するとともに、紙テー
ブル16の上限位置は第1の上限位置を選択し
て、パドル15の下端から紙テーブル16上の紙
上面までの距離を比較的小さくとつている。これ
により、連続紙12の天地サイズに応じた適正な
折たたみ動作を行うことが可能となる。なお紙テ
ーブル16の位置を規制する紙面検出光電センサ
およびテーブル上限リミツトスイツチは、使用す
べき連続紙12の天地サイズの範囲に応じてさら
に多く設けてもよい。
イニシヤライズ 次に、上述した構成の紙搬送系および折たたみ
機を用いた紙送りおよび紙受け動作について説明
する。まず電源がONされると、マイクロプロセ
ツサ21はイニシヤライズシーケンスを実行し、
各構成部は初期位置にリセツトされる。ピンフイ
ードトラクタ13のイニシヤライズにおいて、マ
イクロプロセツサ21はロータリエンコーダ19
6および197の信号を参照しつつDCサーボモ
ータ192を適当数回転させ、紙搬送ピン131
1を初期位置にリセツトする。吸引コンベア14
のイニシヤライズにおいて、図示しない吸引ブロ
アに通電が開始されるとともに吸引力切換ソレノ
イド1418,1419は補助シヤツタ1415
に対応するソレノイド1419にのみ通電され、
これによる吸引コンベア14は補助シヤツタ14
15を開いた吸引力「中」状態で吸引を開始す
る。搬送ベルト1402は停止したままである。
第16図は、圧胴11を離胴位置にリセツトす
るときのマイクロプロセツサ21の動作を示すフ
ローチヤートである。第14図を参照して、まず
ステツプS100で、任意の位置にある圧胴軸を十
分な量だけ着胴方法へ回転させて、センサドグ1
79が必ず離胴位置ホトセンサ177よりも着胴
側に存在するようにしておく。そのために、上記
圧胴パルスモータ153により偏芯支軸1102
を着胴方向に回転させて、例えば約10パルス分だ
け圧胴11を着胴方向へ動かす。この着胴方向へ
の回転角度は、ストツパー175により規制され
る離胴側停止位置にある(言い換えれば最も離胴
側にある)センサドグ179が離胴位置ホトセン
サ177を越えて着胴側に回転されるように、予
め設定しておく。
次にステツプS101で上記離胴位置ホトセンサ
177が離胴位置を検出しているかどうか判別
し、検出していなければステツプS102へ進んで、
さらに1パルス分だけ圧胴11を離胴方向へ動か
す。この動作を離胴位置検出まで続け、検出すれ
ばステツプS103へと進む。この時点で離胴位置
ホトセンサ177は作動しているが、より作動を
確実にするためにもう1パルス分だけ圧胴11を
離胴方向へ動かす。以上のアルゴリズムにより、
圧胴11は常に所定の離胴位置にリセツトされ
る。
またこのとき、圧胴パルスモータ153は正し
いステツプ停止位置にて停止しているので、圧胴
パルスモータ153の以後の動作が確実になると
ともに、その後は駆動パルスのカウントのみによ
つて圧胴パルスモータ153の回転位相すなわち
圧胴11の離着位置を正確に知ることができ、圧
胴11のブランケツト胴2に対する離着胴制御が
容易になる。例えばストツパ等の回転阻止機構に
より圧胴パルスモータ153の回転を強制的に阻
止してこの位置を離胴位置とした場合には、圧同
11の離胴位置は常に一定位置にリセツトされる
が、圧胴パルスモータ153が必ずしも正しいス
テツプ停止位置で停止されるとは限らず(すなわ
ちステツプとステツプの中間にて停止されてしま
う場合があり)、このような場合には以後の動作
が不確実となつて、駆動パルスのカウントのみに
よつて圧胴パルスモータ153の回転位相を正確
に知ることが困難になる。したがつて、簡単な構
成にて圧胴11のブランケツト胴2に対する離着
胴制御を容易にするという観点から、離胴位置ホ
トセンサ177を用いた上述のアルゴリズムによ
る離胴位置リセツト方法が有効となつてくる。
第17図は、パドル15を原点位置にリセツト
するときのマイクロプロセツサ21の動作を示す
フローチヤートである。まずステツプS104で待
機位置センサ(原点位置センサ)1727が原点
位置を検出しているかどうかを判別し、検出して
いなければステツプS105へと進んでパドルパル
スモータ1723により1パルス分だけパドル1
5を後方へ動かすこの動作を原点位置を検出する
まで続け、検出すればパドル15のイニシヤライ
ズは終了する。
連続紙のセツト 次に、印刷の準備作業として、オペレータは連
続紙12をピンフイードトラクター13にセツト
するとともに、セツトした連続紙12の天地サイ
ズ情報および紙端の山折り・谷折りを表わす山・
谷情報をオペレーシヨンパネル25を用いて入力
する。連続紙12のセツトにおいて、オペレータ
は左右トラクタの紙押え蓋1312,1313を
開けるとともにレバー1306を弛緩方向(時計
回り方向)に回して移動側の右トラクタユニツト
1302のロツクを解除し、紙幅に合せて左右ト
ラクタ幅を調整しつつ紙端が紙セツト基準位置に
くるよう連続紙12のマージナルパンチを左右ト
ラクタの紙搬送ピン1311に係合させ、次いで
レバー1306を締付方向(反時計回り方向)に
回して移動側の右トラクタユニツト1302をロ
ツクするとともに紙押え蓋1312,1313を
閉じて、連続紙12のセツトは終了する。
第18図はピンフイードトラクタ13における
連続紙12の紙端セツト位置を表わす説明図であ
り、同図に示すように連続紙12の紙端はその天
地サイズにかかわらず常にピンフイードトラクタ
13の紙セツト基準位置にP1に合せてセツトす
る。ピンフイードトラクタ13は、前述したよう
に、紙セツト基準位置P1が印刷開始位置P2から
所定距離Hだけ離れた位置にくるよう予め位置決
めして印刷機本体1に装着してあるので、紙セツ
トが終了したときには、連続紙12の紙端は印刷
開始位置P2から距離Hだけ手前の位置に存在す
る。そして、このようにセツトされた連続紙12
の紙通しが終了したとき、または印刷途中におい
て連続紙12が次の印刷を待機しているときに
は、連続紙12の折目ないしはミシン目(すなわ
ち次に印刷されるべきページの先頭)は印刷開始
位置P2から助走距離H1だけ手前の待機位置P3
所に来る。このようにP1、P3はそれぞれ紙セツ
トおよび印刷時の紙搬送の基準となる位置であ
り、エンコーダによる検出が可能でなければなら
ないので、P1、P3間の距離H2は使用するエンコ
ーダの特性に合せて設定する必要がある。例えば
1/2インチが検出の最小単位であるエンコーダを
使用する場合には、H2は1/2インチの整数倍でな
ければならない。そしてこのH2に必要助走距離
H1を加えたものを上記所定距離Hとして、ピン
フイードトラクタ13の装着位置を決定するので
ある。ピンフイードトラクタ13の紙搬送ピン1
311は、デイテント(回転阻止)をかけた際に
連続紙12をセツトすれば、その先頭がP1位置
にくるように紙搬送ピン1311を調整してお
く。
紙通し動作 連続紙12をピンフイードトラクタ13にセツ
トすれば、続いて紙通し作業に移る。第19図
は、紙通しシーケンスを実行するときのマイクロ
プロセツサ21の動作を示すフローチヤートであ
る。紙通しはオペレーシヨンパネル25の紙通し
キーが投入されることによつて開始され、キー投
入によりまずステツプS106において紙通し指令
が受付可能かどうかが判別される。例えば連続紙
12の天地サイズ、山・谷情報のデータが未入力
である場合など、紙通しシーケンスを実行するこ
とができないときには、ステツプS107へと進ん
でオペレーシヨンパネル25にエラー表示を行な
い、動作は終了する。
紙通し指令が受付可能のとき、ステツプS106
からステツプS108へと進んで、各機構部の初期
設定を行なう。このステツプS108は例えばブラ
ンケツト胴洗浄等の他のルーチンから紙通しルー
チンに移行した場合のためのものであり、電源投
入後直ちに紙通しを実行するときには上述したよ
うに電源投入に応答して既に各部の初期設定が行
なわれているので、このステツプS108では何も
行なわないことになる。
次にステツプS109、S110において、メインモ
ータ20が起動される。このメインモータ20は
低速用と高速用の2種類設けられており、まずス
テツプS109で低速モータがONされ、一定時間経
過後にステツプS110において低速モータがOFF
されるとともに高速モータがONされて、メイン
モータ20の起動が終了する。これによりメイン
モータ20による駆動系統が動作を開始し、吸引
コンベア14の搬送ベルト1402が所定速度で
搬送を開始するとともにブランケツト胴2、圧胴
11、版胴3,4およびインキングユニツト7,
8内のインキローラが所定速度で回転を開始す
る。このとき圧胴11は、ブランケツト胴に対し
離胴位置にリセツトされたままである。
続いてステツプS111において、ピンフイード
トラクタ13のDCサーボモータ192が低速駆
動され、ピンフイードトラクタ13は例えば印刷
時の1/4の低速で紙送りを開始する。紙送りの開
始と同時に、マイクロプロセツサ21は、内蔵の
ハードタイマに基づいて連続紙12の紙端位置の
トラツキングを開始する。そしてステツプS112
において、後述するように紙走行に合せてパドル
15を動かして紙端を紙テーブル16上にセツト
し、続いてステツプS113に進んでピンフイード
トラクタ13のDCサーボモータ192の駆動を
停止して連続紙12を停止させ、紙通しを終了す
る。
第20図は、ブラケツト胴2と圧胴11との間
に連続紙12を紙通しするときの説明図である。
ブランケツト胴2は開口部201を有するブラン
ケツトシリンダ202の側面上にシート部材20
3を密着巻回させて形成されており、シート部材
203の両端は開口端部204,205に長手方
向に多数設けられた図示しない止ねじによつて固
着されている。ブランケツト胴2はメインモータ
20により駆動されて例えば4500rPHの一定回転
数で回転しており、ブランケツト胴2と着胴すべ
き圧胴11は、胴一方端側において噛合するギア
によりブランケツト胴2に駆動されて、ブランケ
ツト胴2と圧胴11とのシリンダ径の比に応じた
回転数で回転している。
いま、圧胴11は電源投入に応答してブランケ
ツト胴2に対して離胴位置にリセツトされてお
り、ピンフイードトラクタ13により搬送されて
きた連続紙12の紙端はブランケツト胴2および
圧胴11間の空隙を通過進行していく。印刷時に
おいては連続紙12の紙送り速度はブランケツト
胴2および圧胴11の周速と等しくなければなら
ないが、この紙通し時の連続紙12の紙送り速度
は上述したように例えば印刷時の1/4と非常に低
速にしてあるので、空隙通過時に連続紙12はブ
ランケツト胴2および圧胴11により進行方向に
叩かれつつ、自重で圧胴11に接触しながらその
回転により吸引コンベア14の方向へと送られ
る。
もしブランケツト胴2の周速と同一又はこれよ
りも速い速度で紙送りした場合には、紙端の軌跡
とブランケツト胴の位相を厳密に制御しないと連
続紙12がブランケツト胴2の開口部201に入
り込んでしまうのみならず、例えば仮想線で示す
ように印刷時においてブランケツト胴2から連続
紙12を引き剥がすための排紙ローラ206を設
けた場合には連続紙12の先端がこの排紙ローラ
206との衝突により潰れてしまうので、紙通し
時において連続紙12の紙送り速度をブランケツ
ト胴2の周速よりも遅くするということは非常に
重要である。このようにすることにより、難しい
制御を何ら行なうことなく、また仮に排紙ローラ
206を設けた場合であつても連続紙12の紙端
を潰すことなく、自動紙通しを容易に行なうこと
が可能となるのである。
上述のようにしてブランケツト胴2と圧胴11
との間の空隙を通過してきた連続紙12は、吸引
コンベア14によつて折たたみ機17の方向へと
導かれて行く。吸引コンベア14の搬送ベルト1
402の搬送速度は印刷時の連続紙12の紙送り
速度よりも速い適当な一定値に予め設定してあ
り、いま連続紙12の紙送り速度は印刷時の1/4
の低速であるので、連続紙12は吸引コンベア1
4により張力を受けながら搬送されることにな
る。この張力は吸引コンベア14の吸引力に依存
して変化するが、紙通し時にはこの張力はピンフ
イードトラクタ13の紙搬送ピン1311と係合
した連続紙12のマージナルパンチに負荷される
ので、吸引力は「中」段階としてマージナルパン
チが破損するのを防止している。すなわち、前述
したように、電源投入時のイニシヤライズシーケ
ンスにおいて、吸引コンベア14の主シヤツタ1
414を「閉」状態、補助シヤツタ1415を
「開」状態として吸引を開始しているのである。
パドル・紙テーブルの位置セツト 一方、オペレーシヨンパネル25の紙通しキー
の投入に応答して、折たたみ機17のパドル15
および紙テーブル16が所定位置にセツトされ
る。第21図はパドル位置セツトのときのマイク
ロプロセツサ21の動作を示すフローチヤートで
あり、第22図はパドル15のセツト位置および
振り角を模式的に示す説明図である。振り角αは
連続紙12の天地サイズに応じて変化させ、マイ
クロプロセツサ21はオペレーシヨンパネル25
から入力された天地サイズ情報に基づいて例えば
必要振り角αに対応するカウント値を図示しない
カウンタにセツトしておく。パドル15はリセツ
ト位置から中心角β度だけ離れた位置を中心にし
て「前」位置と「後」位置との間で振り運動を行
なうものであり、マイクロプロセツサ21は、紙
通キーが投入されると、まずステツプS114にお
いてβ−α/2を演算する。この角度はパドル1
5をリセツト位置から「後」位置へと移動させる
のに必要な角度であり、続いてステツプS115に
おいて上記演算した角度に相当するパルス分だけ
パドルパルスモータ1723を駆動して、パドル
を「後」位置にまで移動させて、パドル位置の初
期位置へのセツトは終了する。
第23図は、紙テーブル16を初期位置にセツ
トする場合のマイクロプロセツサ21の動作を示
すフローチヤートである。紙テーブル16の上限
位置は連続紙12の天地サイズに応じて変化さ
せ、マイクロプロセツサ21はオペレーシヨンパ
ネル25から入力された天地サイズ情報に基づい
て予め設定された2種類の上限位置(第1および
第2のテーブル上限リミツトスイツチ1719,
1720に対応する上限位置)のうちの一方を選
択しておく。いま説明の便宜上、例えば第1のテ
ーブル上限リミツトスイツチ1719に対応する
第1の上限位置が選択されているものとする。そ
して、紙通しキーが投入されると、まずステツプ
S116において第1のテーブル上限リミツトスイ
ツチ1719の出力がONであるかどうか、すな
わち紙テーブル16が上限位置に来ているかどう
かが判別され、上限位置に来ていればステツプ
S117へと進んで第1の紙面検出光電センサ17
17の出力がONであるかどうか、すなわち紙テ
ーブル16上に前の印刷による残り紙があるかど
うかが判別される。紙テーブル16上に紙がなけ
れば第1の紙面検出光電センサ1717の出力は
OFFであり、そのときはこれでテーブル位置の
セツトは終了する。
紙テーブル16上に紙があれば、第1の紙面検
出光電センサ1717の出力がONになるので、
ステツプS117からステツプS118へと進んでテー
ブル昇降モータ1703を駆動し、紙テーブル1
6を所定高さだけ下降させる。テーブル下降中は
ステツプS119においてテーブル下限リミツトス
イツチ1721の出力がONにならないかどう
か、すなわちテーブルが下限位置に達していない
かどうかを監視し、下限位置に達すればステツプ
S120へと進んでテーブル昇降モータ1703の
駆動を中止して紙テーブル16を停止させ、オペ
レーシヨンパネル25にエラー表示を行なう。
またテーブル下降中においては、ステツプ
S121において第1の紙面検出光電センサ171
7の出力がONであるかどうかを監視し、ONで
あれば再びステツプS118に戻つて紙テーブル1
6を下降し、OFFになればステツプS122へと進
んで紙テーブル16を停止してテーブル位置のセ
ツトを終了する。これにより、紙テーブル16上
の残紙の上面が所定高さにセツトされる。
ステツプS116において第1のテーブル上限リ
ミツトスイツチ1719の出力がONでなけれ
ば、紙テーブル16は上限位置に達していないの
で、ステツプS123へと進んで図示しないカウン
タを0にリセツトし、続いてステツプS124にお
いてテーブル昇降モータ1703を駆動して紙テ
ーブル16を所定高さだけ上昇させる。テーブル
上昇中はステツプS125において第1のテーブル
上限リミツトスイツチ1719の出力がONにな
らないかどうかを監視し、ONになればステツプ
S126へと進んで紙テーブル16を停止し、続い
て上述したステツプS118以下の動作を行なう。
このとき紙テーブル16上に残紙がなければ第1
の紙面検出光電センサ1717の出力はOFFで
あるので直ちにステツプS121からS122へと進ん
で紙テーブル16は停止する。紙テーブル16上
に残紙があれば、上述した動作により残紙上面が
所定高さに達した後、紙テーブル16は停止する
ことになる。
またテーブル上昇中においては、ステツプ
S127において第1の紙面検出光電センサ171
7の出力がONであるかどうかを監視し、ONで
なければステツプS128へと進んでカウンタを0
にリセツトした後再びステツプS124に戻つて紙
テーブル16を上昇し、ONになればステツプ
S129へと進んでカウンタを1だけ歩進し、続い
てステツプS130においてカウンタのカウント値
が2以上であるかどうかを判別する。ステツプ
S130においては第1の紙面検出光電センサ17
17のON出力が連続して得られたかどうかを判
定しているのであつて、カウンタのカウント値が
2以上であれば2回以上連続して紙面を検出して
いるのでその検出に誤りはないと判断して、ステ
ツプS126へと進んで紙テーブル16を停止する。
そして上述したステツプS118以下の動作を行な
う。これにより、紙テーブル16上の残紙上面が
所定高さにセツトされる。
ステツプS130においてカウンタのカウント値
が1のときには、例えば印刷機本体1に紙通しさ
れたままの残紙のパドル15から紙テーブル16
にかけての斜行部分を第1の紙面検出光電センサ
1717が検出しているおそれもあるので、ステ
ツプS124へと戻つて再度紙テーブル16を上昇
させ、もう一度第1の紙面検出光電センサ171
7の出力がONであれば上述したようにステツプ
S126以下へと進み、残紙上面を所定高さにセツ
トするのである。
紙端セツト 以上述べたようにしてオペレーシヨンパネル2
5の紙通しキーの投入に応答してパドル15が
「後」位置にセツトされ、かつ紙テーブル16ま
たは紙テーブル16上の残紙上面が所定高さにセ
ツトされて、そこへピンフイードトラクタ13お
よび吸引コンベア14の働きにより連続紙12が
搬送されてくる。第24図は連続紙12の先端が
折たたみ機17に到達したときの紙端セツトの様
子を模式的に表わす説明図であり、a〜dは紙先
頭が「谷」折りのときのものを、e〜hは紙先頭
が「山」折りのときのものを示している。
前述したように、マイクロプロセツサ21は紙
送りの開始と同時に紙端位置をトラツキングして
おり、オペレーシヨンパネル25から入力された
山・谷情報が「谷」であるとき、紙端が折り機に
達する前でかつパドルの初期位置セツトが完了し
た後にパドルパルスモータ1723を駆動して、
パドル15を「前」位置に振り上げておく。そし
て、第24図aに示す位置(紙先頭がパドル15
の先端に達する少し前の位置)まで紙先頭が搬送
されてくるタイミングでパドル15を「後」位置
へ動かす。このとき連続紙12の先頭頁は、「後」
位置へ引込むパドル15の背面に生じる気流の作
用で、パドル15に追随して「後」位置へと移動
する。パドル15の幅はこのときに連続紙12を
「前」位置へ押戻そうとする風圧の影響を避ける
ため、連続紙12の紙幅よりも広い方が望まし
い。そしてb図の状態となる。その後は連続紙1
2がほぼ1頁ずつ進行するc,dのタイミングで
パドル15を順次「前」位置と「後」位置との間
で揺動させ、dに示す状態で紙端セツトは終了す
る。
連続紙12の先頭が「山」折りのとき、パドル
15の動きは上述の「谷」折りのときとは逆にな
る。すなわちマイクロプロセツサ21は、第24
図eのタイミングまでパドル15を動作させず、
「後」位置にセツトされたままにしておく。そし
てeのタイミングでパドルパルスモータ1723
を駆動して、パドル15を「後」位置から「前」
位置へと動かす。そしてf図の状態となる。その
後は連続紙12がほぼ1頁ずつ進行するg,hの
タイミングでパドル15を順次「後」位置と
「前」位置との間で揺動させ、hに示す状態で紙
端セツトは終了する。
第25図は、パドル15を動作させるときのマ
イクロプロセツサ21の動作を示すフローチヤー
トである。このプログラムは適当なタイミングで
呼出されて実行されるものであり、そのタイミン
グの基準は例えば内蔵のハードタイマであつても
よいし、ブランケツト胴2の回転軸に取付けられ
た図示しない基準ロータリエンコーダからの出力
信号であつてもよい。パドル15を動かすとき、
まずステツプS131において現在のパドル位置が
「前」位置か「後」位置かを判別する。これは例
えば「前」位置に対してフラグを立てることによ
つて識別することができる。パドル15の位置が
「前」のとき、ステツプS132へと進んでカウンタ
にセツトされている振り角αに相当するカウント
値に応じたパルス分だけパルスパルスモータ17
23を後方へ駆動して、パドル15を「後」位置
に動かし、続いてステツプS133に進んでパドル
15の位置記録を「後」として、動作は終了す
る。パドル15の現在位置が「後」のときは、ス
テツプS131からステツプS134、S135へと進んで、
パドル15を前方に動かすための上述と同様の動
作を行なう。
印 刷 紙通しが終了して上述したように連続紙12の
紙端が折たたみ機17にセツトされると、低速紙
送りは停止し(すなわちピンフイードトラクタ1
3のDCサーボモータ192は停止し)、メインモ
ータ20は回転したまま次の指令を待機する。こ
のとき、印刷されるべき連続紙12の1ページ目
の先頭部分(折目ないしはミシン目)は、第18
図の印刷待機位置P3の所に来ている。
ここでオペレーシヨンパネル25の印刷キーが
投入されると印刷プログラムに進み、そこでは版
交換、ブランケツト胴洗浄、刷り出し、定常印
刷、および刷り終りの各ルーチンが順次実行され
る。また印刷キー投入に応答して、紙押えフアン
30が回転を開始する。この紙押えフアン30
は、印刷プログラムの終了またはピンフイードト
ラクタ13に取付けられた紙有無リミツトスイツ
チ1318の出力のOFFに応答して停止するよ
うにしてある。
版交換ルーチンにおいて、給排版トレイ9,1
0の給版トレイ上に予め準備して載置してあつた
図示しない版がそれぞれ対応する給排版ユニツト
5,6の作用によつて対応する版胴3,4に巻回
装着され、同時に版胴3,4上に巻付けてあつた
図示しない古い版が対応する給排版トレイ9,1
0の排版トレイ上に排出される。1色刷りの場合
は、必要な側のみ排版を行なう。
ブランケツト胴洗浄ルーチンにおいて、まず洗
浄液供給ユニツト18から適当なタイミングでブ
ランケツト胴2に洗浄液が供給され、続いて洗浄
液の間欠供給と同時に払拭ユニツト19による洗
浄液の拭き取りを行ない、最後に洗浄液の供給を
止めて払拭のみ行なつてブランケツト胴2の洗浄
は終了する。
続いて刷り出しルーチンにおいて、インキング
ユニツト7,8内のインキ着けローラ710と版
胴3,4との着肉のタイミングおよび版胴3,4
からブランケツト胴2への転写のタイミングをそ
れぞれ適当に制御しつつ2枚程度の印刷を実際に
行なつて版胴3,4およびブランケツト胴2上の
インキ量を調整し、印刷濃度を定常値に近づけた
上で、定常印刷ルーチンに入る。
定常印刷ルーチンにおいては、ブランケツト胴
2の位相に合せた適当なタイミングで圧胴11が
ブランケツト胴2に離着胴し、このタイミングに
合せて連続紙12が間欠送りされて、ブランケツ
ト胴2の1回転ごとに1枚ずつの印刷が行なわれ
ていく。印刷枚数はオペレーシヨンパネル25を
通じて予め設定しておき、印刷が設定枚数に達す
れば上述した刷り出しルーチンと類似の刷り終り
ルーチンを実行してブランケツト胴2上のインキ
量をゼロ近くに減少させた上で印刷を終了し、続
いて排板およびブランケツト胴洗浄ルーチンを実
行した後メインモータ20の回転を停止して印刷
プログラムを終了し、次の指令を待機する。
連続紙の間欠送り制御 第26図は、定常印刷時に連続紙12を間欠送
りするための制御ブロツク図である。この印刷機
の制御系統の全体像は第2図に関して上述したと
おりであるが、第26図ではその中で特に連続紙
12の間欠送りの制御系統のみを取り出して詳細
に図示している。すなわち、間欠送り制御やその
他の制御に必要なタイミングの基準を知るため、
ブランケツト胴2の回転軸には基準ロータリエン
コーダ31を連結して、ブランケツト胴2の1回
転ごとに1パルスのZ信号と例えばブランケツト
胴2の円周上で240パルス/インチ(ppi)のA信
号とを、ブランケツト胴2の回転に従つて導出す
るようにしている。これらのタイミング基準信号
Z、Aは印刷制御装置32に入力される。
一方、例えばオペレーシヨンパネル25(第2
図)の一部として天地サイズ入力装置33を設け
て、上述したように連続紙12の天地サイズに関
する情報を取込むようにしている。この天地サイ
ズ情報を表わすデータ信号は、印刷制御装置32
に入力される。印刷制御装置32は、上記タイミ
ング基準信号Z、Aおよび天地サイズ情報データ
信号に基づいて連続紙12の間欠送り制御に必要
なタイミングを計算し、モータ制御装置34と圧
胴パルスモータ153のモータドライバ36とに
必要なタイミング指令信号を与える。モータドラ
イバ36は、印刷制御装置32からのタイミング
指令信号に応答して圧胴パルスモータ153を駆
動させ、圧胴11をブランケツト胴2に対して着
胴または離胴させる。
ピンフイードトラクタ13の駆動用DCサーボ
モータ192には上述したようにロータリエンコ
ーダ196(第12A図)が取付けてあり、この
ロータリエンコーダ196からは紙送り長さに対
して例えば240ppiのB信号と2ppiのD信号とが導
出される。モータ制御装置34はブランケツト胴
2側の基準ロータリエンコーダ31からはA信号
を、そしてピンフイードトラクタ13側のロータ
リエンコーダ196からはB信号をそれぞれ受け
て、これらを常時比較しながらモータ駆動装置3
5に駆動信号を出力する。モータ制御装置34の
動作のスタート/ストツプのタイミングは、印刷
制御装置32からの上記タイミング指令信号によ
り指示される。モータ駆動装置35は、モータ制
御装置34から出力された上記駆動信号を増幅し
てDCサーボモータ192を駆動する。さらに、
モータ駆動装置35は、ロータリエンコーダ19
6のD信号(上述したように連続紙12の1/2イ
ンチ毎に出力)の立上りエツジを検出して、連続
紙12が毎ページ正確なスタート位置からスター
トするための停止(デイテント)位置制御を行な
つている。1/2インチ単位で停止位置制御を行な
う理由は、折たたみ連続紙12の天地サイズが一
般的に1/2インチの整数倍となつているためであ
る。
第27図は、定常印刷時に連続紙12を間欠送
りするときの各機構部の動作を示すタイミングチ
ヤートである。タイミングの基準信号は、上述し
たように基準ロータリエンコーダ31からの出力
信号Z、Aを用いる。この出力信号Z、Aによ
り、第27図gに示すようにブランケツト胴2が
今どの位相にあるのかを知ることができる。“00”
はブランケツト胴2の天の位置が印刷開始位置に
あることを示しており、このタイミングではブラ
ンケツト胴2の開口部201の終端205(第2
0図参照)は、ブランケツト胴2と圧胴11との
着胴位置に来ている。第26図gにおける斜線部
分は開口部201が印刷開始位置を通過するタイ
ミングを示しており、この例ではブランケツト胴
2の全周長のうちの1/4が開口部であつて、残り
の3/4がブランケツト胴有効周長であるとしてい
る。
圧胴11の着胴は、時刻t1〜t2のタイミングで
行なう。すなわち第27図cに示すように、ブラ
ンケツト胴2の開口部201の始端204が印刷
開始位置を通過してまもなくのタイミングt1で圧
胴パルスモータ153(第14C図)を着胴側へ
と駆動開始し、徐々に駆動を速め、再び徐々に駆
動を緩めて、開口部201の終端205が印刷開
始位置に近づく時刻t2までの比較的長い時間をか
けて圧胴11をゆつくりと着胴位置に移動させ
る。この駆動は印刷制御装置32からモータドラ
イバ36に駆動指令を与えることにより行なわれ
るが、印刷制御装置32は基準ロータリエンコー
ダ31から与えられるA信号をカウントすること
によつてその駆動タイミングを知ることができ
る。
圧胴11が着胴位置に達した時刻t2において
は、対峙するブランケツト胴2は開口部の位相に
あるため、連続紙12はブランケツト胴2および
圧胴11間にニツプされない。連続紙12のニツ
プは開口部201の終端205(第20図参照)
が印刷開始位置に達したとき(すなわち“00”の
タイミング)に初めて行なわれ、ここから印刷が
開始されるのである。
圧胴11の着胴のとき(t2のタイミング)に
は、第27図bに示すようにピンフイードトラク
タ13のDCサーボモータ192は非駆動状態に
あり、ピンフイードトラクタ13は停止したまま
で連続紙12は印刷待機状態にある。なおピンフ
イードトラクタ13には、後述するようにt8のタ
イミングでデイテント(回転阻止)がかけてあ
り、このとき次に印刷されるべき連続紙12の1
ページ目の先頭部分(折目ないしミシン目)は、
第18図の印刷待機位置P3の所に来ている。ま
たこのとき吸引コンベア14の吸引切換ソレノイ
ド1418,1419はd,eに示すように補助
シヤツタ用ソレノイド1419のみが通電された
初期状態にあり、したがつて主シヤツタ1414
は「閉」状態、補助シヤツタ1415は「開」状
態にあつて、吸引コンベア14の吸引力はfに示
すように「中」段階にある。吸引コンベア14の
搬送ベルト1402はメインモータ20によつて
駆動されて排紙方向に定速走行しているので、連
続紙12はピンフイードトラクタ13と吸引コン
ベア14との間において適当な張力を与えられて
いる。この印刷待機中の「中」段階の吸引力とし
ては、好ましくはピンフイードトラクタ13の紙
搬送ピン1311に係合された連続紙12のマー
ジナルパンチが破れない程度のできるだけ大きな
張力を与え得るものを選択しておく。
印刷が開始される“00”よりも多少手前のタイ
ミングt3においてaに示すように基準ロータリエ
ンコーダ31からZ信号が出力されると、印刷制
御装置32はこの時点を基準としてA信号のカウ
ントを開始し、予め定められたタイミングt4に相
当するカウント値でスタート信号を発生させてこ
れをモータ制御装置34に与える。モータ制御装
置34はこれにより能動化されて、基準ロータリ
エンコーダ31からのA信号とロータリエンコー
ダ196からのB信号とを比較しながら、予め定
められた速度特性に従つた増速を実現するための
駆動信号をモータ駆動装置35に与える。モータ
駆動装置35はt4のタイミングにデイテントを解
除するとともに上記駆動信号を受けてDCサーボ
モータ192を駆動し、これによりピンフイード
トラクタ13は所定の速度カーブにしたがつて正
転方向に増速させて行く。またピンフイードトラ
クタ13の駆動と同時に、dに示すように補助シ
ヤツタ用ソレノイド1419の通電を停止して補
助シヤツタ1415を「閉」状態にし、eに示す
ように吸引コンベア14の吸引力を「大」段階と
する。これにより非常に強い張力を与えつつ連続
紙12の紙送りが開始され、第18図の印刷待機
位置P3から出発した印刷されるべき1ページ目
の先端の送り速度は印刷開始位置P2(タイミング
“00”)の直前においてブランケツト胴2の周速を
同一のvに達する。そしてその一瞬後の“00”の
タイミングで1ページ目の先端は印刷開始位置
P2に到達してブランケツト胴2および圧胴11
間にニツプされ、この“00”のタイミングから所
定の印刷区間(すなわち1ページの天地長さに対
応)が終了するt5のタイミングまでの間におい
て、連続紙12の1ページ上に印刷が行なわれ
る。なお、時刻t4から00までの間の移動距離(助
走距離、すなわちbの斜線部分X1の面積に相当)
は、モータ制御装置34により制御されて常に一
定である。
印刷中においては、連続紙12はブランケツト
胴2と圧胴11とにニツプされて搬送されるが、
ピンフイードトラクタ13の紙送り速度はモータ
制御装置34により正確に制御されている。な
お、このときの紙送り速度は、ブランケツト胴2
と圧胴11間にニツプされた連続紙12の搬送速
度(すなわちブランケツト胴2の表面速度)より
も多少(例えば0.2%程度)速い目の方が紙破れ
が発生せず安全である。印刷中は上述したように
「大」段階の吸引力によつて連続紙12に非常に
強い張力を与えているので、インキの粘性によつ
てブランケツト胴2に張り付いた連続紙12を容
易に引き剥がすことができる。したがつて第20
図の仮想線で示すような排紙ローラ206を設け
る必要はなく、特に連続紙12の幅方向全面に印
刷を行ないたい場合に有効である。
印刷区間が終了するt5のタイミングにおいて、
印刷制御装置32はモータドライバ36に離胴指
令信号を与え、cに示すように圧胴パルスモータ
153を離胴側へと駆動開始する。この時刻t5
は、基準ロータリエンコーダ31のA信号を天地
サイズに応じた所定数だけカウントすることによ
つて正確に知ることができる。このとき、着胴時
とは異なり比較的短い期間において素速く駆動の
立上げおよび立下げを行ない、素速い離胴を達成
する。そして圧胴11が離胴位置に戻つたt6のタ
イミング(t5と同様A信号のカウントにより知る
ことができる。以下のt6〜t8についても同様)
で、印刷制御装置32はモータ制御装置34にス
トツプ指令信号を出力する。モータ制御装置34
は、このストツプ指令信号に応答して、基準ロー
タリエンコーダ31からのA信号とロータリエン
コーダ196からのB信号とを比較しつつ、予め
定められた速度特性に従つた減速を達成するため
の駆動信号をモータ駆動装置35に与える。モー
タ駆動装置35は、この駆動信号を受けてDCサ
ーボモータ192を減速駆動し、これによりピン
フイードトラクタ13は、bに示すように所定の
速度カーブに従つて減速されていく。ピンフイー
ドトラクタ13が完全に停止するまでに生じる連
続紙12のオーバラン量は、斜線部分X2の面積
により表わされる。このとき、t6のタイミングで
d,eに示すように吸引コンベア14の主シヤツ
タ用ソレノイド1418および補助シヤツタ用ソ
レノイド1419に共に通電し、主シヤツタ14
14および補助シヤツタ1415をともに「開」
状態にして、fに示すように吸引力を「小」段階
に落し、連続紙12にかかる張力を最小としてお
く。
その後、ピンフイードトラクタ13の送り速度
がゼロに達したt7のタイミングで、印刷制御装置
32はモータ制御装置34に逆転指令信号を与え
る。モータ制御装置34は、この逆転指令信号に
応答して、予め定められた速度特性に従つた逆転
を実現するための駆動信号をモータ駆動装置35
に与える。モータ駆動装置35は、この駆動信号
を受けてDCサーボモータ192を逆転駆動し、
これによりピンフイードトラクタ13は、bに示
すように所定の逆転速度カーブに従つて逆転駆動
される。このときの逆転量は面積Yに相当し、Y
=X1+X2の関係が成立するよう予め定められて
いる。そして逆転が終了したt8のタイミングで
は、連続紙12の次ページの先頭が第18図の印
刷待機位置P3の所に来ている。すなわちタイミ
ングt7〜t8間の逆送りによつて、助走距離X1(タ
イミングt4〜00)およびオーバランX2(タイミン
グt5〜t7)に相当する距離だけ連続紙12に引戻
しているのである。
ここで、逆転動作については、上述したように
連続紙12の天地サイズいつぱいに印刷するよう
な場合には上記Yだけ引戻さなければならない
が、例えば連続紙12の1ページの先頭部分から
戻り量Y以上の印刷禁止領域(印刷しない領域)
をとるならば、逆転を行なう必要はない。
逆送りの間はピンフイードトラクタ13の紙搬
送ピン1311と係合した連続紙12のマージナ
ルパンチに過度の負荷がかからないよう吸引コン
ベア14の吸引力を「小」段階としているが、紙
押えフアン30の作用により連続紙12が吸引コ
ンベア14の上面から浮上るのが防止される。そ
して紙送りが終了したt8のタイミングで第27図
dに示すように主シヤツタ用ソレノイド1418
に対する通電を防止して主シヤツタ1414を閉
じ、fに示すように吸引力を「中」段階として次
のページの印刷の待機状態となる。また、t8のタ
イミングで、印刷制御装置32からモータ制御駆
動装置35に停止指令信号が出力され、これに応
答してモータ駆動装置35は、ロータリエンコー
ダ196からのD信号により、印刷待機中に連続
紙12の次ページの先頭(折目ないしミシン目)
が第18図の印刷待機位置P3からずれないよう
に制御(デイテント)を行なう。
以上の印刷シーケンスにおいて、天地サイズ入
力装置33から入力される連続紙12の天地サイ
ズデータが変化した場合には、第27図における
時刻00とt5間の長さをこれに応じて変化させれば
よい。上記実施例ではブランケツト胴2の回転軸
に取付けた基準ロータリエンコーダ31の信号に
基づいてピンフイードトラクタ13の紙送り速度
および圧胴11の離着胴を制御しているので、ブ
ランケツト胴2の回転速度が変動してもピンフイ
ードトラクタ13の紙送り速度および圧胴11の
離着胴タイミングがこれに追従して変化するた
め、印刷位置がずれずに良好な印刷位置制度を実
現することができる。しかしながら、ブランケツ
ト胴2の回転が全く一定(例えば別の制御手段に
より一定回転している)の場合には、上記基準ロ
ータリエンコーダ31のA信号に代えて、別の安
定な発振器(例えば水晶発振器)の出力や、ブラ
ンケツト胴2の回転を制御している制御装置の中
で使用している発振器の出力を使用しても、上記
実施例と同様のブランケツト胴2の回転位相に応
じた制御を達成することが可能である。
スキツプ印刷 なおこれまでの説明は、最も標準的な毎ページ
印刷を繰り返す制御方法である。第26図におい
て、印刷制御装置32はマイクロコンピユータな
どを使用して判断機能のすぐれた制御装置であ
り、印刷開始位置を変えたり、数ページおきに印
刷するなどの制御も簡単に実現できる。印刷開始
位置の変更は、第27図において、ピンフイード
トラクタ13のスタートタイミング(t4)を変え
ればよい。またスキツプ(飛び越し)印刷の例と
して、比較的小さな天地サイズの用紙に1ページ
おきに印刷する場合、第27図のシーケンスで1
ページの印刷が終つた後、圧胴11の離胴後、基
準ロータリエンコーダ31から次のZ信号が発生
するまでの間に、1ページ飛ばした次のページの
先頭が第18図の印刷待機位置P3にくるように
制御すればよい。これらの制御は、印刷制御装置
32により、ピンフイードトラクタ13や圧胴1
1の離着胴のタイミングを制御するだけで可能に
なる。
第28図は上述した1ページおきのスキツプ印
刷の印刷結果を示す図であり、斜線部分が印刷ペ
ージ、白地部分が白紙ページを示している。第2
9図はこのときの、圧胴パルスモータ153およ
びピンフイードトラクタ13の動作を示すタイミ
ングチヤートである。第29図に示すようにピン
フイードトラクタ13は、圧胴11が離胴されて
1ページ分の印刷が終了した後もひき続き駆動さ
れて、連続紙12を白紙のままスキツプさせる。
そして1ページ飛ばした次のページの先頭が第1
8図の印刷待機位置P3にちようど到達するタイ
ミングで、減速され停止される。したがつてスキ
ツプ印刷の場合には、天地サイズ一杯に印刷を行
なうときにも、第27図に示した毎ページ印刷の
場合のようにピンフイードトラクタ13を逆転駆
動して連続紙12を引戻す必要はない。
第29図aは連続紙12の天地サイズが比較的
短く1サイクルのスキツプ印刷動作がブランケツ
ト胴2の1回転内で終了する場合を示し、第29
図bは連続紙12の天地サイズが比較的長く1サ
イクルのスキツプ印刷動作を行なうのにブランケ
ツト胴2の2回転を要する場合を示している。第
29図a,bいずれのタイミングチヤートとなる
かは、ブランケツト胴2の直径、連続紙12の天
地サイズおよび、スキツプ時の紙送り速度によつ
て決定される。例えばブランケツト胴2の直径が
153mm、スキツプ時の紙送り速度が印刷時の紙送
り速度と等しいとすると、天地サイズ7〜8.5イ
ンチまでが第29図a、天地サイズ9〜14インチ
までが第29図bのタイミングチヤートとなる。
第30図は1ページ印刷に続いて2ページを白
紙のままスキツプさせつつスキツプ印刷を行なつ
た結果を示す図であり、第31図はこのときの圧
胴パルスモータ153およびピンフイードトラク
タ13の動作を示すタイミングチヤートである。
この場合にはピンフイードトラクタ13は、第2
9図の場合と同様に1ページ分の印刷が終了して
圧胴11が離胴された後もひき続き駆動されて連
続紙12を白紙のままスキツプさせるが、第29
図の場合と異なりその減速、停止のタイミング
は、印刷ページから2ページ飛ばした次のページ
の先頭が第18図の印刷待機位置P3にちようど
到達するタイミングに選択される。なお、このよ
うなピンフイードトラクタ13の減速、停止のタ
イミングは、第2図のオペレーシヨンパネル25
を通じて入力された天地サイズ情報、スキツプペ
ージ数情報に基づいて、第26図の印刷制御装置
32により予め計算されるものである。
第31図aは連続紙12の天地サイズが比較的
短く、1ページ印刷、2ページ白紙スキツプの1
サイクルのスキツプ印刷動作がブランケツト胴2
の2回転内で終了する場合を示し、第31図bは
連続紙12の天地サイズが比較的長く、上記1サ
イクルのスキツプ印刷動作を行なうのにブランケ
ツト胴2の3回転を要する場合を示している。第
31bの場合には、白紙スキツプ時の紙送り速度
を高速化することによつて、第31図cに示すよ
うに1サイクルのスキツプ印刷動作をブランケツ
ト胴2の2回転内に収めることができ、スキツプ
印刷のより高速化を図ることができる。
一方、いかにスキツプ速度を上げても、白紙ス
キツプ枚数が多くなれば1サイクルのスキツプ印
刷動作にかかる時間は長くなり、ブランケツト胴
2の1回転内に収めることはできなくなる。第2
9図b、第31図a,b,cに示すように1サイ
クルのスキツプ印刷動作にブランケツト胴2の2
回転以上を要する場合には、インキングユニツト
7内のインキ着けローラ710を版胴3,4に着
胴させさらに版胴3,4をブランケツト胴2に着
胴させ続けたのでは、白紙スキツプ時にもインキ
が供給され続けて、連続紙12に印刷パターンを
転写するための転写胴として作用するブランケツ
ト胴2にインキが累積し、印刷物の濃度が異常に
高くなる現像が生じる。そこで、1サイクルのス
キツプ印刷動作にブランケツト胴の2回転以上を
要する場合に限り、第32図に示すようなインキ
濃度制御を行なう。
第32図は、1ページ飛ばしのスキツプ印刷時
のブランケツト胴2、版胴3、圧胴11およびイ
ンキ着けローラ710の離着胴のタイミングおよ
びインキの乗り移りの様子(図中太線で示す)を
模式的に示したものである。aは1ページの印刷
が終了した直後の状態を示し、このときブランケ
ツト胴2に対し版胴3および圧版11は離胴さ
れ、連続紙12はスキツプされている。一方、イ
ンキ着けローラ710は1ページ飛ばした次のペ
ージの印刷にそなえて、版胴3に着肉してインキ
を供給している。なお数ページ飛ばしのスキツプ
印刷のときは、この時点ではインキ着けローラ7
10は版胴3に着肉しておらず、最終のスキツプ
ページに入つた直後に次ページの印刷にそなえて
aの状態になるものである。
その後、版胴3上に巻回装着された図示しない
版の先頭がブランケツト胴2との対向地点に到達
すると、bに示すように版胴3はブランケツト胴
2に着胴され、上記版に形勢された印刷パターン
がブランケツト胴2上に転送されていく。続いて
cに示すように、版胴3の版面上に1ページ分の
インキを供給するとインキ着けローラ710は版
胴3から離胴され、白紙スキツプに当該する間イ
ンキの供給を絶つ。一方圧胴11は上記したよう
なタイミングで、次の印刷に備えてブランケツト
胴2に着胴される。そしてd,eに示すように連
続紙12の印刷すべきページ上に印刷が行なわれ
るが、版胴3は1ページ分の印刷パターンがブラ
ンケツト胴2上に転写され終えた時点でeに示す
ようにブランケツト胴2から離胴される。1ペー
ジ分の印刷が終了すると圧胴11は上記したよう
なタイミングでブランケツト胴2から離胴され、
しかる後、所望ページ分のスキツプが行なわれ
る。第32図の例では1ページ飛ばしスキツプで
あるので、直ちにaの状態に戻る。
このインキ濃度制御方法では、転写胴として作
用するブランケツト胴2上に1ページ印刷するの
に最適なインキ量が1回だけ供給されるので、得
られたスキツプ印刷物の印刷濃度は通常の毎ペー
ジ印刷とまつたく同じとなり、顕著な効果があ
る。
第33図は第32図の変形例を示す。この変形
例のインキ濃度制御方法では、インキ着けローラ
710と版胴3は着胴したままにしておき(この
場合はインキ着けローラ710および版胴3がイ
ンキ供給胴となる)、版胴3とブランケツト胴2
間のみを一時離胴することで、ブランケツト胴2
上へのインキの累積を防止している。すなわち合
は1ページの印刷が終了してブランケツト胴2に
対して版胴3、圧胴11が離胴され、連続紙12
をスキツプしている状態を示し、bは1ページ飛
ばした次のページの印刷のため版胴3がブランケ
ツト胴2に着胴され、印刷パターンを転写してい
る状態を示す。またcは圧胴11がブランケツト
胴2に着胴され、次ページの印刷を開始した状態
を示し、dは1ページ分のインキを供給した後、
版胴3がブランケツト胴2から離胴されてインキ
の供給を絶つた状態を示す。このインキ濃度制御
方法でも、ブランケツト胴2への印刷パターンの
転写は1回のみで、ブランケツト胴2上には不要
なインキは累積しないので、効果は大きいが、第
32図の実施例と比較すると版胴3の版面上にイ
ンキが累積するので、やや効果は落ちる。
以上のスキツプ印刷方法はオフセツト印刷機に
適用した例であるが、ブランケツト胴2を有さず
版胴3を転写胴とて用いて連続紙12に直接に印
刷パターンを転写する直刷印刷機に適用した場合
のインキ濃度制御方法を示したのが第34図であ
る。すなわちaは1ページの印刷が終了して版胴
3に対してインキ付けローラ10、圧胴11が離
胴され、連続紙12をスキツプしている状態を示
し、bは1ページ飛ばした次のページの印刷のた
めインキ着けローラ10が版胴3に着胴され、版
胴3の版面上にインキを供給している状態を示
す。またcは圧胴11が版胴3に着胴され、次ペ
ージの印刷を開始した状態を示し、dは1ページ
分のインキを供給した後、インキ着けローラ10
が版胴3から離胴されてインキの供給を絶つた状
態を示す。この場合にも第32図の実施例と同様
の効果を奏する。
なお上述したスキツプ印刷において、白紙スキ
ツプページ数は毎サイクル同一である必要はな
く、例えば1ページ白紙スキツプと2ページ白紙
スキツプとを交互に繰り返してスキツプ印刷する
というようなことも可能である。白紙スキツプ時
の紙送り速度を適当に加減することによつて、ス
キツプの終りから次の印刷のスタートまでの間に
必ずしも連続紙12を止める必要はなくなる。
紙テーブル逐次下降 上述のようにして間欠送りされながら印刷され
て印刷機本体1から排出される連続紙12は、折
たたみ機17に順次折たたまれつつ積上げ収納さ
れていく。マイクロプロセツサ21は、ブランケ
ツト胴2の回転軸に取付けられた基準ロータリエ
ンコーダ31から原点パルス(上記Z信号)が出
力されるごとに第25図のパドル揺動プログラム
を実行して、1ページの印刷が行なわれるごとに
連続紙12の天地サイズに応じた振り角α(第2
2図参照)でパドル15を「前」「後」位置に交
互に揺動させる。このときの動作は、上述した紙
通しにおける場合と同様である。
紙テーブル16は、連続紙12が積上げられる
に従つて漸次下降して行く。第35図は紙テーブ
ル16を下降させるときのマイクロプロセツサ2
1の動作を示すフローチヤートであり、マイクロ
プロセツサ21はブランケツト胴2の基準ロータ
リエンコーダ31から上記原点パルスが出力され
るごとにこのプログラムを実行する。紙上面高さ
は紙通しに関連して上述したように天地サイズ情
報に応じて選択されており、ここでは前述の場合
と同様に第1の紙面検出光電センサ1717に対
応する紙上面高さが選択されている場合について
説明する。
まずステツプS136において、第1の紙面検出
光電センサ1717の出力がONであるかどう
か、すなわち紙上面が所定高さに達しているかど
うかが判別される。達していなければステツプ
S137へと進み、図示しないカウンタをゼロにリ
セツトして動作は終了する。もし紙上面が所定高
さに達していれば、第1の紙面検出光電センサ1
717の出力がNOとなつてステツプS136からス
テツプS138へと進み、カウンタを1だけ歩進さ
せる。続いてステツプS139において、カウンタ
のカウント値が5以上であるかどうか、すなわち
5回以上連続して第1の紙面検出光電センサ17
17の出力がONとなつているかどうかを判別す
る。このように複数回の検出を条件とすることに
よつて、パドル15から懸垂する連続紙12の斜
行部分を第1の紙面検出光電センサ1717が検
出した場合の誤動作を避けることができる。つま
り連続紙12の斜行部分であれば常に左右に揺動
しているので、連続して5回以上検出されるこは
ないのである。
そしてカウンタのカウント値が5以上であれ
ば、紙テーブル16上の紙上面高さが所定高さに
達しているので、ステツプS139からステツプ
S140へと進んでテーブル昇降モータ1703を
一定時間下降方向に駆動し、紙テーブル16を所
定距離(例えば5mm)だけ下降させる。そしてス
テツプS141においてカウタをゼロにリセツトし
た後、動作は終了する。カウント値が5未満であ
れば、紙テーブル16を下降させることなく動作
は終了するが、このときカウンタはリセツトされ
ず、以後何回かのこのプログラムの実行において
カウント値が5以上になれば、その時点で紙テー
ブル16の下降が行なわれることになる。このよ
うにして、連続紙12の天地サイズに応じた紙上
面高さが常に維持されるのである。
なお上述の説明においては、この発明によるス
キツプ印刷方法をブランケツト胴を有し、これを
転写胴として用いているオフセツト印刷機に適用
した実施例について詳述したが、この発明は版胴
を転写胴として用いて直接転写する方式の印刷機
にも適用することができ、この場合にも上述の実
施例と同様の効果を奏する。
(発明の効果) 以上説明したように、この発明によれば、電子
制御の下で、圧胴を転写胴に着胴させるとともに
連続紙を紙送りして印刷を行なつた後直ちに圧胴
を離胴させ、しかる後も紙送りを続けて連続紙を
所望ページ分スキツプさせ、この処理を繰り返し
てスキツプ印刷を行なうとともに、前記処理が転
写胴の1回転内に収まらないときインキ供給胴を
転写胴から一時離胴させて不要なインキの供給を
絶つようにしたので、スキツプ印刷専用機でない
例えば一般のオフセツト印刷機等により濃度一定
のスキツプ印刷を高速かつ容易に行なうことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は多色刷りオフセツト印刷機の概略断面
図、第2図は制御システムの概略ブロツク図、第
3図はインキングユニツトの構成図、第4図はイ
ンキ着けローラ逆転防止機構の構成図、第5図は
インキングユニツト装着前の印刷機本体の一部背
面図、第6図は第5図−線断面図、第7図は
版胴支軸が印刷機本体に偏心回転自在に支持され
ている機構を示す図、第8図は印刷機本体のレー
ル受片を中心とした領域を示す平面図、第9図は
インキングユニツト離着胴駆動レバーの駆動機構
を示す図、第10図はインキングユニツトの装着
状態を示す図、第11図はインキングユニツトの
定常印刷動作を説明する図、第12A図〜第12
E図はピンフイードトラクタの機構説明図、第1
3A図〜第13G図は吸引コンベアの機構説明
図、第14A図〜第14D図は圧胴の離着胴機構
の説明図、第15A図〜第15D図は折たたみ機
の機構説明図、第16図は圧胴リセツトのときの
動作を示すフローチヤート、第17図はパドルリ
セツトのときの動作を示すフローチヤート、第1
8図は紙端セツト位置の説明図、第19図は紙通
し動作を示すフローチヤート、第20図はブラン
ケツト胴および圧胴の間隙に紙通しするときの説
明図、第21図はパドル位置セツトのときの動作
を示すフローチヤート、第22図はパドルのセツ
ト位置および振り角を模式的に示す説明図、第2
3図は紙テーブルを初期位置にセツトするときの
動作を示すフローチヤート、第24図は紙端セツ
トの様子を模式的に示す説明図、第25図はパド
ル振り動作のときのフローチヤート、第26図は
連続紙の間欠送り制御ブロツク図、第27図は連
続紙の間欠送り動作を示すタイミングチヤート、
第28図は1ページ飛ばしのスキツプ印刷の結果
を示す図、第29図はそのときのタイミングチヤ
ート、第30図は2ページ飛ばしのスキツプ印刷
の結果を示す図、第31図はそのときのタイミン
グチヤート、第32図、第33図、第34図はス
キツプ印刷時のインキ濃度制御を示す説明図、第
35図は紙テーブルの逐次下降動作を示すフロー
チヤートである。 2……ブランケツト胴、3,4……版胴、7…
…インキングユニツト、11……圧胴、12……
連続紙、13……ピンフイードトラクタ、31…
…基準ロータリエンコーダ、32……印刷制御装
置、710……インキ着けローラ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 転写胴に対してインキ供給胴および圧胴が離
    着胴自在に構成され、前記転写胴および圧胴間に
    挿通させた連続紙を紙送りしつつ印刷を行なう印
    刷機において、前記離着胴および紙送りを制御す
    る制御手段による制御の下で、前記圧胴を前記転
    写胴に着胴させるとともに前記連続紙を紙送りし
    て前記転写胴上の印刷パターンを前記連続紙に転
    写する第1のステツプと、該第1のステツプ終了
    後直ちに前記圧胴を前記転写胴から離胴させる第
    2のステツプと、該第2のステツプにおいて圧胴
    離胴後も紙送りを続けて前記連続紙を所望ページ
    分スキツプさせる第3のステツプとを含んだ処理
    を繰り返してスキツプ印刷を行なうとともに、前
    記処理が前記転写胴の1回転内に収まらないとき
    2回転目以降は前記インキ供給胴を前記転写胴か
    ら一時離胴させて前記転写胴へのインキの供給を
    絶ち、印刷濃度を一定に維持するようにしたこと
    を特徴とするスキツプ印刷方法。 2 前記転写胴はブランケツト胴であり、前記イ
    ンキ供給胴は版胴およびインキ着けローラから成
    る、特許請求の範囲第1項記載のスキツプ印刷方
    法。 3 ブランケツト胴へのインキ供給を絶つとき、
    前記ブランケツト胴および版胴間ならびに、前記
    版胴およびインキ着けローラ間を離胴させる、特
    許請求の範囲第2項記載のスキツプ印刷方法。 4 前記転写胴は版胴であり、前記インキ供給胴
    はインキ着けローラである、特許請求の範囲第1
    項記載のスキツプ印刷方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS51135711A (en) * 1975-04-29 1976-11-24 Atel Const Mekaniku Seeru E Te Control device for web movement of printing machine and so on
JPS5520504A (en) * 1978-06-27 1980-02-14 Panafacom Ltd Clock control system
JPS5851154A (ja) * 1981-09-22 1983-03-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd インキ供給装置

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