JPH05335949A - 波形ひずみ補償回路 - Google Patents

波形ひずみ補償回路

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JPH05335949A
JPH05335949A JP4143032A JP14303292A JPH05335949A JP H05335949 A JPH05335949 A JP H05335949A JP 4143032 A JP4143032 A JP 4143032A JP 14303292 A JP14303292 A JP 14303292A JP H05335949 A JPH05335949 A JP H05335949A
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道俊 三並
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豊 小島
Kazuhisa Haeiwa
量久 生岩
Takashi Naka
尚 中
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    • H03F3/20Power amplifiers, e.g. Class B amplifiers, Class C amplifiers
    • H03F3/21Power amplifiers, e.g. Class B amplifiers, Class C amplifiers with semiconductor devices only
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    • H03F3/2175Class D power amplifiers; Switching amplifiers using analogue-digital or digital-analogue conversion

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 全固体化中波ラジオ放送機においてD/A変
換器のセトリングタイムによって生ずるひずみを低減す
る。 【構成】 アナログ用電力増幅器28に供給するアナロ
グ信号を2個のD/A変換器20及び22を用いて生成
する。各D/A変換器20,22によりD/A変換され
るデータは、それぞれ逆のタイミングでラッチ12又は
14によりラッチされる。D/A変換器20,22の後
段に設けられている切替スイッチ24は、D/A変換器
20,22の出力を、各D/A変換器20,22のセト
リングタイムにより傾斜が排除されるよう切替えてアナ
ログ用電力増幅器28に出力する。合成回路32から出
力される振幅変調波に、D/A変換器のセトリングタイ
ムによるひずみが含まれなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、全固体化中波ラジオ放
送機等においてD/A変換器のセトリングにより生ずる
傾斜を排除する手段、すなわち波形ひずみ補償回路に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、全固体化中波ラジオ放送機で
はディジタル型変調方式が採用されている。この種の方
式においては、例えば特願平3−218733号に開示
されているように、複数のディジタル用電力増幅器とア
ナログ用電力増幅器が用いられており、これらの増幅出
力を電力加算することにより振幅変調波を得ている。
【0003】すなわち、音声信号等の比較的大まかな振
幅成分を生成すべく、複数個(通常16個程度)のディ
ジタル用電力増幅器により搬送波を分担して増幅する一
方で、音声信号等の比較的細かな振幅成分を示すディジ
タル信号を一旦アナログ信号に変換した上で、このアナ
ログ信号をアナログ用電力増幅器により増幅する。これ
ら増幅器の出力を電力加算すると、ディジタル用電力増
幅器の出力のみを電力加算した場合に階段状となる部分
が補われ、滑らかな傾斜の振幅変調波が得られる。この
ようにすると、大まかな振幅成分がディジタル用電力増
幅器で分担され、細かな振幅成分がアナログ用電力増幅
器で分担されることとなり、ひずみの少ない振幅変調波
が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな方式を採用した場合であっても図4に示されるよう
にひずみが生じてしまう。すなわち、上に述べた方式で
は、図4(a)に示すようにアナログ用電力増幅器によ
って変調波形の補正を行い滑らかな振幅成分を得てい
る。このために必要とされるアナログ用電力増幅器の出
力波形は図4(b)に示されるような波形であり、アナ
ログ用電力増幅器によって増幅されるアナログ信号(対
応するD/A変換器の出力)の波形は図4(c)に示さ
れるようなものとなる。しかし、通常、D/A変換器は
セトリングタイム(整定時間)を有しており、この結
果、D/A変換器の出力には図4(d)に示されるよう
にセトリングタイムによる傾斜が現れる。この傾斜は、
結果として、アナログ用電力増幅器出力の波形ひずみと
なって現れてしまう。
【0005】本発明は、このような問題点を解決するこ
とを課題としてなされたものであり、D/A変換器のセ
トリングによるひずみを防止することが可能な波形ひず
み補償回路を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の波形ひずみ補償回路は、音声信号等
に係るディジタル信号をアナログ信号に変換するD/A
変換器を複数個備えると共に、これらを互いに交番的に
動作させ、更にD/A変換器のセトリングによる傾斜が
排除されるよう、これらのD/A変換器の出力を切替出
力する手段を備えることを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明においては、D/A変換器が複数個設け
られる。これらのD/A変換器は互いに交番的に動作す
る。D/A変換器を例えば2個設けた場合、第1のD/
A変換器が動作していない期間にのみ第2のD/A変換
器の出力にセトリングによる傾斜が現れるから、上述の
ような切替出力により、D/A変換器のセトリングによ
る傾斜が排除される。従って、本発明の波形ひずみ補償
回路を例えば全固体化中波ラジオ放送機に適用した場
合、振幅変調波としてD/A変換器のセトリングによる
ひずみが補償された変調波形が得られる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について図面に
基づき説明する。
【0009】図1には、本発明の一実施例に係る波形ひ
ずみ補償回路の構成が示されている。この図に示される
ように、本実施例の波形ひずみ補償回路は、データバス
10を介して供給されるディジタル信号をラッチ12及
び14によりラッチし、各ラッチ12,14の内容をD
/A変換器20又は22によりそれぞれアナログ信号に
変換する構成を有している。ラッチ12及び14のラッ
チタイミングは、サンプリング周波数に同期してタイミ
ング発生回路16によって生成されるタイミングパルス
によって与えられる。但し、ラッチ12に与えられるタ
イミングパルスはインバータ18によって反転してお
り、従って、D/A変換器20とD/A変換器22は互
いに交番的に動作する。
【0010】D/A変換器20及び22の後段には切替
スイッチ24が設けられている。この切替スイッチ24
は、タイミング発生回路16によって生成されるタイミ
ングパルスによって切り替えられるスイッチであり、D
/A変換器20の出力にセトリングによる傾斜が現れて
いる場合にはD/A変換器22の出力を、D/A変換器
22の出力にセトリングによる傾斜が現れている場合に
はD/A変換器20の出力を、それぞれ後段の回路に出
力するよう切り替えられる。
【0011】図2には、この実施例における各部波形が
示されている。
【0012】D/A変換器20によって得られるアナロ
グ信号は、理想的には図2(a)において破線で示され
る波形であるが、実際には実線で示されるごとくセトリ
ングによる傾斜(ひずみ)を有している。一方、D/A
変換器22の出力も、図2(b)に示されるようにセト
リングによる傾斜(ひずみ)を有している。D/A変換
器20の出力とD/A変換器22の出力は、前述したよ
うにラッチ12,14のラッチタイミングが逆相である
ことにより異なるタイミングで得られている。すなわ
ち、タイミング発生回路16によって生成されるタイミ
ングパルスは図2(c)に示されるような波形であり、
このタイミングパルス(D/A切替信号)に同期して、
D/A変換器20及び22が動作する。
【0013】また、D/A切替信号は、前述したように
切替スイッチ24にも供給されており、これにより、D
/A変換器20,22のうちいずれかの出力が切替スイ
ッチ24を介して出力される。この切替えは、D/A変
換器20及び22のセトリングによる傾斜を排除するよ
う行われ、この結果、図2(d)に示されるようにセト
リングによるひずみが現れないのこぎり波のアナログ信
号が生成される。
【0014】図3には、この実施例の回路を全固体化中
波ラジオ放送機に応用した場合の回路構成が示されてい
る。
【0015】この図に示されるように、全固体化中波ラ
ジオ放送機は、発振回路26、アナログ用電力増幅器2
8、ディジタル用電力増幅器30及び合成回路32を備
えている。発振回路26は、アナログ用電力増幅器28
とディジタル用電力増幅器30に搬送波を供給する。デ
ィジタル用電力増幅器30は複数個設けられており、図
4(a)において階段状の波形で示されるように大まか
な振幅成分を搬送波の増幅により生成し合成回路32に
供給する。合成回路32は、各ディジタル用電力増幅器
30の出力を合成すると共に、これに対してアナログ用
電力増幅器28の出力による補正を加え、図4(a)に
示されるように滑らかな傾斜を有する振幅変調波を生成
し出力する。この出力は放送機の出力となる。
【0016】この実施例では、アナログ用電力増幅器2
8によって増幅される信号が、図1に示される波形ひず
み補償回路の出力である。すなわち、図2(d)に示さ
れるように、図4(d)のようなセトリングタイムによ
る傾斜が現れないアナログ信号である。従って、この信
号をアナログ用電力増幅器28によりリニア増幅し、合
成回路32によりディジタル用電力増幅器30の出力と
電力合成することにより、ひずみのない高品質な振幅変
調波が得られる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
D/A変換器を複数個設けると共に、これらを互いに交
番的に動作させ、セトリングによる傾斜が排除されるよ
う切替えてアナログ用電力増幅器等に出力するようにし
たため、D/A変換器のセトリングによるひずみが低減
される。この結果、比較的速度が遅くセトリングタイム
が長いD/A変換器を用いた場合でも、ひずみのない振
幅変調波を得ることができる。本発明は、出力100W
級の小電力放送機から出力100kW級の大電力放送機
まで幅広く適用でき、これにより、高品質かつ安価な放
送機を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る波形ひずみ補償回路の
構成を示すブロック図である。
【図2】この実施例における各部波形を示す図であり、
図2(a)はD/A変換器20の出力波形を、図2
(b)はD/A変換器22の出力波形を、図2(c)は
タイミング発生回路16から出力されるD/A切替信号
の波形を、図2(d)は切替スイッチ24から出力され
る波形を、それぞれ示す図である。
【図3】この実施例を全固体化中波ラジオ放送機へ応用
した場合の回路構成を示すブロック図である。
【図4】従来における全固体化中波ラジオ放送機の問題
点を示す図であり、図4(a)はアナログ用電力増幅器
による補正が加えられた変調波形を、図4(b)はこの
ような波形を得るために必要とされるアナログ用電力増
幅器の出力波形を、図4(c)はこのためのD/A変換
器の出力波形を、図4(c)は実際のD/A変換器の出
力波形、特にそのセトリングタイムにより発生する波形
ひずみを、それぞれ示す図である。
【符号の説明】
12,14 ラッチ 16 タイミング発生回路 20,22 D/A変換器 24 切替スイッチ 28 アナログ用電力増幅器 30 ディジタル用電力増幅器 32 合成回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小島 豊 東京都三鷹市下連雀五丁目1番1号 日本 無線株式会社内 (72)発明者 生岩 量久 東京都渋谷区神南二丁目2番1号 日本放 送協会内 (72)発明者 中 尚 東京都渋谷区神南二丁目2番1号 日本放 送協会内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声信号等に係るディジタル信号を互い
    に交番的にアナログ信号に変換する複数個のD/A変換
    器と、 D/A変換器のセトリングによる傾斜が排除されるよ
    う、これらのD/A変換器の出力を切替出力する手段
    と、 を備えることを特徴とする波形ひずみ補償回路。
  2. 【請求項2】 搬送波の増幅により音声信号等の比較的
    大まかな振幅成分を発生させる所定個数のディジタル用
    電力増幅器と、前記音声信号等の比較的細かな振幅成分
    を示すディジタル信号をアナログ信号に変換するD/A
    変換器と、D/A変換器の出力に応じた利得で搬送波を
    増幅するアナログ用電力増幅器と、ディジタル用電力増
    幅器及びアナログ用電力増幅器の増幅出力を合成する合
    成回路と、を備え、ディジタル用電力増幅器の出力のみ
    では階段状となる部分をアナログ用電力増幅器の出力に
    より補い滑らかな傾斜とする中波ラジオ放送機におい
    て、 D/A変換器を複数個備えこれらを互いに交番的に動作
    させると共に、 セトリングによる傾斜が排除されるよう各D/A変換器
    の出力を合成してアナログ用電力増幅器に供給する手段
    を備えることを特徴とする中波ラジオ放送機。
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