JPH07226635A - 振幅変調方式 - Google Patents
振幅変調方式Info
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- JPH07226635A JPH07226635A JP6016787A JP1678794A JPH07226635A JP H07226635 A JPH07226635 A JP H07226635A JP 6016787 A JP6016787 A JP 6016787A JP 1678794 A JP1678794 A JP 1678794A JP H07226635 A JPH07226635 A JP H07226635A
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- JP
- Japan
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- power amplification
- step power
- binary
- signal
- big
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 バイナリステップ電力増幅部の立ち上がり特
性、立ち下がり特性を向上させることにより、電力増幅
効率を大幅に向上させることができるとともに、波形歪
みを大幅に低減させる。 【構成】 音声信号量子化部1によって音声信号を12
ビットのデジタルデータにした後、ビッグステップ電力
増幅部3によってデジタルデータのMSB側でキャリア
信号をオン/オフ制御して複数のビッグステップ電力増
幅段出力を生成するとともに、バイナリステップ電力増
幅部4によってデジタルデータのLSB側をD/A変換
して得られたアナログ信号でキャリア信号をパルス幅変
調した後、この一定振幅のパルス幅変調信号をスイッチ
ング増幅してバイナリステップ電力増幅段出力を生成
し、これらを加算して振幅変調波を生成する。
性、立ち下がり特性を向上させることにより、電力増幅
効率を大幅に向上させることができるとともに、波形歪
みを大幅に低減させる。 【構成】 音声信号量子化部1によって音声信号を12
ビットのデジタルデータにした後、ビッグステップ電力
増幅部3によってデジタルデータのMSB側でキャリア
信号をオン/オフ制御して複数のビッグステップ電力増
幅段出力を生成するとともに、バイナリステップ電力増
幅部4によってデジタルデータのLSB側をD/A変換
して得られたアナログ信号でキャリア信号をパルス幅変
調した後、この一定振幅のパルス幅変調信号をスイッチ
ング増幅してバイナリステップ電力増幅段出力を生成
し、これらを加算して振幅変調波を生成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハイブリッド変調方式
の中波ラジオ送信機などにおいて、ビッグステップ電力
増幅段出力とバイナリステップ電力増幅段出力とを電力
加算して振幅変調波を得るときに使用され、バイナリス
テップ電力増幅部の電力増幅効率を向上させるとともに
波形歪みを低減させた振幅変調方式に関する。
の中波ラジオ送信機などにおいて、ビッグステップ電力
増幅段出力とバイナリステップ電力増幅段出力とを電力
加算して振幅変調波を得るときに使用され、バイナリス
テップ電力増幅部の電力増幅効率を向上させるとともに
波形歪みを低減させた振幅変調方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、全固体化中波ラジオ放送機の変調
方式として使用されるデジタル変調方式の1つとして、
例えば、「放送技術1991年4月号、P119〜P1
25」に記載された技術が知られている。
方式として使用されるデジタル変調方式の1つとして、
例えば、「放送技術1991年4月号、P119〜P1
25」に記載された技術が知られている。
【0003】この技術は、プログラム音声信号をA/D
変換して、所定ビット、例えば12ビットのデジタル信
号にした後、このデジタル信号を構成する各ビットのう
ち、入力信号の大まかな振幅成分(ビッグステップ)を
示すMSB側の6ビットを用いて42個の電力増幅器
(ビッグ・ステップ・モジュール)をオン/オフ制御す
るとともに、入力信号の細かな振幅成分(バイナリステ
ップ)を示すLSB側の6ビットを用いてビッグ・ステ
ップ・モジュールの1/2、1/4、1/8、1/1
6、1/32、1/64の出力を持つバイナリ・モジュ
ールをオン/オフ制御して電力増幅を行い、これによっ
て得られた複数のデジタル信号を加算して前記プログラ
ム音声信号の変調波を生成する。
変換して、所定ビット、例えば12ビットのデジタル信
号にした後、このデジタル信号を構成する各ビットのう
ち、入力信号の大まかな振幅成分(ビッグステップ)を
示すMSB側の6ビットを用いて42個の電力増幅器
(ビッグ・ステップ・モジュール)をオン/オフ制御す
るとともに、入力信号の細かな振幅成分(バイナリステ
ップ)を示すLSB側の6ビットを用いてビッグ・ステ
ップ・モジュールの1/2、1/4、1/8、1/1
6、1/32、1/64の出力を持つバイナリ・モジュ
ールをオン/オフ制御して電力増幅を行い、これによっ
て得られた複数のデジタル信号を加算して前記プログラ
ム音声信号の変調波を生成する。
【0004】しかしながら、このようなデジタル変調方
式では、バイナリ・モジュールを含めた電力増幅器の数
が全部で48個も必要になるため、装置全体が大型化し
てしまう。このため、出力電力が1kW前後の放送機に
対し、このデジタル変調方式を適用すると、不経済にな
ってしまうという問題があった。
式では、バイナリ・モジュールを含めた電力増幅器の数
が全部で48個も必要になるため、装置全体が大型化し
てしまう。このため、出力電力が1kW前後の放送機に
対し、このデジタル変調方式を適用すると、不経済にな
ってしまうという問題があった。
【0005】そこで、このような問題を解決する方法と
して、本出願人はビッグステップ電力増幅段出力と、バ
イナリステップ電力増幅段出力とを電力加算して振幅変
調波を得る変調方式を提案した(特開平05−6345
8号公報(特願平03−218733号))。
して、本出願人はビッグステップ電力増幅段出力と、バ
イナリステップ電力増幅段出力とを電力加算して振幅変
調波を得る変調方式を提案した(特開平05−6345
8号公報(特願平03−218733号))。
【0006】図5はこの変調方式を適用した中波ラジオ
放送機の系統を示すブロック図である。
放送機の系統を示すブロック図である。
【0007】この図に示す中波ラジオ放送機は、放送対
象となる音声信号を量子化して12ビットのデジタルデ
ータを生成する音声信号量子化部101と、キャリア信
号を生成するキャリア信号生成部102と、前記デジタ
ルデータを構成するMSB側の4ビットで前記キャリア
信号をオン/オフ制御して複数のビッグステップ電力増
幅段出力を生成するビッグステップ電力増幅部103
と、前記デジタルデータを構成するLSB側の8ビット
をD/A変換して得られたアナログ信号で前記キャリア
信号を振幅変調してバイナリステップ電力増幅段出力を
生成するバイナリステップ電力増幅部104と、これら
の各変調動作で得られた各ビッグステップ電力増幅段出
力およびバイナリステップ電力増幅段出力を加算して振
幅変調波を生成する電力加算部105と、生成された振
幅変調波から所定帯域の振幅変調波を抽出して出力する
帯域ろ波器106とを備えている。
象となる音声信号を量子化して12ビットのデジタルデ
ータを生成する音声信号量子化部101と、キャリア信
号を生成するキャリア信号生成部102と、前記デジタ
ルデータを構成するMSB側の4ビットで前記キャリア
信号をオン/オフ制御して複数のビッグステップ電力増
幅段出力を生成するビッグステップ電力増幅部103
と、前記デジタルデータを構成するLSB側の8ビット
をD/A変換して得られたアナログ信号で前記キャリア
信号を振幅変調してバイナリステップ電力増幅段出力を
生成するバイナリステップ電力増幅部104と、これら
の各変調動作で得られた各ビッグステップ電力増幅段出
力およびバイナリステップ電力増幅段出力を加算して振
幅変調波を生成する電力加算部105と、生成された振
幅変調波から所定帯域の振幅変調波を抽出して出力する
帯域ろ波器106とを備えている。
【0008】音声信号量子化部101は、放送対象とな
る音声信号と予め設定されている電圧値のDC電圧(こ
のDC成分が無変調時のキャリアパワーを決定する)と
を加算する加算器107と、この加算器107から出力
される音声信号をA/D変換して12ビットのデジタル
データを生成するA/D変換器108と、このA/D変
換器108から出力されるデジタルデータを構成するL
SB側の8ビットをD/A変換してアナログ信号を生成
するD/A変換器109とを備えており、このD/A変
換動作によって得られたアナログ信号をバイナリステッ
プ電力増幅部104に供給するとともに、前記デジタル
データを構成するMSB側の4ビットをビッグステップ
電力増幅部103に供給する。
る音声信号と予め設定されている電圧値のDC電圧(こ
のDC成分が無変調時のキャリアパワーを決定する)と
を加算する加算器107と、この加算器107から出力
される音声信号をA/D変換して12ビットのデジタル
データを生成するA/D変換器108と、このA/D変
換器108から出力されるデジタルデータを構成するL
SB側の8ビットをD/A変換してアナログ信号を生成
するD/A変換器109とを備えており、このD/A変
換動作によって得られたアナログ信号をバイナリステッ
プ電力増幅部104に供給するとともに、前記デジタル
データを構成するMSB側の4ビットをビッグステップ
電力増幅部103に供給する。
【0009】また、キャリア信号生成部102は、水晶
振動子110を使用して予め設定されている周波数のキ
ャリア信号を生成するキャリア発振器111と、このキ
ャリア発振器111から出力されるキャリア信号を増幅
する増幅器112とを備えており、増幅されたキャリア
信号をビッグステップ電力増幅部103とバイナリステ
ップ電力増幅部104とに供給する。
振動子110を使用して予め設定されている周波数のキ
ャリア信号を生成するキャリア発振器111と、このキ
ャリア発振器111から出力されるキャリア信号を増幅
する増幅器112とを備えており、増幅されたキャリア
信号をビッグステップ電力増幅部103とバイナリステ
ップ電力増幅部104とに供給する。
【0010】ビッグステップ電力増幅部103は、音声
信号量子化部101から出力されるデジタルデータのM
SB側4ビットに基づいて、キャリア信号生成部102
から出力されるキャリア信号を各々オン/オフ制御して
ビッグステップ電力増幅段出力を生成する第1ビッグス
テップ電力増幅器113-1〜第16ビッグステップ電力
増幅器113-16 を備えており、図6に示す如く振幅変
調波の大まかな部分を構成する16個のビッグステップ
電力増幅段出力を生成し、これらを電力加算部105に
供給する。
信号量子化部101から出力されるデジタルデータのM
SB側4ビットに基づいて、キャリア信号生成部102
から出力されるキャリア信号を各々オン/オフ制御して
ビッグステップ電力増幅段出力を生成する第1ビッグス
テップ電力増幅器113-1〜第16ビッグステップ電力
増幅器113-16 を備えており、図6に示す如く振幅変
調波の大まかな部分を構成する16個のビッグステップ
電力増幅段出力を生成し、これらを電力加算部105に
供給する。
【0011】また、バイナリステップ電力増幅部104
は、音声信号量子化部101のD/A変換器109から
出力されるアナログ信号に基づいてキャリア信号生成部
102から出力されるキャリア信号を振幅変調して前記
振幅変調波の細かな部分を構成するバイナリステップ電
力増幅段出力を生成し、これを電力加算部105に供給
する。
は、音声信号量子化部101のD/A変換器109から
出力されるアナログ信号に基づいてキャリア信号生成部
102から出力されるキャリア信号を振幅変調して前記
振幅変調波の細かな部分を構成するバイナリステップ電
力増幅段出力を生成し、これを電力加算部105に供給
する。
【0012】電力加算部105は、各1次コイルがバイ
ナリステップ電力増幅部104の出力端子およびビッグ
ステップ電力増幅部103を構成する各ビッグステップ
電力増幅器113-1〜113-16 の各出力端子にそれぞ
れ接続されるとともに、各2次コイルが直列に接続され
た17個のトランス114を備えており、バイナリステ
ップ電力増幅部104の出力端子および第1〜第16ビ
ッグステップ電力増幅器113-1〜113-16 の各出力
端子を各々直流的に分離しながら、バイナリステップ電
力増幅部104から出力されるバイナリステップ電力増
幅段出力と、第1〜第16ビッグステップ電力増幅器1
13-1〜113-16 から出力される各ビッグステップ電
力増幅段出力を加算して振幅変調波を生成し、これを帯
域ろ波器106に供給する。
ナリステップ電力増幅部104の出力端子およびビッグ
ステップ電力増幅部103を構成する各ビッグステップ
電力増幅器113-1〜113-16 の各出力端子にそれぞ
れ接続されるとともに、各2次コイルが直列に接続され
た17個のトランス114を備えており、バイナリステ
ップ電力増幅部104の出力端子および第1〜第16ビ
ッグステップ電力増幅器113-1〜113-16 の各出力
端子を各々直流的に分離しながら、バイナリステップ電
力増幅部104から出力されるバイナリステップ電力増
幅段出力と、第1〜第16ビッグステップ電力増幅器1
13-1〜113-16 から出力される各ビッグステップ電
力増幅段出力を加算して振幅変調波を生成し、これを帯
域ろ波器106に供給する。
【0013】帯域ろ波器106は、電力加算部105よ
り出力される振幅変調波から所定帯域の振幅変調波を抽
出して出力する。
り出力される振幅変調波から所定帯域の振幅変調波を抽
出して出力する。
【0014】このように、この放送機では、ビッグステ
ップ電力増幅部103でスイッチング増幅するビット数
をデジタルデータのMSB側の4ビットだけにすること
により、ビッグステップ電力増幅部103に設けられる
ビッグステップ電力増幅器113の数を大幅に低減する
とともに、前記デジタルデータのLSB側の8ビットを
D/A変換してアナログ信号に戻し、これをバイナリス
テップ電力増幅部104によって生成されたバイナリス
テップ電力増幅段出力で各ビッグステップ電力増幅器1
13から出力される各ビッグステップ電力増幅段出力の
加算信号を補正するようにしているので、ビッグステッ
プ電力増幅器113の数を大幅に低減することによって
生じる振幅変調波の粗さを取り除きながら、ビッグステ
ップ電力増幅部103に設けられるビッグステップ電力
増幅器113の数を大幅に低減し、これよって装置全体
を小さく保ちながら、振幅変調波の波形形状を滑らかに
している。
ップ電力増幅部103でスイッチング増幅するビット数
をデジタルデータのMSB側の4ビットだけにすること
により、ビッグステップ電力増幅部103に設けられる
ビッグステップ電力増幅器113の数を大幅に低減する
とともに、前記デジタルデータのLSB側の8ビットを
D/A変換してアナログ信号に戻し、これをバイナリス
テップ電力増幅部104によって生成されたバイナリス
テップ電力増幅段出力で各ビッグステップ電力増幅器1
13から出力される各ビッグステップ電力増幅段出力の
加算信号を補正するようにしているので、ビッグステッ
プ電力増幅器113の数を大幅に低減することによって
生じる振幅変調波の粗さを取り除きながら、ビッグステ
ップ電力増幅部103に設けられるビッグステップ電力
増幅器113の数を大幅に低減し、これよって装置全体
を小さく保ちながら、振幅変調波の波形形状を滑らかに
している。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図5に示す
中波ラジオ放送機では、ビッグステップ電力増幅部10
3を構成している第1ビッグステップ電力増幅器113
-1〜第16ビッグステップ電力増幅器113-16 をオン
/オフ制御して放送対象となる音声信号を量子化して得
られるデジタルデータの一部を電力増幅するとともに、
前記デジタルデータの残りをD/A変換して得られるア
ナログ信号をバイナリステップ電力増幅部104で単純
にリニア電力増幅するようにしているので、次に述べる
ような問題が指摘されている。
中波ラジオ放送機では、ビッグステップ電力増幅部10
3を構成している第1ビッグステップ電力増幅器113
-1〜第16ビッグステップ電力増幅器113-16 をオン
/オフ制御して放送対象となる音声信号を量子化して得
られるデジタルデータの一部を電力増幅するとともに、
前記デジタルデータの残りをD/A変換して得られるア
ナログ信号をバイナリステップ電力増幅部104で単純
にリニア電力増幅するようにしているので、次に述べる
ような問題が指摘されている。
【0016】すなわち、ビッグステップ電力増幅部10
3では、第1ビッグステップ電力増幅器113-1〜第1
6ビッグステップ電力増幅器113-16 をオン/オフ制
御しているので、ビッグステップ電力増幅部103の電
力増幅効率を90%以上にすることができるものの、バ
イナリステップ電力増幅部104では、デジタルデータ
の残りをD/A変換して得られるアナログ信号を単にリ
ニア増幅しているので、バイナリステップ電力増幅部1
04の電力増幅効率が30%〜40%程度になってしま
い、装置全体の電力増幅効率が低くなってしまうという
問題があった。
3では、第1ビッグステップ電力増幅器113-1〜第1
6ビッグステップ電力増幅器113-16 をオン/オフ制
御しているので、ビッグステップ電力増幅部103の電
力増幅効率を90%以上にすることができるものの、バ
イナリステップ電力増幅部104では、デジタルデータ
の残りをD/A変換して得られるアナログ信号を単にリ
ニア増幅しているので、バイナリステップ電力増幅部1
04の電力増幅効率が30%〜40%程度になってしま
い、装置全体の電力増幅効率が低くなってしまうという
問題があった。
【0017】また、ビッグステップ電力増幅部103か
ら出力される複数のビッグステップ電力増幅段出力を電
力加算して生成された階段状の波形にバイナリステップ
電力増幅部104から出力されるバイナリステップ電力
増幅段出力を加算して、振幅変調波を生成するようにし
ているので、バイナリステップ電力増幅段出力の波形形
状を鋸歯状にしなければならない。
ら出力される複数のビッグステップ電力増幅段出力を電
力加算して生成された階段状の波形にバイナリステップ
電力増幅部104から出力されるバイナリステップ電力
増幅段出力を加算して、振幅変調波を生成するようにし
ているので、バイナリステップ電力増幅段出力の波形形
状を鋸歯状にしなければならない。
【0018】このため、バイナリステップ電力増幅部1
04から出力されるバイナリステップ電力増幅段出力の
波形形状を鋸歯状にするためには、バイナリステップ電
力増幅部104の立ち上がり特性と、立ち下がり特性と
を急峻にすることが必要になる。
04から出力されるバイナリステップ電力増幅段出力の
波形形状を鋸歯状にするためには、バイナリステップ電
力増幅部104の立ち上がり特性と、立ち下がり特性と
を急峻にすることが必要になる。
【0019】しかしながら、上記従来例では、このよう
な急峻な特性を得ることが難しいため、各ビッグステッ
プ電力増幅段出力とバイナリステップ電力増幅段出力と
を加算した振幅変調波の波形が歪んでしまうという問題
があった。
な急峻な特性を得ることが難しいため、各ビッグステッ
プ電力増幅段出力とバイナリステップ電力増幅段出力と
を加算した振幅変調波の波形が歪んでしまうという問題
があった。
【0020】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、バイナリステップ電力増幅部の立
ち上がり特性、立ち下がり特性を向上させることによ
り、電力増幅効率を大幅に向上させることができるとと
もに、、波形歪みを大幅に低減させることができる具体
的な振幅変調方式を提供することにある。
であり、その目的は、バイナリステップ電力増幅部の立
ち上がり特性、立ち下がり特性を向上させることによ
り、電力増幅効率を大幅に向上させることができるとと
もに、、波形歪みを大幅に低減させることができる具体
的な振幅変調方式を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、入力信号をA/D変換し
て得られたデジタルデータの一部上位ビットに対応する
ビッグステップに基づき、キャリア信号をスイッチング
増幅して電力増幅段出力を生成するビッグステップ電力
増幅部と、前記デジタルデータの残り下位ビットに対応
するバイナリビットをD/A変換し、このD/A変換動
作で得られた信号でキャリア信号をパルス変調した後、
この一定振幅のパルス変調信号をスイッチング増幅して
電力増幅段出力を生成するバイナリステップ電力増幅部
と、前記ビッグステップ電力増幅部出力と前記バイナリ
ステップ電力増幅部出力とを加算して前記入力信号でキ
ャリア信号を振幅変調した振幅変調波を生成する電力加
算部とを具備することを特徴としている。
めに、請求項1記載の発明は、入力信号をA/D変換し
て得られたデジタルデータの一部上位ビットに対応する
ビッグステップに基づき、キャリア信号をスイッチング
増幅して電力増幅段出力を生成するビッグステップ電力
増幅部と、前記デジタルデータの残り下位ビットに対応
するバイナリビットをD/A変換し、このD/A変換動
作で得られた信号でキャリア信号をパルス変調した後、
この一定振幅のパルス変調信号をスイッチング増幅して
電力増幅段出力を生成するバイナリステップ電力増幅部
と、前記ビッグステップ電力増幅部出力と前記バイナリ
ステップ電力増幅部出力とを加算して前記入力信号でキ
ャリア信号を振幅変調した振幅変調波を生成する電力加
算部とを具備することを特徴としている。
【0022】また、請求項2記載の発明は、請求項1の
振幅変調方式において、前記入力信号は音声信号であ
り、前記バイナリステップ電力増幅部のパルス変調信号
は前記D/A変換動作で得られた信号でキャリア信号を
パルス幅変調した信号であることを特徴としている。
振幅変調方式において、前記入力信号は音声信号であ
り、前記バイナリステップ電力増幅部のパルス変調信号
は前記D/A変換動作で得られた信号でキャリア信号を
パルス幅変調した信号であることを特徴としている。
【0023】
【作用】上記の構成において、請求項1では、バイナリ
ステップ電力増幅部により、前記D/A変換動作で得ら
れた信号に基づき、キャリア信号をパルス変調した後、
この一定振幅のパルス変調信号をスイッチング増幅して
バイナリステップ電力増幅段出力を生成する。そして、
生成されたバイナリステップ電力増幅段出力とビッグス
テップ電力増幅段出力とを加算して所望の振幅変調波を
生成している。
ステップ電力増幅部により、前記D/A変換動作で得ら
れた信号に基づき、キャリア信号をパルス変調した後、
この一定振幅のパルス変調信号をスイッチング増幅して
バイナリステップ電力増幅段出力を生成する。そして、
生成されたバイナリステップ電力増幅段出力とビッグス
テップ電力増幅段出力とを加算して所望の振幅変調波を
生成している。
【0024】このように、本発明では、バイナリステッ
プ電力増幅においても、スイッチング増幅を採用できる
ので、同じスイッチング増幅を採用したビッグステップ
電力増幅段出力と加算した場合に波形歪みを生じにく
く、歪みの少ない振幅変調波を得ることができる。ま
た、スイッチング増幅を採用できることから、増幅効率
を大幅に向上させることができる。
プ電力増幅においても、スイッチング増幅を採用できる
ので、同じスイッチング増幅を採用したビッグステップ
電力増幅段出力と加算した場合に波形歪みを生じにく
く、歪みの少ない振幅変調波を得ることができる。ま
た、スイッチング増幅を採用できることから、増幅効率
を大幅に向上させることができる。
【0025】上記入力信号は、放送対象となる音声信号
であり、また、パルス変調としては、パルス幅変調(P
WM)が採用される。
であり、また、パルス変調としては、パルス幅変調(P
WM)が採用される。
【0026】
【実施例】図1は本発明に係る振幅変調方式の一実施例
を適用した中波ラジオ放送機の系統を示すブロック図で
ある。
を適用した中波ラジオ放送機の系統を示すブロック図で
ある。
【0027】この図に示す中波ラジオ放送機は、放送対
象となる音声信号を量子化して12ビットのデジタルデ
ータを生成する音声信号量子化部1と、キャリア信号を
生成するキャリア信号生成部2と、前記デジタルデータ
を構成するMSB側の4ビットで前記キャリア信号をオ
ン/オフ制御して複数のビッグステップ電力増幅段出力
を生成するビッグステップ電力増幅部3と、前記デジタ
ルデータを構成するLSB側の8ビットをD/A変換し
て得られたアナログ信号で前記キャリア信号をパルス幅
変調してバイナリステップ電力増幅段出力を生成するバ
イナリステップ電力増幅部4と、これらの各変調動作で
得られた各ビッグステップ電力増幅段出力およびバイナ
リステップ電力増幅段出力を加算して振幅変調波を生成
する電力加算部5と、生成された振幅変調波から所定帯
域の振幅変調波を抽出して出力する帯域ろ波器(BP
F)6とを備えている。
象となる音声信号を量子化して12ビットのデジタルデ
ータを生成する音声信号量子化部1と、キャリア信号を
生成するキャリア信号生成部2と、前記デジタルデータ
を構成するMSB側の4ビットで前記キャリア信号をオ
ン/オフ制御して複数のビッグステップ電力増幅段出力
を生成するビッグステップ電力増幅部3と、前記デジタ
ルデータを構成するLSB側の8ビットをD/A変換し
て得られたアナログ信号で前記キャリア信号をパルス幅
変調してバイナリステップ電力増幅段出力を生成するバ
イナリステップ電力増幅部4と、これらの各変調動作で
得られた各ビッグステップ電力増幅段出力およびバイナ
リステップ電力増幅段出力を加算して振幅変調波を生成
する電力加算部5と、生成された振幅変調波から所定帯
域の振幅変調波を抽出して出力する帯域ろ波器(BP
F)6とを備えている。
【0028】音声信号量子化部1は、放送対象となる音
声信号と予め設定されている電圧値のDC電圧とを加算
する加算器7と、この加算器7から出力される音声信号
をA/D変換して12ビットのデジタルデータを生成す
るA/D変換器8と、このA/D変換器8から出力され
るデジタルデータを構成するLSB側の8ビットをD/
A変換してアナログ信号を生成するD/A変換器9とを
備えており、このD/A変換動作によって得られたアナ
ログ信号をバイナリステップ電力増幅部4に供給すると
ともに、前記デジタルデータを構成するMSB側の4ビ
ットをビッグステップ電力増幅部3に供給する。
声信号と予め設定されている電圧値のDC電圧とを加算
する加算器7と、この加算器7から出力される音声信号
をA/D変換して12ビットのデジタルデータを生成す
るA/D変換器8と、このA/D変換器8から出力され
るデジタルデータを構成するLSB側の8ビットをD/
A変換してアナログ信号を生成するD/A変換器9とを
備えており、このD/A変換動作によって得られたアナ
ログ信号をバイナリステップ電力増幅部4に供給すると
ともに、前記デジタルデータを構成するMSB側の4ビ
ットをビッグステップ電力増幅部3に供給する。
【0029】また、キャリア信号生成部2は、水晶振動
子10を使用して予め設定されている周波数のキャリア
信号を生成するキャリア発振器11と、このキャリア発
振器11から出力されるキャリア信号を増幅する増幅器
12とを備えており、増幅されたキャリア信号をビッグ
ステップ電力増幅部3とバイナリステップ電力増幅部4
とに供給する。
子10を使用して予め設定されている周波数のキャリア
信号を生成するキャリア発振器11と、このキャリア発
振器11から出力されるキャリア信号を増幅する増幅器
12とを備えており、増幅されたキャリア信号をビッグ
ステップ電力増幅部3とバイナリステップ電力増幅部4
とに供給する。
【0030】ビッグステップ電力増幅部3は、音声信号
量子化部1から出力されるデジタルデータのMSB側4
ビットに基づいて、キャリア信号生成部2から出力され
るキャリア信号を各々、オン/オフ制御してビッグステ
ップ電力増幅段出力を生成する第1ビッグステップ電力
増幅器13-1〜第16ビッグステップ電力増幅器13
-16 を備えており、図2に示す如く振幅変調波の大まか
な部分を構成する16個のビッグステップ電力増幅段出
力を生成し、これらを電力加算部5に供給する。
量子化部1から出力されるデジタルデータのMSB側4
ビットに基づいて、キャリア信号生成部2から出力され
るキャリア信号を各々、オン/オフ制御してビッグステ
ップ電力増幅段出力を生成する第1ビッグステップ電力
増幅器13-1〜第16ビッグステップ電力増幅器13
-16 を備えており、図2に示す如く振幅変調波の大まか
な部分を構成する16個のビッグステップ電力増幅段出
力を生成し、これらを電力加算部5に供給する。
【0031】また、バイナリステップ電力増幅部4は、
音声信号量子化部1のD/A変換器9から出力されるア
ナログ信号に基づいてキャリア信号生成部2から出力さ
れるキャリア信号をパルス幅変調するパルス幅変調器1
5と、図3に示す如く電源電圧を受けて、この電源電圧
の電流値が予め設定されている値以上になったときに溶
断するヒューズ17、このヒューズ17を介して供給さ
れる電源電圧によって動作する4つのFET(電界効果
トランジスタ)18、およびパルス幅変調器15から出
力されるパルス幅変調されたキャリア信号を受けて各F
ET18をプッシュプル方式でスイッチング動作させて
前記キャリア信号をビッグステップ電力増幅させる2つ
のトランス19を有し、パルス幅変調器15から出力さ
れる一定振幅のパルス幅変調信号をスイッチング増幅す
る電力増幅ユニット16とを備え、前記振幅調波の細か
な部分を構成するバイナリステップ電力増幅段出力を生
成し、これを電力加算部5に供給する。
音声信号量子化部1のD/A変換器9から出力されるア
ナログ信号に基づいてキャリア信号生成部2から出力さ
れるキャリア信号をパルス幅変調するパルス幅変調器1
5と、図3に示す如く電源電圧を受けて、この電源電圧
の電流値が予め設定されている値以上になったときに溶
断するヒューズ17、このヒューズ17を介して供給さ
れる電源電圧によって動作する4つのFET(電界効果
トランジスタ)18、およびパルス幅変調器15から出
力されるパルス幅変調されたキャリア信号を受けて各F
ET18をプッシュプル方式でスイッチング動作させて
前記キャリア信号をビッグステップ電力増幅させる2つ
のトランス19を有し、パルス幅変調器15から出力さ
れる一定振幅のパルス幅変調信号をスイッチング増幅す
る電力増幅ユニット16とを備え、前記振幅調波の細か
な部分を構成するバイナリステップ電力増幅段出力を生
成し、これを電力加算部5に供給する。
【0032】電力加算部5は、各2次コイルが直列に接
続されるとともに、各1次コイルがバイナリステップ電
力増幅部4の出力端子、ビッグステップ電力増幅部3を
構成する各ビッグステップ電力増幅器13-1〜13-16
の各出力端子に各々、接続される17個のトランス14
を備えており、バイナリステップ電力増幅部4の出力端
子、第1〜第16ビッグステップ電力増幅器13-1〜1
3-16 の各出力端子を各々、直流的に分離しながら、こ
れらバイナリステップ電力増幅部4から出力されるバイ
ナリステップ電力増幅段出力と、第1〜第16ビッグス
テップ電力増幅器13-1〜13-16 から出力される各ビ
ッグステップ電力増幅段出力を加算して振幅変調波を生
成し、これを帯域ろ波器6に供給する。
続されるとともに、各1次コイルがバイナリステップ電
力増幅部4の出力端子、ビッグステップ電力増幅部3を
構成する各ビッグステップ電力増幅器13-1〜13-16
の各出力端子に各々、接続される17個のトランス14
を備えており、バイナリステップ電力増幅部4の出力端
子、第1〜第16ビッグステップ電力増幅器13-1〜1
3-16 の各出力端子を各々、直流的に分離しながら、こ
れらバイナリステップ電力増幅部4から出力されるバイ
ナリステップ電力増幅段出力と、第1〜第16ビッグス
テップ電力増幅器13-1〜13-16 から出力される各ビ
ッグステップ電力増幅段出力を加算して振幅変調波を生
成し、これを帯域ろ波器6に供給する。
【0033】帯域ろ波器6は、電力加算部5より出力さ
れる振幅変調波から所定帯域の振幅変調波を抽出して出
力する。
れる振幅変調波から所定帯域の振幅変調波を抽出して出
力する。
【0034】このようにこの実施例においては、ビッグ
ステップ電力増幅部3ではデジタルデータを構成するM
SB側の4ビットでキャリア信号をオン/オフ制御して
複数のビッグステップ電力増幅段出力を生成するととも
に、バイナリステップ電力増幅部4ではデジタルデータ
を構成するLSB側の8ビットをD/A変換して得られ
たアナログ信号で前記キャリア信号をパルス幅変調した
後、この一定振幅のパルス幅変調信号をスイッチング増
幅してバイナリステップ電力増幅段出力を生成し、さら
に電力加算部5によってこれらの各変調動作で得られた
各ビッグステップ電力増幅段出力およびバイナリステッ
プ電力増幅段出力を加算して振幅変調波を生成した後、
帯域ろ波器6によって所定帯域の振幅変調波を抽出して
出力するようにした。このため、次に述べる効果を得る
ことができる。
ステップ電力増幅部3ではデジタルデータを構成するM
SB側の4ビットでキャリア信号をオン/オフ制御して
複数のビッグステップ電力増幅段出力を生成するととも
に、バイナリステップ電力増幅部4ではデジタルデータ
を構成するLSB側の8ビットをD/A変換して得られ
たアナログ信号で前記キャリア信号をパルス幅変調した
後、この一定振幅のパルス幅変調信号をスイッチング増
幅してバイナリステップ電力増幅段出力を生成し、さら
に電力加算部5によってこれらの各変調動作で得られた
各ビッグステップ電力増幅段出力およびバイナリステッ
プ電力増幅段出力を加算して振幅変調波を生成した後、
帯域ろ波器6によって所定帯域の振幅変調波を抽出して
出力するようにした。このため、次に述べる効果を得る
ことができる。
【0035】すなわち、本来リニア増幅が必要なバイナ
リステップ電力増幅部に代えて、スイッチング増幅技術
を使用したバイナリステップ電力増幅部4を使用し、ス
イッチング動作によって電力増幅するようにしているの
で、リニア増幅を行う従来のバイナリステップ電力増幅
部に比べて、バイナリステップ電力増幅部4の電力増幅
効率を40〜50ポイント程度向上させることができる
とともに、電力増幅動作を安定化させて信頼性を向上さ
せることができる。
リステップ電力増幅部に代えて、スイッチング増幅技術
を使用したバイナリステップ電力増幅部4を使用し、ス
イッチング動作によって電力増幅するようにしているの
で、リニア増幅を行う従来のバイナリステップ電力増幅
部に比べて、バイナリステップ電力増幅部4の電力増幅
効率を40〜50ポイント程度向上させることができる
とともに、電力増幅動作を安定化させて信頼性を向上さ
せることができる。
【0036】また、ビッグステップ電力増幅部3および
バイナリステップ電力増幅部4を共に、スイッチング動
作させて増幅するようにしているので、電力加算部5に
よって各ビッグステップ電力増幅段出力とバイナリステ
ップ電力増幅段出力とを加算したときの波形歪みを極め
て小さくすることができ、歪み率を0.4%以下にする
ことができる。
バイナリステップ電力増幅部4を共に、スイッチング動
作させて増幅するようにしているので、電力加算部5に
よって各ビッグステップ電力増幅段出力とバイナリステ
ップ電力増幅段出力とを加算したときの波形歪みを極め
て小さくすることができ、歪み率を0.4%以下にする
ことができる。
【0037】さらに、バイナリステップ電力増幅部4の
電力増幅効率を従来のバイナリステップ電力増幅部に比
べて、40〜50ポイント程度向上させることができる
ので、従来の中波ラジオ放送機では、60%程度であっ
た装置全体の電力増幅効率を、86%以上にすることが
できる。
電力増幅効率を従来のバイナリステップ電力増幅部に比
べて、40〜50ポイント程度向上させることができる
ので、従来の中波ラジオ放送機では、60%程度であっ
た装置全体の電力増幅効率を、86%以上にすることが
できる。
【0038】なお、上述した実施例においては、出力電
力が1kW前後の中波ラジオ放送機に対して本発明に係
る振幅変調方式を適用しているが、出力電力が小さいと
き、例えば100W級のときには、図4に示す如くビッ
グステップ電力増幅部3に第1ビッグステップ電力増幅
器13-1のみを設け、この第1ビッグステップ電力増幅
器13-1によって音声信号量子化部1によって生成され
るデジタルデータのMSB側の1ビットをスイッチング
増幅してビッグステップ電力増幅段出力を生成するとと
もに、音声信号量子化部1のD/A変換器9によって前
記デジタルデータのLSB側の11ビットをD/A変換
してアナログ信号を生成し、これをバイナリステップ電
力増幅部4でスイッチング増幅することにより、バイナ
リステップ電力増幅段出力を生成するようにしても良
い。
力が1kW前後の中波ラジオ放送機に対して本発明に係
る振幅変調方式を適用しているが、出力電力が小さいと
き、例えば100W級のときには、図4に示す如くビッ
グステップ電力増幅部3に第1ビッグステップ電力増幅
器13-1のみを設け、この第1ビッグステップ電力増幅
器13-1によって音声信号量子化部1によって生成され
るデジタルデータのMSB側の1ビットをスイッチング
増幅してビッグステップ電力増幅段出力を生成するとと
もに、音声信号量子化部1のD/A変換器9によって前
記デジタルデータのLSB側の11ビットをD/A変換
してアナログ信号を生成し、これをバイナリステップ電
力増幅部4でスイッチング増幅することにより、バイナ
リステップ電力増幅段出力を生成するようにしても良
い。
【0039】このように構成することにより、1つのバ
イナリステップ電力増幅部4と、第1ビッグステップ電
力増幅器13-1だけで、音声信号に基づいてキャリア信
号を振幅変調した振幅変調波を生成することができ、こ
れによって上述した第1実施例と同様に、バイナリステ
ップ電力増幅部4の立ち上がり特性、立ち下がり特性を
大幅に向上させながら、電力増幅効率を大幅に向上させ
ることができ、装置全体の電力増幅効率を大幅に向上さ
せることができる。また、波形歪みを大幅に低減させる
ことができるとともに、ビッグステップ電力増幅器13
の数を大幅に低減させて装置全体のコストをさらに低減
させることができる。
イナリステップ電力増幅部4と、第1ビッグステップ電
力増幅器13-1だけで、音声信号に基づいてキャリア信
号を振幅変調した振幅変調波を生成することができ、こ
れによって上述した第1実施例と同様に、バイナリステ
ップ電力増幅部4の立ち上がり特性、立ち下がり特性を
大幅に向上させながら、電力増幅効率を大幅に向上させ
ることができ、装置全体の電力増幅効率を大幅に向上さ
せることができる。また、波形歪みを大幅に低減させる
ことができるとともに、ビッグステップ電力増幅器13
の数を大幅に低減させて装置全体のコストをさらに低減
させることができる。
【0040】また、上記各実施例においては、バイナリ
ステップ電力増幅部4で実行されるパルス変調としてパ
ルス幅変調を例に説明したが、本発明はこれに限られ
ず、パルス位相変調(PPM)等の他のパルス変調を使
用しても良い。
ステップ電力増幅部4で実行されるパルス変調としてパ
ルス幅変調を例に説明したが、本発明はこれに限られ
ず、パルス位相変調(PPM)等の他のパルス変調を使
用しても良い。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、バ
イナリステップ電力増幅部においてもスイッチング動作
によって電力増幅するようにしているので、立ち上がり
特性、立ち下がり特性を大幅に向上でき、リニア増幅を
行う従来例に比べて、バイナリステップ電力増幅部の電
力増幅効率を大幅に向上させることができ、装置全体と
しても電力増幅率を向上させることができる。
イナリステップ電力増幅部においてもスイッチング動作
によって電力増幅するようにしているので、立ち上がり
特性、立ち下がり特性を大幅に向上でき、リニア増幅を
行う従来例に比べて、バイナリステップ電力増幅部の電
力増幅効率を大幅に向上させることができ、装置全体と
しても電力増幅率を向上させることができる。
【0042】また、ビッグステップ電力増幅およびバイ
ナリステップ電力増幅として共に、スイッチング増幅を
採用しているので、ビッグステップ電力増幅段出力とバ
イナリステップ電力増幅段出力とを加算したときの波形
歪みを極めて小さくすることができる。
ナリステップ電力増幅として共に、スイッチング増幅を
採用しているので、ビッグステップ電力増幅段出力とバ
イナリステップ電力増幅段出力とを加算したときの波形
歪みを極めて小さくすることができる。
【図1】本発明に係る振幅変調方式の一実施例を適用し
た中波ラジオ放送機の系統を示すブロック図である。
た中波ラジオ放送機の系統を示すブロック図である。
【図2】図1に示す中波ラジオ放送機の系統で合成され
る振幅変調波の一例を示す波形図である。
る振幅変調波の一例を示す波形図である。
【図3】図1に示すビッグステップ電力増幅ユニットの
詳細な構成例を示す回路図である。
詳細な構成例を示す回路図である。
【図4】本発明に係る振幅変調方式の他の実施例を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図5】従来から知られている振幅変調方式を適用した
中波ラジオ放送機の系統を示すブロック図である。
中波ラジオ放送機の系統を示すブロック図である。
【図6】図5に示す中波ラジオ放送機の系統で合成され
る振幅変調波の一例を示す波形図である。
る振幅変調波の一例を示す波形図である。
1 音声信号量子化部 2 キャリア信号生成部 3 ビッグステップ電力増幅部 4 バイナリステップ電力増幅部 5 電力加算部 6 帯域ろ波器 7 加算器 8 A/D変換器 9 D/A変換器 10 水晶振動子 11 キャリア発振器 12 増幅器 13-1〜13-16 第1〜第16ビッグステップ電力増
幅器 14 トランス 15 パルス幅変調器 16 電力増幅ユニット 17 ヒューズ 18 FET 19 トランス
幅器 14 トランス 15 パルス幅変調器 16 電力増幅ユニット 17 ヒューズ 18 FET 19 トランス
Claims (2)
- 【請求項1】 入力信号をA/D変換して得られたデジ
タルデータの一部上位ビットに対応するビッグステップ
に基づき、キャリア信号をスイッチング増幅して電力増
幅段出力を生成するビッグステップ電力増幅部と、 前記デジタルデータの残り下位ビットに対応するバイナ
リビットをD/A変換し、このD/A変換動作で得られ
た信号でキャリア信号をパルス変調した後、この一定振
幅のパルス変調信号をスイッチング増幅して電力増幅段
出力を生成するバイナリステップ電力増幅部と、 前記ビッグステップ電力増幅部出力と前記バイナリステ
ップ電力増幅部出力とを加算して前記入力信号でキャリ
ア信号を振幅変調した振幅変調波を生成する電力加算部
と、 を具備することを特徴とする振幅変調方式。 - 【請求項2】 前記入力信号は音声信号であり、前記バ
イナリステップ電力増幅部のパルス変調信号は前記D/
A変換動作で得られた信号でキャリア信号をパルス幅変
調した信号である請求項1記載の振幅変調方式。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6016787A JP2790770B2 (ja) | 1994-02-10 | 1994-02-10 | 振幅変調方式 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6016787A JP2790770B2 (ja) | 1994-02-10 | 1994-02-10 | 振幅変調方式 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07226635A true JPH07226635A (ja) | 1995-08-22 |
JP2790770B2 JP2790770B2 (ja) | 1998-08-27 |
Family
ID=11925896
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6016787A Expired - Fee Related JP2790770B2 (ja) | 1994-02-10 | 1994-02-10 | 振幅変調方式 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2790770B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6041082A (en) * | 1996-09-06 | 2000-03-21 | Nec Corporation | Digital amplitude modulation amplifier and television broadcasting machine |
JP2011234348A (ja) * | 2010-04-29 | 2011-11-17 | Mediatek Singapore Pte Ltd | Rf−dacの改善された振幅分解能のための集積回路、通信ユニット及び方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62165407A (ja) * | 1986-01-17 | 1987-07-22 | Kokusai Electric Co Ltd | 高効率振幅変調器 |
JPH06164242A (ja) * | 1992-11-25 | 1994-06-10 | Toshiba Corp | デジタル振幅変調装置 |
JPH06283929A (ja) * | 1993-03-26 | 1994-10-07 | Toshiba Corp | デジタル振幅変調装置 |
-
1994
- 1994-02-10 JP JP6016787A patent/JP2790770B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62165407A (ja) * | 1986-01-17 | 1987-07-22 | Kokusai Electric Co Ltd | 高効率振幅変調器 |
JPH06164242A (ja) * | 1992-11-25 | 1994-06-10 | Toshiba Corp | デジタル振幅変調装置 |
JPH06283929A (ja) * | 1993-03-26 | 1994-10-07 | Toshiba Corp | デジタル振幅変調装置 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6041082A (en) * | 1996-09-06 | 2000-03-21 | Nec Corporation | Digital amplitude modulation amplifier and television broadcasting machine |
JP2011234348A (ja) * | 2010-04-29 | 2011-11-17 | Mediatek Singapore Pte Ltd | Rf−dacの改善された振幅分解能のための集積回路、通信ユニット及び方法 |
US8675725B2 (en) | 2010-04-29 | 2014-03-18 | Mediatek Singapore Pte. Ltd. | Integrated circuit, communication unit and method for improved amplitude resolution of an RF-DAC |
US9020027B2 (en) | 2010-04-29 | 2015-04-28 | Mediatek Singapore Pte. Ltd. | Integrated circuit, communication unit and method for improved amplitude resolution of an RF-DAC |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2790770B2 (ja) | 1998-08-27 |
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Legal Events
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