JPH05335171A - 電子部品 - Google Patents
電子部品Info
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- JPH05335171A JPH05335171A JP16533592A JP16533592A JPH05335171A JP H05335171 A JPH05335171 A JP H05335171A JP 16533592 A JP16533592 A JP 16533592A JP 16533592 A JP16533592 A JP 16533592A JP H05335171 A JPH05335171 A JP H05335171A
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- bent
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Abstract
おいて、リード線の折り曲げ状態を良好にし、電子部品
の信頼性を向上させる。 【構成】 端面から導出したリード線2の折り曲げ位置
に、縦断面形状が円弧状であって、その最小厚さ寸法を
リード線2の線径に対して40%以上60%以下に形成
した薄肉部3を設けるとともに、この薄肉部3の円弧状
面を内側にリード線2を折り曲げた。リード線2の折り
曲げによる応力が一点に集中することなく分散され、リ
ード線2の弾性によるかえりが減少する。
Description
に電子部品のリード線の折り曲げ構造の改良にかかる。
抵抗器であって、リード線を有するいわゆるアキシャル
形の電子部品においては、これらの電子部品を搭載する
回路基板のスルーホールの設定によって、リード線間の
寸法を変更させる必要があった。そのためには、リード
線の形状を成形するなどの手段が採られている。
路基板に搭載するために、電子部品の端面に、リード線
が挿通する透孔を備えた絶縁板を装着し、リード線を前
記透孔から絶縁板の底面に沿って折り曲げるものが提案
されている。あるいは、電子部品の外観形状に適合した
収納空間を有する外装枠に電子部品を収納し、外装枠の
開口端面から導出したリード線を外装枠の端面及び底面
に沿って折り曲げるものが提案されている。
子部品を回路基板に搭載する際には、電子部品のリード
線に何らかの折り曲げ加工を施す場合が多く見られる。
曲げ加工におけるストレスは、リード線自体の金属疲労
を招くばかりでなく、リード線に接続している内部の電
子部品素子にも及んで所望の電気的特性が得られなくな
る場合もあった。そのため、リード線に対する信頼性が
低下し、あるいは過度の折り曲げ加工が困難となり、要
求されるリード線形状を実現することができないことが
あった。
らなるリード線を折り曲げた場合、その弾性や、応力集
中により、リード線のスプリングバックと言われる「も
どり」が見られ、リード線を所望形状に形成することが
困難になる場合があった。またこのようなスプリングバ
ックは、電子部品のプリント基板上での載置状態を不安
定にし、振動等によりプリント基板から離脱する原因と
もなってしまう。
の偏平部においてリード線を折り曲げる技術が提案され
ている。例えば、特開昭49−61662号公報及び特
開平1−152612号公報に記載された発明がこれに
あたる。あるいは、偏平部において折り曲げる提案とし
て、特開昭60−245115号公報に記載された発明
が挙げられる。これらの提案によれば、偏平部、すなわ
ち通常のリード線の線径よりも細い部分での折り曲げ加
工となり、リード線に対するストレスが低減され、また
スプリングバックも少なくてすむ。
線に偏平部を設けるのみであり、折り曲げ位置およびそ
の方向性等の制御は可能であるものの、偏平部の形状に
よっては、リード線の機械的強度が極端に低下し、ある
いは偏平部を設けてもなおスプリングバックが生じる可
能性がある。
に、リード線20に切削加工によるくさび状の切欠部2
1を設けた場合、図5(B)に示したようにその応力が
Y2の領域に集中してしまい、場合によってはこの応力
の集中点Y2 でリード線20が切断されてしまうことが
あった。あるいは、リード線20を折り曲げた状態でリ
ード線の端面が領域Y1 で当接してしまい、応力が集中
することと相俟ってスプリングバックを引き起こしてし
まう。また図5(C)のように、リード線20に一定の
幅Y3 を備えた偏平部22を形成した場合、応力の集中
は避けることができ、スプリングバックは抑制できるも
のの、折り曲げ位置の特定が困難となり、加工精度が低
下してしまう。前記のような電子部品本体の端面に絶縁
板を設置し、あるいは外装枠に電子部品を収納した電子
部品では、このような加工精度の低下により、前記絶縁
板や外装枠に電子部品を装着することが困難となってし
まう。
もにこのリード線に折り曲げ加工を施した電子部品にお
いて、リード線の折り曲げ状態を良好にし、電子部品の
信頼性を向上させることにある。
備えた電子部品において、電子部品の端面から導出した
リード線の折り曲げ位置に、縦断面形状が円弧状であっ
て、その最小厚さ寸法をリード線の線径に対して40%
以上60%以下に形成した薄肉部を設けるとともに、こ
の薄肉部の円弧状面を内側にリード線を折り曲げたこと
を特徴としている。
うに、電子部品1の端面から導出されたリード線2が、
その折り曲げ位置において特有の薄肉部3を備えてい
る。この薄肉部3は、縦断面形状、すなわちリード線2
の軸方向の断面形状が円弧状をなしている。そして、こ
のような折り曲げ位置を備えたリード線2は、ほぼ直
角、あるいは必要に応じて所望の角度に折り曲げられて
いる。
部3は、リード線2の内側に臨むとともに、薄肉部3の
縦断面形状が円弧状であることから、リード線2の折り
曲げ位置は、薄肉部3の厚さ寸法が最小となる位置Xに
ほぼ特定され、正確な折り曲げが可能となる。と同時
に、この円弧状の薄肉部3においてリード線2を折り曲
げることにより、薄肉部3が円筒状の空間部4を形成す
ることになる。そして、このような円筒状の空間部4に
より薄肉部3の両端が当接することなく隔たれ、また折
り曲げによる応力も一点に集中することなく分散され
る。
た円弧状の薄肉部の厚さ寸法が最小となる位置Xの寸法
aは、種々の実験の結果、リード線2の線径Tに対して
40%以上60%以下としている。リード線2の線径T
に対して40%未満の厚さ寸法に形成した場合、リード
線2の機械的強度が極端に低下して1〜数回の折り曲げ
加工で切断してしまうことが頻繁に生じ、折り曲げ後の
ストレスに対して脆弱となる。また、60%を越える厚
さ寸法とすると、機械的強度は充分であるものの、薄肉
部3の曲率によっては折り曲げた状態で薄肉部3の両端
が互いに当接してしまい、また応力も集中し易くなるた
め、リード線2の「かえり」による外観不良が多く見ら
れ、加工性に乏しくなる。そこで本願発明では、薄肉部
3の最小厚さ寸法aを、リード線2の線径Tに対して4
0%以上60%以下とした。
明する。図1は、この発明の実施例による電子部品のリ
ード線及びその折り曲げ状態を拡大した断面図である。
また図2ないし図4は、実施例による電子部品を示した
図面で、図2はその一部断面図、図3は別の実施例を示
した斜視図、図4はその正面図である。
出した電子部品1としてコンデンサを例に採り説明す
る。コンデンサ1は、例えば図2に示した断面図のよう
に、端面にリード線2を備えるコンデンサ素子5を、有
底筒状の外装ケース7に収納し、弾性ゴムからなる封口
栓6を外装ケース7の開口端部に装着するとともに、こ
の封口栓6を貫通してリード線2を外部に導出した構成
からなる。
2には、予めその折り曲げ位置に薄肉部3が形成されて
いる。またこの薄肉部3は、図2及び図3に示した実施
例のように、リード線2の折り曲げ位置の他に、折り曲
げ方向や折り曲げ箇所に応じてプレス加工、切削加工あ
るいは他の公知の方法によって形成されている。
に示したように、このリード線2の線径Tに対して40
%以上60%以下に形成した。また縦断面形状、すなわ
ちリード線2の軸方向の断面形状は円弧状をなしてお
り、この実施例では、薄肉部3の曲率をリード線2とほ
ぼ同一の半円形としている。
本体の端面に、リード線2が挿通する貫通孔9を備えた
絶縁板8を配置するとともに、リード線2を絶縁板8の
貫通孔9から底面に沿って折り曲げている。この折り曲
げでは、リード線2を、図1(B)に示したように薄肉
部3の円弧状面が内側になるよう折り曲げている。その
結果リード線2の内側には、円筒状の空間部4が形成さ
れることになり、この空間部4によって、薄肉部3の両
端が互いに当接することなく隔たれる。また、折り曲げ
の際の応力も、一点に集中することなく分散される。そ
のため、応力集中や、折り曲げ端の当接によるリード線
2のスプリングバックが解消される。
ド線2の薄肉部3において最も機械的強度の弱い部分X
(厚さ寸法が最小となる箇所)が基準となるため、正確
な折り曲げが可能となる。特にこの実施例のように、電
子部品1の端面に絶縁板8を装着した場合、リード線2
の折り曲げ位置が異なると、絶縁板8を保持することが
困難となるが、この実施例では、予めリード線2の折り
曲げ位置Xが正確に規制されるため、そのような不都合
もない。
について説明する。この実施例において、電子部品1
は、先の実施例と同様にコンデンサを用いている。この
電子部品1を、内部に収納空間を備えた外装枠10に収
納し、外装枠10の開口端面から突出したリード線2
を、外装枠10の開口端面から底面に沿って折り曲げて
いる。
して、リード線2の折り曲げが複数箇所にわたってお
り、またその折り曲げ方向も一定ではない。このような
場合、全ての折り曲げ位置に薄肉部3を設けてもよい
が、リード線2全体としての機械的強度が脆弱となるた
め、1箇所ないし2箇所程度が適当である。この実施例
では、電子部品1の端面から最初の折り曲げ位置及び最
後の折り曲げ位置にそれぞれ薄肉部31 、32 を設けて
いる。この2箇所は折り曲げ方向が共通であり、薄肉部
3の形成加工が容易となるが、必要に応じて他の折り曲
げ位置、特に折り曲げ方向の異なる折り曲げ位置に薄肉
部3を設けてもよい。異なる折り曲げ方向の複数の薄肉
部3を設ける場合、その加工はやや煩雑となるものの、
折り曲げ位置と同時に折り曲げ方向も特定されるため、
折り曲げ加工は容易となる。なお、複数の折り曲げ位置
を有する場合、その折り曲げの順序は任意でよい。
したリード線の折り曲げ位置に、縦断面形状が円弧状で
あって、その最小厚さ寸法をリード線の線径に対して4
0%以上60%以下に形成した薄肉部を設けるととも
に、この薄肉部の円弧状面を内側にリード線を折り曲げ
たことを特徴としているので、リード線の折り曲げ位置
を、薄肉部における最小の厚さ寸法の箇所に特定するこ
とが可能となり、正確な折り曲げ加工ができると同時
に、その折り曲げ方向も規制することができる。そのた
め、折り曲げ加工が容易かつ正確となる。
る応力が一点に集中することなく分散し、また折り曲げ
た状態で薄肉部の両端が接触することもないため、リー
ド線の弾性によるかえりが減少し、リード線を折り曲げ
た状態を長期にわたり維持することができる。そのた
め、リード線のスプリングバックによるプリント基板上
での不安定な搭載がなくなり、安定した実装状態を維持
することができる。したがって本願発明によれば、リー
ド線の折り曲げ位置の正確な規制と、スプリングバック
の防止という相反する要求を同時に満たすことが可能と
なる。
曲げ状態を拡大した断面図
態を拡大した断面図
Claims (1)
- 【請求項1】 端面から導出したリード線の折り曲げ位
置に、縦断面形状が円弧状であって、その最小厚さ寸法
をリード線の線径に対して40%以上60%以下に形成
した薄肉部を設けるとともに、この薄肉部の円弧状面を
内側にリード線を折り曲げたことを特徴とする電子部
品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16533592A JP3395792B2 (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 電子部品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16533592A JP3395792B2 (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 電子部品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05335171A true JPH05335171A (ja) | 1993-12-17 |
JP3395792B2 JP3395792B2 (ja) | 2003-04-14 |
Family
ID=15810383
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16533592A Expired - Fee Related JP3395792B2 (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | 電子部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3395792B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013026293A (ja) * | 2011-07-15 | 2013-02-04 | Nippon Chemicon Corp | コンデンサおよびその製造方法 |
JP2013168402A (ja) * | 2012-02-14 | 2013-08-29 | Nippon Chemicon Corp | コンデンサおよびその製造方法 |
WO2014112385A1 (ja) * | 2013-01-18 | 2014-07-24 | 日本ケミコン株式会社 | コンデンサおよびその製造方法 |
JP2014138139A (ja) * | 2013-01-18 | 2014-07-28 | Nippon Chemicon Corp | コンデンサおよびその製造方法 |
JP2014203834A (ja) * | 2013-04-01 | 2014-10-27 | 日本ケミコン株式会社 | コンデンサおよびその製造方法 |
-
1992
- 1992-05-29 JP JP16533592A patent/JP3395792B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN104919553A (zh) * | 2013-01-18 | 2015-09-16 | 日本贵弥功株式会社 | 电容器及其制造方法 |
TWI611444B (zh) * | 2013-01-18 | 2018-01-11 | 日本貴彌功股份有限公司 | 電容器及其製造方法 |
JP2014203834A (ja) * | 2013-04-01 | 2014-10-27 | 日本ケミコン株式会社 | コンデンサおよびその製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3395792B2 (ja) | 2003-04-14 |
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Legal Events
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