JPH05335149A - 積層セラミック部品およびその製造方法 - Google Patents

積層セラミック部品およびその製造方法

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JPH05335149A
JPH05335149A JP4160189A JP16018992A JPH05335149A JP H05335149 A JPH05335149 A JP H05335149A JP 4160189 A JP4160189 A JP 4160189A JP 16018992 A JP16018992 A JP 16018992A JP H05335149 A JPH05335149 A JP H05335149A
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JP
Japan
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laminated
coil
sheet
hole
sheets
Prior art date
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Application number
JP4160189A
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English (en)
Inventor
Hisanori Tomaru
尚紀 都丸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH05335149A publication Critical patent/JPH05335149A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品外観から部品内部におけるコイル導体の
軸心位置を正確に認識することができる積層セラミック
部品およびその製造方法の提供。 【構成】 所定の位置にスルーホール2を穿孔した後、
コイル各部導体パターン3を印刷したNi−Zn系フェ
ライト磁性体のグリーンシート1、および積層した際に
コイル軸心と一致する位置にスルーホール2を形成した
シート1を用意し、次のように積層する。まず、何も形
成されていないグリーンシート1を2枚積層し、スルー
ホール2およびコイル各部導体パターン3が形成された
シート1を所定の順序で積層する。次いで、何も形成さ
れていないグリーンシート1を1枚積層し、積層した際
にコイル軸心と一致する位置にスルーホール2を形成し
たシート1を積層する。次に、この積層体を圧着した後
焼成し、コイル末端部導出端面に外部電極用導電ペース
トを塗布して焼き付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層セラミック部品お
よびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、積層セラミックインダクタ単
体や積層セラミックインダクタと他の部品とを一体に構
成した複合積層セラミック部品などといった積層セラミ
ック部品は、一般に次のような方法で製造されてきた。
【0003】まず、磁性体セラミックグリーンシートに
スルーホール、および積層してスルーホール接続するこ
とによってらせん状のコイルが構成されるコイル各部導
体パターンを形成する。次いで、これらのシートを所定
の順序で積層し、その上下にスルーホールおよびコイル
各部導体パターンが形成されていないグリーンシートを
重ねて圧着する。
【0004】圧着後、得られた積層体を所定の大きさに
切断することにより、セラミック磁性体の内部にらせん
状のコイルが内設され、該コイルの始端および終端がそ
れぞれ異なる端面に導出されたインダクタ素体を得る。
次に、得られたインダクタ素体を焼成した後、コイル末
端が導出している端面に外部電極用導電ペーストを塗布
し、これを焼き付けて外部電極を形成し、積層セラミッ
クインダクタを得る。
【0005】上記のような積層セラミックインダクタの
製造方法においては、3〜4千個の部品が一括して製造
されるのが一般であり、すなわち、各セラミック磁性体
グリーンシート上にそれぞれ3〜4千個分のスルーホー
ルおよびコイル各部導体パターンを形成し、これらのシ
ートを積層および圧着した後所定の位置で個々に切断す
ることにより、3〜4千個のインダクタ素体を同時に形
成していたのである。
【0006】しかしながら、上記のような方法で3〜4
千個のインダクタを一括して製造した場合、得られる全
てのインダクタの特性は必ずしも同一にならなかった。
そのため、レーザー加工機等によってコイルの中心軸部
分の磁性体を除去する(トリミング)方法等により、イ
ンダクタンスの調整が行われていた。
【0007】しかしながら、近年積層セラミック部品の
小形化の進行に伴い、上記トリミングするスペースが小
さくなり、レーザー光をコイルの中心軸部分に正確に照
射しなければコイル導体を切断してしまう危険性が高く
なった。そのため、部品外観からコイル軸心位置を正確
に認識することができる積層セラミック部品が求められ
ていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記コイル導体の切断
を防止するため、セラミックグリーンシートに予め細長
の切り溝を交差させて打ち抜き、このシートを積層体の
最外層に積層することによって積層体の表面にクロス溝
を構成し、このクロス溝の交点によってコイルの軸心位
置を認識する積層セラミックインダクタが提案されてい
る。
【0009】しかしながら、上記クロス溝の交点によっ
てコイル軸心位置を認識する従来の積層セラミック部品
は、前述のようにして3〜4千個を一括して製造した場
合、その製造過程において3〜4千個分の切り溝を、薄
いグリーンシートに狭いピッチで形成しなければならな
いため、該シートの搬送の際などにシートに伸びや撓み
が生じると、このシートを最外層に重ねた時にコイルの
軸心位置と切り溝の交点とが一致しない部分が生じるこ
とがあった。コイルの軸心位置と切り溝の交点とが一致
しない部分が生じると、その部分の部品をトリミングし
た際にコイル導体が損なわれ、精度および歩留の低下に
つながっていた。
【0010】そこで本発明は、上述従来の技術の問題点
を解決し、多数の部品を一括して製造した場合において
も、部品外観から部品内部におけるコイル導体の軸心位
置を正確に認識することができる積層セラミック部品お
よびその製造方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するために鋭意研究の結果、コイル各部導体パター
ンの接続に供されるスルーホールと同様のスルーホール
を、積層した際にコイル軸心と一致する位置に形成した
シートを最外層に積層することにより、上記課題が解決
されることを見い出し、本発明に到達した。
【0012】すなわち、本発明は、セラミック磁性体内
にコイル導体が内設されたインダクタ部を具備する積層
セラミック部品であって、上記インダクタ部における少
なくとも一方のコイル軸心方向の主面に、コイルの軸心
位置を示す凹部が形成されていることを特徴とする積層
セラミック部品;および積層してスルーホール接続する
ことによりらせん状のコイルが構成されるコイル各部導
体パターンとスルーホールとが形成された複数枚の磁性
体セラミックグリーンシートを積層し、その上下にダミ
ーシートを積層して積層体を得る積層セラミック部品の
製造方法であって、上記積層体における少なくとも一方
の最外層に、積層した際にコイル軸心と一致する位置に
上記同様のスルーホールを形成したグリーンシートを積
層することを特徴とする積層セラミック部品の製造方法
を提供するものである。
【0013】
【作用】本発明法によると、シートに形成されたコイル
各部導体パターン(積層しスルーホール接続することに
よりらせん状のコイルが構成される導体のパターン)を
接続するためのスルーホールと同様のスルーホールを、
積層した際にコイルの軸心と一致する位置に形成したグ
リーンシートを最外層に積層している。
【0014】このように、最外層に積層されるシートに
形成されているスルーホールは、コイル各部導体パター
ンを接続するためのスルーホールと同様に極めて微細で
あり、多数個を一括して製造する場合においても、シー
ト上に広いピッチで形成することができるため、シート
搬送時などにシートに伸びや撓みが生じない。
【0015】そのため、上記最外層に積層されたシート
におけるスルーホール(積層後は下層により一方の開口
部が塞がれるため凹部となる)と、コイル軸心位置との
間にズレが生じることがなくなり、トリミング等が容易
かつ正確に行えるようになり、精度および歩留が向上す
るようになる。
【0016】以下、実施例により本発明をさらに詳細に
説明する。しかし本発明の範囲は以下の実施例により制
限されるものではない。
【0017】
【実施例】本発明の積層セラミック部品の製造方法の一
例として、積層セラミックインダクタの製造方法を図1
および図2を用いて以下に示す。
【0018】まず、Ni−Zn系フェライト磁性体のグ
リーンシート1を金属製の枠4に張り付け(図2)、枠
4に設けられた位置決め孔5と、スルーホール形成用の
ピン金型(図示せず)の位置決めピンとの位置関係を定
め、グリーンシート1にスルーホール2を穿孔した。次
いで、スルーホール2を形成したシート1に、積層して
スルーホール接続することによってらせん状のコイルが
構成されるコイル各部導体パターン3を印刷した。
【0019】一方、上記同様にしてスルーホール2のみ
を形成したシート1(最外層用シート)を用意した。な
お、このシートに形成したスルーホールは、シートを積
層したときにコイル軸心と一致する位置に形成されてお
り、その形状は上記コイル各部導体パターン接続用のス
ルーホールと同様である。次に、上記のようにして作製
したそれぞれのシート、およびスルーホールやコイル各
部導体パターンが形成されていないグリーンシートを、
次のような構成で積層した。
【0020】まず、スルーホール2およびコイル各部導
体パターン3が形成されていないシート1を2枚積層
し、ダミー部を構成する。次いで、このダミー部の上
に、スルーホール2およびコイル各部導体パターン3が
形成されたシート1を所定の順序で積層し、パターン形
成部を構成する。次に、スルーホール2およびコイル各
部導体パターン3が形成されていないシート1を1枚積
層し、最後にスルーホール2のみが形成されたシート1
(最外層用シート)を積層し、ダミー部を構成する(図
1)。
【0021】次に、上記積層体を圧着した後焼成し、イ
ンダクタ素体を得た。次いで、得られたインダクタ素体
におけるコイル末端部導出端面に外部電極用導電ペース
トを塗布し、これを焼き付けて積層セラミックインダク
タを得た。凹部の深さはスルーホールが形成されたシー
トの積層数を変えることによって所望の深さにできる。
【0022】
【発明の効果】本発明の開発により、多数個を一括して
製造した場合においても、部品の外観から部品内部にお
けるコイル軸心位置を正確に認識することができるよう
になった。そのため、トリミングが容易かつ正確に行え
るようになり、精度、信頼性および歩留りが著しく向上
した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の積層セラミックインダクタの製造工程
における各種シートの積層態様を示す図であって、イン
ダクタ1個分を示す分解斜視図である。
【図2】シートへのスルーホール形成工程を示す図であ
って、枠にシートを張り付けた際の態様を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1‥‥‥グリーンシート 2‥‥‥スルーホール 3‥‥‥コイル各部導体パターン 4‥‥‥枠 5‥‥‥位置決め孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミック磁性体内にコイル導体が内設
    されたインダクタ部を具備する積層セラミック部品であ
    って、上記インダクタ部における少なくとも一方のコイ
    ル軸心方向の主面に、コイルの軸心位置を示す凹部が形
    成されていることを特徴とする積層セラミック部品。
  2. 【請求項2】 積層してスルーホール接続することによ
    りらせん状のコイルが構成されるコイル各部導体パター
    ンとスルーホールとが形成された複数枚の磁性体セラミ
    ックグリーンシートを積層し、その上下にダミーシート
    を積層して積層体を得る積層セラミック部品の製造方法
    であって、上記積層体における少なくとも一方の最外層
    に、積層した際にコイル軸心と一致する位置に上記同様
    のスルーホールを形成したグリーンシートを積層するこ
    とを特徴とする積層セラミック部品の製造方法。
JP4160189A 1992-05-27 1992-05-27 積層セラミック部品およびその製造方法 Pending JPH05335149A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5783879A (en) * 1997-06-03 1998-07-21 Eastman Kodak Company Micromotor in a ceramic substrate
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