JPH05334839A - ディスクカートリッジ - Google Patents

ディスクカートリッジ

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Publication number
JPH05334839A
JPH05334839A JP16403992A JP16403992A JPH05334839A JP H05334839 A JPH05334839 A JP H05334839A JP 16403992 A JP16403992 A JP 16403992A JP 16403992 A JP16403992 A JP 16403992A JP H05334839 A JPH05334839 A JP H05334839A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shutter
protective film
resin
cartridge
disk
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP16403992A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuichi Kikuchi
修一 菊地
Makoto Sasaki
誠 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP16403992A priority Critical patent/JPH05334839A/ja
Publication of JPH05334839A publication Critical patent/JPH05334839A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 カートリッジ本体1には、フレキシブル磁気
ディスク2を外部に臨ませる窓部1aをヘッド挿入口と
して形成し、さらにはこの窓部1aを開閉するためのシ
ャッタ3をカートリッジ本体1の一惻縁に沿って摺動自
在に取り付ける。上記シャッタ3の表面には透明な樹脂
を主体とする保護膜を形成させるが、この保護膜には粒
状物を混合して用いる。 【効果】 表面が粗面化されるため、スクラッチ傷の発
生を防止することができる。また、シャッタ表面に油脂
や手垢、指紋等が付着するのを防止し、これらが付着し
ても容易に拭き取れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フレキシブルディスク
等のディスク状記録媒体がカートリッジ本体内に収納さ
れてなるディスクカートリッジに関するものであり、特
にシャッタの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】円板状に打ち抜きされた磁気シート(い
わゆるフレキシブルディスク)等のディスク状記録媒体
を外部から回転駆動可能にカートリッジ本体内に収納し
たディスクカートリッジにおいては、記録再生時にヘッ
ド挿入口を開閉操作する必要があり、したがって通常は
ヘッド挿入口を開閉するためのシャッタがカートリッジ
本体に摺動自在に取付けられている。
【0003】このシャッタには、主としてステンレス製
の薄板(厚さ0.15〜0.3mm程度)が使用されて
おり、上記ヘッド挿入口の開閉という機能の他、体裁面
での機能も加味され、例えばデザイン的な面より幅10
0〜300μm、深さ1〜5μm程度の平行なスクラッ
チ傷(ヘアライン)を全面に施す、いわゆるヘアライン
処理が施されている。
【0004】ところで、前述のヘアラインは、極めて微
細に形成されており、非常に傷付きやすい。また、シャ
ッタの表面を手指等で触ることにより、脂や手垢等が付
着するが、これら脂や手垢等はヘアラインの中に浸透し
て容易に除去することができなくなり、外観上品質の劣
化をきたすことになる。
【0005】そこで、これらの問題点を解決し、ヘアラ
インの装飾性を長く維持することを目的として、ヘアラ
イン処理が施されたシャッタ表面に、ポリエステル系樹
脂やアクリル樹脂、ポリエステルメラミン、フッ素系樹
脂等の透明樹脂からなる保護膜を3〜10μm程度の厚
みで塗布し、加熱あるいは電子線照射等の手法により硬
化して印刷形成することが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
ように透明樹脂を塗布して保護膜を形成すると、シャッ
タ表面が滑らかになり過ぎ、保護膜の硬度をかなり高く
設定しないとホコリ等に含まれている砂粒等により容易
に傷が付く虞れがある。
【0007】そこで本発明は、かかる従来のものの有す
る欠点を解消するために提案されたものであって、保護
膜による平滑化によるスリ傷の発生を防ぐことができ、
長期に亘り安定した品質を維持することが可能なディス
クカートリッジを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上述の目
的を達成すべく種々検討を重ねた。その結果、保護膜中
に粒状物を混入すれば、表面が粗面化され、傷付きが抑
制されるとの知見を得るに至った。本発明は、前記知見
に基づいて完成されたものであって、ディスク状記録媒
体が収納され該ディスク状記録媒体を外部に臨ませる窓
部を有するカートリッジ本体と、前記窓部を開閉するシ
ャッタとを有してなり、前記シャッタの表面に樹脂より
なる保護膜が形成されるとともに、この保護膜が粒状物
を含有することを特徴とするものである。
【0009】
【作用】シャッタの表面に樹脂よりなる保護膜を形成す
るとともに、この保護膜中に粒状物を混入すると、表面
が粗面化される。したがって、ホコリに含まれる砂粒等
の粒子が付着したとしても、保護膜上に接触したままの
状態で長い距離を移動することがなく、外観を損なうよ
うなスリ傷の発生が防止される。
【0010】また、シャッタの表面には、樹脂を主体と
する保護膜が形成されているので、油脂や手垢、指紋等
が付着し難く、また付着したとしても容易に除去され
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明を適用したディスクカートリッ
ジの具体的な実施例について、図面や実験結果を参照し
ながら詳細に説明する。
【0012】本実施例のディスクカートリッジは、図1
に示すように、プラスチック製のカートリッジ本体1内
にディスク状の記録媒体、例えばフレキシブル磁気ディ
スク2を収納してなるものである。前記カートリッジ本
体1には、収納されるフレキシブル磁気ディスク2を外
部に臨ませる長円形状の窓部1aがヘッド挿入口として
形成されており、さらにはこの窓部1aを開閉するため
のシャッタ3がカートリッジ本体1の一惻縁に沿って摺
動自在に取付けられている。
【0013】上記シャッタ3は、金属、プラスチック
等、任意の材料により形成されるものであり、その表面
には透明な樹脂を主体とする保護膜が形成されている。
保護膜に使用される樹脂の種類も任意であり、例えばポ
リエステル系樹脂、アクリル樹脂、ポリエステルメラミ
ン、フッ素系樹脂等が使用される。特に、装飾性を考慮
する場合には、透明であることが好ましい。
【0014】上記保護膜は、通常はシャッタの全面に塗
布形成されるが、保護膜がシャッタの全表面積の80%
以上を覆う場合には、傷付きによる装飾性の劣化が顕著
なものとなる。そこで、上記保護膜中に粒状物を混入
し、その表面を粗面化して傷付きを防止する。勿論、保
護膜がシャッタの全表面積の80%以上を覆う場合に限
らず、保護膜の面積がシャッタの面積の80%未満であ
っても、前述のように保護膜中に粒状物を混入しても良
いことは言うまでもない。
【0015】上記保護膜中に混入される粒状物として
は、Al2 3 、カオリン、珪酸カルシウム、Si
2 、炭酸カルシウム、TiO2 、ZnO等の無機系粒
状物や、高分子ウレタン(例えばDIC社製,バーノッ
クCFBシリーズ等)、ポリアミド(例えば東レ社製,
SP−500L等)、アクリル樹脂等の有機系粒状物が
使用可能であり、これらの中から1種または2種以上を
選択して使用すればよい。
【0016】前述の粒状物の粒径は、任意に選定するこ
とができるが、10μm以下では表面が比較的平滑にな
って傷付き防止効果が不足し、30μm以上になるとざ
らつき感が出てくる。したがって、装飾性を加味し、そ
の後の文字印刷等を考慮すると、前記粒状物の粒径は5
〜50μmとすることが好ましい。
【0017】また、前記粒状物の割合が、樹脂100重
量部に対して120重量部(したがって樹脂:粒状物=
1:1.2)を越えると、保護膜のシャッタ3への接着
が十分でなくなる場合がある。また、粒状物の割合が樹
脂100重量部に対して3重量未満となると、粒状物の
耐擦性に及ぼす効果が少なくなる。すなわち、単位面積
当たりの粒状物が不足する。
【0018】したがって、接着性及び耐擦性を十分に確
保するためには、樹脂100重量部に対して粒状物を1
0〜100重量部添加することが好ましい。ただし、ヘ
アラインの外観装飾性を維持するためには、20重量部
以下が望ましい。
【0019】以下、実際にシャッタの表面に塗料を塗布
して保護膜を形成し、粒状物を混入したことによる効果
を確かめた。先ず、ポリエステル樹脂100重量部に5
〜25重量部の割合でAl2 3 を混練し、ロールコー
タにてステンレス(シャッタ材)上に塗布した。次い
で、これを加熱炉を用いて200℃に加熱し、3分間加
熱硬化した。
【0020】得られた被膜について光線透過率及び中心
線平均粗さを測定した。結果を図2に示す。Al2 3
を10〜15重量部としたときに、塗膜硬度2H(鉛筆
硬度)、中心線平均粗さRa0.15μmであり、文字
の印刷性を損なうことはなかった。また、このときの光
線透過率は、約65%であり、ヘアラインの装飾性を損
なうことのないレベルであると言える。
【0021】ただし、ヘアラインの金属感が必要ない場
合には、100重量部を越えない程度で粒状物(Al2
3 )を混入することは差し支えない。また、着色され
た粒状物を使用することにより、着色された塗膜面を得
ることもできる。
【0022】一方、スリ合わせたときの傷付きの発生
は、Al2 3 を10重量部以上としたときには見られ
なかった。これに対して、Al2 3 が5重量%以下で
は、スリ傷が発生し、外観上の品質が劣化した。
【0023】以上、本発明を適用した具体的な実施例に
ついて説明してきたが、本発明がこれら実施例に限定さ
れるものではなく。本発明の要旨を逸脱しない範囲で種
々の変更が可能である。例えば、先の実施例ではフレキ
シブル磁気ディスクが収納されるいわゆるマイクロフロ
ッピーディスクを例にして説明したが、いわゆるハード
ディスクや光磁気ディスク等、各種ディスク状記録媒体
が収納されるディスクカートリッジ全般に適用可能であ
る。
【0024】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明においては、シャッタ表面に形成される保護膜に粒状
物を混入しているので、製造工程中あるいは使用中にお
けるスクラッチ傷の発生を防止することができ、長期に
亘り安定した品質を維持することが可能なディスクカー
トリッジを提供することができる。
【0025】また、前記保護膜が樹脂を主体とするもの
であるので、シャッタ表面に油脂や手垢、指紋等が付着
することを防止することができ、さらにこれらが付着し
た場合にも容易に拭き取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディスクカートリッジの構成例を示す概略平面
図である。
【図2】Al2 3 の添加量と光線透過率及び中心線平
均粗さの関係を示す特性図である。
【符号の説明】
1・・・カートリッジ本体 1a・・・窓部(ヘッド挿入口) 2・・・フレキシブルディスク 3・・・シャッタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状記録媒体が収納され該ディス
    ク状記録媒体を外部に臨ませる窓部を有するカートリッ
    ジ本体と、前記窓部を開閉するシャッタとを有してな
    り、 前記シャッタの表面に樹脂よりなる保護膜が形成される
    とともに、この保護膜が粒状物を含有することを特徴と
    するディスクカートリッジ。
  2. 【請求項2】 シャッタの全表面積の80%以上が保護
    膜により覆われていることを特徴とする請求項1記載の
    ディスクカートリッシ。
  3. 【請求項3】 粒状物の粒径が5〜50μmであること
    を特徴とする請求項1記載のディスクカートリッジ。
  4. 【請求項4】 粒状物の添加量が樹脂100重量部に対
    して10〜100重量部とされていることを特徴とする
    請求項1記載のディスクカートリッジ。
JP16403992A 1992-05-30 1992-05-30 ディスクカートリッジ Withdrawn JPH05334839A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16403992A JPH05334839A (ja) 1992-05-30 1992-05-30 ディスクカートリッジ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16403992A JPH05334839A (ja) 1992-05-30 1992-05-30 ディスクカートリッジ

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Publication Number Publication Date
JPH05334839A true JPH05334839A (ja) 1993-12-17

Family

ID=15785644

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16403992A Withdrawn JPH05334839A (ja) 1992-05-30 1992-05-30 ディスクカートリッジ

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JP (1) JPH05334839A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6542459B2 (en) * 1998-05-28 2003-04-01 Tdk Corporation Cartridge and manufacturing method thereof

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6542459B2 (en) * 1998-05-28 2003-04-01 Tdk Corporation Cartridge and manufacturing method thereof

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