JPH05334103A - オペレーティングシステムにおけるタスク管理方法 - Google Patents

オペレーティングシステムにおけるタスク管理方法

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JPH05334103A
JPH05334103A JP13881392A JP13881392A JPH05334103A JP H05334103 A JPH05334103 A JP H05334103A JP 13881392 A JP13881392 A JP 13881392A JP 13881392 A JP13881392 A JP 13881392A JP H05334103 A JPH05334103 A JP H05334103A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オペレーティングシステムによるタスクコン
トロールの負荷を低減してシステムの処理スピードを向
上させる。 【構成】 インサーションモード時に、タスクのチェー
ン処理のスタートアドレスと追加するタスクのエントリ
アドレスの設定をトリガとして、「A」を「B」で示
されるアドレスの内容に書き込み、「A+2」の内容
であるXで示されるアドレスを「B+2」の内容に書き
込み、「A+2」で示されるアドレスに「B」を書き
込み、「X」で示されるアドレスに「B」を書き込
む。このようにして、ダイレクト・メモリ・アクセスに
よってメモリに記憶されているタスクの待ち行列をチェ
ーン状に形成するデータの書き換えを行ない、タスク挿
入のときのメモリ書き換えを短時間で行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、オペレーティングシ
ステムにおけるタスク管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ装置等の操作部からのデー
タ入力,読み取り,表示,及び通信出力等のタスクをオ
ペレーティングシステムで管理する方法が知られてい
る。従来、オペレーティングシステムにおけるタスクの
待ち行列の管理をソフトウェアで管理しようとした場
合、タスクの待ち行列のアドレス管理(タスクコントロ
ールブロック)情報をメモリ上に展開していた。その
際、タスクの待ち順列の設定と判断をアドレス管理情報
を書き換える制御方法をとっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようなタスク管理方法では、アドレス管理に関する制御
時間にはCPUの処理スピードが高速化した場合でもメ
モリへのアクセスに汎用メモリを用いるので、アドレス
管理のアクセスにはコストの点からアクセスタイムに制
約があるため多くの時間を要するという問題があった。
また、オペコードフェッチのサイクルに時間が必要な点
からも多くの時間を要とするという問題があった。
【0004】この発明は上記の点に鑑みてなされたもの
であり、オペレーティングシステムによるタスクコント
ロールの負荷を低減してシステムの処理スピードを向上
させることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、オペレーティングシステムにおける複数
のタスクの待ち行列をチェーン状に形成するタスク管理
方法において、インサーションモード時に、タスクのチ
ェーン処理のスタートアドレスと追加するタスクのエン
トリアドレスの設定をトリガとしてダイレクト・メモリ
・アクセスによってメモリに記憶されているタスクの待
ち行列をチェーン状に形成するデータの書き換えを行な
うものである。
【0006】また、オペレーティングシステムにおける
複数のタスクの待ち行列をチェーン状に形成するタスク
管理方法において、デリーションモード時に、削除すべ
きタスクを指定するデリーションアドレスの設定をトリ
ガとしてダイレクト・メモリ・アクセスによってメモリ
に記憶されているタスクの待ち行列をチェーン状に形成
するデータの書き換えを行なうものである。
【0007】さらに、インサーションモード時に、タス
クのチェーン処理のスタートアドレスと追加するタスク
のエントリアドレスの設定をトリガとしてダイレクト・
メモリ・アクセスによってメモリに記憶されているタス
クの待ち行列をチェーン状に形成するデータの書き換え
を行ない、デリーションモード時に、削除すべきタスク
を指定するデリーションアドレスの設定をトリガとして
ダイレクト・メモリ・アクセスによってメモリに記憶さ
れているタスクの待ち行列をチェーン状に形成するデー
タの書き換えを行なうようにするとよい。
【0008】また、上記エントリアドレスを複数指定す
るとよい。さらに、上記デリーションアドレスを複数指
定するとよい。さらにまた、上記エントリアドレス及び
デリーションアドレスをそれぞれ複数指定するとよい。
【0009】
【作用】この発明によるオペレーティングシステムにお
けるタスク管理方法は、インサーションモード時に、タ
スクのチェーン処理のスタートアドレスと追加するタス
クのエントリアドレスの設定をトリガとしてダイレクト
・メモリ・アクセスによってメモリに記憶されているタ
スクの待ち行列をチェーン状に形成するデータの書き換
えを行なうので、任意のタスクをタスクチェーンに接続
することができ、そのタスク追加のときのメモリ書き換
えを通常の場合よりもフェッチサイクル相当分高速に行
なえる。
【0010】また、デリーションモード時に、削除すべ
きタスクを指定するデリーションアドレスの設定をトリ
ガとしてダイレクト・メモリ・アクセスによってメモリ
に記憶されているタスクの待ち行列をチェーン状に形成
するデータの書き換えを行なうので、タスクチェーンか
ら任意のタスクを排除することができ、そのタスク削除
のときのメモリ書き換えを通常の場合よりもフェッチサ
イクル相当分高速に行なえる。
【0011】さらに、インサーションモード時にタスク
のチェーン処理のスタートアドレスと追加するタスクの
エントリアドレスの設定をトリガとして、デリーション
モード時に削除すべきタスクを指定するデリーションア
ドレスの設定をトリガとしてそれぞれダイレクト・メモ
リ・アクセスによってメモリに記憶されているタスクの
待ち行列をチェーン状に形成するデータの書き換えを行
なうようにすれば、タスクチェーンに対する任意のタス
クの接続及び排除ができるようになり、そのタスクの追
加及び削除のときのメモリ書き換えを通常の場合よりも
フェッチサイクル相当分高速に行なえる。
【0012】また、上記エントリアドレスを複数指定す
れば、任意の複数連続するタスクをタスクチェーンに接
続することができ、そのタスク追加のときのタスクのチ
ェーン処理のスタートアドレスのセット時間と各タスク
のスタートアドレスの書き換え時間を短縮することがで
きる。
【0013】さらに、上記デリーションアドレスを複数
指定すれば、タスクチェーンから任意の複数連続するタ
スクを排除することができ、そのタスク削除のときの各
タスクのスタートアドレスの書き換え時間を短縮するこ
とができる。
【0014】さらにまた、上記エントリアドレス及びデ
リーションアドレスをそれぞれ複数指定すれば、タスク
チェーンに対して任意の複数のタスクの接続及び排除が
できるようになり、タスク追加のときのタスクのチェー
ン処理のスタートアドレスのセット時間と各タスクのス
タートアドレスの書き換え時間、及びタスク削除のとき
の各タスクのスタートアドレスの書き換え時間を短縮す
ることができる。
【0015】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。まず、一般のオペレーションシステム
(OS)のタスクの待ち行列におけるタスク管理方法に
ついて説明する。オペレーションシステムのチェーン処
理には、タスクの待ち行列をチェーン状に形成するイン
サーションモードの場合と、待ち行列からタスクを排除
するデリーションモードの場合とがある。
【0016】図6及び図7はオペレーティングシステム
のタスクコントロールにおけるインサーションモードの
処理概念を示す説明図である。図6はタスク挿入(追
加)前の処理概念を示す説明図であり、各タスクコント
ロールブロック(TCB)1,2,3,4は、それぞれ
の先頭2ワードのうち、メモリ上に展開される各上段の
エリア11,21,31,41には次に行なうべきタス
クを示すTCBのアドレスを、各下段のエリア12,2
2,32,42には直前に行なわれたタスクを示すTC
Bのアドレスを格納している。
【0017】図7はタスク挿入(追加)後の処理概念を
示す説明図である。そのTCB5が新たに追加したブロ
ックであり、TCB1の上段のエリア11にはブロック
が展開されるメモリの実アドレスを仮想的に示すアドレ
スを格納し、TCB1,2,3の各上段のエリア11,
21,31にはメモリの内容を格納し、各TCB1,
2,3,4,5の先頭2ワード以降のエリアにタスクの
アドレスと状態を格納することによってタスクの待ち行
列をチェーン状に構成(形成)することが可能になる。
【0018】次に、インサーション時のTCBの書き換
え動作について説明する。まず、図6に示したように、
挿入前はTCB7のアドレス「b」の内容には「a」
が、TCB1のアドレス「a+2」の内容には「b」が
格納されている。そして、図7に示したように、上段の
エリア51のアドレスが「c」で下段のエリア52のア
ドレスが「C+2」のTCB5をインサーション(挿
入)してチェーニング(チェーン状に形成)するには、
次に示すように4段階の処理によってメモリの内容(図
中の網かけ部分)を書き換える。
【0019】TCB4のアドレス「b」のエリア41
の内容「a」を「c」に書き換える。 TCB5のアドレス「c」のエリア51の内容「*」
を「a」に書き換える。 TCB5のアドレス「c+2」のエリア52の内容
「*」を「b」に書き換える。 TCB1のアドレス「a+2」のエリア12の内容
「b」を「c」に書き換える。
【0020】図8はタスク削除前の処理概念を示す説明
図、図9はタスク削除後の処理概念を示す説明図であ
り、図8のTCB3が削除するブロックである。次に、
デリーション時のTCBの書き換え動作について説明す
る。まず、図8に示したように、削除前はTCB2のア
ドレス「a」の内容には「b」が、TCB41のアドレ
ス「c+2」の内容には「b」が格納されている。
【0021】そして、図9に示したように、上段のエリ
ア31のアドレスが「b」で下段のエリア32のアドレ
スが「b+2」のTCB3をデリーション(削除)して
チェーニング(チェーン状に形成)するには、次に示す
ように2段階の処理によってメモリの内容(図中の網か
け部分)を書き換える。 TCB2のアドレス「a」のエリア21の内容「b」
を「c」に書き換える。 TCB4のアドレス「c+2」のエリア41の内容
「b」を「a」に書き換える。
【0022】次に、この発明によるオペレーティングシ
ステムにおけるタスク管理方法について説明する。図1
はこの実施例のハードウェアの構成を示すブロック図で
ある。このハードウェアは4個のレジスタR1,R2,
R3,R4と、4個のマルチプレクサ(MPX)M1,
M2,M3,M4と、加算器(ADDER)A1と、デ
ータバスDBとアドレスバスABとからなる。
【0023】このハードウェアによって、インサーショ
ンモード時に、タスクのチェーン処理のスタートアドレ
スと追加するタスクのエントリアドレスの設定をトリガ
としてダイレクト・メモリ・アクセスによってメモリに
記憶されているタスクの待ち行列をチェーン状に形成す
るデータの書き換えを行ない、又はデリーションモード
時に、削除すべきタスクを指定するデリーションアドレ
スの設定をトリガとしてダイレクト・メモリ・アクセス
によってメモリに記憶されているタスクの待ち行列をチ
ェーン状に形成するデータの書き換えを行なう。
【0024】図2はそのタスクコントロールにおけるイ
ンサーションモードの動作を示す説明図である。まず、
動作条件は次に示す2項目が指示されることをトリガと
してDMA動作によってメモリの内容を書き換える。
【0025】タスクのチェーン処理のスタートアドレ
ス、つまりチェーニングのスタートアドレス(キューア
ドレス)を「A」とする 追加するタスクのエントリアドレス、つまりチェーニ
ングの終了アドレス(エントリアドレス又はインサーシ
ョンアドレス)を「B」とする。
【0026】動作内容は次に示す4段階の処理を順番に
行なう。まず、図2の(a)に示すように、 「A」をTCB5の「B」で示されるアドレスの内容
に書き込む。 次に、(b)に示すように、 TCB1のアドレス「A+2」の内容であるXで示さ
れるアドレスをTCB5のアドレス「B+2」の内容に
書き込む。
【0027】その後、(c)に示すように、 TCB1の「A+2」で示されるアドレスに「B」を
書き込む。 そして、(d)に示すように、 TCB4の「X」で示されるアドレスに「B」を書き
込む。
【0028】次に、図1によってインサーションモード
時のハードウェアシーケンスについて説明する。そのイ
ンサーションモード時には、次に示す7段階の処理を順
番に行なう。 (1)キューアドレスをレジスタR1にストアする。 (2)エントリアドレスをレジスタR2にストアする。
【0029】この(1)及び(2)の処理は「F,$ア
ドレッシング」の場合であり、このF,$アドレッシン
グとは上位アドレスがバンクアドレスにセットされてい
る状態で下位アドレスのみを命令で指示する高速アドレ
ッシング命令(:FIRSTDIRECT)を指す。
【0030】(3)エントリアドレスをアドレスバスA
Bに出力し、キューアドレスをデータバスDBに出力す
る。 (4)「キューアドレス+2」の内容をリードしてレジ
スタR3にストアする。 (5)「エントリアドレス+2」の内容をアドレスバス
ABに出力し、レジスタR3の内容をデータバスDBに
出力する。
【0031】(6)「キューアドレス+2」の内容をア
ドレスバスABに出力し、レジスタR2の内容をデータ
バスDBに出力する。 (7)レジスタR3の内容をアドレスバスABに出力
し、レジスタR2の内容をデータバスDBに出力する。
【0032】表1は、上述したハードウェアシーケンス
の各動作命令と各動作にかかる時間の対応表であり、表
中の丸付き数字は図2によって説明した処理段階であ
る。このように、ハードウェアによる制御でインサーシ
ョン動作を行なえば15サイクル(CYCLE)で済む
が、ソフトウェアのみによる制御では25サイクルかか
ってしまう。つまり、ハードウェア制御のほうが10サ
イクル短い時間で行なえる。
【0033】なお、連続してインサーション動作を繰り
返す場合、キューアドレスの前回値がそのまま残ってい
るので、これを省けばさらに5サイクル削減することが
でき、このときの実行時間は10サイクルとなる。
【0034】一方、ソフトウェア制御で行なった場合、
設定以外にレジスタの待避に約20サイクルを必要と
し、インサーションする度に同じ制御方法を使用すれ
ば、ハードウェアの効果サイクル=(20+10)×N
(N;インサーション回数)の計算式で考えると、例え
ば10回インサーション動作を行なった場合には、30
0サイクルの効果があることになるが、連続する場合に
は前回のキューアドレスが残っているためにレジスタの
待避を繰り返す必要は必ずしもない。
【0035】ただし、2回以上チェーニングを連続した
ときにはレジスタの待避を行なわないようなソフトウェ
ア制御の場合、そのチェーニングが連続するか否かを判
断するための処理が必要になる。この判断処理の必要性
の有無は、チェーニングの平均的な連続回数と判断処理
のサイクル数とによって決定される。
【0036】したがって、この判断処理のサイクル数を
「X」とすると、比例式(20+10)×N:15×N
+X の小さい値の方の効果が望める(ただし、サブル
ーチンコールまでのソフト設定を考慮に入れていな
い)。
【0037】図3はそのタスクコントロールにおけるデ
リーションモードの動作を示す説明図である。まず、動
作条件は次に示す1項目が指示されることをトリガとし
てDMA動作によってメモリの内容を書き換える。 タスクのチェーン処理のデリーションアドレス、つま
りチェーニングのデリーションアドレスを「X」とす
る。
【0038】動作内容は次に示す2段階の処理を順番に
行なう(及びは削除前後の状態を示している)。ま
ず、図3の(a)に示すように、 初期状態である。 次に、(b)に示すように、 TCB3のアドレス「X+2」の内容であるAで示さ
れるTCB1のエリア21の内容に、TCB3のアドレ
ス「X」の内容である「B」を書き込む。
【0039】その後、(c)に示すように、 TCB3のアドレス「X」の内容である「B」で示さ
れるアドレス値+2(B+2)のTCB4のエリア42
の内容に「X+2」で示される「A」で示されるアドレ
スを書き込む。 そして、(d)に示すようにTCB3を削除して、 最終状態となる。
【0040】次に、図1によってデリーションモード時
のハードウェアシーケンスについて説明する。そのデリ
ーションモード時には、次に示す5段階の処理を順番に
行なう。 (1)デリーションアドレス「X」をレジスタR1にス
トアする。 (2)デリーションアドレスの内容「B」をレジスタR
2にストアする。
【0041】(3)「デリーションアドレス+2」の内
容「A」をレジスタR3にストアする。 (4)レジスタR3の内容「A」をアドレスバスABに
出力し、レジスタR2の内容「B」をデータバスDBに
出力する。 (5)レジスタR2の内容+2、つまり「B+2」をア
ドレスバスABに出力し、レジスタR3の内容「A」を
データバスDBに出力する。
【0042】表2は、上述したハードウェアシーケンス
の各動作命令と各動作にかかる時間の対応表であり、表
中の丸付き数字は図3によって説明した処理段階であ
る。
【0043】このように、ハードウェアによる制御(F
IRST DIRECTでセットした場合)でデリーシ
ョン動作を行なえば9サイクル(CYCLE)で済む
が、ソフトウェアのみによる制御では19サイクルかか
ってしまう。つまり、ハードウェア制御のほうが10サ
イクル短い時間で行なえる。したがって、インサーショ
ンモード時と同様に、比例式(20+10)×N:15
×N+Xの小さい値の方の効果が望める。
【0044】次に、複数のタスクを挿入又は削除する場
合について説明する。図4は複数のタスクを挿入又は削
除する際のハードウェアを示すブロック図である。この
ハードウェアはエントリアドレスのセット数又は削除す
るTCBのセット数を数えるカウンタCを備えている。
【0045】まず、インサーションモード時について説
明する。カウンタCによってエントリアドレスのセット
数をカウントし、そのカウンタ値を直接メモリアクセス
コントローラ(DMAC)へ入力し、キューアドレスが
セットされたことによってDMA動作を実行する。
【0046】次に、そのハードウェアシーケンスについ
て説明する。 (1)キューアドレスをレジスタR1にストアする
(「F,$アドレッシング」の場合)。 (2)エントリアドレス1をレジスタR4にストアする
(「F,$アドレッシング」の場合)。 同様の処理によってX回セットし、エントリアドレス1
+XをレジスタRNにストアする(「F,$アドレッシ
ング」の場合)。
【0047】(3)エントリアドレスをアドレスバスA
Bに出力し、エントリアドレス2をデータバスに出力す
る。 (4)キューアドレス+2の内容をリードし、レジスタ
R1にストアする。 (5)エントリアドレス1+2をアドレスバスABに出
力し、レジスタR2の内容をデータバスDBに出力す
る。
【0048】(6)キューアドレス+2をアドレスバス
ABに出力し、レジスタRNの内容をデータバスDBに
出力する。 (7)レジスタR2の内容をアドレスバスABに出力
し、レジスタR4の内容をデータバスDBに出力する。
【0049】(8)レジスタR5の内容をアドレスバス
ABに出力し、レジスタR6の内容をデータバスDBに
出力する。 (9)レジスタR5+2の内容をアドレスバスABに出
力し、レジスタR4の内容をデータバスDBに出力す
る。
【0050】この(8)及び(9)の処理を繰り返す
(ただしレジスタの値はインクリメントする。レジスタ
RN−1の内容をアドレスバスABに出力し、レジスタ
RNの内容をデータバスDBに出力する。「レジスタR
N−1の内容」+2をアドレスバスABに出力し、レジ
スタRN−2の内容をデータバスDBに出力する。
【0051】レジスタRNの内容をアドレスバスABに
出力し、レジスタR2の内容をデータバスDBに出力す
る。「レジスタRNの内容」+2をアドレスバスABに
出力し、レジスタRN−1の内容をデータバスDBに出
力する。
【0052】表3は、上述したハードウェアシーケンス
の各動作命令と各動作にかかる時間の対応表であり、表
中の丸付き数字は図2によって説明した処理段階であ
る。このようにして、複数のタスクを挿入してチェーニ
ングするときのメモリの書き換え時間を短縮することが
できる。
【0053】次に、デリーションモード時について説明
する。カウンタCによって削除するTCBのセット数を
カウントし、そのカウンタ値を直接メモリアクセスコン
トローラ(DMAC)へ入力し、キューアドレスがセッ
トされたことによってDMA動作を実行する。
【0054】なお、削除指示するTCBは連続している
ものとする。したがって、指示するアドレスは削除する
TCBの先頭アドレスと終了アドレスであり、カウンタ
値は常に2のときDMA動作を実行する。
【0055】次に、そのハードウェアシーケンスについ
て説明する。 (1)デリーションアドレス1(削除する最初のTCB
のアドレス)とデリーションアドレス2(削除する最後
のTCBのアドレス)をレジスタR1,R5にストアす
る。 (2)デリーションアドレス2の内容をレジスタR2に
ストアする。
【0056】(3)「デリーションアドレス1」+2の
内容をレジスタR6にストアする。 (4)レジスタR6の内容をアドレスバスABに出力
し、レジスタR2の内容をデータバスDBに出力する。 (5)「レジスタR2」+2をアドレスバスABに出力
し、レジスタR6の内容をデータバスDBに出力する。
【0057】表4は、上述したハードウェアシーケンス
の各動作命令と各動作にかかる時間の対応表であり、表
中の丸付き数字は図2によって説明した処理段階であ
る。このようにして、複数のタスクを削除してチェーニ
ングするときのメモリの書き換え時間を短縮することが
できる。
【0058】なお、上述したハードウェア構成、つま
り、インサーションモード時に、タスクのチェーン処理
のスタートアドレスと追加するタスクのエントリアドレ
スの設定をトリガとしてダイレクト・メモリ・アクセス
によってメモリに記憶されているタスクの待ち行列をチ
ェーン状に形成するデータの書き換えを行なうためのハ
ードウェア構成、又はデリーションモード時に、削除す
べきタスクを指定するデリーションアドレスの設定をト
リガとしてダイレクト・メモリ・アクセスによってメモ
リに記憶されているタスクの待ち行列をチェーン状に形
成するデータの書き換えを行なうためのハードウェア構
成、さらにまた、そのエントリアドレス及びデリーショ
ンアドレスをそれぞれ複数指定するためのハードウェア
構成を、それぞれエーシック(ASIC)に内蔵するこ
とによって実現すれば、信頼性を向上させてコストの低
減をはかることができる。
【0059】図5はASICによって構成した場合の一
例を示すブロック図である。このASICは、CPU1
0,タイミングジェネレータ11,インプットアウトプ
ット(I/O)デコーダ12,インタラプトコントロー
ラ13,タスクコントローラ14,DMAコントローラ
15,データバスDB,アドレスバスAB,及びCPU
アドレスバスCABを備えており、上述した構成をタス
クコントローラ14内に内蔵する。なお、タスクコント
ローラ14及びDMAコントローラ15を一体に構成し
てもよい。
【0060】
【表1】
【0061】
【表2】
【0062】
【表3】
【0063】
【表4】
【0064】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
るオペレーティングシステムにおけるタスク管理方法に
よれば、タスクのインサーション又はデリーションを通
常よりも短時間で行なえるので、オペレーティングシス
テムによるタスクコントロールの負荷を低減してシステ
ムの処理スピードを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例のハードウェアの構成を示す
ブロック図である。
【図2】図1に示したハードウェアのタスクコントロー
ルにおけるインサーションモードの動作を示す説明図で
ある。
【図3】図1に示したハードウェアのタスクコントロー
ルにおけるデリーションモードの動作を示す説明図であ
る。
【図4】この発明のタスク管理方法によって複数のタス
クを挿入又は削除する際のハードウェアを示すブロック
図である。
【図5】この実施例におけるハードウェアをASICに
よって構成した場合の一例を示すブロック図である。
【図6】オペレーティングシステムのタスクコントロー
ルにおけるインサーションモードのタスク挿入前の処理
概念を示す説明図である。
【図7】同じくオペレーティングシステムのタスクコン
トロールにおけるインサーションモードのタスク挿入後
の処理概念を示す説明図である。
【図8】オペレーティングシステムのタスクコントロー
ルにおけるデリーションモードのタスク削除前の処理概
念を示す説明図である。
【図9】同じくオペレーティングシステムのタスクコン
トロールにおけるデリーションモードのタスク削除後の
処理概念を示す説明図である。
【符号の説明】
1,2,5,4,5 タスクコントロールブロック(T
CB) 11,21,31,41,51 上段のエリア 12,22,32,42,52 下段のエリア 10 CPU 11 タイミング
ジェネレータ 12 インプットアウトプット(I/O)デコーダ 13 インタラプトコントローラ 14 タスクコン
トローラ 15 DMAコントローラ R1,R2,R3,R4,R5,R6〜RN レジスタ M1,M2,M3,M4 マルチプレクサ A 加算器(ADDER) DB データバス AB アドレスバス C カウンタ CAB CPUアドレスバス

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オペレーティングシステムにおける複数
    のタスクの待ち行列をチェーン状に形成するタスク管理
    方法において、 インサーションモード時に、タスクのチェーン処理のス
    タートアドレスと追加するタスクのエントリアドレスの
    設定をトリガとしてダイレクト・メモリ・アクセスによ
    ってメモリに記憶されているタスクの待ち行列をチェー
    ン状に形成するデータの書き換えを行なうことを特徴と
    するタスク管理方法。
  2. 【請求項2】 オペレーティングシステムにおける複数
    のタスクの待ち行列をチェーン状に形成するタスク管理
    方法において、 デリーションモード時に、削除すべきタスクを指定する
    デリーションアドレスの設定をトリガとしてダイレクト
    ・メモリ・アクセスによってメモリに記憶されているタ
    スクの待ち行列をチェーン状に形成するデータの書き換
    えを行なうことを特徴とするタスク管理方法。
  3. 【請求項3】 オペレーティングシステムにおける複数
    のタスクの待ち行列をチェーン状に形成するタスク管理
    方法において、 インサーションモード時に、タスクのチェーン処理のス
    タートアドレスと追加するタスクのエントリアドレスの
    設定をトリガとしてダイレクト・メモリ・アクセスによ
    ってメモリに記憶されているタスクの待ち行列をチェー
    ン状に形成するデータの書き換えを行ない、 デリーションモード時に、削除すべきタスクを指定する
    デリーションアドレスの設定をトリガとしてダイレクト
    ・メモリ・アクセスによってメモリに記憶されているタ
    スクの待ち行列をチェーン状に形成するデータの書き換
    えを行なうことを特徴とするタスク管理方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のオペレーティングシステ
    ムにおけるタスク管理方法において、 前記エントリアドレスを複数指定することを特徴とする
    タスク管理方法。
  5. 【請求項5】 請求項2記載のオペレーティングシステ
    ムにおけるタスク管理方法において、 前記デリーションアドレスを複数指定することを特徴と
    するタスク管理方法。
  6. 【請求項6】 請求項3記載のオペレーティングシステ
    ムにおけるタスク管理方法において、 前記エントリアドレス及びデリーションアドレスをそれ
    ぞれ複数指定することを特徴とするタスク管理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100458704C (zh) * 2006-10-18 2009-02-04 北京中星微电子有限公司 一种支持多服务的方法及系统

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