JPH05332601A - 床下配管式空調装置の空気吹出し装置 - Google Patents

床下配管式空調装置の空気吹出し装置

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JPH05332601A
JPH05332601A JP16829792A JP16829792A JPH05332601A JP H05332601 A JPH05332601 A JP H05332601A JP 16829792 A JP16829792 A JP 16829792A JP 16829792 A JP16829792 A JP 16829792A JP H05332601 A JPH05332601 A JP H05332601A
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air
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air conditioner
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Masahito Okamoto
本 正 仁 岡
Koji Sawaguchi
口 康 治 澤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 床下配管式空調装置の空気吹出し装置であっ
て、送風方向や風圧を所望によって任意に変更できる吹
出しグリルを具備した空気吹出し装置を提供する。 【構成】 吹出しグリル10の円板状をした主体11に、該
円板の中心から偏倚した位置の点Oを中心として同心円
状に、該吹出しグリル10の表面側に開口12a〜12hを形成
する。他方、裏面側には該開口15a〜15hを形成し、これ
ら開口12a〜12h、15a〜15hを連通させて主体11を貫通す
る透孔に形成する。これら開口12a〜12hと開口15a〜15h
は主体11の厚さ方向に傾斜したグリル板14a〜14hで区画
され、このため開口12a 〜12h と開口15a〜15hを連通し
た透孔は斜めに形成される。すなわち、これら開口12a
〜12hと開口15a〜15hとは主体11の表裏において位置が
ずれた状態で連通している。そして、この吹出しグリル
10を、床面を構成するパネル30に止着されたグリルホル
ダ20に回動自在に保持させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、2重にした床構造の
内部自体にあるいは内部に配管を通して空調用空気を室
内に送り込む床下配管式空調装置の、給送された空調空
気を室内に吹込む空気吹出し口を備えた空気吹出し装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年ではオフィス内における事務処理作
業にコンピュータなどが導入されて、いわゆるOA化が
進んでいる。コンピュータなどのOA機器には、駆動す
るための電力を要するから、商用電源に接続するための
配線用コードが付属され、OA化が進んでOA機器の数
量が増加すると、その配線用コードが床面上を引回され
ることになる。
【0003】OA機器の配線用コードが床面上を這って
いるとオフィス空間の美観を損ねるだけでなく、歩行の
妨げにもなる。そこで、最近になって建設されるいわゆ
るオフィスビルでは、床構造を2重にしてその内部空間
に上記配線用コードを収納して、各種OA機器を電源に
接続するようにしてある。
【0004】他方、オフィス空間を快適なものにするた
め、あるいはOA機器に必要なために、室内に清浄空気
や冷暖気などの空調空気を給送する空調装置が設けられ
ている。この空調装置から空調空気を給送するダクト
は、従来では天井や壁面の内部に配設されており、空調
空気は天井から室内に送風されるようにしてあった。
【0005】ところで、上述したように床構造を2重と
する場合には上記ダクトを床の内部空間に配し、空気吹
出し口を床面に配設して床面から空調空気を吹出すよう
にし、壁面の上部から室内空気を吸込むようにした、図
17に示すような床下配管式空調装置にすれば、設備に要
する費用を削減できるとともに、空調空気の室内の循環
を促進して空調効果を高めることができる。すなわち、
図17に示すように、2重となった床構造の内部に図示し
ない空調装置から空調空気を送り込み、ファン1を備え
た吹出しパネル2からなる空気吹出し装置3を床面の一
部に配設し、床構造内部の空調空気を室内4に給送する
ようにしてある。
【0006】図15および図16は、従来のこの種の空気吹
出し装置3の概略構造を説明する図で、図15は平面図、
図16は図15におけるA−A線に沿って切断した断面図で
ある。この空気吹出し装置3は、ほぼ正方形の枠状に形
成されたフレーム3aの中間部にモータベース3bが取り付
けられ、該モータベース3bに4つの軸流ファン1が配設
されて止着されている。フレーム3aの上面には1つの辺
から対向する辺にかけて適宜枚数の帯板が掛け渡されて
吹出しグリル5が取り付けられている。フレーム3aの下
端部は上記軸流ファン1を覆う位置まで延び、その下端
部でフレーム3aに支持板3cを掛け渡し、該支持板3cに該
軸流ファン1の駆動モータを適宜に支持してある。そし
て、該支持板3cには適宜な透孔が形成されており、軸流
ファン1の作動によって該透孔から空調空気を吸込んで
上記吹出しグリル5から室内4に吹出すようにしてあ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の吹出しグリル5では帯板が平行に配設されてい
るため、ほぼ垂直の方向にのみ送風される構造であるか
ら、室内4の一部に空調空気を給送するには問題はない
が、室内4の機器などの配置を変更しようとする場合
は、不都合が生じる場合がある。また、室内4で作業を
行なう者には、身体に直接送風されることを好んだり、
好まなかったりするが、従来の吹出しグリル5では送風
方向を変更できないから、作業者の所望に合わせること
ができない。
【0008】そこで、この発明は、所望により風向を変
更することができ、作業者の所望により、あるいは機器
の配置に適した送風を行なえるとともに、所望によって
風圧も変更できるようにした床下配管式空調装置の空気
吹出し装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの技術的手段として、この発明に係る空気吹出し装置
は、床面の一部を構成するパネルの下側面にファンが止
着され、該パネルの適宜箇所に該パネルを貫通する透孔
が形成され、空調装置から床下に供給され上記ファンか
ら吐出された空調空気を上記透孔から室内に送風する床
下配管式空調装置の空気吹出し装置において、前記透孔
に、該透孔に対して回動自在に吹出しグリルを収納さ
せ、該吹出しグリルに、適宜な肉厚のグリル板を、該吹
出しグリルの中央部から適宜に偏倚した位置を中心とし
てほぼ同心円状に設け、該グリル板を吹出しグリルの厚
さ方向に対して同一の方向に傾斜させてあることを特徴
としており、また、上記吹出しグリルを適宜数配設し、
前記ファンをこれら吹出しグリルのほぼ中央部に位置さ
せたことも特徴としている。
【0010】
【作用】空調装置から供給される空調空気は、上記ファ
ンから上記吹出しグリルを通過して室内に送風される。
吹出しグリルにはその厚さ方向に傾斜した適宜枚数のグ
リル板が設けられているから、空調空気は該グリル板に
案内されて吹出しグリルから斜め方向に送風されること
になる。
【0011】しかも、上記吹出しグリルは床面の一部を
構成するパネルの透孔に対して回動自在に設けられてい
るから、送風を任意の方向に変更することができる。
【0012】また、上記吹出しグリルを複数個配設し、
全ての吹出しグリルの送風方向をこれら吹出しグリルの
中央に指向させれば、それぞれの吹出しグリルから送風
される空調空気が干渉し合って、風圧が高められるとと
もに、ほぼ垂直の方向に送風される。さらに、全ての吹
出しグリルを同一の方向に指向させれば、その方向に風
圧を高くして送風できる。
【0013】
【実施例】以下、図示した実施例に基づいて、この発明
に係る床下配管式空調装置の空気吹出し装置を具体的に
説明する。
【0014】図1はこの発明に係る空気吹出し装置の吹
出しグリル10で、適宜な肉厚の円板を主体11として構成
されている。この主体11の円板の中心から適宜に偏倚し
た表面周縁部の1点Oを中心として同心円状に適宜な幅
員の開口12a〜12hが形成されている。これら開口12a〜1
2hの両端部は適宜に円弧状に形成されている。また、上
記中心Oの近傍には、床下を通した配線用コードを床上
に引き出すために該コードを通過させる透孔13が形成さ
れている。
【0015】上記開口12a〜12hは、図2に示すように、
主体11に連続している適宜な肉厚のグリル板14a〜14hで
区画されている。これらグリル板14a〜14hは、主体11の
表面から裏面にかけて該主体11の肉厚方向で適宜に傾斜
して形成されているとともに、これらグリル板14a〜14h
はほぼ平行に配設されている。したがって、上記開口12
a〜12hは主体11の裏面にかけて傾斜した透孔に形成さ
れ、裏面側における開口15a〜15hとは主体11の表裏にお
いて位置がずれた状態で連通している。しかも、開口12
a〜12hと開口15a〜15hの円弧の長さは、表面側の開口12
a〜12hの方が裏面側の開口15a〜15hよりも長くしてあ
り、従って開口12a〜12hの両端部は主体11の表面側にか
けて拡開された形状としてある。
【0016】また、主体11の裏面側には、図3に示すよ
うに、隣接するグリル板14a〜14hにかけて仕切板16a〜1
6gが設けられている。この仕切板16はグリル板14a とグ
リル板14b にかけては中央部に1枚が設けられ、グリル
板14b〜14hでは隣接するグリル板14に2枚ずつの仕切板
16b〜16gが、上記グリル板14a、14b間に設けられた仕切
板16a の延長線を中心として線対称の位置に設けられて
いるとともに、その間隔が、上記同心円状に配設された
開口15a〜15hの半径が大きくなるに従って大徐々にきく
なるようにしてある。さらに、これら仕切板16は主体11
の裏面側から主体11の肉厚のほぼ1/2の高さで設けら
れている。なお、開口15h に対しては仕切板は設けられ
ていない。
【0017】上記主体11の表面には図1および図2に示
すように、開口12h の外側の側方に適宜深さに円弧状に
係止溝17が形成されており、この吹出しグリル10を回動
させる際に該係止溝17に適宜な工具を差し込んでこれを
回動するようにしてある。また、前記透孔13に対する主
体11の裏面側は、配線用コードの自由度を確保するため
に適宜な大きさに座ぐり部13aが形成されており、この
座ぐり部13aの縁部の適宜位置に係止ピン18が突設され
ている。さらに、主体11の裏面の周縁部には、図3に示
すように、裏面から僅かに突出した多数の突起19が形成
されて凹凸が刻まれている。
【0018】上記吹出しグリル10は、図4および図5に
示すように、グリルホルダ20に回動自在に収容される。
このグリルホルダ20は図6ないし図8に示すように、径
の異なる2つの筒体を中心方向で接合した形状をしてお
り、上側筒部21の方が下側筒部22よりも大径としてあ
る。そして、上側筒部21の内径は前記吹出しグリル10の
外径よりも僅かに大きくしてあり、該上側筒部21内に吹
出しグリル10が収容されるようにしてある。また、上側
筒部21と下側筒部22の境部には段部23が形成され、該段
部23の表面には吹出しグリル10の裏面の周縁部に形成さ
れた前記突起19と同様に凹凸が形成されている。さら
に、上側筒部21の上端外周面には外方に張り出してフラ
ンジ部21a が形成されている。
【0019】上記グリルホルダ20の下側筒部22の対向し
た位置には内側に突出してボルトハウジング24が形成さ
れており、該ボルトハウジング24の外側にはストッパボ
ルト25が収容されたボルト室24a が形成されている。こ
のストッパボルト25の頭部は、図6および図7に示すよ
うに、ボルトハウジング24の上端部を貫通して、グリル
ホルダ20の内側で該頭部をドライバなどの締付工具によ
って操作できるようにしてある。また、該ストッパボル
ト25の下端部はボルトハウジング24の下端部を貫通し、
該ボルトハウジング24の外側に位置した先端部に座金26
が遊嵌され、該ストッパボルト25がボルトハウジング24
に対して回動自在としてある。
【0020】さらに、上記ボルトハウジング24の側方に
はフックハウジング28が形成されており、該フックハウ
ジング28の外側には、下端部が上記ボルトハウジング24
と連通したフック室28a が形成されている。そして、図
8に示すように、ほぼL字形をしたフック29の該L字形
の一腕が前記ボルト室24a に位置し、他腕が該フック室
25aに位置して配設されている。ボルト室24aに位置した
上記一腕の先端部には、前記ストッパボルト25が螺合し
ており、フック室25a に位置した他腕の先端縁には山部
と谷部が交互に配された咬合部29a が形成されている。
また、該フック29がフック室28a に収納された状態で
は、該フック29の外周面がグリルホルダ20の上側筒部21
の外周面とほぼ一致するようにしてある。
【0021】また、一方のボルトハウジング24の内側面
には、図7に示すように、ストッパプレート24b が形成
され、吹出しグリル10をグリルホルダ20に対して回動さ
せた際に、吹出しグリル10の前記係止ピン18が該ストッ
パプレート24b に当接してそれ以上その方向に回動でき
ないようにしてある。
【0022】なお、上記吹出しグリル10が設けられるパ
ネル30は、図9に示すように、ほぼ正方形のパネル30の
ほぼ中央部に遠心ファン31が止着され、該ファン31を囲
む正方形の頂点にパネル30を貫通した4つの透孔が形成
され、該それぞれの透孔に吹出しグリル10が配設され
る。この吹出しグリル10は、図10に示すように、前記パ
ネル30に取り付けられた前記グリルホルダ20に遊嵌され
て配設される。また、パネル30の各辺の下側面には図10
に示すように、ファン31を覆うハウジング32が固定さ
れ、該ハウジング32の下面中央部にはファン31の吸込口
を臨んで開口32a が形成され、床構造内の空調空気が該
開口32a からファン31に吸込まれるようにしてある。な
お、ハウジング32の内側面には吸音材33が貼着され、フ
ァン31やファン31を駆動するモータから発せられる音が
室内4に届かないようにしてある。
【0023】以上により構成した床下配管式空調装置の
空気吹出し装置の作用を、以下に説明する。
【0024】この空気吹出し装置を床面に設置するに
は、図4に示すように、床面の一部を構成しているパネ
ル30に形成された透孔に、前記グリルホルダ20を挿入す
る。この透孔はグリルホルダ20の上側筒部21の外径より
も大きく、フランジ部21a の外径よりも小さい内径に形
成されており、従ってグリルホルダ20を挿入するとフラ
ンジ部21a が該透孔の縁部に係合するようにしてある。
そして、前記ストッパボルト25を締め付ける。この締め
付け動作の初期に、該ストッパボルト25の回動によって
これに螺合しているフック29が旋回し、前記フック室28
a に収容されている咬合部29a が、図4および図6に示
すように、グリルホルダ20の側方に張り出した状態とな
る。さらに、ストッパボルト25を締め付けると、フック
29がストッパボルト25の回動に案内されて上昇して、図
4に示すように、咬合部29a とフランジ部21a とによっ
てパネル30が挾持されることになり、適宜に締め付けれ
ば該グリルホルダ20がパネルに固定された状態となる。
【0025】そして、パネル30に固定されたグリルホル
ダ20の上側筒部21の内部に前記吹出しグリル10を挿入す
れば、該吹出しグリル10がパネル30にセットされた状態
となる。この状態で、図示しない空調装置から床下に空
調空気を供給し、図示しないファンを駆動すれば、空調
空気はファンによって吸込まれて吹出しグリル10の開口
15a〜15hから開口12a〜12hを通って該パネル30が設けら
れた室内に給送される。空調空気が吹出しグリル10を通
過する際には、前記グリル板14a〜14hに案内されるか
ら、吹出しグリル10の中心から斜方向に向って送風され
ることになる。しかも、グリル板14a〜14hには仕切板16
が設けられているから、空調空気は該仕切板16に沿って
吹出しグリル10の裏面で収束されて表面側の開口12a〜1
2hに給送されることになり、ファンから吹出しグリル10
に送り込まれる空調空気を無駄なく室内に送風すること
ができる。
【0026】しかも、吹出しグリル10はグリルホルダ20
に対して回動自在に保持されているから、空調空気の送
風方向を任意に変更することができる。
【0027】そして、上記吹出しグリル10を1枚の例え
ば正方形をしたパネルの四隅に1つずつ配設し、該正方
形のほぼ中央部にファンを配設する。床下に供給された
空調空気は、該ファンを駆動すると吸込まれてそれぞれ
の吹出しグリル10を通って室内に吐出されることにな
る。しかも、該吹出しグリル10は各別に送風方向を変更
することができるから、所望によって風向や風圧を変更
することができる。すなわち、4つの吹出しグリル10の
風向をパネルの中央に向ければ、送風される空調空気は
パネル中央部で干渉して風圧が高められる。また、吹出
しグリル10の1つを所望の方向に向け、他を別の方向に
向けておけば、風圧の小さい送風を受けることができ
る。
【0028】図11ないし図13は4つの吹出しグリル10を
1辺がほぼ250mm の正方形の頂点に配設し、これら吹出
しグリル10の方向を変更して風速の分布を測定した図で
あり、各図の(a)に4つの吹出しグリル10の風向を示
してあり、各図の(b)に風速分布を示してある。ま
た、図14は1つの吹出しグリル10のみを配設した場合の
風速分布を示している。データは、空調空気と室内との
温度差が−7℃、風量が180CMHの場合について取得した
ものである。
【0029】図11には、同図(a)に示すように4つの
吹出しグリル10をパネル30のほぼ中央部に空調空気が送
風されるように配した状態を示している。そして、同図
(b)に示すような風速分布が得られ、同図に示すよう
に、風向はパネル30の中央部からほぼ垂直に上方に向っ
ており、風速0.25mm/秒の送風が床面からほぼ2050mmの
高さで得られている。
【0030】図12には、3つの吹出しグリル10でパネル
30の中央部に送風し、他の1つをパネル30の側方に送風
する場合を示している。この場合には、同図(b)に示
すように、風向はパネル30の上方に送風されるととも
に、側方に指向した吹出しグリル10からは側方に送風さ
れ、側方へ送風された空調空気の風速0.25mm/秒の範囲
が床面からほぼ1000mmの高さで得られる。このため、例
えば椅子に腰掛けた作業者の首部近傍に送風するのに適
した状態が得られる。
【0031】図13には、4つの吹出しグリル10を同一の
方向で、パネル30の側方に送風する場合を示している。
この場合には、同図(b)に示すように、パネル30の側
方に送風され、風速0.25mm/秒の送風が床面からほぼ17
00mmの高さで得られ、例えば立ち作業を行なう者の頭部
近傍に送風されることになる。
【0032】そして、図14に示すように、1つの吹出し
グリル10の場合には、該吹出しグリル10から斜め上方に
向って送風されることになる。また、風速0.25mm/秒の
送風が床面からほぼ1200mmの高さで得られる。
【0033】上述した図11ないし図14に示す風速分布か
ら、風向を任意に調節できるとともに、4つの吹出しグ
リル10を中央部に向けて送風を干渉させると、高い位置
まで送風することができる。
【0034】なお、本実施例では吹出しグリル10を収容
するグリルホルダ20を、フック29などを有する構造とし
て、上方から該グリルホルダ20をパネル30に止着できる
構造として説明したが、このような構造に限らず、吹出
しグリル10を回動自在に保持するものであれば、筒状の
グリルホルダであっても、あるいは吹出しグリル10をパ
ネル30の透孔に直接保持される構造であっても構わな
い。
【0035】また、本実施例では4つの吹出しグリル10
を配した場合の風速分布を示したが、吹出しグリル10は
4つに限らず、複数個配することができる。すなわち、
吹出しグリル10の個数は室内の機器などの配置や空調の
仕様によって設定すればよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る床
下配管式空調装置の空気吹出し装置によれば、斜方向に
送風することができる吹出しグリルを床面の一部を構成
するパネルに対して回動自在に設けたから、送風方向を
任意に変更することができる。このため、室内の機器の
配置などを変更した場合でも、効率のよい空調を行なわ
すことができる。
【0037】また、複数個の吹出しグリルを配設するこ
とにより、風圧を任意に設定でき、さらにこれら吹出し
グリルの送風方向を変更することによって任意の配風態
様を設定することができる。しかも、配風態様は初期の
設定時のみでなく、任意の時に変更することができる。
したがって、常時、作業者の所望に応じて配風させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る空気吹出し装置の吹出しグリル
の平面図である。
【図2】吹出しグリルの断面図で、図1におけるB−B
線に沿って切断して示してある。
【図3】吹出しグリルの裏面図である。
【図4】吹出しグリルを、パネルに止着されたグリルホ
ルダに収容させた状態の断面図である。
【図5】吹出しグリルを、パネルに止着されたグリルホ
ルダに収容させた状態の斜視図で一部を切断して示して
いる。
【図6】グリルホルダの断面図である。
【図7】グリルホルダの平面図である。
【図8】グリルホルダの側面図で、一部を切断して示し
ている。
【図9】この発明に係る空気吹出し装置の平面図であ
る。
【図10】図9におけるC−C線断面図である。
【図11】4つの吹出しグリルをほぼ中央部に送風する
状態に設定して取得した風速分布図であり、(a)に吹
出しグリルの設定状態の平面図を示し、(b)に風速分
布を示している。
【図12】4つの吹出しグリルのうち3つをほぼ中央部
に送風する状態に、他の1つを側方に送風する状態に設
定して取得した風速分布図であり、(a)に吹出しグリ
ルの設定状態の平面図を示し、(b)に風速分布を示し
ている。
【図13】4つの吹出しグリルを側方に送風する状態に
設定して取得した風速分布図であり、(a)に吹出しグ
リルの設定状態の平面図を示し、(b)に風速分布を示
している。
【図14】1つの吹出しグリルの風速分布図であり、
(a)に送風方向を示す平面図を、(b)に風速分布を
示している。
【図15】従来の床下配管式空調装置の空気吹出し装置
の平面図である。
【図16】図15におけるA−A線断面図である。
【図17】床下配管式空調装置の空気吹出し装置の使用
態様を説明する図である。
【符号の説明】
10 吹出しグリル 11 主体 12a〜12h 開口 14a〜14h グリル板 15a〜15h 開口 16 仕切板 20 グリルホルダ 21 上側筒部 22 下側筒部 23 段部 29 フック 30 パネル 31 遠心ファン 32 ハウジング 33 吸音材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床面の一部を構成するパネルの下側面に
    ファンが止着され、該パネルの適宜箇所に該パネルを貫
    通する透孔が形成され、空調装置から床下に供給され上
    記ファンから吐出された空調空気を上記透孔から室内に
    送風する床下配管式空調装置の空気吹出し装置におい
    て、 前記透孔に、該透孔に対して回動自在に吹出しグリルを
    収納させ、 該吹出しグリルに、適宜な肉厚のグリル板を、該吹出し
    グリルの中央部から適宜に偏倚した位置を中心としてほ
    ぼ同心円状に設け、 該グリル板を吹出しグリルの厚さ方向に対して同一の方
    向に傾斜させてあることを特徴とする床下配管式空調装
    置の空気吹出し装置。
  2. 【請求項2】 床面の一部を構成するパネルの下側面に
    ファンが止着され、該パネルの適宜箇所に該パネルを貫
    通する透孔が形成され、空調装置から床下に供給され上
    記ファンから吐出された空調空気を上記透孔から室内に
    送風する床下配管式空調装置の空気吹出し装置におい
    て、 前記透孔に、該透孔に対して回動自在に吹出しグリルを
    収納させ、 該吹出しグリルに、適宜な肉厚のグリル板を、該吹出し
    グリルの中央部から適宜に偏倚した位置を中心としてほ
    ぼ同心円状に設け、 該グリル板を吹出しグリルの厚さ方向に対して同一の方
    向に傾斜させ、 上記吹出しグリルを適宜数配設し、前記ファンをこれら
    吹出しグリルのほぼ中央部に位置させたことを特徴とす
    る床下配管式空調装置の空気吹出し装置。
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