JP2902733B2 - 空気調和機の室外ユニット - Google Patents

空気調和機の室外ユニット

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JP2902733B2 JP14363790A JP14363790A JP2902733B2 JP 2902733 B2 JP2902733 B2 JP 2902733B2 JP 14363790 A JP14363790 A JP 14363790A JP 14363790 A JP14363790 A JP 14363790A JP 2902733 B2 JP2902733 B2 JP 2902733B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、例えば、スプリット型の空気調和機を構成
する室外ユニットに関する。
(従来の技術) 従来、例えば家屋に設置される空気調和機には、互い
に分離した室内ユニットと室外ユニットとを有するスプ
リット型のものがある。そして、第9図〜第12図に示す
ように各種の室外ユニット1、2は、筐体からなる室外
ユニット本体3とこの室外ユニット本体3を家屋の外壁
4に支持する据付架台5、6とを備えている。
これらのうち、第9図および第10図に示すタイプの室
外ユニット1は、例えば一戸建住宅等に多く採用されて
おり、室外ユニット本体3を、外壁4に取付けられた据
付架台5に載置している。
つまり、この室外ユニット1は、据付架台5の壁面取
付ベース7を、外壁4の壁面に沿って設けられた柱8に
固定している。また、室外ユニット1は壁面取付ベース
7に、アーム9、9と室外ユニット本体用取付ベース1
0、10とからなるアングル部材11、11を固定している。
さらに、室外ユニット1は、アングル部材11、11の室
外ユニット本体用取付ベース10、10を、外壁4の壁面か
ら突出させている。そして、室外ユニット1は、室外ユ
ニット本体用取付ベース10、10を室外ユニット本体3の
下側面に沿わせるとともに、室外ユニット本体用取付ベ
ース10、10に室外ユニット本体3を、ボルト・ナット等
の固定具12を介して連結し固定している。
また、第11図および第12図に示すタイプの室外ユニッ
ト2は、例えば集合住宅等に多く採用されており、室外
ユニット本体3を、ベランダの屋根部13に取付けられた
据付架台6によって吊下げている。
つまり、この室外ユニット2は、据吊架台6の壁面取
付ベース14…を屋根部13の壁面に固定している。また、
室外ユニット1は、壁面取付ベース14…にアーム15、15
の端部を連結しており、さらに、アーム15、15の間に室
外ユニット取付ベース16、16を架設している。さらに、
室外ユニット2は室外ユニット本体3を、屋根部13の壁
面から突出したアーム15、15により支持するとともに、
室外ユニット取付ベース16、16に連結し固定している。
また、これらのような従来の室外ユニット1、2は、
第13図に示すように、室外ユニット本体3の背面と外壁
4との間に一定の値Aの隙間3aを設けている。そして、
図中に矢印B、Bで示すように、室外ユニット本体3の
背面および一部の側面から熱交換空気の吸込みを行い、
室外ユニット本体3の正面から熱交換空気の吹出しを行
っている。
ここで、第13図中の符号17は室外側熱交換器、符号18
は圧縮機、符号19はプロペラファン、そして、符号20は
ファンモータをそれぞれ示している。
(発明が解決しようとする課題) ところで、上述のような従来の室外ユニット1、2に
は、以下のような不具合がある。
すなわち、第9図および第10図に示すタイプの室外ユ
ニット1では、アングル部材11、11が室外ユニット本体
3よりも外側に突出するため、アングル部材11、11が外
観を損なうことや人体に接触すること等がある。
また、公団住宅においては室外ユニット2の設置場所
がベランダ中央に指定されているが、第11図および第12
図に示すタイプの室外ユニット2では、室外ユニット2
が消防法における避難路に位置してしまう。
また、第11図および第12図に示すタイプの室外ユニッ
ト2では、アーム15、15が邪魔となりメンテナンスがし
づらかった。
さらに、近年、住宅の密集化や集合化が進んでおり、
さらに、空気調和機を一部屋に一台ずつ設置することが
行われている。そして、室外ユニット1、2には、狭い
場所に設置できることが要求されている。
そして、空気調和機の台数が増加するに従い、メンテ
ナンスの容易さも要求される。
本発明の目的とするところは、外観に優れメンテナン
スが容易であり、狭い場所に設置できるとともに、設置
場所を自由に選択することが可能な空気調和機の室外ユ
ニットを提供することにある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段および作用) 上記目的を達成するために本発明は、匡体からなるキ
ャビネット内に送風機および室外側熱交換器を収納して
なりキャビネットの上部および左右の側面に空気の吸込
口を配置し、上記キャビネットの正面に吹出口を配置
し、上記吸込口から被熱交換空気の吸込みを行うととも
に、上記吹出口から熱交換空気の吹出しを行う構成の室
外ユニット本体と、 断面略L字形に成形され、家屋の外壁面に接合し固定
する固定部と、この固定部の下縁部から壁面に対して略
垂直に突出する覆い部を有し、上記室外ユニット本体の
背面を上記固定部に密着支持させるとともに上記キャビ
ネットの下側面を覆い部で覆う構成の据付板とを具備し
たことにある。
こうすることによって本発明は、室外ユニットの外観
を向上するとともに、室外ユニットを容易にメンテナン
スできるようにし、さらに、室外ユニットを狭い場所に
自由に設置できるようにしたことにある。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を第1図〜第6図に基づいて
説明する。なお、従来の技術の項で説明したものと重複
するものについては同一番号を付し、その説明は省略す
る。
第1図〜第6図は本発明の一実施例を示すもので、各
図中の符号21は空気調和機を構成する室外ユニットを示
している。そして、この室外ユニット21は、室外ユニッ
ト本体22と据付板23とを有しており、例えば一戸建家屋
22の二階部分の外壁4等に設置されている。
上記室外ユニット本体22は、筐体からなるキャビネッ
ト24内に室外側熱交換器25、ツインロータリ式の圧縮機
26、送風機としてのプロペラファン19、および、このプ
ロペラファン19を回転駆動するファンモータ20等を収納
している。さらに、室外ユニット本体22は、第3図中に
示すように、室外側熱交換器25の形状を例えば円弧状等
に湾曲した形状に設定されている。そして、室外ユニッ
ト本体22は、室外側熱交換器25の中央部をキャビネット
24の背面側に位置させるとともに、室外側熱交換器25の
左右の両端部をキャビネット24の正面側へ向けて延ばし
ている。
また、室外ユニット本体22は、プロペラファン19をキ
ャビネット24の中央部正面側の部位に配置しており、さ
らに、このプロペラファン19を、プロペラファン19の後
側に位置する室外側熱交換器25によって囲っている。そ
して、室外ユニット本体22は、圧縮機26をキャビネット
24の例えば左(第3図における右側)端部に配置すると
ともに、室外側熱交換器25の左後側に位置させている。
さらに、室外ユニット本体22は、キャビネット24の上
側面27に上側吸込口28…、28…を開口しており、キャビ
ネット24の下側面29に下側吸込口30…、30…を開口して
いる。そして、室外ユニット本体22は、上側吸込口28
…、28…、および、下側吸込口30…、30…を、各側面2
7、29の左右方向両端部に配置しており、室外側熱交換
器25よりも背面側に位置させている。さらに、室外ユニ
ット本体22は各吸込口28…、30…を、キャピネット24の
左右方向(および前後方向)に対して傾けている。
また、室外ユニット本体22は、キャビネット24の左右
の側面31、32にもそれぞれ吸込口33…、34…を開口して
いる。そして、吸込口33…、34…を各側面31、32の略全
体に亘って配設するとともに、各吸込口33…、34…を前
後に略水平に延ばし互いに平行に並べている。
そして、室外ユニット本体22は、プロペラファン19を
回転させて上記各吸込口28…、30…、33…、34…からキ
ャビネット24内へ被熱交換空気を吸込む。そして、室外
熱交換器25を通過した熱交換空気を、第1図および第3
図中に矢印C、Dで示すように、キャビネット24の正面
に配置されキャビネット24の正面の略全体を占める吹出
口35から流出させる。
一方、据付板23は例えば断面略L時形に成形されてお
り、外壁4の壁面4aに固定される固定部36およびこの固
定部36の下縁部から壁面4aに対して略垂直に突出する覆
い部37を有している。そして、据付板23は、覆い部37の
大きさを室外ユニット本体22の下面29の大きさと略等し
く設定されている。
また、据付板23は、固定部36に適宜配設された複数の
固定孔38…を開口している。さらに、据付板23は固定部
36に、その基端側を前方へ突出させるとともに先端側を
上向きに延ばすフック39、39を有している。また、据付
板23は覆い部37に、室外ユニット本体22の下側吸込口と
連通する複数の吹出孔40…を開口している。そして、据
付板23は、第5図に示すように、固定孔38…に差込まれ
て外壁4にねじ込まれた固定ねじ41…によって、外壁4
に固定されている。
さらに、据付板23は、室外ユニット本体22をフック3
9、39に係止させて支持している。つまり、据付板23
は、第2図および第4図〜第6図に示すように、フック
39、39を、キャビネット24の背面に開口しキャビネット
24の左右方向を長手方向とする矩形状の係止孔42に差込
んでいる。そして、据付板23は、フック39、39をキャビ
ネット24の内側に入込ませている。
なお、上記固定ねじ41…の頭部41a…は、キャビネッ
ト24の背面を構成するL型背面部材43に形成された透孔
44…の内側に入込んでいる。
また、第5図において、据付板23aはその略全体を平
板状に成形されている。
すなわち、上述のような室外ユニット21は室外ユニッ
ト本体22を、据付板23を介して外壁4に据付けているか
ら、例えば第7図および第8図に示すように、室外ユニ
ット本体22を外壁4に密着させることができる。そし
て、室外ユニット本体22を外壁4の壁面4aから突出させ
ることなく外壁4に据付けることができる。
また、キャビネット24の上下および左右の側面27、2
9、31、32から被熱交換空気の吸込みを行うとともに、
キャビネット24の正面から被熱交換空気の吹出しを行っ
ているので、室外ユニット本体22を外壁4に密着させて
も、被熱交換空気の流通が妨げられるということがな
い。
また、室外ユニット本体22を外壁4に密着させても被
熱交換空気を十分に流通させることができるので、室外
ユニット本体22と外壁4との間の隙間を設ける必要がな
くなり、室外ユニット21を狭いスペースに設置すること
ができる。このため、据付場所に関する制限が少なくな
り、設置場所をより多くの場所に選択できる。そして、
例えば、家屋を建て終えた後に取付けられる後付けタイ
プの空気調和機等に利用することが可能である。
ここで、第7図は、室外ユニット21を例えば一戸建て
の二階部分の外壁に設置した据付例を示している。ま
た、第8図は、室外ユニット21を例えば集合住宅の外側
壁4bに設置した据付例を示している。
さらに、室外ユニット本体22を外壁4に密着させてい
るので、室外ユニット本体22を家屋に容易に一体化させ
ることができ、室外ユニット本体22と外壁4との違和感
を少なくすることができる。そして、室外ユニット22の
据付後の美観が向上する。
さらに、据付板23に覆い部37を設けているので、覆い
部37によって室外ユニット22の下面32を隠すことができ
る。そして、室外ユニット本体24の下面29の汚れや各種
の孔、および段差等を露出させることがない。つまり、
覆い部37を化粧カバーとして利用することができ、室外
ユニット21の外観を向上させることができる。
また、上述の室外ユニット22には、室外ユニット本体
22から前方或いは側方等へ突出するものがない。さら
に、第8図に示すように、集合住宅の外側壁4bに室外ユ
ニット本体22を設置することが可能である。したがっ
て、突出物と人との接触を防止することができ、安全性
が向上する。
また、設置場所を任意に選択できるので、室外ユニッ
ト21を公団住宅等に設置する場合、その設置場所を、消
防法における避難路を避けて設定することができる。さ
らに、例えば室外ユニット本体22を据付けたままの状態
でメンテナンスすることも可能である。
なお、本発明は、要旨を逸脱しない範囲で種々に変形
することが可能である。
[発明の効果] 以上説明したように本発明は、筐体からなるキャビネ
ット内に送風機および室外側熱交換器を収納してなりキ
ャビネットの上下および左右の側面から被熱交換空気の
吸込みを行うとともにキャビネットの正面から熱交換空
気の吹出しを行う室外ユニット本体と、家屋の外壁面に
固定され室外ユニット本体を係止させて支持するととも
にキャビネットの下側面を覆う覆い部を有する据付板と
を備えたものである。
したがって本発明は、室外ユニットの外観を向上する
とともに、室外ユニットを容易にメンテナンスでき、さ
らに、室外ユニットを狭い場所に自由に設置できるとい
う効果がある。また、覆い部には外観を向上させる効果
の他に、室外ユニット本体から滴下した雨水等が直接下
方に落下することを防止する効果や据付強度を向上させ
る効果もある。さらに、キャビネットの上部および左右
の側面に空気の吸込口を配置することで、室外ユニット
を壁面に密着させた場合であっても十分な被熱交換空気
の導入を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図は本発明の一実施例を示すもので、第1
図は側断面図、第2図は室外ユニットを拡大して示す同
じく側断面図、第3図は平断面図、第4図は室外ユニッ
ト本体と据付板との分離した状態を示す斜視図、第5図
は据付板の周辺部を示す側断面図、第6図は室外ユニッ
ト本体の背面側からの斜視図、第7図および第8図は据
付例を示す同じく斜視図、第9図〜第13図は従来例を示
すもので、第9図は斜視図、第10図は据付架台の分解斜
視図、第11図は異なるタイプの室外ユニットの斜視図、
第12図は同じく異なるタイプの据付架台の分解斜視図、
第13図は室外ユニット本体と外壁との間隔を示す説明図
である。 4a……外壁面、19……プロペラファン(送風機)、21…
…室外ユニット、22……室外ユニット本体、23……据付
板、24……キャビネット、37……覆い部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】匡体からなるキャビネット内に送風機およ
    び室外側熱交換器を収納してなり上記キャビネットの上
    部および左右の側面に空気に吸込口を配置し、上記キャ
    ビネットの正面に吹出口を配置し、上記吸込口から被熱
    交換空気に吸込みを行うとともに、上記吹出口から熱交
    換空気の吹出しを行う構成の室外ユニット本体と、 断面略L字形に成形され、家屋の外壁面に接合し固定す
    る固定部と、この固定部の下縁部から壁面に対して略垂
    直に突出する覆い部を有し、上記室外ユニット本体の背
    面を上記固定部に密着支持させるとともに上記キャビネ
    ットの下側面を覆い部で覆う構成の据付板とを具備した
    空気調和機の室外ユニット。
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