JPH05331582A - 粗面化用アルミニウム合金展伸材およびその製造方法 - Google Patents

粗面化用アルミニウム合金展伸材およびその製造方法

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JPH05331582A
JPH05331582A JP16691192A JP16691192A JPH05331582A JP H05331582 A JPH05331582 A JP H05331582A JP 16691192 A JP16691192 A JP 16691192A JP 16691192 A JP16691192 A JP 16691192A JP H05331582 A JPH05331582 A JP H05331582A
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roughening
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アルカリエッチングによる化学的粗面化処理
によって、鋭いピットを有しかつ微細で均一な粗面が得
られようなAl合金展伸材を提供する。 【構成】 Mn1.5%を越え3%以下、Si≦0.3
%、Fe≦0.3%、残部実質的にAlよりなる。さら
にMn/Siの比を5以上とする。そしてまた、Mg
0.05〜5%を含有しても良い。またAl6 Mn析出
物および/またはFe/(Fe+Mn)≦0.5のAl
6 (MnFe)析出物が、0.01〜3μmで1×10
5 /mm2 以上分散している。製造方法としては、鋳造後
の任意の段階で、300〜600℃×0.5〜24時間
の析出処理を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、表面に粗面化処理を
施して用いられるアルミニウム合金展伸材に関するもの
であり、特にアルカリエッチングによる粗面化処理を施
して使用されるアルミニウム合金展伸材およびその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム合金展伸材の用途によって
は、表面に均一かつ微細な凹凸を付与する処理、すなわ
ち粗面化処理を施す必要がある場合がある。例えば建材
など、塗装を施して用いられる用途や、複合板あるいは
プリント基板など、接着を必要とする用途においては、
下地表面に対するアンカー効果によって塗膜や接着剤層
の密着性を高めるため、塗装前あるいは接着前の下地処
理として粗面化処理を施すことが多い。また光学部品や
電子部品等の用途においては、光沢を持たないことが要
求される場合があり、このような場合には表面の無反射
化、ツヤ消しのために粗面化処理を施すことがある。さ
らに印刷版用PS板の如く、表面に機能性皮膜を形成し
て使用する場合、その機能の向上や下地表面積拡大など
のために粗面化処理を施すことがある。
【0003】従来このように粗面化処理を施して使用す
る用途には、主としてJIS 1100合金あるいは5
052合金が多かった。
【0004】ところで前述のような粗面化のための方法
は、次のA,B,Cの三つの方法に大別される。
【0005】A:機械的粗面化法 表面に物理的、機械的に凹凸を形成する方法であって、
ショットブラスト法、ヘアライン加工、メカニカルグレ
イニング法、ロール粗面化法などがある。
【0006】B:化学的粗面化法 表面を化学的にエッチングしてピットを形成する方法で
あって、HCl系エッチング液、酸性弗化アンモニウム
系エッチング液、燐酸系エッチング液などの酸性エッチ
ング液を用いてエッチングする方法と、NaF系エッチ
ング液、NaOH系エッチング液などのアルカリ性エッ
チング液を用いてエッチングする方法とに分けられる。
【0007】C:電気化学的粗面化法 HCl系電解浴、HNO3 系電解浴などを用いて、交
流、直流もしくはその複合波形によって表面を電気分解
させて粗面化する方法である。
【0008】これらの粗面化法のうち、Aの機械的粗面
化法においては、均一な粗面を安定して形成することは
困難であり、また量産性に問題があるとともに、最終工
程での洗浄が必要となるなどの問題があるほか、コスト
が高くならざるを得ないという問題がある。一方Bの化
学的粗面化法は、一般に低コストで量産性も優れている
長所を有する。そしてこの化学的粗面化方法のうち、酸
性エッチング液による方法では、深く微細なピットを形
成することができるものの、ピットの均一性に欠け、ま
たエッチング面が鋭利となって凸部が脱落してしまうお
それがある。また化学的粗面化法のうち、アルカリ性エ
ッチング液による方法では、均一で滑らかな凹凸は形成
できるが、従来のアルミニウム合金展伸材では、ピット
が浅くて大きく、微細な粗面が得難い問題があった。さ
らにCの電気化学的粗面化法においては、浴と電解条件
を適切に選択すれば、比較的良好な粗面を得ることはで
きるが、設備コスト、ランニングコストが嵩み、また対
象材がコイルもしくは小型のものに限られてしまう問題
もある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述のように従来の粗
面化方法にはそれぞれ一長一短があったが、これらのう
ちでも特にコストおよび量産性を考慮すれば、化学的粗
面化法が有利と考えられる。そして化学的粗面化法のう
ちでも、アルカリ性エッチング液による方法(アルカリ
エッチング)は、ピットの均一性の点で優れているか
ら、このアルカリエッチングによる粗面化法によって微
細かつ鋭いピットを形成することが可能となれば、コス
ト、量産性のみならず、得られる粗面性状の点でも有利
となると考えられる。しかしながら既に述べたように、
従来の一般的なアルミニウム合金展伸材では、アルカリ
エッチングを施した場合、ピットは浅くかつ大きくなら
ざるを得ず、そのため充分に粗面化されるとは言い難
く、塗膜や接着剤の密着性を高めるなどの粗面化の目的
には充分に応えることができなかったのが実情である。
【0010】この発明は以上の事情を背景としてなされ
たもので、アルカリエッチングによる化学的粗面化処理
を施すにあたって、微細でかつ鋭利なピットを均一かつ
密に形成することができ、これによって粗面として優れ
た性能を有する粗面化面が得られるようなアルミニウム
合金展伸材を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願発明者等は前述の目
的を達成するべき鋭意実験・検討を重ねた結果、Al−
Mn系(もしくはAl−Mn−Mg系)の合金における
各成分量を適切に調整し、さらにはMn/Si比を適切
に調整することによって、Mn系析出物の種類を適切に
調整し、またそれに加えて析出物のサイズと密度を適切
に調整することによって、アルカリエッチングによる粗
面化性の良好なアルミニウム合金展伸材が得られること
を見出し、この発明をなすに至った。
【0012】具体的には、請求項1の発明のアルミニウ
合金展伸材は、Mn1.5wt%を越え3wt%以下を含有
し、かつSiが0.3wt%以下、Feが0.3wt%以下
にそれぞれ規制され、残部がAlおよび不可避的不純物
よりなることを特徴とするものである。
【0013】また請求項2の発明のアルミニウム合金展
伸材は、請求項1で規定した成分のうち、特にMn,S
iについて、Mn(wt%)/Si(wt%)の比を10以
上としたものである。
【0014】また請求項3の発明のアルミニウム合金展
伸材は、請求項1の発明で規定した各成分のほか、さら
にMg0.05〜5wt%を含有するものである。
【0015】さらに請求項4の発明のアルミニウム合金
展伸材は、析出物(Mn系金属間化合物析出物)につい
て規定したものであって、請求項1もしくは請求項2ま
たは請求項3に記載のアルミニウム合金展伸材におい
て、Mn系金属間化合物析出物として、Al6 Mn析出
物、および/またはFe(wt%)/{Fe(wt%)+M
n(wt%)}の比が0.5以下のAl6 (MnFe)析
出物が、0.01〜3μmのサイズでかつ1×105
/mm2 以上の分布密度で分散していることを特徴とする
ものである。
【0016】そしてまた請求項5の発明は、アルカリエ
ッチングによる粗面化性に優れたアルミニウム合金展伸
材を製造する方法について規定したものであって、Mn
1.5wt%を越え3wt%以下を含有し、かつSiが0.
3wt%以下、Feが0.3wt%以下にそれぞれ規制さ
れ、しかもMn(wt%)/Si(wt%)の比が10以上
であり、さらに必要に応じてMg0.05〜5wt%を含
有し、残部がAlおよび不可避的不純物よりなる合金を
鋳造し、さらに熱間加工および/または冷間加工を施し
て所定の板厚の展伸材とするにあたり、前記鋳造の後、
もしくは熱間加工の後、または冷間加工の中途もしくは
後に、300〜600℃の温度に0.5〜24時間加熱
して、Mn系金属間化合物析出物として、Al6 Mn析
出物、および/またはFe(wt%)/{Fe(wt%)+
Mn(wt%)}の比が0.5以下のAl6 (MnFe)
析出物が、0.01〜3μmのサイズでかつ1×105
個/mm2 以上の分布密度で分散している展伸材を得るこ
とを特徴とするものである。
【0017】
【作用】アルミニウム合金展伸材におけるアルカリエッ
チングによる化学的粗面化処理後の粗面性状に対して
は、Mn系金属間化合物析出物の種類が大きな影響を及
ぼす。したがって適切なMn系金属間化合物析出物が得
られるように、各合金成分元素の含有量を適切に設定
し、さらには各合金元素の含有量の比を適切に設定する
ことによって、アルカリエッチングによる粗面化性を著
しく向上させることができる。
【0018】アルミニウム合金におけるMn系金属間化
合物析出物としては、一般にAl6Mn、Al6 (Mn
Fe)、αAlMn(Fe)Si、さらにはそれらにC
r,Ti等が微量固溶したものなどがある。これらのM
n系析出物のうち、Al6 MnおよびAl6 (MnF
e)はアルカリエッチングによる粗面化に関係し、特に
Al6 Mnは良好な粗面を得るに寄与するが、Al
6 (MnFe)は、後述するようにその金属間化合物中
のFe量によってはアルカリエッチングによる粗面化後
の粗面性状が悪くなることがある。さらにαAlMn
(Fe)Siは、アルカリエッチングによる粗面化に寄
与しない。したがってMn系析出物のうちでも特にAl
6 Mn系析出物を析出させる一方、αAlMn(Fe)
Siは析出させず、さらにAl6 (MnFe)が析出さ
れる場合にはそのFe量を規制する必要がある。
【0019】このようなMn系析出物の種類とアルカリ
エッチングによる粗面化性との関係についてさらに詳細
に説明する。
【0020】本発明者等の詳細な実験・検討によれば、
Mn系の金属間化合物析出物のうち、特にAl6 Mnお
よびAl6 (MnFe)は苛性ソーダ等のアルカリエッ
チング液によって金属間化合物そのものが溶解し、ピッ
トを生成することが判明した。この点については、従来
は、Al6 Mn相は苛性ソーダ等のアルカリエッチング
液に対してカソーディックであり、そのため金属間化合
物の周辺のマトリックスが溶解してピットが形成される
との考え方があったが、このような従来の考え方は誤り
であり、前述のように金属間化合物そのものが溶解して
ピットとなることを新規に見出した。これは、後述する
実施例1における合金No. 1の圧延材について軽度のア
ルカリエッチングを施した状態の表面の組織写真(図
1)からも裏付けられる。すなわち図1は、実施例1の
合金No. 1の材料について、実施例1と同様な条件で得
られた圧延材につき、表面研磨後に5%NaOH水溶液
により60℃で10秒間エッチングした後の表面を示す
ものであり、この表面には粗大粒子としてAl6 Mn晶
出物が、また微細な粒子としてAl6 Mn析出物が分散
していたが、これらの晶出物、析出物が溶解してピット
となっている様子が示されている。ここで、Al6 Mn
晶出物の一部は反応により黒色となって残っているが、
晶出物自体が溶解してその輪郭に相当する明確な形状の
ピットが生成されていることが判る。なお黒色に反応し
て残った晶出物も、さらにエッチングを進行させれば溶
解除去される。ここで、晶出物周辺が溶解した痕跡は見
受けられず、したがって従来の考え方が誤りであること
が確認された。
【0021】Al6 Mnの析出物についても、晶出物と
比べれば格段に小さいが、晶出物と同様にその析出物自
体が溶解してピットとなっていることが判る。実際の粗
面化においては粗大なAl6 Mn晶出物よりも微細なA
6 Mn析出物が重要であり、微細でかつ均一に分散す
るAl6 Mn析出物が溶解することによって、微細で鋭
いピットを均一にかつ密に生ぜしめることができるので
ある。
【0022】一方Al6 (MnFe)はその金属間化合
物を構成する各元素のうち特にFeの割合が多くなれ
ば、アルカリエッチング液に対してカソーディックとな
り、アルカリエッチング液により溶解し難くなって粗面
化処理性が悪くなる。具体的には、Al6 (MnFe)
化合物中のFe(wt%)/{Fe(wt%)+Mn(wt
%)}の比が0.5を越えればAl6 (MnFe)析出
物がアルカリエッチング液により溶解され難くなるか
ら、上記の比の値を0.5以下に規制することが好まし
い。そしてこのようにAl6 (MnFe)化合物のFe
量を調整するためには、合金全体としてMn(wt%)/
Fe(wt%)の比が5以上となるように規制する必要が
あるが、この発明の場合Mnを1.5wt%超としかつF
eを0.3wt%以下に規制することによって、Mn(wt
%)/Fe(wt%)の比は常に0.5以下の条件を満た
すことができる。
【0023】さらに、αAlMn(Fe)Siは苛性ソ
ーダ等のアルカリエッチング液によって溶解せず、した
がってピットを形成しないから、粗面化に対し効果がな
いばかりか、むしろαAlMn(Fe)Siが存在すれ
ば、均一かつ微細な粗面を形成するに悪影響を及ぼす。
すなわちαAlMn(Fe)SiはAlマトリックスよ
りカソーディックとなって、それ自体溶解しないばかり
か、むしろその周辺のアルミニウムマトリックスが腐食
されてしまい、そのため目的とする鋭いピットが得られ
なくなる。このαAlMn(Fe)Siの析出は、合金
中のSi量、およびMn量とSi量との比に関係するか
ら、この発明では後に説明するように合金中のSi量を
0.3wt%以下に規制し、さらにはMn(wt%)/Si
(wt%)の比を10以上に規制している。
【0024】さらにアルカリエッチングによる粗面化処
理後の粗面性状には、Mn系析出物(特にAl6 Mn析
出物と、Fe/(Fe+Mn)の原子比が0.5以下の
Al6 (MnFe)析出物)のサイズおよび分布密度も
影響する。これらのMn系析出物のサイズが0.01μ
m未満では、析出物が小さ過ぎてピットとならず、3μ
mを越えればピットが大き過ぎて、均一かつ微細な粗面
が得られない。またこれらのMn系析出物の分布密度が
1×105 個/mm2 未満では、ピットがまばらで粗面化
が不充分となる。したがって請求項4の発明において、
粗面化に関係するMn系析出物、すなわちAl6 Mn析
出物と、Fe(wt%)/{Fe(wt%)+Mn(wt
%)}が0.5以下のAl6 (MnFe)析出物のサイ
ズを0.01〜3μmの範囲内、分布密度を1×105
個/mm2 以上と規定した。
【0025】さらにこの発明における合金成分組成の限
定理由について説明する。
【0026】Mn:Mnは、アルカリエッチングによっ
て微細かつ均一な粗面を形成するに寄与するAl6 Mn
析出物を析出させるに不可欠な元素である。Mn量が
1.5wt%以下ではAl6 Mn析出物の析出量が不充分
となることがあり、そのため粗面化も不充分となること
がある。またMn量が1.5wt%以下の場合、Fe量に
よっては前述のMn(wt%)/Fe(wt%)の比が5未
満となって、Al6 (MnFe)析出物のFe(wt%)
/{Fe(wt%)+Mn(wt%)}の割合が0.5を越
え、良好な粗面が得られなくなることがある。一方Mn
が3wt%を越えれば、粗面化性は良好であるが、鋳造時
において粗大な金属間化合物が生成しやすくなるととも
に鋳造性が悪化し、特にMgを共存する場合にその傾向
が著しくなる。したがってMn量は1.5wt%を越え3
wt%以下の範囲内とした。
【0027】Si:SiはMnと共存してαAlMn
(Fe)Si析出物を生成する。このαAlMn(F
e)Si相は、既に述べたように苛性ソーダ等のアルカ
リエッチング液に対して溶解しないため、Alマトリッ
クスよりカソーディックとなり、そのため析出物周辺の
Alマトリックスが侵食され、目的とする鋭いピットが
得られない。したがってαAlMn(Fe)Si析出物
の析出を抑制するため、Si量は可及的に少ないことが
好ましい。具体的には、この発明のようにMn量が1.
5wt%を越え3wt%以下の場合、Si量が0.3%を越
えればアルカリエッチングによる粗面化性が悪くなるか
ら、Si量は0.3wt%以下に規制することとした。な
おSi量は、この範囲内でも特に0.2wt%以下、さら
には0.1wt%以下とすることが好ましい。またαAl
Mn(Fe)Si析出物の析出を抑制するためには、合
金全体のFe(wt%)/Si(wt%)の比も重要であ
り、その比が10以上となるように規制することによっ
てαAlMn(Fe)Si析出物の析出を抑制し、アル
カリエッチングにより良好な粗面を得ることができる。
【0028】Fe:Feは、Al6 Mn中においてMn
と一部置換される状態でAl6 (MnFe)として存在
する。このAl6 (MnFe)相は、アルカリエッチン
グ液により溶解されるが、Fe含有量が増加するにした
がって苛性ソーダ等のアルカリエッチング液に対してカ
ソーディックとなる。その傾向は既に述べたようにAl
6 (MnFe)中のFe(wt%)/{Fe(wt%)+M
n(wt%)}の比が0.5を越えれば顕著となって、苛
性ソーダ系のアルカリエッチング液によるエッチング性
が弱くなり、目的とする鋭く微細でしかも均一なピット
が生成され難くなる。したがってAl6 (MnFe)中
のFe(wt%)/{Fe(wt%)+Mn(wt%)}の比
が0.5以下となるように制御することが好ましいが、
そのためにはFeの絶対量を0.3wt%以下、好ましく
は0.1wt%以下に規制する必要がある。
【0029】Mg:Mgは強度を向上させるために有効
であるばかりでなく、Al6 Mnの析出を促進してアル
カリエッチングによる粗面化性を良好にするのに寄与す
る。そこでこの発明のアルミニウム合金展伸材において
は、Mgを必要に応じて積極添加する。Mgを積極的に
添加する場合、0.05wt%未満では上述の効果が充分
に得られず、一方5wt%を越えれば鋳造性が悪化するか
ら、Mg積極添加の場合の添加量は0.05〜5wt%の
範囲内とする。なお0.05wt%未満のMgは、積極添
加しない場合でも不可避的不純物として含有されるのが
通常である。
【0030】以上の各元素のほかは、基本的にはAlお
よび不可避的不純物とすれば良いが、Cr,Zr,Vは
それぞれ0.3wt%までは添加してもこの発明の効果に
本質的な影響は与えないから、それぞれ0.3wt%まで
は許容される。これらの元素が0.3wt%を越えれば粗
大金属間化合物が生成されて好ましくなくなる。また一
般のAl合金においては、鋳塊結晶組織を微細化して圧
延板のキメ、ストリークスを防止するため、少量のTi
を単独で、または微量のBと組合せて添加することがあ
るが、この発明のアルミニウム合金展伸材においても
0.15wt%以下のTiを単独でまたは100ppm 以下
のBと組合せて添加することは許容される。Tiが0.
15wt%を越えればTiAl3 粗大金属間化合物が生成
されて不適当となり、またBが100ppm を越えればB
の添加効果が飽和するとともに、粗大TiB2 粒子によ
る線状欠陥が発生して不適当となる。さらに、Mgを添
加した場合、鋳造時に溶湯が酸化しやすくなるが、その
場合の溶湯酸化防止のためにBeを添加することが一般
に行なわれており、この発明のアルミニウム合金展伸材
においても微量のBeの添加は他の性能に悪影響を及ぼ
すことはなく、したがってMgの添加の場合に微量のB
eを添加しても良い。この場合のBe添加量は500pp
m 以下が一般的である。そのほか、Cuは1.0wt%以
下、Znは2.0wt%以下であればこの発明の効果に特
に悪影響を及ぼすことはなく、したがってCu1.0wt
%以下、Zn2.0wt%以下の含有は許容される。
【0031】次にこの発明のアルミニウム合金展伸材の
製造方法について説明する。
【0032】先ず前述のような成分組成の合金を常法に
従って鋳造する。鋳造法としては、DC鋳造(半連続鋳
造法)でも、薄板連続鋳造法(連続鋳造圧延法)でも良
い。DC鋳造法では、Mn含有量が多い場合に、特にM
gが共存していれば粗大金属間化合物が生成されやす
く、そのため粗面化性に悪影響を与えるとともに、鋳造
性が悪化することも予想される。一方薄板連続鋳造法の
場合は、急速冷却されるため粗大金属間化合物が生成さ
れにくい。したがってMn含有量が多く、かつMgを含
有する場合は、薄板連続鋳造法を適用することが好まし
い。具体的には、Mnが2wt%を越えかつMgが3wt%
を越える場合は、薄板連続鋳造法を適用することが好ま
しい。
【0033】DC鋳造により得られた鋳塊に対しては、
必要に応じて均質化処理を行なってから熱間圧延し、さ
らに必要に応じて冷間圧延を施して所定の板厚の圧延板
とするのが通常であり、また熱間鍛造や熱間押出を行な
うこともある。一方薄板連続鋳造法により得られた鋳造
板に対しては、必要に応じて均質化処理を行なってから
冷間圧延を施して所定の板厚の圧延板とするのが通常で
ある。この発明の方法の場合は、鋳造後のこれらのいず
れかの段階で、鋳造時に固溶されたMnを既に述べたよ
うなサイズ、分布密度に分散析出させるために、加熱処
理(析出処理)を行なう必要がある。すなわち鋳造後の
段階で、あるいは鋳造後に熱間圧延や熱間鍛造、熱間押
出等の熱間加工を行なう場合にはその熱間加工後の段階
で、さらには冷間圧延等の冷間加工を行なう場合には冷
間加工の中途もしくは後に析出処理を行なえば良い。
【0034】この析出処理は、300〜600℃の範囲
内の温度に0.5〜24時間加熱すれば良い。析出処理
の温度が300℃未満ではMn系析出物の析出が不充分
となり、一方600℃を越えれば一旦析出したMn系の
析出物の再固溶が生じて析出量が不足し、アルカリエッ
チングによる粗面化性が悪くなる。また析出処理の加熱
時間が0.5時間未満ではMn系析出物の析出が不充分
となり、一方24時間を越えても析出は飽和し、経済的
に無駄となるだけである。
【0035】なおこのような析出処理は、析出の目的だ
けで独立して行なっても良いが、通常は他の熱処理と兼
ねて行なうことが便利である。すなわち鋳造後に均質化
処理を行なう場合にはその均質化処理と兼ねて行なうこ
とができ、また鋳造後に熱間加工を行なう場合にはその
熱間加工のための加熱と兼ねて行なうことができ、さら
に熱間加工と冷間加工との間や冷間加工の中途において
中間焼鈍を行なう場合、あるいは冷間加工後に最終焼鈍
を行なう場合には、その中間焼鈍もしくは最終焼鈍と兼
ねて行なっても良い。いずれの場合も前述のような条件
の範囲内でこれらの処理を行なうことによって、析出処
理の目的は達成される。
【0036】以上のようにして得られたこの発明のアル
ミニウム合金展伸材は、アルカリエッチングによる粗面
化処理を施して用いる用途に適用される。このアルカリ
エッチングによる粗面化処理は、常法に従って行なえば
良く、苛性ソーダ等の通常のアルカリエッチング液によ
ってピットが鋭くしかも均一で微細な粗面を有する材料
を得ることができる。なおこの発明のアルミニウム合金
展伸材は、アルカリエッチングにより微細でかつ鋭いピ
ットが均一に形成されることが特徴であるが、粗面化の
目的によっては、比較的大きいピットと微細なピットと
を複合した形状の粗面が求められることもあり、その場
合にはショットブラストやメカニカルブラッシング等の
機械的粗面化処理あるいはアルカリエッチング液以外の
塩化第2鉄溶液等のエッチング液による化学的粗面化処
理を予め施して粗大なピットを形成しておき、その後ア
ルカリエッチングを行なって微細なピットを形成すれば
良い。
【0037】なおまた以上のところでは展伸材について
のみ説明したが、ダイカスト材や金型鋳造材などの鋳造
材の場合にも、前述のような条件の析出処理を行なって
アルカリエッチングによる良好な粗面化性を得ることは
可能である。
【0038】
【実施例】
実施例1:表1に示される合金No. 1〜No. 5の各合金
をDC鋳造法によって450mm×1200mm×4000
mmのスラブに鋳造した。得られた各スラブを、450℃
で2時間加熱してから熱間圧延を開始して、4mm厚まで
熱間圧延を施した。次いで2mm厚まで冷間圧延を施して
から、400℃で2時間の中間焼鈍を施し、さらに冷間
圧延を施して板厚1.5mmとした。
【0039】得られた各圧延板に対し、アルカリエッチ
ングによる粗面化処理として、10%NaOH水溶液に
より60℃で3分間エッチングし、水洗後硝酸でデスマ
ットした。各板の表面の光沢度を測定するとともに、ハ
ンターの色差式(JIS Z8730参照)による明度
指数Lを測定し、また平均のピット径を走査型電子顕微
鏡によって調べた。その結果を表2に示す。なおここ
で、明度指数のL値は、その値が大きいほど白色に近
い。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】表2から、この発明の成分組成範囲内、成
分比範囲内の合金No. 1、No. 2の合金の圧延材の場合
は、いずれも苛性ソーダによるエッチング後の表面のピ
ットが微細であって光沢度が低いとともにL値が高い粗
面、すなわち微細な粗面形状を有していて反射の少ない
白い粗面が得られたことが判る。
【0043】また表1に示す各合金について前述のよう
に熱間圧延、冷間圧延を行なった後の各板につき、透過
電子顕微鏡により得られた写真を画像解析処理装置によ
り処理して、平均析出物サイズ、平均析出物密度を調べ
た。その結果、合金No. 1、No. 2の本発明合金では、
Al6 Mn析出物と、Al6 (MnFe)析出物のうち
Fe(wt%)/{Fe(wt%)+Mn(wt%)}の比が
0.5以下の析出物は、そのサイズが0.05〜1.2
μmであり、分布密度が1×109 〜1×1011個/mm
2 であることが判明した。これに対しNo. 3の比較合金
では、析出物はそのほとんどがαAlMn(Fe)Si
相であって、Al6 Mn相の析出物はほとんど認められ
ず、その密度は1×105 個/mm2 未満であった。また
No. 4、No. 5の従来合金の場合は、Al6 Mn析出物
およびFe(wt%)/{Fe(wt%)+Mn(wt%)}
の比が0.5以下のAl6 (MnFe)析出物は全く認
められなかった。
【0044】なお合金No. 1の圧延材について、表面研
磨後、軽度の苛性ソーダエッチング、すなわち5%Na
OH水溶液による60℃×10秒間のエッチングをした
後の表面の組織写真を図1に示す。これについては既に
述べた通りである。
【0045】実施例2:表3に示されるNo. 6、No. 7
の各合金をDC鋳造法により6インチ径のビレットに鋳
造した。合金No. 6のビレットについては、500℃×
10時間の均質化処理を施した後、450℃で熱間押出
しを行ない、6mm×120mmの断面形状の板を得た。一
方合金No. 7のビレットについては、460℃×12時
間の均質化処理を施した後、420℃で熱間押出し、前
記同様な寸法の板を得た。合金No. 7の押出材について
は、さらに450℃×30分の溶体化処理を施して水焼
入れし、その後120℃で24時間時効処理を施してT
6材とした。
【0046】これらの各材料について、アルカリエッチ
ングによる粗面化処理として、10%NaOH水溶液に
より50℃×5分エッチングし、水洗後、硝酸によりデ
スマットし、その表面の光沢度およびL値を調べた。そ
の結果を表4に示す。なお合金No. 7の材料について
は、前述のようなアルカリエッチングを施した試料のほ
か、ショットブラストを施してから前記同様なアルカリ
エッチングを施した試料、およびアルカリエッチングの
代りに酸性フッ化アンモンによりエッチングを施した試
料を用意し、これらについても光沢度およびL値を調べ
た。
【0047】
【表3】
【0048】
【表4】
【0049】表4から明らかなように、No. 6の本発明
合金は、アルカリエッチング後の白色度(L値)、およ
び光沢度の少なさの点で、従来合金No. 7のアルカリエ
ッチング材より優れているばかりか、従来合金No. 7の
ショットブラスト+アルカリエッチング材よりも優れ、
従来合金No. 7の酸性フッ化アンモンエッチング材とほ
ぼ同等となっている。酸性フッ化アンモンエッチングよ
りもアルカリエッチングの方がコスト面では格段に有利
であり、したがって低コストで良好な粗面が得られるこ
とが判る。
【0050】実施例3:表5の合金No. 8の合金につい
て、薄板連続鋳造法によって厚さ7mm、幅800mmのコ
イルに鋳造し、冷間圧延によって1mm厚とし、430℃
で2時間の中間焼鈍を行なってから、0.4mm厚まで冷
間圧延した。ここで、上記の430℃×2時間の中間焼
鈍は、この発明の製造方法における析出処理を兼ねたも
のである。比較のため、同じ合金No. 8について、中間
焼鈍(析出処理を兼ねた中間焼鈍)を行なわない点以外
は、上記プロセスと同様にして0.4mm厚の冷間圧延板
を得た。これらの合金No. 8の各圧延板に対して、アル
カリエッチングによる粗面化処理として5%NaOH水
溶液によって80℃×60秒エッチングし、水洗後硝酸
でデスマットした。さらに比較のため、表5の合金No.
9の従来合金(JIS 1050合金)についてDC鋳
造し、熱間圧延後、500℃×0秒の連続焼鈍による中
間焼鈍を挟んで1.2mm厚まで冷間圧延したH18材も
用意し、これについて、3%硝酸水溶液中で電流密度9
0A/dm2 にて電気化学的なエッチング(電気化学的粗
面化処理)を行ない、引き続き水洗後、硝酸でデスマッ
トした。
【0051】各粗面化処理後の板について、L値、光沢
度、ピットサイズを調べた結果を表6に示す。
【0052】
【表5】
【0053】
【表6】
【0054】表6から明らかなように、合金No. 8の本
発明合金について中間焼鈍を兼ねて析出処理を行なった
場合には、アルカリエッチングによる粗面化処理によっ
て、従来合金No. 9について電気化学的粗面化処理を行
なった場合と同程度のピットサイズ、L値、光沢度が得
られた。なお合金No. 8の本発明合金であっても、析出
処理に相当する処理を行なわなかった場合には、良好な
粗面が得られないことが明らかである。
【0055】さらに、No. 8の合金について、前記同様
に析出処理を兼ねた中間焼鈍を経て製造した圧延板に、
5%NaOH水溶液を用いて50℃で40秒間エッチン
グを施した状態の表面の粗面を図2に示す。図2から、
微細でかつ均一な粗面が形成されていることが判る。
【0056】また既に述べたように、この発明のアルミ
ニウム合金展伸材は、比較的粗大なピットを有する粗面
を形成した後に、アルカリエッチングにより微細な粗面
を形成することによって、粗大なピットと微細なピット
とが重畳した粗面を形成することができるが、その場合
の例を図3、図4に示す。これらは、いずれも図2で用
いた合金No. 8の圧延材に対して粗面化処理を施したも
のである。ここで、図3は20%FeCl3 (塩化第2
鉄)水溶液により70℃×10分の粗面化処理を施した
だけの状態を示す。この状態では、粗大なピットの粗面
となっているが、図3の粗面に対してさらに5%NaO
H水溶液を用いて50℃×40秒のエッチングを行なっ
たのが図4の粗面である。図4では、粗い粗面と微細な
粗面とが重畳されていることが判る。
【0057】
【発明の効果】この発明の粗面化用アルミニウム合金展
伸材によれば、アルカリエッチングによる化学的粗面化
処理のみによって、鋭いピットを有しかつ微細で均一な
粗面を形成することができる。そして従来は機械的粗面
化処理や電気化学的粗面化処理、あるいは酸系エッチン
グ液による化学的粗面化処理によらざるを得なかったよ
うな場合でも、これらに代えてアルカリエッチングによ
る化学的粗面化処理を適用することによって、コスト低
減や量産性の向上を図ることができる。なおこの発明の
粗面化用アルミニウム合金展伸材に適用される粗面化の
目的としては、接着性向上や塗膜あるいは各種機能性皮
膜の密着性向上、さらには光学的用途や電子部品等にお
ける無反射材あるいは各種電気機器等のパネルなどの用
途におけるつや消し材を得る目的などがあるが、それら
に限られないことは勿論である。
【0058】またこの発明の粗面化用アルミニウム合金
展伸材の製造方法によれば、通常の展伸材製造過程中に
おいて簡単な析出処理を行なうだけで、あるいは通常の
展伸材製造過程中の熱処理と兼ねて析出処理を行なうだ
けで、前述のようにアルカリエッチングによる粗面化性
の良好な展伸材を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のアルミニウム合金展伸材に対して軽
度のアルカリエッチングを施した状態の表面性状の一例
を示す金属組織写真(倍率860倍)である。
【図2】実施例3の合金No. 8の圧延材に対してアルカ
リエッチングによる粗面化処理を施した状態の表面状況
を示す金属組織写真(倍率3000倍)である。
【図3】実施例の合金No. 8の圧延材に対して塩化第2
鉄水溶液によるエッチングを施した状態の表面状況を示
す金属組織写真(倍率3000倍)である。
【図4】実施例3の合金No. 8の圧延材に対して、図3
と同様に塩化第2鉄水溶液によるエッチングを施した
後、さらにアルカリエッチングを施した状態の表面状況
を示す金属組織写真(倍率3000倍)である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Mn1.5wt%を越え3wt%以下を含有
    し、かつSiが0.3wt%以下、Feが0.3wt%以下
    にそれぞれ規制され、残部がAlおよび不可避的不純物
    よりなることを特徴とする、粗面化用アルミニウム合金
    展伸材。
  2. 【請求項2】 さらに、Mn(wt%)/Si(wt%)の
    比が10以上であることを特徴とする請求項1に記載の
    粗面化用アルミニウム合金展伸材。
  3. 【請求項3】 前記各成分のほか、さらにMg0.05
    〜5wt%を含有する、請求項1もしくは請求項2に記載
    の粗面化用アルミニウム合金展伸材。
  4. 【請求項4】 Mn系金属間化合物析出物として、Al
    6 Mn析出物、および/またはFe(wt%)/{Fe
    (wt%)+Mn(wt%)}の比が0.5以下のAl
    6 (MnFe)析出物が、0.01〜3μmのサイズで
    かつ1×105 個/mm2 以上の分布密度で分散している
    ことを特徴とする、請求項1もしくは請求項2または請
    求項3に記載の粗面化用アルミニウム合金展伸材。
  5. 【請求項5】 Mn1.5wt%を越え3wt%以下を含有
    し、かつSiが0.3wt%以下、Feが0.3wt%以下
    にそれぞれ規制され、しかもMn(wt%)/Si(wt
    %)の比が10以上であり、さらに必要に応じてMg
    0.05〜5wt%を含有し、残部がAlおよび不可避的
    不純物よりなる合金を鋳造し、さらに熱間加工および/
    または冷間加工を施して所定の板厚の展伸材とするにあ
    たり、前記鋳造の後、もしくは熱間加工の後、または冷
    間加工の中途もしくは後に、300〜600℃の温度に
    0.5〜24時間加熱して、Mn系金属間化合物析出物
    として、Al6 Mn析出物、および/またはFe(wt
    %)/{Fe(wt%)+Mn(wt%)}の比が0.5以
    下のAl6 (MnFe)析出物が、0.01〜3μmの
    サイズでかつ1×105 個/mm2 以上の分布密度で分散
    している展伸材を得ることを特徴とする、粗面化用アル
    ミニウム合金展伸材の製造方法。
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