JPH05331242A - ワックス組成物とその製法および樹脂用改質剤 - Google Patents
ワックス組成物とその製法および樹脂用改質剤Info
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- JPH05331242A JPH05331242A JP2154391A JP2154391A JPH05331242A JP H05331242 A JPH05331242 A JP H05331242A JP 2154391 A JP2154391 A JP 2154391A JP 2154391 A JP2154391 A JP 2154391A JP H05331242 A JPH05331242 A JP H05331242A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 非酸化型低分子量ポリエチレン等の二重結合
を有する炭化水素系ワックス(a)とパ−フルオロアル
キルメタアクリレ−ト等の二重結合を有する弗素系化合
物(b)とから誘導される弗素変性ワックス(A)を含
有するワックス組成物。 【効果】 この組成物は、塩化ビニル樹脂等の各種樹脂
を含有する成型品、塗料、印刷インキ等に添加すること
により、従来の炭化水素系ワックスの機能(顔料分散性
向上等)に合わせ、撥水性の向上、耐ブロッキング性の
向上、耐摩耗性の向上、滑性の向上等の機能をもつ。
を有する炭化水素系ワックス(a)とパ−フルオロアル
キルメタアクリレ−ト等の二重結合を有する弗素系化合
物(b)とから誘導される弗素変性ワックス(A)を含
有するワックス組成物。 【効果】 この組成物は、塩化ビニル樹脂等の各種樹脂
を含有する成型品、塗料、印刷インキ等に添加すること
により、従来の炭化水素系ワックスの機能(顔料分散性
向上等)に合わせ、撥水性の向上、耐ブロッキング性の
向上、耐摩耗性の向上、滑性の向上等の機能をもつ。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワックス組成物とその
製法および樹脂用改質剤に関する。
製法および樹脂用改質剤に関する。
【0002】
【従来の技術】樹脂用改質剤等に用いられるワックス組
成物としては、従来例えば低分子量ポリエチレン、低分
子量ポリプロピレン等の低分子オレフィン系重合体のワ
ックスが知られている。これらは成型品、塗料、印刷イ
ンキなどに用いられる樹脂と併用することにより、顔料
やフィラ−の分散性の向上、樹脂の成型性の向上などの
機能を果たす。
成物としては、従来例えば低分子量ポリエチレン、低分
子量ポリプロピレン等の低分子オレフィン系重合体のワ
ックスが知られている。これらは成型品、塗料、印刷イ
ンキなどに用いられる樹脂と併用することにより、顔料
やフィラ−の分散性の向上、樹脂の成型性の向上などの
機能を果たす。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来のものは、
上記ワックスとしての機能は果たすが、使用する樹脂に
対し、更に撥水性の向上、耐ブロッキング性の向上、耐
摩耗性の向上、滑性の向上を求める場合は不十分である
という問題点があった。
上記ワックスとしての機能は果たすが、使用する樹脂に
対し、更に撥水性の向上、耐ブロッキング性の向上、耐
摩耗性の向上、滑性の向上を求める場合は不十分である
という問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
問題点を解決すべく鋭意検討した結果、特定の弗素変成
ワックスが、上記要求に対応できるものであることを見
い出し、本発明に到達した。すなわち、本発明は、二重
結合を有する炭化水素系ワックス(a)と、炭素数3〜
20の含弗素アルキル基および二重結合を有する弗素系
化合物(b)とから誘導される、グラフトおよび/また
はブロック共重合体である弗素変性ワックス(A)を含
有することを特徴とするワックス組成物。;二重結合を
有する炭化水素系ワックス(a)と、炭素数3〜20の
含弗素アルキル基および二重結合を有する弗素系化合物
(b)とをラジカル重合させることを特徴とする、請求
項1記載のグラフトおよび/またはブロック共重合体で
ある弗素変性ワックス(A)の製法。;請求項1記載の
弗素変性ワックス(A)からなる樹脂用改質剤である。
問題点を解決すべく鋭意検討した結果、特定の弗素変成
ワックスが、上記要求に対応できるものであることを見
い出し、本発明に到達した。すなわち、本発明は、二重
結合を有する炭化水素系ワックス(a)と、炭素数3〜
20の含弗素アルキル基および二重結合を有する弗素系
化合物(b)とから誘導される、グラフトおよび/また
はブロック共重合体である弗素変性ワックス(A)を含
有することを特徴とするワックス組成物。;二重結合を
有する炭化水素系ワックス(a)と、炭素数3〜20の
含弗素アルキル基および二重結合を有する弗素系化合物
(b)とをラジカル重合させることを特徴とする、請求
項1記載のグラフトおよび/またはブロック共重合体で
ある弗素変性ワックス(A)の製法。;請求項1記載の
弗素変性ワックス(A)からなる樹脂用改質剤である。
【0005】本発明において、該炭化水素系ワックス
(a)としては、例えば分子量が通常300〜3000
0、好ましくは1000〜10000の二重結合を有す
る炭化水素系ワックスが挙げられる。(a)の具体例と
しては、下記〜またはこれら2種以上の併用が挙げ
られる。[以下において、サンワックス、ビスコ−ルお
よびMPXは、三洋化成工業(株)製品である。] 非酸化型低分子量ポリエチレン(サンワックス161
−P、サンワックスLEL−400P等)。 非酸化型低分子量ポリプロピレン(ビスコ−ル−66
0P等)。 カルナバ−ワックス。 モンタンワックス。 酸化型低分子量ポリエチレン(サンワックスE−40
0等)、酸化型低分子量ポリプロピレン(ビスコ−ルT
S−200等)、マレイン酸変成低分子量ポリエチレン
(MPX−2000等)、マレイン酸変成低分子量ポリ
プロピレン(MPX−1000等)、カルナバ−ワック
スまたはモンタンワックスに二重結合を有する有機官能
基を導入し、変性した炭化水素系ワックス。が挙げられ
る。
(a)としては、例えば分子量が通常300〜3000
0、好ましくは1000〜10000の二重結合を有す
る炭化水素系ワックスが挙げられる。(a)の具体例と
しては、下記〜またはこれら2種以上の併用が挙げ
られる。[以下において、サンワックス、ビスコ−ルお
よびMPXは、三洋化成工業(株)製品である。] 非酸化型低分子量ポリエチレン(サンワックス161
−P、サンワックスLEL−400P等)。 非酸化型低分子量ポリプロピレン(ビスコ−ル−66
0P等)。 カルナバ−ワックス。 モンタンワックス。 酸化型低分子量ポリエチレン(サンワックスE−40
0等)、酸化型低分子量ポリプロピレン(ビスコ−ルT
S−200等)、マレイン酸変成低分子量ポリエチレン
(MPX−2000等)、マレイン酸変成低分子量ポリ
プロピレン(MPX−1000等)、カルナバ−ワック
スまたはモンタンワックスに二重結合を有する有機官能
基を導入し、変性した炭化水素系ワックス。が挙げられ
る。
【0006】は、の項で例示した二重結合を導入す
る前のワックスと反応性の基を有し、且つ二重結合を有
する化合物(c)を、このワックスと反応させることに
より得られるものである。
る前のワックスと反応性の基を有し、且つ二重結合を有
する化合物(c)を、このワックスと反応させることに
より得られるものである。
【0007】(c)の具体例としては、(メタ)アクリ
ル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリ
ル酸ジエチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸イソシ
アネ−トエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエ
チル、(メチロ−ル)アクリルアミド等が挙げられ、こ
れらの単独または二種以上の混合物でもよい。
ル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリ
ル酸ジエチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸イソシ
アネ−トエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエ
チル、(メチロ−ル)アクリルアミド等が挙げられ、こ
れらの単独または二種以上の混合物でもよい。
【0008】(c)を導入する際の反応はいろいろあ
り、(c)官能基の種類によって異なるが、例えばエス
テル化、ウレタン化、ウレア化、アミド化、アルコ−ル
交換等が挙げられる。各々の反応条件は、従来から知ら
れている条件で良い。
り、(c)官能基の種類によって異なるが、例えばエス
テル化、ウレタン化、ウレア化、アミド化、アルコ−ル
交換等が挙げられる。各々の反応条件は、従来から知ら
れている条件で良い。
【0009】〜のうち好ましいものは、および
である。
である。
【0010】本発明において、該炭化水素系ワックス
(a)の1分子内の二重結合の数は、特に限定されない
が、通常、平均0.1〜5.0個である。
(a)の1分子内の二重結合の数は、特に限定されない
が、通常、平均0.1〜5.0個である。
【0011】該弗素系化合物(b)が有する含弗素アル
キル基の炭素数は通常3〜20、好ましくは4〜16で
ある。また(b)はこの含弗素アルキル基を1個以上
(通常2個ないし3個迄)有していても良い。(b)の
具体例としては、下記(イ)〜(リ)の各化合物が挙げ
られる。(下記各構造式中、Meはメチル基、Etはエチル
基、Prはプロピル基を表す。) (イ)含弗素アルキルエチレン:C6F13CH=CH2、C8F17CH
=CH2、C12F25CH=CH2、C16F27CH=CH2等。 (ロ)含弗素アルキルアリル:C8F17CH2CH=CH2、C6F13C
H2CH=CH2等。 (ハ)含弗素アルキル基と(メタ)アクリロイル基を有
する化合物:C7F15CH2OCOCH=CH2、C7F15CH2OCOC(Me)=CH
2、CF3(CF2)2CH2OCOC(Me)=CH2、CF3(CF2)4(CH2)2OCOC(M
e)=CH2、CF3(CF2)9(CH2)2OCOC(Me)=CH2、C8F17(CH2)11O
COC(Me)=CH2、C7F15CON(Et)(CH2)2OCOC(Me)=CH2、C6F13
SO2N(Me)(CH2)2OCOCH=CH2、C8F17SO2N(Pr)(CH2)2OCOCH=
CH2、C8F17SO2N(Me)(CH2)2OCOC(Me)=CH2、C8F17SO2N(M
e)(CH2)10OCOCH2CH=CH2、C8F17SO2N(CH2CH2OCOCH=CH2)
2、HCF2(CF2)7CH2OCOC(Me)=CH2。
キル基の炭素数は通常3〜20、好ましくは4〜16で
ある。また(b)はこの含弗素アルキル基を1個以上
(通常2個ないし3個迄)有していても良い。(b)の
具体例としては、下記(イ)〜(リ)の各化合物が挙げ
られる。(下記各構造式中、Meはメチル基、Etはエチル
基、Prはプロピル基を表す。) (イ)含弗素アルキルエチレン:C6F13CH=CH2、C8F17CH
=CH2、C12F25CH=CH2、C16F27CH=CH2等。 (ロ)含弗素アルキルアリル:C8F17CH2CH=CH2、C6F13C
H2CH=CH2等。 (ハ)含弗素アルキル基と(メタ)アクリロイル基を有
する化合物:C7F15CH2OCOCH=CH2、C7F15CH2OCOC(Me)=CH
2、CF3(CF2)2CH2OCOC(Me)=CH2、CF3(CF2)4(CH2)2OCOC(M
e)=CH2、CF3(CF2)9(CH2)2OCOC(Me)=CH2、C8F17(CH2)11O
COC(Me)=CH2、C7F15CON(Et)(CH2)2OCOC(Me)=CH2、C6F13
SO2N(Me)(CH2)2OCOCH=CH2、C8F17SO2N(Pr)(CH2)2OCOCH=
CH2、C8F17SO2N(Me)(CH2)2OCOC(Me)=CH2、C8F17SO2N(M
e)(CH2)10OCOCH2CH=CH2、C8F17SO2N(CH2CH2OCOCH=CH2)
2、HCF2(CF2)7CH2OCOC(Me)=CH2。
【0012】
【化1】
【0013】
【化2】
【0014】
【化3】
【0015】
【化4】
【0016】(ニ)含弗素アルキル基を有するマレイン
酸モノまたはジエステル:C8F17(CH2)11OCOCH=CHCOOM
e、C8F17(CH2)11OCOCH=CHCOOCH2C7F15等。 (ホ)含弗素アルキル基を有するビニルエーテルまたは
アリルエーテル:C7F15CH2OCH=CH2、C7F15CH2OCH2CH=CH
2等。 (ヘ)含弗素アルキル基とビニルスルホン基を有する化
合物:C8F17SO2NHCH2SO2CH=CH2等。 (ト)含弗素アルキル基を有するアミン(C8F17CH2CH2N
H2、(C6F13CH2CH2)2NH等)に、これと反応性の基を有す
るビニル系化合物[(メタ)アクリル酸グリシジル、
(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸イソシアネ−
トエチル等]を反応させたもの。 (チ)含弗素アルキル基を有するアルコ−ル(C8F17CH2
CH2OH等)に、これと反応性の基を有するビニル系化合
物[(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル
酸、(メタ)アクリル酸イソシアネ−トエチル等]を反
応させたもの。 (リ)含弗素アルキル基を有するカルボン酸(C8F17COO
H等)に、これと反応性の基を有するビニル系化合物
[(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸
ジエチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロ
キシエチル、(メチロ−ル)アクリルアミド等]を反応
させたもの。
酸モノまたはジエステル:C8F17(CH2)11OCOCH=CHCOOM
e、C8F17(CH2)11OCOCH=CHCOOCH2C7F15等。 (ホ)含弗素アルキル基を有するビニルエーテルまたは
アリルエーテル:C7F15CH2OCH=CH2、C7F15CH2OCH2CH=CH
2等。 (ヘ)含弗素アルキル基とビニルスルホン基を有する化
合物:C8F17SO2NHCH2SO2CH=CH2等。 (ト)含弗素アルキル基を有するアミン(C8F17CH2CH2N
H2、(C6F13CH2CH2)2NH等)に、これと反応性の基を有す
るビニル系化合物[(メタ)アクリル酸グリシジル、
(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸イソシアネ−
トエチル等]を反応させたもの。 (チ)含弗素アルキル基を有するアルコ−ル(C8F17CH2
CH2OH等)に、これと反応性の基を有するビニル系化合
物[(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル
酸、(メタ)アクリル酸イソシアネ−トエチル等]を反
応させたもの。 (リ)含弗素アルキル基を有するカルボン酸(C8F17COO
H等)に、これと反応性の基を有するビニル系化合物
[(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸
ジエチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロ
キシエチル、(メチロ−ル)アクリルアミド等]を反応
させたもの。
【0017】(イ)〜(リ)に例示した化合物のうち好
ましいものは(イ)および/または(ハ)である。
ましいものは(イ)および/または(ハ)である。
【0018】(A)の構成単位である(a)と(b)の
比率は、重量比で通常200/1〜1/10であり、好
ましくは100/1〜1/3である。
比率は、重量比で通常200/1〜1/10であり、好
ましくは100/1〜1/3である。
【0019】本発明において、該共重合体(A)の分子
量は、通常500〜40000、好ましくは1200〜
15000である。
量は、通常500〜40000、好ましくは1200〜
15000である。
【0020】また、該共重合体(A)の軟化点は、通常
50〜200℃、好ましくは70〜170℃である。
50〜200℃、好ましくは70〜170℃である。
【0021】本発明の方法である、弗素変性ワックス
(A)の製法を例示すると、(a)と(b)を、酸素の
非存在下、不活性気体雰囲気中でラジカル開始剤を用
い、加熱して、グラフト化および/またはブロック化反
応させることにより(A)が得られる。この時溶剤を用
いてもよい。
(A)の製法を例示すると、(a)と(b)を、酸素の
非存在下、不活性気体雰囲気中でラジカル開始剤を用
い、加熱して、グラフト化および/またはブロック化反
応させることにより(A)が得られる。この時溶剤を用
いてもよい。
【0022】また、この場合に(b)と共重合性のある
二重結合を有する単量体(d)を併用してもよい。単量
体(d)としては、具体的には例えば(メタ)アクリル
酸メチル、(メタ)アクリル酸ブチル、スチレン、(メ
タ)アクリル酸グルシジル、(メタ)アクリル酸、(メ
タ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリ
ル酸ジエチルアミノエチル、(メチロ−ル)アクリルア
ミド等が挙げられる。(d)を併用する場合の量は、
(b)の重量100部に対し、通常0〜4900部であ
る。
二重結合を有する単量体(d)を併用してもよい。単量
体(d)としては、具体的には例えば(メタ)アクリル
酸メチル、(メタ)アクリル酸ブチル、スチレン、(メ
タ)アクリル酸グルシジル、(メタ)アクリル酸、(メ
タ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリ
ル酸ジエチルアミノエチル、(メチロ−ル)アクリルア
ミド等が挙げられる。(d)を併用する場合の量は、
(b)の重量100部に対し、通常0〜4900部であ
る。
【0023】上記ラジカル開始剤としては、例えばアゾ
系化合物(アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスイソ
バレロニトリルなど);並びに過酸化物(ベンゾイルパ
ーオキシド、ジクロルベンゾイルパ−オキシド、ジクミ
ルパ−オキシド、ジ−t−ブチルパーオキシド、1,4
−ビス(t−ブチルパ−オキシイソプロピル)ベンゼ
ン、ラウロイルパ−オキシド、t−ブチルパ−オキシ
ド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(パ−オキシベンゾ
エ−ト)ヘキシン−3、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t−ブチルパ−オキシ)ヘキシン−3、2,5−ジメ
チル2,5−ジ(t−ブチルパ−オキシ)ヘキサン、t
−ブチルパ−ベンゾエ−ト、t−ブチルパ−フェニルア
セテ−ト、t−ブチルパ−イソブチレ−ト、t−ブチル
パ−sec−オクトエ−ト、t−ブチルパ−ピバレ−
ト、クミルパ−ピバレ−ト、t−ブチルパ−ジエチルア
セテ−ト等)等が挙げられる。これらのうち好ましいも
のは過酸化物である。
系化合物(アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスイソ
バレロニトリルなど);並びに過酸化物(ベンゾイルパ
ーオキシド、ジクロルベンゾイルパ−オキシド、ジクミ
ルパ−オキシド、ジ−t−ブチルパーオキシド、1,4
−ビス(t−ブチルパ−オキシイソプロピル)ベンゼ
ン、ラウロイルパ−オキシド、t−ブチルパ−オキシ
ド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(パ−オキシベンゾ
エ−ト)ヘキシン−3、2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t−ブチルパ−オキシ)ヘキシン−3、2,5−ジメ
チル2,5−ジ(t−ブチルパ−オキシ)ヘキサン、t
−ブチルパ−ベンゾエ−ト、t−ブチルパ−フェニルア
セテ−ト、t−ブチルパ−イソブチレ−ト、t−ブチル
パ−sec−オクトエ−ト、t−ブチルパ−ピバレ−
ト、クミルパ−ピバレ−ト、t−ブチルパ−ジエチルア
セテ−ト等)等が挙げられる。これらのうち好ましいも
のは過酸化物である。
【0024】(a)、(b)、(d)の合計重量に対す
るラジカル開始剤の添加量は、(a)、(b)、(d)
の種類、反応温度等により広い範囲で変えることができ
る。好ましい範囲は、(a)、(b)、(d)の合計1
00重量部に対し、ラジカル開始剤0.01〜40重量
部、特に好ましくは0.03〜10重量部である。
るラジカル開始剤の添加量は、(a)、(b)、(d)
の種類、反応温度等により広い範囲で変えることができ
る。好ましい範囲は、(a)、(b)、(d)の合計1
00重量部に対し、ラジカル開始剤0.01〜40重量
部、特に好ましくは0.03〜10重量部である。
【0025】グラフト化および/またはブロック化反応
には、溶媒として有機溶剤を用いても良い。使用される
有機溶剤としては芳香族炭化水素(トルエン、キシレ
ン、エチルベンゼンなど)、脂肪族炭化水素(ヘキサ
ン、ヘプタン、シクロヘキサンなど)、脂肪族エステル
(酢酸エチル、酢酸n−ブチルなど)、脂肪族ケトン
(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケ
トン、ジ−n−ブチルケトン、シクロヘキサノンな
ど)、脂肪族エーテル(ジオキサン、テトラヒドロフラ
ンなど)、アルコール(イソプロパノール、n−ブタノ
ールなど)、セロソルブ(エチルセロソルブ、n−ブチ
ルセロソルブ、セロソルブアセテートなど)、ハロゲン
化炭化水素(四塩化炭素、二塩化エチレンなど)などお
よびこれらの二種以上の混合物が挙げられる。好ましい
ものは芳香族炭化水素、脂肪族エステル、脂肪族ケトン
の単独またはこれらの二種以上の混合物である。
には、溶媒として有機溶剤を用いても良い。使用される
有機溶剤としては芳香族炭化水素(トルエン、キシレ
ン、エチルベンゼンなど)、脂肪族炭化水素(ヘキサ
ン、ヘプタン、シクロヘキサンなど)、脂肪族エステル
(酢酸エチル、酢酸n−ブチルなど)、脂肪族ケトン
(アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケ
トン、ジ−n−ブチルケトン、シクロヘキサノンな
ど)、脂肪族エーテル(ジオキサン、テトラヒドロフラ
ンなど)、アルコール(イソプロパノール、n−ブタノ
ールなど)、セロソルブ(エチルセロソルブ、n−ブチ
ルセロソルブ、セロソルブアセテートなど)、ハロゲン
化炭化水素(四塩化炭素、二塩化エチレンなど)などお
よびこれらの二種以上の混合物が挙げられる。好ましい
ものは芳香族炭化水素、脂肪族エステル、脂肪族ケトン
の単独またはこれらの二種以上の混合物である。
【0026】有機溶剤と(a)、(b)、(d)の合計
との重量比は任意に選択できるが、通常1/10〜10
/0、好ましくは1/2〜5/1である。グラフト化お
よび/またはブロック化反応において、(a)に対して
(b)を最初から混合しても、随時添加してもよいが、
ラジカル開始剤は随時添加することが好ましい。
との重量比は任意に選択できるが、通常1/10〜10
/0、好ましくは1/2〜5/1である。グラフト化お
よび/またはブロック化反応において、(a)に対して
(b)を最初から混合しても、随時添加してもよいが、
ラジカル開始剤は随時添加することが好ましい。
【0027】グラフト化および/またはブロック化反応
の条件は、ラジカル開始剤によって異なるが、通常反応
温度50〜200℃で、好ましくは、70〜150℃で
あり、反応時間は通常1〜8時間である。反応後、必要
により生成物から溶剤を除去する。反応終点は赤外分析
によって、二重結合の吸収が消失することでチェックす
ることができる。
の条件は、ラジカル開始剤によって異なるが、通常反応
温度50〜200℃で、好ましくは、70〜150℃で
あり、反応時間は通常1〜8時間である。反応後、必要
により生成物から溶剤を除去する。反応終点は赤外分析
によって、二重結合の吸収が消失することでチェックす
ることができる。
【0028】本発明のワックス組成物は、(A)の他
に、(a)、(b)等の未反応物や単独重合体等の副生
物を含んでもよい。また必要により(A)を得た後、炭
化水素系ワックス(a)を追加して混合してもよい。
に、(a)、(b)等の未反応物や単独重合体等の副生
物を含んでもよい。また必要により(A)を得た後、炭
化水素系ワックス(a)を追加して混合してもよい。
【0029】本発明のワックス組成物を、樹脂用改質剤
として用いる場合、対象の樹脂としては、塩化ビニル樹
脂、ポリオレフィン系樹脂(ポリエチレン、ポリプロピ
レン等)、ポリスチレン系樹脂(ポリスチレン、AS樹
脂、ABS樹脂、MBS樹脂等)、ポリエステル樹脂
(ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリブチレンテレフタ
レ−ト、ポリカ−ボネ−ト等)、ポリアミド樹脂(6ナ
イロン、6,6ナイロン、11ナイロン、12ナイロン
等)、芳香族ポリエ−テル系樹脂(ポリフェニレンエ−
テル等)等が挙げられる。
として用いる場合、対象の樹脂としては、塩化ビニル樹
脂、ポリオレフィン系樹脂(ポリエチレン、ポリプロピ
レン等)、ポリスチレン系樹脂(ポリスチレン、AS樹
脂、ABS樹脂、MBS樹脂等)、ポリエステル樹脂
(ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリブチレンテレフタ
レ−ト、ポリカ−ボネ−ト等)、ポリアミド樹脂(6ナ
イロン、6,6ナイロン、11ナイロン、12ナイロン
等)、芳香族ポリエ−テル系樹脂(ポリフェニレンエ−
テル等)等が挙げられる。
【0030】本発明のワックス組成物は、種々の用途に
応じて他の樹脂用添加剤と一緒に樹脂に添加することが
できる。他の樹脂用添加剤としては、熱安定剤、酸化防
止剤、紫外線吸収剤、顔料やフィラ−、可塑剤および帯
電防止剤等が挙げられる。
応じて他の樹脂用添加剤と一緒に樹脂に添加することが
できる。他の樹脂用添加剤としては、熱安定剤、酸化防
止剤、紫外線吸収剤、顔料やフィラ−、可塑剤および帯
電防止剤等が挙げられる。
【0031】本発明のワックス組成物を樹脂に添加する
場合、種々の用途に応じて用いられる他の樹脂用添加剤
(上記に例示したもの)と共に樹脂全量に添加してもよ
いし、また予め樹脂に本発明のワックス組成物を高濃度
に分散させ、マスタ−バッチとし、このマスタ−バッチ
に樹脂や他の樹脂用添加剤を混合してもよい。
場合、種々の用途に応じて用いられる他の樹脂用添加剤
(上記に例示したもの)と共に樹脂全量に添加してもよ
いし、また予め樹脂に本発明のワックス組成物を高濃度
に分散させ、マスタ−バッチとし、このマスタ−バッチ
に樹脂や他の樹脂用添加剤を混合してもよい。
【0032】本発明のワックス組成物を樹脂に混合する
為の混合機としては、公知の混合機であるヘンシェルミ
キサ−、押し出し機、ブラベンダ−、ニ−ダ−およびバ
ンバリ−ミキサ−等が挙げられる。これら混合機は上記
マスタ−バッチとする場合でも、他の樹脂用添加剤と共
に混合する場合でも同様に用いることができる。
為の混合機としては、公知の混合機であるヘンシェルミ
キサ−、押し出し機、ブラベンダ−、ニ−ダ−およびバ
ンバリ−ミキサ−等が挙げられる。これら混合機は上記
マスタ−バッチとする場合でも、他の樹脂用添加剤と共
に混合する場合でも同様に用いることができる。
【0033】本発明のワックス組成物は、樹脂用改質剤
や各種樹脂を含有する製品の添加剤として有用である。
すなわち、各種樹脂の成型加工性向上剤、塗料用添加
剤、顔料やフィラ−の分散剤、印刷インキ添加剤、フロ
アーワックス添加剤、表面改質剤等として使用できる。
こうした用途に使用する場合、本発明のワックス組成物
の添加量は対象樹脂100重量部に対して、通常0.0
1〜50重量部、好ましくは0.05〜30重量部であ
る。
や各種樹脂を含有する製品の添加剤として有用である。
すなわち、各種樹脂の成型加工性向上剤、塗料用添加
剤、顔料やフィラ−の分散剤、印刷インキ添加剤、フロ
アーワックス添加剤、表面改質剤等として使用できる。
こうした用途に使用する場合、本発明のワックス組成物
の添加量は対象樹脂100重量部に対して、通常0.0
1〜50重量部、好ましくは0.05〜30重量部であ
る。
【0034】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。製造
例及び実施例中の部及び%は重量基準である。
するが、本発明はこれに限定されるものではない。製造
例及び実施例中の部及び%は重量基準である。
【0035】実施例 1 コルベンにキシレン180部、非酸化型低分子ポリエチ
レン[サンワックスLEL−400P、三洋化成工業
(株)製]56部およびパ−フルオロアルキルエチレン
[Fluowet V3196−612 ヘキスト
(株)製]56部を入れた。この混合物を125℃に昇
温し、窒素雰囲気および攪拌条件下で、ジ−t−ブチル
オキシド1.25部を10分間で滴下した後、2時間同
条件下で反応を継続した。更にジ−t−ブチルオキシド
0.63部を10分間滴下した後2時間同条件下で反応
を継続した。反応生成物から溶剤を除去し、本発明のワ
ックス組成物A1を得た。A1のIR(赤外吸収スペクト
ル)には,炭素−炭素二重結合による1648cm-1の吸
収はなかった。
レン[サンワックスLEL−400P、三洋化成工業
(株)製]56部およびパ−フルオロアルキルエチレン
[Fluowet V3196−612 ヘキスト
(株)製]56部を入れた。この混合物を125℃に昇
温し、窒素雰囲気および攪拌条件下で、ジ−t−ブチル
オキシド1.25部を10分間で滴下した後、2時間同
条件下で反応を継続した。更にジ−t−ブチルオキシド
0.63部を10分間滴下した後2時間同条件下で反応
を継続した。反応生成物から溶剤を除去し、本発明のワ
ックス組成物A1を得た。A1のIR(赤外吸収スペクト
ル)には,炭素−炭素二重結合による1648cm-1の吸
収はなかった。
【0036】実施例 2 コルベンにキシレン180部、非酸化型低分子ポリエチ
レン[サンワックスLEL−250P、三洋化成工業
(株)製]74部およびパ−フルオロアルキルメタクリ
レ−ト[NOXGUARD FAMAC−M、日本メク
トロン(株)製]40部を入れた。この混合物を125
℃に昇温し、窒素雰囲気および攪拌条件下で、ジ−t−
ブチルオキシド1.25部を10分間で滴下した後、2
時間同条件下で反応を継続した。更にジ−t−ブチルオ
キシド0.63部を10分間で滴下した後2時間同条件
下で反応を継続した。反応生成物から溶剤を除去し、本
発明のワックス組成物A2を得た。A2のIR(赤外吸収
スペクトル)には,炭素−炭素二重結合による1648
cm-1の吸収はなかった。
レン[サンワックスLEL−250P、三洋化成工業
(株)製]74部およびパ−フルオロアルキルメタクリ
レ−ト[NOXGUARD FAMAC−M、日本メク
トロン(株)製]40部を入れた。この混合物を125
℃に昇温し、窒素雰囲気および攪拌条件下で、ジ−t−
ブチルオキシド1.25部を10分間で滴下した後、2
時間同条件下で反応を継続した。更にジ−t−ブチルオ
キシド0.63部を10分間で滴下した後2時間同条件
下で反応を継続した。反応生成物から溶剤を除去し、本
発明のワックス組成物A2を得た。A2のIR(赤外吸収
スペクトル)には,炭素−炭素二重結合による1648
cm-1の吸収はなかった。
【0037】実施例 3 コルベンにキシレン180部、マレイン酸変性低分子量
ポリプロピレン[MPX−1201、三洋化成工業
(株)製]80部、CH2=C(CH3)COOC2H4N
CO[昭和電工(株)製]3部およびジブチル錫ジラウ
レ−ト0.1部を入れ、この混合物を80℃に昇温し、
5時間攪拌、反応させた。反応生成物のIR(赤外吸収
スペクトル)には,NCO結合による2250cm-1の吸
収はなかった。反応生成物中にパ−フルオロアルキルメ
タクリレ−ト[NOXGUARD FAMAC−M、日
本メクトロン(株)製]40部入れた。この混合物を1
25℃に昇温し、窒素雰囲気および攪拌条件下で、ジ−
t−ブチルオキシド1.25部を10分間で滴下した後
2時間同条件下で反応を継続した。更にジ−t−ブチル
オキシド0.63部を10分間で滴下した後2時間同条
件下で反応を継続した。反応生成物から溶剤を除去し、
本発明のワックス組成物A3を得た。
ポリプロピレン[MPX−1201、三洋化成工業
(株)製]80部、CH2=C(CH3)COOC2H4N
CO[昭和電工(株)製]3部およびジブチル錫ジラウ
レ−ト0.1部を入れ、この混合物を80℃に昇温し、
5時間攪拌、反応させた。反応生成物のIR(赤外吸収
スペクトル)には,NCO結合による2250cm-1の吸
収はなかった。反応生成物中にパ−フルオロアルキルメ
タクリレ−ト[NOXGUARD FAMAC−M、日
本メクトロン(株)製]40部入れた。この混合物を1
25℃に昇温し、窒素雰囲気および攪拌条件下で、ジ−
t−ブチルオキシド1.25部を10分間で滴下した後
2時間同条件下で反応を継続した。更にジ−t−ブチル
オキシド0.63部を10分間で滴下した後2時間同条
件下で反応を継続した。反応生成物から溶剤を除去し、
本発明のワックス組成物A3を得た。
【0038】実施例4〜6、比較例1 性能試験 ワックス組成物A1〜A3を用いて、塩化ビニル樹脂用添
加剤としての性能試験を行った。尚、比較例として非酸
化型低分子量ポリエチレンワックス[サンワックスLE
L−400P、三洋化成工業(株)製]を用いて同様の
性能試験を行った。
加剤としての性能試験を行った。尚、比較例として非酸
化型低分子量ポリエチレンワックス[サンワックスLE
L−400P、三洋化成工業(株)製]を用いて同様の
性能試験を行った。
【0039】各塩化ビニル樹脂配合物の組成、配合物の
混練条件および評価項目は、下記のとおりである。ま
た、実施例4〜6、比較例1で各々用いたワックス組成
物またはサンワックスを表1に示す。性能試験結果を表
1に示す。
混練条件および評価項目は、下記のとおりである。ま
た、実施例4〜6、比較例1で各々用いたワックス組成
物またはサンワックスを表1に示す。性能試験結果を表
1に示す。
【0040】 [塩化ビニル樹脂配合物組成] 塩化ビニル樹脂 [カネカビニルS1001、 鐘淵化学(株)製] 100重量部 ステアリン酸カルシウム 2.5重量部 ステアリン酸亜鉛 1.0重量部 オクチル錫マレ−トポリマ− 0.5重量部 各ワックス組成物またはサンワックス 0.5重量部
【0041】[配合物の混練条件] 混練機 プラストミル 温度 180℃ ロ−タ−回転数 50rpm ミキシングヘッド容積 60ml 投入試料量 72g 予熱時間 3分
【0042】[評価項目] 撥水性:加圧プレスにて得たフィルムの20℃における
水の接触角を測定した。(単位 度) 耐ブロッキング性:加圧プレスにて得たフィルムに、1
00℃のヒ−トパネルを30秒間当て、フィルムの表面
状態を観察した。(○:異常なし、×:ヒ−トパネルに
融着) 耐摩耗性:加圧プレスにて得たフィルムをテ−バ−式摩
耗試験機にて、摩耗試験し1cm2当りの摩耗量を測定
した。(単位:g、H22、荷重:1000gf、回転
数:5000) 滑性:加圧プレスにて得たフィルムの、動摩擦係数を測
定した。(0.83kgf・cm-2、6.2cm/se
c、20℃、60%RH)
水の接触角を測定した。(単位 度) 耐ブロッキング性:加圧プレスにて得たフィルムに、1
00℃のヒ−トパネルを30秒間当て、フィルムの表面
状態を観察した。(○:異常なし、×:ヒ−トパネルに
融着) 耐摩耗性:加圧プレスにて得たフィルムをテ−バ−式摩
耗試験機にて、摩耗試験し1cm2当りの摩耗量を測定
した。(単位:g、H22、荷重:1000gf、回転
数:5000) 滑性:加圧プレスにて得たフィルムの、動摩擦係数を測
定した。(0.83kgf・cm-2、6.2cm/se
c、20℃、60%RH)
【0043】
【表1】
【0044】
【発明の効果】本発明のワックス組成物は、炭化水素系
ワックスに含弗素アルキル基を導入した弗素変性ワック
スからなるものである。従って、各種樹脂用改質剤とし
て用いることにより、従来の炭化水素系ワックスのもつ
顔料やフィラ−の分散性の向上、樹脂の成型性向上等の
機能は維持するうえ、更に弗素変性物特有の機能であ
る、撥水性の向上、耐ブロッキング性の向上、耐摩耗性
の向上、滑性の向上等の役割も果たす。上記効果を奏す
ることから本発明のワックス組成物は樹脂用改質剤や、
各種樹脂を含有する製品の添加剤として有用である。例
えば各種樹脂の成型加工性向上剤、塗料用添加剤、顔料
やフィラ−の分散剤、印刷インキ添加剤、フロアーワッ
クス添加剤、表面改質剤等として使用できる。
ワックスに含弗素アルキル基を導入した弗素変性ワック
スからなるものである。従って、各種樹脂用改質剤とし
て用いることにより、従来の炭化水素系ワックスのもつ
顔料やフィラ−の分散性の向上、樹脂の成型性向上等の
機能は維持するうえ、更に弗素変性物特有の機能であ
る、撥水性の向上、耐ブロッキング性の向上、耐摩耗性
の向上、滑性の向上等の役割も果たす。上記効果を奏す
ることから本発明のワックス組成物は樹脂用改質剤や、
各種樹脂を含有する製品の添加剤として有用である。例
えば各種樹脂の成型加工性向上剤、塗料用添加剤、顔料
やフィラ−の分散剤、印刷インキ添加剤、フロアーワッ
クス添加剤、表面改質剤等として使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C08L 101/00 LSY 7242−4J C09D 11/10 PTK 7415−4J 201/00 PDD 7415−4J
Claims (3)
- 【請求項1】二重結合を有する炭化水素系ワックス
(a)と、炭素数3〜20の含弗素アルキル基および二
重結合を有する弗素系化合物(b)とから誘導される、
グラフトおよび/またはブロック共重合体である弗素変
性ワックス(A)を含有することを特徴とするワックス
組成物。 - 【請求項2】二重結合を有する炭化水素系ワックス
(a)と、炭素数3〜20の含弗素アルキル基および二
重結合を有する弗素系化合物(b)とをラジカル重合さ
せることを特徴とする、請求項1記載のグラフトおよび
/またはブロック共重合体である弗素変性ワックス
(A)の製法。 - 【請求項3】請求項1記載の弗素変性ワックス(A)か
らなる樹脂用改質剤。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2154391A JPH05331242A (ja) | 1991-01-21 | 1991-01-21 | ワックス組成物とその製法および樹脂用改質剤 |
JP3350787A JPH07110928B2 (ja) | 1991-01-21 | 1991-12-10 | 弗素変性ワックス組成物とその製法および樹脂用改質剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2154391A JPH05331242A (ja) | 1991-01-21 | 1991-01-21 | ワックス組成物とその製法および樹脂用改質剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05331242A true JPH05331242A (ja) | 1993-12-14 |
Family
ID=12057898
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2154391A Pending JPH05331242A (ja) | 1991-01-21 | 1991-01-21 | ワックス組成物とその製法および樹脂用改質剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05331242A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0641497A (ja) * | 1991-01-21 | 1994-02-15 | Sanyo Chem Ind Ltd | 弗素変性ワックス組成物とその製法および樹脂用改質剤 |
WO1998031716A1 (en) * | 1997-01-22 | 1998-07-23 | E.I. Du Pont De Nemours And Company | Grafting of polymers with fluorocarbon compounds |
JP2005266747A (ja) * | 2004-02-17 | 2005-09-29 | Fuji Seal International Inc | 耐熱性及び滑り性に優れたコーティング剤、プラスチックラベル及びラベル付き容器 |
JP2011144380A (ja) * | 2003-07-29 | 2011-07-28 | Three M Innovative Properties Co | 基材を清浄し、基材を保護し、そして基材に光沢を付与するための組成物、ワイプおよび方法 |
-
1991
- 1991-01-21 JP JP2154391A patent/JPH05331242A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0641497A (ja) * | 1991-01-21 | 1994-02-15 | Sanyo Chem Ind Ltd | 弗素変性ワックス組成物とその製法および樹脂用改質剤 |
JPH07110928B2 (ja) * | 1991-01-21 | 1995-11-29 | 三洋化成工業株式会社 | 弗素変性ワックス組成物とその製法および樹脂用改質剤 |
WO1998031716A1 (en) * | 1997-01-22 | 1998-07-23 | E.I. Du Pont De Nemours And Company | Grafting of polymers with fluorocarbon compounds |
US6191231B1 (en) * | 1997-01-22 | 2001-02-20 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Grafting of polymers with fluorocarbon compounds |
JP2011144380A (ja) * | 2003-07-29 | 2011-07-28 | Three M Innovative Properties Co | 基材を清浄し、基材を保護し、そして基材に光沢を付与するための組成物、ワイプおよび方法 |
JP2005266747A (ja) * | 2004-02-17 | 2005-09-29 | Fuji Seal International Inc | 耐熱性及び滑り性に優れたコーティング剤、プラスチックラベル及びラベル付き容器 |
JP4578177B2 (ja) * | 2004-02-17 | 2010-11-10 | 株式会社フジシールインターナショナル | 耐熱性及び滑り性に優れたコーティング剤、プラスチックラベル及びラベル付き容器 |
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