JPH05331181A - ファルネシルトランスフェラーゼ阻害物質oh−4652物質およびその製造法 - Google Patents

ファルネシルトランスフェラーゼ阻害物質oh−4652物質およびその製造法

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JPH05331181A
JPH05331181A JP4135383A JP13538392A JPH05331181A JP H05331181 A JPH05331181 A JP H05331181A JP 4135383 A JP4135383 A JP 4135383A JP 13538392 A JP13538392 A JP 13538392A JP H05331181 A JPH05331181 A JP H05331181A
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methanol
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ethanol
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Satoshi Omura
智 大村
Hideo Takeshima
秀雄 竹嶋
Atsushi Inokoshi
淳 猪腰
Banderupiru Deideie
ディディエ・バンデルピル
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Kitasato Institute
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Kitasato Institute
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低分子のファルネシルトランスフエラーゼ阻
害物質及びそれを製造する方法を得るものである。 【構成】 ファルネシルトランスフエラーゼ阻害活性を
有するOH−4652A物質、OH−4652B物質、
OH−4652C物質、OH−4652D物質、OH−
4652E物質および/またはOH−4652F物質
(以下、OH−4652物質と総称する)、ストレプト
マイセス属に属するOH−4652生産菌を培地に培養
し、その培養物からOH−4652物質を採取すること
により、OH−4652を製造する方法である。 【効果】 ファルネシルトランスフエラーゼ阻害物質O
H−4652物質は強い酵素阻害活性を有しかつ毒性が
低いことからras遺伝子による癌化の過程を防止でき
る物質であるので、制癌物質として有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒト及びマウス由来の
ファルネシルトランスフェラーゼの活性を阻害する新規
ファルネシルトランスフェラーゼ阻害物質OH−465
2A物質、OH−4652B物質、OH−4652C物
質、OH−4652D物質、OH−4652E物質また
は/およびOH−4652F物質(以下、総称してOH
−4652物質という)およびその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】これまでに数多くの抗癌剤が開発されて
きているが、その殆どはまだ完全な治療薬とは言えない
のが現状である。また、発癌の機構についても充分な解
析はなされていないが、いわゆる癌遺伝子と称される遺
伝子について、その癌化への関連性が明らかにされてい
る例がある。例えばras遺伝子と呼ばれているものが
それで、この遺伝子は酵母からヒトに至るあらゆる真核
生物の染色体に保存されていることが数多くの研究例か
ら証明されている。
【0003】この遺伝子と癌化との関連は、以下のよう
に説明されている。ras遺伝子の産物である分子量2
1000のタンパク質(rasp21)は、そのカルボ
キシル末端から4番目のアミノ酸残基であるシステイン
残基がファルネシルトランスフェラーゼによって脂質の
一種であるファルネシル基が付加することによって活性
化され、更にプロセシングされて癌化を引き起こすとさ
れている。そこで、このrasp21の活性化への第一
段階であるファルネシル基の付加を阻止することができ
れば少なくともras遺伝子産物であるタンパク質の活
性化が抑えられ、その結果、発癌は抑制できることが期
待される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記と同様の作用をす
る物質としては合成ペプチドの例が知られている。〔ジ
ャーナル・オブ・バイオロジカル ケミストリー、第2
26巻、第15575頁(1991)〕。しかしなが
ら、これらいずれのペプチドも細胞内で直ちに加水分解
され、安定な活性を発現するに至らないのが現状であ
る。かかる実情において、本発明はヒトの医学上または
社会問題の解決策としてきわめて重要であることに鑑み
て研究開発されたものである。従って、本発明はより安
定でかつ毒性が低く、しかも該酵素阻害活性の強い物質
を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは上
記のごとき課題を解決すべく、新規なファルネシルトラ
ンスフェラーゼ阻害物質の探索を目的として種々の土壌
から菌株を分離し、その生産物について研究を続けた結
果、栃木県那須町の牧場の土壌から分離した放線菌OH
−4652菌株の培養中にファルネシルトランスフェラ
ーゼ活性を阻害する物質が産生されることを見出した。
【0006】次いで、該培養物からファルネシルトラン
スフェラーゼ阻害活性物質を分離、精製した結果、後記
の理化学的性質を有する物質は従来全く知られていない
ことから、本物質をOH−4652A物質、OH−46
52B物質、OH−4652C物質、OH−4652D
物質、OH−4652E物質およびOH−4652F物
質と称することにした。本発明はかかる知見に基いて完
成されたものである。
【0007】本発明は、OH−4652A物質、OH−
4652B物質、OH−4652C物質、OH−465
2D物質、OH−4652E物質およびOH−4652
F物質からなる群より選ばれたOH−4652物質を提
供するものである。
【0008】更に、本発明は、ストレプトマイセス属に
属し、OH−4652A物質、OH−4652B物質、
OH−4652C物質、OH−4652D物質、OH−
4652E物質および/またはOH−4652F物質を
生産する能力を有する微生物を培地に培養して培養物に
OH−4652A物質、OH−4652B物質、OH−
4652C物質、OH−4652D物質、OH−465
2E物質および/またはOH−4652F物質を蓄積せ
しめ、該培養物からOH−4652A物質、OH−46
52B物質、OH−4652C物質、OH−4652D
物質、OH−4652E物質および/またはOH−46
52F物質を採取することを特徴とするOH−4652
A物質、OH−4652B物質、OH−4652C物
質、OH−4652D物質、OH−4652E物質およ
び/またはOH−4652F物質の製造法を提供するも
のである。
【0009】OH−4652A物質、OH−4652B
物質、OH−4652C物質、OH−4652D物質、
OH−4652E物質および/またはOH−4652F
物質を生産する能力を有する微生物(以下、OH−46
52物質生産菌と称する)は、ストレプトマイセス属に
属するが、例えば本発明者らが分離したストレプトマイ
セス属に属するOH−4652菌株は、本発明の最も有
効に使用される菌株の一例であって、本菌株の菌学的性
状を示すと次の通りである。
【0010】本発明のOH−4652A物質、OH−4
652B物質、OH−4652C物質、OH−4652
D物質、OH−4652E物質または/およびOH−4
652F物質(以下、総称してOH−4652物質とい
う)を生産するために使用される菌株としては、例えば
本発明者らによつて栃木県那須町の牧場の土壌から分離
されたストレプトマイセス エスピー(Strepto
myces sp.)OH−4652株が挙げられる。
【0011】(I)形態的性質 栄養菌糸は各種寒天培地上でよく発達し、分断は観察さ
れない。気菌糸は酵母エキス・麦芽エキス寒天、スター
チ・無機塩寒天等で豊富に着生し、白色からグレイ系の
色調を呈する。顕微鏡下の観察では、気菌糸はらせん状
を呈し、20ケ以上の胞子の連鎖が認められる。胞子の
大きさは1.1×0.6μmである。胞子の表面は平滑
である。菌核、胞子のうおよび遊走子は見出されない。
【0012】(II)各種培地上での性状 イー・ビー・シャーリング〔E.B.Shirlin
g〕とデー・ゴツトリーブ(D.Gottlieb)の
方法(インターナショナル・ジャーナル・オブ・システ
ィマティック・バクテリオロジー、第16巻、第313
頁、1966年)によって調べた本生産菌の培養性状を
表1、表2、表3に示す。色調は標準色として、カラー
・ハーモニー・マニュアル第4版(コンテナー・コーポ
レーション・オブ・アメリカ・シカゴ、1958年)を
用いて決定し、色票名とともに括弧内にそのコードを併
せて記した。以下は特記しない限り、27℃、2週間目
の各培地における観察結果である。
【0013】
【表1】
【0014】
【表2】
【0015】
【表3】
【0016】 (III)生理学的性質 (1)メラニン色素の生成 (イ)チロシン寒天 陽性 (ロ)ペプトン・イースト鉄寒天 陰性 (ハ)グルコース・ペプトン・ゼラチン培地 陰性 (21〜23℃) (ニ)トリプトン・イースト液 陰性 (2)チロシナーゼ反応 陽性 (3)硫化水素の生産 陰性 (4)硝酸塩の還元 陰性 (5)ゼラチンの液化(21〜23℃) 陰性 (グルコース・ペプトン・ゼラチン培地)
【0017】 (6)スターチの加水分解 陽性 (7)脱脂乳の凝固(37℃) 擬陽性 (8)脱脂乳のペプトン化(37℃) 陰性 (9)生育温度範囲 10〜37℃ (10)炭素源の利用性 (プリーダム・ゴトリーブ寒天培地) 利用する;グルコース、アラビノース、キシロース、ラフィノース、 マンニトール、ラムノース やや利用する;メリビオース、フラクトース、シュークロース 利用しない;イノシトール (11)セルロースの分解 陰性
【0018】(IV)細胞壁組成 細胞壁のジアミノピメリン酸はLL型である。以上、本
菌の菌学的性状を要約すると次の通りである。細胞壁中
のジアミノピメリン酸はLL型である。気菌糸の形態は
ラセン状で、長い胞子鎖を形成する。胞子の表面は平滑
である。培養状の諸性質としては、栄養菌糸はアイボリ
ー系の色調を呈し、気菌糸はグレイあるいは白色系の色
調を呈する。可溶性色素はチロシン寒天で、メラニン色
素を生産する。
【0019】これらの結果から、本菌株はストレプトマ
イセス属に属する菌種であり、プリドハムとトレスナー
の分類(バージズ・マニュアル・オブ・デターミネーテ
ィブ・バクテリオロジー、第八版、第748〜829
頁、1974年)によるグレイあるいはホワイトシリー
ズに属する菌種であると考えられる。なお、本菌株は、
ストレプトマイセス エスピーOH−4652(Str
eptomyces sp.OH−4652として工業
技術院微生物工業技術研究所に寄託されている。(FE
RM P−12740号)。
【0020】以上、OH−4652物質生産菌について
説明したが、放線菌の一般的性状として菌学上の性状は
きわめて変異し易く、一定したものではなく、自然的に
あるいは通常行われる紫外線照射またはX線照射または
変異誘導剤などを用いる人工的変異手段により変異する
ことは周知の事実であり、このような人工的変異株は勿
論、自然変異株も含め、ストレプトマイセス属に属し、
OH−4652物質を生産する能力を有する菌株はすべ
て本発明に使用することができる。又、細胞融合、遺伝
子操作などの細胞工学的に変異させた菌株も物質OH−
4652物質生産菌として包含される。
【0021】本発明においては、先ずストレプトマイセ
ス属に属するOH−4652物質を生産する能力を有す
る生産菌が培地に培養される。培地としては、通常の放
線菌の培養に適する炭素源、資化し得る窒素源および無
機物、さらに必要に応じてその他の栄養物をほどよく含
有する合成培地または天然培地を使用することができ
る。培地に使用される炭素源および窒素源としては、使
用菌株の利用可能なものならばいずれの種類でもよい。
【0022】すなわち、炭素源としては、グルコース、
グリセロール、フラクトース、マルトース、マンニッ
ト、キシロース、ガラクトース、リボース、澱粉または
その加水分解物等の種々の炭水化物が使用できる。その
濃度は通常、培地に対して0.1〜5%が好ましい。ま
たグルコン酸、ピルビン酸、乳酸、酢酸等の各種有機
酸、グリシン、グルタミン酸、アラニン酸等の各種アミ
ノ酸、さらにはメタノール、エタノール等のアルコール
類やノルマルパラフイン等の各種の非芳香属系炭化水
素、あるいは植物もしくは動物性の各種油脂等も使用可
能である。
【0023】窒素源としては、例えばアンモニア、塩化
アンモニウム、燐酸アンモニウム、硝酸アンモニウム等
の各種の無機酸あるいは有機酸のアンモニウム塩類、尿
素、ペプトン、NZ−アミン、肉エキス、酵母エキス、
乾燥酵母、コーンスチーブリカー、カゼイン加水分解
物、フイッシュミールあるいはその消化物、大豆粉ある
いはその消化物、脱脂大豆あるいはその消化物、加水分
解物などの含窒素有機物、さらにはグリシン、グルタミ
ン酸、アラニン等の各種アミノ酸が使用可能である。
【0024】無機物としては、例えば各種リン酸塩、硫
酸マグネシウム、食塩、さらに微量の重金属塩が使用さ
れる。また、栄養要求性を示す変異株を用いる場合に
は、当然その栄養要求を満足させる物質を培地に加えな
ければならないが、この種の栄養素は、天然物を含む培
地を使用する場合にはとくに必要としない場合がある。
【0025】培養は、通常振とうまたは通気攪拌培養な
どの好気的条件下で行うのがよい。工業的には深部通気
攪拌培養が好ましい。培養のpHはたとえば5.0〜
8.0であるが、中性付近で培養を行うのが好ましい。
培養温度は例えば20〜40℃で行い得るが、通常はた
とえば26〜32℃(好ましくは27℃付近)とする。
培養時間は、液体の場合、通常3〜6日間培養を行い、
培養物中のOH−4652物質蓄積量が最大に達したと
きに培養を終了すればよい。
【0026】これらの培地組成、培地の液性、培養温
度、攪拌速度、通気量などの培養条件は使用する菌株の
種類や外部の条件などに応じて好ましい結果が得られる
ように適宜調節、選択されることはいうまでもない。液
体培養において、発泡があるときは、シリコン油、植物
油、界面活性剤などの消泡剤を適宜使用できる。
【0027】このようにして得られた培養物に蓄積され
るOH−4652物質は、通常は培養濾液中に生成され
る。培養濾液からOH−4652物質を採取するには、
通常微生物の培養物から代謝物を採取するのに用いられ
る手段を単独あるいは任意の順序に組み合わせて、また
は反復して用いられる。
【0028】すなわち、例えば、濾過、遠心分離、透
析、濃縮、乾燥、凍結、吸着、脱着、各種溶媒に対する
溶解度の差を利用する方法(例えば、沈澱、結晶化、再
結晶、転溶、向流分配等)、クロマトグラフイー等の手
段が用いられる。OH−4652物質は菌体内および培
養濾液の双方に生成蓄積されるので、本物質を分離採取
するには、菌体を含む全培養液から採取すればよい。
【0029】例えば、菌体を含む全培養濾液から、クロ
ロホルムや酢酸エチルなどの有機溶剤などで抽出する。
抽出液を濃縮した後セファデックスLH−20、シリカ
ゲルカラムクロマトグラフイー等によって本OH−46
52物質を個々の成分、即ちOH−4652A物質、O
H−4652B物質、OH−4652C物質、OH−4
652D物質、OH−4652E物質および/またはO
H−4652F物質に単離することができる。
【0030】次に、本発明のOH−4562A物質、O
H−4562B物質、OH−4562C物質、OH−4
652D物質、OH−4652E物質およびOH−46
52F物質の理化学的性状について述べる。 〔1〕OH−4652A物質 (1)性状;白色粉末 (2)分子量;926(M+H、高分解能高速原子衝撃
マススペクトルによる) (3)分子式;C49565 11Cl (4)融点;136〜138℃ (5)比旋光度;〔α〕D 26=−98.9°(c=0.
3メタノール) (6)紫外部吸収スペクトル(エタノール中);図1に
示すとおりであり、205、225、282(肩)nm
に極大吸収を有する (7)赤外部吸収スペクトル(KBr);図2に示すと
おりであり、3380、3250、2950、292
0、1735、1670、1620cm-1付近に特徴的な
吸収帯を有する (8)溶媒に対する溶解性;メタノール、エタノール、
アセトン、クロロホルムに可溶、水、ヘキサンに難溶 (9)呈色反応;ヨウ素、バニリン反応に陽性、ニンヒ
ドリン反応に陰性
【0031】〔2〕OH−4652B物質 (1)性状;白色粉末 (2)分子量;926(M+H、高分解能高速原子衝撃
マススペクトルによる) (3)分子式;C49565 11Cl (4)融点;134〜137℃ (5)比旋光度;〔α〕D 26=−124.2°(c=
0.35、メタノール) (6)紫外部吸収スペクトル(メタノール中);図3に
示すとおりであり、204、225、280(肩)nm
に極大吸収を有する (7)赤外部吸収スペクトル(KBr);図4に示すと
おりであり、3380、3250、2950、292
0、1735、1670、1620cm-1付近に特徴的な
吸収帯を有する (8)溶媒に対する溶解性;メタノール、エタノール、
アセトン、クロロホルムに可溶、水、ヘキサンに難溶 (9)呈色反応;ヨウ素、バニリン反応に陽性、ニンヒ
ドリン反応に陰性
【0032】〔3〕OH−4652C物質 (1)性状;白色粉末 (2)分子量;924(M+H、高分解能高速原子衝撃
マススペクトルによる) (3)分子式;C49565 11Cl (4)融点;125〜127℃ (5)比旋光度;〔α〕D 26=−151.9°(c=
0.8、メタノール) (6)紫外部吸収スペクトル(メタノール中);図5に
示すとおりであり、204、225、280(肩)nm
に極大吸収を有する (7)赤外部吸収スペクトル(KBr);図6に示すと
おりであり、3380、3250、2950、292
0、1735、1670、1620cm-1付近に特徴的な
吸収帯を有する (8)溶剤に対する溶解性;メタノール、エタノール、
アセトン、クロロホルムに可溶、水、ヘキサンに難溶 (9)呈色反応;ヨウ素、バニリン反応に陽性、ニンヒ
ドリン反応に陰性
【0033】〔4〕OH−4652D物質 (1)性状;白色粉末 (2)分子量;874(M+H、高分解能高速原子衝撃
マススペクトルによる) (3)分子式;C49555 10 (4)融点;137〜139℃ (5)比旋光度;〔α〕D 26=−212.3°(c=
0.3、メタノール) (6)紫外部吸収スペクトル(メタノール中);図7に
示すとおりであり、203、225、281(肩)nm
に極大吸収を有する (7)赤外部吸収スペクトル(KBr);図8に示すと
おりであり、3380、3250、2950、292
0、1735、1670、1620cm-1付近に特徴的な
吸収帯を有する (8)溶剤に対する溶解性;メタノール、エタノール、
アセトン、クロロホルムに可溶、水、ヘキサンに難溶 (9)呈色反応;ヨウ素、バニリン反応に陽性、ニンヒ
ドリン反応に陰性
【0034】〔5〕OH−4652E物質 (1)性状;白色粉末 (2)分子量;908(M+H、高分解能高速原子衝撃
マススペクトルによる) (3)分子式;C49545 10Cl (4)融点;143〜146℃ (5)比旋光度;〔α〕D 26=−207°(c=0.
8、メタノール) (6)紫外部吸収スペクトル(メタノール中);図9に
示すとおりであり、205、225、282(肩)nm
に極大吸収を有する (7)赤外部吸収スペクトル(KBr);図10に示す
とおりであり、3380、3250、2950、292
0、1735、1670、1620cm-1付近に特徴的な
吸収帯を有する (8)溶剤に対する溶解性;メタノール、エタノール、
アセトン、クロロホルムに可溶、水、ヘキサンに難溶 (9)呈色反応;ヨウ素、バニリン反応に陽性、ニンヒ
ドリン反応に陰性 (10)元素分析;C=63.09%;H=6.17
%;N=7.04%;Cl=3.71% (11)アミノ酸分析値;グルシン:セリン:チロシン
=1:1:1 (13)プロトン核磁気共鳴スペクトル(バリアンXL
−400、400MHz);図11に示すとおり
【0035】〔6〕OH−4652F物質 (1)性状;白色粉末 (2)分子量;942(M+H、高分解能高速原子衝撃
マススペクトルによる) (3)分子式;C49535 10Cl2 (4)融点;143〜146℃ (5)比旋光度;〔α〕D 26=−193.5°(c=
0.7、メタノール) (6)紫外部吸収スペクトル(メタノール中);図12
に示すとおりであり、203、225、282(肩)n
mに極大吸収を有する (7)赤外部吸収スペクトル(KBr);図13に示す
とおりであり、3380、3250、2950、292
0、1735、1670、1620cm-1付近に特徴的な
吸収帯を有する (8)溶剤に対する溶解性;メタノール、エタノール、
アセトン、クロロホルムに可溶、水、ヘキサンに難溶 (9)呈色反応;ヨウ素、バニリン反応に陽性、ニンヒ
ドリン反応に陰性
【0036】次に、OH−4652物質のファルネシル
トランスフェラーゼ阻害物質作用について説明する。公
知の反応系〔サイエンス、第245巻、第379頁(1
989)〕に準じて酵素反応を行った。反応液中にはフ
ァルネシルトランスフェラーゼの他に〔3 H〕ファルネ
シルピロリン酸、p21タンパク質、MgCl2、DDT
およびトリス・塩酸緩衝液(pH7.5)を含む。
【0037】その結果、マウス及びヒト由来のファルネ
シルトランスフェラーゼに対するIC50はそれぞれ
0.5μMおよび1.1μMであり、対照として同様の
作用を有する合成ペプチドCVLSの6.25μMに対
しきわめて強い阻害活性を示した。またベロ細胞に対す
る細胞毒性を調べたところ、1mg/ml添加によっても何
ら細胞の増殖および形態に影響は見られず、きわめて毒
性の低いことが確認された。
【0038】
【発明の効果】以上のように、本OH−4652物質
は、同様の作用を有する従来の合成ペプチドに比べて著
しく強い酵素阻害活性を有し、かつ毒性が低いことから
ras遺伝子による癌化の過程を阻止できる物質と推定
されることから、制癌物質として有用である。
【0039】次に、実施例を挙げて本発明を具体的に説
明する。
【実施例】500ml容三角フラスコにグルコース0.1
%、馬鈴薯デンプン2.4%、ペプトン0.3%、肉エ
キス0.3%、酵母エキス0.5%、炭酸カルシウム
0.4%を含む液体培地(pH7.0)100mlを分注
し、121℃で15分間蒸気滅菌し、これにグリセロー
ル1.0%、カゼイン0.03%、硝酸カリウム0.2
%、塩化ナトリウム0.2%、燐酸二カリウム0.2
%、硫酸マグネシウム0.005%、炭酸カルシウム
0.002%、硫酸第二鉄0.001%、寒天1.8%
を含む寒天斜面培地上で27℃で培養したストレプトマ
イセス エスピーOH−4652株の斜面培地から1白
金耳づつ植菌し、回転式振とう機を用いて、27℃で3
日間振とう培養し、種培養液を得た。
【0040】一方、30l ジヤーフアーメンター1基に
グルコース2.0%、アスパラギン0.5%、硫酸マグ
ネシウム0.01%、リン酸一カリウム0.07%、酵
母エキス0.1%を含む液体培地(pH7.0)20l
に仕込み、121℃で30分間蒸気滅菌した。これに種
培養液4本分を移植し、攪拌速度250rpm、通気量
15l /分で27℃で96時間通気攪拌した。培養液2
0l にクロロホルム10l を加え攪拌し、これをシャー
プレスで遠心分離して(10000rpm)菌体と水層
とクロロホルム層に分別した。
【0041】得られたクロロホルム層に無水硫酸ナトリ
ウム500gを加え、脱水した後、粗物を得た。クロロ
ホルム層を減圧濃縮し、油状物質1.6gを得た。クロ
ロホルムに懸濁シタシリカゲル(約40g)を充填した
カラム上端に、上記の油状物質をしょうりゅおのシリカ
ゲルとともに負荷し、クロロホルム/メタノール(10
0:5、V/V)100mlでカラムを洗ったあたクロロ
ホルム/メタノール(100:6.5、V/V)で活性
物質を溶出した。
【0042】これを減圧下で濃縮することによって褐色
の粗粉末770mgを得た。この粗粉末を少量のエタノー
ルに溶解し、あらかじめエタノールで平衡化したセファ
デックスLH−20カラム(1.5cm×100cm)の上
端に負荷しエタノールにて溶出した。活性画分を集め、
減圧下濃縮することによって淡褐色の粗粉末460mgを
得た。これを4.6mlのメタノールに溶かし、0.2ml
づつ高速液体クロマトグラフイー用逆相カラム(資生
堂:Cl8SG120タイプ(20×250mm)に供
し、50%アセトニトリル水で溶出(流速:11ml/
分)した。
【0043】異なる保持時間で溶出されてくるそれぞれ
の活性画分を集め、減圧乾固し、保持時間11.4、1
2.3、16.7、19.3、21.6及び28.9分
で溶出される物質がそれぞれOH−4652A、OH−
4652B、OH−4652C、OH−4652D、O
H−4652EおよびOH−4652F物質である。上
記一回のクロマトグラフイーでこれら各物質をそれぞれ
0.7、1.4、2.7、3.7、3.0及び1.1mg
を得た。
【図面の簡単な説明】
【図1】ファルネシルトランスフェラーゼOH−465
2A物質の紫外線吸収スペクトルである。
【図2】OH−4652A物質の赤外線吸収スペクトル
である。
【図3】ファルネシルトランスフェラーゼOH−465
2B物質の紫外線吸収スペクトルである。
【図4】OH−4652B物質の赤外線吸収スペクトル
である。
【図5】ファルネシルトランスフェラーゼOH−465
2C物質の紫外線吸収スペクトルである。
【図6】OH−4652C物質の赤外線吸収スペクトル
である。
【図7】ファルネシルトランスフェラーゼOH−465
2D物質の紫外線吸収スペクトルである。
【図8】OH−4652D物質の赤外線吸収スペクトル
である。
【図9】ファルネシルトランスフェラーゼOH−465
2E物質の紫外線吸収スペクトルである。
【図10】OH−4652E物質の赤外線吸収スペクト
ルである。
【図11】OH−4652E物質のプロトン核磁気共鳴
スペクトルである。
【図12】ファルネシルトランスフェラーゼOH−46
52F物質の紫外線吸収スペクトルである。
【図13】OH−4652F物質の赤外線吸収スペクト
ルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ディディエ・バンデルピル 東京都港区白金5丁目9番1号 社団法人 北里研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の理化学的性質を有するOH−46
    52A物質、OH−4652B物質、OH−4652C
    物質、OH−4652D物質、OH−4652E物質お
    よびOH−4652F物質からなる群より選ばれたOH
    −4652物質。 〔I〕OH−4652A物質 (1)性状;白色粉末 (2)分子量;926(M+H、高分解能高速原子衝撃
    マススペクトルによる) (3)分子式;C49565 11Cl (4)融点;136〜138℃ (5)比旋光度;〔α〕D 26=−98.9°(c=0.
    3、メタノール) (6)紫外部吸収スペクトル(エタノール中);20
    5、225、282(肩)nmに極大吸収を有する (7)赤外部吸収スペクトル(KBr):3380、3
    250、2950、2920、1735、1670、1
    620cm-1付近に特徴的な吸収帯を有する (8)溶剤に対する溶解性:メタノール、エタノール、
    アセトン、クロロホルムに可溶、水、ヘキサンに難溶 (9)呈色反応:ヨウ素、バニリン反応に陽性、ニンヒ
    ドリン反応に陰性 〔2〕OH−4652B物質 (1)性状;白色粉末 (2)分子量;926(M+H、高分解能高速原子衝撃
    マススペクトルによる) (3)分子式;C49565 11Cl (4)融点;134〜137℃ (5)比旋光度;〔α〕D 26=−124.2°(c=
    0.35、メタノール) (6)紫外部吸収スペクトル(エタノール中);20
    4、225、280(肩)nmに極大吸収を有する (7)赤外部吸収スペクトル(KBr):3380、3
    250、2950、2920、1735、1670、1
    620cm-1付近に特徴的な吸収帯を有する (8)溶剤に対する溶解性:メタノール、エタノール、
    アセトン、クロロホルムに可溶、水、ヘキサンに難溶 (9)呈色反応:ヨウ素、バニリン反応に陽性、ニンヒ
    ドリン反応に陰性 〔3〕OH−4652C物質 (1)性状;白色粉末 (2)分子量;924(M+H、高分解能高速原子衝撃
    マススペクトルによる) (3)分子式;C49545 11Cl (4)融点;125〜127℃ (5)比旋光度;〔α〕D 26=−151.9°(c=
    0.8、メタノール) (6)紫外部吸収スペクトル(エタノール中);20
    4、225、280(肩)nmに極大吸収を有する (7)赤外部吸収スペクトル(KBr):3380、3
    250、2950、2920、1735、1670、1
    620cm-1付近に特徴的な吸収帯を有する (8)溶剤に対する溶解性:メタノール、エタノール、
    アセトン、クロロホルムに可溶、水、ヘキサンに難溶 (9)呈色反応:ヨウ素、バニリン反応に陽性、ニンヒ
    ドリン反応に陰性 〔4〕OH−4652D物質 (1)性状;白色粉末 (2)分子量;874(M+H、高分解能高速原子衝撃
    マススペクトルによる) (3)分子式;C49555 10 (4)融点;137〜139℃ (5)比旋光度;〔α〕D 26=−212.3°(c=
    0.3、メタノール) (6)紫外部吸収スペクトル(エタノール中);20
    3、225、281(肩)nmに極大吸収を有する (7)赤外部吸収スペクトル(KBr):3380、3
    250、2950、2920、1735、1670、1
    620cm-1付近に特徴的な吸収帯を有する (8)溶剤に対する溶解性:メタノール、エタノール、
    アセトン、クロロホルムに可溶、水、ヘキサンに難溶 (9)呈色反応:ヨウ素、バニリン反応に陽性、ニンヒ
    ドリン反応に陰性 〔5〕OH−4652E物質 (1)性状;白色粉末 (2)分子量;908(M+H、高分解能高速原子衝撃
    マススペクトルによる) (3)分子式;C49545 10Cl (4)融点;143〜146℃ (5)比旋光度;〔α〕D 26=−207°(c=0.
    8、メタノール) (6)紫外部吸収スペクトル(エタノール中);20
    5、225、282(肩)nmに極大吸収を有する (7)赤外部吸収スペクトル(KBr):3380、3
    250、2950、2920、1735、1670、1
    620cm-1付近に特徴的な吸収帯を有する (8)溶剤に対する溶解性:メタノール、エタノール、
    アセトン、クロロホルムに可溶、水、ヘキサンに難溶 (9)呈色反応:ヨウ素、バニリン反応に陽性、ニンヒ
    ドリン反応に陰性 〔6〕OH−4652F物質 (1)性状;白色粉末 (2)分子量;942(M+H、高分解能高速原子衝撃
    マススペクトルによる) (3)分子式;C49535 10Cl2 (4)融点;143〜146℃ (5)比旋光度;〔α〕D 26=−193.5°(c=
    0.7、メタノール) (6)紫外部吸収スペクトル(エタノール中);20
    3、225、282(肩)nmに極大吸収を有する (7)赤外部吸収スペクトル(KBr):3380、3
    250、2950、2920、1735、1670、1
    620cm-1付近に特徴的な吸収帯を有する (8)溶剤に対する溶解性:メタノール、エタノール、
    アセトン、クロロホルムに可溶、水、ヘキサンに難溶 (9)呈色反応:ヨウ素、バニリン反応に陽性、ニンヒ
    ドリン反応に陰性
  2. 【請求項2】 ストレプトマイセス属に属するOH−4
    652A物質、OH−4652B物質、OH−4652
    C物質、OH−4652D物質、OH−4652E物質
    および/またはOH−4652F物質を生産する能力を
    有する微生物を培地に培養し、培養物中にOH−465
    2A物質、OH−4652B物質、OH−4652C物
    質、OH−4652D物質、OH−4652E物質およ
    び/またはOH−4652F物質を蓄積せしめ、該培養
    物からOH−4652A物質、OH−4652B物質、
    OH−4652C物質、OH−4652D物質、OH−
    4652E物質および/またはOH−4652F物質を
    採取することを特徴とするOH−4652A物質、OH
    −4652B物質、OH−4652C物質、OH−46
    52D物質、OH−4652E物質および/またはOH
    −4652F物質の製造法。
  3. 【請求項3】 ストレプトマイセス属に属するOH−4
    652A物質、OH−4652B物質、OH−4652
    C物質、OH−4652D物質、OH−4652E物質
    および/またはOH−4652F物質を生産する能力を
    有する微生物がストレプトマイセス エスピーOH−4
    652(FERM P−12740)である請求項2記
    載の製造法。
  4. 【請求項4】 ストレプトマイセス属に属しOH−46
    52A物質、OH−4652B物質、OH−4652C
    物質、OH−4652D物質、OH−4652E物質お
    よび/またはOH−4652F物質を生産する能力を有
    する微生物。
  5. 【請求項5】 微生物がストレプトマイセス エスピー
    OH−4652である請求項4記載の微生物。
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