JPH05330567A - 密封容器蓋を用いた容器の密封方法及びその密封容器蓋 - Google Patents

密封容器蓋を用いた容器の密封方法及びその密封容器蓋

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JPH05330567A
JPH05330567A JP4155904A JP15590492A JPH05330567A JP H05330567 A JPH05330567 A JP H05330567A JP 4155904 A JP4155904 A JP 4155904A JP 15590492 A JP15590492 A JP 15590492A JP H05330567 A JPH05330567 A JP H05330567A
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JP
Japan
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oxygen
cap
vessel
stopper
contents
Prior art date
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Pending
Application number
JP4155904A
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English (en)
Inventor
Junichi Matsuo
淳一 松尾
Kozaburo Sakano
弘三郎 坂野
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Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Publication date
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Priority to JP4155904A priority Critical patent/JPH05330567A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 脱酸素剤をキャップの内面に容易かつ確実に
取り付けることができ、しかも脱酸素剤の脱酸素能力を
十分に発揮させることができる密封容器の密封技術を提
供すること。 【構成】 容器口部に装着すべきキャップ本体と、キャ
ップ本体の内面に装着されている還元鉄を含有するライ
ナーまたは塗布層とを備える。脱酸素剤を含有する塗料
をキャップ本体の内面に塗布してライナーを形成し密封
容器蓋を完成させる。この密封容器蓋を内容物充填後の
容器の口部に密封取り付けする場合には密封容器蓋を高
温多湿の条件下に曝して熱処理を行う。この処理の後、
ただちに容器の口部に係合させて容器の口部を密封す
る。容器内の内容物の入身線上方のヘッドスペース内に
含有されている酸素はキャップ内側の脱酸素剤と反応し
て脱酸素剤に吸収され、内容物の酸化は低減し、内容物
の酸化による変色、品質の劣化は回避される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、容器内に充填された
内容物の入身線より上のヘッドスペース内の酸素を吸着
するために使用される脱酸素剤をもつ密封容器蓋を用い
た容器の密封方法及びその密封容器蓋に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】容器内に内容物を充填した場合に内容物
の入身線の上方のヘッドスペース内に酸素が含まれてい
ると、その酸素が内容物と反応して内容物の変色、品質
の劣化をもたらすことが多い。このことからヘッドスペ
ース内の酸素を吸収するために、容器内に内容物と共に
脱酸素剤を充填することも行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、内容物内に入
り込んだ脱酸素剤を誤って食べたりすることがないよう
に脱酸素剤を小袋に包装する必要があり、結局脱酸素剤
を容器に適用するためには、追加のかつ複雑な工程を必
要とする。しかも、この小袋包装は破袋して脱酸素剤が
内容物と混入することを避けるために強度の大きい包装
を構成しなければならない。しかるに、このように小袋
包装を厳重に行うとすると脱酸素効果が低下する。この
ように脱酸素剤を小袋包装して内容物に投入することは
脱酸素剤の機能を十分に発揮させることができないのみ
ならず、内容物に脱酸素剤を投入するための手間が煩雑
である等の問題がある。このようなことから、最近脱酸
素剤を容器に密封するキャップの内面に取り付けること
によって密封後の容器のヘッドスペースに曝すことも行
われているが、脱酸素剤がキャップから容器内へ脱落す
ることを防ぐための構造がかなり複雑になっており、ま
た脱酸素剤の機能を十分に発揮させることができていな
い。
【0004】このようなことから脱酸素剤が容器内に脱
落することがなく、確実にかつ追加の複雑な工程を必要
とすることなしに容易にキャップの内面に取り付けるこ
とができ、しかも脱酸素剤の酸素吸収能力を十分に発揮
させることができる密封容器蓋及び容器の密封方法の開
発が望まれている。この発明は上記の如き事情に鑑みて
なされたものであって、脱酸素剤をキャップの内面に容
易かつ確実に取り付けることができ、しかも脱酸素剤の
脱酸素能力を十分に発揮させることができる密封容器の
密封技術を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的に対応して、こ
の発明の容器の密封方法は容器に装着すべき密封容器蓋
のキャップ本体内面に脱酸素剤を含有する層を設け、キ
ャップ本体を容器に装着する直前に高温多湿の環境下に
曝すことを特徴としている。また、この発明の密封容器
蓋はキャップ本体内面に塗布する塗料中に脱酸素剤を含
有する塗料を塗布して形成した層を設けたことを特徴と
している。また、この発明の密封容器蓋はキャップ本体
内面にライナーを嵌着し、ライナーは少なくともベース
層と脱酸素剤を含有する層の2層以上より構成されてい
ることを特徴としている。
【0006】
【作用】脱酸素剤を含有する塗料をキャップ本体の内面
に塗布し、または脱酸素剤を含有するライナーを配置し
密封容器蓋を完成させる。この密封容器蓋を内容物充填
後の容器の口部に密封取り付けする場合には密封容器蓋
を高温多湿の条件下に曝して熱処理を行う。この処理の
後、ただちに容器の口部に係合させて容器の口部を密封
する。容器内の内容物の入身線上方のヘッドスペース内
に含有されている酸素はキャップ本体内側の脱酸素剤と
反応して脱酸素剤に吸収され、従って内容物の酸化は低
減し、内容物の酸化による変色、品質の劣化は回避され
る。密封容器のヘッドスペース内の酸素によって、酸化
されてしまう様な内容物(飲料及び食品)に対して本発
明のキャップの密封方法が有効である。
【0007】
【実施例】以下、この発明の詳細を一実施例を示す図面
について説明する。図1及び図2において1は密封容器
蓋である。密封容器蓋1はキャップ本体2を有する。キ
ャップ本体2は容器3の口部4に嵌着して口部4を密封
するためのものである。このキャップ本体2は通常は金
属で構成されている。キャップ本体2の内面にはライナ
ー10または塗布層が形成されている。ライナー10は
キャップ本体2の内面側に接する側にベース層9を有
し、その上に第1の塗料層5を積層し、さらにその上に
必要に応じて設けられた第2の塗料層6とからなってい
る。
【0008】第1の塗料層5はポリエステル、ポリプロ
ピレン又はナイロン等の合成樹脂を母材7としてその中
に脱酸素剤の粒子8を分散させて構成したものである。
脱酸素剤としては還元性を有する金属粉、例えば還元性
鉄、還元性亜鉛を使用することができ、その場合の平均
粒形は100μm以下である。母材7に対する脱酸素剤
の比率は重量比で1〜50%である。第2の塗料層6は
第1の塗料層5を覆って形成される。第2の塗料層6を
構成する材料としてはポリプロピレン、ゴムもしくはナ
イロン等を主成分として使用することができる。このよ
うに構成された密封容器蓋1を使用してキャップ3の口
部4を密封する場合には密封容器蓋1を口部4に供給し
て口部4に巻き締める。
【0009】密封容器蓋1は巻き締めに先立って高温多
湿の環境下、例えば室温以上の温度で大気の平均湿度以
上の湿度の環境下に曝された後、ただちに容器3の口部
4に供給されて締めつけられる。
【0010】容器口部に締めつけられた密封容器蓋1の
第1の塗料層5に含まれる脱酸素剤の粒子8は容器内容
物11の入身線12の上のヘッドスペース13内の酸素
を吸収してヘッドスペース内の酸素濃度を低減させる。
この発明の場合、脱酸素剤の粒子8は高温多湿の条件下
に曝されて熱処理を施され活性化されているので酸素に
対する吸着能が高められており、ヘッドスペース内の酸
素の吸着は極めて迅速に行われる。なお、上記の実施例
は脱酸素剤の粒子8を密封容器蓋の内面に適用するに当
って、粒子8を含有するライナー10を使用したが、ラ
イナー10に替えて、粒子8を含有する塗料をキャップ
本体の内面に塗布して塗布層を形成してもよい。
【0011】
【実験例】縦70mm、横100mmの大きさの矩形の
試料(A、B、C)を作成した。層構成は図3に示すよ
うに第1の塗料層5の両面に60μmのポリプロピレン
ppの第2の塗料層6、6を積層して構成したものであ
り、第1の塗料層5は鉄30%、EVOH(商品名)7
0%からなり、全体として45μmの厚みを有する。試
料Aは容器に封入する直前に次に示す条件で熱処理をし
てある。
【0012】試料Bは試料Aと同じ構成だが試料Aに施
した熱処理を施していないものである。試料Cは第1の
塗料層5′をEVOHだけで構成し脱酸素剤を含まない
ものである。試料Cについては熱処理を施していない。
それぞれの試料はアルミニウムパウチ内に入れ、密封す
る。アルミニウムパウチ内の内容物として水10mlを
充填し、かつ100mlの空気を充填してある。試料
A、B、Cを充填したアルミニウムパウチを30C゜で
30日間保存し、その間の試料A、B、Cによる酸素吸
収量を測定した。ここで酸素吸収量は次の式で定義し
た。
【0013】 酸素吸収量=〔{(100−a)/100}・X×(2
0.9/79.1)〕−{(a/100)・X}
【0014】aはパウチ内酸素測定濃度%、Xはトータ
ル気体量測定値(ml)である。表1に酸素濃度変化を
示し、また、図4に酸素濃度変化をグラフで示した。
【0015】
【表1】
【0016】これらの表及びグラフから明らかなよう
に、酸素吸収剤を熱処理をして使用するこの発明の密封
容器蓋及び容器の密封方法が酸素吸収剤を含有しないも
の及び酸素吸収剤を含有しても熱処理を施さないものに
比べて極めて良好に酸素を吸収することがわかる。
【0017】
【発明の効果】このように、この発明の密封容器蓋及び
容器の密封方法では、脱酸素剤をキャップの内面に容易
かつ確実に取り付けることができ、しかも脱酸素剤の脱
酸素能力を十分に発揮させることができる。脱酸素剤の
容器への適用は本来必要とされる容器へのキャップへの
嵌着工程がそのまま脱酸素剤を適用させるための工程で
あるので、脱酸素剤を小袋に入れる必要もなく、脱酸素
剤を容器に適用させるための追加的な工程も必要としな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】密封容器蓋を容器口部に取り付けた状態の縦断
面図。
【図2】密封容器蓋の縦断面説明図。
【図3】試料の縦断面図。
【図4】酸素濃度の変化を示すグラフ。
【符号の説明】
1 密封容器蓋 2 キャップ本体 3 容器 4 口部 5 第1の塗料層 6 第2の塗料層 7 母材 8 脱酸素剤の粒子 9 ベース層 10 ライナー 11 ベース層 13 ヘッドスペース

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器に装着すべき密封容器蓋のキャップ
    本体内面に脱酸素剤を含有する層を設け、前記キャップ
    本体を容器に装着する直前に高温多湿の環境下に曝すこ
    とを特徴とする容器の密封方法。
  2. 【請求項2】 キャップ本体内面に塗布する塗料中に脱
    酸素剤を含有する塗料を塗布して形成した層を設けた密
    封容器蓋。
  3. 【請求項3】 キャップ本体内面にライナーを嵌着し、
    前記ライナーは少なくともベース層と脱酸素剤を含有す
    る層の2層以上より構成されている密封容器蓋。
  4. 【請求項4】 脱酸素剤を含有する層の上に薄い酸素透
    過性の溶出防止用の層を設けた請求項2または3記載の
    密封容器蓋。
JP4155904A 1992-05-22 1992-05-22 密封容器蓋を用いた容器の密封方法及びその密封容器蓋 Pending JPH05330567A (ja)

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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0195044A (ja) * 1987-10-07 1989-04-13 Nissan Maruzen Poriechiren Kk 酸素吸収性複合フイルムまたはシート
JPH01279077A (ja) * 1988-01-28 1989-11-09 L'air Liquide 液状食品または飲料用容器のシールキャップ
JPH02111437A (ja) * 1988-10-20 1990-04-24 Nippon Kayaku Co Ltd 脱酸素剤
JPH02269667A (ja) * 1990-03-26 1990-11-05 Toyo Seikan Kaisha Ltd 容器蓋

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