JPH05330439A - パワーステアリング装置 - Google Patents
パワーステアリング装置Info
- Publication number
- JPH05330439A JPH05330439A JP14288692A JP14288692A JPH05330439A JP H05330439 A JPH05330439 A JP H05330439A JP 14288692 A JP14288692 A JP 14288692A JP 14288692 A JP14288692 A JP 14288692A JP H05330439 A JPH05330439 A JP H05330439A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- groove
- shaft
- power steering
- input shaft
- output shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 バルブの中立位置ずれを調整し得るととも
に、直進状態での剛性感を向上し得るパワーステアリン
グ装置を提供する。 【構成】 入力軸１１と出力軸１２の相対回転によりコ
ントロールバルブが作動してパワーシリンダが作動する
ようにしたパワーステアリング装置において、入力軸１
１と出力軸１２を部分的に重合させて、内側に配置され
る軸の外周にＶ溝１１ｂを設けるとともに、このＶ溝１
１ｂの斜面に中立位置にて二点で係合するボール２１及
び同ボール２１をＶ溝方向へ付勢するスプリング２２を
内装するリテーナ２３を外側に配置される軸に周方向へ
位置調整可能に組付けた。
に、直進状態での剛性感を向上し得るパワーステアリン
グ装置を提供する。 【構成】 入力軸１１と出力軸１２の相対回転によりコ
ントロールバルブが作動してパワーシリンダが作動する
ようにしたパワーステアリング装置において、入力軸１
１と出力軸１２を部分的に重合させて、内側に配置され
る軸の外周にＶ溝１１ｂを設けるとともに、このＶ溝１
１ｂの斜面に中立位置にて二点で係合するボール２１及
び同ボール２１をＶ溝方向へ付勢するスプリング２２を
内装するリテーナ２３を外側に配置される軸に周方向へ
位置調整可能に組付けた。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、入力軸と出力軸の相対
回転によりコントロールバルブが作動してパワーシリン
ダが作動するようにしたパワーステアリング装置に関す
る。
回転によりコントロールバルブが作動してパワーシリン
ダが作動するようにしたパワーステアリング装置に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】この種のパワーステアリング装置は、例
えば、実公平２−４５１０９号公報にて提案されてい
て、入力軸と出力軸の相対回転に予圧（負荷トルク）を
与える手段として、入力軸の外周にバルブの中立位置が
多少ずれてもばね反力が増大せず、ばね反力が作用しな
い所定長の底面を有する凹溝と、該凹溝に対設した出力
軸の透孔に嵌合したボールと、出力軸外周に配設され前
記ボールを前記凹溝に圧接させる円弧状または環状ばね
によって構成された予圧付与機構が採用されている。
えば、実公平２−４５１０９号公報にて提案されてい
て、入力軸と出力軸の相対回転に予圧（負荷トルク）を
与える手段として、入力軸の外周にバルブの中立位置が
多少ずれてもばね反力が増大せず、ばね反力が作用しな
い所定長の底面を有する凹溝と、該凹溝に対設した出力
軸の透孔に嵌合したボールと、出力軸外周に配設され前
記ボールを前記凹溝に圧接させる円弧状または環状ばね
によって構成された予圧付与機構が採用されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した公
報の装置においては、バルブの中立位置が多少ずれても
ばね反力が増大せず、ばね反力が作用しない所定長の底
面（不感帯域）を設けるため、凹溝の底面はボールの曲
率半径より大きく形成されており、加工誤差等によるバ
ルブの中立位置ずれに対処できるものの、バルブの中立
位置近傍、すなわち直進状態ではボールが凹溝の底面に
一点で係合して剛性感が不足する。本発明は、上記した
問題に対処すべくなされたものであり、バルブの中立位
置ずれを調整し得るとともに、直進状態での剛性感を向
上し得るパワーステアリング装置を提供することを目的
としている。
報の装置においては、バルブの中立位置が多少ずれても
ばね反力が増大せず、ばね反力が作用しない所定長の底
面（不感帯域）を設けるため、凹溝の底面はボールの曲
率半径より大きく形成されており、加工誤差等によるバ
ルブの中立位置ずれに対処できるものの、バルブの中立
位置近傍、すなわち直進状態ではボールが凹溝の底面に
一点で係合して剛性感が不足する。本発明は、上記した
問題に対処すべくなされたものであり、バルブの中立位
置ずれを調整し得るとともに、直進状態での剛性感を向
上し得るパワーステアリング装置を提供することを目的
としている。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するために、入力軸と出力軸の相対回転によりコ
ントロールバルブが作動してパワーシリンダが作動する
ようにしたパワーステアリング装置において、前記入力
軸と出力軸を部分的に重合させて、内側に配置される軸
の外周にＶ溝を設けるとともに、このＶ溝の斜面に中立
位置にて二点で係合する係合子及び同係合子をＶ溝方向
へ付勢する付勢手段を内装するリテーナを外側に配置さ
れる軸に周方向へ位置調整可能に組付けた。
を達成するために、入力軸と出力軸の相対回転によりコ
ントロールバルブが作動してパワーシリンダが作動する
ようにしたパワーステアリング装置において、前記入力
軸と出力軸を部分的に重合させて、内側に配置される軸
の外周にＶ溝を設けるとともに、このＶ溝の斜面に中立
位置にて二点で係合する係合子及び同係合子をＶ溝方向
へ付勢する付勢手段を内装するリテーナを外側に配置さ
れる軸に周方向へ位置調整可能に組付けた。
【０００５】
【発明の作用・効果】本発明によるパワーステアリング
装置においては、係合子及び付勢手段を内装したリテー
ナが周方向にて位置調整可能であるため、コントロール
バルブの位相を合わせた状態（バルブの中立位置）に
て、係合子がＶ溝に対して中立位置となるようにリテー
ナを周方向に調整移動させることができて、バルブの中
立位置ずれをゼロに調整できるとともに、係合子をＶ溝
の斜面に二点で係合させることができて直進状態での剛
性感を向上させることができる。
装置においては、係合子及び付勢手段を内装したリテー
ナが周方向にて位置調整可能であるため、コントロール
バルブの位相を合わせた状態（バルブの中立位置）に
て、係合子がＶ溝に対して中立位置となるようにリテー
ナを周方向に調整移動させることができて、バルブの中
立位置ずれをゼロに調整できるとともに、係合子をＶ溝
の斜面に二点で係合させることができて直進状態での剛
性感を向上させることができる。
【０００６】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。図１及び図２は本発明によるパワーステアリ
ング装置を概略的に示していて、同装置においては、バ
ルブロータ（詳細は図示省略）１１ａを中間部分に一体
的に有する入力軸１１とピニオン（図示省略）を一体的
に有する出力軸１２がトーションバー１３を介して所定
量相対回転可能に連結されている。入力軸１１は、ハウ
ジング１９に回転可能に組付けられていて、ステアリン
グホイール（図示省略）に連結されるようになってお
り、図示省略の右端にてピンを介してトーションバー１
３の右端に一体的に連結されている。バルブロータ１１
ａは、ハウジング１９内に回転可能に組付けたバルブス
リーブ（詳細は図示省略）１５とにより周知のコントロ
ールバルブを構成していて、このコントロールバルブの
作動によりパワーシリンダ（図示省略）の作動が制御さ
れるようになっている。出力軸１２は、ハウジング１９
に回転可能に組付けられていて、ピニオンにてステアリ
ングリンケージに設けたラック（図示省略）に噛合する
ようになっており、トーションバー１３の左端にセレー
ション連結されている。また、出力軸１２はピン１７を
介してバルブスリーブ１５に一体的に連結されていて、
入力軸１１と出力軸１２の相対回転によりバルブロータ
１１ａとバルブスリーブ１５が相対回転してコントロー
ルバルブが作動するようになっている。
説明する。図１及び図２は本発明によるパワーステアリ
ング装置を概略的に示していて、同装置においては、バ
ルブロータ（詳細は図示省略）１１ａを中間部分に一体
的に有する入力軸１１とピニオン（図示省略）を一体的
に有する出力軸１２がトーションバー１３を介して所定
量相対回転可能に連結されている。入力軸１１は、ハウ
ジング１９に回転可能に組付けられていて、ステアリン
グホイール（図示省略）に連結されるようになってお
り、図示省略の右端にてピンを介してトーションバー１
３の右端に一体的に連結されている。バルブロータ１１
ａは、ハウジング１９内に回転可能に組付けたバルブス
リーブ（詳細は図示省略）１５とにより周知のコントロ
ールバルブを構成していて、このコントロールバルブの
作動によりパワーシリンダ（図示省略）の作動が制御さ
れるようになっている。出力軸１２は、ハウジング１９
に回転可能に組付けられていて、ピニオンにてステアリ
ングリンケージに設けたラック（図示省略）に噛合する
ようになっており、トーションバー１３の左端にセレー
ション連結されている。また、出力軸１２はピン１７を
介してバルブスリーブ１５に一体的に連結されていて、
入力軸１１と出力軸１２の相対回転によりバルブロータ
１１ａとバルブスリーブ１５が相対回転してコントロー
ルバルブが作動するようになっている。
【０００７】ところで、本実施例においては、入力軸１
１と出力軸１２の重合部位にこれら両軸の相対回転に予
圧（負荷トルク）を与える予圧付与機構が設けられてい
る。予圧付与機構は、入力軸１１の外周に設けたＶ溝１
１ｂと、このＶ溝１１ｂの斜面に中立位置にて二点で係
合するボール２１及び同ボール２１をＶ溝方向へ付勢す
るスプリング２２を内装するリテーナ２３によって構成
されていて、リテーナ２３は図２にて示したように一対
のビス２４を用いて出力軸１２に周方向へ位置調整可能
に組付けられている。
１と出力軸１２の重合部位にこれら両軸の相対回転に予
圧（負荷トルク）を与える予圧付与機構が設けられてい
る。予圧付与機構は、入力軸１１の外周に設けたＶ溝１
１ｂと、このＶ溝１１ｂの斜面に中立位置にて二点で係
合するボール２１及び同ボール２１をＶ溝方向へ付勢す
るスプリング２２を内装するリテーナ２３によって構成
されていて、リテーナ２３は図２にて示したように一対
のビス２４を用いて出力軸１２に周方向へ位置調整可能
に組付けられている。
【０００８】上記のように構成した本実施例のパワース
テアリング装置においては、ボール２１及びスプリング
２２を内装したリテーナ２３が周方向にて位置調整可能
であるため、バルブロータ１１ａとバルブスリーブ１５
からなるコントロールバルブの位相を合わせた状態（バ
ルブの中立位置）にて、ボール２１がＶ溝１１ｂに対し
て中立位置となるようにリテーナ２３を周方向に調整移
動させることができて、バルブの中立位置ずれをゼロに
調整できるとともに、ボール２１をＶ溝１１ｂの斜面に
二点で係合させることができて直進状態での剛性感を向
上させることができる。
テアリング装置においては、ボール２１及びスプリング
２２を内装したリテーナ２３が周方向にて位置調整可能
であるため、バルブロータ１１ａとバルブスリーブ１５
からなるコントロールバルブの位相を合わせた状態（バ
ルブの中立位置）にて、ボール２１がＶ溝１１ｂに対し
て中立位置となるようにリテーナ２３を周方向に調整移
動させることができて、バルブの中立位置ずれをゼロに
調整できるとともに、ボール２１をＶ溝１１ｂの斜面に
二点で係合させることができて直進状態での剛性感を向
上させることができる。
【０００９】また、本実施例のパワーステアリング装置
においては、入力軸１１と出力軸１２を相対回転させる
と、図３にて例示した各特性が得られる。図３（Ａ）
は、スプリング２２にトルクＴｏを生じさせる予備荷重
が付与され、またボール２１が入力軸１１のＶ溝１１ｂ
から外周面に乗り上げ開始する（相対回転量θ1 ）以前
に入力軸１１と出力軸１２の相対回転が規制されるよう
にした場合の特性図の一例であり、破線にて示した特性
線はトーションバー１３によるトルクである。また図３
（Ｂ）は、スプリング２２にトルクＴｏを生じさせる予
備荷重が付与され、またボール２１が入力軸１１のＶ溝
１１ｂから外周面に完全に乗り上げた（相対回転量θ
2 ）後にも入力軸１１と出力軸１２の相対回転が許容さ
れるようにした場合の特性図の一例であり、破線にて示
した特性線はトーションバー１３によるトルクである。
また図３（Ｃ）は、スプリング２２に予備荷重が付与さ
れず、またボール２１が入力軸１１のＶ溝１１ｂから外
周面に完全に乗り上げた後にも入力軸１１と出力軸１２
の相対回転が許容されるようにした場合の特性図の一例
であり、破線にて示した特性線はトーションバー１３に
よるトルクである。なお、図３の（Ａ），（Ｂ），
（Ｃ）に示した各特性線は、スプリング２２の予備荷重
及びばね定数と入力軸１１のＶ溝１１ｂ形状を変更する
ことにより適宜変更することができる。
においては、入力軸１１と出力軸１２を相対回転させる
と、図３にて例示した各特性が得られる。図３（Ａ）
は、スプリング２２にトルクＴｏを生じさせる予備荷重
が付与され、またボール２１が入力軸１１のＶ溝１１ｂ
から外周面に乗り上げ開始する（相対回転量θ1 ）以前
に入力軸１１と出力軸１２の相対回転が規制されるよう
にした場合の特性図の一例であり、破線にて示した特性
線はトーションバー１３によるトルクである。また図３
（Ｂ）は、スプリング２２にトルクＴｏを生じさせる予
備荷重が付与され、またボール２１が入力軸１１のＶ溝
１１ｂから外周面に完全に乗り上げた（相対回転量θ
2 ）後にも入力軸１１と出力軸１２の相対回転が許容さ
れるようにした場合の特性図の一例であり、破線にて示
した特性線はトーションバー１３によるトルクである。
また図３（Ｃ）は、スプリング２２に予備荷重が付与さ
れず、またボール２１が入力軸１１のＶ溝１１ｂから外
周面に完全に乗り上げた後にも入力軸１１と出力軸１２
の相対回転が許容されるようにした場合の特性図の一例
であり、破線にて示した特性線はトーションバー１３に
よるトルクである。なお、図３の（Ａ），（Ｂ），
（Ｃ）に示した各特性線は、スプリング２２の予備荷重
及びばね定数と入力軸１１のＶ溝１１ｂ形状を変更する
ことにより適宜変更することができる。
【００１０】本発明は、入力軸と出力軸の相対回転によ
りコントロールバルブが作動してパワーシリンダが作動
するようにしたパワーステアリング装置であれば、ステ
アリングギヤの形式がラックピニオン式であっても他の
形式（例えば、ボールスクリュー式）であっても同様に
実施することができるものである。
りコントロールバルブが作動してパワーシリンダが作動
するようにしたパワーステアリング装置であれば、ステ
アリングギヤの形式がラックピニオン式であっても他の
形式（例えば、ボールスクリュー式）であっても同様に
実施することができるものである。
【図１】 本発明の一実施例を示す部分縦断正面図であ
る。
る。
【図２】 図１のＡ−Ａ断面図である。
【図３】 予圧付与機構によって得られる特性線図であ
る。
る。
１１…入力軸、１１ａ…バルブロータ、１１ｂ…Ｖ溝、
１２…出力軸、１３…トーションバー、１５…バルブス
リーブ、２１…ボール（係合子）、２２…スプリング、
２３…リテーナ。
１２…出力軸、１３…トーションバー、１５…バルブス
リーブ、２１…ボール（係合子）、２２…スプリング、
２３…リテーナ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 俊広 愛知県刈谷市朝日町１丁目１番地 豊田工 機株式会社内
Claims (1)
- 【請求項１】 入力軸と出力軸の相対回転によりコント
ロールバルブが作動してパワーシリンダが作動するよう
にしたパワーステアリング装置において、前記入力軸と
出力軸を部分的に重合させて、内側に配置される軸の外
周にＶ溝を設けるとともに、このＶ溝の斜面に中立位置
にて二点で係合する係合子及び同係合子をＶ溝方向へ付
勢する付勢手段を内装するリテーナを外側に配置される
軸に周方向へ位置調整可能に組付けたことを特徴とする
パワーステアリング装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04142886A JP3130372B2 (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | パワーステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04142886A JP3130372B2 (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | パワーステアリング装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05330439A true JPH05330439A (ja) | 1993-12-14 |
| JP3130372B2 JP3130372B2 (ja) | 2001-01-31 |
Family
ID=15325884
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04142886A Expired - Fee Related JP3130372B2 (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | パワーステアリング装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3130372B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09188267A (ja) * | 1995-12-27 | 1997-07-22 | Mando Mach Corp | 調節バルブ体 |
-
1992
- 1992-06-03 JP JP04142886A patent/JP3130372B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09188267A (ja) * | 1995-12-27 | 1997-07-22 | Mando Mach Corp | 調節バルブ体 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3130372B2 (ja) | 2001-01-31 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |