JPH0624304Y2 - 前後輪操舵車の後輪操舵装置 - Google Patents

前後輪操舵車の後輪操舵装置

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JPH0624304Y2
JPH0624304Y2 JP10313388U JP10313388U JPH0624304Y2 JP H0624304 Y2 JPH0624304 Y2 JP H0624304Y2 JP 10313388 U JP10313388 U JP 10313388U JP 10313388 U JP10313388 U JP 10313388U JP H0624304 Y2 JPH0624304 Y2 JP H0624304Y2
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rear wheel
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幸知 真田
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は前輪の操舵に連動して後輪を操舵するととも
に、後輪の前輪に対する舵角比を変更可能な前後輪操舵
車の後輪操舵装置に関する。
〔従来技術〕
従来、この種の装置は、例えば特開昭61−16306
4号公報に示されるように、前輪操舵装置に回転シャフ
トを介して接続されて前輪の操舵に連動して回転する入
力軸と、前記入力軸に連動して回転する回転部材と、前
記回転部材の回転運動を往復運動に変換する変換機構
と、前記変換機構に接続されて同機構における回転運動
から往復運動への運動量の変換率を変化させる変換率変
更機構とをハウジング内に収容するとともに、前記変換
機構の出力側に接続されかつ後輪を操舵可能に接続して
なり前記往復運動に応じて後輪を操舵する後輪ステアリ
ングリンク機構を備え、前輪の操舵に連動して後輪を操
舵しかつ前記変換率の変更制御によって後輪の前輪に対
する舵角比を変更できるようにしている。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、かかる従来の後輪操舵装置の車体への組付け
完了後においては、前輪が中立状態にあれば後輪は必ず
中立状態になるように、すなわち入力軸及び回転部材が
中立位置にある状態では変換機構の出力側に接続された
後輪ステアリングリンク機構は必ず中立状態になるよう
になっていなければならない。しかるに、該後輪操舵装
置においては、変換率変更機構により変換機構における
変換率が零に設定されていると、入力軸及び回転部材が
中立位置になくても後輪ステアリングリンク機構が中立
状態に設定される。そこで、該後輪操舵装置の車体への
組付けに際しては、後輪及び後輪ステアリングリンク機
構が中立状態にあることと同時に入力軸及び回転部材が
中立位置にあることを確認した上で、入力軸を回転シャ
フトを介して中立状態にある前輪操舵装置に接続する必
要があるので、該組付けの作業効率が悪かった。
そのため、本考案と同一出願人は先の出願(実願昭63
−51096号 考案の名称「ラックバーの支持機
構」)の明細書及び図面中にて、前記回転部材にピニオ
ンを形成するとともに、同ピニオンに噛合するラックバ
ー、同バーを中立位置に付勢するスプリング及び同スプ
リングを支持するリテーナ等からなって回転部材を中立
位置に付勢する中立付勢機構を、入力軸、回転部材、変
換機構及び変換率変更機構を収容するハウジングと一体
的に形成したケース内に組込んだ後輪操舵装置を提案し
た。これによれば、前記中立付勢機構が作用している状
態の後輪操舵装置に後輪ステアリングリンク機構を介し
て後輪を接続した後に、後輪操舵装置をフリー状態にす
れば、入力軸、回転部材、後輪ステアリングリンク機構
及び後輪は前記中立付勢機構により中立状態に付勢さ
れ、かかる状態で、入力軸を回転シャフトを介して中立
状態にある前輪操舵装置に接続すればよくなるので、該
後輪操舵装置の車体への組付け作業効率の問題は解決さ
れる。
しかし、上記提案装置においてはケースがハウジングと
一体的に形成されているため、ラックバー、スプリン
グ、リテーナ等の各部品を入力軸、回転部材、変換機構
及び変換率変更機構を収容したハウジングに対して組付
けなければならず、かかる各部品の組付け作業に手間が
かかると言う問題があった。また、ラックバーの中立位
置決めを回転部材の中立位置決めと同時に行わなければ
ならず、回転部材の回転に関係した摩擦等のために前記
ラックバー及び回転部材の同時中立位置決めが難しかっ
た。
本考案は上記従来装置及び提案装置における各問題に鑑
み案出されたもので、その目的は回転部材を中立位置に
付勢する中立付勢機構を後輪操舵装置内に設けて該後輪
操舵装置自体の車体への組付け作業効率を向上させると
同時に、該後輪操舵装置内における中立付勢機構の組付
け作業効率をも向上させた前後輪操舵車の後輪操舵装置
を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決して本考案の目的を達成するために、本
考案の構成上の特徴は、上記従来装置のように、ハウジ
ングに収容された入力軸、回転部材、変換機構及び変換
率変更機構と後輪ステアリングリンク機構とを備えた前
後輪操舵車の後輪操舵装置において、前記ハウジングに
螺着される第1ケースと、前記第1ケースに螺着される
第2ケースと、前部にて前記回転部材に形成したピニオ
ンに噛合するラック歯を有し後部にて軸方向へ変位可能
に第1及び第2ケース内に収容されるラックバーと、前
記ラックバーの後部外周上に同バーの軸方向における所
定範囲内で摺動可能に相対向して組付けられかつ前記第
1及び第2ケースの各内壁により該所定範囲に対応した
境界から各外側方向への変位が規制される一対のリテー
ナと、前記ラックバーの後部外周上に組付けられかつ圧
縮された状態で両端にて前記一対のリテーナにより支持
されるスプリングとにより構成した前記回転部材の中立
付勢機構を設けたことにある。
[考案の作用] 上記のように構成した中立付勢機構においては、スプリ
ングが両リテーナをそれぞれ外側方向へ押圧するように
作用し、かつ両リテーナはラックバーに対して所定範囲
内に位置するように規制されていると同時に、第1及び
第2ケースの各内壁により前記所定範囲に対応した各境
界から外側方向への変位が規制されているので、同バー
は、スプリング及び両リテーナの作用により、第1及び
第2ケースに対して常に中立位置に付勢されている。こ
のような中立付勢機構をハウジングに組付けるととも
に、ラックバーの中立位置と回転部材との中立位置が一
致するように同バーのラック歯と回転部材のピニオンと
を噛合させれば、入力軸及び回転部材は、上記提案装置
と同様、該中立付勢機構により中立位置に付勢される。
また、上記のような中立付勢機構においては、ハウジン
グと第1ケースとを別体に構成するとともに同第1ケー
スをハウジングに螺着できるようにしてあるので、第1
ケース(又は第2ケース)内にラックバー、リテーナ及
びスプリングを組込んだ後、第2ケース(又は第1ケー
ス)を第1ケース(又は第2ケース)に螺着させるよう
にすれば、該中立付勢機構を一つのアセンブリとして扱
うことができるようになる。そして、このようにして組
立てられたアセンブリとしての中立付勢機構を、第1ケ
ースとハウジングとの螺着により同ハウジングに組付け
ることができる。
[考案の効果] 上記作用説明からも理解できる通り、本考案によれば、
後輪操舵装置に前記中立付勢機構を設けて、入力軸及び
回転部材を中立位置に付勢するようにしたので、前記提
案装置と同様に、後輪操舵装置の車体への組付け作業効
率が向上する。
また、該中立付勢機構を一つのアセンブリとして扱っ
て、同機構の組立てをハウジングに収容されたに入力
軸、回転部材、変換機構及び変換率変更機構の組立てと
独立して行えるようにしたので、中立付勢機構を構成す
るラックバー、リテーナ及びスプリングの組付けの作業
効率が向上する。さらに、ラックバーの中立位置決めも
回転部材とは独立に行うことができ、同部材の回転に関
する摩擦等の影響を受けないので、同バーの中立位置決
めを容易に行うことができるようになる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面を用いて説明すると、第
1図乃至第4図は本考案に係る前後輪操舵車の後輪操舵
装置を示している。
この後輪操舵装置は基本的には特開昭61−16306
4号公報に示されたもの(従来技術の項で引用)と同様
に構成され、左右前輪FW1,FW2を操舵する前輪操
舵装置FSに回転シャフトRSを介して接続した入力軸
11と、左右後輪RW1,RW2を後輪ステアリングリ
ンク機構としての左右タイロッド12a,12b及び左
右ナックルアーム(図示しない)を介して操舵可能に連
結した作動ロッド13と、同ロッド13を回転駆動する
モータ14とを備え、左右前輪FW1,FW2の操舵に
伴う入力軸11の回転を作動ロッド13の軸方向の変位
に変換することによって左右後輪RW1,RW2を左右
前輪FW1,FW2に連動して操舵するとともに、モー
タ14の回転に伴う作動ロッド13の回転によって左右
前輪FW1,FW2に対する左右後輪RW1,RW2の
操舵角の比(以下単に舵角比という)を逆相から同相に
渡って変更制御するようにしている。
入力軸11は、第3図に示すように、ベアリング15を
介してハウジング16に回転可能に支持されており、そ
の後端にはピニオン17が同軸に一体的に設けられてい
る。このピニオン17は回転部材18の上部に形成した
セクタギヤ21に噛合している。この回転部材18には
作動ロッド13を貫通させた環状の第1支持体22がセ
レーション結合(図示しない)によって固定されてお
り、同回転部材18及び第1支持体22はベアリング2
3,24を介してハウジング16に一体的に回転可能に
支持されている。なお、回転部材18と第1支持体22
とを一体的に形成するようにしてもよい。
回転部材18の下部には、第1図及び第3図に示すよう
に、ピニオン25が形成されており、同ピニオン25に
は、ハウジング16と一体に形成した円筒部16a内を
軸方向に変位するように、ラックガイド26により支持
された円柱状のラックバー27のラック歯27aが噛合
している。ラックガイド26はスプリング28の付勢力
により上方向に適度な力で支承されており、同スプリン
グ28は下端にて円筒部16aの下部に螺合されるとと
もにナット31により固定されたキャップ32により支
持されている。
ラックバー27は回転部材18を中立位置に付勢するア
センブリ化された中立付勢機構CMの一構成部品であ
り、同機構CMは、該ラックバー27の他に、ケース3
3、キャップ34、一対のリテーナ35,36及びスプ
リング37を主要構成部品としている。
ケース33は円筒状に形成され、その大径部外周上に形
成した雄ねじ33aにてハウジング16の円筒部16a
の内周上に形成した雌ねじ16a1に螺着されるととも
に、ナット38により該円筒部16aに堅固に固定され
るようになっている。キャップ34も前記ケース33と
ともに各部品のケースとして作用するものでカップ状に
形成され、その大径部外周上に形成した雄ねじ34aに
てケース33の大径部内周上に形成した雌ねじ33bに
螺着されるとともに、ナット41により該ケース33の
大径部に堅固に固定されるようになっている。
リテーナ35は一体的に形成した内筒35a及び外筒3
5bを有し、内筒35aにてラックバー27の後部外周
上を摺動するとともに外筒35bにてキャップ34の大
径部内周上を摺動するようにラックバー27の後部外周
上に組付けられており、ラックバー27の後端に螺着し
たナット42により同後端部に固定されたワッシャ43
によって同ラックバー27に対する第1図の位置から外
側方向への変位が規制されるとともに、キャップ34に
形成した段部34bにより同キャツプ34に対する第1
図の位置から外側方向への変位が規制されるようになっ
ている。リテーナ36はラックバー27の後部外周上に
摺動可能に組付けられておりラックバー27に形成した
段部27bにより同バー27に対する第1図の位置から
外側方向への変位が規制されるとともに、ケース33の
前端部に形成した内側への張り出し部33cによりケー
ス33に対する第1図の位置から外側方向への変位が規
制されるようになっている。スプリング37は、圧縮さ
れた状態で、両端にて前記両リテーナ35,36により
支持されている。
一方、第2図及び第3図に示すように、第1支持体22
の内周上には、ベアリング44,45を介して環状の第
2支持体46が組付けられ、同支持体46は第1支持体
22の前記回転に伴い同支持体22と一体回転するとと
もに、第1支持体22の周方向に回転可能となってい
る。第2支持体46には、同支持体46とによりボール
ジョイントを構成するスライダ47が組付けられてい
る。スライダ47は、外周を球状に形成されていて、中
心に孔47aを有しており、同孔47aには作動ロッド
13の軸線に直交する方向に向けて延びた舵角比設定用
部材としてのピン48の先端部が軸方向(ピン48の延
出方向)へ摺動自在かつ回動可能に嵌合している。その
結果、ピン48の先端部は第1支持体22に周方向(作
動ロッド13の軸線回り)に回動可能に支持されるとと
もに、第1支持体22の前記回転に応じた該支持位置の
変位により作動ロッド13の軸線方向に押圧されること
になる。なお、第2図及び第3図はピン48が中立位置
にある状態を示している。
作動ロッド13は、第2図に示すように、その左方にて
ブッシュ51を介してハウジング16に軸方向に摺動自
在かつ軸回りに回転可能に支持されるとともに、その右
方の外スプライン部13aにて、同スプライン部13a
に滑合された内スプライン部52aを有するホイール5
2及び同ホイール52とハウジング16との間に介装さ
れたベアリング53,54を介して、ハウジング16に
軸方向に摺動自在かつ軸回りに回転可能に支持されてい
る。
ホイール52にはウォーム55が噛合しており、ウォー
ム55は、第4図に示すように、同ウォーム55を一体
的に形成したウォームシャフト55aの両端部にてベア
リング56,57を介してハウジング16に軸方向に変
位不能かつ軸回りに回動可能に支持されている。ウォー
ムシャフト55aの上端には2面幅に形成したモータ1
4の回転軸14aが嵌合しており、同シャフト55aは
モータ14によって回転駆動される。モータ14はハウ
ジング16に固定され、電気制御装置(図示しない)に
より駆動制御されるようになっている。
また、第2図に示すように、ホイール52の外周側部に
は補助ギヤ58が圧入固定されている。この補助ギヤ5
8はホイール52及び作動ロッド13の回転角(舵角比
に対応)の検出のために利用されるもので、同ギヤ58
は、第1図に示すように、舵角比センサアセンブリSA
内に設けたギヤ61に噛合している。ギヤ61は、第5
図乃至第7図に示すように、扇形に合成樹脂で形成され
ており、同ギヤ61の中心に固定したピン62によりブ
ッシュ63,64を介してハウジング16に回転可能に
支持されている。また、ギヤ61の中心から離れた位置
には径方向に長孔61aが形成されるとともに、該長孔
61aの両脇には一対の長孔61b,61cが形成され
ている。長孔61aにはスリット65aを有するピン6
5が嵌合されるようになっており、同ピン65は連結部
材66を介してケース67に収容されたポテンションメ
ータの可動子に接続されている。そして、このポテンシ
ョンメータにより検出された舵角比を表す信号はリード
線68を介してモータ14の回転を制御する前記電気制
御装置へ導かれるようになっている。
しかして、上記のように構成した後輪操舵装置の組付け
に際しては、ハウジング16内に入力軸11、回転部材
18、第1及び第2支持体22,46、作動ロッド1
3、ホイール52、ウォーム55等を収納した状態で、
中立付勢機構CMをハウジング16に組付けるようにす
る。かかる中立付勢機構CMの組付けにおいては、ラッ
クバー27の外周上にリテーナ35,36及びスプリン
グ37をナット42を用いて装着した後に、該リテーナ
35,36、スプリング37等をケース33及びキャッ
プ34に収容し、同ケース33及びキャップ34を螺着
してラックバー27の中立位置調整をしておく。このよ
うにして中立付勢機構を別途組立てた状態で、ラックバ
ー27のラック歯27aをピニオン25に噛合わせなが
ら同バー27の前部をハウジング16の円筒部16a内
に挿入して、ケース33aを前記円筒部16aに螺着す
る。かかる場合、ラック歯27aとピニオン25との噛
合開始から、ケース33の前記円筒部16aへの挿入量
を予め決めておけば、回転部材18の中立調整は前記ケ
ース33と円筒部16aとの螺着とともに完了する。
かかる状態では、作動ロッド13の軸回りの回転位置
(舵角比)とは無関係に、入力軸11及び回転部材18
の回転位置が中立位置に保たれるとともに、作動ロッド
13の軸方向への変位も中立位置に保たれるので、該状
態にある作動ロッド13の両端に左右タイロッド12
a,12b及び左右ナックルアームを介して左右後輪R
W1,RW2を、同後輪RW1,RW2が中立状態にな
るように組付ければ、入力軸11から左右後輪RW1,
RW2までの後輪操舵力伝達系が中立状態に設定される
ことになる。そして、該中立状態にある入力軸11を中
立状態に設定されている前輪操舵装置FS1に回転シャ
フトRSを介して連結するようにすれば、左右前輪FW
1,FW2を中立状態に設定した状態では左右後輪RW
1,RW2が必ず中立状態になるように、当該後輪操舵
装置が車体へ組付けられる。
また、該組付け後、左右前輪FW1,FW2を中立状態
から左右いずれかの方向に操舵した状態で、モータ14
の回転軸14aすなわちウォームシャフト55aを回転
させることにより作動ロッド13を軸回りに回転させ
て、左右後輪RW1,RW2が中立状態すなわち作動ロ
ッド13が軸方向に対して中立位置に来る作動ロッド1
3の回転位置を見つければ、舵角比の調整作業が完了す
る。そして、かかる状態で、ピン65をギヤ61の長孔
61a内にピン65を挿入するとともに、リード線68
から舵角比零を表す信号が出力されるように舵角比セン
サアセンブリSAを調整することにより、同アセンブリ
SAのハウジング16に対する組付けも完了する。
このように上記実施例によれば、当該後輪操舵装置に中
立付勢機構を設けるとともに、該中立付勢機構をアセン
ブリ化したので、各種中立調整を踏まえた当該車両の組
立て作業が楽になる。
次に、上記のように組立てた後輪操舵装置の動作を説明
する。操舵ハンドルの回動に伴って前輪操舵装置FSか
ら回転シャフトRSを介して入力軸11に回転力が伝達
されると、回転部材18が前記回転力に応じて回転す
る。これにより、第1支持体22も回転部材18の前記
回転とともに回転し、該第1支持体22の回転により第
2支持体46も第1支持体22と一体的に回転する。か
かる場合、ピン48が第3図の位置にあれば、第2支持
体46はピン48の軸回りに回転するのみであるので、
同ピン48は第2図にて左右方向に押圧されることはな
く、作動ロッド13は基準位置に保たれる。その結果、
左右後輪RW1,RW2は操舵されない。
かかる状態で、電気制御装置により決定される目標舵角
比と舵角比センサアセンブリSAによって検出される舵
角比(作動ロッド13及びホイール52の回転位置)と
に基づき、モータ14が駆動制御されて、同モータ14
がその回転軸14aを回転させると、該回転力はウォー
ム55及びホイール52を介して作動ロッド13に伝達
されて同ロッド13が軸回りに回転する。この作動ロッ
ド13の回転に伴い、ピン48も第2支持体46及びス
ライダ47と共に同ロッド13の軸回りに回転する。こ
の回転により、ピン48が、第2図及び第3図に仮想線
で示すように、基準位置より上側又は下側回転位置に設
定されると、同ピン48は前記左右前輪FW1,FW2
の操舵に伴う第1及び第2支持体22,46の回転に応
じてスライダ47を介して第2図にて左右方向に押圧さ
れて、作動ロッド13が同方向に変位する。その結果、
左右後輪RW1,RW2は作動ロッド13の前記変位に
応じて左方向又は右方向に操舵される。
かかる場合、ピン48が第2図にて上側位置にあれば、
作動ロッド13は第1及び第2支持体24,46の時計
方向(又は反時計方向)の回転に対して右方向(又は左
方向)に変位する。また、ピン48が第3図にて下側位
置にあれば、作動ロッド13は、前記とは逆に、第1及
び第2支持体22,46の時計方向(又は反時計方向)
の回転に対して左方向(又は右方向)に変位する。そし
て、かかる作動ロッド13の変位位置は左右前輪FW
1,FW2の操舵に伴う第1及び第2支持体22,46
の回転量に比例し、かつ同ロッド13の中心軸からピン
48の先端部の第2支持体46による支持位置までの垂
直距離に比例するので、左右後輪RW1,RW2が左右
前輪FW1,FW2の操舵に連動して操舵されるととも
に、その舵角比が作動ロッド13及びピン48の回転、
すなわちモータ14の回転に応じて逆相から同相に渡っ
て変更制御される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る後輪操舵装置の一部破
断正面図、第2図は同装置の横断平面図、第3図は第1
図のIII−III線に沿って見た断面図、第4図は第1図の
IV−IV線に沿って見た断面図、第5図は第1図の舵角比
センサアセンブリ部の一部破断部分平面図、第6図は同
アセンブリ部の部分側面図、第7図は同アセンブリ部の
ギヤの部分断面図である。 符号の説明 FS……前輪操舵装置、FW1,FW2……前輪、RW
1,RW2……後輪、RS……回転シャフト、CM……
中立付勢機構、SA……舵角比センサアセンブリ、11
……入力軸、12a,12b……タイロッド、13……
作動ロッド、14……モータ、16……ハウジング、1
6a……円筒部、18……回転部材、22……第1支持
体、25……ピニオン、27……ラックバー、33……
ケース、34……キャップ、35,36……リテーナ、
37……スプリング、46……第2支持体、48……ピ
ン、52……ホイール、55……ウォーム。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】前輪操舵装置に回転シャフトを介して接続
    されて前輪の操舵に連動して回転する入力軸と、前記入
    力軸に連動して回転する回転部材と、前記回転部材の回
    転運動を往復運動に変換する変換機構と、前記変換機構
    に接続されて同機構における回転運動から往復運動への
    運動量の変換率を変化させる変換率変更機構とをハウジ
    ング内に収容するとともに、前記変換機構の出力側に接
    続されかつ後輪を操舵可能に接続してなり前記往復運動
    に応じて後輪を操舵する後輪ステアリングリンク機構を
    備え、前輪の操舵に連動して後輪を操舵しかつ前記変換
    率の変更制御によって後輪の前輪に対する舵角比を変更
    可能な前後輪操舵車の後輪操舵装置において、 前記ハウジングに螺着される第1ケースと、 前記第1ケースに螺着される第2ケースと、 前部にて前記回転部材に形成したピニオンに噛合するラ
    ック歯を有し後部にて軸方向へ変位可能に第1及び第2
    ケース内に収容されるラックバーと、 前記ラックバーの後部外周上に同バーの軸方向における
    所定範囲内で摺動可能に相対向して組付けられかつ前記
    第1及び第2ケースの各内壁により該所定範囲に対応し
    た境界から各外側方向への変位が規制される一対のリテ
    ーナと、 前記ラックバーの後部外周上に組付けられかつ圧縮され
    た状態で両端にて前記一対のリテーナにより支持される
    スプリングと により構成した前記回転部材の中立付勢機構を設けたこ
    とを特徴とする前後輪操舵車の後輪操舵装置。
JP10313388U 1988-08-03 1988-08-03 前後輪操舵車の後輪操舵装置 Expired - Lifetime JPH0624304Y2 (ja)

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