JPH05319282A - パワーステアリング装置 - Google Patents
パワーステアリング装置Info
- Publication number
- JPH05319282A JPH05319282A JP13360792A JP13360792A JPH05319282A JP H05319282 A JPH05319282 A JP H05319282A JP 13360792 A JP13360792 A JP 13360792A JP 13360792 A JP13360792 A JP 13360792A JP H05319282 A JPH05319282 A JP H05319282A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- groove
- shaft
- power steering
- steering device
- output shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 バルブの中立位置ずれを調整し得るととも
に、直進状態での剛性感を向上し得るパワーステアリン
グ装置を提供する。 【構成】 入力軸１１と出力軸１２の相対回転によりコ
ントロールバルブが作動してパワーシリンダが作動する
ようにしたパワーステアリング装置において、入力軸１
１と出力軸１２を部分的に重合させて、内側に配置され
る軸１１の外周に軸方向に延びるＶ溝１１ｂを設けると
ともに、このＶ溝１１ｂの斜面に中立位置にて二点で係
合するプランジャ（係合部材）２１を径方向へ摺動可能
に支持する偏心ブッシュ２２を外側に配置される軸１２
に取付け、またプランジャ２２をばね２３によってＶ溝
方向へ付勢するようにした。
に、直進状態での剛性感を向上し得るパワーステアリン
グ装置を提供する。 【構成】 入力軸１１と出力軸１２の相対回転によりコ
ントロールバルブが作動してパワーシリンダが作動する
ようにしたパワーステアリング装置において、入力軸１
１と出力軸１２を部分的に重合させて、内側に配置され
る軸１１の外周に軸方向に延びるＶ溝１１ｂを設けると
ともに、このＶ溝１１ｂの斜面に中立位置にて二点で係
合するプランジャ（係合部材）２１を径方向へ摺動可能
に支持する偏心ブッシュ２２を外側に配置される軸１２
に取付け、またプランジャ２２をばね２３によってＶ溝
方向へ付勢するようにした。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、入力軸と出力軸の相対
回転によりコントロールバルブが作動してパワーシリン
ダが作動するようにしたパワーステアリング装置に関す
る。
回転によりコントロールバルブが作動してパワーシリン
ダが作動するようにしたパワーステアリング装置に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】この種のパワーステアリング装置は、例
えば、実公平２−４５１０９号公報にて提案されてい
て、入力軸と出力軸の相対回転に予圧（負荷トルク）を
与える手段として、入力軸の外周にバルブの中立位置が
多少ずれてもばね反力が増大せず、ばね反力が作用しな
い所定長の底面を有するＶ溝と、該Ｖ溝に対設した出力
軸の透孔に嵌合したボールと、出力軸外周に配設され前
記ボールを前記Ｖ溝に圧接させる円弧状または環状ばね
によって構成された予圧付与機構が採用されている。
えば、実公平２−４５１０９号公報にて提案されてい
て、入力軸と出力軸の相対回転に予圧（負荷トルク）を
与える手段として、入力軸の外周にバルブの中立位置が
多少ずれてもばね反力が増大せず、ばね反力が作用しな
い所定長の底面を有するＶ溝と、該Ｖ溝に対設した出力
軸の透孔に嵌合したボールと、出力軸外周に配設され前
記ボールを前記Ｖ溝に圧接させる円弧状または環状ばね
によって構成された予圧付与機構が採用されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した公
報の装置においては、バルブの中立位置が多少ずれても
ばね反力が増大せず、ばね反力が作用しない所定長の底
面（不感帯域）がＶ溝に設けられているため、加工誤差
等によるバルブの中立位置ずれに対処できるものの、バ
ルブの中立位置近傍、すなわち直進状態ではボールがＶ
溝の底面に係合して剛性感が不足する。本発明は、上記
した問題に対処すべくなされたものであり、バルブの中
立位置ずれを調整し得るとともに、直進状態での剛性感
を向上し得るパワーステアリング装置を提供することを
目的としている。
報の装置においては、バルブの中立位置が多少ずれても
ばね反力が増大せず、ばね反力が作用しない所定長の底
面（不感帯域）がＶ溝に設けられているため、加工誤差
等によるバルブの中立位置ずれに対処できるものの、バ
ルブの中立位置近傍、すなわち直進状態ではボールがＶ
溝の底面に係合して剛性感が不足する。本発明は、上記
した問題に対処すべくなされたものであり、バルブの中
立位置ずれを調整し得るとともに、直進状態での剛性感
を向上し得るパワーステアリング装置を提供することを
目的としている。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するために、入力軸と出力軸の相対回転によりコ
ントロールバルブが作動してパワーシリンダが作動する
ようにしたパワーステアリング装置において、前記入力
軸と出力軸を部分的に重合させて、内側に配置される軸
の外周に軸方向に延びるＶ溝を設けるとともに、このＶ
溝の斜面に中立位置にて二点で係合する係合部材を径方
向へ摺動可能に支持する偏心ブッシュを外側に配置され
る軸に取付け、また前記係合部材をばねによってＶ溝方
向へ付勢するようにした。
を達成するために、入力軸と出力軸の相対回転によりコ
ントロールバルブが作動してパワーシリンダが作動する
ようにしたパワーステアリング装置において、前記入力
軸と出力軸を部分的に重合させて、内側に配置される軸
の外周に軸方向に延びるＶ溝を設けるとともに、このＶ
溝の斜面に中立位置にて二点で係合する係合部材を径方
向へ摺動可能に支持する偏心ブッシュを外側に配置され
る軸に取付け、また前記係合部材をばねによってＶ溝方
向へ付勢するようにした。
【０００５】
【発明の作用・効果】本発明によるパワーステアリング
装置においては、係合部材を偏心ブッシュを介して支持
するようにしたため、コントロールバルブの位相を合わ
せた状態（バルブの中立位置）にて、偏心ブッシュを回
転させることで係合部材をＶ溝に対して中立位置となる
ように調整移動させることができて、バルブの中立位置
ずれをゼロに調整できるとともに、係合部材をＶ溝の斜
面に二点で係合させることができて直進状態での剛性感
を向上させることができる。
装置においては、係合部材を偏心ブッシュを介して支持
するようにしたため、コントロールバルブの位相を合わ
せた状態（バルブの中立位置）にて、偏心ブッシュを回
転させることで係合部材をＶ溝に対して中立位置となる
ように調整移動させることができて、バルブの中立位置
ずれをゼロに調整できるとともに、係合部材をＶ溝の斜
面に二点で係合させることができて直進状態での剛性感
を向上させることができる。
【０００６】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。図１〜図３は本発明によるパワーステアリン
グ装置を概略的に示していて、同装置においては、バル
ブロータ（詳細は図示省略）１１ａを中間部分に一体的
に有する入力軸１１とピニオン１２ａを一体的に有する
出力軸１２がトーションバー１３を介して所定量相対回
転可能に連結されている。入力軸１１は、ハウジング１
９に回転可能に組付けられていて、ステアリングホイー
ル（図示省略）に連結されるようになっており、上端に
てピン１４を介してトーションバー１３の上端に一体的
に連結されている。バルブロータ１１ａは、ハウジング
１９内に回転可能に組付けたバルブスリーブ（詳細は図
示省略）１５とにより周知のコントロールバルブを構成
していて、このコントロールバルブの作動によりパワー
シリンダ（図示省略）の作動が制御されるようになって
いる。出力軸１２は、ハウジング１９に回転可能に組付
けられていて、ピニオン１２ａにてステアリングリンケ
ージに設けたラック（図示省略）に噛合するようになっ
ており、トーションバー１３の下端にピン１６を介して
一体的に連結されている。また、出力軸１２は上端にて
バルブスリーブ１５に一体回転可能に連結されていて、
入力軸１１と出力軸１２の相対回転によりバルブロータ
１１ａとバルブスリーブ１５が相対回転してコントロー
ルバルブが作動するようになっている。
説明する。図１〜図３は本発明によるパワーステアリン
グ装置を概略的に示していて、同装置においては、バル
ブロータ（詳細は図示省略）１１ａを中間部分に一体的
に有する入力軸１１とピニオン１２ａを一体的に有する
出力軸１２がトーションバー１３を介して所定量相対回
転可能に連結されている。入力軸１１は、ハウジング１
９に回転可能に組付けられていて、ステアリングホイー
ル（図示省略）に連結されるようになっており、上端に
てピン１４を介してトーションバー１３の上端に一体的
に連結されている。バルブロータ１１ａは、ハウジング
１９内に回転可能に組付けたバルブスリーブ（詳細は図
示省略）１５とにより周知のコントロールバルブを構成
していて、このコントロールバルブの作動によりパワー
シリンダ（図示省略）の作動が制御されるようになって
いる。出力軸１２は、ハウジング１９に回転可能に組付
けられていて、ピニオン１２ａにてステアリングリンケ
ージに設けたラック（図示省略）に噛合するようになっ
ており、トーションバー１３の下端にピン１６を介して
一体的に連結されている。また、出力軸１２は上端にて
バルブスリーブ１５に一体回転可能に連結されていて、
入力軸１１と出力軸１２の相対回転によりバルブロータ
１１ａとバルブスリーブ１５が相対回転してコントロー
ルバルブが作動するようになっている。
【０００７】ところで、本実施例においては、入力軸１
１と出力軸１２の重合部位にこれら両軸の相対回転に予
圧（負荷トルク）を与える予圧付与機構が設けられてい
る。予圧付与機構は、入力軸１１の外周に設けた軸方向
に延びる一対のＶ溝１１ｂと、これら各Ｖ溝１１ｂの斜
面に中立位置にて二点で係合する（図３参照）一対の係
合部材としてのプランジャ２１と、これら各プランジャ
２１を径方向へ摺動可能に支持して出力軸１２に取付け
られた一対の偏心ブッシュ２２と、両プランジャ２１を
Ｖ溝方向へ付勢するＣ形ばね２３によって構成されてい
て、各偏心ブッシュ２２を回転することにより各プラン
ジャ２１の軸心位置を調整できるようになっている。な
お、Ｃ形ばね２３の各端部は図３にて示したように各プ
ランジャ２１の外端に移動可能に係合している。
１と出力軸１２の重合部位にこれら両軸の相対回転に予
圧（負荷トルク）を与える予圧付与機構が設けられてい
る。予圧付与機構は、入力軸１１の外周に設けた軸方向
に延びる一対のＶ溝１１ｂと、これら各Ｖ溝１１ｂの斜
面に中立位置にて二点で係合する（図３参照）一対の係
合部材としてのプランジャ２１と、これら各プランジャ
２１を径方向へ摺動可能に支持して出力軸１２に取付け
られた一対の偏心ブッシュ２２と、両プランジャ２１を
Ｖ溝方向へ付勢するＣ形ばね２３によって構成されてい
て、各偏心ブッシュ２２を回転することにより各プラン
ジャ２１の軸心位置を調整できるようになっている。な
お、Ｃ形ばね２３の各端部は図３にて示したように各プ
ランジャ２１の外端に移動可能に係合している。
【０００８】上記のように構成した本実施例のパワース
テアリング装置においては、各プランジャ２１を各偏心
ブッシュ２２を介して支持するようにしたため、コント
ロールバルブの位相を合わせた状態（バルブの中立位
置）にて、各偏心ブッシュ２２を回転させることで各プ
ランジャ２１を各Ｖ溝１１ｂに対して中立位置となるよ
うに調整移動させることができて、バルブの中立位置ず
れをゼロに調整できるとともに、各プランジャ２１を各
Ｖ溝１１ｂの斜面に二点で係合させることができて直進
状態での剛性感を向上させることができる。なお、調整
後の各偏心ブッシュ２２は図示省略の固定手段（例え
ば、カシメ止め手段）によって出力軸１２に回転不能に
固定されるようになっている。
テアリング装置においては、各プランジャ２１を各偏心
ブッシュ２２を介して支持するようにしたため、コント
ロールバルブの位相を合わせた状態（バルブの中立位
置）にて、各偏心ブッシュ２２を回転させることで各プ
ランジャ２１を各Ｖ溝１１ｂに対して中立位置となるよ
うに調整移動させることができて、バルブの中立位置ず
れをゼロに調整できるとともに、各プランジャ２１を各
Ｖ溝１１ｂの斜面に二点で係合させることができて直進
状態での剛性感を向上させることができる。なお、調整
後の各偏心ブッシュ２２は図示省略の固定手段（例え
ば、カシメ止め手段）によって出力軸１２に回転不能に
固定されるようになっている。
【０００９】また、本実施例のパワーステアリング装置
においては、入力軸１１と出力軸１２を相対回転させる
と、図４にて例示した各特性が得られる。図４（Ａ）
は、ばね２３にトルクＴｏを生じさせる予備荷重が付与
され、またプランジャ２１が入力軸１１のＶ溝１１ｂか
ら外周面に乗り上げ開始する（相対回転量θ1 ）以前に
入力軸１１と出力軸１２の相対回転が規制されるように
した場合の特性図の一例であり、破線にて示した特性線
はトーションバー１３によるトルクである。また図４
（Ｂ）は、ばね２３にトルクＴｏを生じさせる予備荷重
が付与され、またプランジャ２１が入力軸１１のＶ溝１
１ｂから外周面に完全に乗り上げた（相対回転量θ2 ）
後にも入力軸１１と出力軸１２の相対回転が許容される
ようにした場合の特性図の一例であり、破線にて示した
特性線はトーションバー１３によるトルクである。また
図４（Ｃ）は、ばね２３に予備荷重が付与されず、また
プランジャ２１が入力軸１１のＶ溝１１ｂから外周面に
完全に乗り上げた後にも入力軸１１と出力軸１２の相対
回転が許容されるようにした場合の特性図の一例であ
り、破線にて示した特性線はトーションバー１３による
トルクである。なお、図４の（Ａ），（Ｂ），（Ｃ）に
示した各特性線は、ばね２３の予備荷重及びばね定数と
Ｖ溝１１ｂの形状を変更することにより適宜変更するこ
とができる。
においては、入力軸１１と出力軸１２を相対回転させる
と、図４にて例示した各特性が得られる。図４（Ａ）
は、ばね２３にトルクＴｏを生じさせる予備荷重が付与
され、またプランジャ２１が入力軸１１のＶ溝１１ｂか
ら外周面に乗り上げ開始する（相対回転量θ1 ）以前に
入力軸１１と出力軸１２の相対回転が規制されるように
した場合の特性図の一例であり、破線にて示した特性線
はトーションバー１３によるトルクである。また図４
（Ｂ）は、ばね２３にトルクＴｏを生じさせる予備荷重
が付与され、またプランジャ２１が入力軸１１のＶ溝１
１ｂから外周面に完全に乗り上げた（相対回転量θ2 ）
後にも入力軸１１と出力軸１２の相対回転が許容される
ようにした場合の特性図の一例であり、破線にて示した
特性線はトーションバー１３によるトルクである。また
図４（Ｃ）は、ばね２３に予備荷重が付与されず、また
プランジャ２１が入力軸１１のＶ溝１１ｂから外周面に
完全に乗り上げた後にも入力軸１１と出力軸１２の相対
回転が許容されるようにした場合の特性図の一例であ
り、破線にて示した特性線はトーションバー１３による
トルクである。なお、図４の（Ａ），（Ｂ），（Ｃ）に
示した各特性線は、ばね２３の予備荷重及びばね定数と
Ｖ溝１１ｂの形状を変更することにより適宜変更するこ
とができる。
【００１０】本発明は、入力軸と出力軸の相対回転によ
りコントロールバルブが作動してパワーシリンダが作動
するようにしたパワーステアリング装置であれば、ステ
アリングギヤの形式がラックピニオン式であっても他の
形式（例えば、ボールスクリュー式）であっても同様に
実施することができるものである。
りコントロールバルブが作動してパワーシリンダが作動
するようにしたパワーステアリング装置であれば、ステ
アリングギヤの形式がラックピニオン式であっても他の
形式（例えば、ボールスクリュー式）であっても同様に
実施することができるものである。
【図１】 本発明の一実施例を示す部分縦断正面図であ
る。
る。
【図２】 図１のＡ−Ａ断面図である。
【図３】 図２の部分拡大断面図である。
【図４】 予圧付与機構によって得られる特性線図であ
る。
る。
１１…入力軸、１１ａ…バルブロータ、１１ｂ…Ｖ溝、
１２…出力軸、１３…トーションバー、１５…バルブス
リーブ、２１…プランジャ（係合部材）、２２…偏心ブ
ッシュ、２３…ばね。
１２…出力軸、１３…トーションバー、１５…バルブス
リーブ、２１…プランジャ（係合部材）、２２…偏心ブ
ッシュ、２３…ばね。
Claims (1)
- 【請求項１】 入力軸と出力軸の相対回転によりコント
ロールバルブが作動してパワーシリンダが作動するよう
にしたパワーステアリング装置において、前記入力軸と
出力軸を部分的に重合させて、内側に配置される軸の外
周に軸方向に延びるＶ溝を設けるとともに、このＶ溝の
斜面に中立位置にて二点で係合する係合部材を径方向へ
摺動可能に支持する偏心ブッシュを外側に配置される軸
に取付け、また前記係合部材をばねによってＶ溝方向へ
付勢するようにしたことを特徴とするパワーステアリン
グ装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13360792A JPH05319282A (ja) | 1992-05-26 | 1992-05-26 | パワーステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13360792A JPH05319282A (ja) | 1992-05-26 | 1992-05-26 | パワーステアリング装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05319282A true JPH05319282A (ja) | 1993-12-03 |
Family
ID=15108760
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13360792A Pending JPH05319282A (ja) | 1992-05-26 | 1992-05-26 | パワーステアリング装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05319282A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100404344C (zh) * | 2006-06-13 | 2008-07-23 | 孙晓妮 | 一种汽车转向离心阀 |
-
1992
- 1992-05-26 JP JP13360792A patent/JPH05319282A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100404344C (zh) * | 2006-06-13 | 2008-07-23 | 孙晓妮 | 一种汽车转向离心阀 |
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