JPH05330414A - ブレーキ液圧制御装置 - Google Patents
ブレーキ液圧制御装置Info
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- JPH05330414A JPH05330414A JP13927792A JP13927792A JPH05330414A JP H05330414 A JPH05330414 A JP H05330414A JP 13927792 A JP13927792 A JP 13927792A JP 13927792 A JP13927792 A JP 13927792A JP H05330414 A JPH05330414 A JP H05330414A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 一つの液圧発生源2Aに対し少なくとも二つ
設けられたホイールブレーキ4,5と、リザーバ28か
らブレーキ液を吸入し吐出する一つのポンプ32とを有
し、フローバルブ9,10のポンプ連通ポート18に、
スプール19の静止時に、該ポンプ連通ポート18を閉
状態とし、スプール19の移動によりポンプ連通ポート
18を開状態とする制御弁68を設けてなる。 【効果】 アンチスキッド制御非作動側のフローバルブ
9,10は、制御弁68によりポンプ連通ポート18が
閉塞されているため、液圧発生源連通ポート13を介し
て液圧発生源2A側にポンプ脈動が直接伝播することが
ない。また、この制御弁68は、フローバルブ9,10
がアンチスキッド制御作動すると、スプール19の移動
によりポンプ連通ポート18を開いてアンチスキッド制
御が可能な状態とすることになる。
設けられたホイールブレーキ4,5と、リザーバ28か
らブレーキ液を吸入し吐出する一つのポンプ32とを有
し、フローバルブ9,10のポンプ連通ポート18に、
スプール19の静止時に、該ポンプ連通ポート18を閉
状態とし、スプール19の移動によりポンプ連通ポート
18を開状態とする制御弁68を設けてなる。 【効果】 アンチスキッド制御非作動側のフローバルブ
9,10は、制御弁68によりポンプ連通ポート18が
閉塞されているため、液圧発生源連通ポート13を介し
て液圧発生源2A側にポンプ脈動が直接伝播することが
ない。また、この制御弁68は、フローバルブ9,10
がアンチスキッド制御作動すると、スプール19の移動
によりポンプ連通ポート18を開いてアンチスキッド制
御が可能な状態とすることになる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両等のブレーキ装置に
用いられるアンチスキッド制御用のブレーキ液圧制御装
置に関する。
用いられるアンチスキッド制御用のブレーキ液圧制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ブレーキング時にタイヤがロック
状態に陥るのを防ぐ目的で車両のブレーキ装置に採用さ
れているアンチスキッド制御用のブレーキ液圧制御装置
として、液圧発生源を有するマスタシリンダとホイール
シリンダとリザーバとポンプとの連通を制御するフロー
バルブおよび常閉弁を具備する構成のものがあり、その
中には、アンチスキッド制御時にポンプ吐出の脈動が液
圧発生源へ伝播する(いわゆるペダルキックバック)を
防ぐことを目的として構成されたものがある。
状態に陥るのを防ぐ目的で車両のブレーキ装置に採用さ
れているアンチスキッド制御用のブレーキ液圧制御装置
として、液圧発生源を有するマスタシリンダとホイール
シリンダとリザーバとポンプとの連通を制御するフロー
バルブおよび常閉弁を具備する構成のものがあり、その
中には、アンチスキッド制御時にポンプ吐出の脈動が液
圧発生源へ伝播する(いわゆるペダルキックバック)を
防ぐことを目的として構成されたものがある。
【0003】ところで、四輪自動車は、通常クロス配管
(左前輪用ホイールシリンダと右後輪用ホイールシリン
ダとを共通配管し右前輪用ホイールシリンダと左後輪用
ホイールシリンダとを共通配管する)や前後配管(前二
輪用の各ホイールシリンダを共通配管し後二輪用の各ホ
イールシリンダを共通配管する)等、ブレーキ配管系統
を二系統としており、これにより一系統に何等かの不具
合が生じても他系統により制動することができるように
なっている。そして、このような自動車に上記ブレーキ
液圧制御装置を採用する場合には、各ホイールシリンダ
に対してフローバルブおよび常閉弁は一つずつ必要であ
るが、低コスト化のためマスタシリンダの一つの液圧発
生源に連なる一系統に対しポンプは一つで共用すること
ができる。
(左前輪用ホイールシリンダと右後輪用ホイールシリン
ダとを共通配管し右前輪用ホイールシリンダと左後輪用
ホイールシリンダとを共通配管する)や前後配管(前二
輪用の各ホイールシリンダを共通配管し後二輪用の各ホ
イールシリンダを共通配管する)等、ブレーキ配管系統
を二系統としており、これにより一系統に何等かの不具
合が生じても他系統により制動することができるように
なっている。そして、このような自動車に上記ブレーキ
液圧制御装置を採用する場合には、各ホイールシリンダ
に対してフローバルブおよび常閉弁は一つずつ必要であ
るが、低コスト化のためマスタシリンダの一つの液圧発
生源に連なる一系統に対しポンプは一つで共用すること
ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ブ
レーキ液圧制御装置は、リザーバおよびポンプを一系統
一つで共用する場合、アンチスキッド制御状態にある側
のフローバルブを介してのポンプ脈動が液圧発生源へ伝
播するのを防止することはできるが、アンチスキッド制
御状態にない側のフローバルブは、液圧発生源とポンプ
吐出側とを連通させているフローバルブ内の流路が大き
いため、この流路を介して直接液圧発生源側にポンプ脈
動が伝播し不快なペダルキックバックを生じてしまうと
いう問題がある。これは、前輪側が後輪側に比して先行
してロックするようにブレーキ装置を設計しているの
で、後輪側のフローバルブを介してポンプ脈動が伝わり
やすいためである。
レーキ液圧制御装置は、リザーバおよびポンプを一系統
一つで共用する場合、アンチスキッド制御状態にある側
のフローバルブを介してのポンプ脈動が液圧発生源へ伝
播するのを防止することはできるが、アンチスキッド制
御状態にない側のフローバルブは、液圧発生源とポンプ
吐出側とを連通させているフローバルブ内の流路が大き
いため、この流路を介して直接液圧発生源側にポンプ脈
動が伝播し不快なペダルキックバックを生じてしまうと
いう問題がある。これは、前輪側が後輪側に比して先行
してロックするようにブレーキ装置を設計しているの
で、後輪側のフローバルブを介してポンプ脈動が伝わり
やすいためである。
【0005】したがって、本発明の目的は、ブレーキ配
管の一系統を一つのポンプで共用することができ、しか
も不快なペダルキックバックを生じることがないペダル
フィーリングの良好なブレーキ液圧制御装置を提供する
ことである。
管の一系統を一つのポンプで共用することができ、しか
も不快なペダルキックバックを生じることがないペダル
フィーリングの良好なブレーキ液圧制御装置を提供する
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載のブレーキ液圧制御装置は、
一つの液圧発生源に対し少なくとも二つ設けられたホイ
ールシリンダと、該各ホイールシリンダからブレーキ液
を流入させるリザーバと、該リザーバと前記各ホイール
シリンダとの間にそれぞれ設けられた常閉弁と、前記リ
ザーバからブレーキ液を吸入し吐出する一つのポンプ
と、それぞれが、前記液圧発生源に連通する液圧発生源
連通ポート、一の前記ホイールシリンダに連通するホイ
ールシリンダ連通ポート、一の前記常閉弁を介して前記
リザーバに連通するリザーバ連通ポートおよび前記ポン
プの吐出側に連通するポンプ連通ポートを有し、内部
に、スプリングにより付勢され、該付勢された静止時に
は前記液圧発生源連通ポートと前記ホイールシリンダ連
通ポートおよび前記ポンプ連通ポートとを連通させ、前
記常閉弁が開かれることにより両側に発生する差圧で移
動し前記液圧発生源連通ポートと前記ホイールシリンダ
連通ポートおよび前記ポンプ連通ポートとの連通を制限
しかつ前記ホイールシリンダ連通ポートと前記リザーバ
連通ポートとを連通させ、さらに、前記ポンプの吐出に
より前記ポンプ連通ポートから流入されるブレーキ液を
前記ホイールシリンダ連通ポートまたは前記リザーバ連
通ポートへほぼ一定流量流すスプールを具備するフロー
バルブとを有し、該フローバルブの少なくとも一方の前
記ポンプ連通ポートに、少なくとも前記ポンプが駆動状
態にある、前記スプールの静止時に、該ポンプ連通ポー
トを閉状態とし、前記スプールの移動により該ポンプ連
通ポートを開状態とする制御弁を設けてなることを特徴
としている。
に、本発明の請求項1記載のブレーキ液圧制御装置は、
一つの液圧発生源に対し少なくとも二つ設けられたホイ
ールシリンダと、該各ホイールシリンダからブレーキ液
を流入させるリザーバと、該リザーバと前記各ホイール
シリンダとの間にそれぞれ設けられた常閉弁と、前記リ
ザーバからブレーキ液を吸入し吐出する一つのポンプ
と、それぞれが、前記液圧発生源に連通する液圧発生源
連通ポート、一の前記ホイールシリンダに連通するホイ
ールシリンダ連通ポート、一の前記常閉弁を介して前記
リザーバに連通するリザーバ連通ポートおよび前記ポン
プの吐出側に連通するポンプ連通ポートを有し、内部
に、スプリングにより付勢され、該付勢された静止時に
は前記液圧発生源連通ポートと前記ホイールシリンダ連
通ポートおよび前記ポンプ連通ポートとを連通させ、前
記常閉弁が開かれることにより両側に発生する差圧で移
動し前記液圧発生源連通ポートと前記ホイールシリンダ
連通ポートおよび前記ポンプ連通ポートとの連通を制限
しかつ前記ホイールシリンダ連通ポートと前記リザーバ
連通ポートとを連通させ、さらに、前記ポンプの吐出に
より前記ポンプ連通ポートから流入されるブレーキ液を
前記ホイールシリンダ連通ポートまたは前記リザーバ連
通ポートへほぼ一定流量流すスプールを具備するフロー
バルブとを有し、該フローバルブの少なくとも一方の前
記ポンプ連通ポートに、少なくとも前記ポンプが駆動状
態にある、前記スプールの静止時に、該ポンプ連通ポー
トを閉状態とし、前記スプールの移動により該ポンプ連
通ポートを開状態とする制御弁を設けてなることを特徴
としている。
【0007】また、本発明の請求項2記載のブレーキ液
圧制御装置は、上記請求項1記載のものに加えて、前記
制御弁は、前記ポンプ連通ポートを開閉可能でありかつ
前記スプールの移動時に該スプールにより押圧されて移
動し前記ポンプ連通ポートを開く弁部材と、該弁部材を
前記ポンプ連通ポートを閉塞させる方向に付勢する制御
スプリングとを有することを特徴としている。
圧制御装置は、上記請求項1記載のものに加えて、前記
制御弁は、前記ポンプ連通ポートを開閉可能でありかつ
前記スプールの移動時に該スプールにより押圧されて移
動し前記ポンプ連通ポートを開く弁部材と、該弁部材を
前記ポンプ連通ポートを閉塞させる方向に付勢する制御
スプリングとを有することを特徴としている。
【0008】さらに、本発明の請求項3記載のブレーキ
液圧制御装置は、上記請求項1記載のものに加えて、前
記制御弁は、前記ポンプ連通ポートを開閉可能でありか
つ前記スプールの移動時に該スプールにより押圧されて
前記ポンプ連通ポートを開状態とする弁部材を有し、該
弁部材には、前記スプール静止時に前記ポンプから吐出
されるブレーキ液圧で該弁部材のフローバルブ内部側と
ポンプ吐出側とに差圧を生じさせ、この差圧で該弁部材
を前記ポンプ連通ポートを閉塞させる位置に保持させる
差圧発生手段が設けられていることを特徴としている。
液圧制御装置は、上記請求項1記載のものに加えて、前
記制御弁は、前記ポンプ連通ポートを開閉可能でありか
つ前記スプールの移動時に該スプールにより押圧されて
前記ポンプ連通ポートを開状態とする弁部材を有し、該
弁部材には、前記スプール静止時に前記ポンプから吐出
されるブレーキ液圧で該弁部材のフローバルブ内部側と
ポンプ吐出側とに差圧を生じさせ、この差圧で該弁部材
を前記ポンプ連通ポートを閉塞させる位置に保持させる
差圧発生手段が設けられていることを特徴としている。
【0009】
【作用】本発明の請求項1記載のブレーキ液圧制御装置
によれば、前輪側が後輪側に比して先行してロックする
ようにブレーキ装置を設計しているため一方のフローバ
ルブがアンチスキッド制御作動し、他方のフローバルブ
がアンチスキッド制御作動していない状態が生じた場合
においては、アンチスキッド制御作動側のホイールシリ
ンダからフローバルブのホイールシリンダ連通ポート、
移動状態にあるスプールおよびリザーバ連通ポートを通
じ開状態の常閉弁を介してリザーバに流入されたブレー
キ液は、一つのポンプにより、各フローバルブのポンプ
連通ポート側に吐出されることになる。このとき、アン
チスキッド制御作動側のフローバルブはスプールが移動
してポンプ連通ポートと液圧発生源連通ポートとの連通
を制限することになり、また、アンチスキッド制御作動
していない、スプールが静止状態にある側のフローバル
ブは、制御弁によりポンプ連通ポートが閉塞され、該フ
ローバルブ内部へポンプ吐出側からのブレーキ液の流入
が遮断されているため、各フローバルブの液圧発生源連
通ポートを介して液圧発生源側にポンプ脈動が直接伝播
することがない。また、この制御弁は、対応するフロー
バルブがアンチスキッド制御の減圧作動に入ると、スプ
ールの移動によりポンプ連通ポートを開いて、対応する
フローバルブをアンチスキッド制御が可能な状態とする
ことになる。
によれば、前輪側が後輪側に比して先行してロックする
ようにブレーキ装置を設計しているため一方のフローバ
ルブがアンチスキッド制御作動し、他方のフローバルブ
がアンチスキッド制御作動していない状態が生じた場合
においては、アンチスキッド制御作動側のホイールシリ
ンダからフローバルブのホイールシリンダ連通ポート、
移動状態にあるスプールおよびリザーバ連通ポートを通
じ開状態の常閉弁を介してリザーバに流入されたブレー
キ液は、一つのポンプにより、各フローバルブのポンプ
連通ポート側に吐出されることになる。このとき、アン
チスキッド制御作動側のフローバルブはスプールが移動
してポンプ連通ポートと液圧発生源連通ポートとの連通
を制限することになり、また、アンチスキッド制御作動
していない、スプールが静止状態にある側のフローバル
ブは、制御弁によりポンプ連通ポートが閉塞され、該フ
ローバルブ内部へポンプ吐出側からのブレーキ液の流入
が遮断されているため、各フローバルブの液圧発生源連
通ポートを介して液圧発生源側にポンプ脈動が直接伝播
することがない。また、この制御弁は、対応するフロー
バルブがアンチスキッド制御の減圧作動に入ると、スプ
ールの移動によりポンプ連通ポートを開いて、対応する
フローバルブをアンチスキッド制御が可能な状態とする
ことになる。
【0010】また、本発明の請求項2記載のブレーキ液
圧制御装置によれば、上記と同様一方のフローバルブの
みがアンチスキッド制御作動する状態が生じた場合にお
いては、上記と同様にしてアンチスキッド制御作動側の
フローバルブはポンプ連通ポートと液圧発生源連通ポー
トとの連通を制限することになり、また、アンチスキッ
ド制御作動していない、スプールが静止状態にある側フ
ローバルブは、弁部材が制御スプリングにより付勢され
てポンプ連通ポートを閉塞させ、該フローバルブ内部へ
のポンプ吐出側からのブレーキ液の流入を遮断している
ため、各フローバルブの液圧発生源連通ポートを介して
液圧発生源側にポンプ脈動が直接伝播することがない。
また、弁部材は、対応するフローバルブがアンチスキッ
ド制御の減圧作動に入ると、両側に生じる差圧で移動す
るスプールにより押圧されて制御スプリングの付勢力に
抗して移動しポンプ連通ポートを開いて、対応するフロ
ーバルブをアンチスキッド制御が可能な状態とすること
になる。
圧制御装置によれば、上記と同様一方のフローバルブの
みがアンチスキッド制御作動する状態が生じた場合にお
いては、上記と同様にしてアンチスキッド制御作動側の
フローバルブはポンプ連通ポートと液圧発生源連通ポー
トとの連通を制限することになり、また、アンチスキッ
ド制御作動していない、スプールが静止状態にある側フ
ローバルブは、弁部材が制御スプリングにより付勢され
てポンプ連通ポートを閉塞させ、該フローバルブ内部へ
のポンプ吐出側からのブレーキ液の流入を遮断している
ため、各フローバルブの液圧発生源連通ポートを介して
液圧発生源側にポンプ脈動が直接伝播することがない。
また、弁部材は、対応するフローバルブがアンチスキッ
ド制御の減圧作動に入ると、両側に生じる差圧で移動す
るスプールにより押圧されて制御スプリングの付勢力に
抗して移動しポンプ連通ポートを開いて、対応するフロ
ーバルブをアンチスキッド制御が可能な状態とすること
になる。
【0011】さらに、本発明の請求項3記載のブレーキ
液圧制御装置によれば、上記と同様一方のフローバルブ
のみがアンチスキッド制御作動する状態が生じた場合に
おいては、上記と同様にしてアンチスキッド制御作動側
のフローバルブはポンプ連通ポートと液圧発生源連通ポ
ートとの連通を制限することになり、また、アンチスキ
ッド制御作動していない、スプールが静止状態にある側
フローバルブは、弁部材が、差圧発生手段によりそのフ
ローバルブ内部側とポンプ吐出側とに差圧を生じ、この
差圧でポンプ連通ポートを閉塞させる位置に保持される
ことになって、該フローバルブ内部へのポンプの吐出側
からのブレーキ液の流入を遮断することになるため、各
フローバルブの液圧発生源連通ポートを介して液圧発生
源側にポンプ脈動が直接伝播することがない。また、弁
部材は、対応するフローバルブがアンチスキッド制御の
減圧作動に入ると、移動するスプールにより押圧されて
差圧に抗してポンプ連通ポートの閉塞状態を解除し、対
応するフローバルブをアンチスキッド制御が可能な状態
とすることになる。しかも、制御弁に、弁部材を付勢す
る制御スプリングを具備する必要がない。
液圧制御装置によれば、上記と同様一方のフローバルブ
のみがアンチスキッド制御作動する状態が生じた場合に
おいては、上記と同様にしてアンチスキッド制御作動側
のフローバルブはポンプ連通ポートと液圧発生源連通ポ
ートとの連通を制限することになり、また、アンチスキ
ッド制御作動していない、スプールが静止状態にある側
フローバルブは、弁部材が、差圧発生手段によりそのフ
ローバルブ内部側とポンプ吐出側とに差圧を生じ、この
差圧でポンプ連通ポートを閉塞させる位置に保持される
ことになって、該フローバルブ内部へのポンプの吐出側
からのブレーキ液の流入を遮断することになるため、各
フローバルブの液圧発生源連通ポートを介して液圧発生
源側にポンプ脈動が直接伝播することがない。また、弁
部材は、対応するフローバルブがアンチスキッド制御の
減圧作動に入ると、移動するスプールにより押圧されて
差圧に抗してポンプ連通ポートの閉塞状態を解除し、対
応するフローバルブをアンチスキッド制御が可能な状態
とすることになる。しかも、制御弁に、弁部材を付勢す
る制御スプリングを具備する必要がない。
【0012】
【実施例】本発明の第1実施例によるブレーキ液圧制御
装置について図1および図2を参照して以下に説明す
る。なお、以下の説明において用いる上下は図面におけ
る上下を便宜上用いるものである。
装置について図1および図2を参照して以下に説明す
る。なお、以下の説明において用いる上下は図面におけ
る上下を便宜上用いるものである。
【0013】図中符号1はアンチスキッド制御用のブレ
ーキ液圧制御装置、符号2はブレーキペダル3に連結し
該ブレーキペダル3の踏込み等に応じて液圧を発生さ
せ、これをそれぞれ、クロス配管される二系統の液圧制
御回路A,Bに伝達する二つの液圧発生源2A,2Bを
有するタンデムマスタシリンダを示している。なお、液
圧制御回路B側は液圧制御回路A側と同様の構成である
ため、液圧制御回路A側についてのみ説明する。
ーキ液圧制御装置、符号2はブレーキペダル3に連結し
該ブレーキペダル3の踏込み等に応じて液圧を発生さ
せ、これをそれぞれ、クロス配管される二系統の液圧制
御回路A,Bに伝達する二つの液圧発生源2A,2Bを
有するタンデムマスタシリンダを示している。なお、液
圧制御回路B側は液圧制御回路A側と同様の構成である
ため、液圧制御回路A側についてのみ説明する。
【0014】液圧制御回路Aは、さらに前輪右側のホイ
ールシリンダ4,後輪左側のホイールシリンダ5にそれ
ぞれ連なる二つの分岐系統に分けられている。ここで、
ホイールシリンダ4,5は、例えばディスクブレーキや
ドラムブレーキの液圧作動装置である。液圧制御回路A
は、マスタシリンダ2の液圧発生源2Aから出た後、経
路6を介して二つの分岐系統の経路7,8に分割されて
おり、各経路7,8にはフローバルブ9,10がそれぞ
れ設けられている。これらフローバルブ9,10は、そ
れぞれが、上下方向に延在する円筒状のシリンダ部11
と該シリンダ部11の内周側から外側にかけて設けられ
た複数のポートとを有するケーシング12を具備してい
る。
ールシリンダ4,後輪左側のホイールシリンダ5にそれ
ぞれ連なる二つの分岐系統に分けられている。ここで、
ホイールシリンダ4,5は、例えばディスクブレーキや
ドラムブレーキの液圧作動装置である。液圧制御回路A
は、マスタシリンダ2の液圧発生源2Aから出た後、経
路6を介して二つの分岐系統の経路7,8に分割されて
おり、各経路7,8にはフローバルブ9,10がそれぞ
れ設けられている。これらフローバルブ9,10は、そ
れぞれが、上下方向に延在する円筒状のシリンダ部11
と該シリンダ部11の内周側から外側にかけて設けられ
た複数のポートとを有するケーシング12を具備してい
る。
【0015】ここで、前記ポートは、各同分岐系統の経
路7,8を介して液圧発生源2Aに連通するようシリン
ダ部11の軸線に直交して所定位置に設けられた第一ポ
ート(液圧発生源連通ポート)13、該第一ポート13
の所定量下側に設けられそれぞれ各同分岐系統の経路1
4,15を介してホイールシリンダ4,5に連通する第
二ポート(ホイールシリンダ連通ポート)16、シリン
ダ部11の下端に該シリンダ部11の軸線方向に沿って
設けられた第三ポート(リザーバ連通ポート)17、第
一ポート13の軸線と同一平面上に軸線を配して設けら
れた第四ポート(ポンプ連通ポート)18である。な
お、第四ポート18は第一ポート13よりも所定量大径
に形成されており、これにより後述するスプール19の
移動状態において第一ポート13が閉じられても第四ポ
ート18を若干開口させることができるようになってい
る。
路7,8を介して液圧発生源2Aに連通するようシリン
ダ部11の軸線に直交して所定位置に設けられた第一ポ
ート(液圧発生源連通ポート)13、該第一ポート13
の所定量下側に設けられそれぞれ各同分岐系統の経路1
4,15を介してホイールシリンダ4,5に連通する第
二ポート(ホイールシリンダ連通ポート)16、シリン
ダ部11の下端に該シリンダ部11の軸線方向に沿って
設けられた第三ポート(リザーバ連通ポート)17、第
一ポート13の軸線と同一平面上に軸線を配して設けら
れた第四ポート(ポンプ連通ポート)18である。な
お、第四ポート18は第一ポート13よりも所定量大径
に形成されており、これにより後述するスプール19の
移動状態において第一ポート13が閉じられても第四ポ
ート18を若干開口させることができるようになってい
る。
【0016】なお、上記第二ポート16は第一ポート1
3の所定量下側にこれと平行に設けられた上部ポート2
0と該上部ポート20の所定量下側にこれと平行に設け
られ外側で該上部ポート20に連通する下部ポート21
とから構成されている。
3の所定量下側にこれと平行に設けられた上部ポート2
0と該上部ポート20の所定量下側にこれと平行に設け
られ外側で該上部ポート20に連通する下部ポート21
とから構成されている。
【0017】ここで、各フローバルブ9,10の第三ポ
ート17は各同分岐系統の経路22,23にそれぞれ接
続しており、これら経路22,23上には、電磁常閉弁
(常閉弁)24,25がそれぞれ設けられている。そし
て、経路22,23は合流点26で合流しており、この
合流点26に接続する経路27には容量可変のリザーバ
28が一つ設けられている。また、各フローバルブ9,
10の第四ポート18同士は経路29で相互に接続され
ており、この経路29に接続する経路30と上記経路2
7とは経路31で接続されていて、この経路31上には
ポンプ32が設けられている。ここで、このポンプ32
は、吸入吐出を行なうポンプ本体33と、このポンプ本
体33のリザーバ28側に設けられた吸入弁34と、ポ
ンプ本体33の反リザーバ28側に設けられた吐出弁3
5とから構成されており、リザーバ28側のブレーキ液
を吸入して経路30側に吐出するようになっている。
ート17は各同分岐系統の経路22,23にそれぞれ接
続しており、これら経路22,23上には、電磁常閉弁
(常閉弁)24,25がそれぞれ設けられている。そし
て、経路22,23は合流点26で合流しており、この
合流点26に接続する経路27には容量可変のリザーバ
28が一つ設けられている。また、各フローバルブ9,
10の第四ポート18同士は経路29で相互に接続され
ており、この経路29に接続する経路30と上記経路2
7とは経路31で接続されていて、この経路31上には
ポンプ32が設けられている。ここで、このポンプ32
は、吸入吐出を行なうポンプ本体33と、このポンプ本
体33のリザーバ28側に設けられた吸入弁34と、ポ
ンプ本体33の反リザーバ28側に設けられた吐出弁3
5とから構成されており、リザーバ28側のブレーキ液
を吸入して経路30側に吐出するようになっている。
【0018】上記フローバルブ9,10には、そのケー
シング12のシリンダ部11内に円柱状のスプール19
が上下摺動自在となるよう嵌入されている。このスプー
ル19は、その上端部から中間所定位置まで中央に軸方
向に沿って穿設された所定径の上部孔36と、その下端
部から中間所定位置まで該上部孔36と同軸同径に穿設
されるとともに常に第三ポート17に連通する下部孔3
7とを有しており、これら上部孔36および下部孔37
はこれらよりも所定量小径の小径孔38で相互に連通し
ている。なお、下部孔37の下端の開口部39は径が他
の部分より所定量大きくなっており、この開口部39に
はスプール19を上方に向けて所定の付勢力で付勢する
スプリング40の上端が挿入されている。
シング12のシリンダ部11内に円柱状のスプール19
が上下摺動自在となるよう嵌入されている。このスプー
ル19は、その上端部から中間所定位置まで中央に軸方
向に沿って穿設された所定径の上部孔36と、その下端
部から中間所定位置まで該上部孔36と同軸同径に穿設
されるとともに常に第三ポート17に連通する下部孔3
7とを有しており、これら上部孔36および下部孔37
はこれらよりも所定量小径の小径孔38で相互に連通し
ている。なお、下部孔37の下端の開口部39は径が他
の部分より所定量大きくなっており、この開口部39に
はスプール19を上方に向けて所定の付勢力で付勢する
スプリング40の上端が挿入されている。
【0019】また、スプール19には、上部孔36およ
び下部孔37に直交して複数の孔が穿設されている。こ
れらの孔は、スプール19の上端から所定量下側に設け
られるとともに、該スプール19がスプリング40によ
り付勢され上端部がシリンダ部11の上面に当接した静
止状態(図1に示す状態)にあるときに上部孔36と第
一ポート13とを連通させ、かつアンチスキッド制御時
において両側に発生する差圧でスプール19が移動した
状態にあるときに、第一ポート13と上部孔36との連
通を遮断する第一孔41、該第一孔41から所定量下側
に設けられスプール19が上記静止状態にあるときに上
部孔36と第二ポート16の上部ポート20とを連通さ
せ、かつスプール19が上記移動状態にあるときに上部
孔36と上部ポート20との連通を遮断する第二孔4
2、該第二孔42から所定量下側に設けられスプール1
9が上記静止状態にあるときに下部孔37と第二ポート
16の下部ポート21との連通を遮断し、かつ上記スプ
ール19が上記移動状態のときに下部孔37と下部ポー
ト21とを連通させる第三孔43、および上記第一孔4
1に対向して設けられスプール19が上記静止状態にあ
るときに上部孔36と第四ポート18とを連通させ、か
つスプール19が上記移動状態にあるときに上部孔36
と第四ポート18との連通を制限(微小連通または遮
断)する第四孔44である。
び下部孔37に直交して複数の孔が穿設されている。こ
れらの孔は、スプール19の上端から所定量下側に設け
られるとともに、該スプール19がスプリング40によ
り付勢され上端部がシリンダ部11の上面に当接した静
止状態(図1に示す状態)にあるときに上部孔36と第
一ポート13とを連通させ、かつアンチスキッド制御時
において両側に発生する差圧でスプール19が移動した
状態にあるときに、第一ポート13と上部孔36との連
通を遮断する第一孔41、該第一孔41から所定量下側
に設けられスプール19が上記静止状態にあるときに上
部孔36と第二ポート16の上部ポート20とを連通さ
せ、かつスプール19が上記移動状態にあるときに上部
孔36と上部ポート20との連通を遮断する第二孔4
2、該第二孔42から所定量下側に設けられスプール1
9が上記静止状態にあるときに下部孔37と第二ポート
16の下部ポート21との連通を遮断し、かつ上記スプ
ール19が上記移動状態のときに下部孔37と下部ポー
ト21とを連通させる第三孔43、および上記第一孔4
1に対向して設けられスプール19が上記静止状態にあ
るときに上部孔36と第四ポート18とを連通させ、か
つスプール19が上記移動状態にあるときに上部孔36
と第四ポート18との連通を制限(微小連通または遮
断)する第四孔44である。
【0020】ここで、便宜上、第一孔41と第四孔44
とは別々のものとして述べたが、スプール19の外周に
溝45が設けてあるので両者に差異はなく勿論一方のみ
を設けてもよく、また、第二孔42および第三孔43に
も同様にスプール19の外周に溝46および溝47がそ
れぞれ設けてある。なお、常にブレーキ回路内の相互の
連通を保ったり後述のリリーフ弁48等のフェイルセイ
フの目的として、スプール19の第一孔41の所定量上
側の外周部に、スプール19が移動状態にあるときに第
一ポート13と第四ポート18とを微小連通させる小溝
(アンチスキッド制御中のポンプ32からの余剰吐出を
液圧発生源2A側に戻させることのない大きさのもの)
を設けることも可能である。
とは別々のものとして述べたが、スプール19の外周に
溝45が設けてあるので両者に差異はなく勿論一方のみ
を設けてもよく、また、第二孔42および第三孔43に
も同様にスプール19の外周に溝46および溝47がそ
れぞれ設けてある。なお、常にブレーキ回路内の相互の
連通を保ったり後述のリリーフ弁48等のフェイルセイ
フの目的として、スプール19の第一孔41の所定量上
側の外周部に、スプール19が移動状態にあるときに第
一ポート13と第四ポート18とを微小連通させる小溝
(アンチスキッド制御中のポンプ32からの余剰吐出を
液圧発生源2A側に戻させることのない大きさのもの)
を設けることも可能である。
【0021】合流点26とリザーバ28との間の経路2
7と、経路6との間には経路49が接続されており、該
経路49にはリリーフ弁48が設けられている。このリ
リーフ弁48は、経路30と経路31との合流点50に
接続するポンプ吐出接続ポート51と経路49を介して
ポンプ32の吸入側に連通するポンプ吸入接続ポート5
2とを有するポンプ連通室53と、このポンプ連通室5
3の上側に並列かつ離間されて設けられた、マスタシリ
ンダ連通室54とを有しており、これらポンプ連通室5
3およびマスタシリンダ連通室54には連通孔55が貫
通していて、該連通孔55には概略円柱状のピストン5
6が上下に所定量移動自在に嵌挿されている。
7と、経路6との間には経路49が接続されており、該
経路49にはリリーフ弁48が設けられている。このリ
リーフ弁48は、経路30と経路31との合流点50に
接続するポンプ吐出接続ポート51と経路49を介して
ポンプ32の吸入側に連通するポンプ吸入接続ポート5
2とを有するポンプ連通室53と、このポンプ連通室5
3の上側に並列かつ離間されて設けられた、マスタシリ
ンダ連通室54とを有しており、これらポンプ連通室5
3およびマスタシリンダ連通室54には連通孔55が貫
通していて、該連通孔55には概略円柱状のピストン5
6が上下に所定量移動自在に嵌挿されている。
【0022】ここで、上記ポンプ連通室53には、ポン
プ吐出接続ポート51とポンプ連通室53内との境界部
分の着座部57に着座した時にこれを閉塞するとともに
ポンプ吐出接続ポート51からのブレーキ液圧が高圧に
なった場合に上方向に移動して開弁しポンプ吸入接続ポ
ート52を介してポンプ32の吸入側にブレーキ液を流
すことを可能とする弁体58が設けられている。ここ
で、この弁体58の反ポンプ吐出接続ポート51側には
該弁体58を下方向に付勢する弁体スプリング59が当
接しており、かつピストンスプリング60により付勢さ
れるピストン56の下端が当接している。なお、この弁
体58の開弁圧は、経路6からマスタシリンダ連通室5
4に導入され(後述する)、ピストン56に加わる液圧
発生源2A側の圧力よりスプリング59,60の所定の
付勢力分だけ高圧になっている。これにより、ポンプ3
2の吐出側の不要な圧力上昇を防ぐことができ、またフ
ローバルブ9,10側に戻されるブレーキ液の圧力を液
圧発生源2A側の圧力より所定圧高圧となるレベルで抑
えることができる。
プ吐出接続ポート51とポンプ連通室53内との境界部
分の着座部57に着座した時にこれを閉塞するとともに
ポンプ吐出接続ポート51からのブレーキ液圧が高圧に
なった場合に上方向に移動して開弁しポンプ吸入接続ポ
ート52を介してポンプ32の吸入側にブレーキ液を流
すことを可能とする弁体58が設けられている。ここ
で、この弁体58の反ポンプ吐出接続ポート51側には
該弁体58を下方向に付勢する弁体スプリング59が当
接しており、かつピストンスプリング60により付勢さ
れるピストン56の下端が当接している。なお、この弁
体58の開弁圧は、経路6からマスタシリンダ連通室5
4に導入され(後述する)、ピストン56に加わる液圧
発生源2A側の圧力よりスプリング59,60の所定の
付勢力分だけ高圧になっている。これにより、ポンプ3
2の吐出側の不要な圧力上昇を防ぐことができ、またフ
ローバルブ9,10側に戻されるブレーキ液の圧力を液
圧発生源2A側の圧力より所定圧高圧となるレベルで抑
えることができる。
【0023】また、上記マスタシリンダ連通室54には
その下側部分にカップ61が挿入されており、該カップ
61の上側に設けられた制御ポート62には液圧発生源
2A側の経路6が経路49の一部を介して接続してい
る。なお、カップ61は、マスタシリンダ連通室54側
の圧力がポンプ連通室53側の圧力より高いとマスタシ
リンダ連通室54とポンプ連通室53との連通を遮断
し、マスタシリンダ連通室54側の圧力がポンプ連通室
53側の圧力より低いとマスタシリンダ連通室54とポ
ンプ連通室53とを、連通孔55とピストン56との間
の隙間を介して連通させるようになっている。このカッ
プ61により、液圧発生源2A側の圧力低下時すなわち
ブレーキペダルが緩められた場合にリザーバ28内のブ
レーキ液を液圧発生源2A側に戻すことができるので、
ブレーキ液がポンプ32によってフローバルブ9,10
に送られるのをすぐに防止でき、液圧発生源2A側の圧
力低下にホイールシリンダ4,5側の圧力を追従させる
ことができるとともに、リザーバ28内にブレーキ液が
残留するのを防止することができる。
その下側部分にカップ61が挿入されており、該カップ
61の上側に設けられた制御ポート62には液圧発生源
2A側の経路6が経路49の一部を介して接続してい
る。なお、カップ61は、マスタシリンダ連通室54側
の圧力がポンプ連通室53側の圧力より高いとマスタシ
リンダ連通室54とポンプ連通室53との連通を遮断
し、マスタシリンダ連通室54側の圧力がポンプ連通室
53側の圧力より低いとマスタシリンダ連通室54とポ
ンプ連通室53とを、連通孔55とピストン56との間
の隙間を介して連通させるようになっている。このカッ
プ61により、液圧発生源2A側の圧力低下時すなわち
ブレーキペダルが緩められた場合にリザーバ28内のブ
レーキ液を液圧発生源2A側に戻すことができるので、
ブレーキ液がポンプ32によってフローバルブ9,10
に送られるのをすぐに防止でき、液圧発生源2A側の圧
力低下にホイールシリンダ4,5側の圧力を追従させる
ことができるとともに、リザーバ28内にブレーキ液が
残留するのを防止することができる。
【0024】そして、第1実施例においては、各フロー
バルブ9,10のそれぞれの第四ポート18が、図2に
示すように、シリンダ部11に開口する側および経路2
9に接続する側にそれぞれ設けられた小径穴部65,6
6(第一ポート13より所定量大径)と、これら小径穴
部65,66間に同軸に配置されたこれらより所定径大
径の大径穴部67とからなっており(ただし小径穴部6
6は経路29そのものとしてもよい)、この第四ポート
18には制御弁68が設けられている。制御弁68は弁
部材69を有しており、この弁部材69は、大径穴部6
7より所定量小径の軸部70とこの軸部70のスプール
19側に設けられた先細テーパ状のテーパ部71と、該
テーパ部71のスプール19側に設けられ先端部が半球
形状をなす、小径穴部65より所定径小径の突出部72
と、軸部70の反スプール19側に設けられた該軸部7
0より小径の係合部73とを有する形状をなしている。
そして、この弁部材69と小径穴部66および大径穴部
67の境界部分の段部74との間には係合部73に内周
側が係合された状態で所定付勢力の制御スプリング75
が設けられている。スプール19の静止状態において、
弁部材69は、この制御スプリング75に付勢されて小
径穴部65の大径穴部67側の端部着座部78(制御弁
68の一部を構成)にテーパ部71において着座し第四
ポート18を閉塞するとともに、スプール19の溝45
内に突出部72を所定量突出させた状態になる(図2に
示す状態)。そして、スプール19が移動し、突出部7
2がスプール19の外周部に載り上げると、弁部材69
は制御スプリング75の付勢力に抗してシリンダ部11
に反する側に移動し、着座部78とテーパ部71との着
座を解除して第四ポート18を開状態とすることにな
る。
バルブ9,10のそれぞれの第四ポート18が、図2に
示すように、シリンダ部11に開口する側および経路2
9に接続する側にそれぞれ設けられた小径穴部65,6
6(第一ポート13より所定量大径)と、これら小径穴
部65,66間に同軸に配置されたこれらより所定径大
径の大径穴部67とからなっており(ただし小径穴部6
6は経路29そのものとしてもよい)、この第四ポート
18には制御弁68が設けられている。制御弁68は弁
部材69を有しており、この弁部材69は、大径穴部6
7より所定量小径の軸部70とこの軸部70のスプール
19側に設けられた先細テーパ状のテーパ部71と、該
テーパ部71のスプール19側に設けられ先端部が半球
形状をなす、小径穴部65より所定径小径の突出部72
と、軸部70の反スプール19側に設けられた該軸部7
0より小径の係合部73とを有する形状をなしている。
そして、この弁部材69と小径穴部66および大径穴部
67の境界部分の段部74との間には係合部73に内周
側が係合された状態で所定付勢力の制御スプリング75
が設けられている。スプール19の静止状態において、
弁部材69は、この制御スプリング75に付勢されて小
径穴部65の大径穴部67側の端部着座部78(制御弁
68の一部を構成)にテーパ部71において着座し第四
ポート18を閉塞するとともに、スプール19の溝45
内に突出部72を所定量突出させた状態になる(図2に
示す状態)。そして、スプール19が移動し、突出部7
2がスプール19の外周部に載り上げると、弁部材69
は制御スプリング75の付勢力に抗してシリンダ部11
に反する側に移動し、着座部78とテーパ部71との着
座を解除して第四ポート18を開状態とすることにな
る。
【0025】次に、以上のような構成の第1実施例のブ
レーキ液圧制御装置1の作動について以下に順を追って
説明する。
レーキ液圧制御装置1の作動について以下に順を追って
説明する。
【0026】まず、アンチスキッド制御の非作動状態に
あるフローバルブ9,10のスプール19は、第一ポー
ト13、第一孔41、上部孔36、第二孔42および第
二ポート16の上部ポート20等を介して液圧発生源2
Aと各同分岐系統のホイールシリンダ4,5とを連通さ
せ、通常の作動すなわちホイールシリンダ4,5をブレ
ーキペダル3の踏込み等に応じて加圧するようになって
いる。ここで、このときそれぞれの第三孔43は外周側
のいずれのポートとも連通が遮断された状態となってい
る(図1参照)。
あるフローバルブ9,10のスプール19は、第一ポー
ト13、第一孔41、上部孔36、第二孔42および第
二ポート16の上部ポート20等を介して液圧発生源2
Aと各同分岐系統のホイールシリンダ4,5とを連通さ
せ、通常の作動すなわちホイールシリンダ4,5をブレ
ーキペダル3の踏込み等に応じて加圧するようになって
いる。ここで、このときそれぞれの第三孔43は外周側
のいずれのポートとも連通が遮断された状態となってい
る(図1参照)。
【0027】そして、一方のホイールシリンダ側のみが
アンチスキッド制御の減圧作動に入った場合(以下の第
1実施例の説明においては、前輪側のホイールシリンダ
4がアンチスキッド制御の作動状態であり、後輪側のホ
イールシリンダ5がアンチスキッド制御の非作動状態と
なる場合を例にとり説明する。これは前輪側が後輪側に
比して先行してロックするようにブレーキ装置を設計し
ているためである。)には、電磁常閉弁24が開かれる
ことによってフローバルブ9の下部孔37とケーシング
12の下部とで囲まれた部分内にあったブレーキ液がリ
ザーバ28内への流れ込み、これによるスプール19の
両側(上部孔36側と下部孔37側)の差圧で該スプー
ル19は、下方に移動して第一ポート13と第一孔41
との連通を遮断し、かつホイールシリンダ4とリザーバ
28とを第二ポート16の下部ポート21、第三孔4
3、下部孔37および第三ポート17等を介して連通さ
せホイールシリンダ4内のブレーキ液をリザーバ28に
流入させてブレーキ液圧を減圧させ、さらに、上記スプ
ール19の移動により、制御弁68の弁部材69が、そ
の突出部72がスプール19の外周部に載り上げる際に
受ける押圧力で制御スプリング75の付勢力に抗して移
動し、第四ポート18を開状態にし、ポンプ32側から
のブレーキ液の流入を可能とする。
アンチスキッド制御の減圧作動に入った場合(以下の第
1実施例の説明においては、前輪側のホイールシリンダ
4がアンチスキッド制御の作動状態であり、後輪側のホ
イールシリンダ5がアンチスキッド制御の非作動状態と
なる場合を例にとり説明する。これは前輪側が後輪側に
比して先行してロックするようにブレーキ装置を設計し
ているためである。)には、電磁常閉弁24が開かれる
ことによってフローバルブ9の下部孔37とケーシング
12の下部とで囲まれた部分内にあったブレーキ液がリ
ザーバ28内への流れ込み、これによるスプール19の
両側(上部孔36側と下部孔37側)の差圧で該スプー
ル19は、下方に移動して第一ポート13と第一孔41
との連通を遮断し、かつホイールシリンダ4とリザーバ
28とを第二ポート16の下部ポート21、第三孔4
3、下部孔37および第三ポート17等を介して連通さ
せホイールシリンダ4内のブレーキ液をリザーバ28に
流入させてブレーキ液圧を減圧させ、さらに、上記スプ
ール19の移動により、制御弁68の弁部材69が、そ
の突出部72がスプール19の外周部に載り上げる際に
受ける押圧力で制御スプリング75の付勢力に抗して移
動し、第四ポート18を開状態にし、ポンプ32側から
のブレーキ液の流入を可能とする。
【0028】ここで、アンチスキッド制御時においては
ポンプ32は常に駆動状態であり、上記減圧時におい
て、ポンプ32から吐出されるブレーキ液は、リリーフ
弁48によりその圧力が液圧発生源2A側の圧力より所
定値高い値に保持された状態で、フローバルブ9の第四
ポート18に導入されることになる。そして、第四ポー
ト18と第四孔44とが微少連通された状態において、
ブレーキ液は、スプール19の移動により制御弁68が
開状態にある第四ポート18と第四ポート18および第
四孔44の隙間とを介し、さらに上部孔36、小径孔3
8、下部孔37および第三ポート17等を通じてリザー
バ28へと循環する。なお、このとき、小径孔38で定
まるスプール19の上下の差圧でスプール19が上下動
し、この小径孔38を介してほぼ一定流量でブレーキ液
が流れてリザーバ28へ至ることになる。
ポンプ32は常に駆動状態であり、上記減圧時におい
て、ポンプ32から吐出されるブレーキ液は、リリーフ
弁48によりその圧力が液圧発生源2A側の圧力より所
定値高い値に保持された状態で、フローバルブ9の第四
ポート18に導入されることになる。そして、第四ポー
ト18と第四孔44とが微少連通された状態において、
ブレーキ液は、スプール19の移動により制御弁68が
開状態にある第四ポート18と第四ポート18および第
四孔44の隙間とを介し、さらに上部孔36、小径孔3
8、下部孔37および第三ポート17等を通じてリザー
バ28へと循環する。なお、このとき、小径孔38で定
まるスプール19の上下の差圧でスプール19が上下動
し、この小径孔38を介してほぼ一定流量でブレーキ液
が流れてリザーバ28へ至ることになる。
【0029】また、アンチスキッド制御の再加圧時に
は、電磁常閉弁24が閉じられることによって、フロー
バルブ9の、制御弁68が開状態にある第四ポート1
8、該第四ポート18と微小連通する第四孔44、上部
孔36、小径孔38、下部孔37、第三孔43、および
第二ポート16の下部ポート21を介してホイールシリ
ンダ4へ流れ、該ホイールシリンダ4を再加圧するよう
になっている。なお、このとき、小径孔38で定まるス
プール19の上下の差圧でスプール19が上下動し小径
孔38を介してほぼ一定流量でブレーキ液が流れて、ホ
イールシリンダ4を再加圧することになる。
は、電磁常閉弁24が閉じられることによって、フロー
バルブ9の、制御弁68が開状態にある第四ポート1
8、該第四ポート18と微小連通する第四孔44、上部
孔36、小径孔38、下部孔37、第三孔43、および
第二ポート16の下部ポート21を介してホイールシリ
ンダ4へ流れ、該ホイールシリンダ4を再加圧するよう
になっている。なお、このとき、小径孔38で定まるス
プール19の上下の差圧でスプール19が上下動し小径
孔38を介してほぼ一定流量でブレーキ液が流れて、ホ
イールシリンダ4を再加圧することになる。
【0030】ここで、上述したように第四ポート18を
第一ポート13より所定径大きく形成しているため、第
一ポート13より径の大きい第四ポート18と第四孔4
4とは、第四ポート18と第一ポート13との半径差分
によって第一ポート13側よりも先に連通されることに
なり、第一ポート13と第一孔41との連通を遮断した
状態で、第四ポート18と第四孔44とを微少連通させ
ることができる。
第一ポート13より所定径大きく形成しているため、第
一ポート13より径の大きい第四ポート18と第四孔4
4とは、第四ポート18と第一ポート13との半径差分
によって第一ポート13側よりも先に連通されることに
なり、第一ポート13と第一孔41との連通を遮断した
状態で、第四ポート18と第四孔44とを微少連通させ
ることができる。
【0031】このように、アンチスキッド制御状態にあ
るフローバルブ9は、ポンプ32の吐出圧力が液圧発生
源2A側に直接伝わらないように第一孔41と第一ポー
ト13との連通をスプール19により遮断することにな
るため、その第一ポート13を介して液圧発生源2A側
にポンプ32の脈動が直接伝播することがない。
るフローバルブ9は、ポンプ32の吐出圧力が液圧発生
源2A側に直接伝わらないように第一孔41と第一ポー
ト13との連通をスプール19により遮断することにな
るため、その第一ポート13を介して液圧発生源2A側
にポンプ32の脈動が直接伝播することがない。
【0032】そして、上記ポンプ32により吐出される
ブレーキ液は、他方でアンチスキッド制御状態になって
いない後輪側のホイールシリンダ5側のフローバルブ1
0の第四ポート18に吐出されることになる。しかし、
アンチスキッド制御の非作動状態にあるフローバルブ1
0は、スプール19が静止状態にあるため、第四ポート
18に設けられた制御弁68の弁部材69が押圧されず
に制御スプリング75の付勢力で着座部78に着座し、
第四ポート18を閉状態としており、内部にブレーキ液
が流入せず、当然その第一ポート13等を介して液圧発
生源2A側にポンプ脈動が伝播することがない。
ブレーキ液は、他方でアンチスキッド制御状態になって
いない後輪側のホイールシリンダ5側のフローバルブ1
0の第四ポート18に吐出されることになる。しかし、
アンチスキッド制御の非作動状態にあるフローバルブ1
0は、スプール19が静止状態にあるため、第四ポート
18に設けられた制御弁68の弁部材69が押圧されず
に制御スプリング75の付勢力で着座部78に着座し、
第四ポート18を閉状態としており、内部にブレーキ液
が流入せず、当然その第一ポート13等を介して液圧発
生源2A側にポンプ脈動が伝播することがない。
【0033】したがって、一方の側のみがアンチスキッ
ド制御の作動状態となっても、不快なペダルキックバッ
クを防ぐことができる。しかも、制御弁68を、第四ポ
ート18に着座部78等を設け弁部材69と制御スプリ
ング75とを具備するいう比較的簡単な構成で実現でき
る。
ド制御の作動状態となっても、不快なペダルキックバッ
クを防ぐことができる。しかも、制御弁68を、第四ポ
ート18に着座部78等を設け弁部材69と制御スプリ
ング75とを具備するいう比較的簡単な構成で実現でき
る。
【0034】なお、上述したリリーフ弁48は、液圧発
生源2A側の圧力を利用するものとして述べたが、ポン
プ32の吐出圧が所定の一定圧となったら、リザーバ2
8に戻すものでもよい。また、上述したリリーフ弁48
のカップ61に代えて、経路6と経路31(ポンプ32
の吐出側)との間にバイパス通路を設け、液圧発生源2
Aに圧力が発生していないと、このバイパス通路が連通
し、前記圧力が発生するとバイパス通路が遮断される弁
機構を設けてもよい。
生源2A側の圧力を利用するものとして述べたが、ポン
プ32の吐出圧が所定の一定圧となったら、リザーバ2
8に戻すものでもよい。また、上述したリリーフ弁48
のカップ61に代えて、経路6と経路31(ポンプ32
の吐出側)との間にバイパス通路を設け、液圧発生源2
Aに圧力が発生していないと、このバイパス通路が連通
し、前記圧力が発生するとバイパス通路が遮断される弁
機構を設けてもよい。
【0035】次に、本発明の第2実施例によるブレーキ
液圧制御装置について、図3および図4を参照して以下
に説明する。なお、第2実施例は、上記該第1実施例に
対して制御弁を変更した点が主に異なるため、この部分
を中心に図示説明する。
液圧制御装置について、図3および図4を参照して以下
に説明する。なお、第2実施例は、上記該第1実施例に
対して制御弁を変更した点が主に異なるため、この部分
を中心に図示説明する。
【0036】第2実施例の制御弁68は弁部材79を有
しており、この弁部材79は、大径穴部67より所定量
小径の軸部80とこの軸部80のスプール19側に設け
られた先細テーパ状のテーパ部81と、該テーパ部81
のスプール19側に設けられ先端部が半球形状をなす、
小径穴部65より所定径小径の突出部82と有する形状
をなしている。そして、軸部80の外周面には軸線方向
に沿って延在する、所定の流路面積の溝部(差圧発生手
段)83が設けられている。
しており、この弁部材79は、大径穴部67より所定量
小径の軸部80とこの軸部80のスプール19側に設け
られた先細テーパ状のテーパ部81と、該テーパ部81
のスプール19側に設けられ先端部が半球形状をなす、
小径穴部65より所定径小径の突出部82と有する形状
をなしている。そして、軸部80の外周面には軸線方向
に沿って延在する、所定の流路面積の溝部(差圧発生手
段)83が設けられている。
【0037】このような構成の第2実施例の制御弁68
によれば、ポンプ32により各フローバルブ9,10の
第四ポート18側にブレーキ液が吐出され、このとき一
方のフローバルブ9,10がアンチスキッド制御作動し
ていない状態にあっても、該アンチスキッド制御非作動
側のフローバルブ9,10は、その第四ポート18に設
けられた弁部材79の溝部83がオリフィスとして機能
するため、該溝部83をブレーキ液が通過すると、弁部
材79は、そのフローバルブ9,10内部側とポンプ3
2の吐出側とに差圧を生じ、この差圧で第四ポート18
を閉塞させる位置に移動して、該第四ポート18を閉塞
する。ここで、リリーフ弁48によりポンプ32から吐
出されるブレーキ液圧は液圧発生源2A側のブレーキ液
圧より所定値高くなっているため、弁部材79は第四ポ
ート18を閉塞し続けることになる。したがって、第1
実施例と同様の効果を奏することができる。しかも、こ
の第2実施例の制御弁68は、制御スプリングが不要で
あるため、部品が弁部材79ですみ、しかもこの弁部材
79には当然制御スプリングを係合させる係合部が不要
となるため、制御弁をコンパクトにできる。
によれば、ポンプ32により各フローバルブ9,10の
第四ポート18側にブレーキ液が吐出され、このとき一
方のフローバルブ9,10がアンチスキッド制御作動し
ていない状態にあっても、該アンチスキッド制御非作動
側のフローバルブ9,10は、その第四ポート18に設
けられた弁部材79の溝部83がオリフィスとして機能
するため、該溝部83をブレーキ液が通過すると、弁部
材79は、そのフローバルブ9,10内部側とポンプ3
2の吐出側とに差圧を生じ、この差圧で第四ポート18
を閉塞させる位置に移動して、該第四ポート18を閉塞
する。ここで、リリーフ弁48によりポンプ32から吐
出されるブレーキ液圧は液圧発生源2A側のブレーキ液
圧より所定値高くなっているため、弁部材79は第四ポ
ート18を閉塞し続けることになる。したがって、第1
実施例と同様の効果を奏することができる。しかも、こ
の第2実施例の制御弁68は、制御スプリングが不要で
あるため、部品が弁部材79ですみ、しかもこの弁部材
79には当然制御スプリングを係合させる係合部が不要
となるため、制御弁をコンパクトにできる。
【0038】一方、アンチスキッド制御の作動状態に入
る場合には、第1実施例と同様、弁部材79が、移動す
るスプール19に突出部82が載り上げることによって
差圧に抗して移動し、第四ポート18を開状態として、
フローバルブ9,10をアンチスキッド制御可能な状態
にする。
る場合には、第1実施例と同様、弁部材79が、移動す
るスプール19に突出部82が載り上げることによって
差圧に抗して移動し、第四ポート18を開状態として、
フローバルブ9,10をアンチスキッド制御可能な状態
にする。
【0039】なお、第2実施例の差圧発生手段として
は、オリフィスとしての機能を果たすものであれば、種
々のものが適用でき、例えば、軸部80に微小な孔を設
けたり、図5に示すように弁部材79の軸部80の外周
部に、そのスプール19側と反スプール19側とを連通
させるようにスパイラル状の溝部84を形成してもよ
い。そして、スパイラル状の溝部84を設けた場合には
上記に比べて加工性が良好であるというメリットがあ
る。
は、オリフィスとしての機能を果たすものであれば、種
々のものが適用でき、例えば、軸部80に微小な孔を設
けたり、図5に示すように弁部材79の軸部80の外周
部に、そのスプール19側と反スプール19側とを連通
させるようにスパイラル状の溝部84を形成してもよ
い。そして、スパイラル状の溝部84を設けた場合には
上記に比べて加工性が良好であるというメリットがあ
る。
【0040】次に、本発明の第3実施例によるブレーキ
液圧制御装置について、図6を参照して、以下に説明す
る。なお、この第3実施例は、上記第1実施例に対して
制御弁の弁部材を変更した点が主に異なるため、この部
分を中心に図示説明する。
液圧制御装置について、図6を参照して、以下に説明す
る。なお、この第3実施例は、上記第1実施例に対して
制御弁の弁部材を変更した点が主に異なるため、この部
分を中心に図示説明する。
【0041】第3実施例の制御弁68は弁部材89を有
しており、この弁部材89は、第1実施例と同様、大径
穴部67より所定量小径の軸部90とこの軸部90のス
プール19側に設けられた先細テーパ状のテーパ部91
と軸部90の反スプール19側に設けられた、該軸部9
0より小径の係合部92とを有しており、この係合部9
2には、第1実施例と同様所定付勢力の制御スプリング
75が係合されている。
しており、この弁部材89は、第1実施例と同様、大径
穴部67より所定量小径の軸部90とこの軸部90のス
プール19側に設けられた先細テーパ状のテーパ部91
と軸部90の反スプール19側に設けられた、該軸部9
0より小径の係合部92とを有しており、この係合部9
2には、第1実施例と同様所定付勢力の制御スプリング
75が係合されている。
【0042】そして、第3実施例においては、テーパ部
91のスプール19側に、棒状の棒部93が設けられて
おり、この棒部93の先端には円板状のフランジ部94
が設けられている。なお、フランジ部94の上下方向の
幅は、制御弁の開くタイミングを等しくするため第1実
施例の突出部72の上下方向の幅と等しくなっている。
またフランジ部94を含む棒部93の左右方向の長さは
第1実施例の突出部72の左右方向の長さより長く形成
されている。そして、テーパ部91の外周側に、スプー
ル19側に突出する概略半球形状の凸部95が周方向に
所定のピッチをなして複数配設されている。
91のスプール19側に、棒状の棒部93が設けられて
おり、この棒部93の先端には円板状のフランジ部94
が設けられている。なお、フランジ部94の上下方向の
幅は、制御弁の開くタイミングを等しくするため第1実
施例の突出部72の上下方向の幅と等しくなっている。
またフランジ部94を含む棒部93の左右方向の長さは
第1実施例の突出部72の左右方向の長さより長く形成
されている。そして、テーパ部91の外周側に、スプー
ル19側に突出する概略半球形状の凸部95が周方向に
所定のピッチをなして複数配設されている。
【0043】このような構成とすることにより、第1実
施例と同様に、スプール19の静止状態において、弁部
材89は、制御スプリング75に付勢されて小径穴部6
5の大径穴部67側の端部着座部78にテーパ部91に
おいて着座し第四ポート18を閉塞するとともに、スプ
ール19の溝45内にフランジ部94を所定量突出させ
た状態になる(図6に示す状態)。そして、非作動状態
にあるフローバルブ9,10がアンチスキッド制御作動
に入る場合には、スプール19が移動することによって
該スプール19の溝45に弁部材89のフランジ部94
が当接し、さらにスプール19が移動することによっ
て、弁部材89は凸部95を支点として傾動することに
なる。この傾動によって、弁部材89は着座部78との
着座を解除し第四ポート18を開状態として該フローバ
ルブ9,10のアンチスキッド制御を可能にする。ここ
で、上記傾動状態にある弁部材89のフランジ部94お
よび棒部93はスプール19の移動の妨げにならないよ
うその長さが適宜設定されることになる。
施例と同様に、スプール19の静止状態において、弁部
材89は、制御スプリング75に付勢されて小径穴部6
5の大径穴部67側の端部着座部78にテーパ部91に
おいて着座し第四ポート18を閉塞するとともに、スプ
ール19の溝45内にフランジ部94を所定量突出させ
た状態になる(図6に示す状態)。そして、非作動状態
にあるフローバルブ9,10がアンチスキッド制御作動
に入る場合には、スプール19が移動することによって
該スプール19の溝45に弁部材89のフランジ部94
が当接し、さらにスプール19が移動することによっ
て、弁部材89は凸部95を支点として傾動することに
なる。この傾動によって、弁部材89は着座部78との
着座を解除し第四ポート18を開状態として該フローバ
ルブ9,10のアンチスキッド制御を可能にする。ここ
で、上記傾動状態にある弁部材89のフランジ部94お
よび棒部93はスプール19の移動の妨げにならないよ
うその長さが適宜設定されることになる。
【0044】なお、以上の各実施例においては、弁部材
69,79,89が一つの部材からなるものを例にとり
説明したが、これに限定されることなく、例えば第1お
よび第2実施例においては、突出部72,82を、第3
実施例においては、棒部93およびフランジ部94を、
それぞれ他の部分と別体に構成してもよい。また、フロ
ーバルブ9,10の第一ポート13と第四ポート18と
は、径が異なるものとして述べたが、これらを同径と
し、同様に働くように上下方向に位置をずらしたもので
もよく、また、性能は若干低下するが、同径で同一高さ
とすることも勿論可能である。さらに、以上において用
いた「遮断」は、上記ブレーキ液圧制御装置の機能を損
わない範囲内で若干のブレーキ液が流れる場合をも含む
ものである。
69,79,89が一つの部材からなるものを例にとり
説明したが、これに限定されることなく、例えば第1お
よび第2実施例においては、突出部72,82を、第3
実施例においては、棒部93およびフランジ部94を、
それぞれ他の部分と別体に構成してもよい。また、フロ
ーバルブ9,10の第一ポート13と第四ポート18と
は、径が異なるものとして述べたが、これらを同径と
し、同様に働くように上下方向に位置をずらしたもので
もよく、また、性能は若干低下するが、同径で同一高さ
とすることも勿論可能である。さらに、以上において用
いた「遮断」は、上記ブレーキ液圧制御装置の機能を損
わない範囲内で若干のブレーキ液が流れる場合をも含む
ものである。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
記載のブレーキ液圧制御装置によれば、前輪側が後輪側
に比して先行してロックするようにブレーキ装置を設計
しているため一方のフローバルブのみがアンチスキッド
制御作動する状態が生じた場合においても、ポンプによ
り各フローバルブのポンプ連通ポート側にブレーキ液が
吐出されることになるが、このとき、アンチスキッド制
御作動側のフローバルブはスプールが移動してポンプ連
通ポートと液圧発生源連通ポートとの連通を制限するこ
とになり、また、アンチスキッド制御作動していない側
のフローバルブは、制御弁によりポンプ連通ポートが閉
塞され、該フローバルブ内部へポンプ吐出側からのブレ
ーキ液の流入が遮断されているため、各フローバルブの
液圧発生源連通ポートを介して液圧発生源側にポンプ脈
動が直接伝播することがない。また、この制御弁は、フ
ローバルブがアンチスキッド制御の減圧作動に入ると、
スプールの移動によりポンプ連通ポートを開いてアンチ
スキッド制御が可能な状態とすることになる。したがっ
て、ブレーキ配管の一系統を一つのポンプで共用するこ
とができ、しかも不快なペダルキックバックを生じるこ
とがなくペダルフィーリングが良好となる。
記載のブレーキ液圧制御装置によれば、前輪側が後輪側
に比して先行してロックするようにブレーキ装置を設計
しているため一方のフローバルブのみがアンチスキッド
制御作動する状態が生じた場合においても、ポンプによ
り各フローバルブのポンプ連通ポート側にブレーキ液が
吐出されることになるが、このとき、アンチスキッド制
御作動側のフローバルブはスプールが移動してポンプ連
通ポートと液圧発生源連通ポートとの連通を制限するこ
とになり、また、アンチスキッド制御作動していない側
のフローバルブは、制御弁によりポンプ連通ポートが閉
塞され、該フローバルブ内部へポンプ吐出側からのブレ
ーキ液の流入が遮断されているため、各フローバルブの
液圧発生源連通ポートを介して液圧発生源側にポンプ脈
動が直接伝播することがない。また、この制御弁は、フ
ローバルブがアンチスキッド制御の減圧作動に入ると、
スプールの移動によりポンプ連通ポートを開いてアンチ
スキッド制御が可能な状態とすることになる。したがっ
て、ブレーキ配管の一系統を一つのポンプで共用するこ
とができ、しかも不快なペダルキックバックを生じるこ
とがなくペダルフィーリングが良好となる。
【0046】また、本発明の請求項2記載のブレーキ液
圧制御装置によれば、上記と同様一方のフローバルブの
みがアンチスキッド制御作動する状態においては、上記
と同様にしてアンチスキッド制御作動側のフローバルブ
はポンプ連通ポートと液圧発生源連通ポートとの連通を
制限することになり、また、アンチスキッド制御非作動
側フローバルブは、弁部材がスプリングにより付勢され
てポンプ連通ポートを閉塞させ、該フローバルブ内部へ
のポンプ吐出側からのブレーキ液の流入を遮断している
ため、各フローバルブの液圧発生源連通ポートを介して
液圧発生源側にポンプ脈動が直接伝播することがない。
また、弁部材は、対応するフローバルブがアンチスキッ
ド制御の減圧作動に入ると、両側に生じる差圧で移動す
るスプールにより押圧されてスプリングの付勢力に抗し
て移動しポンプ連通ポートを開いて、対応するフローバ
ルブをアンチスキッド制御が可能な状態とすることにな
る。したがって、上記請求項1記載のものと同様の効果
を奏することができるとともに、制御弁が、ポンプ連通
ポートに着座部等を設けかつ弁部材と制御スプリングと
を具備するという比較的簡単な構成で実現できる。
圧制御装置によれば、上記と同様一方のフローバルブの
みがアンチスキッド制御作動する状態においては、上記
と同様にしてアンチスキッド制御作動側のフローバルブ
はポンプ連通ポートと液圧発生源連通ポートとの連通を
制限することになり、また、アンチスキッド制御非作動
側フローバルブは、弁部材がスプリングにより付勢され
てポンプ連通ポートを閉塞させ、該フローバルブ内部へ
のポンプ吐出側からのブレーキ液の流入を遮断している
ため、各フローバルブの液圧発生源連通ポートを介して
液圧発生源側にポンプ脈動が直接伝播することがない。
また、弁部材は、対応するフローバルブがアンチスキッ
ド制御の減圧作動に入ると、両側に生じる差圧で移動す
るスプールにより押圧されてスプリングの付勢力に抗し
て移動しポンプ連通ポートを開いて、対応するフローバ
ルブをアンチスキッド制御が可能な状態とすることにな
る。したがって、上記請求項1記載のものと同様の効果
を奏することができるとともに、制御弁が、ポンプ連通
ポートに着座部等を設けかつ弁部材と制御スプリングと
を具備するという比較的簡単な構成で実現できる。
【0047】さらに、本発明の請求項3記載のブレーキ
液圧制御装置によれば、上記と同様一方のフローバルブ
のみがアンチスキッド制御作動する状態においては、上
記と同様にしてアンチスキッド制御作動側のフローバル
ブはポンプ連通ポートと液圧発生源連通ポートとの連通
を制限することになり、また、アンチスキッド制御作動
していない、スプールが静止状態にある側フローバルブ
は、弁部材が、差圧発生手段によりそのフローバルブ内
部側とポンプ吐出側とに差圧を生じ、この差圧でポンプ
連通ポートを閉塞させる位置に保持されることになっ
て、該フローバルブ内部へのポンプの吐出側からのブレ
ーキ液の流入を遮断することになるため、各フローバル
ブの液圧発生源連通ポートを介して液圧発生源側にポン
プ脈動が直接伝播することがない。また、弁部材は、対
応するフローバルブがアンチスキッド制御の減圧作動に
入ると、移動するスプールにより押圧されて差圧に抗し
てポンプ連通ポートの閉塞状態を解除し、対応するフロ
ーバルブをアンチスキッド制御が可能な状態とすること
になる。したがって、上記請求項1または2記載のもの
の効果を奏するとともに、さらに、制御弁に、弁部材を
付勢するスプリングを具備する必要がないため、部品点
数が最小限ですみ、かつ制御弁をコンパクトにすること
ができる。
液圧制御装置によれば、上記と同様一方のフローバルブ
のみがアンチスキッド制御作動する状態においては、上
記と同様にしてアンチスキッド制御作動側のフローバル
ブはポンプ連通ポートと液圧発生源連通ポートとの連通
を制限することになり、また、アンチスキッド制御作動
していない、スプールが静止状態にある側フローバルブ
は、弁部材が、差圧発生手段によりそのフローバルブ内
部側とポンプ吐出側とに差圧を生じ、この差圧でポンプ
連通ポートを閉塞させる位置に保持されることになっ
て、該フローバルブ内部へのポンプの吐出側からのブレ
ーキ液の流入を遮断することになるため、各フローバル
ブの液圧発生源連通ポートを介して液圧発生源側にポン
プ脈動が直接伝播することがない。また、弁部材は、対
応するフローバルブがアンチスキッド制御の減圧作動に
入ると、移動するスプールにより押圧されて差圧に抗し
てポンプ連通ポートの閉塞状態を解除し、対応するフロ
ーバルブをアンチスキッド制御が可能な状態とすること
になる。したがって、上記請求項1または2記載のもの
の効果を奏するとともに、さらに、制御弁に、弁部材を
付勢するスプリングを具備する必要がないため、部品点
数が最小限ですみ、かつ制御弁をコンパクトにすること
ができる。
【図1】本発明の第1実施例によるブレーキ液圧制御装
置を概略的に示す構成図である。
置を概略的に示す構成図である。
【図2】本発明の第1実施例によるブレーキ液圧制御装
置の制御弁を示す縦断面図である。
置の制御弁を示す縦断面図である。
【図3】本発明の第2実施例によるブレーキ液圧制御装
置の制御弁を示す縦断面図である。
置の制御弁を示す縦断面図である。
【図4】本発明の第2実施例によるブレーキ液圧制御装
置の制御弁の弁部材を図3における右側から見た図であ
る。
置の制御弁の弁部材を図3における右側から見た図であ
る。
【図5】本発明の第2実施例によるブレーキ液圧制御装
置の制御弁の弁部材の別の例を示す正面図である。
置の制御弁の弁部材の別の例を示す正面図である。
【図6】本発明の第3実施例によるブレーキ液圧制御装
置の制御弁を示す縦断面図である。
置の制御弁を示す縦断面図である。
1 ブレーキ液圧制御装置 2A,2B 液圧発生源 4,5 ホイールシリンダ 9,10 フローバルブ 13 第一ポート(液圧発生源連通ポート) 16 第二ポート(ホイールシリンダ連通ポート) 17 第三ポート(リザーバ連通ポート) 18 第四ポート(ポンプ連通ポート) 19 スプール 24,25 電磁常閉弁(常閉弁) 28 リザーバ 32 ポンプ 40 スプリング 68 制御弁 69,79,89 弁部材 75 制御スプリング 83 溝部(差圧発生手段)
Claims (3)
- 【請求項1】 一つの液圧発生源に対し少なくとも二つ
設けられたホイールシリンダと、 該各ホイールシリンダからブレーキ液を流入させるリザ
ーバと、 該リザーバと前記各ホイールシリンダとの間にそれぞれ
設けられた常閉弁と、 前記リザーバからブレーキ液を吸入し吐出する一つのポ
ンプと、 それぞれが、前記液圧発生源に連通する液圧発生源連通
ポート、一の前記ホイールシリンダに連通するホイール
シリンダ連通ポート、一の前記常閉弁を介して前記リザ
ーバに連通するリザーバ連通ポートおよび前記ポンプの
吐出側に連通するポンプ連通ポートを有し、内部に、ス
プリングにより付勢され、該付勢された静止時には前記
液圧発生源連通ポートと前記ホイールシリンダ連通ポー
トおよび前記ポンプ連通ポートとを連通させ、前記常閉
弁が開かれることにより両側に発生する差圧で移動し前
記液圧発生源連通ポートと前記ホイールシリンダ連通ポ
ートおよび前記ポンプ連通ポートとの連通を制限しかつ
前記ホイールシリンダ連通ポートと前記リザーバ連通ポ
ートとを連通させ、さらに、前記ポンプの吐出により前
記ポンプ連通ポートから流入されるブレーキ液を前記ホ
イールシリンダ連通ポートまたは前記リザーバ連通ポー
トへほぼ一定流量流すスプールを具備するフローバルブ
とを有し、 該フローバルブの少なくとも一方の前記ポンプ連通ポー
トに、少なくとも前記ポンプが駆動状態にある、前記ス
プールの静止時に、該ポンプ連通ポートを閉状態とし、
前記スプールの移動により該ポンプ連通ポートを開状態
とする制御弁を設けてなることを特徴とするブレーキ液
圧制御装置。 - 【請求項2】 前記制御弁は、前記ポンプ連通ポートを
開閉可能でありかつ前記スプールの移動時に該スプール
により押圧されて移動し前記ポンプ連通ポートを開く弁
部材と、該弁部材を前記ポンプ連通ポートを閉塞させる
方向に付勢する制御スプリングとを有することを特徴と
する請求項1記載のブレーキ液圧制御装置。 - 【請求項3】 前記制御弁は、前記ポンプ連通ポートを
開閉可能でありかつ前記スプールの移動時に該スプール
により押圧されて前記ポンプ連通ポートを開状態とする
弁部材を有し、該弁部材には、前記スプール静止時に前
記ポンプから吐出されるブレーキ液圧で該弁部材のフロ
ーバルブ内部側とポンプ吐出側とに差圧を生じさせ、こ
の差圧で該弁部材を前記ポンプ連通ポートを閉塞させる
位置に保持させる差圧発生手段が設けられていることを
特徴とする請求項1記載のブレーキ液圧制御装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13927792A JPH05330414A (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | ブレーキ液圧制御装置 |
US08/018,054 US5397175A (en) | 1992-03-06 | 1993-02-16 | Fluid pressure control apparatus for antiskid brakes |
DE4306801A DE4306801A1 (en) | 1992-03-06 | 1993-03-04 | Fluid pressure controller e.g. for vehicle ABS braking system - has cylindrical slider in each brake-cylinder valve which slides only when associated brake is in antilock mode |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13927792A JPH05330414A (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | ブレーキ液圧制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05330414A true JPH05330414A (ja) | 1993-12-14 |
Family
ID=15241542
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13927792A Withdrawn JPH05330414A (ja) | 1992-03-06 | 1992-05-29 | ブレーキ液圧制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05330414A (ja) |
-
1992
- 1992-05-29 JP JP13927792A patent/JPH05330414A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990803 |