JPH05330349A - ハイブリット車輌における油圧制御装置 - Google Patents

ハイブリット車輌における油圧制御装置

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JPH05330349A
JPH05330349A JP1798793A JP1798793A JPH05330349A JP H05330349 A JPH05330349 A JP H05330349A JP 1798793 A JP1798793 A JP 1798793A JP 1798793 A JP1798793 A JP 1798793A JP H05330349 A JPH05330349 A JP H05330349A
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engine
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繁男 都築
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    • Y02T90/16Information or communication technologies improving the operation of electric vehicles

Abstract

(57)【要約】 【目的】エンジン伝達系のオイルを電気モータの冷却用
として有効に利用して、電気モータの性能及び寿命を向
上し、かつエンジン走行時の入力クラッチ等の係合圧を
確保すると共に、モータ走行時、ライン圧を低下してポ
ンプによる動力損を減少する。 【構成】エンジン走行モードにあっては、クラッチコン
トロールバルブ62のポートaとb,cとdを連通し
て、入力クラッチC1を接続すると共にトルクコンバー
タ4に油路Bのオイルを供給する。実に、入力クラッチ
Cー1の油圧を油路Tを介してレギュレータバルブ63
に供給して、該バルブ63をライン圧Aが判定量ブース
トするように調圧する。モータ走行モードにあっては、
ポートaとb,cとdを遮断して、入力クラッチを切る
と共に、コンバータ4へのオイル供給を停止する。ま
た、レギュレータバルブ63のポートkとr全通して、
ポンプ19からのオイルを全量油路Bに供給し、更にコ
イル冷却用油路Dに供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガソリンエンジン又は
ディーゼルエンジン等の内燃エンジンと、バッテリ等の
電気エネルギによる電気モータとを動力源として組合わ
せて用いるハイブリット車輌に係り、詳しくはエンジン
伝達系にトルクコンバータ等の流体伝動装置を介在し、
かつ電気モータをオイルにて冷却する型式のハイブリッ
ト車輌における油圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車輌は、ガソリンエンジン又は
ディーゼルエンジン等の内燃エンジンを搭載しており、
該内燃エンジンの燃焼をエネルギ源として走行してい
る。該エンジンは、高出力を得られるとと共に、長距離
の走行が可能であるが、燃焼に伴い、騒音が発生すると
共に、Nox ,Co2 等の排気ガスを発生する。
【0003】近時、環境問題の高まりにより、騒音を発
生せず、かつ排気ガスの発生のない電気モータを駆動源
とする車輌が注目されている。しかし、該電気自動車
は、重くて電気容量に限りのあるバッテリを搭載する必
要があり、エンジンを搭載したものに比し、その出力は
充分でなく、加速機能、高負荷走行及び高速走行等の走
行性能は低く、なによりも1回のバッテリの充電による
航続距離が短く、その使用範囲が制限されている。
【0004】そこで、内燃エンジンと電気モータとを併
用したハイブリット車輌が提案されている。該ハイブリ
ット車輌は、エンジンを一定状態で回転して発電機を駆
動し、該発電機による電気エネルギに基づく電気モータ
の回転にて車輌を駆動するシリーズ(直列)タイプと、
電気モータ及びエンジンの出力をそれぞれ駆動輪に連結
し、電気モータ及びエンジンのいずれか一方を選択的に
用いるパラレル(並列)タイプのものがある。
【0005】そして、該ハイブリット車輌における電気
モータの冷却装置は、空冷型、油冷型、水冷型、そして
冷媒の送り方法等により種々のタイプが考えられるが、
従来のいずれのタイプも、電気モータ側のみでの独立し
た系での冷却装置であり、エンジン伝達系をも考慮した
総合的な系での冷却装置を考えるものはなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このため、従来のハイ
ブリット車輌は、設置スペース等の制約の中で、例えば
冷媒となるオイルの量を充分に確保することができず、
モータの性能及び寿命が充分でなかった。
【0007】特に、市街地等での電気モータ使用時、停
止状態からの発進の繰返し又は登坂走行等、比較的低速
で高負荷になる場合、大電流がモータに供給されてコイ
ルの発熱が大きくなり、冷却能力が不足する。
【0008】そこで、本発明の第1の目的は、エンジン
伝達系のオイルを電気モータの冷却用として有効に利用
し、もって上述課題を解決したハイブリット車輌におけ
る油圧制御装置を提供することにある。
【0009】更に、本発明の第2の目的は、エンジン走
行時において、入力クラッチ等のエンジン伝達系に介在
する摩擦係合手段のトルク容量を確保するのに充分なラ
イン圧を付与するものでありながら、電気モータ走行時
にあっては、ライン圧を低下して、油圧ポンプによる動
力損失を減少し、もってモータ走行時の航続距離を延ば
すことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みなされたものであって、内燃エンジン(1)の出力を
流体伝動装置(4)及び入力クラッチ(C1)を介して
駆動輪(41)に伝達するエンジン伝達系と、電気モー
タ(6)の出力を前記駆動輪(41)に伝達するモータ
伝達系と、を備えてなるハイブリット車輌における油圧
制御装置において、油圧ポンプ(19)(71)及びラ
イン圧油路(A)に連通するライン圧ポート(k)と、
2次圧油路(B)に連通する2次圧ポート(r)と、ド
レーンポート(x)とを備え、これらポートを適宜連通
制御するプレッシャレギュレータバルブ(63)と、前
記2次圧油路(B)に連通する第1のポート(c)と、
前記流体伝動装置(4)に連通する第2のポート(d)
とを備え、これら第1のポート及び第2のポートを連通
状態又は遮断状態に切換え制御する切換えバルブ(6
2)と、前記電気モータ(6)に、該モータのコイル冷
却用のオイルを導くモータ冷却用油路(D)と、前記エ
ンジン伝達系が機能するエンジン走行モード(52a)
と、前記モータ伝達系が機能するモータ走行モード(5
2b)とに切換え・判断する走行モード判断手段を有す
る制御部(51)と、備え、前記エンジン走行モード
(52a)にあっては、前記プレッシャレギュレータバ
ルブ(63)の各ポートを所定割合にて連通して、前記
ライン圧油路(A)の油圧を所定ライン圧に調圧すると
共に、前記2次圧油路(B)に所定2次圧を発生し、か
つ前記切換えバルブ(62)を連通状態として、該2次
圧油路(B)のオイルを前記流体伝動装置(4)に供給
し、また、前記モータ走行モード(52b)にあって
は、前記プレッシャレギュレータバルブ(63)のライ
ン圧ポート(k)と2次圧ポート(r)との連通割合を
増加すると共に、前記切換えバルブ(62)を遮断状態
として、前記油圧ポンプ(19)(71)からのオイル
を前記2次圧油路(B)を介して前記モータ冷却用油路
(D)に供給する、ことを特徴とする。
【0011】望ましくは、前記切換えバルブが、前記ラ
イン圧油路に連通する第3のポート(a)と、前記入力
クラッチ(C1)の油圧サーボ(C−1)に連通する第
4のポート(b)と、ドレーンポート(x)とを更に備
えて、クラッチコントロールバルブ(63)を兼用し、
前記エンジン走行モード(52a)にあっては、前記第
3のポート(a)と第4のポート(b)とを連通して前
記入力クラッチ(C1)を接続し、また、前記モータ走
行モード(52b)にあっては、前記第3のポート
(a)と第4のポート(b)との連通を断つと共に該第
4のポート(b)をドレーンポート(x)に連通して前
記入力クラッチ(C1)を切断してなる。
【0012】更に、例えば図7を参照して示すと、前記
切換えバルブ(62)が、前記モータ冷却用油路(D)
に連通する第5のポート(y)を更に備え、前記エンジ
ン走行モード(52a)にあっては、前記第1のポート
(c1 )と第2のポート(d1 )を連通すると共に第5
のポート(y)を遮断して、前記2次圧油路(B)のオ
イルを前記流体伝動装置(4)に供給し、また、前記モ
ータ走行モード(52b)にあっては、第1のポート
(c2 )と第5のポート(y)を連通すると共に第2の
ポート(d1 )を遮断して、前記2次圧油路(B)のオ
イルを前記モータ冷却用油路(D)に供給してなる。
【0013】また、前記ライン圧油路(A)又は2次圧
油路(B)と、前記流体伝動装置への供給油路(E)と
を、オリフィス(66)を介して連通すると、好まし
い。
【0014】そして、前記本発明の第2の目的を達成す
べく、前記プレッシャレギュレータバルブ(63)によ
る前記ライン圧の調圧を、前記エンジン走行モードと電
気モータ走行モードにて変更するライン圧変更手段(5
1,T)を備え、前記エンジン走行モードにあっては、
前記モータ走行モードに比して前記ライン圧を所定量高
圧(B0 )に設定してなる。
【0015】一例として、前記エンジン伝達系が、前記
内燃エンジン(1)の出力を流体伝動装置(4)、入力
クラッチ(C1)及び自動変速ギヤユニット(7,7
´)を介して駆動輪(41)に伝達し、また前記モータ
伝達系が、前記電気モータ(6)の出力を駆動輪(4
1)に伝達してなり、前記ライン圧変更手段が、例えば
図15に示すように、前記エンジン走行モードにあって
は前記ライン圧PL(E)を所定量ブースト(B0 )す
ると共に走行負荷トルクに対応して増加し、また前記モ
ータ走行モードにあっては前記ライン圧PL(M)を比
較的低圧の略々一定圧に保持してなる。
【0016】また、他例として、前記エンジン伝達系
が、前記内燃エンジン(1)の出力を流体伝動装置
(4)、入力クラッチ(C1)及び自動変速ギヤユニッ
ト(7,7´)を介して駆動輪(41)に伝達し、また
前記モータ伝達系が、前記電気モータ(6)の出力を前
記自動変速ギヤユニット(7,7´)を介して駆動輪
(41)に伝達し、かつ自動変速ギヤユニットが低速状
態にあってはワンウェイクラッチ(F)が係合して他の
摩擦係合手段(B,C2)が非係合状態にあり(図1
2、13参照)、前記ライン圧変更手段が、例えば図1
6に示すように、前記エンジン走行モードにあっては前
記ライン圧PL(E)を所定量ブースト(B0 )すると
共に走行負荷トルクに対応して増加し、また前記モータ
走行モードにおける低速状態にあっては前記ライン圧P
L(M1 )を比較的低圧の略々一定圧に保持し、更に前
記モータ走行モードにおける非低速状態にあっては前記
ライン圧PL(M2 )を比較的低圧状態から走行負荷ト
ルクに対応して増加してなる。
【0017】
【作用】以上構成に基づき、エンジン走行モードにあっ
ては、入力クラッチ(C1)が接続状態にあり、エンジ
ン出力軸(1a)の回転は、流体伝動装置(4)及び入
力クラッチ(C1)等を介して駆動輪(41)に伝達さ
れる。この際、プレッシャレギュレータバルブ(63)
はライン圧を適宜調圧して、該ライン圧を油路(A)を
介して入力クラッチ用油圧サーボ(C−1)等に供給す
ると共に、所定2次圧を発生して2次圧油路(B)に導
き、更に該2次圧油路のオイルは、切換え(クラッチコ
ントロール)バルブ(62)の第1及び第2のポート
(c),(d)を介して流体伝動装置(4)に供給され
る。
【0018】一方、モータ走行モードにあっては、入力
クラッチ(C1)が切断されると共に、電気モータ
(6)が駆動され、該電気モータの回転が駆動輪(4
1)に伝達される。この際、プレッシャレギュレータバ
ルブ(63)はそのライン圧ポート(k)と2次圧ポー
ト(r)が例えば略々全通状態となって、油圧ポンプ
(9)(71)からのオイルは略々全量2次圧油路
(B)に導かれる。更に、この状態にあっては、切換え
バルブ(62)は第1及び第2のポート(c)(d)が
遮断状態にあって、流体伝動装置(4)への供給は断た
れ、前記2次圧油路(B)に導かれた大量のオイルはコ
イル冷却用油路(D)に供給され、電気モータ(6)を
該大量のオイルにて効率よく冷却する。そして、エンジ
ン走行モードにあっては、プレッシャレギュレータバル
ブ(63)は、ライン圧PL(E)を例えば所定量ブー
スト(B0 )されて高圧に設定しており、入力負荷に対
応する入力クラッチ(C1)のトルク容量を確保すると
共に、例えば自動変速ギヤユニット(7,7´)の所定
摩擦係合手段(B,C2)のトルク容量を確保する。
【0019】一方、モータ走行モードにあっては、プレ
ッシャレギュレータバルブ(63)は、ライン圧PL
(M,M1 ,M2 )を比較的低圧に設定しており、油圧
ポンプ(19,71)による動力損失を減少する。
【0020】
【発明の効果】本発明によると、エンジン走行モードに
あっては、流体伝動装置(4)に充分なオイルが供給さ
れて、エンジンの出力は、該流体伝動装置を介して支障
なく駆動輪(41)に伝達され、信頼性の高いエンジン
駆動による走行を維持できるものでありながら、モータ
走行モードにあっては、大量のオイルがコイル冷却用油
路(D)に供給され、電気モータ(6)を効率よくかつ
確実に冷却することができる。
【0021】これにより、電気モータ(6)の発熱を抑
え、該モータの信頼性及び寿命を向上し、就中停発進の
繰返し、登坂走行等の比較的低速かつ高負荷で用いられ
る場合のモータの信頼性を向上し、ハイブリット車輌と
しての走行性能を向上することができる。
【0022】更に、油圧ポンプ(19)(71)からの
オイルは、エンジン走行モードにあっては流体伝動装置
(4)に、またモータ走行モードにあってはコイル冷却
用油路(D)に供給されるので、該油圧ポンプの吐出オ
イルを効率よく用いることができ、従って該油圧ポンプ
は小容量のものを用いることが可能となり、該ポンプ駆
動用の動力を低減して動力伝達効率を向上することがで
きると共に、省スペース化が可能となる。
【0023】また、切換えバルブ(62)を、クラッチ
コントロールバルブと兼用すると、エンジン走行モード
とモータ走行モードとで切換えられる入力クラッチ(C
1)の操作に連動して、上述したオイルの供給の切換え
を確実かつ正確に行うことが4き、装置の信頼性を向上
すると共に、制御用のソレノイドバルブ(56)及び制
御部(51)からの信号をも兼用化でき、装置を大幅に
簡単化することができる。
【0024】更に、切換えバルブ(62)にて、2次圧
油路(B)の油圧が流体伝動装置(4)又はコイル冷却
用油路(D)に供給されるように直接切換えると、モー
タ走行モードにおいて流体伝動装置(4)に供給される
べきオイルが直接コイル冷却用油路(D)に供給される
ので、より確実に該コイル冷却用油路に大量のオイルを
供給でき、電気モータ(6)の信頼性及び寿命を一層向
上することができる。
【0025】また、ライン圧油路(A)と、流体伝動装
置供給油路(E)とを、オリフィス(66)を介して連
通すると、常に流体伝動装置(4)へのオイルの供給を
維持することができ、流体伝動装置(4)内のオイルが
抜けて空気が入り込むことを阻止することできる。これ
により、モータ走行モードからエンジン走行モードに切
換える際、流体伝動装置内の空気により動力伝達がスム
ーズに行われず、瞬間的に駆動力が失われてエンジンが
吹き上がったり、その後の急激な駆動力の回復によって
振動を生ずる等の不具合をなくすことができる。
【0026】そして、ライン圧変更手段にて、ライン圧
をエンジン走行モードにあってはモータ走行モードに比
して所定量高圧(B0 )に設定すると、エンジン走行モ
ードにあっては、入力クラッチ(C1)(及び自動変速
ギヤユニットの摩擦係合手段)のトルク容量を確保して
正確かつ確定なトルク伝達を行うことができるものであ
りながら、モータ走行モードにあっては、油圧ポンプ
(19,71)による動力損失を減少して、1充電当り
の航続距離を延ばすと共に、モータ走行モードの適用走
行範囲を拡大して、排気ガスを低減しかつ燃費を向上し
て、環境に対するハイブリット車輌の特性を有効に発揮
することができる。
【0027】また、モータ伝達系を、電気モータ(6)
の動力が自動変速ギヤユニット(7,7´)を介するこ
となく直接出力軸(23)に出力するように構成する
と、モータ走行モードにあっては、ライン圧を低圧の一
定状態に保持すれば足り、油圧ポンプの吐出圧力及び流
量をセットで低減することにより大幅に油圧ポンプによ
る動力損失を減少することが可能となり、上述した直接
出力に基づく伝達効率による動力損失の低減と相俟っ
て、電気モータ走行時における動力損失を大幅に低減す
ることができる。
【0028】更に、モータ伝達系を、電気モータの動力
が自動変速ギヤユニット(7,7´)を介して出力軸
(23)に出力するように構成すると、電気モータ
(6)の容量を小さくしても、車輌の要求トルク及び回
転数に対応することができ、ハイブリットトランスミッ
ション(24,25)をコンパクト化することができる
と共に、自動変速ギヤユニットの低速状態にあっては、
ワンウェイクラッチ(F)を係合して他の摩擦係合手段
(B,C2)は非係合状態にあるので、ライン圧PL
(M1 )を低圧の一定値に保持することができ、かつ電
気モータ走行モードにあっては、低速状態にて常用範囲
の大部分をカバーでき、油圧ポンプによる動力損失を大
幅に減少することができる。
【0029】なお、上記カッコ内の符号は、図面と対照
するためのものであるが、本発明の構成を何等限定する
ものではない。
【0030】
【実施例】以下、図面に沿って本発明の実施例について
説明する。
【0031】ハイブリット車輌のボンネット部分には、
図1に示すように、ガソリン又はディーゼル等の内燃エ
ンジン1が横向きに搭載されており、該エンジン1に隣
接して本発明に係るハイブリットトランスミッション2
が配設されている。該ハイブリットトランスミッション
2は、3分割されるケース3を有しており、該ケース3
内にはエンジンの出力軸1aに整列して、トルクコンバ
ータ4、入力クラッチ装置5、電気モータ6及び変速ギ
ヤユニット7が配設され、かつその下方にディファレン
シャル装置9が配設されている。
【0032】トルクコンバータ4は、ポンプインペラ1
0、タービンランナ11及びステータ12、そしてロッ
クアップクラッチ13を有しており、これら各部品は、
フロントカバー15aを一体に溶着したコンバータケー
ス15内に収納されていると共に、該ケース15内はオ
イルにて満たされている。また、該ケース15はエンジ
ン出力軸1aに連結されていると共に、ポンプインペラ
10が一体に構成されている。また、該トルクコンバー
タ4の中央部には、入力軸16が配置されており、該入
力軸16には前記タービンランナ11及びロックアップ
クラッチ13の出力側が連結されている。更に、ステー
タ12はワンウェイクラッチ17上に支持されており、
該ワンウェイクラッチのインナレースはミッションケー
ス3に固定されている。また、トルクコンバータ4及び
入力クラッチ装置5の間部分には油圧ポンプ19が配設
されており、該ポンプ19の駆動ギヤ部は前記コンバー
タケース15に連結されている。
【0033】そして、入力クラッチ装置5は油圧サーボ
C−1及び多板クラッチ板からなる油圧多板クラッチC
1からなる。該クラッチ装置5の入力側5aは前記入力
軸16に連結しており、かつその出力側5bは中間伝達
軸22に連結している。中間伝達軸22は入力軸16と
同軸状に前記変速ギヤユニット7に向けて延びており、
かつ該伝達軸22上にはニードルベアリングを介してス
リーブ状の出力軸23が回転自在に支持されている。そ
して、該出力軸23はケース2の隔壁3aにベアリング
25を介して支持されており、かつ該出力軸の先端部に
は、前記入力クラッチ装置5に隣接してカウンタドライ
ブギヤ26が固定されている。
【0034】一方、前記隔壁3aにて区画されたケース
3の先部には、直流分巻モータ、誘導モータ、ブラシレ
スDCモータ等の電気モータ6が収納されている。該電
気モータ6はケース3に固定されているステータ27
と、前記出力軸23に連結さているロータ29とを有し
ており、ステータ27に巻装されているコイル30に通
電することによりロータ29を回転する。更に、該区画
されたモータケース3の内部にもオイルが溜められてお
り、かつ該ケース3の上部には後述するモータコイル冷
却用のオイルを供給する供給孔31,31が形成されて
いる。
【0035】そして、中間伝達軸22の先端部における
前記コイル30の内径側には前記変速ギヤユニット7が
配設されている。該ユニット7は、サンギヤS、リング
ギヤR及びピニオンPを支持するキャリヤCRからなる
シングルプラネタリギヤ32を備えており、サンギヤS
は前記中間伝達軸22に回転自在に支持され、リングギ
ヤRは中空出力軸23に連結され、そしてキャリヤCR
は中間伝達軸22に連結されている。更に、キャリヤC
Rと一体のリング部材33とサンギヤSと一体のボス3
5との間にはワンウェイクラッチFが介在しており、ま
た該サンギヤボス35はブレーキB1に連結している。
該ブレーキB1は油圧サーボB−1及び多数の摩擦板を
有し、油圧サーボB−1への圧油の供給によりサンギヤ
Sを停止する。
【0036】また、ディファレンシャル装置9はケース
3に回転自在に支持されているデフケース37を有して
おり、該デフケースにはセンタギヤ39が回転自在に支
持されていると共に、その外周部にリングギヤ40が固
定されている。また、ケース3には左右のフロントアク
スル41l,41rが回転自在に支持されており、これ
らアクスルの基端部にはそれぞれサイドギヤ42l,4
2rが固定され、これらサイドギヤが前記センタギヤに
噛合してディファレンシャル機構を構成している。一
方、ケース3にはカウンタ軸43が回転自在に支持され
ており、該軸43には、前記カウンタドライブギヤ26
に噛合しているカウンタドリブンギヤ45及び前記リン
グギヤ40に噛合しているディファレンシャルドライブ
ピニオン46が固定されている。なお、入力軸16及び
中間伝達軸22には同軸状に潤滑油路47が形成されて
おり、各ベアリング及びギヤ等の所定部分に潤滑油を供
給する。
【0037】ついで、上述したハイブリットトランスミ
ッション2の作用について説明する。
【0038】郊外及び高速道路において、車輌を高速及
び長距離走行する際、又は要求トルクが小さく所定範囲
でのエンジン回転で充分な場合、モード切換えスイッチ
等又は制御部からの信号によりエンジン走行モードに設
定される。この状態では、後述する油圧制御回路に基づ
き、入力クラッチ装置5のクラッチC1が接続状態にあ
って、入力軸16と中間伝達軸22とが連結している。
そして、エンジン出力軸1aの回転は、トルクコンバー
タ4に伝達され、油流を介して又はロックアップクラッ
チ13を介して入力軸16に伝達され、更に入力クラッ
チ装置C1を介して中間伝達軸22に伝達される。
【0039】該中間伝達軸22の回転は、スロットル開
度及び車速に基づき変速ギヤユニット7にて2速に変速
され、出力軸23に伝達される。即ち、発進時及び加速
時は、ブレーキB1が解放状態にあり、かつワンウェイ
クラッチFが係合してキャリヤCRとサンギヤSが連結
する。この状態では、中間伝達軸23の回転は、キャリ
ヤCRを介してそれと一体となっているサンギヤS及び
リングギヤRに伝達され、更に出力軸23に伝達され
る。また、所定速度以上で所定スロットル開度以下の場
合、ブレーキB1が係合状態にあり、サンギヤSが固定
される。この状態にあっては、中間伝達軸23の回転
は、キャリヤCRに伝達され、更にピニオンPが固定状
態あるサンギヤSに噛合して自転し、該キャリヤCRの
回転にピニオンPの回転が重畳してリングギヤRに伝達
され、該リングギヤのオーバドライブ回転が出力軸23
に伝達される。
【0040】そして、該出力軸23の回転はカウンタド
ライブギヤ26からドリブンギヤ45に伝達され、更に
ディファレンシャルドライブピニオン46を介してディ
ファレンシャル装置9に伝達される。更に、該ディファ
レンシャル装置9は左右フロントアクスル41l,41
rにそれぞれディファレンシャル回転を伝達する。
【0041】また、該エンジン出力軸1aの回転は、コ
ンバータケース15を介して油圧ポンプ19に伝達さ
れ、該ポンプは所定油圧を発生する。また、該エンジン
走行モードにあっては、コイル30の回路は開放されて
おり、電動モータ6は出力軸23と一体のロータ29が
アイドリング回転している。なお、該コイル30の回路
をバッテリにつないで、エンジン回転又は回生ブレーキ
により、ロータ29の回転に基づく起電力にて、バッテ
リを充電してもよい。
【0042】一方、市街地走行等、低速で繰返し発進・
停止する場合、又は要求トルクが小さく電気モータの回
転で充分な場合、モード切換えスイッチ等又は制御部か
らの信号により電気モータ走行モードに設定される。こ
の状態では、入力クラッチ装置5のクラッチC1が切断
され、入力軸16と中間伝達軸23の連動を断つと共
に、コイル30に所定電流を流して電気モータ6を駆動
する。すると、電気モータ6のロータ29の回転は、出
力軸23に伝達され、更にカウンタドライブギヤ26、
ドリブンギヤ45、ピニオン46及びディファレンシャ
ル装置9を介して左右のフロントアクスル41l,41
rに伝達される。
【0043】この際、エンジン1は、排気ガス及び騒音
の発生の少ない所定低速状態で一定回転しており、該出
力軸1aの回転はコンバータケース15を介して油圧ポ
ンプ19に伝達されて、所定油圧を発生している。な
お、該エンジン出力軸1aの回転は、入力クラッチC1
が切断されており、中間伝達軸23に伝わることはな
い。
【0044】ついで、本発明に係る油圧制御装置につい
て説明する。
【0045】図2は電気制御ブロック図であり、図にお
いてい、51は制御部(ECU)であって、モード切換
えスイッチ、車速、スロットル開度、バッテリ残量等の
各信号が入力していると共に、走行モード判断手段5
2、高低速判断手段53、ロックアップクラッチ判断手
段55を備えている。走行モード判断手段52はモータ
切換えスイッチにより手動的に又は車速及びスロットル
開度等に基づき自動的に判断して、エンジン走行モード
52a又はモータ走行モード52b信号を発信し、エン
ジン走行モードの場合、クラッチコントロールバルブ制
御用のソレノイドバルブ(ノーマルオープン)56にO
N信号を発信すると共に、プレッシャレギュレータバル
ブ制御用のソレノイドバルブ57に所定デュティ信号を
発信し、また電気モータ走行モードの場合、電気モータ
6に所定駆動信号を発信すると共に、前記デュティソレ
ノイドバルブ57に高制御圧信号を発信する。高低速判
断手段53はエンジン走行モード時に作動し、車速及び
スロットル開度に基づき判断して、シフトバルブ制御用
のソレノイドバルブ59に所定信号を発信する。また、
ロッククラッチ判断手段55はエンジン走行モード時に
作動し、車速及びスロットル開度に基づき判断して、ロ
ックアップクラッチコントロールバルブ制御用のソレノ
イドバルブ60に所定信号を発信する。
【0046】図3は、本発明の第1の実施例による油圧
回路611 の主要部を示す該略図であり、前記各ソレノ
イドバルブ56,57,60にてそれぞれ制御をされる
クラッチコントロールバルブ62、プライマリレギュレ
ータバルブ63及びロックアップコントロールバルブ6
5を有している。プライマリレギュレータバルブ63
は、油圧ポンプ19からのライン圧油路Aに連通してい
るライン圧ポートk、コンバータ圧(2次圧)油路Bに
連通しているコンバータ圧ポートr及びドレーンポート
xを有しており、前記ソレノイドバルブ57からの制御
圧に基づき、これらポートk,r,xを適宜連通制御し
て、所定ライン圧に調圧すると共に、所定コンバータ圧
を発生する。また、クラッチコントロールバルブ62
は、ライン圧油路Aに連通しているポートa、入力クラ
ッチ用油圧サーボC−1に連通しているポートb、コン
バータ油路Bに連通しているポートc、ロックアップク
ラッチコントロールバルブ65を介してトルクコンバー
タ4に連通しているポートd、及びドレーンポートxを
有しており、ソレノイドバルブ56からの制御圧に基づ
き、これらポートを適宜切換え制御する。また、ロック
アップクラッチコントロールバルブ65は、クラッチコ
ントロールバルブ62からのコンバータ供給圧油路Eに
連通するポートe、トルクコンバータ4への流れ方向を
切換えるポートf,g及びオイルクーラへ連通するポー
トhを有しており、ソレノイドバルブ60からの制御圧
に基づき、これら各ポートを適宜切換え制御する。な
お、図中、64はセカンダリレギュレータバルブであ
り、プライマリレギュレータバルブ63にて調圧された
油路Aのライン圧を油路Bのコンバータ圧及び油路Lの
潤滑油圧に調圧する。また、潤滑油路Lは油路L1にて
ハイブリットトランスミッション2の潤滑油孔47等に
連通すると共に、油路Dにて電気モータ6を冷却する油
孔31に連通している。
【0047】本油圧回路611 は以上のような構成から
なるので、ケース3からなるオイルサンプ67のオイル
は、エンジン1にて駆動される油圧ポンプ19により吸
込まれ、更にソレノイドバルブ57のデュティ制御によ
り制御されるプライマリレギュレータバルブ63にて、
油路Aにライン圧として調圧される。そして、エンジン
走行モードにおいては、ソレノイドバルブ56がオン状
態にあって、クラッチコントロールバルブ62はポート
aとb,cとdが連通状態にある。この状態では、油路
Aのライン圧はポートa及びbを介して油圧サーボC−
1に供給され、入力クラッチC1を接続し、また油路B
のコンバータ圧はポートc及びdを介して油路Eに供給
される。そして、ソレノイドバルブ60にはロックアッ
プコントロールバルブ65が適宜切換えられ、加速状態
にあっては、ポートe及びfが連通して、オイルが油路
Fを矢印j方向に流れ、トルクコンバータ4のロックア
ップクラッチ13はオフとなり、また定常走行状態にあ
っては、ポートeとgが連通して、オイルが矢印j方向
に流れ、ロックアップクラッチ13はオンとなる。更
に、ポートhから排出されるコンバータ油圧は油路Gに
てオイルクーラに導かれる。
【0048】一方、電気モータ走行モードにあっては、
デュティソレノイドバルブ57が高制御圧状態となり、
ポートkとrとを略々全通して、ポンプ19からのオイ
ルを略々全量コンバータ圧用油路Bに供給すると共に、
クラッチコントロールバルブ62のポートaとb,cと
dを遮断する。この状態あっては、油圧サーボC−1へ
の油圧が断たれ(ドレーン)、入力クラッチC1が切断
すると共に、油路Eへの油圧も断たれ、トルクコンバー
タ4へのオイルの供給が断たれる。従って、ポンプ19
からのオイルは、略々全量油路Bからセカンダリレギュ
レータバルブ64を介して潤滑油路Lに供給され、該大
量のオイルは、コイル冷却用油路Dを介して電気モータ
6の油孔31に供給され該モータを効率よく冷却する。
【0049】なお、図中66は、コンバータ圧用油路B
とコンバータ供給用油路Eとを連通する油路に介在する
オリフィスであり、必要に応じて設置される。該オリフ
ィス66は、ポートcとdを遮断したモータ走行モード
においても、コンバータ圧を僅かづつトルクコンバータ
4に供給する。これにより、トルクコンバータ4内のオ
イルが抜けて空気が入り込むことを防止し、モータ走行
モードからエンジン走行モードに切換わった際、コンバ
ータ内の空気により瞬間的に駆動力が失われ、エンジン
が吹上がったり、その後のの急激な駆動力の回復により
車体振動を生ずる等の不具合を防止できる。
【0050】また、油圧ポンプ19は、エンジン1にて
駆動するものに限らず、カウンタシャフト43にポンプ
を連結して、車速に連動して駆動するようにしてもよ
く、また点線で示すように、ポンプ駆動専用の直流モー
タ69にて駆動してもよい。更に、後述する図7に示す
ように、ポンプ駆動専用の直流モータ69にて駆動され
る油圧ポンプと、エンジン駆動油圧ポンプ19とを並列
に設け、これらポンプからの吐出圧をそれぞれチェック
バルブを介して合流し、プライマリレギュレータバルブ
63に供給してもよい。
【0051】また、鎖線で示すように、チェックバルブ
70を備えた油路Hを設けてもよい。これにより、モー
タ走行モードにおいてトルクコンバータ4へのオイル供
給が断たれる際、クラッチコントロールバルブ62のポ
ートcとmとを連通して、該油路Hにコンバータ圧を供
給し、更に油路F、ポートg,h及び油路Gを介してオ
イルクーラにオイルを供給し、オイルの冷却を確保す
る。なお、コイル冷却用潤滑油路Dに、オイルクーラを
介在して、モータ6へのオイルを直接冷却してもよい。
【0052】ついで、図4及び図5に沿って、本発明に
係る油圧制御回路の第2の実施例について説明する。な
お、前記第1の実施例と同一部品は同一符号を付して説
明を省略する。
【0053】本油圧制御回路612 は、専用の直流モー
タ69にて駆動される油圧ポンプ71を有しており、該
ポンプ71、オイルストレーナ72及びオイルクーラ7
3からなるモータ冷却専用の回路Iを備える。更に、エ
ンジン駆動油圧ポンプ19からオイルが供給されている
潤滑油路Lと、コイル冷却用油路Dとの間に連通油路L
3を設置し、該油路L3に油路LからDへの流れを許可
するチェックバルブ75が介在しており、またモータ冷
却専用油路Iに、連通油路L3からの流れを阻止するチ
ェックバルブ76が介在している。なお、該回路Iは、
図1に鎖線で示している。図5は、本油圧制御回路を示
す図であり、図中、77はマニュアルバルブ、79はシ
フトバルブ、80はソレノイドモジュレータバルブ、8
1はプレッシャリリーフバルブ、82はクーラバイパ
ス、83はチェックバルブ、そして85は入力クラッチ
用アキュムレータ、86はブレーキ用アキュムレータで
ある。
【0054】該第2の実施例の作用を、図5に基づき具
体的に説明すると、エンジンにより駆動される油圧ポン
プ19からの圧油は、プライマリレギュレータバルブ6
3によりライン圧に調圧され、油路Aに導かれる。該プ
ライマリレギュレータバルブ63は、油路A1からのラ
イン圧をソレノイドモジュレータバルブ80及びオイル
ストレーナを介してデュティソレノイドバルブ57に調
圧された油路Jのコントロール圧にて制御され、エンジ
ン走行モードにあっては、ライン圧は負荷トルクに対応
した適宜圧力に調圧される。更に、該プライマリレギュ
レータバルブ63は、ライン圧ポートkからコンバータ
圧ポートrに所定割合にて連通され、かつ該ポートrか
らの油路Bは、セカンダリレギュレータバルブ64にて
コンバータ圧に調圧され、更に該バルブ64のポートn
及びoが所定割合にて連通され、油路Lに潤滑油圧とし
て導かれる。
【0055】そして、エンジン走行モードにあっては、
ソレノイドバルブ56によりクラッチコントロールバル
ブ62が右半位置に切換えられ、マニュアルバルブ77
のDレンジポートを介して供給されている油路A2のラ
イン圧はポートa及びbを介して油路Kに導かれ、更に
アキュムレータ85に導かれると共にクラッチ用油圧サ
ーボC−1に供給される。これにより、入力クラッチC
1が接続して、エンジン1の回転は、変速ギヤユニット
7等を介しフロントアクスル41l,41rに伝達され
る。更に、この状態で、ソレノイドバルブ59に基づき
シフトバルブ79が切換えられる。該シフトバルブ79
のスプールが上位置にある場合(図示状態)ライン圧油
路Aからのポートpは遮断され、かつポートqはドレー
ンxに連通している。従って、ブレーキ用油圧サーボB
−1の油圧がドレーンされ、ブレーキB1は解放され、
変速ギヤユニット7は直結状態となる。また、該シフト
バルブ9のスプールが下位置に切換えられると、油路A
のライン圧はポートp及びqを介して油路Rに導かれ、
更にアキュムレータ86に導かれると共に油圧サーボB
−1に供給され、ブレーキB1が係合する。この状態あ
っては、変速ギヤユニット7はオーバドライブ状態とな
る。
【0056】また、上述したクラッチコントロールバル
ブ62の右半位置にあっては、油路Bのコンバータ圧が
ポートc及びdを介して油路Mに導かれ、更にロックア
ップコントロールバルブ65に導かれる。該コントロー
ルバルブ65はソレノイドバルブ60にて制御され、加
速状態にあっては、左半位置にある。この状態では、油
路Mのコンバータ圧は、ポートe1 及びfを介して油路
Fに矢印i方向の流れを生じて、トルクコンバータ4に
供給されると共に、ロックアップクラッチ13を解放す
る。また、定常走行状態にあっては、コントロールバル
ブ65は右半位置に切換えられ、油路Mのコンバータ圧
は、ポートe2 及びgを介して矢印j方向の流れに基づ
きトルクコンバータ4に供給され、ロックアップクラッ
チ13を接続してポートfからドレーンされる。また、
油路Fに導かれたオイルは、その一部がチェックバルブ
83を介してオイルクーラへの油路Gに導かれる。
【0057】該エンジン走行モードにあっては、専用直
流モータ71は停止しているが、エンジン駆動油圧ポン
プ19に基づく油圧が、セカンダリレギュレータバルブ
66から潤滑油路Lに供給され、各潤滑箇所L1,…,
Dに導かれる。
【0058】一方、モータ走行モードにあっては、走行
駆動用の電気モータ6が駆動されると共に、ポンプ駆動
用のモータ69も駆動される。更に、ノーマルオープン
ソレノイドバルブ56がオフとなって、クラッチコント
ロールバルブ62を左半位置に切換え、また、デュティ
ソレノイド57を高制御圧状態として、プライマリレギ
ュレータバルブ63をポートkとrとが全通状態となる
ように制御すると共に、セカンダリレギュレータバルブ
64もポートnとoが全通に近い状態になるように保持
する。
【0059】この状態にあっては、ポンプ19からのオ
イルはその大部分がコンバータ油路Bに導かれる。更
に、左半位置にあるクラッチコントロールバルブ62は
ポートcとdとの連通を遮断し、かつポートaを遮断す
ると共にポートbをドレーンしており、従って油路Bの
コンバータ圧が油路Mを介してトルクコンバータ4に流
れることを阻止され、またクラッチ用油圧サーボC−1
はドレーンされて、入力クラッチC1を切断する。従っ
て、エンジン出力軸1の回転は単にポンプ19をするだ
けのアイドリング状態にあり、電気モータ6により車輌
は走行する。
【0060】更に、油路Bのコンバータ用オイルは、ト
ルクコンバータ4への供給が断たれ、略々その全量がセ
カンダリレギュレータバルブ64を介して潤滑油路Lに
供給され、そしてチェックバルブ75を介して各潤滑箇
所L1に供給されると共に、コイル冷却用油路D及び油
孔31を介して電気モータ6に供給される。また、専用
モータ69による油圧ポンプ71からのオイルも、オイ
ルクーラ73及びチェックバルブ76を介して潤滑油路
L及びコイル冷却用油路Dに供給される。これにより、
大量のオイルにて電気モータ6は効率よく冷却され、停
止状態からの発進の繰返し、又は登坂走行等のモータに
高負荷が作用する場合でも、コイル30は充分に冷却さ
れてモータ6の性能を維持することができる。なおこの
際、チェックバルブ76により、潤滑油路Lからのオイ
ルが、停止中のポンプ71を介してオイルサンプ67に
逃げることが阻止されている。
【0061】なお、上述説明は、モータ走行モードにお
いても、エンジン1をアイドリング回転して油圧ポンプ
19を駆動する場合について述べたが、エンジン1を停
止して、排気ガスを全く出さないことも可能である。こ
の場合、専用モータ69による油圧ポンプ71からの油
圧が、オイルクーラ73を介して各潤滑箇所に供給され
ると共に、該クーラ73にて冷却されたオイルがコイル
冷却用Dから電気モータ6に供給され、該モータ6を冷
却する。この際、該油圧ポンプ71からのオイルはチェ
ックバルブ75によりトルクコンバータ等のトランスミ
ッション油圧回路に流れることはなく、その全量がモー
タ冷却油路D等の潤滑回路Lに流れる。
【0062】ついで、図6、図7に沿って、本発明に係
る他の実施例について説明する。
【0063】図6は、本実施例に係るハイブリットトラ
ンスミッション22 の概略図であり、前述したトランス
ミッションと同様に、ロックアップクラッチ13付きの
トルクコンバータ4、入力クラッチC1、電気モータ
6、シングルプラネタリギヤユニット32(S,CR,
R)、ブレーキB1及びワンウェイクラッチFの外、該
ワンウェイクラッチFと並列的に新たにダイレクトクラ
ッチC2が備えられている。
【0064】本実施例にあっても、エンジン走行モード
の直結時のエンジンブレーキ状態以外、先の実施例と同
様に機能する。即ち、エンジン走行モードにあっては、
エンジン出力軸1aの回転はトルクコンバータ4及び入
力クラッチC1を介して中間伝達軸22に伝達される。
そして、直結伝動時にあっては、ワンウェイクラッチF
(及びダイレクトクラッチスC2)によりキャリヤCR
及びサンギヤSが一体に回転し、従ってリングギヤRを
介して該一体回転が出力軸23に伝達される。一方、該
直結伝動時において、エンジンブレーキが作動する場
合、ダイレクトクラッチC2を接続してキャリヤCR及
びサンギヤSの一体回転を確実に維持する。
【0065】図7は上記トランスミッション22 に適用
される油圧制御回路の第3の実施例を示す図である。本
油圧制御回路の613 にあっては、エンジン駆動油圧ポ
ンプ19と専用直流モータ69で駆動される油圧ポンプ
71とが並列に設置されており、これら両油圧ポンプ1
9,71の吐出口からそれぞれ延びている油路P1,P
2はそれぞれチェックバルブ85,86を介してライン
圧油路Aに連通している。また、セカンダリレギュレー
タバルブを備えておらず、デュティソレノイドバルブ5
7ににて制御される1個のプレッシャレギュレータバル
ブ63を有している。更に、シフトバルブ79がブレー
キ用油圧サーボB−1の外、ダイレクトクラッチ用油圧
サーボC−2を制御する。
【0066】そして、クラッチコントロールバルブ62
が、ライン圧ポートa、入力クラッチ供給ポートb、及
びコンバータ圧ポートc1 ,c2 、トルクコンバータ供
給ポートd1 ,d2 の外、コイル冷却用ポートy及びバ
イパス用ポートzを有しており、入力クラッチ用油圧サ
ーボC−1への油圧供給オン・オフ及びトルクコンバー
タ4への油圧オン・オフ切換えの外、電気モータ6への
冷却油路Dへの供給オン・オフ切換えを行う。また、ロ
ックアップコントロールバルブ65がデュティソレノイ
ドバルブ60にて制御される。更に、クラッチコントロ
ールバルブ62からのコンバータ供給圧油路Eとライン
圧油路Aとの間を油路Nにて連通すると共に、該油路N
にオリフィス66を介在している。また、該コントロー
ルバルブ62からのコイル冷却圧油路Dにオイルクーラ
87を介在している。
【0067】なお、図中、77はマニュアルバルブ、8
0はソレノイドモジュレータバルブ、81はプレッシャ
リリーフバルブ、82はクーラバイパス、85は入力ク
ラッチ用アキュムレータ、86はブレーキ用アキュムレ
ータ、89はダイレクトクラッチ用アキュムレータ、そ
して90はトルクコンバータバイパスである。
【0068】本実施例は以上のような構成からなるの
で、エンジン駆動油圧ポンプ19及び/又は専用モータ
駆動油圧ポンプ71からの吐出油圧はそれぞれチェック
バルブ85,86を介してライン圧油路Aに供給され、
かつ該ライン圧油路の油圧は、デュティソレノイド57
により制御されるプレッシャレギュレータバルブ63に
て調圧される。なお、エンジン走行モードにあっては、
専用モータ69を停止してエンジン駆動油圧ポンプ19
のみにて油圧を発生してもよく、またモータ走行モード
にあっては、エンジン1を停止して、専用モータ駆動油
圧ポンプ71のみによって油圧を発生してもよい。この
場合、チェックバルブ85又は86により、停止中のポ
ンプから油圧が逃げることはない。更に、エンジン駆動
油圧ポンプを廃止して、エンジン走行モード及びモータ
走行モードに拘りなく、常に専用モータ駆動油圧ポンプ
71のみにて油圧を発生することも可能である。該専用
のモータ69を用いる場合、該モータは、必要な圧力、
流量に応じて最適なポンプ制御が可能であり、これによ
りポンプ駆動による損失を最小限に低減することができ
る。
【0069】エンジン走行モードにあっては、ソレノイ
ドバルブ57のデュティ制御に基づきプレッシャレギュ
レータバルブ63は、供給ポートkがドレーンポートx
とコンバータポートrと所定割合にて連通して所定ライ
ン圧に調圧し、該ライン圧は油路A及びオリフィスを介
して前記トランスミッション2の潤滑孔46等の各潤滑
箇所L1 に導かれると共に、油路Aからマニュアルバル
ブ77に導かれる。該マニュアルバルブ77のD,2及
びLポジションにあっては、該ライン圧は油路A3を介
してクラッチコントロールバルブ62に供給されると共
に、油路A4を介してシフトバルブ79に供給される。
また、レギュレータバルブ63のコンバータポートrか
らのコンバータ圧は油路Bを介してクラッチコントロー
ルバルブ62に導かれる。
【0070】該エンジン走行モードにあっては、ノーマ
ルオープンのソレノイドバルブ56はオン位置にあっ
て、クラッチコントロールバルブ62は上半位置にあ
り、従ってポートaとbが連通状態にあって、油路A3
のライン圧はアキュムレータ85及びクラッチ用油圧サ
ーボC−1に供給される。これにより、エンジン1の回
転は、入力クラッチC1及び変速ギヤユニットを介して
駆動輪に伝達される。更に、コンバータ圧油路Bからの
オイルは、ポートc1 及びd1 ,c2 及びd2 の連通に
より油路Eに導かれる。この際、クラッチ用油圧サーボ
C−1への油路Kからの油路Tがプレッシャレギュレー
タバルブ63に延びており、クラッチ供給圧が該油路T
を介してポートwに供給され、スプールを左方向に付勢
して、油路Aのライン圧及び油路Bのコンバータ圧を確
保する。
【0071】更に、該油路Eのトルクコンバータ供給圧
はロックアップクラッチコントロールバルブ65に導か
れ、ソレノイドバルブ60のデュティ制御に基づき、該
バルブ65が下半位置にある場合、該供給圧はポートe
1 及びfを介して矢印i方向の流れとして油路Fに供給
される。そして、該供給圧はトルクコンバータ4に供給
されてロックアップクラッチ13がオフ状態に保持さ
れ、更にポートg,s及び油路Qを介してオイルクーラ
87、モータ6のコイル冷却用油孔31に送られる。ま
た、該ロックアップクラッチバルブ65が上半位置にあ
る場合、油路Eからのコンバータ供給圧は、ポートe2
及びgを介して矢印j方向の流れとして油路Fに導か
れ、トルクコンバータ4に供給されてロックアップクラ
ッチ13を接続し、そしてポートfを介してドレーンさ
れる。なお、該供給圧の一部はオリフィス92を介して
オイルオイルクーラ87及びモータ6方向に送られる。
【0072】また、該エンジン走行モードにおいて、加
速状態及びエンジンブレーキ状態にある場合は、ノーマ
ルオープン型ソレノイドバルブ59がオンされて、シフ
トバルブ79は上半位置にある。この状態では、油路A
4のライン圧はポートp及びvを介してアキュムレータ
89及び油圧サーボC−2に供給され、ダイレクトクラ
ッチC2を接続して変速ユニット7は直結状態にある。
また、定常走行状態にある場合、該シフトバルブ79は
下半位置にあって、油路A4のライン圧はポートp及び
qを介してアキュムレータ86及び油圧サーボB−1に
供給される。この状態では、ブレーキB1が係合され、
変速ユニット7はオーバドライブ状態にある。
【0073】一方、モータ走行モードにあっては、デュ
ティソレノイド57は高制御圧を発生し、プレッシャレ
ギュレータバルブ63のポートk及びrを略々全通とす
る。すると、油圧ポンプ19及び/又は71からの吐出
オイルは、略々その全量がコンバータ圧油路Bに供給さ
れる。
【0074】また、該モータ走行モードにあっては、ソ
レノイドバルブ56がオフ状態にあって、クラッチコン
トロールバルブ62が下半位置にある。すると、油路B
からオイルはポートc2 及びyを介してコイル冷却用油
路Dに供給され、更に該オイルはオイルクーラ87にて
冷されて油孔31からモータ6に供給され、該大量の冷
却オイルにて該モータ6のコイル30が効率よく冷却さ
れる。
【0075】また、上記コンバータ圧油路Bのオイルは
ポートc1 及びzを介してトルクコンバータバイパス9
0に導かれ、該オーバフローしたオイルはコンバータ供
給油路Eに導かれる。更に、ライン圧油路Aからも油路
N及びオリフィス66を介してコンバータ供給油路Eに
導かれる。そして、該油路Eに僅かづつ供給されるオイ
ルは、ロックアップコントロールバルブ65のポートe
1 及びfを通ってトルクコンバータ4に供給され、該ト
ルクコンバータがオイルにて満たされた状態を確保す
る。更に、該オイルはポートg及びsを通って、又はオ
リフィス92を通ってオイルクーラ87に供給され、モ
ータ6を冷却する。
【0076】このように、トルクコンバータ4に供給す
べきオイルを、クラッチコントロールバルブ62の切換
えによりモータコイル冷却用油路Dに導き、大量のオイ
ルにて効率よくモータ6を冷却するものであっても、オ
リフィス66等により一部のオイルをトルクコンバータ
4に供給して、該コンバータを常にオイルにて満たした
状態に保持するので、例えば長期間車輌を放置した状態
で、電気モータ走行モードで使用し、その後エンジンモ
ードに切換えた場合も、トルクコンバータに空気が入る
ことはなく、これによるエンジンの吹上がり等の不具合
が生じることを防止できる。
【0077】ついで、図8に沿って、上記第3の実施例
を一部変更した第4の実施例について説明する。なお、
本実施例による油圧制御回路614 は、上述した第3の
実施例に比して鎖線で囲んだ部分のみが相違するので、
この部分のみを説明する。
【0078】本実施例はオリフィスバルブ95を有して
おり、該バルブ95はライン圧油路Aに連通している供
給ポートα、小径オリフィス66を介してトルクコンバ
ータ供給油路Eに連通しているポートβ、大径オリフィ
ス97を介して該供給油路Eに連通しているポートδ、
及びコイル冷却用油路Dに油路Yを介して連通している
制御ポートεを有している。
【0079】本油圧制御回路614 は以上のような構成
からなるので、モータ走行モード時にあっては、先に述
べたようにクラッチコントロールバルブ62は下半位置
にあって、油路Bのオイルがコイル冷却用油路Dに供給
され、電気モータ6のコイル30を冷却する。該油路D
のコイル冷却用油圧は油路Yを介してオリフィスバルブ
95の制御ポートεに供給され、該バルブ95を上半位
置に保持する。この状態にあっては、油路Aのライン圧
は供給ポートα及びポートβそして小径オリフィス66
を介してコンバータ供給油路Eに供給される。この際、
小径オリフィス96は、トルクコンバータ4をオイルに
て満たすのに必要最小限の流量に設定されており、該オ
リフィス66を通ってトルクコンバータ4に供給される
オイルが無駄に流れることはない。
【0080】また、エンジン走行モードにあっては、ク
ラッチコントロールバルブ62が上半位置にあって、油
路Dにコイル冷却用油圧が作用することはない。この状
態では、オリフィスバルブ95の制御ポートεに油圧が
作用せず、該バルブ95は下半位置にあって、油路Aの
ライン圧はポートα及びδそして大径オリフィス97を
介してコンバータ供給油路Eに供給される。これによ
り、比較的大量のオイルが該オリフィス97を介してト
ルクコンバータ4に供給され、該コンバータの冷却流量
を増加する。
【0081】従って、本実施例によると、モータ走行モ
ードにあっては、最小限のオイルをトルクコンバータ4
に供給して、オイルを無駄にすることなく、その分電気
モータ6に供給して、該モータ6の冷却効率を増大する
と共に、エンジン走行モードにあっては、比較的大量の
オイルをライン圧から直接トルクコンバータに供給し
て、トルココンバータの冷却効率を増大する。
【0082】ついで、図9〜図16に沿って、ライン圧
変更手段を具体化した実施例について説明する。
【0083】上述したハイブリット車輌は、車輌の常用
領域(市街地や郊外での走行領域)で電気モータ走行モ
ードの頻度を増加し、排気ガス及び燃費の低減を図るこ
とより、その特性が発揮される。そのためには、電気モ
ータ走行時における動力損失、例えば補機の駆動や動力
伝達系の効率による動力損失を極力低減する必要があ
る。一方、上述したハイブリット車輌は、エンジンの動
力を効率的に利用するため、入力クラッチや自動変速ギ
ヤユニットを備えており(電気モータの伝達系にも自動
変速ギヤユニットを介在することもある)、該入力クラ
ッチ及び変速ギヤユニットの摩擦係合要素の所定トルク
容量を確保するため、所定ライン圧を必要とする。
【0084】そこで、以下の実施例は、エンジン走行モ
ード及び電気モータ走行モードにおいて、ライン圧を変
更することにより、上述した電気モータの冷却用オイル
を確保しつつ、入力クラッチ及び摩擦係合要素(クラッ
チ及びブレーキ)の係合圧を確保するライン圧を保持す
ると共に、電気モータ走行時の油圧ポンプによる動力損
失を減少し、もって上述したハイブリット車輌の特性を
極力発揮しようとするものである。
【0085】なお、以下に示す実施例は、前述した図7
に示す第3の実施例の油圧制御回路を基本にしており、
同一部分は同一符号を付して説明を省略する。
【0086】図9は、プレッシャレギュレータバルブ6
3を電気的に制御する実施例を示す。
【0087】本油圧制御回路615 は、制御部(EC
U)51から、クラッチコントロールバルブ62用のソ
レノイドバルブ56にクラッチON/OFF信号を出力
すると共に、プレッシャレギュレータバルブ63用のソ
レノイドバルブ57に駆動信号(ブースト信号)を出力
する。
【0088】従って、制御部(ECU)51における走
行モード判断手段52(図2参照)が、車速及びアクセ
ル開度等により自動的に又はモード切換えスイッチによ
り手動的に、エンジン走行モードと判断すると、ソレノ
イドバルブ56にクラッチON信号を出力してクラッチ
コントロールバルブ62を入力クラッチ接続位置(上半
位置)に切換え・保持すると共に、ソレノイドバルブ5
7にブーストされた駆動信号を発して、該ソレノイドの
デューティ比を増加し、プレッシャレギュレータバルブ
63を油路Aのライン圧が増加するように制御する。
【0089】一方、制御部51の走行モード判断手段
が、モータ走行モードと判断すると、クラッチコントロ
ールバルブ62用のソレノイドバルブ56にクラッチO
FF信号を発すると共に、プレッシャレギュレータバル
ブ63用のソレノイドバルブ57にデューティ比の小さ
い信号を発して、ライン圧(A)を低下する。
【0090】図10は、プレッシャレギュレータバルブ
63を油圧・電気的に制御する実施例を示す。
【0091】本油圧制御回路616 は、入力クラッチ油
圧サーボC−1の油路Kに圧力スイッチ100を備えて
おり、該圧力スイッチ100からの信号を制御部(EC
U)51に送信している。
【0092】従って、上述した図9に示す実施例と同様
に、制御部51の走行モード判断手段がエンジン走行モ
ードと判断すると、クラッチコントロールバルブ62用
のソレノイドバルブ56にクラッチON信号を出力し
て、コントロールバルブ62のポートaとbとを連通す
る。すると、ライン圧油路Aからマニュアルバルブ77
を介して油路A3のライン圧がポートa,b及び油路K
を介して入力クラッチ油圧サーボC−1に供給される。
これにより、入力クラッチC1が所定係合圧で係合する
と共に、圧力スイッチ100が該油圧サーボC−1の油
圧を検出して、制御部(ECU)51に出力する。する
と、制御部51は、該圧力スイッチ100に基づき所定
量ブーストした駆動信号をソレノイドバルブ57に送信
して、プレッシャレギュレータバルブ63を制御してラ
イン圧を所定圧増加する。これにより、入力クラッチC
1の必要係合圧に対応するようにライン圧が所定量ブー
ストされる。
【0093】一方、制御部51の走行モード判断手段が
走行モードと判断すると、ソレノイドバルブ56にクラ
ッチOFF信号を発して、クラッチコントロールバルブ
62をポートaとbが遮断すると共にポートbがドレー
ンするように制御する。すると、入力クラッチ油圧サー
ボC−1の油圧がなくなり、圧力スイッチ100はそれ
を検知する。これにより、制御部51は、ソレノイドバ
ルブ57にデューティ比の小さい信号を送って、プレッ
シャレギュレータバルブ63はライン圧(A)を減少し
た所定低圧に調圧する。
【0094】なお、前述した図7には、レギュレータバ
ルブ63を油圧的にブースト制御する手段が記載されて
いる。本油圧制御回路614 では、入力クラッチ油圧サ
ーボC−1への油路Kからプレッシャレギュレータバル
ブ63のブーストポートwに油路Tが延びている。
【0095】従って、制御部51がエンジン走行モード
と判断して、ソレノイドバルブ56にクラッチON信号
を発信すると、クラッチコントロールバルブ62はポー
トaとbとを連通する。すると、油路A,A3のライン
圧はポートa,b及び油路Kを介して入力クラッチ油圧
サーボC−1に供給され、入力クラッチC1を係合す
る。それと同時に、クラッチ油圧サーボC−1へのライ
ン圧は、油路Tを介してプレッシャレギュレータバルブ
63のブーストポートwに供給され、スプールを左方向
に付勢する。これにより、ライン圧ポートkからコンバ
ータポートrに連通する割合が減少し、油路Aのライン
圧を所定量増圧する。
【0096】一方、電気モータ走行モードにあっては、
クラッチコントロールバルブ62が切換えられ、入力ク
ラッチ油圧サーボC−1へのライン圧供給が断たれると
共にドレーンされ、従って油路Tを介してブーストポー
トwに供給されていた油圧がなくなる。これにより、プ
レッシャレギュレータバルブ63はポートwからのブー
スト圧がなくなり、スプールが右方に戻され、ライン圧
ポートkとコンバータポートrの連通を所定割合とし
て、ライン圧(A)を所定量に低下する。
【0097】そして、上述したライン圧の調圧手段を有
する油圧制御回路613 ,615 ,616 は、前述した
ハイブリットトランスミッション2(図1)及び22
(図6)に適用可能である外、以下に示すトランスミッ
ションに適用可能である。
【0098】図11は、自動変速ギヤユニット7´がア
ンダードライブ機構の2速変速機構からなり、かつ電気
モータがギヤユニットを介することなく直接出力される
トランスミッションを示す。
【0099】該ハイブリットトランスミッション23
は、トルクコンバータ4、入力クラッチC1、電気モー
タ6及び自動変速ギヤユニット7´を備えており、該ギ
ヤユニット7´は、シングルプラネタリギヤユニット3
2を有している。そして、該プラネタリギヤユニット3
2はそのリングギヤRに中間伝達軸22を連結し、その
キャリヤCRが電気モータ6のロータ29に連結してい
ると共に出力軸23に連結し、更にサンギヤSが固定ケ
ース3との間に介在するブレーキB1及びワンウェイク
ラッチFに連結し、そしてサンギヤSとキャリヤCRと
の間にダイレクトクラッチC2が介在している。
【0100】従って、エンジン走行モードにあっては、
エンジン出力軸1aの回転がトルクコンバータ4及び入
力クラッチC1を介して中間伝達軸22に伝達される。
そして、1速状態にあっては、ダイレクトクラッチC2
が切断状態にあり、かつサンギヤSがワンウェイクラッ
チFにより停止されている。この状態で、中間伝達軸2
2からリングギヤRに伝達された回転は、サンギヤSの
停止に基づき、キャリヤCRを減速回転し、該減速回転
がギヤ26,45,46,40及びディファレンシャル
装置9を介して左右駆動輪41l,41rに伝達され
る。なお、エンジンブレーキ等のコースト時、ブレーキ
B1が係合してサンギヤSの停止状態を確保する。2速
状態にあっては、ダイレクトクラッチC2が係合し、プ
ラネタリギヤユニット32を一体化し、これにより中間
伝達軸22の回転は該一体化したギヤユニット32を介
して出力軸23に伝達される。
【0101】また、電気モータ走行モードにあっては、
ロータ29の回転がそのまま出力軸23に伝達され、更
にディファレンシャル装置9等を介して左右駆動輪41
l,41rに伝達される。
【0102】図12は、自動変速ギヤユニットにアンダ
ードライブ機構を用い、かつ電気モータ6も該変速ギヤ
ユニットを介して出力するトランスミッションを示す。
【0103】本ハイブリットトランスミッション24
は、前記図11に示したものと同様な自動変速ギヤユニ
ット7´を有しており、かつ電気モータ6のロータ29
が中間伝達軸22と共にリングギヤRに連結している。
【0104】従って、エンジン走行モードにあっては、
トルクコンバータ4及び入力クラッチC1を介して中間
伝達軸22に伝達された回転が、アンダードライブ及び
直結の2速に変速されて出力軸23に出力される。
【0105】一方、電気モータ走行モードにあっても、
同様に自動変速ギヤユニット7´により2速に変速され
て出力軸23に伝達される。即ち、電気モータ6のロー
タ29の回転は、ギヤユニット32のリングギヤRに伝
達される。そして、1速状態にあっては、ワンウェイク
ラッチFによりサンギヤSが停止状態にあって、リング
ギヤRの回転は減速されてキャリヤCRに伝達され、更
に出力軸23に伝達される。なお、この際、サンギヤS
はワンウェイクラッチFにて自動的に停止されるので、
入力クラッチC1が切断されていると共にブレーキ等の
摩擦係合手段に油圧を供給する必要がなく、ライン圧は
低圧で足りる。また、コースト時、ブレーキB1が作動
してサンギヤSの停止状態を維持するが、この際、ブレ
ーキB1の係合圧はダイレクトクラッチの係合圧に比し
て大幅に小さくて足り、ライン圧は低圧で足りる。ま
た、2速状態にあっては、ダイレクトクラッチC2が係
合して、プラネタリギヤユニット32を一体化し、従っ
てロータ29の回転は、該一体化したギヤユニット32
を介して出力軸23に伝達される。
【0106】図13は、自動変速ギヤユニットにオーバ
ドライブ機構を用い、かつ電気モータ6が該変速ギヤユ
ニットを介して出力するトランスミッションを示す。
【0107】本ハイブリットトランスミッション25
は、前述した図6に示したものと同様な自動変速ギヤユ
ニット7を有しており、かつ電気モータ6のロータ29
が中間伝達軸22と共に連結している。
【0108】従って、エンジン走行モードにあっては、
トルクコンバータ4及び入力クラッチC1を介して中間
伝達軸22に伝達された回転が、直結及びオーバドライ
ブの2速に変速されて出力軸23に出力される。
【0109】一方、電気モータ走行モードにあっても、
同様に自動変速ギヤユニット7により2速に変速されて
出力軸23に伝達される。即ち、電気モータ6のロータ
29の回転は、ギヤユニット32のキャリヤCRに伝達
される。そして、1速状態にあっては、ワンウェイクラ
ッチFによりキャリヤCRとサンギヤSとが連結し、ギ
ヤユニット32が一体化しており、キャリヤCRの回転
はそのまま出力軸23に出力される。この際、ギヤユニ
ット32はワンウェイクラッチFにより自動的に一体化
されるので、入力クラッチC1及びブレーキ、クラッチ
等の摩擦係合要素に油圧を供給する必要がない。また、
コースト時にあっては、ダイレクトクラッチC2を係合
してギヤユニット32の一体化を確保するが、該コース
ト時におけるダイレクトクラッチC2の要求トルクは小
さく、ライン圧は比較的低圧で足りる。そして、2速状
態にあっては、ブレーキB1が作動してサンギヤSを停
止し、キャリヤCRの回転は増速してリングギヤRから
出力軸23に伝達される。
【0110】そして、上述した図1、図6及び図11に
示すハイブリットトランスミッション2,22 ,23
対して、図15に示すような油圧制御が行われる。
【0111】即ち、上述したトランスミッション2,2
2 ,23 は、図14(a) に示すように、エンジン1の回
転が、入力クラッチC1及び自動変速ギヤユニット7
(7´)を介して出力軸23に伝達されるのに対し、モ
ータ6の回転はそのまま出力軸23に伝達される。従っ
て、エンジン走行モードにあっては、入力クラッチC1
及び自動変速ギヤユニット7の摩擦係合要素が所定係合
圧を確保するため、ライン圧は所定圧を維持する必要が
あるが、電気モータ走行モードにあっては、入力クラッ
チ及び摩擦係合要素用の油圧を必要とせず、ライン圧は
低くて足りる。なお、図14(b) に示すように、エンジ
ン1からの回転を入力クラッチC1を介して出力軸に伝
達し、またモータ6の回転を直接出力軸23に伝達する
ものにおいても、入力クラッチC1に関して同様であ
り、図15に示す油圧制御が適用容される。
【0112】図15は、スロットル開度に対応する各油
圧を示すものであり、図7ないし図10に示す油圧制御
回路613 ,614 ,615 ,616 のいずれかを適用
して調圧される。図中、PSMはソレノイドモジュレー
タバルブ80によるモジュレータ圧、PDSはプレッシ
ャレギュレータバルブ63制御用のソレノイドバルブ5
7によるデューティソレノイド圧、PONはトルクコン
バータ4に供給されるロックアップクラッチON圧、そ
してPL(E)はエンジン走行モードにおけるライン
圧、PL(M)は電気モータ走行モードにおけるライン
圧である。
【0113】従って、エンジン走行モードにあっては、
制御部51からのソレノイド駆動信号(図9及び図10
参照)また入力クラッチ油圧サーボC−1からのフィー
ドバック圧(図7参照)に基づき、プレッシャレギュレ
ータバルブ63が制御され、ライン圧PL(E)は、所
定量(B0 )ブーストされた値となっており、かつスロ
ットル開度に対応して増加する。これにより、入力クラ
ッチC1がエンジン1からの動力を自動変速ギヤユニッ
ト7等に伝達するに充分な係合圧を確保するようにライ
ン圧PL(E)がブーストされ、かつ走行負荷に対応し
てクラッチC1及び自動変速ギヤユニット7の摩擦係合
要素C2,Bの係合圧を確保すべくライン圧PL(E)
が高められる。
【0114】一方、電気モータ走行モードにあっては、
入力クラッチC1及び摩擦係合要素C2,B係合用の油
圧を必要とせず、ライン圧PL(M)は低目でかつ一定
値に保たれる。これにより、コンバータ油路Bに導かれ
る油量を増加して、電気モータ6のコイル30を大量の
オイルにより効率よく冷却すると共に、オイルの必要量
を低下する。特に、エンジン1を停止して、専用の直流
モータ69にて油圧ポンプ71を駆動する場合、該ポン
プ71の吐出量を減少して、ポンプ71による動力損失
を減少すると共に直流モータ69の消費電力を減少す
る。また、電気モータ走行モードにあっては、ロータ2
9の回転が直接出力軸23に伝達されるので、伝達効率
による動力損失がなく、上述したポンプロスの減少と相
俟って、モータ走行時における1充電当りの航続距離を
延ばすことができる。
【0115】一般に、油圧制御回路では、消費流量と供
給流量とのバランスから、必要な吐出圧(ライン圧)に
対してその圧力を維持するのに必要なポンプ流量が決ま
る。そして、その必要流量とライン圧との特性(P−Q
特性)は、一般的に比例関係、即ちライン圧P、必要流
量Qとすると、Q=kP(kは所定定数)なる関係にあ
り、従ってポンプロスの低減の目的のためにライン圧を
下げると、同時に流量を下げてもよいことになる。これ
により、電動油圧ポンプ71の場合、上述したように、
電気モータ走行モードにおいて、ライン圧の低減と流量
の低減をセットで行うことにより、より大きなポンプロ
スの低減を達成できる。なお、流量が低減されても、そ
の殆どすべてが電気モータ6の冷却用及び動力伝達部分
の潤滑に用いられるので、該低減された流量でも足り
る。また、エンジン1により駆動される油圧ポンプ19
を用いる場合、該ポンプに可変容量型のポンプを用いる
ことにより、ライン圧の低減と流量の低減のセットによ
るポンプロスの低減を図ることができる。
【0116】なお、モータ6と駆動輪との間に噛み合い
クラッチを介在し、該クラッチを切断した状態でモータ
を駆動することにより、専用のスタータモータを設ける
必要がなく、かつ入力クラッチC1用のオイルポンプ等
を作動させることなく、エンジンを始動することが可能
となる。
【0117】また、上述した図12及び図13に示すハ
イブリットトランスミッション24,25 に対して、図
16に示すような油圧制御が行われる。
【0118】即ち、上述したトランスミッション24
5 は図14(c) に示すように、エンジン1の回転が入
力クラッチC1及び自動変速ギヤユニット7(7´)を
介して出力軸23に伝達されると共に、電気モータ6の
回転が自動変速ギヤユニット7を介して出力軸23に伝
達される。この際、エンジン走行モードにあっては、入
力クラッチC1用の高いライン圧を確保すると共に、自
動変速ギヤユニット7の摩擦係合要素C2,B用の所定
ライン圧を確保する必要があるが、電気モータ走行モー
ドにあっては、入力クラッチC1係合用の油圧を必要と
しないと共に、特に自動変速ギヤユニット7,7´が1
速状態にある場合、ワンウェイクラッチFが係合するた
め、クラッチC2及びブレーキB用の油圧を必要としな
い。
【0119】図16は、スロットル開度に対応する各油
圧を示すものであり、図15と同様に、PSMはソレノ
イドモジュレータ圧、PDSはプレッシャレギュレータ
バルブ制御用のデューティソレノイド圧、PONはロッ
クアップクラッチON圧、そしてPL(E)は、エンジ
ン走行モードにおけるライン圧、PL(M1 )は電気モ
ータ走行モードの1速時におけるライン圧、PL(M
2 )は電気モータ走行モードの2速時におけるライン圧
である。なお、上記ライン圧PL(E),PL(M
1 ),PL(M2 )は、同様に、図7、図8、図9及び
図10に示す油圧制御回路613 ,614 ,615 ,6
6 のいずれかを適用して調圧される。
【0120】従って、エンジン走行モードにあっては、
ライン圧PL(E)は所定量B0 ブーストされた高圧状
態にあり、かつスロットル開度に対応して増加する。こ
れにより、入力トルクを負担する入力クラッチC1の係
合圧を確保すべくライン圧PL(E)はブースト(B
0 )され、かつ走行負荷トルクに対応して、各摩擦係合
要素C2,Bの係合圧を確保すべくライン圧PL(E)
が高められる。
【0121】一方、電気モータ走行モードにあっては、
入力クラッチC1用のブースト油圧を必要とせず、かつ
1速状態にあっては、ワンウェイクラッチFのみの係合
で足りるため、自動変速ギヤユニットの摩擦係合要素用
の油圧を必要とせず、ライン圧PL(M1 )は低目の一
定圧に保たれる。また、2速状態にあっては、同様に入
力クラッチC1用のブースト油圧は必要としないが、自
動摩擦係合要素B用の油圧を必要とし、従ってライン圧
PL(M2 )はスロットル開度に基づき、走行負荷トル
クに対応すべく増加する。これにより、電気モータ走行
モードにあっては、油圧ポンプの吐出流量及び圧力を減
少し、特に1速状態にあっては、前述した図15に示す
状態と同様に大幅に減少して、ポンプロスを減少する。
なお、電気モータ走行モードにあっては、1速(低速)
状態でその常用範囲の大部分をカバーでき、上記ポンプ
ロスの減少効果を充分に発揮し得る。また、電気モータ
6の伝達系にも自動変速ギヤユニット7,7´を介在す
ることにより、電気モータを大きな容量のものを用いる
ことなく、必要とするトルク及び回転範囲をカバーで
き、ハイブリットトランスミッションのコンパクト化を
図ることができる。
【0122】なお、上述実施例は、エンジン伝達系にト
ルクコンバータを介在したが、これは、流体継手等の他
の流体伝動装置でもよいことは勿論である。また、上述
実施例は、プレッシャレギュレータバルブ63をデュー
ティソレノイド(又はリニアソレノイド)又は入力クラ
ッチ油圧サーボからのフィードバック圧にて制御した
が、これは切換えバルブを介在する等により2段階に切
換えるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るハイブリット車輌のハイブリット
トランスミッションを示す断面図。
【図2】その油圧制御用の電気制御部を示すブロック
図。
【図3】油圧制御回路の第1の実施例を示す概略回路
図。
【図4】油圧制御回路の第2の実施例を示す概略回路
図。
【図5】該第2の実施例の油圧制御回路図。
【図6】ハイブリットトランスミッションの第2の実施
例を示す概略図。
【図7】油圧制御回路の第3の実施例を示す回路図。
【図8】該第3の実施例を一部変更した第4の実施例を
示す回路図。
【図9】ライン圧変更手段を具体化した実施例を示す回
路図。
【図10】その一部変更した実施例を示す回路図。
【図11】ハイブリットトランスミッションの第3の実
施例を示す概略図。
【図12】ハイブリットトランスミッションの第4の実
施例を示す概略図。
【図13】ハイブリットトランスミッションの第5の実
施例を示す概略図。
【図14】(a) ,(b) ,(c) は、ハイブリット車輌のそ
れぞれ異なる伝達系を示す概略図。
【図15】油圧特性の第1の実施例を示す図。
【図16】油圧特性の第2の実施例を示す図。
【符号の説明】
1 エンジン 2 ハイブリットトランスミッション 4 流体伝動装置(トルクコンバータ) 5 入力クラッチ装置 6 電気モータ 7,7´ 自動変速ギヤユニット 19 油圧ポンプ 31 コイル冷却用油孔 51 制御部(ECU) 52 走行モード判断手段 52a エンジン走行モード 52b モータ走行モード 61 制御油圧回路 62 (プライマリ)プレッシャレギュレータバルブ 62 切換えバルブ(クラッチコントロールバルブ) 66 オリフィス 71 油圧ポンプ A ライン圧油路 B 2次圧(コンバータ圧)油路 E 供給油路 T フィードバック油路 a 第3のポート b 第4のポート c 第1のポート d 第2のポート k ライン圧ポート r 2次圧(コンバータ圧)ポート w ブースト用ポート x ドレーンポート y 第5のポート C1 入力クラッチ C−1 入力クラッチ用油圧サーボ B1 摩擦係合手段(ブレーキ) C2 摩擦係合手段(ダイレクトクラッチ) F ワンウェイクラッチ B0 ブースト圧

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃エンジンの出力を流体伝動装置及び
    入力クラッチを介して駆動輪に伝達するエンジン伝達系
    と、電気モータの出力を前記駆動輪に伝達するモータ伝
    達系と、を備えてなるハイブリット車輌における油圧制
    御装置において、 油圧ポンプ及びライン圧油路に連通するライン圧ポート
    と、2次圧油路に連通する2次圧ポートと、ドレーンポ
    ートとを備え、これらポートを適宜連通制御するプレッ
    シャレギュレータバルブと、 前記2次圧油路に連通する第1のポートと、前記流体伝
    動装置に連通する第2のポートとを備え、これら第1の
    ポート及び第2のポートを連通状態又は遮断状態に切換
    え制御する切換えバルブと、 前記電気モータに、該モータのコイル冷却用のオイルを
    導くモータ冷却用油路と、 前記エンジン伝達系が機能するエンジン走行モードと、
    前記モータ伝達系が機能するモータ走行モードとに切換
    え・判断する走行モード判断手段を有する制御部と、備
    え、 前記エンジン走行モードにあっては、前記プレッシャレ
    ギュレータバルブの各ポートを所定割合にて連通して、
    前記ライン圧油路の油圧を所定ライン圧に調圧すると共
    に、前記2次圧油路に所定2次圧を発生し、かつ前記切
    換えバルブを連通状態として、該2次圧油路のオイルを
    前記流体伝動装置に供給し、 また、前記モータ走行モードにあっては、前記プレッシ
    ャレギュレータバルブのライン圧ポートと2次圧ポート
    との連通割合を増加すると共に、前記切換えバルブを遮
    断状態として、前記油圧ポンプからのオイルを前記2次
    圧油路を介して前記モータ冷却用油路に供給する、 ことを特徴とするハイブリット車輌における油圧制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記切換えバルブが、更に、前記ライン
    圧油路に連通する第3のポートと、前記入力クラッチの
    油圧サーボに連通する第4のポートと、ドレーンポート
    とを備えて、クラッチコントロールバルブを兼用し、 前記エンジン走行モードにあっては、前記第3のポート
    と第4のポートとを連通して前記入力クラッチを接続
    し、 また、前記モータ走行モードにあっては、前記第3のポ
    ートと第4のポートとの連通を断つと共に該第4のポー
    トをドレーンポートに連通して前記入力クラッチを切断
    してなる、 請求項1記載のハイブリット車輌における油圧制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記切換えバルブが、更に、前記モータ
    冷却用油路に連通する第5のポートを備え、 前記エンジン走行モードにあっては、前記第1のポート
    と第2のポートを連通すると共に第5のポートを遮断し
    て、前記2次圧油路のオイルを前記流体伝動装置に供給
    し、 また、前記モータ走行モードにあっては、第1のポート
    と第5のポートを連通すると共に第2のポートを遮断し
    て、前記2次圧油路のオイルを前記モータ冷却用油路に
    供給してなる、 請求項1又は2記載のハイブリット車輌における油圧制
    御装置。
  4. 【請求項4】 前記ライン圧油路又は2次圧油路と、前
    記流体伝動装置への供給油路とを、オリフィスを介して
    連通してなる、 請求項1、2又は3記載のハイブリット車輌における油
    圧制御装置。
  5. 【請求項5】 前記プレッシャレギュレータバルブによ
    る前記ライン圧の調圧を、前記エンジン走行モードとモ
    ータ走行モードにて変更するライン圧変更手段を備え、 前記エンジン走行モードにあっては、前記モータ走行モ
    ードに比して前記ライン圧を所定量高圧に設定してな
    る、 請求項1、2又は3記載のハイブリット車輌における油
    圧制御装置。
  6. 【請求項6】 前記エンジン伝達系が、前記内燃エンジ
    ンの出力を流体伝動装置、入力クラッチ及び自動変速ギ
    ヤユニットを介して駆動輪に伝達し、また前記モータ伝
    達系が、前記電気モータの出力を駆動輪に伝達してな
    り、 前記ライン圧変更手段が、前記エンジン走行モードにあ
    っては前記ライン圧を所定量ブーストすると共に走行負
    荷トルクに対応して増加し、また前記モータ走行モード
    にあっては前記ライン圧を比較的低圧の略々一定圧に保
    持してなる、 請求項5記載のハイブリット車輌における油圧制御装
    置。
  7. 【請求項7】 前記エンジン伝達系が、前記内燃エンジ
    ンの出力を流体伝動装置、入力クラッチ及び自動変速ギ
    ヤユニットを介して駆動輪に伝達し、また前記モータ伝
    達系が、前記電気モータの出力を前記自動変速ギヤユニ
    ットを介して駆動輪に伝達し、かつ該自動変速ギヤユニ
    ットが低速状態にあってはワンウェイクラッチが係合し
    て他の摩擦係合手段が非係合状態にあり、 前記ライン圧変更手段が、前記エンジン走行モードにあ
    っては前記ライン圧を所定量ブーストすると共に走行負
    荷トルクに対応して増加し、また前記モータ走行モード
    における低速状態にあっては前記ライン圧を比較的低圧
    の略々一定圧に保持し、更に前記モータ走行モードにお
    ける非低速状態にあっては前記ライン圧を比較的低圧状
    態から走行負荷トルクに対応して増加してなる、 請求項5記載のハイブリット車輌における油圧制御装
    置。
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