JPH09289706A - ハイブリッド車両 - Google Patents

ハイブリッド車両

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JPH09289706A
JPH09289706A JP19318296A JP19318296A JPH09289706A JP H09289706 A JPH09289706 A JP H09289706A JP 19318296 A JP19318296 A JP 19318296A JP 19318296 A JP19318296 A JP 19318296A JP H09289706 A JPH09289706 A JP H09289706A
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vehicle
motor generator
clutch
motor
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JP19318296A
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English (en)
Inventor
Kunio Morisawa
邦夫 森沢
Masanori Kubo
正徳 久保
Atsushi Tabata
淳 田端
Yutaka Taga
豊 多賀
Takatsugu Ibaraki
隆次 茨木
Yushi Hata
祐志 畑
Tsuyoshi Mikami
強 三上
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60KARRANGEMENT OR MOUNTING OF PROPULSION UNITS OR OF TRANSMISSIONS IN VEHICLES; ARRANGEMENT OR MOUNTING OF PLURAL DIVERSE PRIME-MOVERS IN VEHICLES; AUXILIARY DRIVES FOR VEHICLES; INSTRUMENTATION OR DASHBOARDS FOR VEHICLES; ARRANGEMENTS IN CONNECTION WITH COOLING, AIR INTAKE, GAS EXHAUST OR FUEL SUPPLY OF PROPULSION UNITS IN VEHICLES
    • B60K6/00Arrangement or mounting of plural diverse prime-movers for mutual or common propulsion, e.g. hybrid propulsion systems comprising electric motors and internal combustion engines ; Control systems therefor, i.e. systems controlling two or more prime movers, or controlling one of these prime movers and any of the transmission, drive or drive units Informative references: mechanical gearings with secondary electric drive F16H3/72; arrangements for handling mechanical energy structurally associated with the dynamo-electric machine H02K7/00; machines comprising structurally interrelated motor and generator parts H02K51/00; dynamo-electric machines not otherwise provided for in H02K see H02K99/00
    • B60K6/20Arrangement or mounting of plural diverse prime-movers for mutual or common propulsion, e.g. hybrid propulsion systems comprising electric motors and internal combustion engines ; Control systems therefor, i.e. systems controlling two or more prime movers, or controlling one of these prime movers and any of the transmission, drive or drive units Informative references: mechanical gearings with secondary electric drive F16H3/72; arrangements for handling mechanical energy structurally associated with the dynamo-electric machine H02K7/00; machines comprising structurally interrelated motor and generator parts H02K51/00; dynamo-electric machines not otherwise provided for in H02K see H02K99/00 the prime-movers consisting of electric motors and internal combustion engines, e.g. HEVs
    • B60K6/50Architecture of the driveline characterised by arrangement or kind of transmission units
    • B60K6/54Transmission for changing ratio
    • B60K6/543Transmission for changing ratio the transmission being a continuously variable transmission

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Arrangement Of Transmissions (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンと電動モータとを車両走行時の動力
源として備えており、所定の走行条件でエンジンを停止
させるハイブリッド車両において、エアコンやオイルポ
ンプなどの動力を必要とする車載装置を簡単且つ安価に
構成する。 【解決手段】 通常はエンジンによりエアコン(A/
C)を駆動するが、電動モータのみを動力源とする走行
時(SA2がYes)でエンジンが停止させられた場合
には、SA5およびSA6、またはSA9およびSA1
0でエンジンを電動モータによって回転駆動することに
より、エアコンを作動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハイブリッド車両に
係り、特に、エアコンやオイルポンプ等の動力を必要と
する車載装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】燃料の燃焼によって作動するエンジン
と、電気エネルギーで作動する電動モータとを車両走行
時の動力源として備えており、走行条件に応じてエンジ
ンと電動モータとを使い分けて走行するハイブリッド車
両が提案されているが、このようなハイブリッド車両の
一種に、オイルポンプから供給される作動油によって例
えば油圧式摩擦係合装置が係合、解放されることにより
複数の変速段に切り換えられる機械式の自動変速機を有
するものがある。特開平6−38303号公報に記載の
装置はその一例で、上記油圧式摩擦係合装置を作動させ
るための作動油や、自動変速機、ディファレンシャル装
置を潤滑するための潤滑油は、エンジンによって駆動さ
れるオイルポンプによって出力される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来のハイブリッド車両は、エンジンによってオイルポ
ンプを駆動するようになっているため、電動モータを動
力源とする走行時等のエンジン停止時には、別に設けら
れた専用モータによってオイルポンプを駆動する必要が
あり、大きな配置スペースが必要で車両搭載性が損なわ
れると共に高価になるという問題が存在していた。な
お、エアコンのコンプレッサなど、エンジンによって駆
動される他の車載装置を有する場合も同様である。
【0004】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、エンジンと電動モー
タとを車両走行時の動力源として備えており、所定の走
行条件でエンジンを停止させるハイブリッド車両におい
て、エアコンやオイルポンプなどの動力を必要とする車
載装置を簡単且つ安価に構成することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、第1発明は、(a) 燃料の燃焼によって作動するエ
ンジンと、電気エネルギーで作動する電動モータとを車
両走行時の動力源として備えており、所定の走行条件で
エンジンを停止させるハイブリッド車両において、(b)
動力を必要とする車載装置を前記電動モータによって駆
動するようにしたことを特徴とする。
【0006】第2発明は、(a) 燃料の燃焼によって作動
するエンジンと、電気エネルギーで作動する電動モータ
とを車両走行時の動力源として備えており、所定の走行
条件でエンジンを停止させると共に、(b) 動力を必要と
する車載装置を前記エンジンによって駆動するハイブリ
ッド車両において、(c) 所定の走行条件で前記エンジン
が停止させられた場合には、前記車載装置を前記電動モ
ータによって駆動することを特徴とする。この第2発明
は第1発明の一実施態様に相当する。
【0007】第3発明は、(a) 燃料の燃焼によって作動
するエンジンと、(b) モータジェネレータと、(c) リン
グギヤ、キャリア、およびサンギヤの3つの回転要素を
備えているとともに、その中の1つの回転要素に第1ク
ラッチを介して前記エンジンが連結され、別の2つの回
転要素にそれぞれ前記モータジェネレータおよび出力部
材が連結され、任意の2つの回転要素が第2クラッチに
よって互いに連結される遊星歯車装置とを有し、(d) 前
記エンジンおよび/またはモータジェネレータの出力を
前記遊星歯車装置を介して出力部材に伝達して走行する
ハイブリッド車両において、(e) 動力を必要とする車載
装置を前記モータジェネレータによって駆動するように
したことを特徴とする。この第3発明は第1発明の一実
施態様に相当する。
【0008】第4発明は、前記第1〜第3発明の何れか
のハイブリッド車両において、前記車載装置はエアコン
および/またはオイルポンプであることを特徴とする。
【0009】第5発明は、(a) 燃料の燃焼によって作動
するエンジンと、(b) モータジェネレータと、(c) オイ
ルポンプから供給される作動油によって変速制御される
機械式の変速機と、(d) リングギヤ、キャリア、および
サンギヤの3つの回転要素を備えているとともに、その
中の1つの回転要素に第1クラッチを介して前記エンジ
ンが連結され、別の2つの回転要素にそれぞれ前記モー
タジェネレータおよび前記変速機が連結され、任意の2
つの回転要素が第2クラッチによって互いに連結される
遊星歯車装置とを有し、(e) 前記エンジンおよび/また
はモータジェネレータの出力を前記遊星歯車装置を介し
て前記変速機に伝達して走行するハイブリッド車両にお
いて、(f) 前記オイルポンプを前記モータジェネレータ
によって駆動するようにしたことを特徴とする。この第
5発明は第1発明、第3発明、第4発明の一実施態様に
相当する。
【0010】第6発明は、前記第4または第5発明のハ
イブリッド車両において、前記オイルポンプには、作動
油を蓄積するアキュムレータが接続されていることを特
徴とする。
【0011】
【発明の効果】第1発明によれば、車載装置が電動モー
タによって駆動されることから、所定の走行条件でエン
ジンが停止させられた場合にも車載装置は停止しないた
め、敢えて専用モータ等を搭載する必要が無く、車載装
置が簡単且つ安価に構成される。
【0012】第2発明によれば、通常はエンジンによっ
て車載装置が駆動させられ、所定の走行条件でエンジン
が停止させられた場合には電動モータによって車載装置
が駆動させられることから、常に車載装置は停止しない
ため、敢えて専用モータ等を搭載する必要が無く、装置
を簡単且つ安価に構成することができる。
【0013】第3発明は、遊星歯車装置を動力の合成、
分配機構として用い、第1クラッチおよび第2クラッチ
の組み合わせにより、モータジェネレータの出力のみを
出力部材へ出力するモータ走行、モータジェネレータを
無負荷状態としてエンジン出力のみを出力部材へ出力す
るエンジン走行、エンジン出力をモータジェネレータお
よび出力部材へ分配してモータジェネレータにより蓄電
装置を充電しながら走行する充電走行、エンジンおよび
モータジェネレータの出力を合成して出力部材へ出力す
るエンジン・モータ走行、モータジェネレータを無負荷
状態から回生制動へ移行させてエンジンにより発進する
エンジン発進、車両の運動エネルギーでモータジェネレ
ータを回転駆動して蓄電装置を充電するとともに車両に
回生制動力を作用させる回生走行など、種々の走行制御
を行うことが可能な所謂ミックス型のハイブリッド車両
に関するもので、エアコンやオイルポンプなどの動力を
必要とする車載装置を上記モータジェネレータによって
駆動するようにしたものである。モータジェネレータ
は、少なくとも上記モータ走行、エンジン走行、充電走
行、エンジン・モータ走行、エンジン発進、回生走行時
には回転するなど、殆ど全ての走行条件下で回転させら
れることから、車載装置を殆ど何時でも作動させること
が可能で、敢えて専用モータ等を搭載する必要が無く、
車載装置を簡単且つ安価に構成することができる。
【0014】第4発明では、第1〜第3発明の車載装置
はエアコンおよび/またはオイルポンプとされており、
このようにしても第1〜第3発明と同様の効果を達成す
ることが出来る。
【0015】第5発明は、遊星歯車装置を動力の合成、
分配機構として用い、第1クラッチおよび第2クラッチ
の組み合わせにより、モータジェネレータの出力のみを
変速機へ出力するモータ走行、モータジェネレータを無
負荷状態としてエンジン出力のみを変速機へ出力するエ
ンジン走行、エンジン出力をモータジェネレータおよび
変速機へ分配してモータジェネレータにより蓄電装置を
充電しながら走行する充電走行、エンジンおよびモータ
ジェネレータの出力を合成して変速機へ出力するエンジ
ン・モータ走行、モータジェネレータを無負荷状態から
回生制動へ移行させてエンジンにより発進するエンジン
発進、車両の運動エネルギーでモータジェネレータを回
転駆動して蓄電装置を充電するとともに車両に回生制動
力を作用させる回生走行など、種々の走行制御を行うこ
とが可能な所謂ミックス型のハイブリッド車両に関する
もので、変速機に作動油を供給するためのオイルポンプ
を上記モータジェネレータによって駆動するようにした
ものである。モータジェネレータは、少なくとも上記モ
ータ走行、エンジン走行、充電走行、エンジン・モータ
走行、エンジン発進、回生走行時には回転するなど、殆
ど全ての走行条件下で回転させられるため、多量の作動
油を必要とする変速機の変速時にオイルポンプから十分
な量の作動油が供給され、オイルポンプ専用のモータが
必ずしも必要でなくなるし、オイルポンプ専用のモータ
を使用するにしても小型で安価なものを採用できるな
ど、油圧回路を簡単且つ安価に構成できる。
【0016】第6発明では、オイルポンプにアキュムレ
ータが接続されているため、例えば車両停止時などに上
記モータジェネレータの回転が停止する場合でも、必要
に応じてアキュムレータから作動油が補充されるため、
オイルポンプ専用のモータが不要となる。特に、第5発
明では殆ど全ての走行条件下でモータジェネレータが回
転させられ、多量の作動油を必要とする変速時にはオイ
ルポンプから十分な量の作動油が供給されるため、アキ
ュムレータは車両の停止時などに作動油を出力すること
になるが、車両停止時には殆ど変速制御が行われないた
め小容量のアキュムレータを用いることが可能で、油圧
回路を簡単且つ安価に構成できる。
【0017】
【発明の実施の形態】ここで、第1及び第2発明のハイ
ブリッド車両としては、第3発明のようなミックス型だ
けでなく、クラッチなどで電動モータとエンジンとを切
り換えて使用するパラレル型など、走行条件に応じて電
動モータとエンジンとを使い分けて走行する種々のタイ
プのハイブリッド車両に適用され得る。
【0018】第3及び第5発明の遊星歯車装置は、エン
ジンに第1クラッチを介して連結される第1回転要素、
モータジェネレータに連結される第2回転要素、出力部
材或いは変速機に連結される第3回転要素、およびそれ
らの第1〜第3回転要素のうちの任意の2つの回転要素
を連結する第2クラッチを有して、それらの間で機械的
に力を合成、分配する合成分配機構であり、第1発明や
第2発明の実施に際しては、この遊星歯車装置の代わり
に傘歯車式の差動装置を用いることも可能である。遊星
歯車装置を用いる場合、例えばリングギヤが第1クラッ
チを介してエンジンと連結され、サンギヤがモータジェ
ネレータと連結され、キャリアが出力部材或いは変速機
の入力軸と連結され、それらのリングギヤ、サンギヤ、
およびキャリアの2要素が第2クラッチを介して連結さ
れるように構成される。
【0019】上記第1クラッチおよび第2クラッチとし
ては、油圧式クラッチすなわち油圧に基づいて係合、解
放状態や連結関係が切り換えられるクラッチで、例えば
単板式、多板式の摩擦クラッチが好適に用いられる。前
記オイルポンプから出力される作動油を用いて、これら
の油圧式の第1クラッチ及び第2クラッチの係合、解放
状態を切換え制御することもできる。なお、モータジェ
ネレータと遊星歯車装置との間にクラッチを設けたり、
第1クラッチを介してエンジンが連結される回転要素を
回転停止させるブレーキを設けたりするなど、必要に応
じてクラッチやブレーキを追加して設けることもでき
る。
【0020】上記第1クラッチを係合させ且つ第2クラ
ッチを解放することにより、エンジン発進を行うことが
できるが、そのエンジン発進時(発進前を含む)にモー
タジェネレータが逆回転させられる場合がある。また、
モータジェネレータを用いて後進走行を行う場合もモー
タジェネレータが逆回転させられる。このため、そのよ
うなエンジン発進やモータ後進走行を行うハイブリッド
車両においては、オイルポンプの回転方向に拘らずオイ
ル溜部などから作動油を汲み上げて変速機側へ供給する
整流回路をオイルポンプに接続することが望ましい。整
流回路は、例えば4つの逆止弁をブリッジ型に接続する
ことによって構成される。
【0021】前記変速機としては、平行2軸式や遊星歯
車式などの前進複数の変速段を有する有段の自動変速機
が好適に用いられ、変速段を切り換えるために所定の回
転要素を連結したり、回転停止させたりする油圧式クラ
ッチ、油圧式ブレーキ等の油圧式摩擦係合装置を備えて
構成される。油圧アクチュエータによって変速比が無段
階で変化させられるベルト式やトロイダル型などの無段
変速機を用いることもできるし、シフトレバー操作に応
じて油圧回路を切り換えることにより単に前進、後進を
切り換えるだけの手動変速機であっても良い。
【0022】また、第6発明のアキュムレータは、オイ
ルポンプの停止時にシフトレバーの切換え操作に伴って
変速機の変速段を切り換えたり、駐車後の車両発進時に
パーキングから前進或いは後進変速段へ切り換えたりで
きるように構成することもできるが、そのような車両停
止時における変速時には、例えば車両停止状態を維持し
つつモータジェネレータを作動させて油圧を発生させる
ようにしても良い。その場合には、アキュムレータは、
信号待ちなど数分程度の比較的短時間の車両停止時に、
変速機を所定の変速状態(一定の変速段など)に維持で
きるものであれば良く、作動油の漏れを補う程度の一層
小容量のものを用いることが可能となる。
【0023】また、第1、第2発明でエンジンが停止さ
せられる所定の走行条件には、動力源から駆動輪への動
力伝達を遮断する非駆動レンジへシフト操作手段(シフ
トレバーなど)が操作された場合や、電動モータが発電
機として用いられ、車両の運動エネルギーで電動モータ
が回転駆動されることにより、蓄電装置を充電するとと
もに車両にエンジンブレーキ力のような回生制動力を作
用させる回生制動時や、電動モータを動力源として走行
するモータ走行時等があり、このような場合にエンジン
を停止させることにより、排出ガス量や燃料消費量など
が向上する。
【0024】また、動力を必要とする車載装置には、オ
イルポンプやエアコンのコンプレッサ以外に、フロント
ワイパー、リヤワイパー及びパワーウインドゥなど動力
源からベルト或いはチェーン等を用いて動力伝達されて
駆動され得る様々な装置が適用される。
【0025】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1は、請求項1、3、4、5、6に記
載の発明の一実施例であるFR(フロントエンジン・リ
ヤドライブ)型ハイブリッド車両のパワートレーンを示
す概略構成図で、燃料の燃焼によって作動する内燃機関
などのエンジン10と、エンジン10の回転変動を防止
するスプリング式のダンパ装置12と、電気エネルギー
で作動するモータおよび発電機として機能するモータジ
ェネレータ14と、それ等のエンジン10およびモータ
ジェネレータ14の出力を機械的に合成、分配して自動
変速機16に出力する遊星歯車装置18とを備えてお
り、エンジン10,ダンパ装置12,モータジェネレー
タ14,遊星歯車装置18,自動変速機16の順に同軸
上にハウジング20内に配置されている。ハウジング2
0は、3つの隔壁20a,20b,20cによって4つ
の部屋に分離されており、第1室22は大気に開放され
ているとともにエンジン10およびダンパ装置12を収
容している。第2室24は、軸部に設けられたオイルシ
ールにより液密にシールされて水や潤滑油等の侵入が防
止されており、内部にはモータジェネレータ14が配設
されている。第3室26内には遊星歯車装置18が配設
され、第4室28内には自動変速機16が配設されてお
り、それ等の第3室26および第4室28内は互いに連
通させられているとともに、オイルシールによって外部
との間が液密にシールされ、内部に充填された潤滑油に
より油浴方式で潤滑されるようになっている。なお、上
記ダンパ装置12、モータジェネレータ14、遊星歯車
装置18、自動変速機16は中心線まわりに略対称的に
構成されており、図1では中心線の下半分を省略してあ
る。
【0026】エンジン10の出力軸すなわちクランク軸
30は、ダンパ装置12を介して遊星歯車装置18への
入力軸32に連結されており、その入力軸32は、油圧
アクチュエータによって摩擦係合させられる第1クラッ
チ34を介して遊星歯車装置18のリングギヤ18rに
連結されている。遊星歯車装置18はシンプル型(シン
グルピニオン型)で、サンギヤ18sはモータジェネレ
ータ14のロータ軸36に連結されているとともに、キ
ャリア18cは出力部材37を介して自動変速機16の
入力軸38に連結されている。ロータ軸36は中空で、
前記入力軸32はその中空内を挿通させられている。ま
た、上記サンギヤ18sとキャリア18cとの間には、
油圧アクチュエータによって摩擦係合させられる第2ク
ラッチ40が設けられている。この第2クラッチ40
は、隔壁20bと遊星歯車装置18との間に配置されて
おり、その第2クラッチ40へ作動油圧を供給する油路
は隔壁20bに設けられている。上記第1クラッチ34
は、隔壁20cと遊星歯車装置18との間に配置されて
おり、その第1クラッチ34に作動油圧を供給する油路
は隔壁20cに設けられている。
【0027】前記自動変速機16は、例えば図3の(a)
に示すような遊星歯車式の変速機で、入力軸38と同軸
に出力軸44が配設されているとともに、2つのシンプ
ル型遊星歯車装置と、油圧アクチュエータによって摩擦
係合させられる油圧式摩擦係合装置としての油圧式クラ
ッチC1 ,C2 、油圧式ブレーキB1 ,B2 ,B3 と、
一方向クラッチF1 ,F2 とを備えて構成されており、
油圧式クラッチC1 ,C2 および油圧式ブレーキB1
2 ,B3 がそれぞれ図3の(b) のように作動させられ
ることにより、ニュートラルと前進3段、後進1段の変
速段が成立させられる。図3(b) の「○」は係合状態を
表しており、括弧付きの「(○)」はエンジンブレーキ
や回生制動時に係合させることを意味する。これ等の変
速用油圧アクチュエータへ作動油圧を供給する油路も、
隔壁20cやハウジング20、軸部材などに設けられて
いる。上記出力軸44はプロペラシャフトに連結され、
終減速装置等を経て左右の駆動輪(後輪)に動力を伝達
する。なお、図3(a) の入力軸38,出力軸44の下側
半分は、上側と略対称的に構成されているため省略して
ある。
【0028】図1に戻って、前記第1室22内には歯車
式等のオイルポンプ50が設けられており、前記モータ
ジェネレータ14のロータ軸36によって回転駆動され
ることにより、前記遊星歯車装置18の第1クラッチ3
4、第2クラッチ40を係合させる油圧アクチュエータ
や、前記自動変速機16の油圧クラッチC1 ,C2 、油
圧式ブレーキB1 ,B2 ,B3 を係合させる油圧アクチ
ュエータに作動油を供給するようになっている。オイル
ポンプ50には、図2に示すように4個の逆止弁をブリ
ッジ型に組み合わせた整流回路52が接続されており、
モータジェネレータ14の回転方向に拘らずハウジング
20の下部などに設けられたオイル溜部54から作動油
を汲み上げて、隔壁20aやハウジング20などに形成
された供給油路56へ出力するようになっている。ま
た、供給油路56にはスプリング式等のアキュムレータ
58が接続されており、所定圧の作動油を所定量だけ蓄
積するようになっている。なお、上記オイルポンプ50
は、隔壁20aと、その隔壁20aに一体的に固設され
るポンプカバー20dとによって、気密なハウジングが
構成されている。オイルポンプ50は、動力を必要とす
る車載装置に相当する。
【0029】上記モータジェネレータ14は、M/G制
御器60を介してバッテリー等の蓄電装置62に接続さ
れており、コントローラ46(図1参照)によってM/
G制御器60が制御されることにより、蓄電装置62か
ら電気エネルギーが供給されて所定のトルクで回転駆動
される回転駆動状態と、回生制動(モータジェネレータ
14自体の電気的な制動トルク)により発電機として機
能して蓄電装置62に電気エネルギーを充電する充電状
態と、ロータ軸36が自由回転することを許容する無負
荷状態とに切り換えられる。また、前記エンジン10
は、コントローラ46によってスロットル弁開度や燃料
噴射量、点火時期などが制御されることにより、その作
動状態が制御される。また、前記オイルポンプ50から
供給油路56を介して作動油が供給される油圧回路も、
コントローラ46により電磁切換弁等を介して回路が切
り換えられ、前記遊星歯車装置18のクラッチ34,4
0の係合、解放状態が切り換えられるとともに、自動変
速機16の油圧式クラッチC 1 ,C2 、油圧式ブレーキ
1 ,B2 ,B3 の係合、解放状態が切り換えられる。
【0030】コントローラ46は、CPUやRAM,R
OM等を有するマイクロコンピュータを備えて構成さ
れ、予め設定されたプログラムに従って信号処理を行う
ことにより、例えば図4に示すフローチャートに従って
表1に示す6つの運転モードの1つを選択し、その選択
したモードで作動させる。コントローラ46には、エン
ジントルクTE やモータトルクTM 、エンジン回転数N
E 、モータ回転数NM 、自動変速機16の出力軸回転数
(車速に対応)NO 、アクセル操作量θAC、蓄電装置6
2の蓄電量SOC、ブレーキのON,OFF、シフトレ
バーの操作レンジLSH等に関する情報が、種々の検出手
段などから供給されるようになっている。エンジントル
クTE はスロットル弁開度や燃料噴射量などから求めら
れ、モータトルクTM はモータ電流などから求められ、
蓄電量SOCはモータジェネレータ14が発電機として
機能する充電時のモータ電流や充電効率などから求めら
れる。
【表1】
【0031】図4において、ステップSS1では回生制
動時か、或いはエンジンブレーキ時かを、例えばブレー
キがONか否か、シフトレバーの操作レンジLSHがLや
2等のエンジンブレーキレンジで且つアクセル操作量θ
ACが0か否か、或いは単にアクセル操作量θACが0か否
か、等によって判断し、YESであればステップSS2
でモード6を選択する。モード6は、前記表1から明ら
かなように第1クラッチ34を解放(OFF)し、第2
クラッチ40を係合(ON)し、エンジン10を停止
し、モータジェネレータ14を充電状態とするもので、
回生制動によりエンジンブレーキと同様な制動力が得ら
れるとともに、その制動力に対応する電気エネルギーが
蓄電装置62に充電される。第2クラッチ40が係合さ
せられることにより遊星歯車装置18は一体回転させら
れるとともに、第1クラッチ34が解放されてエンジン
10が遮断されているため、引き擦り損失が少なく、効
率の良いエネルギー回生制動制御が可能である。なお、
前記自動変速機16は、「1st」変速段の場合にはブ
レーキB3 が係合制御され、「2nd」変速段の場合に
はブレーキB1 が係合制御され、駆動輪側から自動変速
機16を経て遊星歯車装置18側へ動力伝達が行われる
ようにする。また、蓄電量SOCが予め定められた所定
値以上の場合には、過充電を回避するためにモード6に
よる充電制御が行われないようになっており、代わりに
エンジン10によるエンジンブレーキ制御が実施され
る。
【0032】ステップSS1の判断がNOの場合には、
ステップSS3においてエンジン発進が要求されている
か否かを、例えばエンジン10の運転中で車速すなわち
出力軸回転数NO =0で且つアクセル操作量θAC≠0か
否か等によって判断し、YESであればステップSS4
においてモード5を選択する。モード5は、前記表1か
ら明らかなように第1クラッチ34を係合(ON)し、
第2クラッチ40を解放(OFF)し、エンジン10を
運転状態とし、モータジェネレータ14をトルク制御す
ることにより、車両を発進させるものである。具体的に
説明すると、遊星歯車装置18のギヤ比(サンギヤ18
sの歯数/リングギヤ18rの歯数)をρとすると、エ
ンジントルクTE :遊星歯車装置18の出力トルク:モ
ータトルクTM =1:(1+ρ):ρとなるため、例え
ばギヤ比ρを一般的な値である0.5程度とすると、エ
ンジントルクTE の半分のトルクをモータジェネレータ
14が分担することにより、エンジントルクTE の約
1.5倍のトルクがキャリア18cから出力される。ま
た、モータ電流を遮断してモータジェネレータ14を無
負荷状態とすれば、ロータ軸36が逆回転させられるだ
けでキャリア18cからの出力は0となり、車両停止状
態となる。すなわち、この場合のモータジェネレータ1
4および遊星歯車装置18は発進クラッチおよびトルク
増幅装置として機能するのであり、モータトルクT
M (モータ電流)を0から徐々に増大させることによ
り、エンジントルクTE の(1+ρ)倍の出力トルクで
車両を滑らかに発進させることができるのである。
【0033】ステップSS3の判断がNOの場合には、
ステップSS5において要求出力Pdが予め設定された
第1判定値P1以下か否かを判断する。要求出力Pd
は、走行抵抗を含む車両の走行に必要な出力で、アクセ
ル操作量θACやその変化速度、車速(出力軸回転数
O )、自動変速機16の変速段などに基づいて、予め
定められたデータマップや演算式などにより算出され
る。そして、要求出力Pdが第1判定値P1以下の場合
には、ステップSS6で蓄電量SOCが予め設定された
最低蓄電量A以上か否かを判断し、SOC≧Aであれば
ステップSS7でモード1を選択し、SOC<Aであれ
ばステップSS8でモード3を選択する。最低蓄電量A
は、モータジェネレータ14を動力源として走行する場
合に蓄電装置62から電気エネルギーを取り出すことが
許容される最低の蓄電量で、蓄電装置62の放電効率や
充電効率などに基づいて例えば70%程度の値が設定さ
れる。
【0034】上記モード1は、前記表1から明らかなよ
うに第1クラッチ34を解放(OFF)し、第2クラッ
チ40を係合(ON)し、エンジン10を停止し、モー
タジェネレータ14を要求出力Pdで回転駆動させるも
ので、モータジェネレータ14のみを動力源として車両
を走行させる。この場合も前記モード6と同様に引き擦
り損失が少なく、自動変速機16を適当に変速制御する
ことにより効率の良いモータ駆動制御が可能である。モ
ード3は、第1クラッチ34および第2クラッチ40を
共に係合(ON)し、エンジン10を運転状態とし、モ
ータジェネレータ14を回生制動により充電状態とする
もので、エンジン10の出力で車両を走行させながら、
モータジェネレータ14によって発生した電気エネルギ
ーを蓄電装置62に充電する。エンジン10は、要求出
力Pd以上の出力で運転させられ、その要求出力Pdよ
り大きい余裕動力分だけモータジェネレータ14で消費
されるように、そのモータジェネレータ14の電流制御
が行われる。
【0035】前記ステップSS5の判断がNOの場合、
すなわち要求出力Pdが第1判定値P1より大きい場合
には、ステップSS9において第1判定値P1より大き
い第2判定値P2より小さいか否か、すなわちP1<P
d<P2か否かを判断する。そして、YESの場合には
ステップSS10でSOC≧Aか否かを判断し、SOC
≧AであればステップSS11でモード2を選択し、S
OC<Aであれば前記ステップSS8でモード3を選択
する。モード2は、前記表1から明らかなように第1ク
ラッチ34および第2クラッチ40を共に係合(ON)
し、エンジン10を要求出力Pdで運転し、モータジェ
ネレータ14を無負荷状態とするもので、エンジン10
のみを動力源として車両を走行させる。
【0036】上記ステップSS9の判断がNOの場合、
すなわち要求出力Pdが第2判定値P2以上の場合に
は、ステップSS10でSOC≧Aか否かを判断し、S
OC≧AであればステップSS13でモード4を選択
し、SOC<Aであれば前記ステップSS11でモード
2を選択する。モード4は、前記表1から明らかなよう
に第1クラッチ34および第2クラッチ40を共に係合
(ON)し、エンジン10を運転状態とし、モータジェ
ネレータ14を回転駆動するもので、エンジン10およ
びモータジェネレータ14の両方を動力源として車両を
走行させる。
【0037】すなわち、蓄電量SOC≧Aであれば、P
d≦P1の低負荷領域ではステップSS7でモード1を
選択してモータジェネレータ14のみを動力源として走
行し、P1<Pd<P2の中負荷領域ではステップSS
11でモード2を選択してエンジン10のみを動力源と
して走行し、P2≦Pdの高負荷領域ではステップSS
13でモード4を選択してエンジン10およびモータジ
ェネレータ14の両方を動力源として走行するのであ
る。第1判定値P1および第2判定値P2は、例えば燃
料消費量や排出ガス量ができるだけ少なくなるように、
エンジン10の燃料消費率(単位動力当たりの燃料消費
量)や排出ガス率(単位動力当たりの排出ガス量)、モ
ータジェネレータ14のエネルギー変換効率などに基づ
いて設定される。
【0038】ここで、本実施例のハイブリッド車両は、
自動変速機16の変速段を切り換えたり合成分配機構と
して機能する遊星歯車装置18のクラッチ34,40を
係合させたりするための作動油を供給するオイルポンプ
50が、エンジン10に比較して動力源として使用する
頻度が高いとともに、エンジンブレーキの代わりに回生
制動トルクを発生させたり、エンジン10を動力源とす
る走行時に無負荷で回転させたりすることが可能なモー
タジェネレータ14によって駆動されるため、エンジン
10をオイルポンプ50の動力源とする場合に比較して
幅広い走行条件下で作動油や潤滑油を供給することが可
能である。因みに、前記表1のモード1〜6は全てモー
タジェネレータ14が回転させられ、多量の作動油を必
要とする自動変速機16の変速時にもオイルポンプ50
から十分な量の作動油を供給できる。
【0039】車両の停止時には、モード5のエンジン発
進を除いてモータジェネレータ14は停止するが、必要
に応じてアキュムレータ58から所定圧の作動油が供給
されるため、オイルポンプ専用のモータが不要であると
ともに、車両停止時には殆ど変速制御が行われないため
小容量のアキュムレータ58を用いることが可能で、車
両への搭載性を損なうこともない。
【0040】なお、車両停止時にシフトレバーの切換え
操作に従って変速段を切り換えたり、駐車後の発進時に
パーキング状態から前進或いは後進変速段へ切り換えた
りする必要があるが、そのような車両停止時の変速制御
については、例えば車両停止状態を維持しつつモータジ
ェネレータ14を作動させてオイルポンプ50により油
圧を発生させるようにすることが可能である。その場合
は、アキュムレータ58は、信号待ちなど比較的短時間
の車両停止時に、自動変速機16が所定の変速段、例え
ば前進走行時には「1st」変速段を維持できるよう
に、作動油の漏れを補う程度の量を供給できれば良く、
アキュムレータ58として一層小容量のものを採用する
ことが可能となる。
【0041】このように、本実施例ではオイルポンプ専
用のモータが不要となるため、油圧回路を簡単且つ安価
に構成できるとともに、設置スペースが小さくなって車
両への搭載性が向上する。特に、アキュムレータ58と
して作動油の漏れを補う程度の小容量のものを採用した
場合には、上記効果が一層顕著となる。
【0042】また、オイルポンプ50には整流回路52
が設けられ、モータジェネレータ14の回転方向に拘ら
ず作動油が出力されるようになっているため、前記モー
ド5のエンジン発進時にも作動油が十分に供給される利
点がある。
【0043】次に、請求項1、2、3、4に記載の発明
の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。図5は、本
発明の一実施例であるハイブリッド車両のハイブリッド
駆動装置110の骨子図である。
【0044】図5において、このハイブリッド駆動装置
110はFR(フロントエンジン・リヤドライブ)車両
用のもので、燃料の燃焼によって作動する内燃機関等の
エンジン112と、電動モータおよび発電機としての機
能を有するモータジェネレータ114と、シングルピニ
オン型の遊星歯車装置116と、自動変速機118とを
車両の前後方向に沿って備えており、出力軸119から
図示しないプロペラシャフトや差動装置などを介して左
右の駆動輪(後輪)へ駆動力を伝達する。
【0045】遊星歯車装置116は機械的に力を合成分
配する合成分配機構で、モータジェネレータ114と共
に電気式トルコン124を構成しており、そのリングギ
ヤ116rは第1クラッチCE1 を介してエンジン11
2に連結され、サンギヤ116sはモータジェネレータ
114のロータ軸114rに連結され、キャリア116
cは自動変速機118の入力軸126に連結されてい
る。また、サンギヤ116sおよびキャリア116cは
第2クラッチCE2 によって連結されるようになってい
る。
【0046】なお、エンジン112の出力は、回転変動
やトルク変動を抑制するためのフライホイール128お
よびスプリング、ゴム等の弾性部材によるダンパ装置1
30を介して第1クラッチCE1 に伝達される。第1ク
ラッチCE1 および第2クラッチCE2 は、何れも油圧
アクチュエータによって係合、解放される摩擦式の多板
クラッチである。
【0047】自動変速機118は、前置式オーバードラ
イブプラネタリギヤユニットから成る副変速機120
と、単純連結3プラネタリギヤトレインから成る前進4
段、後進1段の主変速機122とを組み合わせたもので
ある。
【0048】具体的には、副変速機120はシングルピ
ニオン型の遊星歯車装置132と、油圧アクチュエータ
によって摩擦係合させられる油圧式のクラッチC0 、ブ
レーキB0 と、一方向クラッチF0 とを備えて構成され
ている。また、主変速機122は、3組のシングルピニ
オン型の遊星歯車装置134、136、138と、油圧
アクチュエータによって摩擦係合させられる油圧式のク
ラッチC1 , C2 、ブレーキB1 ,B2 ,B3 ,B4
と、一方向クラッチF1 ,F2 とを備えて構成されてい
る。
【0049】そして、図6に示されているソレノイドバ
ルブSL1〜SL4の励磁、非励磁により油圧回路14
0が切り換えられたり、図9に示されるシフトレバー1
42に連結されたマニュアルシフトバルブ144によっ
て油圧回路140が機械的に切り換えられたりすること
により、クラッチC0 ,C1 ,C2 、ブレーキB0 ,B
1 ,B2 ,B3 ,B4 がそれぞれ係合、解放制御され、
図7に示されているようにニュートラル(N)と前進5
段(1st〜5th)、後進1段(Rev)の各変速段
が成立させられる。なお、上記自動変速機118や前記
電気式トルコン124は、中心線に対して略対称的に構
成されており、図5では中心線の下半分が省略されてい
る。
【0050】図7のクラッチ、ブレーキ、一方向クラッ
チの欄の「○」は係合、「●」はシフトレバーがエンジ
ンブレーキレンジ、たとえば「3」、「2」、及び
「L」レンジ等の低速レンジへ操作された場合に係合、
そして、空欄は非係合を表している。
【0051】その場合に、ニュートラルN、後進変速段
Rev、及びエンジンブレーキレンジは、シフトレバー
142に機械的に連結されたマニュアルシフトバルブ1
44によって油圧回路140が機械的に切り換えられる
ことによって成立させられ、シフトレバー142がD
(前進)レンジへ操作された場合の1st〜5thの相
互間の変速はソレノイドバルブSL1〜SL4によって
電気的に制御される。
【0052】また、前進変速段の変速比は1stから5
thとなるに従って段階的に小さくなり、4thの変速
比i4 =1であり、5thの変速比i5 は、副変速機1
20の遊星歯車装置132のギヤ比をρ(=サンギヤの
歯数ZS /リングギヤの歯数ZR <1)とすると1/
(1+ρ)となる。後進変速段Revの変速比iR は、
遊星歯車装置136、138のギヤ比をそれぞれρ2
ρ3 とすると1−1/ρ 2 ・ρ3 である。図7は各変速
段の変速比の一例を示したものである。
【0053】図8は、図6に示されるシフトレバー14
2の操作位置を示している。図において、車両の前後方
向の6つの操作位置と車両の左右方向の2つの操作位置
との組み合わせにより、シフトレバー142を8通りの
操作位置へ操作可能に支持する図示しない支持装置によ
ってシフトレバー142が支持されている。
【0054】図9は、マニュアルシフトバルブ144の
作動を説明する図である。マニュアルシフトバルブ14
4には、油路145を介して図示しないプライマリレギ
ュレータバルブよりライン圧が加えられている。シフト
レバー142が、中立レンジとしてのNレンジ或いはP
レンジへ操作されている場合には、スプール146によ
って油路145から油路147及び油路148への流路
が塞がれるため、クラッチC1 、C2 の何れにも油圧が
供給されずに機械的にニュートラルが成立させられる。
【0055】一方、シフトレバー142がDレンジ或い
はエンジンブレーキレンジへ操作されている場合には、
スプール146の動きに合わせて油路147が導通され
るため、クラッチC1 (フォワードクラッチ)へ油圧が
供給されて機械的に前進状態が成立され、また、シフト
レバー142がRレンジへ操作されている場合には、ス
プール146の動きに合わせて油路148が導通される
ため、クラッチC2 (ダイレクトクラッチ)へ油圧が供
給されて機械的に後進状態が成立させられる。
【0056】図7の作動表に示されているように、第2
変速段(2nd)と第3変速段(3rd)との間の変速
は、第2ブレーキB2 と第3ブレーキB3 との係合・解
放状態を共に変えるクラッチツウクラッチ変速になる。
この変速を円滑に行うために、上述した油圧回路140
には図10に示す回路が組み込まれている。
【0057】図10において符号170は1−2シフト
バルブを示し、また符号171は2−3シフトバルブを
示し、さらに符号172は3−4シフトバルブを示して
いる。これらのシフトバルブ170、171、172の
各ポートの各変速段での連通状態は、それぞれのシフト
バルブ170、171、172の下側に示している通り
である。なお、その数字は各変速段を示す。
【0058】その2−3シフトバルブ171のポートの
うち第1変速段および第2変速段で入力ポート173に
連通するブレーキポート174に、第3ブレーキB3
油路175を介して接続されている。この油路にはオリ
フィス176が介装されており、そのオリフィス176
と第3ブレーキB3 との間にダンパーバルブ177が接
続されている。このダンパーバルブ177は、第3ブレ
ーキB3 にライン圧が急激に供給された場合に少量の油
圧を吸入して緩衝作用を行うものである。
【0059】また符号178はB−3コントロールバル
ブであって、第3ブレーキB3 の係合圧PB3をこのB−
3コントロールバルブ178によって直接制御するよう
になっている。すなわち、このB−3コントロールバル
ブ178は、スプール179とプランジャ180とこれ
らの間に介装したスプリング181とを備えており、ス
プール179によって開閉される入力ポート182に油
路175が接続され、またこの入力ポート182に選択
的に連通させられる出力ポート183が第3ブレーキB
3 に接続されている。さらにこの出力ポート183は、
スプール179の先端側に形成したフィードバックポー
ト184に接続されている。
【0060】一方、前記スプリング181を配置した箇
所に開口するポート185には、2−3シフトバルブ1
71のポートのうち第3変速段以上の変速段でDレンジ
圧を出力するポート186が油路187を介して連通さ
せられている。また、プランジャ180の端部側に形成
した制御ポート188には、リニアソレノイドバルブS
LUが接続されている。
【0061】したがって、B−3コントロールバルブ1
78は、スプリング181の弾性力とポート185に供
給される油圧とによって調圧レベルが設定され、且つ制
御ポート188に供給される信号圧が高いほどスプリン
グ181による弾性力が大きくなるように構成されてい
る。
【0062】さらに、図10における符号189は、2
−3タイミングバルブであって、この2−3タイミング
バルブ189は、小径のランドと2つの大径のランドと
を形成したスプール190と第1のプランジャ191と
これらの間に配置したスプリング192とスプール19
0を挟んで第1のプランジャ191とは反対側に配置さ
れた第2のプランジャ193とを有している。
【0063】この2−3タイミングバルブ189の中間
部のポート194に油路195が接続され、また、この
油路195は2−3シフトバルブ171のポートのうち
第3変速段以上の変速段でブレーキポート174に連通
させられるポート196に接続されている。
【0064】さらに、この油路195は途中で分岐し
て、前記小径ランドと大径ランドとの間に開口するポー
ト197にオリフィスを介して接続されている。この中
間部のポート194に選択的に連通させられるポート1
98は油路199を介してソレノイドリレーバルブ20
0に接続されている。
【0065】そして、第1のプランジャ191の端部に
開口しているポートにリニアソレノイドバルブSLUが
接続され、また第2のプランジャ193の端部に開口す
るポートに第2ブレーキB2 がオリフィスを介して接続
されている。
【0066】前記油路187は第2ブレーキB2 に対し
て油圧を供給・排出するためのものであって、その途中
には小径オリフィス201とチェックボール付きオリフ
ィス202とが介装されている。また、この油路187
から分岐した油路203には、第2ブレーキB2 から排
圧する場合に開くチェックボールを備えた大径オリフィ
ス204が介装され、この油路203は以下に説明する
オリフィスコントロールバルブ205に接続されてい
る。
【0067】オリフィスコントロールバルブ205は第
2ブレーキB2 からの排圧速度を制御するためのバルブ
であって、そのスプール206によって開閉されるよう
に中間部に形成したポート207には第2ブレーキB2
が接続されており、このポート207より図での下側に
形成したポート208に前記油路203が接続されてい
る。
【0068】第2ブレーキB2 を接続してあるポート2
07より図での上側に形成したポート209は、ドレイ
ンポートに選択的に連通させられるポートであって、こ
のポート209には、油路210を介して前記B−3コ
ントロールバルブ178のポート211が接続されてい
る。尚、このポート211は、第3ブレーキB3 を接続
してある出力ポート183に選択的に連通させられるポ
ートである。
【0069】オリフィスコントロールバルブ205のポ
ートのうちスプール206を押圧するスプリングとは反
対側の端部に形成した制御ポート212が油路213を
介して、3−4シフトバルブ172のポート214に接
続されている。このポート214は、第3変速段以下の
変速段で第3ソレノイドバルブSL3の信号圧を出力
し、また、第4変速段以上の変速段で第4ソレノイドバ
ルブSL4の信号圧を出力するポートである。
【0070】さらに、このオリフィスコントロールバル
ブ205には、前記油路195から分岐した油路215
が接続されており、この油路215を選択的にドレイン
ポートに連通させるようになっている。
【0071】なお、前記2−3シフトバルブ171にお
いて第2変速段以下の変速段でDレンジ圧を出力するポ
ート216が、前記2−3タイミングバルブ189のう
ちスプリング192を配置した箇所に開口するポート2
17に油路218を介して接続されている。また、3−
4シフトバルブ172のうち第3変速段以下の変速段で
前記油路187に連通させられるポート219が油路2
20を介してソレノイドリレーバルブ200に接続され
ている。
【0072】そして、図10において、符号221は第
2ブレーキB2 用のアキュムレータを示し、その背圧室
にはリニアソレノイドバルブSLNが出力する油圧に応
じて調圧されたアキュムレータコントロール圧が供給さ
れている。このアキュムレータコントロール圧は、リニ
アソレノイドバルブSLNの出力圧が低いほど高い圧力
になるように構成されている。したがって、第2ブレー
キB2 の係合・解放の過渡的な油圧PB2は、リニアソレ
ノイドバルブSLNの信号圧が低いほど高い圧力で推移
するようになっている。変速用の他のクラッチC1 、C
2 やブレーキB 0 などにもアキュムレータが設けられ、
上記アキュムレータコントロール圧が作用させられるこ
とにより、変速時の過渡油圧が入力軸126のトルクT
I などに応じて制御されるようになっている。
【0073】また、符号222はC−0エキゾーストバ
ルブを示し、さらに符号223はクラッチC0 用のアキ
ュムレータを示している。C−0エキゾーストバルブ2
22は2速レンジでの第2変速段のみにおいてエンジン
ブレーキを効かせるためにクラッチC0 を係合させるよ
うに動作するものである。
【0074】したがって、上述した油圧回路140によ
れば、B−3コントロールバルブ178のポート211
がドレインに連通していれば、第3ブレーキB3 の係合
圧P B3をB−3コントロ−ルバルブ178によって直接
調圧することができ、また、その調圧レベルをリニアソ
レノイドバルブSLUによって変えることができる。
【0075】また、オリフィスコントロールバルブ20
5のスプール206が、図の左半分に示す位置にあれ
ば、第2ブレーキB2 はこのオリフィスコントロールバ
ルブ205を介して排圧が可能になり、したがって第2
ブレーキB2 からのドレイン速度を制御することができ
る。
【0076】さらに、第2変速段から第3変速段への変
速は、第3ブレーキB3 を緩やかに解放すると共に第2
ブレーキB2 を緩やかに係合する所謂クラッチツウクラ
ッチ変速が行われるわけであるが、入力軸126への入
力軸トルクTI に基づいてリニアソレノイドバルブSL
Uにより駆動される第3ブレーキB3 の解放過渡油圧P
B3を制御することにより変速ショックを好適に軽減する
ことができる。入力軸トルクTI に基づく油圧PB3の制
御は、フィードバック制御などでリアルタイムに行うこ
ともできるが、変速開始時の入力軸トルクTI のみを基
準にして行うものであっても良い。
【0077】ハイブリッド駆動装置110は、図6に示
されるようにハイブリッド制御用コントローラ150及
び自動変速制御用コントローラ152を備えている。こ
れらのコントローラ150、152は、CPUやRA
M、ROM等を有するマイクロコンピュータを備えて構
成され、シフトポジションセンサ162、車速センサ1
63、入力軸回転数センサ164からそれぞれシフトレ
バー142の操作レンジ、車速V(自動変速機118の
出力軸119の回転数NO に対応)、自動変速機118
の入力軸126の回転数NI を表す信号が供給される
他、エンジントルクTE 、モータトルクTM 、エンジン
回転数NE 、モータ回転数NM 、蓄電装置158の蓄電
量SOC、ブレーキのON、OFF、アクセル操作量θ
ACなどに関する情報が、種々の検出手段などから供給さ
れるようになっており、予め設定されたプログラムに従
って信号処理を行う。
【0078】なお、エンジントルクTE はスロットル弁
開度や燃料噴射量などから求められ、モータトルクTM
はモータ電流などから求められ、蓄電量SOCはモータ
ジェネレータ114がジェネレータとして機能する充電
時のモータ電流や充電効率などから求められる。
【0079】前記エンジン112は、ハイブリッド制御
用コントローラ150によってスロットル弁開度や燃料
噴射量、点火時期などが制御されることにより、運転状
態に応じて出力が制御される。
【0080】前記モータジェネレータ114は、図11
に示すようにM/G制御器(インバータ)156を介し
てバッテリー等の蓄電装置158に接続されており、ハ
イブリッド制御用コントローラ150により、その蓄電
装置158から電気エネルギーが供給されて所定のトル
クで回転駆動される回転駆動状態と、回生制動(モータ
ジェネレータ114自体の電気的な制動トルク)により
ジェネレータとして機能して蓄電装置158に電気エネ
ルギーを充電する充電状態と、ロータ軸114rが自由
回転することを許容する無負荷状態とに切り換えられ
る。
【0081】また、前記第1クラッチCE1 及び第2ク
ラッチCE2 は、ハイブリッド制御用コントローラ15
0により電磁弁等を介して油圧回路140が切り換えら
れることにより、係合或いは解放状態が切り換えられ
る。
【0082】前記自動変速機118は、自動変速制御用
コントローラ152によって前記ソレノイドバルブSL
1〜SL4、リニアソレノイドバルブSLU、SLT、
SLNの励磁状態が制御され、油圧回路140が切り換
えられたり油圧制御が行われることにより、予め定めら
れた変速条件に従って変速段が切り換えられる。変速条
件は、例えばアクセル操作量θACおよび車速Vなどの走
行状態をパラメータとする変速マップ等により設定され
る。
【0083】上記ハイブリッド制御用コントローラ15
0は、例えば本願出願人が先に出願した特願平7−29
4148号に記載されているように、図12に示すフロ
ーチャートに従って表2に示す9つの運転モードの1つ
を選択し、その選択したモードでエンジン112及び電
気式トルコン124を作動させる。なお、図12のステ
ップS11〜S19は、前記図4のステップSS5〜S
S13と同じである。
【表2】
【0084】図12において、ステップS1ではエンジ
ン始動要求があったか否かを、例えばエンジン112を
動力源として走行したり、エンジン112によりモータ
ジェネレータ114を回転駆動して蓄電装置158を充
電したりするために、エンジン112を始動すべき旨の
指令があったか否かを判断する。
【0085】ここで、始動要求があればステップS2で
モード9を選択する。モード9は、表2から明らかなよ
うに第1クラッチCE1 を係合(ON)し、第2クラッ
チCE2 を係合(ON)し、モータジェネレータ114
により遊星歯車装置116を介してエンジン112を回
転駆動すると共に、燃料噴射などのエンジン始動制御を
行ってエンジン112を始動する。
【0086】このモード9は、車両停止時には前記自動
変速機118をニュートラルにして行われ、モード1の
ように第1クラッチCE1 を解放したモータジェネレー
タ114のみを動力源とする走行時には、第1クラッチ
CE1 を係合すると共に走行に必要な要求出力以上の出
力でモータジェネレータ114を作動させ、その要求出
力以上の余裕出力でエンジン112を回転駆動すること
によって行われる。
【0087】また、車両走行時であっても、一時的に自
動変速機118をニュートラルにしてモード9を実行す
ることも可能である。このようにモータジェネレータ1
14によってエンジン112が始動させられることによ
り、始動専用のスタータ(電動モータなど)が不要とな
り、部品点数が少なくなって装置が安価となる。
【0088】一方、ステップS1の判断が否定された場
合、すなわちエンジン始動要求がない場合には、ステッ
プS3を実行することにより、制動力の要求があるか否
かを、ブレーキがONか否かによって判断する。
【0089】この判断が肯定された場合にはステップS
4を実行する。ステップS4では、蓄電装置158の蓄
電量SOCが予め定められた最大蓄電量B以上か否かを
判断し、SOC≧BであればステップS5でモード8
(エンジンブレーキモード)を選択し、SOC<Bであ
ればステップS6でモード6(回生制動モード)を選択
する。最大蓄電量Bは、蓄電装置158に電気エネルギ
ーを充電することが許容される最大の蓄電量で、蓄電装
置158の充放電効率などに基づいて例えば80%程度
の値が設定される。
【0090】上記ステップS5で選択されるモード8
は、表2に示されるように第1クラッチCE1 を係合
(ON)し、第2クラッチCE2 を係合(ON)し、モ
ータジェネレータ114を無負荷状態とし、エンジン1
12を停止状態すなわちスロットル弁を閉じると共に燃
料噴射量を0とするものであり、これによりエンジン1
12の引き擦り回転やポンプ作用による制動力、すなわ
ちエンジンブレーキが車両に作用させられ、運転者によ
るブレーキ操作が軽減されて運転操作が容易になる。ま
た、モータジェネレータ114は無負荷状態とされ、自
由回転させられるため、蓄電装置158の蓄電量SOC
が過大となって充放電効率等の性能を損なうことが回避
される。
【0091】ステップS6で選択されるモード6は、表
2から明らかなように第1クラッチCE1 を解放(OF
F)し、第2クラッチCE2 を係合(ON)し、エンジ
ン112を停止し、モータジェネレータ114を充電状
態とするもので、車両の運動エネルギーでモータジェネ
レータ114が回転駆動されることにより、蓄電装置1
58を充電するとともにその車両にエンジンブレーキの
ような回生制動力を作用させるため、運転者によるブレ
ーキ操作が軽減されて運転操作が容易になる。
【0092】また、第1クラッチCE1 が解放されてエ
ンジン112が遮断されているため、そのエンジン11
2の引き擦りによるエネルギー損失がないとともに、蓄
電量SOCが最大蓄電量Bより少ない場合に実行される
ため、蓄電装置158の蓄電量SOCが過大となって充
放電効率等の性能を損なうことがない。
【0093】一方、ステップS3の判断が否定された場
合、すなわち制動力の要求がない場合にはステップS7
を実行し、エンジン発進が要求されているか否かを、例
えばモード3などエンジン112を動力源とする走行中
の車両停止時か否か、すなわち車速V=0か否か等によ
って判断する。
【0094】この判断が肯定された場合には、ステップ
S8を実行する。ステップS8ではアクセルがONか否
か、すなわちアクセル操作量θACが略零の所定値より大
きいか否かを判断し、アクセルONの場合にはステップ
S9でモード5を選択し、アクセルがONでなければス
テップS10でモード7を選択する。
【0095】上記ステップS9で選択されるモード5
は、表2から明らかなように第1クラッチCE1 を係合
(ON)し、第2クラッチCE2 を解放(OFF)し、
エンジン112を運転状態とし、モータジェネレータ1
14の回生制動トルクを制御することにより車両を発進
させるものである。
【0096】具体的に説明すると、遊星歯車装置116
のギヤ比をρE とすると、エンジントルクTE :遊星歯
車装置116の出力トルク:モータトルクTM =1:
(1+ρE ):ρE となるため、例えばギヤ比ρE を一
般的な値である0.5程度とすると、エンジントルクT
E の半分のトルクをモータジェネレータ114が分担す
ることにより、エンジントルクTE の約1.5倍のトル
クがキャリア116cから出力される。
【0097】すなわち、モータジェネレータ114のト
ルクの(1+ρE )/ρE 倍の高トルク発進を行うこと
ができるのである。また、モータ電流を遮断してモータ
ジェネレータ114を無負荷状態とすれば、ロータ軸1
14rが逆回転させられるだけでキャリア116cから
の出力は0となり、車両停止状態となる。
【0098】すなわち、この場合の遊星歯車装置116
は発進クラッチおよびトルク増幅装置として機能するの
であり、モータトルク(回生制動トルク)TM を0から
徐々に増大させて反力を大きくすることにより、エンジ
ントルクTE の(1+ρE )倍の出力トルクで車両を滑
らかに発進させることができるのである。
【0099】ここで、本実施例では、エンジン112の
最大トルクの略ρE 倍のトルク容量のモータジェネレー
タ、すなわち必要なトルクを確保しつつできるだけ小型
で小容量のモータジェネレータ114が用いられてお
り、装置が小型で且つ安価に構成される。
【0100】また、本実施例ではモータトルクTM の増
大に対応して、スロットル弁開度や燃料噴射量を増大さ
せてエンジン112の出力を大きくするようになってお
り、反力の増大に伴うエンジン回転数NE の低下に起因
するエンジンストール等を防止している。
【0101】ステップS10で選択されるモード7は、
表2から明らかなように第1クラッチCE1 を係合(O
N)し、第2クラッチCE2 を解放(OFF)し、エン
ジン112を運転状態とし、モータジェネレータ114
を無負荷状態として電気的にニュートラルとするもの
で、モータジェネレータ114のロータ軸114rが逆
方向へ自由回転させられることにより、自動変速機11
8の入力軸126に対する出力が零となる。これによ
り、モード3などエンジン112を動力源とする走行中
の車両停止時に一々エンジン112を停止させる必要が
ないとともに、前記モード5のエンジン発進が実質的に
可能となる。
【0102】一方、ステップS7の判断が否定された場
合、すなわちエンジン発進の要求がない場合にはステッ
プS11を実行し、要求出力Pdが予め設定された第1
判定値P1以下か否かを判断する。要求出力Pdは、走
行抵抗を含む車両の走行に必要な出力で、アクセル操作
量θACやその変化速度、車速V(出力軸回転数NO )、
自動変速機118の変速段などに基づいて、予め定めら
れたデータマップや演算式などにより算出される。
【0103】また、第1判定値P1はエンジン112の
みを動力源として走行する中負荷領域とモータジェネレ
ータ114のみを動力源として走行する低負荷領域の境
界値であり、エンジン112による充電時を含めたエネ
ルギー効率を考慮して、排出ガス量や燃料消費量などが
できるだけ少なくなるように実験等によって定められて
いる。
【0104】ステップS11の判断が肯定された場合、
すなわち要求出力Pdが第1判定値P1以下の場合に
は、ステップS12で蓄電量SOCが予め設定された最
低蓄電量A以上か否かを判断し、SOC≧Aであればス
テップS13でモード1を選択する。一方、SOC<A
であればステップS14でモード3を選択する。
【0105】最低蓄電量Aはモータジェネレータ114
を動力源として走行する場合に蓄電装置158から電気
エネルギーを取り出すことが許容される最低の蓄電量で
あり、蓄電装置158の充放電効率などに基づいて例え
ば70%程度の値が設定される。
【0106】上記モード1は、表2から明らかなように
第1クラッチCE1 を解放(OFF)し、第2クラッチ
CE2 を係合(ON)し、エンジン112を停止し、モ
ータジェネレータ114を要求出力Pdで回転駆動させ
るもので、モータジェネレータ114のみを動力源とし
て車両を走行させる。
【0107】この場合も、第1クラッチCE1 が解放さ
れてエンジン112が遮断されるため、前記モード6と
同様に引き擦り損失が少なく、自動変速機118を適当
に変速制御することにより効率の良いモータ駆動制御が
可能である。
【0108】また、このモード1は、要求出力Pdが第
1判定値P1以下の低負荷領域で且つ蓄電装置158の
蓄電量SOCが最低蓄電量A以上の場合に実行されるた
め、エンジン112を動力源として走行する場合よりも
エネルギー効率が優れていて燃費や排出ガスを低減でき
るとともに、蓄電装置158の蓄電量SOCが最低蓄電
量Aより低下して充放電効率等の性能を損なうことがな
い。
【0109】ステップS14で選択されるモード3は、
表2から明らかなように第1クラッチCE1 および第2
クラッチCE2 を共に係合(ON)し、エンジン112
を運転状態とし、モータジェネレータ114を回生制動
により充電状態とするもので、エンジン112の出力で
車両を走行させながら、モータジェネレータ114によ
って発生した電気エネルギーを蓄電装置158に充電す
る。エンジン112は、要求出力Pd以上の出力で運転
させられ、その要求出力Pdより大きい余裕動力分だけ
モータジェネレータ114で消費されるように、そのモ
ータジェネレータ114の電流制御が行われる。
【0110】一方、前記ステップS11の判断が否定さ
れた場合、すなわち要求出力Pdが第1判定値P1より
大きい場合には、ステップS15において、要求出力P
dが第1判定値P1より大きく第2判定値P2より小さ
いか否か、すなわちP1<Pd<P2か否かを判断す
る。
【0111】第2判定値P2は、エンジン112のみを
動力源として走行する中負荷領域とエンジン112およ
びモータジェネレータ114の両方を動力源として走行
する高負荷領域の境界値であり、エンジン112による
充電時を含めたエネルギー効率を考慮して、排出ガス量
や燃料消費量などができるだけ少なくなるように実験等
によって予め定められている。
【0112】そして、P1<Pd<P2であればステッ
プS16でSOC≧Aか否かを判断し、SOC≧Aの場
合にはステップS17でモード2を選択し、SOC<A
の場合には前記ステップS14でモード3を選択する。
【0113】また、Pd≧P2であればステップS18
でSOC≧Aか否かを判断し、SOC≧Aの場合にはス
テップS19でモード4を選択し、SOC<Aの場合に
はステップS17でモード2を選択する。
【0114】上記モード2は、表2から明らかなように
第1クラッチCE1 および第2クラッチCE2 を共に係
合(ON)し、エンジン112を要求出力Pdで運転
し、モータジェネレータ114を無負荷状態とするもの
で、エンジン112のみを動力源として車両を走行させ
る。
【0115】また、モード4は、第1クラッチCE1
よび第2クラッチCE2 を共に係合(ON)し、エンジ
ン112を運転状態とし、モータジェネレータ114を
回転駆動するもので、エンジン112およびモータジェ
ネレータ114の両方を動力源として車両を高出力走行
させる。
【0116】このモード4は、要求出力Pdが第2判定
値P2以上の高負荷領域で実行されるが、エンジン11
2およびモータジェネレータ114を併用しているた
め、エンジン112およびモータジェネレータ114の
何れか一方のみを動力源として走行する場合に比較して
エネルギー効率が著しく損なわれることがなく、燃費や
排出ガスを低減できる。また、蓄電量SOCが最低蓄電
量A以上の場合に実行されるため、蓄電装置158の蓄
電量SOCが最低蓄電量Aより低下して充放電効率等の
性能を損なうことがない。
【0117】上記モード1〜4の運転条件についてまと
めると、蓄電量SOC≧Aであれば、Pd≦P1の低負
荷領域ではステップS13でモード1を選択してモータ
ジェネレータ114のみを動力源として走行し、P1<
Pd<P2の中負荷領域ではステップS17でモード2
を選択してエンジン112のみを動力源として走行し、
P2≦Pdの高負荷領域ではステップS19でモード4
を選択してエンジン112およびモータジェネレータ1
14の両方を動力源として走行する。
【0118】また、SOC<Aの場合には、要求出力P
dが第2判定値P2より小さい中低負荷領域でステップ
S14のモード3を実行することにより蓄電装置158
を充電するが、要求出力Pdが第2判定値P2以上の高
負荷領域ではステップS17でモード2が選択され、充
電を行うことなくエンジン112により高出力走行が行
われる。
【0119】ステップS17のモード2は、P1<Pd
<P2の中負荷領域で且つSOC≧Aの場合、或いはP
d≧P2の高負荷領域で且つSOC<Aの場合に実行さ
れるが、中負荷領域では一般にモータジェネレータ11
4よりもエンジン112の方がエネルギー効率が優れて
いるため、モータジェネレータ114を動力源として走
行する場合に比較して燃費や排出ガスを低減できる。
【0120】また、高負荷領域では、モータジェネレー
タ114およびエンジン112を併用して走行するモー
ド4が望ましいが、蓄電装置158の蓄電量SOCが最
低蓄電量Aより小さい場合には、上記モード2によるエ
ンジン112のみを動力源とする運転が行われることに
より、蓄電装置158の蓄電量SOCが最低蓄電量Aよ
りも少なくなって充放電効率等の性能を損なうことが回
避される。
【0121】次に、本発明が適用された本実施例の特徴
部分、即ち、エアコン166などの動力を必要とする車
載装置を簡単且つ安価に構成するための制御作動を図1
3のフローチャートに基づいて説明する。尚、本実施例
のエアコン166は、コンプレッサ167をファンベル
トを介してエンジン112により駆動する一般的なモデ
ルであるため、エンジン112が停止するとコンプレッ
サ167も停止してエアコン166の機能は低下してし
まう。
【0122】図13において、ステップSA1では、図
6のシフトポジションセンサ162から供給される信号
に基づいて、シフトレバー142がNレンジへ操作され
ているか否かが判断される。この判断が肯定された場合
は、ステップSA2において、図12の運転モード判断
サブルーチンに従って、モータジェネレータ14のみを
動力源として走行する前記モード1が選択されているか
否かが判断される。
【0123】このステップSA2の判断が否定された場
合、すなわちエンジン112を動力源とする走行時に
は、ステップSA3において、モータトルク(反力)T
M を0として、電気式トルコン124を動力伝達が行わ
れない状態(ニュートラル)にし、マニュアルシフトバ
ルブ144により機械的に成立されているニュートラル
をより確実にする。エンジン112は、アイドル回転な
どアクセル操作量θACに対応する所定の作動状態に維持
される。
【0124】一方、この判断が肯定された場合は、ステ
ップSA4において、車速センサ163により検出され
る車速Vが所定値V1 以上であるか否かが判断される。
この所定値V1 は、N→Dシフト時にモータ回転数NM
を上昇させる際にショックが生じるような車速に設定さ
れる。
【0125】このステップSA4の判断が肯定された場
合は、ステップSA5において、第1クラッチCE1
び第2クラッチCE2 が共に係合状態(ON)とされ
て、モータジェネレータ114と自動変速機118の入
力軸126とが直結される。
【0126】次にステップSA6において、車速センサ
163により検出される出力軸回転数NO と遊星歯車装
置134、136、138のギヤ比ρ1 、ρ2 、ρ3
から算出されるクラッチC1 以降のシャフトAの回転数
A と、入力軸回転数センサ164から検出される入力
軸回転数NI と遊星歯車装置132のギヤ比ρ0 とから
算出されるクラッチC1 以前のシャフトBの回転数NB
との差が次式(1) に従って一定値β以内に納まるよう
に、モータジェネレータ114により入力軸回転数NI
が増減制御される。尚、回転数NA と回転数NB との比
が一定値以内に納まるように、入力軸回転数NI が増減
制御されていても良く、ステップSA6はリアルタイム
フィードバック制御として実行される。N→Dシフト時
に成立させられる変速段を求め、その場合の入力軸回転
数NI でモータジェネレータ114を作動させるように
しても良い。 |NA −NB |≦β ・・・(1)
【0127】一方、ステップSA4の判断が否定された
場合は、ステップSA7において、エアコン(A/C)
166のスイッチがONされているか否かが判断され
る。この判断が否定された場合は、ステップSA8にお
いて、蓄電量SOCの低下を防止するために、モータジ
ェネレータ114も停止させられる。一方、この判断が
肯定された場合は、ステップSA9において、第1クラ
ッチCE1 及び第2クラッチCE2 が共に係合状態(O
N)とされて、モータジェネレータ114とエンジン1
12とが直結される。
【0128】次にステップSA10において、モータジ
ェネレータ114によりエンジン112のクランク軸が
強制的に回転されることにより、ファンベルトを介して
エアコン166のコンプレッサ167が駆動させられ
る。尚、モータ回転数NM は、車載装置の種類や駆動状
態に応じて逐次所定のマップ等により最適値が設定され
る。
【0129】次にステップSA11において、エンジン
112のフリクションロスを出来るだけ少なくするため
に、スロットル弁が略全開とされる。次に、ステップS
A12において、スロットル弁は略全開とされているが
フューエルカットは継続させられる。
【0130】上述のように本実施例によれば、通常はエ
ンジン112によってエアコン166のコンプレッサ1
67が駆動されると共に、モード1が選択されてエンジ
ン112が停止された場合には、モータジェネレータ1
14によりエンジン112のクランク軸が強制的に回転
されることにより、ファンベルトを介してコンプレッサ
167が駆動されるため常にコンプレッサ167は停止
せず、エアコン166の機能の低下を防止するために余
分に専用モータ等を搭載する必要が無くなるため、装置
を簡単且つ安価に構成することが可能となる。
【0131】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適
用される。
【0132】例えば、前記第1実施例では第1クラッチ
34および第2クラッチ40が遊星歯車装置18の両側
に分けて配置されているが、図14や図15に示すよう
に一方に纏めて配置しても良い。図15の第2クラッチ
48は、遊星歯車装置18のサンギヤ18sとリングギ
ヤ18rとの間に設けられている。これらの場合も、第
1クラッチ34の油路は隔壁20cに設け、第2クラッ
チ40、48の油路は隔壁20bに設けることができ
る。
【0133】また、前述の第2実施例においては、後進
1段および前進5段の変速段を有する自動変速機118
が用いられていたが、図16に示されるように、前記副
変速機120を省略して前記主変速機122のみから成
る自動変速機160を採用し、図17に示されるように
前進4段および後進1段で変速制御を行うようにするこ
とも可能である。
【0134】また、前記第1実施例では6つのモードで
運転させられる場合について説明したが、この運転モー
ドは適宜変更できる。前記遊星歯車装置18には2つの
油圧式クラッチ34,40が設けられていたが、更にリ
ングギヤ18rをハウジング20に固定する油圧式ブレ
ーキなどを設けることも可能である。
【0135】また、前記オイルポンプ50から出力され
た作動油を、遊星歯車装置18や自動変速機16の歯車
噛合い部、軸受け部などを潤滑する潤滑油として利用す
ることも可能である。
【0136】また、前記第1実施例ではエンジン10か
ら自動変速機16まで同軸上に配設されていたが、FF
車両など横置き型の車両においては、エンジン10やモ
ータジェネレータ14、遊星歯車装置18に対して自動
変速機16を並列に配置して歯車やチェーンなどで動力
伝達を行うようにしても良いなど、それ等の配設形態は
適宜変更できる。
【0137】本発明は、その主旨を逸脱しない範囲にお
いて、その他種々の態様で適用され得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるハイブリッド車両のパ
ワートレーンの概略構成を説明する骨子図である。
【図2】図1のハイブリッド車両の油圧源を示す回路図
である。
【図3】図1のハイブリッド車両の自動変速機の一例を
説明する図である。
【図4】図1のハイブリッド車両において運転モードを
選択する際の作動を説明するフローチャートである。
【図5】本発明の他の一実施例であるハイブリッド車両
のハイブリッド駆動装置の構成を説明する骨子図であ
る。
【図6】図5のハイブリッド駆動装置に備えられている
制御系統を説明する図である。
【図7】図5の自動変速機の各変速段を成立させる係合
要素の作動を説明する図である。
【図8】図6のシフトレバーの操作位置を説明する図で
ある。
【図9】シフトレバーに接続されるマニュアルシフトバ
ルブの作動を説明する図である。
【図10】図5の自動変速機の油圧回路の一部を示す図
である。
【図11】図5のハイブリッド制御用コントローラと電
気式トルコンとの接続関係を説明する図である。
【図12】図5のハイブリッド駆動装置の基本的な作動
を説明するフローチャートである。
【図13】本発明の特徴となる制御作動の要部を説明す
るフローチャートである。
【図14】図1の実施例の他の一態様を例示する図であ
る。
【図15】図1の実施例の他の一態様を例示する図であ
る。
【図16】図5の実施例とは異なるハイブリッド駆動装
置の構成を説明する骨子図である。
【図17】図16の自動変速機の各変速段を成立させる
係合要素の作動を説明する図である。
【符号の説明】
10、112:エンジン 14、114:モータジェネレータ(電動モータ) 16、118:自動変速機 126:入力軸(出力部材) 18、116:遊星歯車装置 34、CE1 :第1クラッチ 40、48、CE2 :第2クラッチ 50:オイルポンプ(車載装置) 58:アキュムレータ 150:ハイブリッド制御用コントローラ 166:エアコン(車載装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 29/06 (72)発明者 多賀 豊 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 茨木 隆次 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 畑 祐志 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 三上 強 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料の燃焼によって作動するエンジン
    と、電気エネルギーで作動する電動モータとを車両走行
    時の動力源として備えており、所定の走行条件で該エン
    ジンを停止させるハイブリッド車両において、 動力を必要とする車載装置を前記電動モータによって駆
    動するようにしたことを特徴とするハイブリッド車両。
  2. 【請求項2】 燃料の燃焼によって作動するエンジン
    と、電気エネルギーで作動する電動モータとを車両走行
    時の動力源として備えており、所定の走行条件で該エン
    ジンを停止させると共に、 動力を必要とする車載装置を前記エンジンによって駆動
    するハイブリッド車両において、 所定の走行条件で前記エンジンが停止させられた場合に
    は、前記車載装置を前記電動モータによって駆動するこ
    とを特徴とするハイブリッド車両。
  3. 【請求項3】 燃料の燃焼によって作動するエンジン
    と、 モータジェネレータと、 リングギヤ、キャリア、およびサンギヤの3つの回転要
    素を備えているとともに、その中の1つの回転要素に第
    1クラッチを介して前記エンジンが連結され、別の2つ
    の回転要素にそれぞれ前記モータジェネレータおよび出
    力部材が連結され、任意の2つの回転要素が第2クラッ
    チによって互いに連結される遊星歯車装置とを有し、前
    記エンジンおよび/またはモータジェネレータの出力を
    前記遊星歯車装置を介して該出力部材に伝達して走行す
    るハイブリッド車両において、 動力を必要とする車載装置を前記モータジェネレータに
    よって駆動するようにしたことを特徴とするハイブリッ
    ド車両。
  4. 【請求項4】 前記車載装置はエアコンおよび/または
    オイルポンプであることを特徴とする請求項1〜3の何
    れか1項に記載のハイブリッド車両。
  5. 【請求項5】 燃料の燃焼によって作動するエンジン
    と、 モータジェネレータと、 オイルポンプから供給される作動油によって変速制御さ
    れる機械式の変速機と、 リングギヤ、キャリア、およびサンギヤの3つの回転要
    素を備えているとともに、その中の1つの回転要素に第
    1クラッチを介して前記エンジンが連結され、別の2つ
    の回転要素にそれぞれ前記モータジェネレータおよび前
    記変速機が連結され、任意の2つの回転要素が第2クラ
    ッチによって互いに連結される遊星歯車装置とを有し、
    前記エンジンおよび/またはモータジェネレータの出力
    を前記遊星歯車装置を介して前記変速機に伝達して走行
    するハイブリッド車両において、 前記オイルポンプを前記モータジェネレータによって駆
    動するようにしたことを特徴とするハイブリッド車両。
  6. 【請求項6】 前記オイルポンプには、作動油を蓄積す
    るアキュムレータが接続されていることを特徴とする請
    求項4または5に記載のハイブリッド車両。
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