JP3539075B2 - ハイブリッド車両の駆動制御装置 - Google Patents

ハイブリッド車両の駆動制御装置

Info

Publication number
JP3539075B2
JP3539075B2 JP15381096A JP15381096A JP3539075B2 JP 3539075 B2 JP3539075 B2 JP 3539075B2 JP 15381096 A JP15381096 A JP 15381096A JP 15381096 A JP15381096 A JP 15381096A JP 3539075 B2 JP3539075 B2 JP 3539075B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
shift
torque
motor generator
automatic transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP15381096A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH104606A (ja
Inventor
淳 田端
豊 多賀
隆次 茨木
祐志 畑
強 三上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP15381096A priority Critical patent/JP3539075B2/ja
Publication of JPH104606A publication Critical patent/JPH104606A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3539075B2 publication Critical patent/JP3539075B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハイブリッド車両の
駆動制御装置に係り、特に、自動変速機の変速時の制御
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
(a) 燃料の燃焼によって作動するエンジンと、(b) モー
タジェネレータと、(c) 前記エンジンおよび前記モータ
ジェネレータと駆動輪との間に配設された変速機とを有
するハイブリッド車両が、例えば特開平7−67208
号公報等に開示されている。変速機としては、予め定め
られた変速条件に従って変速比が自動的に変更される自
動変速機が広く知られており、クラッチやブレーキなど
の係合手段により変速比が異なる複数の変速段で変速制
御を行う有段の自動変速機が、エンジン駆動のオートマ
チック車両において多用されている。変速制御を行う際
には、変速ショック(変速に伴う駆動力変動など)を防
止するため、入力トルク等に基づいて変速時の過渡係合
力(例えば油圧式摩擦係合手段の場合は過渡油圧など)
や係合手段の係合、解放タイミングなどを制御するよう
になっているのが普通である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記自
動変速機の変速中にアクセル操作等に起因して自動変速
機の入力トルクが変動すると、過渡係合力などの変速制
御が困難で過渡係合力の過不足などにより変速ショック
等を生じる可能性があった。エンジンの周期的なトルク
変動(脈動)に伴って入力トルクが変動する場合も、同
様に変速ショック等を生じる可能性がある。また、この
ような問題は、一つの係合手段を係合させるとともに他
の係合手段を解放して変速するクラッチツウクラッチ変
速や、係合手段の係合力を制御しながら変速する直接圧
制御による変速において顕著である。
【0004】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、エンジンおよびモー
タジェネレータと駆動輪との間に自動変速機が配設され
ているハイブリッド車両において、自動変速機の入力ト
ルク変動に起因する変速ショックを低減することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、第1発明は、(a) 燃料の燃焼によって作動するエ
ンジンと、(b) モータジェネレータと、(c) 前記エンジ
ンおよび前記モータジェネレータと駆動輪との間に配設
され、予め定められた変速条件に従って変速比が自動的
に変更される自動変速機とを有するハイブリッド車両の
駆動制御装置において、(d) 前記自動変速機の変速時
に、前記エンジンおよび前記モータジェネレータからそ
の自動変速機に入力される入力トルクのアクセル変化に
基づく変化が小さくなるようにそのモータジェネレータ
を作動させる変速時制御手段を有することを特徴とす
る。第2発明は、第1発明のハイブリッド車両の駆動制
御装置において、前記変速時制御手段の制御は、前記自
動変速機の変速がクラッチツウクラッチ変速の場合に行
なわれることを特徴とする。第3発明は、第1発明また
は第2発明のハイブリッド車両の駆動制御装置におい
て、前記変速時制御手段の制御はイナーシャ相の開始前
まで行なわれることを特徴とする。第4発明は、第1発
明〜第3発明の何れかのハイブリッド車両の駆動制御装
置において、変速終了時に、前記変速時制御手段の制御
を終了して前記入力トルクをアクセル操作量に応じた値
に復帰させることを特徴とする。第5発明は、第1発明
〜第4発明の何れかのハイブリッド車両の駆動制御装置
において、アクセル変化量が所定値以上の場合は、前記
変速時制御手段の制御を直ちに終了することを特徴とす
る。
【0006】第発明は、(a) 燃料の燃焼によって作動
するエンジンと、 (b) モータジェネレータと、 (c) 前記
エンジンおよび前記モータジェネレータと駆動輪との間
に配設され、予め定められた変速条件に従って変速比が
自動的に変更される自動変速機と、 (d) 前記エンジンに
連結される第1回転要素、前記モータジェネレータに連
結される第2回転要素、および前記自動変速機に連結さ
れる第3回転要素を有して、それ等の間で機械的に力を
合成、分配する合成分配機構とを有するハイブリッド車
両の駆動制御装置において、 (e) 前記エンジンを動力源
とする走行時における前記自動変速機の変速時に、前記
合成分配機構の各回転要素が相対回転することを許容す
るとともに、前記モータジェネレータに所定の反力トル
クを持たせて前記自動変速機にトルクを伝達する変速時
制御手段を有することを特徴とする。
【0007】
【発明の効果】第1発明〜第5発明のハイブリッド車両
の駆動制御装置においては、自動変速機の変速時におけ
る入力トルクのアクセル変化に基づく変化が小さくなる
ようにモータジェネレータが作動させられるため、変速
過渡時の入力トルクの変化に起因する変速ショック等の
発生が抑制されるなど、好適な変速制御が行われるよう
になる。
【0008】第発明では、合成分配機構の各回転要素
の相対回転が許容されるが、モータジェネレータが所定
の反力トルクを受け持つことにより、自動変速機に所定
のトルクが伝達される。その場合に、合成分配機構の各
回転要素は相対回転が許容されるため、エンジントルク
が微小変動(脈動)しても、そのトルク変動は合成分配
機構の回転変動(相対回転)によって吸収され、自動変
速機まで伝達されることが良好に防止される。これによ
り、エンジンのトルク変動(脈動)に起因する変速ショ
ック等の発生が抑制され、好適な変速制御が行われるよ
うになる。
【0009】
【発明の実施の形態】ここで、第1発明は、例えばクラ
ッチにより動力伝達を接続、遮断することによって動力
源を切り換える切換タイプや、遊星歯車装置などの合成
分配機構によってエンジンおよび電動モータの出力を合
成したり分配したりするミックスタイプ、モータジェネ
レータ(電動モータ)およびエンジンの一方を補助的に
使うアシストタイプ、常にはモータジェネレータ(電動
モータ)によって走行するとともにエンジンは発電のた
めに使用されるシリーズタイプなど、種々のタイプのハ
イブリッド車両に適用され得る。
【0010】モータジェネレータは、電動モータおよび
発電機(ジェネレータ)の少なくとも一方として機能さ
せられるものであれば良く、運転状態に応じて両方の機
能を使い分けて用いられるものでも良い。また、シリー
ズタイプのように複数のモータジェネレータを用いるこ
ともできる。
【0011】自動変速機としては、油圧式摩擦係合手段
や噛合式クラッチなどの係合手段によって変速比が異な
る複数の変速段で変速制御される遊星歯車式、平行2軸
式などの有段の自動変速機が好適に用いられるが、変速
比を連続的に変化させるベルト駆動式、トロイダル型な
どの無段変速機を用いることも可能である。変速時に入
力トルクに基づいて係合手段の係合力など所定の物理量
が制御される場合に本発明は特に効果的である。
【0012】第1発明における入力トルクの所定の変化
、運転者のアクセル操作に基づくトルク変化である。
入力トルク変化を小さくするためのモータジェネレータ
の制御については、例えばモータジェネレータのみを動
力源とする走行時であればそのモータジェネレータのモ
ータトルクをアクセル変化に拘らず一定に固定すれば良
く、エンジンを動力源とする走行時であれば、アクセル
変化に伴うエンジントルク変化を打ち消すようにモータ
トルク(回生制動トルクを含む)を増減制御すれば良
い。
【0013】第1発明の変速時制御手段は、例えばクラ
ッチツウクラッチ変速の場合にアクセル変化に拘らず入
力トルクが略一定となるようにモータジェネレータを作
動させるように構成され、このモータ制御は少なくとも
イナーシャ相が開始するまで行われるようにすることが
望ましく、アクセル操作量の変化(変化率や所定時間内
の変化幅など)が所定より小さいなど所定の継続条件を
満たせば変速終了付近まで継続して行われることが望ま
しい。
【0014】第発明は、電気式トルコンを備えた形式
のハイブリッド車両に関するものであり、好適には、
(a) 前記エンジンと第1回転要素との間を接続、遮断す
る第1クラッチと、(b) 前記合成分配機構の2つの回転
要素を連結してその合成分配機構を一体回転させる第2
クラッチとを有して構成され、前記変速時制御手段は、
第1クラッチおよび第2クラッチが共に係合されて少な
くともエンジンを動力源とする走行時に、第2クラッチ
を解放して各回転要素の相対回転を許容するように構成
される。エンジンのみを動力源とするエンジン走行モー
ド時の変速は勿論、エンジンおよびモータジェネレータ
を動力源とするエンジン・モータ走行モード時における
変速にも本発明は適用され得る。
【0015】第発明の合成分配機構は、遊星歯車装置
や傘歯車式の作動装置など、作動的に連結されて相対回
転させられる3つの回転要素を有して、機械的に力の合
成、分配を行うことができるもので、遊星歯車装置が好
適に用いられる。遊星歯車装置を用いた場合、リングギ
ヤを前記第1回転要素とし、サンギヤを第2回転要素と
し、キャリアを第3回転要素とすることが望ましく、そ
の場合はエンジントルクに対するモータジェネレータの
反力トルクの割合がρ(遊星歯車装置のギヤ比=サンギ
ヤの歯数/リングギヤの歯数)となるため、モータジェ
ネレータの負担(通電電流)が少ない。
【0016】第発明におけるモータジェネレータのト
ルク制御は、例えばエンジントルクの大きさに応じてモ
ータトルク(反力トルク)をフィードフォワード制御す
るとともに、入力トルクの変動が所定より小さくなるよ
うに補正係数などを変更するフィードバック制御を併用
することが望ましい。補正係数を記憶(学習)しておい
て、次回からはその補正係数を最初から使用してモータ
トルクを制御する学習制御を行うことも可能である。
【0017】なお、アクセル操作量の変化に拘らずエン
ジントルクおよびモータトルクを略一定に維持すること
により、或いはアクセル操作量の変化に伴うエンジント
ルク変化を打ち消すようにモータトルクを制御すること
により、アクセル変化に拘らず自動変速機への入力トル
クが略一定に維持されるようにすることができるが、ア
クセル変化に応じて自動変速機への入力トルクが変化す
るようになっていても良い。
【0018】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1は、本発明の一実施例である駆動制
御装置を備えているハイブリッド駆動装置10の骨子図
である。
【0019】図1において、このハイブリッド駆動装置
10はFR(フロントエンジン・リヤドライブ)車両用
のもので、燃料の燃焼によって作動する内燃機関等のエ
ンジン12と、電気エネルギーによって作動する電動モ
ータおよび発電機として用いられるモータジェネレータ
14と、シングルピニオン型の遊星歯車装置16と、自
動変速機18とを車両の前後方向に沿って備えており、
出力軸19から図示しないプロペラシャフトや差動装置
などを介して左右の駆動輪(後輪)へ駆動力を伝達す
る。
【0020】遊星歯車装置16は機械的に力を合成分配
する合成分配機構で、モータジェネレータ14と共に電
気式トルコン24を構成しており、そのリングギヤ16
rは第1クラッチCE1 を介してエンジン12に連結さ
れ、サンギヤ16sはモータジェネレータ14のロータ
軸14rに連結され、キャリア16cは自動変速機18
の入力軸26に連結されている。また、サンギヤ16s
およびキャリア16cは第2クラッチCE2 によって連
結されるようになっている。尚、本実施例において、リ
ングギヤ16r、サンギヤ16s、キャリア16cがそ
れぞれ前記第1回転要素、第2回転要素、第3回転要素
に対応している。
【0021】なお、エンジン12の出力は、回転変動や
トルク変動を抑制するためのフライホイール28および
スプリング、ゴム等の弾性部材によるダンパ装置30を
介して第1クラッチCE1 に伝達される。第1クラッチ
CE1 および第2クラッチCE2 は、何れも油圧アクチ
ュエータによって係合、解放される摩擦式の多板クラッ
チである。
【0022】自動変速機18は、前置式オーバードライ
ブプラネタリギヤユニットから成る副変速機20と、単
純連結3プラネタリギヤトレインから成る前進4段、後
進1段の主変速機22とを組み合わせたものである。
【0023】具体的には、副変速機20はシングルピニ
オン型の遊星歯車装置32と、油圧アクチュエータによ
って摩擦係合させられる油圧式のクラッチC0 、ブレー
キB 0 と、一方向クラッチF0 とを備えて構成されてい
る。また、主変速機22は、3組のシングルピニオン型
の遊星歯車装置34、36、38と、油圧アクチュエー
タによって摩擦係合させられる油圧式のクラッチC1 ,
2 、ブレーキB1 ,B2 ,B3 ,B4 と、一方向クラ
ッチF1 ,F2 とを備えて構成されている。
【0024】そして、図2に示されているソレノイドバ
ルブSL1〜SL4の励磁、非励磁により油圧回路40
が切り換えられたり、図示しないシフトレバーに連結さ
れたマニュアルシフトバルブによって油圧回路40が機
械的に切り換えられたりすることにより、クラッチC
0 ,C1 ,C2 、ブレーキB0 ,B1 ,B2 ,B3 ,B
4 がそれぞれ係合、解放制御され、図3に示されている
ようにニュートラル(N)と前進5段(1st〜5t
h)、後進1段(Rev)の各変速段が成立させられ
る。
【0025】なお、上記自動変速機18や前記電気式ト
ルコン24は、中心線に対して略対称的に構成されてお
り、図1では中心線の下半分が省略されている。
【0026】図3のクラッチ、ブレーキ、一方向クラッ
チの欄の「○」は係合、「●」はシフトレバーがエンジ
ンブレーキレンジ、たとえば「3」、「2」、及び
「L」レンジ等の低速レンジへ操作された場合に係合、
そして、空欄は非係合を表している。
【0027】その場合に、ニュートラルN、後進変速段
Rev、及びエンジンブレーキレンジは、シフトレバー
に機械的に連結されたマニュアルシフトバルブによって
油圧回路40が機械的に切り換えられることによって成
立させられ、前進変速段の1st〜5thの相互間の変
速はソレノイドバルブSL1〜SL4によって電気的に
制御される。
【0028】また、前進変速段の変速比は1stから5
thとなるに従って段階的に小さくなり、4thの変速
比i4 =1であり、5thの変速比i5 は、副変速機2
0の遊星歯車装置32のギヤ比をρ(=サンギヤの歯数
S /リングギヤの歯数ZR<1)とすると1/(1+
ρ)となる。後進変速段Revの変速比iR は、遊星歯
車装置36、38のギヤ比をそれぞれρ2 、ρ3 とする
と1−1/ρ2 ・ρ3である。図3は各変速段の変速比
の一例を示したものである。
【0029】図3の作動表に示されているように、第2
変速段(2nd)と第3変速段(3rd)との間の変速
は、第2ブレーキB2 と第3ブレーキB3 との係合・解
放状態を共に変えるクラッチツウクラッチ変速になる。
この変速を円滑に行うために、上述した油圧回路40に
は図4に示す回路が組み込まれている。
【0030】図4において符号70は1−2シフトバル
ブを示し、また符号71は2−3シフトバルブを示し、
さらに符号72は3−4シフトバルブを示している。こ
れらのシフトバルブ70、71、72の各ポートの各変
速段での連通状態は、それぞれのシフトバルブ70、7
1、72の下側に示している通りである。なお、その数
字は各変速段を示す。
【0031】その2−3シフトバルブ71のポートのう
ち第1変速段および第2変速段で入力ポート73に連通
するブレーキポート74に、第3ブレーキB3 が油路7
5を介して接続されている。この油路にはオリフィス7
6が介装されており、そのオリフィス76と第3ブレー
キB3 との間にダンパーバルブ77が接続されている。
このダンパーバルブ77は、第3ブレーキB3 にライン
圧が急激に供給された場合に少量の油圧を吸入して緩衝
作用を行うものである。
【0032】また符号78はB−3コントロールバルブ
であって、第3ブレーキB3 の係合圧PB3をこのB−3
コントロールバルブ78によって直接制御するようにな
っている。すなわち、このB−3コントロールバルブ7
8は、スプール79とプランジャ80とこれらの間に介
装したスプリング81とを備えており、スプール79に
よって開閉される入力ポート82に油路75が接続さ
れ、またこの入力ポート82に選択的に連通させられる
出力ポート83が第3ブレーキB3 に接続されている。
さらにこの出力ポート83は、スプール79の先端側に
形成したフィードバックポート84に接続されている。
【0033】一方、前記スプリング81を配置した箇所
に開口するポート85には、2−3シフトバルブ71の
ポートのうち第3変速段以上の変速段でDレンジ圧を出
力するポート86が油路87を介して連通させられてい
る。また、プランジャ80の端部側に形成した制御ポー
ト88には、リニアソレノイドバルブSLUが接続され
ている。
【0034】したがって、B−3コントロールバルブ7
8は、スプリング81の弾性力とポート85に供給され
る油圧とによって調圧レベルが設定され、且つ制御ポー
ト88に供給される信号圧が高いほどスプリング81に
よる弾性力が大きくなるように構成されている。
【0035】さらに、図4における符号89は、2−3
タイミングバルブであって、この2−3タイミングバル
ブ89は、小径のランドと2つの大径のランドとを形成
したスプール90と第1のプランジャ91とこれらの間
に配置したスプリング92とスプール90を挟んで第1
のプランジャ91とは反対側に配置された第2のプラン
ジャ93とを有している。
【0036】この2−3タイミングバルブ89の中間部
のポート94に油路95が接続され、また、この油路9
5は2−3シフトバルブ71のポートのうち第3変速段
以上の変速段でブレーキポート74に連通させられるポ
ート96に接続されている。
【0037】さらに、この油路95は途中で分岐して、
前記小径ランドと大径ランドとの間に開口するポート9
7にオリフィスを介して接続されている。この中間部の
ポート94に選択的に連通させられるポート98は油路
99を介してソレノイドリレーバルブ100に接続され
ている。
【0038】そして、第1のプランジャ91の端部に開
口しているポートにリニアソレノイドバルブSLUが接
続され、また第2のプランジャ93の端部に開口するポ
ートに第2ブレーキB2 がオリフィスを介して接続され
ている。
【0039】前記油路87は第2ブレーキB2 に対して
油圧を供給・排出するためのものであって、その途中に
は小径オリフィス101とチェックボール付きオリフィ
ス102とが介装されている。また、この油路87から
分岐した油路103には、第2ブレーキB2 から排圧す
る場合に開くチェックボールを備えた大径オリフィス1
04が介装され、この油路103は以下に説明するオリ
フィスコントロールバルブ105に接続されている。
【0040】オリフィスコントロールバルブ105は第
2ブレーキB2 からの排圧速度を制御するためのバルブ
であって、そのスプール106によって開閉されるよう
に中間部に形成したポート107には第2ブレーキB2
が接続されており、このポート107より図での下側に
形成したポート108に前記油路103が接続されてい
る。
【0041】第2ブレーキB2 を接続してあるポート1
07より図での上側に形成したポート109は、ドレイ
ンポートに選択的に連通させられるポートであって、こ
のポート109には、油路110を介して前記B−3コ
ントロールバルブ78のポート111が接続されてい
る。尚、このポート111は、第3ブレーキB3 を接続
してある出力ポート83に選択的に連通させられるポー
トである。
【0042】オリフィスコントロールバルブ105のポ
ートのうちスプール106を押圧するスプリングとは反
対側の端部に形成した制御ポート112が油路113を
介して、3−4シフトバルブ72のポート114に接続
されている。このポート114は、第3変速段以下の変
速段で第3ソレノイドバルブSL3の信号圧を出力し、
また、第4変速段以上の変速段で第4ソレノイドバルブ
SL4の信号圧を出力するポートである。
【0043】さらに、このオリフィスコントロールバル
ブ105には、前記油路95から分岐した油路115が
接続されており、この油路115を選択的にドレインポ
ートに連通させるようになっている。
【0044】なお、前記2−3シフトバルブ71におい
て第2変速段以下の変速段でDレンジ圧を出力するポー
ト116が、前記2−3タイミングバルブ89のうちス
プリング92を配置した箇所に開口するポート117に
油路118を介して接続されている。また、3−4シフ
トバルブ72のうち第3変速段以下の変速段で前記油路
87に連通させられるポート119が油路120を介し
てソレノイドリレーバルブ100に接続されている。
【0045】そして、図4において、符号121は第2
ブレーキB2 用のアキュムレータを示し、その背圧室に
はリニアソレノイドバルブSLNが出力する油圧に応じ
て調圧されたアキュムレータコントロール圧が供給され
ている。このアキュムレータコントロール圧は、リニア
ソレノイドバルブSLNの出力圧が低いほど高い圧力に
なるように構成されている。したがって、第2ブレーキ
2 の係合・解放の過渡的な油圧PB2は、リニアソレノ
イドバルブSLNの信号圧が低いほど高い圧力で推移す
るようになっている。変速用の他のクラッチC1 、C2
やブレーキB0などにもアキュムレータが設けられ、上
記アキュムレータコントロール圧が作用させられること
により、変速時の過渡油圧が入力軸26のトルクTI
どに応じて制御されるようになっている。
【0046】また、符号122はC−0エキゾーストバ
ルブを示し、さらに符号123はクラッチC0 用のアキ
ュムレータを示している。C−0エキゾーストバルブ1
22は2速レンジでの第2変速段のみにおいてエンジン
ブレーキを効かせるためにクラッチC0 を係合させるよ
うに動作するものである。
【0047】したがって、上述した油圧回路40によれ
ば、B−3コントロールバルブ78のポート111がド
レインに連通していれば、第3ブレーキB3 の係合圧P
B3をB−3コントロ−ルバルブ78によって直接調圧す
ることができ、また、その調圧レベルをリニアソレノイ
ドバルブSLUによって変えることができる。
【0048】また、オリフィスコントロールバルブ10
5のスプール106が、図の左半分に示す位置にあれ
ば、第2ブレーキB2 はこのオリフィスコントロールバ
ルブ105を介して排圧が可能になり、したがって第2
ブレーキB2 からのドレイン速度を制御することができ
る。
【0049】さらに、第2変速段から第3変速段への変
速は、第3ブレーキB3 を緩やかに解放すると共に第2
ブレーキB2 を緩やかに係合する所謂クラッチツウクラ
ッチ変速が行われるわけであるが、入力軸26への入力
軸トルクTI に基づいてリニアソレノイドバルブSLU
により駆動される第3ブレーキB3 の解放過渡油圧P B3
を制御することにより変速ショックを好適に軽減するこ
とができる。入力軸トルクTI に基づく油圧PB3の制御
は、フィードバック制御などでリアルタイムに行うこと
もできるが、変速開始時の入力軸トルクTI のみを基準
にして行うものであっても良い。
【0050】ハイブリッド駆動装置10は、図2に示さ
れるようにハイブリッド制御用コントローラ50及び自
動変速制御用コントローラ52を備えている。これらの
コントローラ50、52は、CPUやRAM、ROM等
を有するマイクロコンピュータを備えて構成され、アク
セル操作量センサ42からアクセル操作量θAC、入力軸
回転数センサ44から自動変速機18の入力軸回転数N
I 、入力軸トルクセンサ48から自動変速機18の入力
軸トルクTI 、出力軸回転数センサ46から自動変速機
18の出力軸回転数NO (車速Vに対応)等を表す信号
が供給される他、エンジントルクTE 、モータトルクT
M 、エンジン回転数NE 、モータ回転数NM 、蓄電装置
58の蓄電量SOC、ブレーキのON、OFF、シフト
レバーの操作レンジ等の各種の情報を読み込むと共に、
予め設定されたプログラムに従って信号処理を行う。
【0051】なお、エンジントルクTE はスロットル弁
開度や燃料噴射量などから求められ、モータトルクTM
はモータ電流などから求められ、蓄電量SOCはモータ
ジェネレータ14がジェネレータとして機能する充電時
のモータ電流や充電効率などから求められる。
【0052】前記エンジン12は、ハイブリッド制御用
コントローラ50によってスロットル弁開度や燃料噴射
量、点火時期などが制御されることにより、運転状態に
応じて出力が制御される。
【0053】前記モータジェネレータ14は、図5に示
すようにM/G制御器(インバータ)56を介してバッ
テリー等の蓄電装置58に接続されており、ハイブリッ
ド制御用コントローラ50により、その蓄電装置58か
ら電気エネルギーが供給されて所定のトルクで回転駆動
される回転駆動状態と、回生制動(モータジェネレータ
14自体の電気的な制動トルク)によりジェネレータと
して機能して蓄電装置58に電気エネルギーを充電する
充電状態と、ロータ軸14rが自由回転することを許容
する無負荷状態とに切り換えられる。
【0054】また、前記第1クラッチCE1 及び第2ク
ラッチCE2 は、ハイブリッド制御用コントローラ50
により電磁弁等を介して油圧回路40が切り換えられる
ことにより、係合或いは解放状態が切り換えられる。
【0055】前記自動変速機18は、自動変速制御用コ
ントローラ52によって前記ソレノイドバルブSL1〜
SL4、リニアソレノイドバルブSLU、SLT、SL
Nの励磁状態が制御され、油圧回路40が切り換えられ
たり油圧制御が行われることにより、予め定められた変
速条件に従って変速段が切り換えられる。変速条件は、
例えばアクセル操作量θACおよび車速Vなどの走行状態
をパラメータとする変速マップ等により設定される。
【0056】上記ハイブリッド制御用コントローラ50
は、例えば本願出願人が先に出願した特願平7−294
148号に記載されているように、図6に示すフローチ
ャートに従って図7に示す9つの運転モードの1つを選
択し、その選択したモードでエンジン12及び電気式ト
ルコン24を作動させる。
【0057】図6において、ステップS1ではエンジン
始動要求があったか否かを、例えばエンジン12を動力
源として走行したり、エンジン12によりモータジェネ
レータ14を回転駆動して蓄電装置58を充電したりす
るために、エンジン12を始動すべき旨の指令があった
か否かを判断する。
【0058】ここで、始動要求があればステップS2で
モード9を選択する。モード9は、図7から明らかなよ
うに第1クラッチCE1 を係合(ON)し、第2クラッ
チCE2 を係合(ON)し、モータジェネレータ14に
より遊星歯車装置16を介してエンジン12を回転駆動
すると共に、燃料噴射などのエンジン始動制御を行って
エンジン12を始動する。
【0059】このモード9は、車両停止時には前記自動
変速機18をニュートラルにして行われ、モード1のよ
うに第1クラッチCE1 を解放したモータジェネレータ
14のみを動力源とする走行時には、第1クラッチCE
1 を係合すると共に走行に必要な要求出力以上の出力で
モータジェネレータ14を作動させ、その要求出力以上
の余裕出力でエンジン12を回転駆動することによって
行われる。
【0060】また、車両走行時であっても、一時的に自
動変速機18をニュートラルにしてモード9を実行する
ことも可能である。このようにモータジェネレータ14
によってエンジン12が始動させられることにより、始
動専用のスタータ(電動モータなど)が不要となり、部
品点数が少なくなって装置が安価となる。
【0061】一方、ステップS1の判断が否定された場
合、すなわちエンジン始動要求がない場合には、ステッ
プS3を実行することにより、制動力の要求があるか否
かを、例えばブレーキがONか否か、シフトレバーの操
作レンジがLや2などのエンジンブレーキレンジ(低速
変速段のみで変速制御を行うと共にエンジンブレーキや
回生制動が作用するレンジ)で、且つアクセル操作量θ
ACが0か否か、或いは単にアクセル操作量θACが0か否
か、等によって判断する。
【0062】この判断が肯定された場合にはステップS
4を実行する。ステップS4では、蓄電装置58の蓄電
量SOCが予め定められた最大蓄電量B以上か否かを判
断し、SOC≧BであればステップS5でモード8を選
択し、SOC<BであればステップS6でモード6を選
択する。最大蓄電量Bは、蓄電装置58に電気エネルギ
ーを充電することが許容される最大の蓄電量で、蓄電装
置58の充放電効率などに基づいて例えば80%程度の
値が設定される。
【0063】上記ステップS5で選択されるモード8
は、図7に示されるように第1クラッチCE1 を係合
(ON)し、第2クラッチCE2 を係合(ON)し、モ
ータジェネレータ14を無負荷状態とし、エンジン12
を停止状態すなわちスロットル弁を閉じると共に燃料噴
射量を0とするものであり、これによりエンジン12の
引き擦り回転による制動力、すなわちエンジンブレーキ
が車両に作用させられ、運転者によるブレーキ操作が軽
減されて運転操作が容易になる。また、モータジェネレ
ータ14は無負荷状態とされ、自由回転させられるた
め、蓄電装置58の蓄電量SOCが過大となって充放電
効率等の性能を損なうことが回避される。
【0064】ステップS6で選択されるモード6は、図
7から明らかなように第1クラッチCE1 を解放(OF
F)し、第2クラッチCE2 を係合(ON)し、エンジ
ン12を停止し、モータジェネレータ14を充電状態と
するもので、車両の運動エネルギーでモータジェネレー
タ14が回転駆動されることにより、蓄電装置58を充
電するとともにその車両にエンジンブレーキのような回
生制動力を作用させるため、運転者によるブレーキ操作
が軽減されて運転操作が容易になる。
【0065】また、第1クラッチCE1 が開放されてエ
ンジン12が遮断されているため、そのエンジン12の
引き擦りによるエネルギー損失がないとともに、蓄電量
SOCが最大蓄電量Bより少ない場合に実行されるた
め、蓄電装置58の蓄電量SOCが過大となって充放電
効率等の性能を損なうことがない。
【0066】一方、ステップS3の判断が否定された場
合、すなわち制動力の要求がない場合にはステップS7
を実行し、エンジン発進が要求されているか否かを、例
えばモード3などエンジン12を動力源とする走行中の
車両停止時か否か、すなわち車速V=0か否か等によっ
て判断する。
【0067】この判断が肯定された場合には、ステップ
S8を実行する。ステップS8ではアクセルがONか否
か、すなわちアクセル操作量θACが略零の所定値より大
きいか否かを判断し、アクセルONの場合にはステップ
S9でモード5を選択し、アクセルがONでなければス
テップS10でモード7を選択する。
【0068】上記ステップS9で選択されるモード5
は、図7から明らかなように第1クラッチCE1 を係合
(ON)し、第2クラッチCE2 を解放(OFF)し、
エンジン12を運転状態とし、モータジェネレータ14
の回生制動トルクを制御することにより、車両を発進さ
せるものである。
【0069】具体的に説明すると、遊星歯車装置16の
ギヤ比をρE とすると、エンジントルクTE :遊星歯車
装置16の出力トルク:モータトルクTM =1:(1+
ρE):ρE となるため、例えばギヤ比ρE を一般的な
値である0.5程度とすると、エンジントルクTE の半
分のトルクをモータジェネレータ14が分担することに
より、エンジントルクTE の約1.5倍のトルクがキャ
リア14cから出力される。
【0070】すなわち、モータジェネレータ14のトル
クの(1+ρE )/ρE 倍の高トルク発進を行うことが
できるのである。また、モータ電流を遮断してモータジ
ェネレータ14を無負荷状態とすれば、ロータ軸56が
逆回転させられるだけでキャリア14cからの出力は0
となり、車両停止状態となる。
【0071】すなわち、この場合の遊星歯車装置16は
発進クラッチおよびトルク増幅装置として機能するので
あり、モータトルク(回生制動トルク)TM を0から徐
々に増大させて反力を大きくすることにより、エンジン
トルクTE の(1+ρE )倍の出力トルクで車両を滑ら
かに発進させることができるのである。
【0072】ここで、本実施例では、エンジン12の最
大トルクの略ρE 倍のトルク容量のモータジェネレー
タ、すなわち必要なトルクを確保しつつできるだけ小型
で小容量のモータジェネレータ14が用いられており、
装置が小型で且つ安価に構成される。
【0073】また、本実施例ではモータトルクTM の増
大に対応して、スロットル弁開度や燃料噴射量を増大さ
せてエンジン12の出力を大きくするようになってお
り、反力の増大に伴うエンジン回転数NE の低下に起因
するエンジンストール等を防止している。
【0074】ステップS10で選択されるモード7は、
図7から明らかなように第1クラッチCE1 を係合(O
N)し、第2クラッチCE2 を解放(OFF)し、エン
ジン12を運転状態とし、モータジェネレータ14を無
負荷状態として電気的にニュートラルとするもので、モ
ータジェネレータ14のロータ軸14rが逆方向へ自由
回転させられることにより、自動変速機18の入力軸2
6に対する出力が零となる。これにより、モード3など
エンジン12を動力源とする走行中の車両停止時に一々
エンジン12を停止させる必要がないとともに、前記モ
ード5のエンジン発進が実質的に可能となる。
【0075】一方、ステップS7の判断が否定された場
合、すなわちエンジン発進の要求がない場合にはステッ
プS11を実行し、要求出力Pdが予め設定された第1
判定値P1以下か否かを判断する。要求出力Pdは、走
行抵抗を含む車両の走行に必要な出力で、アクセル操作
量θACやその変化速度、車速V(出力軸回転数NO )、
自動変速機18の変速段などに基づいて、予め定められ
たデータマップや演算式などにより算出される。
【0076】また、第1判定値P1はエンジン12のみ
を動力源として走行する中負荷領域とモータジェネレー
タ14のみを動力源として走行する低負荷領域の境界値
であり、エンジン12による充電時を含めたエネルギー
効率を考慮して、排出ガス量や燃料消費量などができる
だけ少なくなるように実験等によって定められている。
【0077】ステップS11の判断が肯定された場合、
すなわち要求出力Pdが第1判定値P1以下の場合に
は、ステップS12で蓄電量SOCが予め設定された最
低蓄電量A以上か否かを判断し、SOC≧Aであればス
テップS13でモード1を選択する。一方、SOC<A
であればステップS14でモード3を選択する。
【0078】最低蓄電量Aはモータジェネレータ14を
動力源として走行する場合に蓄電装置58から電気エネ
ルギーを取り出すことが許容される最低の蓄電量であ
り、蓄電装置58の充放電効率などに基づいて例えば7
0%程度の値が設定される。
【0079】上記モード1は、前記図7から明らかなよ
うに第1クラッチCE1 を解放(OFF)し、第2クラ
ッチCE2 を係合(ON)し、エンジン12を停止し、
モータジェネレータ14を要求出力Pdで回転駆動させ
るもので、モータジェネレータ14のみを動力源として
車両を走行させる。
【0080】この場合も、第1クラッチCE1 が解放さ
れてエンジン12が遮断されるため、前記モード6と同
様に引き擦り損失が少なく、自動変速機18を適当に変
速制御することにより効率の良いモータ駆動制御が可能
である。
【0081】また、このモード1は、要求出力Pdが第
1判定値P1以下の低負荷領域で且つ蓄電装置58の蓄
電量SOCが最低蓄電量A以上の場合に実行されるた
め、エンジン12を動力源として走行する場合よりもエ
ネルギー効率が優れていて燃費や排出ガスを低減できる
とともに、蓄電装置58の蓄電量SOCが最低蓄電量A
より低下して充放電効率等の性能を損なうことがない。
【0082】ステップS14で選択されるモード3は、
図7から明らかなように第1クラッチCE1 および第2
クラッチCE2 を共に係合(ON)し、エンジン12を
運転状態とし、モータジェネレータ14を回生制動によ
り充電状態とするもので、エンジン12の出力で車両を
走行させながら、モータジェネレータ14によって発生
した電気エネルギーを蓄電装置58に充電する。エンジ
ン12は、要求出力Pd以上の出力で運転させられ、そ
の要求出力Pdより大きい余裕動力分だけモータジェネ
レータ14で消費されるように、そのモータジェネレー
タ14の電流制御が行われる。
【0083】一方、前記ステップS11の判断が否定さ
れた場合、すなわち要求出力Pdが第1判定値P1より
大きい場合には、ステップS15において、要求出力P
dが第1判定値P1より大きく第2判定値P2より小さ
いか否か、すなわちP1<Pd<P2か否かを判断す
る。
【0084】第2判定値P2は、エンジン12のみを動
力源として走行する中負荷領域とエンジン12およびモ
ータジェネレータ14の両方を動力源として走行する高
負荷領域の境界値であり、エンジン12による充電時を
含めたエネルギー効率を考慮して、排出ガス量や燃料消
費量などができるだけ少なくなるように実験等によって
予め定められている。
【0085】そして、P1<Pd<P2であればステッ
プS16でSOC≧Aか否かを判断し、SOC≧Aの場
合にはステップS17でモード2を選択し、SOC<A
の場合には前記ステップS14でモード3を選択する。
【0086】また、Pd≧P2であればステップS18
でSOC≧Aか否かを判断し、SOC≧Aの場合にはス
テップS19でモード4を選択し、SOC<Aの場合に
はステップS17でモード2を選択する。
【0087】上記モード2は、前記図7から明らかなよ
うに第1クラッチCE1 および第2クラッチCE2 を共
に係合(ON)し、エンジン12を要求出力Pdで運転
し、モータジェネレータ14を無負荷状態とするもの
で、エンジン12のみを動力源として車両を走行させ
る。
【0088】また、モード4は、第1クラッチCE1
よび第2クラッチCE2 を共に係合(ON)し、エンジ
ン12を運転状態とし、モータジェネレータ14を回転
駆動するもので、エンジン12およびモータジェネレー
タ14の両方を動力源として車両を高出力走行させる。
【0089】このモード4は、要求出力Pdが第2判定
値P2以上の高負荷領域で実行されるが、エンジン12
およびモータジェネレータ14を併用しているため、エ
ンジン12およびモータジェネレータ14の何れか一方
のみを動力源として走行する場合に比較してエネルギー
効率が著しく損なわれることがなく、燃費や排出ガスを
低減できる。また、蓄電量SOCが最低蓄電量A以上の
場合に実行されるため、蓄電装置58の蓄電量SOCが
最低蓄電量Aより低下して充放電効率等の性能を損なう
ことがない。
【0090】上記モード1〜4の運転条件についてまと
めると、蓄電量SOC≧Aであれば、Pd≦P1の低負
荷領域ではステップS13でモード1を選択してモータ
ジェネレータ14のみを動力源として走行し、P1<P
d<P2の中負荷領域ではステップS17でモード2を
選択してエンジン12のみを動力源として走行し、P2
≦Pdの高負荷領域ではステップS19でモード4を選
択してエンジン12およびモータジェネレータ14の両
方を動力源として走行する。
【0091】また、SOC<Aの場合には、要求出力P
dが第2判定値P2より小さい中低負荷領域でステップ
S14のモード3を実行することにより蓄電装置58を
充電するが、要求出力Pdが第2判定値P2以上の高負
荷領域ではステップS17でモード2が選択され、充電
を行うことなくエンジン12により高出力走行が行われ
る。
【0092】ステップS17のモード2は、P1<Pd
<P2の中負荷領域で且つSOC≧Aの場合、或いはP
d≧P2の高負荷領域で且つSOC<Aの場合に実行さ
れるが、中負荷領域では一般にモータジェネレータ14
よりもエンジン12の方がエネルギー効率が優れている
ため、モータジェネレータ14を動力源として走行する
場合に比較して燃費や排出ガスを低減できる。
【0093】また、高負荷領域では、モータジェネレー
タ14およびエンジン12を併用して走行するモード4
が望ましいが、蓄電装置58の蓄電量SOCが最低蓄電
量Aより小さい場合には、上記モード2によるエンジン
12のみを動力源とする運転が行われることにより、蓄
電装置58の蓄電量SOCが最低蓄電量Aよりも少なく
なって充放電効率等の性能を損なうことが回避される。
【0094】次に、第1発明〜第5発明が適用された本
実施例の特徴部分、即ち、入力軸トルクTI の変動に起
因する変速ショックを低減するための制御作動につい
て、図8のフローチャートに基づいて説明する。尚、本
実施例において、ステップSA4、SA7、SA11、
SA14が前記変速時制御手段に対応しており、ハイブ
リッド制御用コントローラ50によって実行される。
【0095】図8において、ステップSA1では、第2
変速段から第3変速段へのクラッチツウクラッチ変速が
行われるか否かが、予め定められた変速マップ等から車
両の走行状態に基づいて判断される。
【0096】このステップSA1の判断が肯定された場
合は、ステップSA2において、モータジェネレータ1
4を動力源として走行する前記モード1が選択されてい
るか否かが、図6の運転モード判断サブルーチンに基づ
いて判断される。
【0097】このステップSA2の判断が肯定された場
合は、ステップSA3において、2→3変速が開始され
てから、アクセル操作量θACの変化があったか否かが、
アクセル操作量センサ42に基づいて判断される。
【0098】このステップSA3の判断が肯定された場
合は、ステップSA4において、図9に示されるよう
に、アクセル操作量θACの変化に拘らずモータトルクT
M が一定値に固定されることにより、2→3変速に際し
て入力軸トルクTI が一定に保たれる。
【0099】次に、ステップSA5において、自動変速
機18においてイナーシャ相が開始したか否かが判断さ
れる。この判断は、入力軸回転数センサ44により検出
される入力軸回転数NI の変化や、タイマにより計測さ
れる変速開始時点からの経過時間などに基づいて判断さ
れる。
【0100】このステップSA5の判断が否定された場
合は、ステップSA4〜ステップSA5が繰り返される
が、この判断が肯定された場合は、ステップSA6にお
いて、アクセル操作量θACの変化量|ΔθAC|が所定値
α以上となったか否かが判断される。所定値αは、速や
かな加速が要求されていると見做される値に設定され
る。
【0101】このステップSA6の判断が否定された場
合は、加速要求はそれほど大きくないと見做せるため、
ステップSA7において、引き続きモータトルクTM
一定値に固定される。続いて、ステップSA8では、変
速終了直前であるか否かが判断される。この判断は、次
式(1) に示されるように、入力軸回転数センサ44によ
り検出される入力軸回転数NI と、出力軸回転数センサ
46により検出される出力軸回転数NO に第3変速段の
変速比i3 を乗じた値との差が所定値A以下となったか
否かを判断することにより行われる。 |NI −NO ×i3 |≦A・・・(1)
【0102】このステップSA8の判断が否定された場
合は、ステップSA6〜ステップSA8が繰り返される
が、この判断が肯定された場合には、続くステップSA
9において、モータトルクTM の固定が解除され、図9
に示されるようにアクセル操作量θACに応じた値に復帰
させられる。尚、本実施例では、変速ショックが生じ易
い変速終了と同時にモータトルクTM の復帰が行われる
ため、モータトルクT M の変動によって乗員に違和感を
生じさせることがない。
【0103】一方、上記ステップSA6の判断が肯定さ
れた場合は、加速要求が大きいと見做せるため、同じく
ステップSA9が実行されることにより、変速終了を待
たずにモータトルクTM の固定が解除されて、アクセル
操作量θACに応じてモータトルクTM が制御される。
【0104】一方、上記ステップSA2の判断が否定さ
れた場合は、ステップSA10において、2→3変速が
開始されてから、アクセル操作量θACの変化があったか
否かが、アクセル操作量センサ42に基づいて判断され
る。
【0105】このステップSA10の判断が肯定された
場合は、ステップSA11において、図10に示される
ように、2→3変速に際してエンジントルクTE の変化
を打ち消すようにモータトルクTM が変化させられるこ
とにより、アクセル操作量θ ACの変化に拘らず入力軸ト
ルクTI が一定に保たれる。尚、図10は、モード4が
選択されている場合の入出力軸トルクの変動等を例示し
たもので、エンジントルクTE はアクセル操作量θAC
対応して増加している。
【0106】次に、ステップSA12において、自動変
速機18においてイナーシャ相が開始したか否かが判断
される。この判断は、入力軸回転数センサ44により検
出される入力軸回転数NI の変化や、タイマにより計測
される変速開始時点からの経過時間などに基づいて判断
される。
【0107】このステップSA12の判断が否定された
場合は、ステップSA11〜ステップSA12が繰り返
されるが、この判断が肯定された場合は、ステップSA
13において、アクセル操作量θACの変化量|ΔθAC
が所定値β以上となったか否かが判断される。所定値β
は、速やかな加速が要求されていると見做される値に設
定される。
【0108】このステップSA13の判断が否定された
場合は、加速要求はそれほど大きくないと見做せるた
め、ステップSA14において、引き続きステップSA
11と同様な制御が実行される。続いて、ステップSA
15では、変速終了直前であるか否かが判断される。こ
の判断は、上記ステップSA8と同様に実行される。
【0109】このステップSA15の判断が否定された
場合は、ステップSA13〜ステップSA15が繰り返
されるが、この判断が肯定された場合には、続くステッ
プSA16において、入力軸トルクTI を略一定に維持
するためのモータトルクTMの修正を解除し、アクセル
操作量θACに応じた入力軸トルクTI が発生させられ
る。
【0110】一方、上記ステップSA13の判断が肯定
された場合は、加速要求が大きいと見做せるため、同じ
くステップSA16が実行されることにより、変速終了
を待たずにモータトルクTM の修正が解除される。
【0111】上述のように本実施例によれば、2→3ク
ラッチツウクラッチ変速時には、モータ単独走行時(モ
ード1)は、モータトルクTM が一定値に固定されるこ
とにより、また、エンジン走行時(モード2、4)は、
エンジントルクTE の変化を打ち消すようにモータトル
クTM が変化されることにより、アクセル操作量θAC
変化に拘らず入力軸トルクTI が一定とされるため、そ
の入力軸トルクTI に基づくブレーキ油圧PB3の制御が
容易で精度が高くなり、入力軸トルクTI の変化に起因
する油圧PB3の制御精度の低下などで変速ショック等が
発生することが抑制されるなど、好適な変速制御が行わ
れるようになる。
【0112】なお、本実施例では、入力軸トルクセンサ
48により入力軸トルクTI を直接検出するようになっ
ているが、エンジントルクTE などから入力軸トルクT
I を推定してブレーキ油圧PB3、厳密にはリニアソレノ
イドバルブSLUを制御する場合にも本発明は同様に適
用される。
【0113】次に、第発明が適用された本実施例の特
徴部分、即ち、入力軸トルクTI の微小変動(脈動)に
起因する変速ショックを低減するための制御作動につい
て、図11のフローチャートに基づいて説明する。尚、
本実施例において、ステップSB4〜SB6が前記変速
時制御手段に対応しており、ハイブリッド制御用コント
ローラ50によって実行される。
【0114】図11において、ステップSB1では、エ
ンジン12を動力源として走行する前記モード2が選択
されているか否かが、図6の運転モード判断サブルーチ
ンに基づいて判断される。
【0115】このステップSB1の判断が肯定された場
合は、ステップSB2において、変速中か否かが判断さ
れる。この判断は、例えばソレノイドバルブSL1〜S
L4の励磁・非励磁によって定まる変速段と実際の変速
比(NI /NO )とが略一致するか否か等によって行う
ことができる。
【0116】上記ステップSB1、SB2の何れかの判
断が否定された場合は、エンジントルクTE の微小変動
(脈動)に起因する変速時のショックは発生しないの
で、ステップSB3において、通常通りクラッチCE2
が係合(ON)されることにより、遊星歯車装置16が
一体回転させられる。
【0117】一方、上記ステップSB2の判断が肯定さ
れた場合は、ステップSB4において、クラッチCE2
が解放(OFF)されることにより、遊星歯車装置16
の各回転要素の相対回転が許容される。
【0118】次に、ステップSB5において、予め定め
られた演算式等からエンジン回転数NE や吸入空気量等
に基づいて算出されるエンジントルクTE (平均値)
と、点火タイミング等に基づいて算出されるエンジント
ルクTE の微小変動量ΔTE との和から、図12に示さ
れるように合計エンジントルクTA が求められる。
【0119】次に、ステップSB6において、上記合計
エンジントルクTA の1周期毎の最大値TAmaxをモニタ
して、その最大値TAmaxに基づいて次式(2) から、モー
タトルク(反力トルク)TM が算出され、そのモータト
ルクTM を発生するようにモータジェネレータ14が制
御される。かかる(2) 式は、クラッチCE2 の解放時に
おけるリングギヤ16rとサンギヤ16sとのトルク比
が、前記エンジン発進モード(モード5)の場合と同様
に1:ρE となることに基づくものである。尚、ρE
遊星歯車装置16のリングギヤ16rとサンギヤ16s
とのギヤ比であり、kは1よりも大きい所定の補正係数
(学習値)である。 TM =k×ρE ×TAmax・・・(2)
【0120】次に、ステップSB7において、入力軸ト
ルクセンサ48により、入力軸26のトルク変動を測定
し、そのトルク変動が所定値γよりも大きいか否かを判
断する。所定値γは、入力軸26のトルク変動に起因し
て変速ショックが生じるような値に設定される。
【0121】この判断が肯定された場合は、ステップS
B8において、補正値kが所定値Δkだけ増大される。
この補正後の補正値kは、例えばエンジントルクTE
エンジン回転数NE 、エンジン水温TW 等をパラメータ
として予め定められた学習マップ上に記憶され、次回の
モータトルクTM の算出時に用いられる。
【0122】上述のように本実施例によれば、エンジン
12を動力源として走行している際(モード2)の変速
時には、クラッチCE2 が解放(OFF)されるととも
にモータジェネレータ14が所定のモータトルクTM
受け持つことにより、遊星歯車装置16の各回転要素の
相対回転が許容されるため、エンジントルクTE が微小
変動(脈動)しても、そのトルク変動は遊星歯車装置1
6の回転変動(相対回転)によって吸収され、自動変速
機18まで伝達されることが良好に防止される。これに
より、エンジン12のトルク変動(脈動)に起因する入
力軸トルクTIの変動で変速ショック等が発生すること
が抑制され、好適な変速制御が行われるようになる。
【0123】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適
用される。
【0124】例えば、前述の実施例においては、後進1
段および前進5段の変速段を有する自動変速機18が用
いられていたが、図13に示されるように、前記副変速
機20を省略して前記主変速機22のみから成る自動変
速機60を採用し、図14に示されるように前進4段お
よび後進1段で変速制御を行うようにすることも可能で
ある。
【0125】また、図11の実施例では、エンジン12
のみを動力源として走行する前記モード2が選択されて
いる場合にのみ、ステップSB4において、クラッチC
2が解放(OFF)されるように構成されていたが、
エンジン12とモータジェネレータ14を動力源として
走行する前記モード4が選択されている場合にも、クラ
ッチCE2 が解放(OFF)されるように構成されてい
てもよい。
【0126】本発明は、その主旨を逸脱しない範囲にお
いて、その他種々の態様で適用され得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である駆動制御装置を備えて
いるハイブリッド車両のハイブリッド駆動装置の構成を
説明する骨子図である。
【図2】図1のハイブリッド駆動装置に備えられている
制御系統を説明する図である。
【図3】図1の自動変速機の各変速段を成立させる係合
要素の作動を説明する図である。
【図4】図1の自動変速機の油圧回路の一部を示す図で
ある。
【図5】図2のハイブリッド制御用コントローラと電気
式トルコンとの接続関係を説明する図である。
【図6】図1のハイブリッド駆動装置の基本的な作動を
説明するフローチャートである。
【図7】図6のフローチャートにおける各モード1〜9
の作動状態を説明する図である。
【図8】第1発明〜第5発明の特徴となる制御作動の要
部を説明するフローチャートである。
【図9】図8のステップSA4、SA7の制御作動によ
るアクセル操作量θACに対する入出力軸トルク等の変化
を示すタイムチャートである。
【図10】図8のステップSA11、SA14の制御作
動によるアクセル操作量θACに対する入出力軸トルク等
の変化を示すタイムチャートである。
【図11】第発明の特徴となる制御作動の要部を説明
するフローチャートである。
【図12】図11の制御作動における合計エンジントル
クTA とモータトルクTM の変化を示すタイムチャート
である。
【図13】図1の実施例とは異なるハイブリッド駆動装
置の構成を説明する骨子図である。
【図14】図13の自動変速機の各変速段を成立させる
係合要素の作動を説明する図である。
【符号の説明】
12:エンジン 14:モータジェネレータ 16:遊星歯車装置(合成分配機構) 16r:リングギヤ(第1回転要素) 16s:サンギヤ(第2回転要素) 16c:キャリア(第3回転要素) 18、60:自動変速機 50:ハイブリッド制御用コントローラ ステップSA4、SA7、SA11、SA14、SB4
〜SB6:変速時制御手段
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B60K 6/04 530 B60K 6/04 530 733 733 17/04 17/04 G 41/00 301 41/00 301B 301D 41/10 41/10 B60L 15/20 B60L 15/20 K F16H 61/04 F16H 61/04 // F16H 103:12 103:12 (72)発明者 畑 祐志 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 三上 強 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−319210(JP,A) 特開 平3−273933(JP,A) 特開 平9−331603(JP,A) 特開 平8−135762(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60K 6/02 - 6/06 B60L 1/00 - 15/42 B60K 41/00 - 41/28 F02D 29/00 - 29/06 F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料の燃焼によって作動するエンジン
    と、 モータジェネレータと、 前記エンジンおよび前記モータジェネレータと駆動輪と
    の間に配設され、予め定められた変速条件に従って変速
    比が自動的に変更される自動変速機とを有するハイブリ
    ッド車両の駆動制御装置において、 前記自動変速機の変速時に、前記エンジンおよび前記モ
    ータジェネレータから該自動変速機に入力される入力ト
    ルクのアクセル変化に基づく変化が小さくなるように該
    モータジェネレータを作動させる変速時制御手段を有す
    ることを特徴とするハイブリッド車両の駆動制御装置。
  2. 【請求項2】 前記変速時制御手段の制御は、前記自動
    変速機の変速がクラッチツウクラッチ変速の場合に行な
    われることを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド
    車両の駆動制御装置。
  3. 【請求項3】 前記変速時制御手段の制御はイナーシャ
    相の開始前まで行なわれることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載のハイブリッド車両の駆動制御装置。
  4. 【請求項4】 変速終了時に、前記変速時制御手段の制
    御を終了して前記入力トルクをアクセル操作量に応じた
    値に復帰させることを特徴とする請求項1〜3の何れか
    1項に記載のハイブリッド車両の駆動制御装置。
  5. 【請求項5】 アクセル変化量が所定値以上の場合は、
    前記変速時制御手段の制御を直ちに終了することを特徴
    とする請求項1〜4の何れか1項に記載のハイブリッド
    車両の駆動制御装置。
  6. 【請求項6】 燃料の燃焼によって作動するエンジン
    と、 モータジェネレータと、 前記エンジンおよび前記モータジェネレータと駆動輪と
    の間に配設され、予め定められた変速条件に従って変速
    比が自動的に変更される自動変速機と、 前記エンジンに連結される第1回転要素、前記モータジ
    ェネレータに連結される第2回転要素、および前記自動
    変速機に連結される第3回転要素を有して、それ等の間
    で機械的に力を合成、分配する合成分配機構とを有する
    ハイブリッド車両の駆動制御装置において、 前記エンジンを動力源とする走行時における前記自動変
    速機の変速時に、前記合成分配機構の各回転要素が相対
    回転することを許容するとともに、前記モータジェネレ
    ータに所定の反力トルクを持たせて前記自動変速機にト
    ルクを伝達する変速時制御手段を有することを特徴とす
    るハイブリッド車両の駆動制御装置。
JP15381096A 1996-06-14 1996-06-14 ハイブリッド車両の駆動制御装置 Expired - Lifetime JP3539075B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15381096A JP3539075B2 (ja) 1996-06-14 1996-06-14 ハイブリッド車両の駆動制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15381096A JP3539075B2 (ja) 1996-06-14 1996-06-14 ハイブリッド車両の駆動制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH104606A JPH104606A (ja) 1998-01-06
JP3539075B2 true JP3539075B2 (ja) 2004-06-14

Family

ID=15570610

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15381096A Expired - Lifetime JP3539075B2 (ja) 1996-06-14 1996-06-14 ハイブリッド車両の駆動制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3539075B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008114641A1 (ja) * 2007-03-16 2008-09-25 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 車両の駆動力制御装置

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4369589B2 (ja) * 2000-03-01 2009-11-25 本田技研工業株式会社 電動自転車
CN101844510B (zh) 2002-12-25 2012-06-13 丰田自动车株式会社 混合驱动单元的控制装置
JP3852402B2 (ja) 2002-12-25 2006-11-29 トヨタ自動車株式会社 ハイブリッド駆動装置の制御装置
JP3758650B2 (ja) 2003-06-16 2006-03-22 トヨタ自動車株式会社 ハイブリッド駆動装置の制御装置
JP4216843B2 (ja) * 2005-10-26 2009-01-28 トヨタ自動車株式会社 電動車両駆動制御装置及びその制御方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008114641A1 (ja) * 2007-03-16 2008-09-25 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha 車両の駆動力制御装置
US8112209B2 (en) 2007-03-16 2012-02-07 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Vehicle driving force control device
CN101636576B (zh) * 2007-03-16 2012-12-05 丰田自动车株式会社 车辆的驱动力控制装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH104606A (ja) 1998-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3933728B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP3520668B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JPH09284914A (ja) ハイブリッド車両の駆動制御装置
JP3518163B2 (ja) 車両の制御装置
JPH1023607A (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP3536527B2 (ja) 車両の変速制御装置
JP3577846B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP3624575B2 (ja) ハイブリッド車両の駆動制御装置
JP3552394B2 (ja) ハイブリッド車両の駆動制御装置
JP3555396B2 (ja) ハイブリッド車両の発電制御装置
JP3539075B2 (ja) ハイブリッド車両の駆動制御装置
JP3680277B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JPH10304514A (ja) ハイブリッド車両の駆動力制御装置
JP3346375B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JPH10290502A (ja) クリープトルク制御装置
JP3744604B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP3149785B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP3536536B2 (ja) ハイブリッド車両の駆動制御装置
JP3646724B2 (ja) ハイブリッド駆動装置
JPH1169508A (ja) 電気自動車のクリープトルク制御装置
JP3675080B2 (ja) クリープトルク制御装置
JPH1068335A (ja) ハイブリッド車両の駆動制御装置
JP3911313B2 (ja) ハイブリッド車両の駆動制御装置
JPH1018878A (ja) ハイブリッド車両の駆動制御装置
JPH09327104A (ja) ハイブリッド車両の駆動制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20031202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040302

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040315

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090402

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100402

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100402

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110402

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120402

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130402

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140402

Year of fee payment: 10

EXPY Cancellation because of completion of term