JP5638142B2 - 電動二輪車 - Google Patents

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Description

本発明は、電動式の走行用モータを駆動源とする電動二輪車や、エンジンも搭載したハイブリッドタイプのものも含めた電動二輪車に関する。
上記従来の電動二輪車の一例として、電動二輪車の油圧ポンプが走行用モータによって駆動されるものがある。この油圧ポンプは、例えば駆動系統の冷却や潤滑に使用されるものである。このような電動二輪車では、走行前に、メインスイッチ(電源スイッチ)をオンにすると、走行用モータはオフの状態であるので停止しており、油圧ポンプも停止している。そのために、油圧検出器がオイル通路の油圧の低下を検知して、警告灯が点灯してしまうので、運転者は、油圧ポンプが故障していない場合でも、故障していると誤認することがある。
そして、油圧ポンプが走行用モータとは別のポンプ用モータによって駆動され、この油圧ポンプから吐出される油が、駆動系統の冷却や潤滑に使用される電動二輪車の場合であっても、走行用モータが作動する前(停止しているとき)には、油圧ポンプを作動させる必要がなく、油圧ポンプも停止させておくようになっているものがある。このように、走行用モータが停止しているときに、油圧ポンプも停止するものである場合は、上記と同様に、油圧検出器がオイル通路の油圧の低下を検知して、警告灯が点灯してしまうので、運転者は、油圧ポンプが故障していない場合でも、故障していると誤認することがある。
また、油圧検出器がオイル通路の油圧の低下を検知して、警告灯が点灯しているときは、この油圧回路が故障した電動二輪車を走行させると、駆動系統の摺動部の焼き付きや、走行用モータの異常発熱を招くことがあるので、この電動二輪車を走行させて整備場まで移動させることができないという問題がある。
ところで、先行技術文献1(特開平5−330348号公報)には、走行用モータを備えるハイブリッド車両における油圧制御装置が開示されており、この油圧制御装置は、エンジン伝達系統の冷却オイルを電気モータの冷却用として有効に利用して、電気モータの性能及び寿命を向上させることができるものである。
特開平5−330348号公報
しかし、上記先行技術文献1に開示された従来の油圧制御装置は、例えば走行前に、正常である油圧ポンプが停止していて、オイル通路の油圧が低下しているときに、油圧の低下を警告する警告灯が点灯しないようになってはいないし、油圧ポンプを含む油圧回路が故障した電動二輪車を整備場まで移動させる方法についても記載されてはいない。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、油圧ポンプが正常な状態で停止していて、オイル通路の油圧が低下しているときに、油圧の低下を警告する警告表示が出力されないようになっている電動二輪車を提供することを目的としている。
本発明に係る電動二輪車は、油圧ポンプと、前記油圧ポンプから圧送されたオイルが流れるオイル通路と、前記オイル通路内の油圧を検出する油圧検出手段と、前記油圧検出手段で検出された油圧が第1許容値未満であるか否かを判定可能な油圧判定手段と、前記油圧ポンプに作動指令が出ているか否かを判定可能なポンプ状態判定手段と、前記油圧判定手段及び前記ポンプ状態判定手段での判定結果に応じて警告信号を出力する警告出力手段と、を備え、前記警告出力手段は、前記油圧ポンプに作動指令が出ておらず、かつ、前記オイル通路内の油圧が第1許容値未満であると判定されたときに、前記警告信号を出力せず、前記油圧ポンプに作動指令が出ており、かつ、前記オイル通路内の油圧が第1許容値未満であると判定されたときに、前記警告信号を出力するものである。
本発明に係る電動二輪車によると、例えば始動時(走行前)に、油圧ポンプに作動指令が出ていないときは、油圧検出手段で検出された油圧が第1許容値未満であるときでも、この油圧ポンプを含む油圧回路に故障や異常が生じていると判定することができないので、警告出力手段が、警告信号を出力しないようにしている。
これによって、油圧ポンプを含む油圧回路が正常であるときに、故障や異常が生じていると運転者が誤認することを防止できる。
ただし、油圧ポンプに作動指令が出ているときに、オイル通路内の油圧が第1許容値未満であるときは、この油圧ポンプを含む油圧回路に故障や異常が生じていると判定することができるので、警告出力手段が、警告信号を出力するようにしている。
これによって、油圧ポンプを含む油圧回路に故障や異常が実際に生じているときは、そのことを、運転者に対して正確に認識させることができる。
この発明に係る電動二輪車において、前記油圧ポンプの作動を制御するポンプ制御手段を備え、前記ポンプ制御手段は、走行前に前記油圧ポンプを作動し、前記油圧判定手段は、前記油圧ポンプが作動した後に、前記オイル通路内の油圧が第1許容値未満であるか否かを判定するものとしてもよい。
このように、電動二輪車の走行前に、ポンプ制御手段によって、油圧ポンプを作動させることができる構成とすると、例えば走行前に、油圧ポンプが作動した後に、油圧ポンプを含む油圧回路を検査することができ、走行によって走行用モータ等の例えば駆動系統が故障したり異常となることを未然に防止することができる。
この発明に係る電動二輪車において、前記油圧検出手段は、油圧センサであり、前記油圧判定手段は、前記油圧検出手段で検出された油圧の値に基づいて判定を行うものとしてもよい。
このようにすると、油圧センサで検出して得られたオイル通路内の油圧の値を利用して、オン−オフ値のみを出力する油圧スイッチでは不可能であった様々な高度な制御が可能となる。例えばオイル通路内の油圧値を表示部に表示させたり、当該油圧値に基づいて、油圧ポンプの発生トルクを制御することが可能となる。更に、油圧判定手段が、オイル通路内の油圧を判定する基準となる許容値を2つ以上設定することができる。
この発明に係る電動二輪車において、前記油圧ポンプの吐出口と接続する前記オイル通路には、上流側から順にフィルタ、及び走行用モータ又は変速機における圧油流入口が設けられ、前記油圧検出手段を、前記吐出口と前記フィルタとの間の第1取付位置、及び前記フィルタと前記圧油流入口との間の第2取付位置のうちのいずれか一方、又は両方に設けたものとしてもよい。
このように、油圧検出手段としての油圧センサを第1取付位置又は第2取付け位置に設けることによって、各取付位置の油圧が、第1許容値又はそれ以外の値に設定された所定の許容値以下であるか否かを、油圧判定手段に判定させることができる。そして、油圧検出手段を油圧ポンプの吐出口とフィルタとの間の第1取付位置に設けたときは、油圧ポンプに故障や異常が生じているか否かを判定することができる。また、油圧検出手段をフィルタと走行用モータ又は変速機の圧油流入口との間の第2取付位置に設けたときは、油圧ポンプ及びフィルタのうち少なくとも一方に故障や異常が生じているか否かを判定することができる。更に、油圧センサを第1及び第2取付位置の両方に設けることによって、第1取付位置の油圧が第1許容値以上であり、かつ、第2取付位置の油圧が第1許容値未満であるときは、フィルタが目詰まりを起こしていることを判定することができる。
この発明に係る電動二輪車において、前記オイル通路内の油圧が第2許容値未満であるか否かを判定可能な第2の油圧判定手段と、前記オイル通路内の油圧が第2許容値未満であると判定されたときに、走行用モータのトルク抑制を行うトルク制御手段とを備えているものとしてもよい。
このようにすると、オイル通路内の油圧が第2許容値未満であるときに、トルク制御手段によって、走行用モータのトルクが抑制され、潤滑対象に故障や異常が生じるのを防止しながらも、低速走行を許容して、整備場までの移動を可能にすることができる。
この発明に係る電動二輪車において、前記油圧検出手段は、油圧センサであり、前記トルク制御手段は、前記油圧検出手段で検出された油圧の値に応じて前記トルク抑制の抑制程度を決定するものとしてもよい。
このようにすると、油圧検出手段で検出された油圧の値に応じて適切に抑制されたトルクで走行用モータを駆動させることができる。
この発明に係る電動二輪車において、前記オイル通路は、駆動系統を潤滑又は冷却するための通路であり、前記トルク制御手段は、前記油圧ポンプが始動してから所定時間が経過するまでは前記トルク抑制を禁止するものとしてもよい。
このようにすると、油圧ポンプが始動してから油圧回路が所定圧力になるまで多少の時間がかかる場合に、油圧ポンプが始動してから直ぐに発進したときに、油圧回路に異常がないにもかかわらずトルク抑制が実行されて、発進時の加速フィーリングが損なわれることを防止できる。
本発明に係る電動二輪車によると、油圧ポンプが正常な状態で停止していて、オイル通路の油圧が低下しているときに、油圧の低下を警告する警告表示が出力されないようにして、故障や異常が生じていると運転者が誤認することを防止できる。しかも、油圧ポンプを含む油圧回路に故障や異常が実際に生じているときは、そのことを、運転者に対して正確に認識させることができる。
図1は、この発明の第1実施形態に係る電動二輪車の油圧ポンプを含む油圧回路及び電気回路を示すブロック図である。 図2は、同第1実施形態に係る電動二輪車において走行用モータの起動前の油圧回路検査機能の制御を示すフローチャートである。 図3は、同第1実施形態に係る電動二輪車において走行用モータの起動後のトルク抑制機能の制御を示すフローチャートである。 図4は、図2に示すフローチャートの判定結果を示す図である。 図5は、同発明の第2実施形態に係る電動二輪車の油圧ポンプを含むオイル通路及び電気回路を示すブロック図である。 図6は、図5に示す第2実施形態に係る電動二輪車において走行用モータ起動前の判定結果を示す図である。 図7は、図5に示す第2実施形態に係る電動二輪車において走行用モータ起動前の判定結果を示す図である。
以下、本発明に係る電動二輪車の第1実施形態を、図1〜図4を参照して説明する。この電動二輪車1は、油圧ポンプ10及びオイル通路14を含む油圧回路11が正常であるか否かを表示部12に表示させることができる油圧回路検査機能と、油圧ポンプ10を含む油圧回路11が異常であると判断された場合に、この電動二輪車1を適切に走行させることができるトルク抑制機能とを備えている。
油圧回路検査機能は、例えば走行前のように走行用モータ13が停止しているときに、駆動系統の冷却や潤滑に使用される油圧ポンプ10が、正常な状態で停止していて、オイル通路14の油圧が低下しているときに、油圧の低下を警告する警告表示が表示部12によって出力(点灯)されないようにする機能を備えるものである。
トルク抑制機能は、油圧ポンプ10を含む油圧回路11が異常であると判断された場合であっても、電動二輪車1の最大出力トルクを抑制して、電動二輪車1を例えば整備場まで移動させることができるように、走行用モータ13のトルク抑制をする機能である。この電動二輪車1は、電動式の走行用モータ13を駆動源とするものであるが、エンジンも搭載したハイブリッドタイプのものでもよい。
電動二輪車1は、図1に示すように、油圧ポンプ10、ポンプ用モータ15、オイル通路14、第1油圧検出部16、オイルフィルタ17、インバータ18、走行用モータ13、変速機19、ECU20、及び表示部12を備えている。
このオイル通路14には、上流側から順に油圧ポンプ10、第1油圧検出部16、オイルフィルタ17が設けられ、その下流側にインバータ18、走行用モータ13、及び変速機19のそれぞれの圧油流入口が並列に設けられている。そして、それぞれの圧油流入口は、オイル通路14に設けられている1つの分流部22に接続している。
油圧ポンプ10は、図1に示すように、ポンプ用モータ15によって駆動され、オイルパン21から吸い込んだ油を、オイル通路14を介してインバータ18、走行用モータ13、及び変速機19等に圧送して、再びオイルパン21に戻すことができるものである。インバータ18は、この供給された油によって冷却され、走行用モータ13及び変速機19は、この供給された油によって冷却及び潤滑される。
第1油圧検出部16は、例えば油圧センサであり、油圧ポンプ10の吐出口とオイルフィルタ17との間の第1取付位置に設けられ、この間のオイル通路14内の油圧の値を検出するためのものである。ただし、第1油圧検出部16は、油圧センサとしたが、後述するように、油圧スイッチとすることができる。
オイルフィルタ17は、油圧ポンプ10から吐出される油から、スラッジや摩耗粉、ゴミなどを取り除くためのものである。走行用モータ13は、この電動二輪車1を走行させるためのものであり、インバータ18は、走行用モータ13自体の回転速度を制御するためのものである。変速機19は、走行用モータ13の出力軸の回転数に対する車輪の回転数の減速比を変更するための装置である。
ECU20は、電動二輪車1を制御するための電子制御ユニットである。このECU20は、予め記憶されたプログラムに従って、種々の処理を行うものである。ECU20は、ポンプ制御部、第1油圧判定部、ポンプ状態判定部、警告出力部、第2油圧判定部、及びトルク制御部を備えている。
ポンプ制御部は、油圧ポンプ10の作動を制御するためのものであり、電動二輪車1の走行前に油圧ポンプ10を作動させることができるようになっている。この電動二輪車1の走行前とは、例えばメインスイッチ(電源スイッチ)がオンであり、アクセルセンサによって検出されたアクセルの操作量がゼロ(全閉)であるときの状態である。
第1油圧判定部は、走行前及び走行中に、第1油圧検出部16で検出された油圧の値が第1許容値未満であるか否かを判定することができるものである。この実施形態では、第1油圧検出部16が油圧センサであるので、第1油圧検出部16は、油圧の値を検出できる。そして、第1油圧判定部は、第1油圧検出部16で検出された油圧の値が第1許容値未満であるか否かを判定することができる。
ポンプ状態判定部は、ポンプ制御部が油圧ポンプ10に作動指令を出力しているか否かを判定するものである。
警告出力部は、第1油圧判定部及びポンプ状態判定部での判定結果に応じて、ECU20に接続している表示部12に対して、所定の警告表示を表示させるための警告信号を出力するものである。また、警告出力部が警告信号を出力していないときは、表示部12にその警告信号と対応する警告表示が表示されないようになっている。
例えばこの警告出力部は、ポンプ制御部が油圧ポンプ10に作動指令を出力しておらず、かつ、第1油圧判定部によってオイル通路14内の油圧が第1許容値未満であると判定されたときには、図1に示す油圧ポンプ10及びオイル通路14を含む油圧回路11が正常な状態であり、警告信号を出力しないようになっている。そして、ポンプ制御部が油圧ポンプ10に作動指令を出力しており、かつ、第1油圧判定部によってオイル通路14内の油圧が第1許容値未満であると判定されたときには、油圧回路11が異常な状態であり、警告出力部が警告信号を出力するようになっている。この油圧回路11が異常な状態として、例えばオイルフィルタ17の目詰まりや、油圧回路11を構成するオイル通路14(配管)の損傷による油漏れが考えられる。
そして、ポンプ制御部が油圧ポンプ10に作動指令を出力しており、かつ、第1油圧判定部によってオイル通路14内の油圧が第1許容値以上であると判定されたときには、この油圧ポンプ10を含む油圧回路11が正常であると判定することができるので、警告出力部が、警告信号を出力せず、表示部12には警告表示が表示されないようになっている。これによって、油圧ポンプ10を含む油圧回路11が正常であることを、運転者に対して正確に認識させることができる。
表示部12は、例えば油圧ポンプ10、オイル通路14、第1油圧検出部16、及びオイルフィルタ17に対応する表示部分を備えており、警告信号が入力すると、それに対応する表示部分が点灯するようになっている。以上が、油圧回路検査機能である。
次に、図1に示すECU20が備えているトルク抑制機能について説明する。このトルク抑制機能は、前記第1油圧判定部、第2油圧判定部及びトルク制御部を含む構成によって作用するものである。
第2油圧判定部は、図1に示す第1油圧検出部16が検出したオイル通路14内の油圧の値が第2許容値未満であるか否かを判定することができるものである。この第2許容値は、例えば第1許容値よりも小さい値である。
トルク制御部は、走行中に、第1油圧判定部によって、オイル通路14内の油圧が第1許容値未満であると判定されたときに、走行用モータ13のトルク抑制を行うものである。そして、その油圧が第2油圧判定部によって第2許容値未満であるか否かが判定され、その判定結果に基づいて出力トルクの抑制の程度が相違するように設定される。
次に、上記のように構成された電動二輪車1の作用を、図1〜図4を参照して説明する。図2は、走行用モータ13の起動前(走行前)の油圧回路検査機能の制御を示すフローチャートである。図3は、走行用モータ13の起動後(走行時)のトルク抑制機能の制御を示すフローチャートである。
図2に示す走行用モータ13の起動前の油圧回路検査機能の制御において、今、例えば始動時(走行前)であって、メインスイッチ(電源スイッチ)がオンであり、アクセルセンサによって検出されたアクセルの操作量がゼロ(全閉)であるとする。そして、ポンプ制御部が、油圧ポンプ10を作動させていない状態であり、ポンプ状態判定部は、ポンプ制御部が油圧ポンプ10に作動指令を出力していないと判定している。
この状態で、図1に示す第1油圧検出部16で検出されたオイル通路14内の油圧の値が、油圧検出信号としてECU20に入力している(ステップS100)。このとき、第1油圧判定部は、第1油圧検出部16で検出された油圧の値が第1許容値未満であるか否かを判定し(ステップS102)、油圧の値が第1許容値未満でなくNOと判定したときは、警告出力部が、第1油圧検出部16若しくは油圧回路11(油圧ポンプ10を含む)、又はその両方が異常である旨の警告信号を出力して表示部12にその旨を表示させる(ステップS104)。
そして、ステップS102において、ポンプ制御部が油圧ポンプ10に作動指令を出力しておらず、かつ、第1油圧判定部によってオイル通路14内の油圧が第1許容値未満でありYESと判定されたときは、この時点では、警告出力部が、警告信号を出力しないようになっている。ただし、この時点では、少なくとも第1油圧検出部16が正常であると判定する(図示せず)。
そして、ステップS102において、第1油圧判定部が、油圧の値が第1許容値未満でありYESと判定したときは、ポンプ制御部が油圧ポンプ10を作動させる(ステップS106)。そして、所定時間(例えば5秒程度)経過後に、第1油圧判定部は、第1油圧検出部16で検出された油圧の値が第1許容値未満であるか否かを判定し(ステップS108、S110)、油圧の値が第1許容値未満でなくNOと判定したときは、油圧ポンプ10を含む油圧回路11及び第1油圧検出部16が正常であり、警告出力部が警告信号を出力せず、表示部12は、正常を示す消灯状態となる(ステップS112)。
これによって、始動時(走行前)において、図1に示す第1油圧検出部16及び油圧ポンプ10を含む油圧回路11が正常であることを、運転者に対して正確に認識させることができる。
そして、ステップS110において、第1油圧判定部が、油圧の値が第1許容値未満でありYESと判定したときは、警告出力部が、油圧ポンプ10を含む油圧回路11が異常である旨の警告信号を出力して表示部12にその旨を表示させる(ステップS114)。
このとき、ステップS102において、YESと判定され、第1油圧検出部16が正常であると判定されているので、第1油圧検出部16に対する警告信号は、出力されない。
このように、例えば始動時(走行前)に、油圧ポンプ10に作動指令が出ていないときは、第1油圧検出部16で検出された油圧が第1許容値未満であるときでも(ステップS102でYESのとき)、この油圧ポンプ10を含む油圧回路11に故障や異常が生じていると判定することができないので、警告出力部が、警告信号を出力しないようにしている。
これによって、油圧ポンプ10を含む油圧回路11が正常であるときに、故障や異常が生じていると運転者が誤認することを防止できる。
しかし、油圧ポンプ10に作動指令が出ているときに、オイル通路14内の油圧が第1許容値未満であるときは(ステップS110でYESのとき)、この油圧ポンプ10を含む油圧回路11に故障や異常が生じていると判定することができるので、警告出力部が、警告信号を出力するようにしている。
これによって、油圧ポンプ10を含む油圧回路11に故障や異常が実際に生じているときは、そのことを、運転者に対して正確に認識させることができる。
そして、電動二輪車1の走行前に、ポンプ制御部によって、油圧ポンプ10を作動させることができる構成としたので(ステップS106)、走行前に、油圧ポンプ10を含む油圧回路11を検査することができ、走行によって走行用モータ13等の例えば駆動系統が故障したり異常となることを未然に防止することができる。
次に、走行用モータ13の起動後(走行時)のトルク抑制機能の制御を、図3に示すフローチャートを参照して説明する。
図3に示すトルク抑制機能の制御において、今、図2に示す油圧回路検査機能によって、油圧ポンプ10を含む油圧回路11及び第1油圧検出部16が正常であると判断されているとする。
まず、ステップS200において、ポンプ制御部が、油圧ポンプ10を作動させている状態となり、ポンプ状態判定部が、ポンプ制御部が油圧ポンプ10に作動指令を出力しているか否かを判定し、油圧ポンプ10に作動指令が出力され(油圧ポンプ10が作動しており)、YESと判定したときは、第1油圧判定部は、第1油圧検出部16で検出された油圧の値が第1許容値未満であるか否かを判定する(ステップS202、S204)。
そして、ステップS204において、第1油圧判定部が、油圧の値が第1許容値未満でなくNOと判定したときは、走行時において、油圧ポンプ10を含む油圧回路11及び第1油圧検出部16が正常であると判定し、警告信号を出力せず、表示部12は、正常を示す消灯状態となっている(ステップS206)。
ただし、ステップS204において、第1油圧判定部が、油圧の値が第1許容値未満でありYESと判定したときは、圧油が油圧回路11に行き渡るまでの設定時間(例えば5秒程度の時間が設定されている。)が経過するのを待って(ステップS208)、第2油圧判定部が、第1油圧検出部16で検出された油圧の値が第1許容値よりも小さい第2許容値未満であるか否かを判定する(ステップS210)。
そして、ステップS210において、第2油圧判定部が、油圧の値が第2許容値未満でなくNOと判定したときは、油圧ポンプ10を含む油圧回路11等が異常であると判定し、トルク制御部は、走行用モータ13に対して第1トルク抑制(中トルク抑制)を行う(ステップS212)。このとき、表示部12には、その旨が表示される。この第1トルク抑制とは、走行用モータ13が出力できる最大出力トルクが、通常(定格)の最大出力トルクよりも小さい予め設定された中トルクとなるように制御することである。
ただし、ステップS210において、第2油圧判定部が、油圧の値が第2許容値未満でありYESと判定したときは、油圧ポンプ10を含む油圧回路11等が異常であると判定し、トルク制御部は、走行用モータ13に対して第2トルク抑制(低トルク抑制)を行う(ステップS214)。このとき、表示部12には、その旨が表示される。この第2トルク抑制とは、走行用モータ13が出力できる最大出力トルクが、上記中トルクよりも小さい予め設定された低トルクとなるように制御することである。
この図3のフローチャートで示すトルク抑制機能によると、オイル通路14内の油圧が第1許容値〜第2許容値であったり(ステップS212)、第2許容値未満であるときに(ステップS214)、トルク制御部によって、走行用モータ13の最大出力トルクが抑制され、駆動系等の潤滑対象に故障や異常が生じるのを防止しながらも、中速走行又は低速走行を許容して、例えば整備場までの移動を可能にすることができる。
そして、トルク制御部は、第1油圧検出部16で検出された油圧の値が、第1許容値〜第2許容値、又は第2許容値未満のいずれの範囲に属するかに応じて、第1トルク抑制(中トルク抑制)又は第2トルク抑制(低トルク抑制)による適切な制御によって走行用モータ13を駆動させることができる。
また、圧油が油圧回路11に行き渡るまでの設定時間が経過するのを待って(ステップS208)、第1油圧判定部が、第1油圧検出部16で検出された油圧の値が第1許容値未満であるか否かを判定する(ステップS204)ようにしたので、油圧ポンプ10が始動してから油圧回路11が所定圧力になるまで多少の時間がかかる場合に、油圧ポンプ10が始動してから直ぐに発進したときに、油圧回路11に異常がないにもかかわらずトルク抑制が実行されて、発進時の加速フィーリングが損なわれることを防止できる。
更に、第1油圧検出部16として油圧センサを使用すると、油圧センサで検出して得られたオイル通路14内の油圧の値を利用して、オン−オフ値のみを出力する油圧スイッチでは不可能であった様々な高度な制御が可能となる。
例えば、図3に示すように、第1油圧判定部が、オイル通路14内の油圧を判定する許容値として、2つ以上の例えば第1及び第2許容値を設定することができる。そして、オイル通路14内の油圧値を表示部12に表示させたり、当該油圧値に基づいて、ポンプ用モータ15の発生トルクを制御する構成とことができる。このように、ポンプ用モータ15の発生トルクを制御することによって、オイル通路14内の油圧を高めて正常な圧力となるようにしたり、オイル通路14内の油圧を低下させて、ポンプ用モータ15の負荷を下げることもできる。
更に、図3のステップS204、S210に示すように、第1及び第2油圧判定部が、オイル通路内の油圧を判定する基準となる許容値を2つ以上設定することができる。
ただし、この図1に示す第1油圧検出部16として油圧センサを採用したが、これに代えて、油圧スイッチを採用することができる。この場合、図3のステップS210において、オイル通路14内の油圧が第2許容値未満であるか否かを検出するための別の第2油圧スイッチをオイル通路14に設けて、その旨の検出信号を出力できるようにすることができる。
図4は、図2に示す油圧回路検査機能による検査結果を示している。油圧ポンプ10が作動していない(1)、(2)の場合において、第1油圧検出部16で検出された油圧回路11の油圧の値が、第1許容値未満であるときは((1)の場合)、第1油圧検出部16は、正常と判定されるが、油圧回路11が正常であるか否かは不明であるので、表示部12には、警告表示をしない。しかし、第1油圧検出部16で検出された油圧回路11の油圧の値が、第1許容値以上であるときは((2)の場合)、第1油圧検出部16若しくは油圧回路11、又はその両方が異常であると判定して、表示部12には、その旨の警告表示をする。
そして、油圧ポンプ10が作動している(3)、(4)の場合において、第1油圧検出部16で検出された油圧回路11の油圧の値が、第1許容値以上であるときは((3)の場合)、第1油圧検出部16及び油圧回路11(油圧ポンプ10を含む)が正常であるかと判定して、表示部12には、警告表示をせず消灯のままである。しかし、第1油圧検出部16で検出された油圧回路11の油圧の値が、第1許容値未満であるときは((4)の場合)、第1油圧検出部16又は油圧回路11(油圧ポンプ10を含む)が異常であると判定して、表示部12には、その旨の警告表示をする。
次に、本発明に係る電動二輪車の第2実施形態を、図5〜図7を参照して説明する。この図5に示す第2実施形態に係る電動二輪車1と、図1に示す第1実施形態に係る電動二輪車1とが相違するところは、図1に示す第1実施形態では、オイル通路14における油圧ポンプ10の吐出口とオイルフィルタ17との間の第1取付位置に第1油圧検出部16を設けたのに対して、図5に示す第2実施形態では、オイル通路14における油圧ポンプ10の吐出口と、オイルフィルタ17との間の第1取付位置に第1油圧検出部16を設けると共に、インバータ18、走行用モータ13、及び変速機19のそれぞれの圧油流入口に圧油を供給するためのオイル通路14の分流部22と、オイルフィルタ17との間の第2取付位置に第2油圧検出部23を設けたところである。
そして、このように、油圧検出部として2つの第1及び第2油圧検出部16、23を設けたのは、上記第1実施形態の油圧回路の検査機能を発揮できるようにすると共に、始動時(走行前)において、図6及び図7に示すように、油圧ポンプ10及びオイルフィルタ17の異常を個別に認識できるようにするためである。この実施形態では、第1油圧検出部16及び第2油圧検出部23の異常も個別に認識できるようになっている。
図6は、始動時(走行前)に、第1及び第2油圧検出部16、23の正常、異常を判別するための検査方法を示している。油圧ポンプ10が作動しておらず、かつ、第1及び第2油圧検出部16、23が、第1許容値未満の油圧を検出しているときは((1)の場合)、これら第1及び第2油圧検出部16、23の両方が正常であると判定することができる。正常と判定された第1及び第2油圧検出部16、23に対する警告表示は、表示部12に表示されず消灯の状態である。
そして、第1許容値以上の油圧を検出しているときは、それを検出した油圧検出部が異常と判定することができ((2)、(3)、(4)の場合)、この判定結果は、表示部12に表示され点灯する。この第1及び第2油圧検出部16、23が第1許容値未満の油圧を検出しているか否かを判定するのは、第1油圧判定部である。
図7は、図6において、第1及び第2油圧検出部16、23の両方が正常と判定された場合に、次に行われるものであり、始動時(走行前)に、油圧ポンプ10及びオイルフィルタ17の正常、異常を判別するための検査方法を示している。油圧ポンプ10が作動しており、かつ、第1及び第2油圧検出部16、23の両方が、第1許容値以上の油圧を検出しているときは((1)の場合)、油圧ポンプ10及びオイルフィルタ17の両方が正常であると判定することができる。正常と判定された油圧ポンプ10及びオイルフィルタ17に対する警告表示は、表示部12に表示されず消灯の状態である。
そして、図7の(2)の場合のように、第1油圧検出部16が第1許容値以上の油圧を検出しているが、第2油圧検出部23が第1許容値未満の油圧を検出しているときは、油圧ポンプ10を正常と判定し、オイルフィルタ17は、目詰まり等による異常と判定する。異常の判定結果は、表示部12のオイルフィルタ17と対応する表示部分が点灯することによって表示される。
また、図7の(3)の場合のように、第1及び第2油圧検出部16、23の両方が第1許容値未満の油圧を検出しているときは、油圧ポンプ10を異常と判定し、異常の判定結果は、油圧ポンプ10と対応する表示部12が点灯することによって表示される。ただし、オイルフィルタ17の正常、異常を判定することはできず、オイルフィルタ17と対応する表示部12は、消灯の状態としている。
ただし、上記第2実施形態では、図5に示す第1油圧検出部16及び第2油圧検出部23として油圧センサを採用したが、これに代えて、油圧スイッチを採用することができる。この場合、上記第1実施形態で説明したように、図3のステップS210において、オイル通路14内の油圧が第2許容値未満であるか否かを検出するための別の第2油圧スイッチをオイル通路14に設けて、その旨の検出信号を出力できるようにすることができる。
そして、上記実施形態では、図3に示すトルク抑制機能の制御において、第1トルク抑制(ステップS212)及び第2トルク抑制(ステップS214)を行うようにしたが、これに代えて、第1トルク抑制又は第2トルク抑制のいずれか一方のみを行うようにしてもよい。また、3段階以上のトルク抑制を行うようにしてもよい。例えば中トルク抑制、低トルク抑制、及び超低トルク抑制の3段階のトルク抑制を行うようにすることができる。
また、図2に示すステップS102の油圧の許容値と、図3に示すステップS204の油圧の許容値とを、第1許容値として一致させたが、これらの許容値を相違させてもよい。
更に、上記実施形態のトルク制御部によると、図3に示すように、第1油圧検出部16が検出したオイル通路14内の油圧が、第1許容値〜第2許容値の範囲内に属する場合は、最大出力トルクが第1(中)トルクとなるように制御し(ステップS212)、第2許容値未満の場合は、最大出力トルクが第2(低)トルクとなるように制御したが(ステップS214)、これに代えて、第1油圧検出部16が検出したオイル通路14内の油圧が低くなるに従って、最大出力トルクが小さくなるように制御してもよい。
また、通常(定格)の最大出力トルクにトルク抑制係数a(0<a<1)を乗算して、異常時の最大出力トルクを設定する場合は、第1油圧検出部16が検出したオイル通路14内の油圧が低くなるに従って、トルク抑制係数aを小さくするように設定してもよい。このようにすると、油圧の低下の程度に応じてトルク抑制の程度を大きく設定することができ、走行用モータ10の適切な制御を行うことができる。このようにしても、潤滑対象に故障や異常が生じるのを防止しながらも、低速走行を許容して、例えば整備場までの移動を可能にすることができる。
そして、上記実施形態では、油圧ポンプ10を走行用モータ13とは別のポンプ用モータ15によって駆動したが、油圧ポンプ10を走行用モータ13によって駆動するものとしてもよい。このようにする場合は、走行用モータ13が、車輪及び油圧ポンプ10の両方を駆動したり、油圧ポンプ10だけを駆動できるようにする、例えばクラッチ機構を設けることができる。
また、上記実施形態では、図1に示すように、第1油圧検出部16を、オイル通路14の油圧ポンプ10とオイルフィルタ17との間の第1取付位置に設けたが、これ以外の位置に設けてもよい。例えば、オイル通路14のオイルフィルタ17と分流部22との間の第2取付位置に設けてもよい。
以上のように、本発明に係る電動二輪車は、例えば走行前に、油圧ポンプが正常な状態で停止していて、オイル通路の油圧が低下しているときに、油圧の低下を警告する警告表示が出力されないようにすることができる優れた効果を有し、このような電動二輪車に適用するのに適している。
1 電動二輪車
10 油圧ポンプ
11 油圧回路
12 表示部
13 走行用モータ
14 オイル通路
15 ポンプ用モータ
16 第1油圧検出部
17 オイルフィルタ
18 インバータ
19 変速機
20 ECU
21 オイルパン
22 分流部
23 第2油圧検出部

Claims (7)

  1. 油圧ポンプと、
    前記油圧ポンプから圧送され、駆動系統を冷却又は潤滑するためのオイルが流れるオイル通路と、
    前記オイル通路内の油圧を検出する油圧検出手段と、
    前記油圧検出手段で検出された油圧が第1許容値未満であるか否かを判定可能な油圧判定手段と、
    前記油圧ポンプに作動指令が出力されているか否かを判定可能なポンプ状態判定手段と、
    前記油圧判定手段及び前記ポンプ状態判定手段での判定結果に応じて警告信号を出力する警告出力手段と、を備え、
    前記警告出力手段は、
    前記油圧ポンプに作動指令が出力されていないと判定され、かつ、前記オイル通路内の油圧が第1許容値未満であると判定されたときに、前記警告信号を出力せず、
    前記油圧ポンプに作動指令が出力されていると判定され、かつ、前記オイル通路内の油圧が前記第1許容値未満であると判定されたときに、前記警告信号を出力する、電動二輪車。
  2. 前記油圧ポンプに作動指令が出力されていないと判定されたとき、前記油圧ポンプは、前記オイル通路内の油圧が前記第1許容値未満である状態となるよう正常な状態で停止するよう構成されている、請求項1に記載の電動二輪車。
  3. 前記油圧ポンプに作動指令が出力されていないと判定され、かつ、前記オイル通路内の油圧が前記第1許容値未満でないと判定したときに、前記警告出力手段は、前記警告信号を出力する、請求項1又は2に記載の電動二輪車。
  4. 走行用モータと、
    前記走行用モータの回転速度を制御するインバータと、を更に備え、
    前記油圧ポンプの吐出口と接続する前記オイル通路には、上流側から順にフィルタ、及び走行用モータ又は変速機における圧油流入口が設けられ、
    前記油圧検出手段を、前記吐出口と前記フィルタとの間の第1取付位置、及び前記フィルタと前記圧油流入口との間の第2取付位置のうちのいずれか一方、又は両方に設け
    前記オイルで前記走行用モータ又は前記インバータが冷却される、請求項1に記載の電動二輪
  5. 油圧ポンプと、
    前記油圧ポンプから圧送されたオイルが流れるオイル通路と、
    前記オイル通路内の油圧を検出する油圧検出手段と、
    前記油圧検出手段で検出された油圧が第1許容値未満であるか否かを判定可能な油圧判定手段と、
    前記油圧ポンプに作動指令が出ているか否かを判定可能なポンプ状態判定手段と、
    前記油圧判定手段及び前記ポンプ状態判定手段での判定結果に応じて警告信号を出力する警告出力手段と、
    前記オイル通路内の油圧が第2許容値未満であるか否かを判定可能な第2の油圧判定手段と、
    前記オイル通路内の油圧が第2許容値未満であると判定されたときに、走行用モータのトルク抑制を行うトルク制御手段とを備え
    前記警告出力手段は、
    前記油圧ポンプに作動指令が出ておらず、かつ、前記オイル通路内の油圧が第1許容値未満であると判定されたときに、前記警告信号を出力せず、
    前記油圧ポンプに作動指令が出ており、かつ、前記オイル通路内の油圧が第1許容値未満であると判定されたときに、前記警告信号を出力する、電動二輪車。
  6. 油圧ポンプと、
    前記油圧ポンプから圧送されたオイルが流れるオイル通路と、
    前記オイル通路内の油圧を検出する油圧検出手段と、
    前記油圧検出手段で検出された油圧が許容値未満であるか否かを判定可能な油圧判定手段と、
    前記オイル通路内の油圧が許容値未満であると判定されたときに、走行用モータのトルク抑制を行うトルク制御手段と、を備えている、電動二輪車。
  7. 前記オイル通路は、駆動系統を潤滑又は冷却するための通路であり、
    前記トルク制御手段は、前記油圧ポンプが始動してから所定時間が経過するまでは前記トルク抑制を禁止する、請求項5又は6に記載の電動二輪車。
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