JPH05330260A - シート及びシートの密着方法 - Google Patents

シート及びシートの密着方法

Info

Publication number
JPH05330260A
JPH05330260A JP4142799A JP14279992A JPH05330260A JP H05330260 A JPH05330260 A JP H05330260A JP 4142799 A JP4142799 A JP 4142799A JP 14279992 A JP14279992 A JP 14279992A JP H05330260 A JPH05330260 A JP H05330260A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
layer
ink
sheets
image receiving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4142799A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Nakajima
厚志 仲島
Shinji Matsumoto
晋治 松本
Katsumi Maejima
勝己 前島
Sota Kawakami
壮太 川上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP4142799A priority Critical patent/JPH05330260A/ja
Priority to US08/068,749 priority patent/US5580693A/en
Priority to DE69330078T priority patent/DE69330078T2/de
Priority to EP93108725A priority patent/EP0576840B1/en
Publication of JPH05330260A publication Critical patent/JPH05330260A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 レーザー熱転写記録方式において、短時間に
シート同士の密着ができ、良好な転写画像が得られるシ
ートの密着方法、及び該記録方式に好適に用いられるシ
ートを提供する。 【構成】 2枚のシートを密着させるに際し、2枚のシ
ートを重ね合わせ吸引ポンプにより真空密着させなが
ら、更に光を照射するシートの密着方法。加熱により変
形可能な熱可塑性層又は弾性層を有するシート。加熱に
より変形可能な熱可塑性層又は弾性層が、光を熱に換え
る光熱変換材を有するシート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はヒートモードレーザー方
式の熱転写等に利用されるシート及びシートの密着方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】熱転写記録方式としてはサーマルヘッド
による加圧・加熱方式が実用化されており、非騒音、簡
単な機構、メンテナンスフリー、ドライ処理など優れた
特長を有している。しかも解像度の面でもサーマルヘッ
ドの高密度化が進み、近年では400〜600DPI以上もの解
像力が得られている。しかしながら、サーマルヘッドの
高密度化も、これ以上は困難であり、従来の熱転写記録
では限界があった。
【0003】そこで熱源としてレーザー光を用いるレー
ザー熱転写記録方式が提案されている。この方式によれ
ば、レーザー光を数μm程度にまで集光することがで
き、解像力の飛躍的アップが可能となる。しかし、レー
ザー熱転写方式ではレーザー出力に限度があるため、記
録材料の高感度化が必要である。又、記録シート(イン
クシートとも言う)と受像シートとの密着が画像の解像
力に大きく影響するので、特に高解像度の画像を得よう
とする際には両者の密着が問題となっている。
【0004】従来、露光面上でのシート密着は、ドラム
にシートを巻き付けシートの両端を引っ張る、或はドラ
ムの内側から空気を吸引し真空密着するなどの方法が試
みられているが、これらの方法だけでは記録シートと受
像シートとの十分な密着を得ることが難かしく、満足で
きる転写性は得られなかった。又、十分な真空密着性を
得るために、マット材と呼ばれる数μmの微粒子を受像
シートの受像層又はインクシートのインク層に添加する
ことも考えられるが、反面、表面が粗面化するため微細
な密着性が損なわれ転写ムラを生ずるなどの問題があっ
た。
【0005】
【発明の目的】本発明は上記事情に鑑みて為されたもの
であり、その目的はレーザー熱転写記録方式において、
短時間にシート同士の密着ができ、良好な転写画像が得
られるシートの密着方法、及び該記録方式に好適に用い
られるシートを提供することにある。
【0006】
【発明の構成】本発明の上記目的は下記構成により達成
される。
【0007】(1)2枚のシートを密着させるに際し、2
枚のシートを重ね合わせ吸引ポンプにより真空密着させ
ながら、更に光を照射するシートの密着方法。
【0008】(2)加熱により変形可能な熱可塑性層又は
弾性層を有するシート。
【0009】(3)加熱により変形可能な熱可塑性層又は
弾性層が、光を熱に換える光熱変換材を有する(2)記載
のシート。
【0010】以下に本発明を詳述する。
【0011】真空による記録シートと受像シートとの密
着には、最大1Kg/cm2程度しか圧力が掛けられない。
本発明者らの検討では如何に記録シートと受像シートの
接触面を平滑にしても、0.2〜0.3μm程度のギャップが
生じてしまうことが判った。
【0012】この状態で露光を行っても部分的には転写
ムラが発生する。しかし、転写し剥離する前の状態を観
察したところ、転写部分は完全に密着していることが判
った。これは、露光加熱によりインクが軟化あるいは溶
融し、受像面に対し濡れ性を生じ完全密着に至るものと
考えられる。
【0013】一方、インク層と支持体の間に熱軟化性の
クッション層を設けたところ、矢張り露光前は0.2〜0.3
μm程度のギャップがあるが、露光後は密着が十分に行
われることが判った。これは、クッション層が熱軟化
し、変形が可能となり更に受像面との密着性が向上した
ものと推察される。
【0014】即ち、真空密着下に溶融転写を行う場合、
加熱前は転写に必要な密着は全くないと言ってよく、加
熱時にインクが濡れ性を生じること、又、クッション層
の熱軟化により接触面が変形可能となり、完全密着し得
ることで良好な転写が行われる。この現象の把握により
本発明が成されるに至った。
【0015】次にレーザー熱転写に用いるインクシート
及び受像シートについて説明する。インクシートは、基
本的に支持体上に熱溶融性インク層を少なくとも積層し
た構造を有すると共に、像様に照射される光を熱に変換
する機能を有する。場合によっては支持体の熱溶融性イ
ンク層を設けた反対側の表面にバッキング層を設けても
よく、支持体とインク層との間に剥離層を設けてもよ
い。又、支持体と熱溶融性インク層との間にクッション
層を設けてもよく、この場合、剥離層をクッション層と
インク層との間に設けることができる。
【0016】このクッション性を付与するには、低弾性
率を有する材料あるいはゴム弾性を有する材料を使用す
ればよい。具体的には、天然ゴム、アクリレートゴム、
ブチルゴム、ニトリルゴム、ブタジエンゴム、イソプレ
ンゴム、スチレン-ブタジエンゴム、クロロプレンゴ
ム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、アクリルゴム、弗
素ゴム、ネオプレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレ
ン、エピクロルヒドリン、EPDM(エチレン・プロピ
レン・ジエンゴム)、ウレタンエラストマー等のエラス
トマー、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエ
ン、ポリブテン、耐衝撃性ABS樹脂、ポリウレタン、
ABS樹脂、アセテート、セルロースアセテート、アミ
ド樹脂、ポリテトラフルオロエチレン、ニトロセルロー
ス、ポリスチレン、エポキシ樹脂、フェノール-ホルム
アルデヒド樹脂、ポリエステル、耐衝撃性アクリル樹
脂、スチレン-ブタジエン共重合体、エチレン-酢酸ビニ
ル共重合体、アクリロニトリル-ブタジエン共重合体、
塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、可
塑剤入り塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリ塩
化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等の内、弾性率の小さな
樹脂が挙げられる。
【0017】クッション層として使用可能な形状記憶樹
脂としては、ポリノルボルネンやポリブタジエンユニッ
トとポリスチレンユニットとが複合化されたスチレン系
ハイブリッドポリマー等を挙げることができる。
【0018】又、これらの材料を支持体形成時に適用し
て、支持体自身にクッション性を持たせることもでき
る。
【0019】クッション層の厚みは使用する樹脂あるい
はエラストマーの種類、記録シート-受像シート密着の
際の吸引力、マット材の使用など様々の因子により異な
るので一概には決められないが、通常10〜100μmの範囲
である。
【0020】クッション層の形成方法としては、前記素
材を溶媒に溶解又はラテックス状に分散したものを、ブ
レードコーター、ロールコーター、バーコーター、カー
テンコーター、グラビアコーター等の塗布法、ホットメ
ルトでの押出しラミネーション法、クッション層フィル
ムの貼合せ法などを適用できる。
【0021】像様に照射される光を熱に変換する機能
は、例えば光熱変換材をインク層に含有させることによ
り、又はインク層に隣接して光熱変換材を含有する光熱
変換層を設けることにより実現できる。
【0022】支持体としては、寸法安定性が良く、画像
形成の際の熱に耐えるものならば何でもよく、具体的に
は特開昭63-193886号2頁左下欄12〜18行に記載のフィ
ルム又はシートを使用することができる。又、レーザー
光をインクシート側から照射して画像を形成するのであ
れば、インクシートの支持体は透明であることが望まし
い。レーザー光を受像シート側から照射して画像を形成
するのであれば、インクシートの支持体は透明である必
要はない。
【0023】支持体の厚さは特に制約はないが、通常2
〜300μm、好ましくは5〜200μmである。
【0024】支持体の裏面(インク層を設けた表面とは
反対側の面)には、走行安定性、耐熱性、帯電防止等の
機能を付与するために、バッキング層を設けることがで
きる。バッキング層は、例えばニトロセルロース等の樹
脂を溶媒中に溶解した或はバインダー樹脂と20〜30μm
の微粒子を溶媒中に溶解又は分散したバッキング層塗工
液を、支持体表面に塗工することにより形成できる。
【0025】光熱変換層はインク層に隣接して設けるこ
とができる。前述のようにインク層中に光熱変換材を含
有させることもできる。この光熱変換層は特に設けなく
てもよい。
【0026】光熱変換材を使用する場合、光源によって
も異なるが、光を吸収し効率良く熱に変換する物質がよ
く、例えば半導体レーザーを光源として使用する場合、
近赤外に吸収体を有する物質が好ましく、具体的にはカ
ーボンブラック、グラファイト、フタロシアニン系色
素、スクアリウム系色素、ニトロソ化合物及びその金属
錯塩、ポリメチン系色素、チオールニッケル塩、トリア
リールメタン系色素、インモニウム系色素、ナフトキノ
ン系色素、アントラセン系色素等を用いることができ
る。
【0027】光熱変換層のバインダーとしては、ガラス
転移点が高く熱伝導率の高い樹脂、例えばポリメタクリ
ル酸メチル、ポリカーボネート、ポリスチレン、エチル
セルロース、ニトロセルロース、ポリビニルアルコー
ル、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリイミド、ポリエ
ーテルイミド、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、
アラミド等の一般的な耐熱性樹脂を使用することができ
る。水溶性ポリマー、特にポリビニルアルコールなどは
インク層との剥離性が良く、感度の向上、色濁り(ある
いは光熱変換層の飛散)の防止の点で好ましい。この場
合、光熱変換材はカーボンブラック等赤外吸収色素、顔
料を分散物で用いるか、赤外吸収色素に極性基を導入し
水溶性にすることが好ましい。
【0028】この光熱変換層の膜厚は0.1〜3μmが好ま
しく、光熱変換層における光熱転換材の含有量は、通
常、画像記録に用いる光源の波長での吸光度が0.3〜3.0
になるように決めることができる。一般的には吸光度が
1.0〜1.5程度あればよい。光熱変換層としては、この他
にも蒸着膜として形成することも可能であり、カーボン
ブラック、特開昭52-20842号に記載の金、銀、アルミニ
ウム、クロム、ニッケル、アンチモン、テルル、ビスマ
ス、セレン等のメタルブラックの蒸着層等を挙げること
ができる。なお、光熱変換材はインク層の色材そのもの
でもよく、又、上記のものに限定されず、様々な物質が
使用できる。
【0029】熱溶融性インク層は、加熱時に溶融又は軟
化して色材とバインダー等を含有する層毎転写可能な層
を意味し、完全な溶融状態で転写しなくてもよい。
【0030】上記色材としては、例えば無機顔料及び有
機顔料などの顔料ならびに染料を挙げることができる。
【0031】無機顔料としては、二酸化チタン、カーボ
ンブラック、酸化亜鉛、プルシアンブルー、硫化カドミ
ウム、酸化鉄ならびに鉛、亜鉛、バリウム及びカルシウ
ムのクロム酸塩等が挙げられる。又、有機顔料として
は、アゾ系、チオインジゴ系、アントラキノン系、アン
トアンスロン系、トリフェンジオキサジン系の顔料、バ
ット染料顔料、フタロシアニン顔料(例えば銅フタロシ
アニン)及びその誘導体、キナクリドン顔料などが挙げ
られる。有機染料としては、酸性染料、直接染料、分散
染料、油溶性染料、含金属油溶性染料又は昇華性色素等
が挙げられる。
【0032】昇華性色素としては従来から公知の昇華性
色素を用いることができる。なお、本発明においては、
昇華性色素と言う時、これは熱昇華性色素を意味する。
この昇華性色素としては、例えばシアン色素、マゼンタ
色素、イエロー色素を挙げることができる。熱溶融性イ
ンク層に含有される昇華性色素は、形成しようとする画
像が単色であるならば、イエロー色素、マゼンタ色素及
びシアン色素の何れであってもよい。
【0033】インク層における色材の含有率は特に限定
されないが、通常5〜70重量%の範囲内にあり、好まし
くは10〜60重量%である。
【0034】インク層のバインダーとしては、熱溶融性
物質、熱軟化性物質、熱可塑性樹脂を挙げることができ
る。熱溶融性物質は、通常、柳本MJP−2型を用いて測
定した融点が40〜150℃の範囲内にある固体又は半固体
の物質である。具体的には、カルナバ蝋、木蝋、オウリ
キュリー蝋、エスパル蝋等の植物蝋;蜜蝋、昆虫蝋、セ
ラック蝋、鯨蝋等の動物蝋;パラフィンワックス、マイ
クロクリスタルワックス、ポリエチレンワックス、エス
テルワックス、酸ワックス等の石油蝋;並びにモンタン
蝋、オゾケライト、セレシン等の鉱物蝋等のワックス類
を挙げることができ、更にこれらのワックス類などの他
に、パルミチン酸、ステアリン酸、マルガリン酸、ベヘ
ン酸等の高級脂肪酸;パルミチルアルコール、ステアリ
ルアルコール、ベヘニルアルコール、マルガニルアルコ
ール、ミリシルアルコール、エイコサノール等の高級ア
ルコール;パルミチン酸セチル、パルミチン酸ミリシ
ル、ステアリン酸セチル、ステアリン酸ミリシル等の高
級脂肪酸エステル;アセトアミド、プロピオン酸アミ
ド、パルミチン酸アミド、ステアリン酸アミド、アミド
ワックス等のアミド類;並びにステアリルアミン、ベヘ
ニルアミン、パルミチルアミン等の高級アミン類などが
挙げられる。
【0035】又、熱可塑性樹脂としては、エチレン系共
重合体、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリ
ウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、アクリル系樹
脂、塩化ビニル系樹脂、セルロース系樹脂、ロジン系樹
脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリビニルアセター
ル系樹脂、アイオノマー樹脂、石油系樹脂等の樹脂類;
天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、イソプレンゴム、
クロロプレンゴム、ジエン系コポリマー等のエラストマ
ー類;エステルガム、ロジンマレイン酸樹脂、ロジンフ
ェノール樹脂、水添ロジン等のロジン誘導体;並びにフ
ェノール樹脂、テルペン樹脂、シクロペンタジエン樹
脂、芳香族系炭化水素樹脂等の高分子化合物などを挙げ
ることができる。
【0036】上記熱溶融性物質及び熱可塑性物質を適宜
に選択することにより、所望の熱軟化点あるいは熱溶融
点を有する熱転写層を形成することができる。
【0037】次に、受像シートについて述べる。
【0038】受像シートは、前記インクシートから像様
に剥離したインク層を受容して画像を形成する。通常、
受像シートは支持体と受像層とを有し、又、支持体その
もので形成されることもある。
【0039】受像シートは熱により溶融した熱溶融性イ
ンク層が転写されるのであるから、適度の耐熱強度を有
すると共に、画像が適正に形成されるよう寸法安定性に
優れることが望ましい。
【0040】受像シートは、画像形成時に供与媒体と接
触する面が良好な平滑性を有するか、又は適度に粗面化
してある。更に詳しくは、インクシートのインク層の表
面がマット材等により粗面化されている時には、受像シ
ートのインク層に接触する面は良好な平滑性を有するこ
とが望ましく、又、インクシートのインク層が粗面化さ
れていない時には、受像シートのインク層に接触する面
はマット材により粗面化されているのが望ましい。又、
インク層と受像シートの接触面が共に粗面化されていて
もよい。粗面化は真空密着に必要な時間の短縮、特にシ
ート中央部の減圧に効果がある。粗面化の目安としては
1〜20μmのマット材をシート接触面に形成することで
達成される。ただし、転写のための密着を損なう場合
は、この限りではない。
【0041】受像層は、バインダーと必要に応じて添加
される各種添加剤や、前記クッション性を付与するため
の物質とで形成することができる。
【0042】バインダーとしては、エチレン-塩化ビニ
ル共重合体系接着剤、ポリ酢酸ビニルエマルジョン系接
着剤、クロロプレン系接着剤、エポキシ樹脂系接着剤等
の接着剤、天然ゴム、クロロプレン系ゴム、ブチルゴム
系、ポリブタジエンゴム、ポリアクリル酸エステル系、
ニトリルゴム系、ポリサルファイド系、シリコンゴム
系、ロジン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、石油系樹脂及び
アイオノマー樹脂などの粘着剤、再生ゴム、SBR、ポ
リイソプレン、ポリビニルエーテル等を挙げることがで
きる。
【0043】支持体と受像層との間に介装してもよいク
ッション層としては、前記インクシートにおいて説明し
たクッション層と同様である。
【0044】なお、支持体とクッション層と受像層を有
するインクシートにおける支持体の厚み、或は支持体だ
けで形成されたインクシートにおける支持体の厚みにつ
いては特に制限はない。又、クッション層の厚みはイン
クシートにおけるクッション層の厚みと同様である。受
像層の厚みは通常、0.1〜20μmであるが、クッション層
を受像層として用いる場合はこの限りではない。
【0045】実施例1 (インクシートの作成)厚さ75μmの透明PET(ポリ
エチレンテレフタレート:ダイヤホイルヘキスト社製T
-100)にEVA(三井デュポンポリケミカル社製P1407
C)を30μmの厚みにラミネートしたベース上に、下記
組成の光熱変換層、インク層を順次塗工してインクシー
トを作成した。特にラミネート精度には注意を払い、う
ねり、フィッシュアイが出ないようにした。うねり、粗
さは転写ムラに大きく影響する。
【0046】ラミネート面は表面精度を出すため25μm
のPETフィルムと貼り合わせて作成し、光熱変換層の
塗設前に25μmのPETフィルムを剥ぎ取り使用した。
EVA面の表面精度はRa(表面粗さ)で0.5μm以下で
あった。
【0047】なお、各組成中の部は素材固形分の重量部
を示す。(溶媒はそのまま)光熱変換層 PVA(ポリビニルアルコール:クラレ社製C506) 3.5部 光熱変換材(IR−1) 3.4部 界面活性剤(BASF社製FT248) 0.1部 水 93.0部
【0048】
【化1】
【0049】830nmの吸光度が1.0になるように塗布し
た。膜厚は約0.25μmであった。
【0050】インク層 マゼンタ顔料MEK分散物 25部 スチレン-アクリル樹脂(BASF社製スプラパルWS) 62部 EVA(三井デュポンポリケミカル) 5部 DOP(ジオクチルフタレート) 3部 パラフィンワックスMEK分散物(東京インキ:FW020) 5部 MEK(メチルエチルケトン) 90部 乾燥膜厚が0.5μmになるように塗布・乾燥した。
【0051】(受像シートの作成)厚さ75μmの透明P
ET(T-100:前出)にEVAラテックス(東洋モート
ン社製:アドコートAD37P295)を乾燥膜厚1μmの受像
層になるよう塗布・乾燥して受像シートとした。
【0052】上記インクシートのインク層と受像シート
の受像層を対面させてドラムに巻き付け、400Torrで真
空密着し、発振波長830nmの半導体レーザーにて露光を
与えたところ、感度1.5mJ/mm2で美麗な転写画像を得
た。ドラムへの巻付けは2シート巻付けとなるので、受
像シートはドラムに静電密着機構や粘着シートを設ける
などして固定し、受像シートより一周り大きいサイズの
インクシートを真空密着させると、受像シートを固定し
たまま各色毎のインクシート着脱が容易になる。インク
シートが内側の場合は、その逆にすればよい。
【0053】実施例2 (インクシートの作成)実施例1のインクシートからE
VAラミネート層を除いた以外は同様にしてインクシー
トを作成した。
【0054】(受像シートの作成)厚さ75μmの透明P
ET(T-100:前出)に、カーボンブラック3部及びワ
ックス分散物97部からなるホットメルト分散物を10μm
厚にホットメルトコーティングした上に、実施例1と同
様のEVAラテックスを乾燥膜厚1μmになるよう塗布
・乾燥して受像シートとした。
【0055】上記受像シート、インクシートの順に受像
層とインク層を対面させてドラムに巻き付け、400Torr
で真空密着した後、インクシート光熱変換層に用いたI
R−1によるフィルター(750nm付近の透過吸収濃度=
3.0)を通してキセノンフラッシュ露光を与えた。この
時、インクが受像層へ転写しないようにエネルギーを調
節した。
【0056】次いで実施例1と同様のレーザー露光した
ところ、感度1.5mJ/mm2で線の途切れもなく美麗な転写
画像を得た。
【0057】同時に中間のキセノンフラッシュによるプ
レ露光を行わずにレーザー露光したところ、感度は同じ
であったが線の途切れが若干見られた。これはキセノン
露光により受像シートのワックス層が熱軟化し、インク
層との密着性が向上することを示す。
【0058】比較例1 実施例1の受像シートと実施例2のインクシートを用い
てレーザー露光を行ったところ、線の途切れが顕著であ
った。
【0059】実施例3 (インクシートの作成)実施例2のインクシートのイン
ク層組成を以下のように変えた以外は同様にしてインク
シートを作成した。
【0060】インク層 マゼンタ顔料MEK分散物 25部 スチレン-無水マレイン酸ハーフエステル樹脂 57部 (藤井義通商製SMA-1440A) EVA(三井デュポンポリケミカル) 5部 DOP 3部 パラフィンワックスMEK分散物(FW020:前出) 5部 微粒子 5部 (東芝シリコーン製トスパールT120,平均粒径2μm) MEK 90部 乾燥膜厚が0.7μmになるように塗布・乾燥した。
【0061】(受像シートの作成)厚さ75μmの透明P
ET(T-100:前出)にEVA(三井デュポンポリケミ
カル製EV250)とカーボンブラックトルエン分散物をト
ルエン溶媒にて調液し、乾燥膜厚が20μmになるように
クッション層として溶剤塗布をした。カーボンブラック
顔料はクッション層のブラック透過濃度が約2.0になる
ように調整した。
【0062】その上に、更に受像層として実施例1と同
様のEVAラテックスを乾燥膜厚1μmになるよう塗布
・乾燥して受像シートとした。
【0063】上記インクシートと受像シートを用いてプ
レ露光をせずにレーザー転写実験を行ったところ、線の
途切れが僅かに見られた。しかし、実施例2と同様にプ
レ露光を行うことにより線の途切れは解消された。
【0064】比較例2 実施例3で用いたインクシートと実施例1で用いた受像
シートの組合わせにて転写実験を行ったところ、プレ露
光の有無に拘わらず、線の途切れ、転写ムラが顕著であ
った。
【0065】
【発明の効果】本発明により、レーザー熱転写記録方式
において、短時間にシート同士の密着ができ、良好な転
写画像が得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の真空密着方法の1態様を示す模式断面
図である。
【符号の説明】
1 受像シート 2 インクシート 3 減圧孔 4 ドラム 5 減圧方向
フロントページの続き (72)発明者 川上 壮太 東京都日野市さくら町1番地コニカ株式会 社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚のシートを密着させるに際し、2枚
    のシートを重ね合わせ吸引ポンプにより真空密着させな
    がら、更に光を照射することを特徴とするシートの密着
    方法。
  2. 【請求項2】 加熱により変形可能な熱可塑性層又は弾
    性層を有することを特徴とするシート。
  3. 【請求項3】 加熱により変形可能な熱可塑性層又は弾
    性層が、光を熱に換える光熱変換材を有することを特徴
    とする請求項2記載のシート。
JP4142799A 1992-06-03 1992-06-03 シート及びシートの密着方法 Pending JPH05330260A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4142799A JPH05330260A (ja) 1992-06-03 1992-06-03 シート及びシートの密着方法
US08/068,749 US5580693A (en) 1992-06-03 1993-05-28 Light-heat converting type heat mode recording process wherein the recording material comprises a deformable layer, while the ink layer or the image receiving layer contains a matting agent
DE69330078T DE69330078T2 (de) 1992-06-03 1993-05-29 Wärmeempfindliches Aufzeichnungsverfahren des leicht in Wärme umwandelnden Typs
EP93108725A EP0576840B1 (en) 1992-06-03 1993-05-29 Light-heat converting type heat mode recording

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4142799A JPH05330260A (ja) 1992-06-03 1992-06-03 シート及びシートの密着方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05330260A true JPH05330260A (ja) 1993-12-14

Family

ID=15323902

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4142799A Pending JPH05330260A (ja) 1992-06-03 1992-06-03 シート及びシートの密着方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05330260A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5580693A (en) Light-heat converting type heat mode recording process wherein the recording material comprises a deformable layer, while the ink layer or the image receiving layer contains a matting agent
US5512931A (en) Heat transfer recording process using an intermediate recording sheet
EP0800927B1 (en) Thermal transfer image receiving material and heat mode recording method
US5631117A (en) Manufacturing method of an image forming material for light-heat converting heat mode recording
JP3705445B2 (ja) 光熱変換型ヒートモード受像材料及び記録材料
JP3443713B2 (ja) 再転写可能なヒートモードレーザー熱転写用受像材料及びその製造方法
JP2000135862A (ja) 光熱変換型ヒートモード記録材料及び該記録材料の形成方法
JPH05330260A (ja) シート及びシートの密着方法
JPH06122280A (ja) 光熱変換型ヒートモード記録材料、光熱変換型ヒートモード受像材料及び光熱変換型ヒートモード記録方法
JP3225365B2 (ja) 感熱転写記録方法
JPH06115264A (ja) 光熱変換型ヒートモード記録材料
JP3531006B2 (ja) 溶融型レーザー熱転写記録方法
JP2000158833A (ja) 光熱変換型ヒートモード記録材料
JP3362294B2 (ja) 画像形成方法及びそれに用いる受像材料
JP3845894B2 (ja) 光熱変換型ヒートモード受像材料
JPH11348438A (ja) レーザー熱転写記録材料及びレーザー熱転写記録方法
JPH06312583A (ja) 再転写可能な熱転写記録材料及び熱転写受像材料
JP3252234B2 (ja) 光熱変換型ヒートモード記録材料
JPH06115265A (ja) 光熱変換型ヒートモード記録材料および受像材料
JP3419586B2 (ja) 再転写可能なヒートモードレーザー溶融熱転写用受像シート
JPH10264542A (ja) 感熱転写用記録材料、感熱転写用受像材料及び画像形成方法
JP2000037956A (ja) レーザー熱転写記録方法
JPH1071775A (ja) 感熱転写受像材料及びヒートモード記録方法
JP2001130142A (ja) 熱転写記録用インクシートおよびその製造方法、ならびに画像形成方法
JP2001010094A (ja) レーザー熱転写記録方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080330

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090330

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090330

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100330

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees