JPH05329554A - プレス機械の金型装置 - Google Patents

プレス機械の金型装置

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JPH05329554A
JPH05329554A JP13475992A JP13475992A JPH05329554A JP H05329554 A JPH05329554 A JP H05329554A JP 13475992 A JP13475992 A JP 13475992A JP 13475992 A JP13475992 A JP 13475992A JP H05329554 A JPH05329554 A JP H05329554A
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JP
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mold
bending
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molds
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JP13475992A
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Inventor
Kazuo Kurokome
一雄 黒米
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Anritsu Corp
Original Assignee
Anritsu Corp
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  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 様々な材質や厚さの被加工材の複数の辺を正
確な角度と寸法で折り曲げることができること。 【構成】 分割された上金型及び下金型18,19の第
1,第2の曲げ面18b,19bにより、被加工材Wの
両辺に第1,第2の曲げ箇所を曲げ加工できる。積層ス
ペーサ金型301’は、第1,第2の曲げ面18b,1
9bに対し所定角度を有する第3,第4の曲げ面301
b,301eを有しており、被加工材Wにさらに第3,
第4の曲げ箇所を曲げ加工できる。積層スペーサ金型3
01’は、分割された下金型18,19間に選択位置決
め機構300によって間隔に対応した枚数だけ選択され
た後自動的に挿入され、下金型18,19の変形を防止
する作用を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、被加工材を折り曲げ
るプレス機械に適用され、特に、金型の交換をせずに自
在な寸法と角度に折曲でき、被加工材を簡単に箱形状に
すること等の行えるプレス機械の金型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の曲げを行うプレス機械
は、被加工材をNC装置の指令で加工位置まで運んで位
置決めを行い、その後NC装置の指令でハンマが作動し
て上金型を下降させて、上金型と下金型間にある被加工
材に加工を施すものである。
【0003】そして、本出願と同一出願人は、特公平1
−37214号公報に開示されているプレス機械を提供
している。このプレス機械は、上金型と下金型の双方を
それぞれ複数個の型に構成し、上、下金型の対の1組を
固定し、他方の上、下金型を固定した金型に対して移動
可能な構造にしてその上、下金型を制御可能の駆動装置
で移動調整することにより曲げ幅の寸法を自由に設定で
きるようにするとともに上金型の少なくとも一方を所望
の位置に微少寸法移動可能に構成したものである。
【0004】これにより、厚さ、曲げ幅の異なる被加工
材であっても金型を交換する必要がなく、しかも1工程
で被加工材の2面の加工部、すなわち加工部としての両
辺を同時に直角に折曲することができ、加工効率を向上
させることができた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プレス
機械による従来の折り曲げでは、所望する任意の寸法に
曲げられるのは、2面だけの直角曲げしかできなかっ
た。そのために、3面以上を曲げた製品の加工を不可能
としていたので、製品として多い4面曲げの箱形の加工
ができないのと、直角以外の任意の角度への曲げができ
なかった。
【0006】また、対向した2面間の距離の短い形状や
深い形を曲げる場合、金型の厚さが薄く立ち上がり高い
金型寸法になるため、加工時に発生する横方向力で金型
が押されることで金型が逃げたり、金型自体が曲げられ
たり歪んだりする変形によって正確な角度や寸法に曲げ
られなかった。更に、被加工材の材質や厚さに曲げ形状
が様々な製品のとき、材質の硬度や剛性のバラツキに厚
さの誤差によって発生する曲げ角度のバラツキが大きい
ため、精度の良い曲げは不可能であった。
【0007】本発明は、上記問題を鑑みて成されたもの
であり、様々な材質や厚さの被加工材に、自在な寸法と
所望の角度で折り曲げることのできるプレス機械に適用
され、複数の辺を正確な角度と寸法で折り曲げることが
できるプレス機械の金型装置を提供することを目的とし
ている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のプレス機械の金型装置は、プレス機械に組
付けられた上金型と下金型により被加工材Wを所望の寸
法および角度で曲げるため、前記上金型と下金型をそれ
ぞれ分割し、分割した上金型16、17および下金型1
8,19の1対以上を可動位置決め可能としたプレス機
械の金型装置であって、請求項1では、前記被加工材W
の第1と第2の曲げ箇所Wa,Wbの間隔に合わせ可動
位置決めされた前記分割上金型17と固定された前記固
定上金型16、あるいは可動位置決めされた前記分割下
金型19と固定された前記分割下金型18のいずれか一
方の金型間に挿入されることにより、前記分割金型とと
もに前記被加工材Wに第3の曲げ箇所Wcを形成するた
めの第3の曲げ面301bを構成するスペーサ金型30
1と、該スペーサ金型301を可動し、前記分割金型1
8,19間に挿入位置決めを行う第1の位置決め機構3
00aと、前記スペーサ金型301と共同して第3の曲
げ箇所Wcを曲げる第1の協動金型406と、該第1の
協動金型406を前記被加工材Wの材質や厚さや曲げ形
状に応じて可動位置決めする第2の位置決め機構400
と、前記第1,第2の位置決め機構300a,400を
制御する制御装置63と、を備えたことを特徴としてい
る。
【0009】また、請求項2では前記スペーサ金型30
1が、前記被加工材Wの第1,第2および第3の曲げ箇
所Wa,Wb,Wcと異なる位置でさらに第4の曲げ面
301eを有し、前記スペーサ金型301と共同して前
記被加工材Wの第4の曲げ箇所Wdを曲げるための第2
の協動金型407と、被加工材Wの材質や厚さに曲げ形
状に合わせ前記第1の協動金型406および該第2の協
動金型407を可動位置決めする第3の位置決め機構と
を備えた構成としてもよい。
【0010】また請求項3のように、前記スペーサ金型
301が、可動する前記分割金型の金型間隔に合わせ挿
入できるよう複数に分割された構成の積層スペーサ金型
301’と、前記被加工材Wの第1と第2の曲げ箇所W
a,Wbの間隔に対応して前記積層スペーサ金型30
1’の数を選択する選択機構300bとを備えた構成と
することもできる。
【0011】さらに、請求項4のように、前記請求項3
記載の選択機構300bは、前記被加工材Wの第1と第
2の曲げ箇所Wa,Wbの間隔に対応して移動する連動
主体304と、前記積層スペーサ金型301’に接合さ
れ、該連動主体304と合わせて移動し前記積層スペー
サ金型301’の数を選択する選択体305と、該連動
主体304の移動距離によって選択的に前記選択体30
5を間欠移動させ前記選択体305に接合される積層ス
ペーサ金型301’の数を可変する間欠具352とによ
り構成される。
【0012】また、請求項5のように、前記積層スペー
サ金型301’よりも薄い厚さで形成される調整用スペ
ーサ金型341と、該調整用スペーサ金型341を前記
積層スペーサ金型301’が挿入された前記分割金型間
へ可動し位置決めする第4の位置決め機構340と、を
備えた構成とすることができる。
【0013】また、請求項6記載のように、前記被加工
材Wに対し前記積層スペーサ金型301’と共に第4の
曲げ箇所Wdを形成するため、前記積層スペーサ金型3
01’の前記第4の曲げ面301eの両側方に設けられ
る第4の曲げ面302f,303fを有する補助金型3
02,303とを備えた構成としてもよい。
【0014】また請求項7では、前記請求項1〜4に記
載した分割下金型18,19に対する上金型16,17
の下降位置を測定するため、例えば下降部2と固定部3
にそれぞれ設けられたスケール171および検出器17
2と、前記分割上・下金型により形成される第1〜第4
の曲げ箇所Wa〜Wdの少なくとも1箇所の曲げ寸法を
計測する測定機構180a,180bと、前記分割上金
型16,17に設けられ、旋回自在な旋回上金型10
1,102と、前記分割下金型18,19の近傍で旋回
自在に設けられる案内面121a,122aにより該旋
回上金型101,102を案内する下案内機構120
a,120bとを備え、前記制御装置63が、予め定め
られた制御指令、および前記検出器172で検出される
前記下降部2の下降位置、および前記測定機構180
a,180bの測定値の組合せに基づいて、前記分割下
金型18,19に対する前記下案内機構120a,12
0bの位置と前記案内面121a,122aの旋回角度
と分割上金型16,17の位置とを単独あるいは複数組
合せて可変させる信号を送出する構成とすることができ
る。
【0015】
【作用】上記構成によれば、分割して設けられる金型と
しての下金型18,19は、上金型16,17と共同し
て被加工材Wに対し第1,第2の曲げ箇所Wa,Wbを
曲げ加工する。この下金型18,19間には、積層スペ
ーサ金型301’が選択位置決め機構300により挿入
自在であり、この積層スペーサ金型301’により下金
型18,19の隙間を埋める。この積層スペーサ金型3
01’には、第3の曲げ面301b、第4の曲げ面30
1eが形成され、協動金型406,407との共同で被
加工材Wの第3,第4の曲げ箇所Wc,Wdを曲げるこ
とができる。この積層スペーサ金型301’は複数枚に
分割された構成であり、前記下金型18,19の間隔に
対応した枚数だけ挿入することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明のプレス機械の金型装置につい
て説明する。図1,図2は、本発明の金型装置が設けら
れるプレス機械を示す背面図と左側面図、図3は、図1
のイーイ切断矢視図、図4は、図1のローロ切断矢視図
である。これらの図において、プレス機械の下部基台1
上には支柱7を介して上部基台3が上方に固定されてい
る。この支柱7は、上部基台3、下部基台1に固定さ
れ、プレススライダ2を上下動自在に案内している。こ
の上部基台3には、下方に向け直線スケール171が設
けられ、プレススライダ2側にはこの直線スケール17
1部分の動きを検出するスケール検出器172が設けら
れる。これにより、プレススライダ2の下降量は、スケ
ール検出器172で検出され、後述する制御装置63に
出力される。
【0017】また、上部基台3には、駆動用の油圧シリ
ンダ4が設けられ、この油圧シリンダ4のロッド4A
は、ピン6でプレススライダ2と連結されている。この
油圧シリンダ4は図示しない油圧源に配管されている。
前記プレススライダ2の下面には、ポンチプレート1
0,可動ポンチプレート11が設けられる。可動ポンチ
プレート11は、上部ガイドレール14によりポンチプ
レート10に対し移動自在である。これらポンチプレー
ト10、可動ポンチプレート11には、それぞれ旋回上
金型101,102を可能とする上金型機構16,17
が設けられる。
【0018】また、下部基台1上には、固定ダイプレー
ト12、および可動ダイプレート13が設けられる。固
定ダイプレート12は前記下部基台1に固定され、可動
ダイプレート13は、下部ガイドレール15により固定
ダイプレート12に対し移動自在に構成される。
【0019】固定ダイプレート12上には、上金型機構
16の旋回上金型101の型と対応する下金型18が設
けられる。また、可動ダイプレート13上には、上金型
機構17の旋回上金型102の型と対応する下金型19
が設けられる。第1の駆動源としてのサーボモータ20
は、スプライン軸22に連結され、このスプライン軸2
2の上下には、ベベルギヤ23が固定され、ベベルギヤ
35がスプライン軸22に摺動係合し、ベベルギヤ27
A,27Bと噛み合ってギヤ機構33、39を構成し、
スプライン軸22とねじ軸40A,40Bと連結してい
る。尚、それにより、プレススライダ2の下降に対し支
障ない構成となっている。
【0020】ねじ軸40Aは、その回転が回転検出器2
50で検出されている。また、41Aはナットであり、
ねじ軸40Bに螺合されるとともに、可動ポンチプレー
ト11側部に設けられた後述するポンチ微調基台62に
固着されている。そして、サーボモータ20の回転によ
り、スプライン軸22を介してねじ軸40A,40Bが
回転し、可動ダイプレート13、および可動ポンチプレ
ート11が図2の矢印Bの方向に同時に移動する。これ
ら、可動ポンチプレート11と可動ダイプレート13
は、第1の動力源である金型位置決め用のサーボモータ
20の駆動により同時に移動自在である。
【0021】また、図3に示すように、52は前記被加
工材Wの板厚または材質によりポンチプレート10を微
少寸法移動をさせるねじ軸である。このねじ軸52に
は、ポンチプレート10に固着されたナット53が螺合
し、ねじ軸52の回転とともにポンチプレート10を上
部ガイドレール14に案内されて移動する。また、この
ねじ軸52には、可動ポンチプレート11部分で同軸に
スプライン軸52aが連結されている。また、可動ポン
チプレート11には、微調ナット61が固定されてい
る。そして、60は可動ポンチプレート11の位置を微
小寸法移動させるためスプライン軸52aの溝と摺動自
在に嵌合して回転を伝達する微調ねじであり、この微調
ねじ60は、微調ナット61に螺合している。
【0022】56は、前記ポンチプレート10、可動ポ
ンチプレート11を微小寸法移動させるねじ軸52へ回
転を伝達する駆動軸であり、ギヤケース59内のギヤを
介してポンチ微小移動用である第2の駆動源としてのサ
ーボモータ58と連結されている。また、駆動軸56に
はギヤケース34内のベベルギヤ26Dが固定され、ね
じ軸52のベベルギヤ27Dに噛合している。そしてポ
ンチ微調基台62は、微調ねじ60とナット41Bを固
定している。したがって、可動ポンチプレート11は、
ねじ軸40Aの位置決めとポンチ微少移動用である第2
の駆動源としてのサーボモータ58の回転により微少寸
法移動両方で動かされる。
【0023】前記上金型機構16,17は、図5の拡大
側面図に示す如く、対称形状に設けられる。これら上金
型機構16,17は、固定ポンチプレート10と可動ポ
ンチプレート11の下部に上金型基台103,104を
固定したもので、この上金型基台103,104は、下
面に所定径の円弧が形成されている。そして、この上金
型基台103,104の円弧面には、前記円弧の径に対
応して同様な径の円弧を有する旋回上金型101,10
2が旋回自在に設けられ、かつ、この円弧に沿ってカム
フォロアー111が設けられて旋回上金型101,10
2を支えている。旋回上金型101,102は、夫々所
定の段差を有する直線状の平面101a,102aの形
状であり、この平面101a,102a下端部が旋回中
心とされている。また、この旋回上金型101,102
は上端部が上金型基台103,104の基準面103
a,104aに当接することにより、平面101a,1
02aは基準の垂直状態となる。
【0024】このため、旋回上金型101,102の上
部には、押しつけ金具112a,112bが突出形成さ
れている。そして、上金型基台103,104には、各
々シリンダ等で構成されるプッシャ113a,113b
が設けられ、このプッシャ113a,113bのロッド
は押しつけ金具112a,112bを押して、旋回上金
型101,102の平面101a,102aを基準の垂
直状態に安定保持する。尚、このプッシャ113a,1
13bは、制御装置63の第4の制御部63dにより押
しつけ力が制御されている。そして、プッシャ113
a,113bの力より大きな力が旋回上金型101,1
02に作用すると、図5のホで示す方向に夫々旋回可能
である。
【0025】また、同図に示す如く、下金型18,19
は、夫々対称形状に形成されたものであり、被加工材W
が載置される水平面18a、19a、及び該水平面18
a,19aに対し所定角度を有した端面としての第1,
第2の曲げ面18b,19bを有している。そして、下
金型18の曲げ面18bは、後述する如く被加工材Wの
第1の箇所を曲げるためのものであり、同様に下金型1
9の曲げ面19bは第2の箇所を曲げる。
【0026】さらに、この下金型18,19の側部に
は、それぞれ下案内機構120a,120bが設けられ
る。この下案内機構120a,120bは、それぞれ図
中ハ方向にスライド自在な下基台124,125を有し
ている。そして図6は、一方の下案内機構120aの断
面図である。尚、他方の下案内機構140bも同一構成
で対称形状に設けられている。この下基台124,12
5には、下金型18,19に向かって円弧部が形成さ
れ、この円弧の径に対応して同様な径の円弧を有するバ
ックアップ金具121,122が旋回自在に設けられ
る。このバックアップ金具121,122には、前記旋
回上金型101,102の平面101a,102aが当
接する垂直な案内面121a,122aが設けられてい
る。このバックアップ金具121,122は、案内面1
21a,122aの上端部が旋回中心とされている。ま
た、このバックアップ金具121,122の円弧部には
下ウオームホイール123a,123bが形成されてい
る。
【0027】そして、下基台124,125には、夫
々、所定角度傾斜して下ウオーム126,127がベア
リングを介して設けられ下ウオームホイール123a,
123bに噛合している。この下ウオーム126,12
7は、ベアリング133,下カップラー129を介して
第3の駆動源としての下サーボモータ128a,128
bの駆動軸に連結されている。下サーボモータ128
は、モータブラケット131に傾斜して固定されてい
る。したがって、下サーボモータ128a,128bの
駆動により、バックアップ金具121,122の案内面
121a,122aが図5中ニ方向に旋回する。
【0028】前記下金型18,19に設けられたねじ穴
に嵌め合った右ねじ151,左ねじ152は、スプライ
ン軸155に螺合している。スプライン軸155は、連
結機構80を介して駆動源に連結されている。この連結
機構80は、図2,図4に示すように、ねじ付き軸15
5の一端のギヤボックス158Bから連結軸161を介
してギヤボックス158Aを介し、前記サーボモータ5
8に連結されている。ギヤボックス158B内では、ね
じ付き軸155の一端にベベルギヤ159が固定され、
これに連結軸161のベベルギヤ160が噛合してい
る。また、ギヤボックス158A内では、連結軸161
の端部にベベルギヤ162が設けられ、これにスプライ
ン軸164端部に固定されたベベルギヤ163が噛合し
ている。
【0029】スプライン軸164上部には、このスプラ
イン軸164の溝に対し摺動自在なベベルギヤ165が
設けられ、このベベルギヤ165は前記駆動軸56に固
定されたベベルギヤ168に噛合しサーボモータ58に
連結されている。これにより、サーボモータ58が駆動
されると、前記ポンチプレート10、可動ポンチプレー
ト11の微少寸法移動がなされるとともに、下金型1
8,19に設けた右、左ねじ151,152を図5中ロ
方向に微動させてその位置決めを行う。
【0030】次に、前記下案内機構120a,120b
は、図5に示す動力源としてのシリンダ141a,14
1bによって下金型18,19側に付勢される。シリン
ダ141a,141bは、それぞれ固定ダイプレート1
2、可動ダイプレート13に固設されたブラケット14
2a,142bに固定され、ロッド端部が接続具143
a,143bで下案内機構120a,120bに夫々固
定されている。したがって、シリンダ141a,141
bの作動によりロッドが突出し、下案内機構120a,
120bが下金型18,19方向に移動し、右、左ねじ
151,152の端面に突き当たることで案内面121
a,122aの位置決めが行われる。
【0031】次に、図7の部分拡大斜視図に示す如く、
下金型18,19の端部には、第3の曲げ面18f,1
9fが形成され、この第3の曲げ面18f,19fは、
平面でみて前記第1,第2の曲げ面18b,19bに対
し直角位置に設けられ、かつこれらは端部で連通されて
いる。そして、この第3の曲げ面18f,19f部分
は、後述する如く被加工材Wの第3の箇所を曲げる。ま
た、この下金型18,19と平行な側部には、所定量下
方位置に補助下金型302,303が設けられる。補助
下金型302は後述するように、被加工材Wの第4の箇
所を曲げる。このため、補助下金型302,303に
は、下金型18,19の第3の曲げ面18f,19fと
対向した位置に夫々第4の曲げ面302f,303fが
形成されている。
【0032】補助下金型302は、下金型18と同様に
位置が固定されるものであり、補助下金型303は、下
金型19と同様に位置が移動自在である。すなわち、図
4に示す如く補助下金型303は、側部に導出片303
dが形成され、この導出片303dが前記可動ダイプレ
ート13側部に固定の連結片部13dに固定されてい
る。したがって、可動ダイプレート13の移動により、
下金型19および補助下金型303が一体で移動して下
金型18,補助下金型302との間隔が可変される。
尚、後述する如く、これら下金型18,19、および補
助下金型302,303の隙間部分には、この隙間に相
当する厚さを有し、被加工材Wの第3の箇所を曲げるた
めのスペーサ金型301が挿入される。そして、この実
施例では、このスペーサ金型301が第3,第4の曲げ
箇所をいずれも曲げるための2ヵ所曲げの機能を有し、
かつ、複数枚に分割して構成された積層スペーサ金型3
01’として説明する。
【0033】下金型18,19の第3の曲げ面18f,
19fの上部位置、および補助下金型302,303の
第4の曲げ面302f,303fの上部位置には、対応
する上金型としての協動金型406,407が設けられ
る。この協動金型406,407は、図1,図3に示す
ように、プレススライダ2下部に設けられるガイドレー
ル408によって移動自在に支持されている。
【0034】次に、この協動金型406を位置決めする
ための第2の位置決め機構400を説明する。尚、第3
の位置決め機構は協動金型407を位置決めするもので
あるが、この第3の位置決め機構は第2の位置決め機構
400に含まれており、以下協動金型406,407
は、第2の位置決め機構400で位置決めされるものと
して説明する。協動金型406,407には、それぞれ
回転軸401が連結されており、この回転軸401は、
協動金型407部分では左ねじ402で螺合され、カッ
プラ403を介して協動金型406部分では右ねじ40
5で螺合されている。
【0035】そして、回転軸401の端部は、ギヤボッ
クス409内のベベルギヤ、および軸410を介して前
記サーボモータ58に連結されている。したがって、第
2の位置決め機構400は、サーボモータ58の回転駆
動により、協動金型406,407をそれぞれ相対する
方向に微動する。尚、この第2の位置決め機構400の
微動位置決めは、前述した上金型16,17とナット1
51,152の微動と同時に行われることになる。
【0036】次に、図1,図2,図4に示す如く、下金
型18,19の一側部であり、補助下金型302,30
3の配置部分には、選択位置決め機構300が設けられ
る。この選択位置決め機構300は、第1の位置決め機
構としてのスペーサ機構300aと、選択機構300b
とにより成り、この実施例では同一の機構で構成されて
いる。
【0037】図8は、選択位置決め機構300を示す拡
大した正面図、図9は同拡大した左側面図である。この
選択位置決め機構300は、下金型18,19の側部に
各々設けられ、選択機構300bで選択された枚数の積
層スペーサ金型301’をスペーサ機構300aにより
下金型18,19間に挿入する機構である。これら図
8,図9は、積層スペーサ金型301’が下金型18,
19、および補助下金型302,303間に挿入される
以前の状態である。
【0038】図8,図9に示すように、可動ダイプレー
ト13の側部に突出して設けられる連結片部13dに
は、可動ダイプレート13の移動方向と平行方向に2本
の連動主体としての連動主軸304が固定されている。
この連動主軸304は、軸方向2ヵ所に設けられた下部
基台1上に固定の軸受台318a,318b部分で軸支
されている。また、連結辺部13dには、2本の連動主
軸304といずれも同一距離平行な状態で2本の支持軸
306が固定されている。この支持軸306の端部30
6aは、下金型19の内側端部面19c、および補助下
金型303の内側端部面303cとほぼ面一位置まで伸
びている。さらに、前記軸受台318bの上端は、平面
状に受台部318cが形成されていて前記補助下金型3
03側部の導出片303dの下面303gの一部を支持
している。尚前述した如く導出片303dは連結片部1
3dに固定されている。
【0039】各連動主軸304の端部には、図10
(a),(b)の側面図、および正面図に示す選択機構
300bが設けられる。この選択機構300bを説明す
ると、連動主軸304に間欠台351が固定され、間欠
台351の上端には、前記支持軸306と対向した選択
体としての選択軸305が摺動自在に設けられている。
この選択軸305の一端部305aは、支持軸306の
端部306aと積層スペーサ金型301’の約1つの厚
さの距離を隔てている。この選択軸305の他端部には
係合孔305bが形成される。そして、連動主軸304
の端部には、連結ピン356が設けられ、間欠具352
の往復旋回支点として働いているのと、間欠具352先
端の連結ピン356は選択軸305の係合孔305bに
係合している。
【0040】また、この間欠具352には、間欠台35
1に設けられたシリンダ353の作動片が連結ピン35
5部分で連結されており、シリンダ353の作動によ
り、選択軸305は軸方向に積層スペーサ金型301’
の約1枚分の厚さ分スライド自在である。尚、図10に
おいて、シリンダ353が作動しないとき、選択軸30
5は図中1点鎖線で示すD方向に移動し、一端部305
aは支持軸306の端部306aに対して後述する積層
スペーサ金型301’の約1枚分の間隔ハが空くように
なっている。
【0041】次に、図8,図9,図19でスペーサ機構
300aを説明すると、軸受台318aとストッパ金具
323間には、前記補助下金型302,および連結部材
308が介挿されている。これら補助下金型302,連
結部材308には、連動主軸304との摺動係合のため
のキー307が夫々設けられ、連動主軸304を中心と
する選択軸305の回動により姿勢が変更される。
【0042】そして、補助下金型302および連結部材
308間には、図11の下方向からの図に示すように、
ピン315,317で連結リンク309が連架されてい
る。尚、図11の状態は、後述する図18に示された状
態に対応する下方向からの図であり、シリンダ313が
作動して補助下金型302,連結部材308が回動し積
層スペーサ301が下金型18,19間に挿入された状
態である。この連結リンク309がピン315,317
と係合する穴は選択軸305,305同士間の距離と同
一長さを有している。
【0043】さらに、補助下金型302、および軸受台
318a間には、ピン314,315,316により2
つの折り畳みリンク310,311が連結されている。
折り畳みリンク310,311は、中央のピン314部
分が連結具312で連結され、この連結具314には図
8に示すように下部基台1内に設けられるシリンダ31
3のロッドが接続されている。
【0044】次に、図9に示すように補助下金型302
と軸受台318b間には、複数枚の積層スペーサ金型3
01’が整列状態で設けられる。この積層スペーサ金型
301’は、各々支持軸306,あるいは選択軸305
部分で軸支されており、図8に示す如く端部2ヵ所が夫
々、下金型18,19の一部、および補助下金型30
2,303の一部と同形状に形成されている。すなわ
ち、図7のように積層スペーサ金型301’には、下金
型18,19の上面18a,19a、および第3の曲げ
面18f,19fに対応する上面301a、および第3
の曲げ面301bが形成されるとともに、補助下金型3
02,303の上面302a,303a、および第4の
曲げ面302f,303fに対応する上面301dおよ
び第4の曲げ面301eが形成されている。
【0045】この積層スペーサ金型301’は、図8,
図9に示す回動以前の状態では、底部が夫々、下部基台
1に固定の受け台320c,軸受台318a上の基準台
320a上に載置される。尚、受け台320c,基準台
320aに載置された状態の積層スペーサ金型301’
は、中間の受溝部301gが前記補助下金型303の下
面303gを支持している。
【0046】次に、図12は、下金型18,19部分を
拡大し、調整スペーサ372を示す断面図である。前記
下金型18の内側端部面18cには、所定間隔毎に所定
傾斜を有する斜面部18dが形成され、この斜面部18
dには、調整スペーサ372が突出自在に設けられる。
すなわち、下金型18の傾斜面18dに対応して調整ス
ペーサ372にも斜面部372aが形成され、かつ、調
整スペーサ372は、下金型18に対しスライド自在に
ガイドピン373で軸支されている。また、調整スペー
サ372の下部には、シリンダ371のロッド371a
が連結されている。このシリンダ371の基部は前記固
定ダイプレート12に軸支されている。
【0047】そして、この調整スペーサ372は、最上
部に形成された押圧面372bが下金型18の内側端部
面18cに対して突出自在に設けられている。この押圧
面372bは、シリンダ371の作動により、内側端部
面18cに対して前記積層スペーサ金型301’方向に
向けて調整スペーサ金型341を、この積層スペーサ金
型301’の約1/2の厚さに至るまで連続的に押しつ
け自在である。尚、この調整スペーサ372の斜面部1
8dは、鋭角に形成されており、押圧面372bは、下
金型18の上部位置近傍で突出でき、下金型18,19
の変形、逃げを確実に防止している。
【0048】調整スペーサ金型341は、図13の部分
拡大図に示す如く、下金型18の内側端部面18cの上
面に沿って所定長さで形成されたものであり、図12に
示すように、積層スペーサ金型301’の約1/2の厚
さを有している。この調整スペーサ金型341は、第4
の位置決め機構340により図12の位置に移動位置決
め自在である。すなわち、第4の位置決め機構340
は、図13のように、調整スペーサ金型341の両端部
がカシメ軸348を介しレバー342,344により支
持され、このレバー342,344は、略中央部の支軸
347部分で下金型18に回動自在に軸支されている。
また、レバー342,344の下端部間は、ピン349
を介しリンク343で連結されている。
【0049】さらに、レバー344の下端部には、連結
具345を介してシリンダ346のロッドが連結されて
いる。このシリンダ346の基部は、固定ダイプレート
12に軸支されている。これにより、シリンダ346が
収縮している状態において調整スペーサ金型341が図
中1点鎖線で示す位置に退避し、伸長している状態では
図中実線で示す位置である下金型18の上面18aに沿
う状態となる。尚、この第4の位置決め機構340のシ
リンダ346の作動は、制御装置63の第5の制御部6
3eにより制御される。
【0050】次に、図14の一部裁断した拡大側面図に
示す如く、この下金型18,19の側部には、各々角度
を測定する同一構成の測定器180を対称に設けること
ができる。この対称配置の測定器180は、以下に測定
機構180a,180bとして説明する。測定機構18
0a,180bのセンサブラケット181a,181b
は、夫々、固定ダイプレート12上で下金型18の側
部、および可動ダイプレート13上で下金型19の側部
に固定される。センサブラケット181a,181bに
は、シリンダ182a,182bが固定され、このシリ
ンダ182のロッドは連結金具183a,183bを介
して支え軸184a,184bに固定されている。支え
軸184a,184bは、センサブラケット181a,
181bに軸支されており、移動自在である。そして、
支え軸184a,184bの線端には、センサ取付板1
87a,187bが設けられ、このセンサ取付板187
aには上下に2本のセンサ185a,186aが設けら
れる。同様にセンサ取付板187bにも2本のセンサ1
85b,186bが設けられる。
【0051】これら2本のセンサ185a,186a、
およびセンサ185b,186bは、夫々下金型18,
19の第1,第2の曲げ面18b,19b方向に突出自
在であり、シリンダ182の作動でセンサ185a,1
86a、およびセンサ185b,186bが同時に曲げ
加工された後の被加工材Wの第1,第2の曲げ箇所W
a,Wb部分に接触して曲げ角度を測定する。このセン
サ185a,185b(185b,186b)の検出信
号は測定手段に出力される。
【0052】図15は、測定手段190を示す機能ブロ
ック図である。尚、この測定手段190は、第1の曲げ
箇所Waに設けられた一方のセンサ185a,186a
に対応する構成が示されており、第2の曲げ箇所Wbに
対応する他方のセンサ185b,186bについても同
様の構成のものが設けられる。この測定手段190を説
明すると、まず、センサ185a,186aに対し所定
周期の発信信号を供給する発振器191aが設けられ
る。センサ185a,186aの検出信号は、それぞれ
差動トランス192a,193a部分で差分が検出さ
れ、演算器194に出力される。演算器194は、この
差分の検出信号を算出して被加工材Wの第1の曲げ箇所
Waの曲げ角度を演算出力する。そして、零点調整器1
95は、差動トランス192,193の中点タップに接
続され、これらの零点補正をする。演算後の出力は、前
段増幅器196で増幅された後、A/D変換器197で
A/D変換され、制御手段63の第3の制御部63cに
出力される。尚、上記測定機構180a,180bおよ
び測定手段190は、第3,第4の曲げ箇所Wc,Wd
にも各々設けることができ、曲げ角度を制御手段63に
送出できる。
【0053】そして、図16には、制御装置63のブロ
ック図を示す。この制御装置63は、第1〜第5の制御
部63a〜63eを有している。第1の制御部63a
は、第1の駆動源であるサーボモータ20の制御を行
い、可動側の上金型機構17,下金型19の位置決めす
る。第2の制御部63bは、第2の駆動源であるサーボ
モータ58の制御を行い、上金型機構16,17と、第
2の位置決め機構400を介して協動金型406,40
7とナット151,152の微調位置決めを行う。
【0054】また、第3の制御部63cは、設定指令部
63fから出された第1,第2の曲げ箇所Wa,Wbの
曲げ角度指令に対応して第3の駆動源である下サーボモ
ータ128a,128bの制御を行い、下案内機構12
0a,120bの案内面121a,122aの角度を設
定する。また、測定機構180a,180bの測定量と
設定指令部63fから出された角度指令を比較組合せ制
御部63gで判断し、送出された修正用角度指令を第3
の制御部63cが受け案内面121a,122aの角度
変えを行える。この際、比較組合せ制御部63gからは
再加工指令が第4の制御部63dへ送出される。
【0055】第4の制御部63dは、設定指令部63f
と比較組合せ制御部63gからの加工指令を受けると、
シリンダ141a,141bを作動させ下案内機構12
0a,120bを押し出しナット151,152に突き
当たるとともに、プッシャ113a,113bの圧力を
調整した後に油圧シリンダ4を作動させプレススライダ
2を下降させ加工を行わせる。
【0056】また、第5の制御部63eは、回転検出器
250の検出信号によって、下金型18,19の間隔が
積層スペーサ金型301’何枚分に当たるか、そしてそ
の余りの間隔に調整スペーサ金型341が挿入できるか
どうかを判断し、選択位置決め機構300と第4の位置
決め機構346の動きを制御する。
【0057】次に、上記構成の動作について説明する。
可動側である下金型19、及び上金型機構17の位置決
めをするには、まず、サーボモータ20に制御装置63
の第1の制御部63aから位置決め指令が入力される
と、サーボモータ20が回転してスプライン軸22が回
転する。これによりベベルギヤを介してねじ軸40A,
40Bが回転して可動ダイプレート13の下金型19、
可動ポンチプレート11の上金型機構17が同時に同一
距離移動する。そして下金型19と上金型機構17が所
望の位置に達するとサーボモータ20の停止により、下
金型19と上金型機構17が停止して所望位置に位置決
めされる。この位置は、回転検出器250により検出さ
れており、検出信号は制御装置63の第5の制御部63
eに出力されている。
【0058】次に、微調移動用のサーボモータ58に、
制御装置63の第2の制御部63bから微調位置決めの
指令値が入力されると、サーボモータ58が回転を開始
し、ポンチ微調用の駆動軸56を回転させ、ベベルギヤ
を介しねじ軸52が回転する。ねじ軸52の回転によ
り、これに螺合されたナット53によりポンチプレート
10が上部ガイドレール14に案内されて移動する。ま
た、一方でねじ軸52はスプライン軸52aを回転さ
せ、スプライン軸52aに螺合した微調ねじ60を回転
させる。微調ねじ60の位置はポンチ微調基台62と一
体になっているため、微調ねじ60の回転で可動ポンチ
プレート11を金型位置決め用のサーボモータ20によ
り位置決めされた位置からさらに微少寸法移動が行われ
る。
【0059】同様に、サーボモータ58には、第2の位
置決め機構400が接続されており、協動金型406,
407を相対方向に微小移動させる。これにより、上金
型機構16は下金型18に対し、また上金型機構17は
下金型19に対し微少寸法移動させた位置に自動的に位
置決めすることが可能であるとともに、図7に示す協動
金型406は第3の曲げ面18f,19f,301bに
対し、また協動金型407は第4の曲げ面302f,3
03f,301eに対し微少寸法移動させた位置に自動
的に位置決めすることが可能である。
【0060】つぎに、制御装置63の第5の制御部63
は、回転検出器250の検出信号で下金型18,19の
間隔を演算し、選択位置決め機構300を動作制御し
て、この間隔に対応する枚数の積層スペーサ金型30
1’をこれら下金型18,19間に挿入させる。このと
きの選択位置決め機構300のスペーサ機構300aの
動作を説明すると、図17に示すように、図4で示した
下金型18に対し可動ダイプレート13、下金型19側
がB方向に移動することにより、可動ダイプレート13
に固定の連結片部13dを介し、補助下金型303は側
部の導出片303d部分が、受台部318c,及び積層
スペーサ金型301’の受溝部301g上をスライドす
る。これにより、図8,9に示す下金型18,19、及
び補助下金型302,303間に同一な所定の間隔が空
くことになる。
【0061】次に、第5の制御部63eは、下金型1
8,19の間隔が積層スペーサ金型301’の枚数の合
計の厚さとの差を算出しその値によって選択機構300
bの間欠具352用のシリンダ353を作動させるか否
かを判断し、シリンダ353の作動を決める。そして選
択軸305の一端部305aは、支持軸306の端部3
06a(下金型19の内側端部面19c)に位置してい
る積層スペーサ金型301’の隣の積層スペーサ金型3
01’内に位置することになる。
【0062】この後、図18,図19の動作図に示す如
く、スペーサ機構300aのシリンダ313を制御して
そのロッドを伸長させると、折り畳みリンク310,3
11がほぼ直線状態まで延び、これにより補助下金型3
02が連動主軸304を中心として回動し立設状態とな
る。同時に、補助下金型302に連結リンク309を介
して連結された連結部材308も連動主軸304を中心
として回動し立設状態となる。これら補助下金型30
2,連結部材308の回動に伴い、これらに挿通された
選択軸305は、図18中矢印の軌跡に示すように回動
する。これにより、選択軸305側に挿通された所定枚
数の積層スペーサ金型301’は、図18,図19に示
すように状態が平行のまま持ち上げられ、下金型18,
19方向に移動する。尚、前記選択機構300bの動作
により、この選択軸305は下金型18,19の間隔以
下の枚数の積層スペーサ金型301’が係合された状態
のまま下金型18,19間に挿入されることになる。
【0063】この状態で積層スペーサ金型301’は、
基準台320a,320b上に載置されるが、この基準
台320a,320bは、選択軸305の軌跡が下方に
向いた状態の位置に対応して設けられており、積層スペ
ーサ金型301’を安定して載置することができるよう
になっている。積層スペーサ金型301’が基準台32
0a,320bに載置された状態であるとき、この積層
スペーサ金型301’に形成されている第3の曲げ面3
01bは、下金型18,19の第3の曲げ面18f,1
9fに沿って位置し、かつ、第4の曲げ面301eは、
補助下金型302,303の第4の曲げ面302f,3
03fに沿って位置することになる。この後第5の制御
部63eは、図12,図13に示すようにシリンダ34
6を作動させ、調整スペーサ372,調整スペーサ金型
341を積層スペーサ金型301’と下金型19間に圧
入させて、積層スペーサ金型301’と下金型18との
間の隙間を埋める。
【0064】この状態で図20に示すように、下金型1
8,19間は、複数枚の積層スペーサ金型301’、及
び調整スペーサ372,調整スペーサ金型341が挿入
された状態となる。加工の工程は、図21の斜視図に示
すように、図示しない搬送装置により被加工材Wが搬送
されて、下金型18,19上に位置決めされる。この実
施例では、被加工材Wには各角部の4ヵ所に予め切り込
みが形成されており、この被加工材Wを第1〜第4の曲
げ箇所で折曲することにより箱状に形成するものであ
る。この後、被加工材Wの両辺を折曲加工するため、制
御装置63は、図1,2に示すプレススライダ2を下降
させる信号を送出し、油圧シリンダ4の駆動によりプラ
ンジャ4Aが下降するとピン6を介してプレススライダ
2が下降する。
【0065】そして、被加工材Wに各上金型機構16,
17が接触した後も、プレススライダ2が更に下降し下
金型18,19の第1,第2の曲げ面18b,19b部
分で被加工材Wの両辺である第1,第2の曲げ箇所W
a,Wbが同時に曲げ加工される。このとき、図22に
示すように、下金型18,19及び積層スペーサ金型3
01’に設けられた第3の曲げ面18f,19f,30
1b部分に協動金型406が同時に下降して、被加工材
Wは第3の曲げ箇所Wcを曲げ加工することができる。
尚、このとき、プレススライダ2側のベベルギヤ35は
プレススライダ2の下降によりスプライン軸22の溝に
摺動しながら下降する。そして、被加工材Wの折曲加工
後は、プレススライダ2が下死点に達した後、上昇に転
じ、最上位置の上死点で停止する。
【0066】次に、搬送装置は、この第1〜第3の曲げ
箇所が曲げ加工された被加工材Wを図23で示す如く補
助下金型302,303上位置まで搬送移動させる。こ
の搬送は、図中矢印で示す如く、被加工材Wを水平に移
動させた後に所定の段差がある補助下金型302,30
3上に載置させるのみであり簡単に行える。ここで、被
加工材Wは、第4の曲げ箇所Wdが第4の曲げ面302
f,303f,301e部分に位置させる。さらに、搬
送装置は、次の被加工材Wnを下金型18,19上に載
置させて連続加工させる。そして、再びプレススライダ
2が下降することにより、図24に示すように、補助下
金型302,303及び積層スペーサ金型301’に設
けられた第4の曲げ面302f,303f,301e部
分に協動金型407が同時に下降して、被加工材Wの第
4の曲げ箇所Wdが曲げ加工される。このとき、次の被
加工材Wは第1〜第3の曲げ箇所Wa〜Wcが同時に曲
げ加工される。
【0067】そして被加工材Wに対する上記第1〜第4
の曲げ箇所の曲げ加工が施されるときには、下金型1
8,19及び補助下金型302,303間に積層スペー
サ金型301’が挿入されているから、下金型18,1
9に逃げ、変形が発生せず、被加工材Wは高精度に折曲
できる。尚、被加工材Wの第1,第2の曲げ箇所Wa,
Wbは、図示した直角の角度以外にも任意の角度で折曲
加工でき、この場合には、プレススライダ2が下降する
位置に合わせ制御装置63の第3の制御部63cは、上
金型機構16,17の旋回上金型101,102を駆動
源により夫々回動させるのみでよい。これにより、旋回
上金型101,102は、被加工材Wの第1,第2の曲
げ箇所Wa,Wbを同時に所定の角度に曲げられる。こ
の最大の曲げ角度は、第1,第2の曲げ面18b,19
bの傾斜角とされる。
【0068】そして、被加工材Wの曲げ幅、または被加
工材Wの板厚、材質を変えた場合は、制御装置63の第
1の制御部63aからの位置決め指令の信号により、サ
ーボモータ20を回転させて下金型19と上金型機構1
6,17を移動し、また、ポンチ微少位置決め指令によ
りサーボモータ58を回転させて上金型機構16,1
7,協動金型406,407を微少寸法移動させる所要
の調整を行った後、前記と同一動作で曲げ加工が施さ
れ、この場合も同様に選択位置決め機構300により下
金型18,19および補助下金型302,303間に積
層スペーサ金型301’が挿入されるため高精度な加工
が行える。
【0069】尚、上記実施例では、下金型18,19間
に積層スペーサ金型301’を挿入する構成としたが、
この積層スペーサ金型301’(積層スペーサ20
1’)は、分割された上金型16,17間に挿入する構
成とすることもでき、この場合においても上記実施例同
様の作用効果を得ることができる。
【0070】尚、この実施例では、下金型18,19の
一側部に選択位置決め機構300を設ける構成とした
が、図1,図4に示すほぼ同様の構成の選択位置決め機
構200を下金型18,19の他側部に対称に配置する
構成としてもよい。尚、この選択位置決め機構200側
では、被加工材Wに対して第3,第4の曲げ箇所を形成
しないため、単に積層スペーサ201’を下金型18,
19間に挿入して下金型18,19の逃げ、変形を防止
する構成とするのみで、補助下金型の構成を必要としな
い。
【0071】また、図25は、他の構成による選択位置
決め機構の部分拡大裏面図である。この図に示すよう
に、積層スペーサ201’は、下金型18,19の長手
方向に長く形成され、2本のリンクアーム210で支持
される。リンクアーム210の一端は連動主軸204に
軸支され、他端は選択軸205に設けられる。これによ
り、積層スペーサ201’は、図示しない駆動源の作動
によりリンクアーム210が回動すると、図中1点鎖線
で示す如く、距離L分下金型18,19方向に移動で
き、下金型18,19内への挿入量を大きくして、下金
型18,19の逃げ、変形を防止できる。この選択位置
決め機構200の積層スペーサ201’の挿入動作は、
図4,図17,図20に示す如く、前記選択位置決め機
構300と同時に行われる。
【0072】
【発明の効果】本発明のプレス機械の金型装置によれ
ば、請求項1では、スペーサ金型が第3の曲げ面を有し
ており、第1の位置決め機構により分割された金型間に
このスペーサ金型が挿入されるのみで、被加工材には、
第1,第2の曲げ箇所に加え、この第1,第2の曲げ面
に対して所望の寸法および角度を有する第3の曲げ箇所
の曲げ加工が行えることになり、1回のプレス作動で3
面の同時曲げを可能とした。
【0073】また、請求項2では、前記スペーサ金型に
は、第1〜第3の曲げ面に加え、さらに第4の曲げ面が
設けられており、4面の曲げが可能となり被加工材を例
えば箱状に加工形成することができるようになった。そ
して、スペーサ金型には、第3と第4の曲げ面が一体化
されており、構造の単純化を図れるとともに、前記第1
の位置決め機構を共通にでき、部品数の削減と動作の簡
便化が図れる。
【0074】請求項3では、前記スペーサ金型が分割さ
れた積層スペーサ金型として構成されているため、選択
機構は、第1と第2の曲げ面の間隔に合わせて分割金型
間へ挿入される積層スペーサ金型の適正枚数を選択でき
る。これにより、被加工材に対する曲げ寸法の自由度が
高められ、加工に使用するスペーサ金型の種類数が大幅
に削減できた。また、選択機構を著しく簡単にでき、適
正挿入が可能であり、機械の自動運転が図れ製造コスト
や維持費の低減化を達成できる。
【0075】請求項4は前記請求項3の選択機構の具体
的構成例を示すものとして、間欠具の作動により積層ス
ペーサ金型に対する選択体の係合枚数の適正選択と確か
な挿入運動が図れるものであり、この構成によれば、簡
単な構成で高速かつ正確な動作を行え、かつ、スペーサ
金型に係合される選択体の寸法位置を制御できる。
【0076】また、請求項5によれば、前記間隔が可変
される第1,第2の分割金型間には、前記積層スペーサ
金型と共に調整用スペーサ金型が突出自在な構成である
ため、分割金型の間隔に係わらずこの分割金型とスペー
サ金型間の隙間が少なくなり、第3,第4の曲げ箇所を
正確に形成できるとともに、加工力で分割金型自体のズ
レ、歪、変形が発生せず、曲げ加工の高精度を図れる。
【0077】さらに、請求項6記載の補助金型により、
第4の曲げ面の端部を正確に曲げることができるように
なった。
【0078】請求項7によれば、検出器により下金型に
対する上金型の下降位置が計測され、さらに測定機構に
より曲げ面の曲げ寸法が計測され、また前記上金型は位
置が移動自在であるとともに、下案内機構により旋回自
在な構成であり、制御装置は、予め定められた曲げ加
工の内容に対応する制御指令に基づき、あるいは前記
下降位置に対応して、金型の加工動作中に金型の角度や
位置が自在に可変でき、被加工材に対する加工の自由度
を得られる。また、前記曲げ寸法により再度の修正曲
げが可能であり、曲げ角度を高精度化できる。さらに、
制御装置は、前記制御指令、下降位置、曲げ寸法
の3データを組み合わせて判断でき、金型の角度と位置
を最適な条件に任意に設定できるので、より最適の条件
で加工が行え加工の自由度が増し、より高精度な加工を
可能にすることもできる。
【0079】以上の効果を総合すると、寸法、形、材料
が様々な多彩な板金製品の加工に対して、第1に挙げら
れるのが加工の高精度化である。これは、対向した2面
が同時に曲げられる基本構造に加え、金型の位置ずれ、
歪、変形が請求項5により生じない構造に作れるのと、
請求項7によって予め最適の曲げ条件が加工対象毎に金
型に設定できる上に曲げの行った箇所を計測し、修正曲
げが行えることによる。これによって小型軽量で精密度
の高まっているハイテク製品の加工にも対応できるもの
となった。
【0080】第2には加工の自在性が挙げられる。これ
は、曲げ金型を加工対象品の大きさや曲げ形状に合わせ
交換することなく、小さな製品から大きな製品まで指令
に基づき自動的に対応できるのと、曲げの角度や形を指
令だけで変えられるためで、金型の旋回運動を基本とし
請求項4,7により具体化されているものである。
【0081】第3は、加工速度の速さである。本発明に
よれば、請求項3,4のように曲げを行う金型を交換す
ることなく、自動的に総ての加工が行えるため、その交
換調整時間が不要なことと、加工対象品の寸法、角度、
材質、厚さに合わせ自動的に金型の位置、角度が請求項
7によって自在に変えられることから得られる。更に請
求項1によって3面同時曲げが可能であり、複数の同じ
製品を加工する場合には、第1,第2,第3の曲げを行
った後に、請求項2による第4の曲げを行う位置に製品
を送り、次の製品を第1,第2,第3の曲げを行う位置
に設置し1回のスライダ下降で同時加工ができるので、
4面を曲げる箱物であっても、製品数より1回多い動作
回数で加工が完了することができる。尚、本発明によれ
ば、従来型の1辺づつ曲げていく機械で製品数の4倍に
もなっていた動作回数に比し極小の動作回数で良いため
格段に生産性が向上できた。
【0082】第4は、自動運転である。金型の交換をせ
ず、さらに、請求項3,4記載の如く積層スペーサ金型
が自動挿入され、さらに、請求項7のように金型を加工
対象の製品の寸法、角度、材質、厚さに対応する制御装
置の指令のみで適合できるため、加工には全く人手を不
要とすることができ、被加工材の搬送にロボット等を使
用すると、全自動加工が可能となる。それによって、1
枚1枚異なる製品に対しても自動運転を可能とし、タレ
ットパンチプレスやレーザ加工機と組み合わせた自動加
工ライン(FMS)の構築を可能とした。
【0083】第5は、生産コストの低減である。金型が
機械内に備えた標準の金型だけで総ての加工が行え、さ
らに3面同時曲げ、4面同時曲げができるため、機械の
維持費を安価にでき、しかも高速加工のため、従来機に
比べ大幅に生産コストは低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の金型装置が設けられるプ
レス機械を示す背面図。
【図2】 同プレス機械の左側面図。
【図3】 図1のイーイ切断矢視図。
【図4】 図1のローロ切断矢視図。
【図5】 上金型機構を示す拡大側面図。
【図6】 下案内機構の断面図。
【図7】 本発明の要部である選択位置決め機構を示
す斜視図。
【図8】 選択位置決め機構を示す正面図。
【図9】 選択位置決め機構の左側面図。
【図10】 (a)は、選択機構の側面図、(b)は同
正面図。
【図11】 連結リンクを示す下方向からの図。
【図12】 調整スペーサを示す断面図。
【図13】 調整スペーサ金型を示す部分拡大図。
【図14】 測定機構を示す一部裁断した拡大側面図。
【図15】 測定手段を示す機能ブロック図。
【図16】 制御装置を示すブロック図。
【図17】 本装置全体の動作を示す切断矢視図。
【図18】 選択位置決め機構の動作を示す正面図。
【図19】 選択位置決め機構の動作を示す左側面図。
【図20】 本装置全体の動作を示す切断矢視図。
【図21】 本装置による被加工材の曲げ加工工程を示
す斜視図。
【図22】 同加工工程を示す図。
【図23】 同加工工程を示す図。
【図24】 同加工工程を示す図。
【図25】 他の構成による選択位置決め機構の部分拡
大裏面図。
【符号の説明】
1…下部基台、2…プレススライダ、3…上部基台、1
0…ポンチプレート、11…可動ポンチプレート、12
…固定ダイプレート、13…可動ダイプレート、16,
17…上金型機構、18,19…下金型、18f,19
f,301b…第3の曲げ面、63…制御装置、10
1,102…旋回上金型、180…測定器(180a,
180b…測定機構)、300…選択位置決め機構、3
00a…第1の位置決め機構(スペーサ機構)、300
b…選択機構、301’…積層スペーサ金型、301
e,302f,303f…第4の曲げ面、302,30
3…補助下金型、304…連動主軸、305…選択軸、
306…支持軸、313,321,346,353…シ
リンダ、372…調整スペーサ、340…第4の位置決
め機構、341…調整スペーサ金型、352…間欠具、
400…第2(第3)の位置決め機構、406,407
…協動金型、W…被加工材、Wa…第1の曲げ箇所、W
b…第2の曲げ箇所、Wc…第3の曲げ箇所、Wd…第
4の曲げ箇所。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B30B 15/02 G 7819−4E

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレス機械に組付けられた上金型(1
    6,17)と下金型(18,19)により被加工材
    (W)を所望の寸法および角度で曲げるため、前記上金
    型と下金型をそれぞれ分割し、分割した上金型および下
    金型の1対以上を可動位置決め可能としたプレス機械の
    金型装置において;前記被加工材の第1と第2の曲げ箇
    所(Wa,Wb)の間隔に合わせ可動位置決めされた前
    記分割上金型と固定された前記固定上金型、あるいは可
    動位置決めされた前記分割下金型と固定された前記分割
    下金型のいずれか一方の金型間に挿入されることによ
    り、前記分割金型とともに前記被加工材(W)に第3の
    曲げ箇所(Wc)を形成するための第3の曲げ面(30
    1b)を構成するスペーサ金型(301)と、 該スペーサ金型を可動し、前記分割金型間に挿入位置決
    めを行う第1の位置決め機構(300a)と、 前記スペーサ金型と共同して第3の曲げ箇所を曲げる第
    1の協動金型(406)と、 該第1の協動金型を前記被加工材の材質や厚さや曲げ形
    状に応じて可動位置決めする第2の位置決め機構(40
    0)と、 前記第1,第2の位置決め機構を制御する制御装置(6
    3)と、を備えたことを特徴とするプレス機械の金型装
    置。
  2. 【請求項2】 前記スペーサ金型(301)が、前記被
    加工材(W)の第1,第2および第3の曲げ箇所(W
    a,Wb,Wc)と異なる位置でさらに第4の曲げ面
    (301e)を有し、 前記スペーサ金型と共同して前記被加工材(W)の第4
    の曲げ箇所(Wd)を曲げるための第2の協動金型(4
    07)と、 被加工材(W)の材質や厚さに曲げ形状に合わせ前記第
    1の協動金型(406)および該第2の協動金型を可動
    位置決めする第3の位置決め機構と、を備えた請求項1
    記載のプレス機械の金型装置。
  3. 【請求項3】 前記スペーサ金型(301)が、可動す
    る前記分割金型の金型間隔に合わせ挿入できるよう複数
    に分割された構成の積層スペーサ金型(301’)と、 前記被加工材(W)の第1と第2の曲げ箇所(Wa,W
    b)の間隔に対応して前記積層スペーサ金型の数を選択
    する選択機構(300b)と、を備えた請求項1,2記
    載のプレス機械の金型装置。
  4. 【請求項4】前記選択機構(300b)は、前記被加工
    材(W)の第1と第2の曲げ箇所(Wa,Wb)の間隔
    に対応して移動する連動主体(304)と、 前記積層スペーサ金型(301’)に接合され、該連動
    主体と合わせて移動し前記積層スペーサ金型の数を選択
    する選択体(305)と、 該連動主体(304)の移動距離によって選択的に前記
    選択体(305)を間欠移動させ前記選択体に接合され
    る積層スペーサ金型の数を可変する間欠具(352)と
    により構成された請求項3記載のプレス機械の金型装
    置。
  5. 【請求項5】前記積層スペーサ金型よりも薄い厚さで形
    成される調整用スペーサ金型(341)と、 該調整用スペーサ金型を前記積層スペーサ金型が挿入さ
    れた前記分割金型間へ可動し位置決めする第4の位置決
    め機構(340)と、を備えた請求項3,4記載のプレ
    ス機械の金型装置。
  6. 【請求項6】前記被加工材(W)に対し前記積層スペー
    サ金型と共に第4の曲げ箇所(Wd)を形成するため、
    前記積層スペーサ金型の前記第4の曲げ面(301e)
    の両側方に設けられる第4の曲げ面(302f,303
    f)を有する補助金型(302,303)と、を備えた
    請求項3,4,5記載のプレス機械の金型装置。
  7. 【請求項7】 前記分割した下金型(18,19)に対
    する上金型(16,17)の下降位置を測定するための
    スケール(171)および検出器(172)と、 前記分割上・下金型により形成される第1〜第4の曲げ
    箇所(Wa〜Wd)の少なくとも1箇所の曲げ寸法を計
    測する測定機構(180a,180b)と、 前記分割上金型(16,17)に設けられ、旋回自在な
    旋回上金型(101,102)と、 前記分割下金型(18,19)の近傍で旋回自在に設け
    られる案内面(121a,122a)により該旋回上金
    型を案内する下案内機構(120a,120b)とを備
    え、 前記制御装置(63)が、予め定められた制御指令、お
    よび前記検出器で検出される前記上金型の下降位置、お
    よび前記測定機構の測定値を単独あるいは組合せて、前
    記分割下金型に対する前記下案内機構の位置と前記案内
    面の旋回角度と分割上金型の位置とを単独あるいは複数
    組合せて可変させる信号を送出する請求項1,2,3,
    4,5,6記載のプレス機械の金型装置。
JP13475992A 1992-04-24 1992-05-27 プレス機械の金型装置 Pending JPH05329554A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001030023A (ja) * 1999-07-19 2001-02-06 Amada Co Ltd 曲げ加工装置
WO2008016259A1 (en) * 2006-08-01 2008-02-07 Hantec Technology Co., Ltd. A punching apparatus of press for slope hole
CN109513797A (zh) * 2017-09-19 2019-03-26 丰田自动车株式会社 压制成型方法和压制成型装置

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