JPH05328378A - 色同期処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブリーズウェイ変動やバーストサイクルの変
動があっても、最適な位相および幅のバーストゲートパ
ルスを生成しクロマ位相のずれおよびクロマジッタの発
生を防止できる。 【構成】 バースト分離回路４は、シンクビデオゲート
パルス期間検出回路２が検出したシンクの立上がりから
ビデオ位相までのバーストの存在する期間とクロマ分離
回路３が入力映像信号からＹＣ分離を行って分離したク
ロマ成分とによりバーストを分離する。バーストゲート
パルス生成回路５はこの分離されたバーストに基づきそ
の波形の負極成分を反転し波形処理してバーストゲート
パルスを生成しバーストサンプリング回路６に与える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン受信機の
色同期処理装置に利用する。特に、バーストのブリーズ
ウェイ変動やサイクル数の変動があっても最適な位相お
よび幅のバーストゲートパルスを生成し色同期処理を行
う色同期処理装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、色同期処理装置は、入力映像信号
を同期分離処理してシンクを抽出し、このシンク位相か
らバーストの存在する期間をだいたい割出してパルスを
生成するバーストゲートパルス生成回路と、入力映像信
号とバーストゲートパルスとにより色同期処理を行い色
同期信号を生成するバーストサンプリング回路とを備
え、ブリーズウェイの変動やバーストサイクル数を考慮
せずにバーストゲートを行っていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の色同期処理装置では、色同期信号のブリーズウェイ
が変動したり、バーストサイクル数が変動する場合で
も、バーストゲートパルスの位相や幅を一定、すなわち
バースト位相変動やサイクル数変動に追従せずにバース
トをサンプリングするので、バーストのサンプリングサ
イクル数が異なったり、バーストに於けるレベル変動期
間であるバーストサイクルの始まりと終わりの期間のサ
ンプリングを行うので、色同期処理に不具合を生じる欠
点があった。

【０００４】本発明は上記の欠点を解決するもので、ブ
リーズウェイ変動やバーストサイクル数の変動があって
も、最適な位相および幅のバーストゲートパルスを生成
しクロマ位相のずれおよびクロマジッタの発生を防止で
きる色同期処理装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、入力映像信号
を入力し同期分離してシンクを抽出するシンク分離回路
と、上記入力映像信号を入力し入力するバーストゲート
パルスに基づき色同期処理を行い色同期信号を生成する
バーストサンプリング回路とを備えた色同期処理装置に
おいて、上記シンク分離回路の出力するシンクの立上が
りからビデオ位相までのバーストの存在する期間を検出
する検出手段と、上記入力映像信号を入力し輝度信号と
色差信号とを分離してクロマ成分を分離するクロマ分離
回路と、上記検出手段およびこのクロマ分離回路の出力
情報に基づきバーストを分離するバースト分離回路と、
このバースト分離回路の出力信号に基づきその波形の負
極成分を反転し波形処理しスライスレベルとして５０パ
ーセントレベル以上を検出して上記バーストゲートパル
スを生成し出力するバーストゲートパルス生成回路とを
備えたことを特徴とする。

【０００６】

【作用】検出手段はシンク分離回路の出力するシンクの
立上がりからビデオ位相までのバーストの存在する期間
を検出する。クロマ分離回路は入力映像信号を入力し輝
度信号と色差信号とを分離してクロマ成分を分離する。
バースト分離回路は検出手段およびクロマ分離回路の出
力情報に基づきバーストを分離する。バーストゲートパ
ルス生成回路はバースト分離回路の出力信号に基づきそ
の波形の負極成分を反転し波形処理しスライスレベルと
して５０パーセントレベル以上を検出してバーストゲー
トパルスを生成しバーストサンプリング回路に出力す
る。

【０００７】以上によりブリーズウェイ変動やバースト
サイクルの変動があっても、最適な位相および幅のバー
ストゲートパルスを生成しクロマ位相のずれおよびクロ
マジッタの発生を防止できる。

【０００８】

【実施例】本発明の実施例について図面を参照して説明
する。図１は本発明一実施例色同期処理装置のブロック
構成図である。

【０００９】図１において、色同期処理装置は、入力映
像信号を入力し同期分離してシンクを抽出するシンク分
離回路１と、上記入力映像信号を入力し入力するバース
トゲートパルスに基づき色同期処理を行い色同期信号を
生成するバーストサンプリング回路６とを備える。

【００１０】ここで本発明の特徴とするところは、シン
ク分離回路１の出力するシンクの立上がりからビデオ位
相までのバーストの存在する期間を検出する検出手段と
してシンクビデオゲートパルス期間検出回路２と、上記
入力映像信号を入力し輝度信号と色差信号とを分離して
クロマ成分を分離するクロマ分離回路３と、シンクビデ
オゲートパルス期間検出回路２およびこのクロマ分離回
路３の出力情報に基づきバーストを分離するバースト分
離回路４と、バースト分離回路４の出力信号に基づきそ
の波形の負極成分を反転し波形処理しスライスレベルと
して５０パーセントレベル以上を検出して上記バースト
ゲートパルスを生成し出力するバーストゲートパルス生
成回路５とを備えたことにある。

【００１１】このような構成の色同期処理装置の動作に
ついて説明する。図２は本発明の色同期処理装置のバー
ストゲートパルス生成回路の入出力信号の波形を示す図
である。

【００１２】図１および図２において、入力映像信号を
色同期処理するに当たっては、まずバーストサンプリン
グ回路６とバーストゲートパルス生成回路５とで構成さ
れ、色同期処理を行い色同期信号を生成する。バースト
ゲートパルスは映像信号のバーストの位相に同期したも
のである。映像信号のバーストにおいてブリーズウェイ
変動やサイクル数に変動がなければ問題なく色同期処理
されるが、映像信号におけるブリーズウェイ変動は不可
欠であり、サイクル数は信号によって異なるために、バ
ーストの位相やサイクル数に応じてバーストゲートパル
スの位相や幅を調整する回路を構成に追加することによ
り対処できる。

【００１３】バーストゲートパルスの位相および幅を調
整するに当たっては、シンク分離回路１、シンクビデオ
ゲートパルス期間検出回路２、クロマ分離回路３、バー
スト分離回路４、バーストゲートパルス生成回路５を構
成し、映像信号から同期分離によりシンクを抽出し、こ
のシンクの立上がりからビデオ位相に至るまでのバース
トの存在する期間幅のシンクビデオゲートパルスを生成
する。入力映像信号をＹＣ分離処理して抽出したクロマ
信号からさらにシンクビデオゲートパルスによりバース
ト信号を抽出する。そしてバーストゲートパルス生成回
路５でバースト信号の波形の負極成分を反転して波形処
理しスライスレベルとして５０パーセントレベル以上を
波形生成することによりバーストゲートパルスを生成し
て対処する。

【００１４】入力映像信号のバースト信号に対するバー
ストゲートパルスの位相と幅の関係は、図２に示す通り
である。

【００１５】

【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ブリー
ズウェイ変動やバーストサイクルの変動があっても、最
適な位相および幅のバーストゲートパルスを生成しクロ
マ位相のずれおよびクロマジッタの発生を防止できる優
れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明一実施例色同期処理装置のブロック構成
図。

【図２】本発明の色同期処理装置のバーストゲートパル
ス生成回路の入出力信号の波形を示す図。

【符号の説明】

１ シンク分離回路 ２ シンクビデオゲートパルス期間検出回路 ３ クロマ分離回路 ４ バースト分離回路 ５ バーストゲートパルス生成回路 ６ バーストサンプリング回路

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 入力映像信号を入力し同期分離してシン
   クを抽出するシンク分離回路と、上記入力映像信号を入
   力し入力するバーストゲートパルスに基づき色同期処理
   を行い色同期信号を生成するバーストサンプリング回路
   とを備えた色同期処理装置において、 上記シンク分離回路の出力するシンクの立上がりからビ
   デオ位相までのバーストの存在する期間を検出する検出
   手段と、上記入力映像信号を入力し輝度信号と色差信号
   とを分離してクロマ成分を分離するクロマ分離回路と、
   上記検出手段およびこのクロマ分離回路の出力情報に基
   づきバーストを分離するバースト分離回路と、このバー
   スト分離回路の出力信号に基づきその波形の負極成分を
   反転し波形処理しスライスレベルとして５０パーセント
   レベル以上を検出して上記バーストゲートパルスを生成
   し出力するバーストゲートパルス生成回路とを備えたこ
   とを特徴とする色同期処理装置。