JPH0532670A - セフアロスポリン誘導体 - Google Patents

セフアロスポリン誘導体

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JPH0532670A
JPH0532670A JP3188711A JP18871191A JPH0532670A JP H0532670 A JPH0532670 A JP H0532670A JP 3188711 A JP3188711 A JP 3188711A JP 18871191 A JP18871191 A JP 18871191A JP H0532670 A JPH0532670 A JP H0532670A
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JP
Japan
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group
compound
formula
acid
reaction
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JP3188711A
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English (en)
Inventor
Akira Onodera
章 小野寺
Tomoki Miyazawa
知樹 宮沢
Chihiro Yokoo
千尋 横尾
Katsuo Hatayama
勝男 畑山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 より強い抗菌力とより幅広い抗菌スペクトル
を有する新規な経口セファロスポリン剤を提供するこ
と。 【構成】 式、 (式中、Raは水素原子またはアミノ基の保護基を示
し、Rbは水素原子または水酸基の保護基を示し、Rc
は水素原子またはカルボキシル基の保護基を示し、Rd
はシアノ基、低級アルコキシカルボニル基、アセチル
基、カルバモイル基、カルバモイルオキシ基または水酸
基を示し、nは1〜3の整数を示す。)で表わされるセ
ファロスポリン誘導体およびその非毒性塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた抗菌活性を有す
る医薬として有用なセファロスポリン誘導体およびその
塩に関する。
【0002】
【従来の技術】現在臨床で用いられている経口用セファ
ロスポリン剤の主なものとしてセファレキシン、セファ
クロール、セフィキシムなどが挙げられるが、これらの
各種病原菌に対する抗菌力および抗菌スペクトルは最近
開発された多くの注射用セファロスポリン剤に比べ劣っ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、より強い抗
菌力とより幅広い抗菌スペクトルを有する新規な経口セ
ファロスポリン剤を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を解決すべく鋭意研究した結果、下記化2で示される新
規経口セファロスポリン誘導体を見いだした。
【0005】以下、本発明を説明する。本発明は、
【0006】
【化2】
【0007】(化2中、Raは水素原子またはアミノ基
の保護基を示し、Rbは水素原子または水酸基の保護基
を示し、Rcは水素原子またはカルボキシル基の保護基
を示し、Rdはシアノ基、低級アルコキシカルボニル
基、アセチル基、カルバモイル基、カルバモイルオキシ
基または水酸基を示し、nは1〜3の整数を示す。)で
表わされるセファロスポリン誘導体およびその非毒性塩
である。
【0008】本発明における官能基は、それぞれ以下の
意味を有する。すなわち、アミノ基の保護基、水酸基の
保護基およびカルボキシル基の保護基とは、β−ラクタ
ム化学の分野で繁用されている保護基を意味する。たと
えば、Raで示されるアミノ基の保護基とは、モノクロ
ルアセチル基、ホルミル基、ベンジルオキシカルボニル
基、パラニトロベンジルオキシカルボニル基、パラメト
キシベンジルオキシカルボニル基、t−ブトキシカルボ
ニル基、トリメチルシリル基などであり、Rbで示され
る水酸基の保護基とは、ホルミル基、アセチル基、プロ
ピオニル基、メトキシカルボニル基、ブトキシカルボニ
ル基、t−ブトキシカルボニル基、ベンゾイル基、トル
オイル基、ベンゼンスルホニル基、トシル基、フェニル
基、4−メトキシベンジル基、2,4−ジメトキシベン
ジル基、トリチル基、テトラヒドロピラニル基などであ
り、Rcで示されるカルボキシル基の保護基とは、メチ
ル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、t−ブ
チル基、ビニル基、アリル基、エチニル基、メトキシメ
チル基、エトキシメチル基、1−メトキシエチル基、メ
チルチオメチル基、カルボキシメチル基、カルボキシエ
チル基、t−ブトキシカルボニルメチル基、2−(t−
ブトキシカルボニル)エチル基、ベンジル基、パラニト
ロベンジル基、ビス−(4−メトキシフェニル)メチル
基、3,4−ジメトキシベンジル基、トリチル基、フェ
ネチル基、フェナシル基、2,2,2−トリクロルエチ
ル基、トリメチルシリル基、4−ヒドロキシ−3,5−
ジ(t−ブチル)ベンジル基、フェニル基、トリル基、
キシル基およびβ−ラクタム剤のプロドラック化技術で
知られている5−メチル−1,3−ジオキサシクロペン
ト−4−エン−2−オン−4−イルメチル基、アセトキ
シメチル基、ピバロイルオキシメチル基、1−ピバロイ
ルオキシエチル基、1−アセトキシエチル基、3−フタ
リジル基、1−(シクロヘキシルオキシカルボニルオキ
シ)エチル基、1−(イソプロポキシカルボニルオキ
シ)エチル基などである。また、Rdで示される低級ア
ルコキシ基とは、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポ
キシ基、イソプロポキシ基などである。
【0009】一方、本発明の化2で示される化合物の非
毒性塩とは、薬理学的に許容されるものを意味し、たと
えばナトリウム、カリウム、マグネシウム、アンモニウ
ムなどを含む無機塩基との塩、トリエチルアミン、シク
ロヘキシルアミンなどの有機塩基との塩、アルギニン、
リジンなどの塩基性アミノ酸との塩、硫酸、塩酸、燐酸
などの鉱酸との塩または酢酸、乳酸、酒石酸、フマール
酸、マレイン酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸
などの有機酸との塩が挙げられる。
【0010】また、本発明の化2で示される化合物に
は、7位側鎖のオキシイミノ基に由来する幾何異性体
(E体およびZ体)が存在し、そのいずれをも本発明は
包含するが、好ましくはZ体である。
【0011】本発明の化2の化合物は、たとえば化3の
反応式で示される製造法によって得ることができる[化
3中、Ra'およびRb'はそれぞれ水素原子を除くRa
およびRbであり、RcおよびRdは前記と同意義であ
り、Reは前記Rcで示したβ−ラクタム剤のプロドラ
ック化技術で知られている生体内で加水分解可能な基で
ある。また、YおよびY'はハロゲン原子(たとえば塩
素原子、臭素原子、ヨウ素原子など)、メタンスルホニ
ルオキシ基、トリフルオロメタンスルホニルオキシ基、
ジフェニルホスホリルオキシ基、パラトルエンスルホニ
ルオキシ基などの脱離基である。]。
【0012】
【化3】
【0013】工程a:式(3)の化合物は、既知の式
(1)の化合物に式(2)の化合物またはその塩を反応
させることにより得ることができる。式(2)の化合物
の塩とは、銀、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マ
グネシウムなどの金属との塩およびトリエチルアミン、
ジイソプロピルエチルアミンなどの有機塩基との塩であ
る。式(2)の化合物の塩として銀塩を反応に使用する
場合を例として本反応を説明すると、式(2)の化合物
の銀塩を反応に関与しない溶媒に溶解あるいは懸濁し、
ヨウ化ナトリウムあるいはチオシアン酸ナトリウムを
1.0〜10モル当量、好ましくは4.0〜7.0モル
当量を加え、−20〜50℃、好ましくは−5〜30℃
で、1分間〜1時間、好ましくは5分間〜30分間攪拌
する。次いで、同一系内に式(1)の化合物0.7〜
1.1モル当量を反応に関与しない溶媒に溶解して加
え、反応温度−50〜50℃で攪拌する。反応時間は、
5分間〜2時間、好ましくは10分間〜1時間である。
本反応における好適な溶媒としては、アセトン、クロロ
ホルム、ジクロルメタン、テトラヒドロフラン、アセト
ニトリル、ジエチルエーテル、メタノール、エタノー
ル、ベンゼン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシド、ヘキサメチル燐酸トリアミド、水など
が挙げられ、これらは単独または混合して用いることが
できる。
【0014】一方、遊離の式(2)の化合物を反応に使
用する場合は、塩基の存在下、反応温度−50〜100
℃、好ましくは−25〜60℃で攪拌する。反応時間は
使用される塩基の種類および反応温度により異なるが、
通常は30分間〜30時間である。本反応における好ま
しい溶媒は上記と同様に反応に関与しない溶媒である。
また、好ましい塩基としてはジイソプロピルエチルアミ
ン、トリエチルアミン、N,N−ジメチルアミンなどが
挙げられ、その最適使用量は1.0〜2.0モル当量で
ある。
【0015】工程b:次に、式(3)の化合物の保護基
をβ−ラクタム化学の分野で繁用されている加水分解、
還元などの方法により脱離し式(4)の化合物を得る。
【0016】(1)加水分解 加水分解は通常、酸の存在下で行うことが好ましく、そ
のような酸としては、たとえば塩酸、臭化水素酸、硫酸
などの無機酸、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、メタン
スルホン酸、ベンゼンスルホン酸、パラトルエンスルホ
ン酸などの有機酸が挙げられる。更に、上記の酸の代わ
りに三フッ化ホウ素、三フッ化ホウ素・エーテラート、
三塩化アルミニウム、五塩化アンチモン、塩化第二鉄、
塩化スズ、四塩化チタン、塩化亜鉛などのルイス酸およ
び酸性イオン交換樹脂などを用いてもよい。また、上記
の有機酸またはルイス酸を使用する場合には、たとえば
アニソールなどの陽イオン捕捉剤の存在下に行うことが
望ましい。加水分解における好ましい溶媒は、たとえば
水、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン,
N,N−ジメチルホルムアミド、ジオキサン、ジクロル
メタン、ニトロメタンなどである。また、前記の酸が液
体の場合は、それ自体を溶媒としても使用することがで
きる。
【0017】(2)還元 還元は、化学還元または接触還元法により行なわれる。
化学還元で使用される還元剤としては、たとえば亜鉛、
鉄などの金属とギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、塩酸、
臭化水素酸などの有機酸または無機酸との組合わせが挙
げられる。接触還元で使用される触媒としては、白金
黒、酸化白金、パラジウム黒、パラジウム炭素、ラネー
ニッケルなどが挙げられる。
【0018】還元は、通常、水、メタノール、エタノー
ル、酢酸、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホル
ムアミド、ジオキサンなど反応に悪影響を及ぼさない慣
用の溶媒中、またはそれらの混合物中で行われる。
【0019】上記の加水分解および還元の反応温度は特
に限定されないが、通常、冷却下ないしは加温下で行わ
れる。
【0020】工程c:式(6)の化合物は、式(4)の
化合物に塩基の存在下式(5)の化合物を反応させる
か、または式(4)の化合物の塩に式(5)の化合物を
反応させることにより得ることができる。本反応におけ
る好適な塩基としては、トリエチルアミン、ジイソプロ
ピルエチルアミン、N,N−ジメチルアミノピリジンな
どの有機塩基または炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸セシウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
などの無機塩基である。式(4)の化合物の塩とは、
銀、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム
などの金属との塩である。
【0021】式(4)の化合物の塩としてナトリウム塩
を例として本反応を説明すると、式(4)の化合物のナ
トリウム塩を反応に関与しない溶媒に溶解あるいは懸濁
し、1.0〜2.0モル当量の式(5)の化合物を加
え、−50〜50℃、好ましくは−30〜20℃で、5
分間〜2時間、好ましくは10分間〜1時間攪拌する。
本反応における好適な溶媒は、アセトン、クロロホル
ム、ジクロルメタン、テトラヒドロフラン、アセトニト
リル、ジエチルエーテル、メタノール、エタノール、ベ
ンゼン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメ
チルアセタミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチル
燐酸トリアミド、水などである。
【0022】
【発明の効果】本発明の化2の化合物およびその非毒性
塩はグラム陽性菌および陰性菌を含む各種病原菌に対し
強い抗菌力を示すばかりでなく、優れた経口吸収性を示
し、経口投与用抗菌剤として有用である。
【0023】この目的のためには、本発明化合物を慣用
的な製剤技術に従って製造される錠剤、丸剤、カプセル
剤、顆粒剤などの投与剤型で経口的に投与することがで
きる。上記の各製剤においては、通常の増量剤、結合
剤、pH調製剤、溶解剤などの添加剤を用いることがで
きる。
【0024】次に、本発明化合物の抗菌活性および経口
吸収性試験の結果を示す。 試験例1 寒天平板希釈法により各種細菌に対する抗菌試験を行い
(接種菌量:106cells/ml)、下記表1の結
果を得た。
【0025】
【表1】
【0026】(註)A:実施例1(b)で得られた化合
物を示す。 B:セファクロール(既知化合物)を示す。 C:セフィキシム(ナトリウム塩、既知化合物を)示
す。
【0027】試験例2 ICR系雄性マウス(4週令、1群3匹)への経口投与
による血中濃度の経時変化を調べた。 薬剤投与量:20mg/Kg(5%アラビアゴム懸濁) 定量法:バイオアッセイ法(検定菌:バシルス セレウ
スS1101) その結果を表2に示した。
【0028】
【表2】
【0029】(註) D:実施例2で得られた化合物を示す。 [検定基準:実施例1(b)で得られた化合物] B:セファクロール(既知化合物)を示す。
【0030】
【実施例】次に、参考例にて本発明化合物の製造原料で
ある式(1)の化合物の製造方法を示し、実施例にて本
発明化合物の製造方法を更に詳細に説明する。
【0031】参考例 (a)7β−フェニルアセタミド−3−クロルメチル−
3−セフェム−4−カルボン酸パラメトキシベンジルエ
ステル50g(103ミリモル)を無水ジクロルメタン
500mlに溶解し、氷冷下ピリジン10.2g(12
9ミリモル)と五塩化リン24.6g(118ミリモ
ル)を加え、室温下1.5時間攪拌した。次いで、氷冷
下イソブタノール43.7gを加え、1時間攪拌し、更
に氷冷下水175mlを加え、30分間攪拌した。反応
後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留
去した。残渣をジイソピロピルエーテル3L中に滴下し
た。析出した粉末を濾取して、7β−アミノ−3−クロ
ルメチル−3−セフェム−4−カルボン酸パラメトキシ
ベンジルエステル塩酸塩41.5gを得た。
【0032】NMR(DMSO−d6) δ(pp
m);3.64and3.80(2H,ABq,J=1
8Hz),3.75(3H,s),4.45and4.
59(2H,ABq,J=11.5Hz),5.15〜
5.31(4H,m),6.93(2H,d,J=8.
5Hz),7.36(2H,d,J=8.5Hz),
9.29(3H,bs)
【0033】IR(KBr) ν(cm-1);343
0,2835,2601,1786,1722,161
4,1517,1495,1465,1394,130
6,1234,1175,1142,1121,103
【0034】(b)参考例(a)で得た7β−アミノ−
3−クロルメチル−3−セフェム−4−カルボン酸パラ
メトキシベンジルエステル塩酸塩41.5g(102ミ
リモル)と2−(2−トリチルアミノチアゾール−4−
イル)−2−[(Z)−トリチルオキシイミノ]酢酸6
8.5g(102ミリモル)をテトラヒドロフラン1.
5Lに溶解し、−20℃に冷却した。これにトリエチル
アミン10.3g(102ミリモル)、ピリジン23.
1g(292ミリモル)およびオキシ塩化リン29.8
g(195ミリモル)を加えて、−20〜−10℃で2
0分間攪拌した。反応後、水1Lを加えて酢酸エチル2
Lで抽出し、3%重曹水1L、飽和食塩水1Lで順次洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し
て残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶
媒;酢酸エチル:n−ヘキサン=1:1)に付し、7β
−{2−(2−トリチルアミノチアゾール−4−イル)
−2−[(Z)−トリチルオキシイミノ]アセタミド}
−3−クロルメチル−3−セフェム−4−カルボン酸パ
ラメトキシベンジルエステル73.5gを得た。
【0035】NMR(DMSO−d6) δ(pp
m);3.55and3.72(2H,ABq,J=1
8Hz),3.75(3H,s),4.49and4.
57(2H,ABq,J=11.5Hz),5.23
(2H,bs),5.25(1H,d,J=5Hz),
5.87(1H,dd,J=5,8Hz),6.58
(1H,s),6.94(2H,d,J=8.5H
z),7.10〜7.42(32H,m),8.77
(1H,bs),9.91(1H,d,J=8Hz)
【0036】IR(KBr) ν(cm-1);338
1,3057,1791,1727,1688,161
4,1516,1493,1448,1362,130
3,1248,1175,1096,1034
【0037】実施例1 (a)シアノメタンチオールの銀塩0.55g(3.1
ミリモル)をアセトニトリル20mlに懸濁し、氷冷下
ヨウ化ナトリウム1.8g(12.0ミリモル)を加え
て30分間攪拌した。次いで、氷冷下7β−{2−(2
−トリチルアミノチアゾール−4−イル)−2−
[(Z)−トリチルオキシイミノ]アセタミド}−3−
クロルメチル−3−セフェム−4−カルボン酸パラメト
キシベンジルエステル2.0g(1.96ミリモル)を
加え、1時間攪拌した。反応後、析出した不溶物をセラ
イト濾取して除いた。濾液に水50mlを加えて酢酸エ
チル100mlで抽出し、飽和食塩水50mlで洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し
て、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
溶媒;酢酸エチル:n−ヘキサン=1:1)に付し、7
β−{2−(2−トリチルアミノチアゾール−4−イ
ル)−2−[(Z)−トリチルオキシイミノ]アセタミ
ド}−3−シアノメチルチオメチル−3−セフェム−4
−カルボン酸パラメトキシベンジルエステル1.87g
を得た。
【0038】NMR(DMSO−d6) δ(pp
m);3.54and3.72(2H,ABq,J=1
7Hz),3.65(2H,bs),3.75(3H,
s),3.75and3.86(2H, ABq,J=
14Hz),5.19(2H,bs),5.23(1
H,d,J=5Hz),5.81(1H,dd,J=
5,8Hz),6.59(1H,s),6.94(2
H,d,J=8.5Hz),7.07〜7.39(32
H,m),8.75(1H,bs),9.88(1H,
d,J=8Hz)
【0039】IR(KBr) ν(cm-1);337
5,3057,2244,1789,1724,168
4,1613,1516,1493,1448,136
1,1302,1248,1176,1160,109
4,1034
【0040】(b)上記(a)で得た7β−{2−(2
−トリチルアミノチアゾール−4−イル)−2−
[(Z)−トリチルオキシイミノ]アセタミド}−3−
シアノメチルチオメチル−3−セフェム−4−カルボン
酸パラメトキシベンジルエステル1.85g(1.75
ミリモル)をトリフルオロ酢酸3.3mlとアニソール
0.66mlおよびジクロルメタン6.6mlの混合液
に氷冷下加えて1.5時間攪拌した。反応液をイソプロ
ピルエーテル80ml中に滴下し、析出した結晶を濾取
した。次いで、この結晶をギ酸6.6mlに溶解し室温
下1時間攪拌した後、不溶物を濾取して除き、濾液をイ
ソプロピルエーテル90ml中に滴下した。析出した結
晶を濾取して7β−{2−(2−アミノチアゾール−4
−イル)−2−[(Z)−ヒドロキシイミノ]アセタミ
ド}−3−シアノメチルチオメチル−3−セフェム−4
−カルボン酸のギ酸塩680mgを得た。このギ酸塩を
水10mlに懸濁し、炭酸水素ナトリウム367mg
(4.37ミリモル)を加えて溶解した後、トヨパール
(HW−40F)カラムクロマトグラフィー(溶出溶
媒;水)に付し、7β−{2−(2−アミノチアゾール
−4−イル)−2−[(Z)−ヒドロキシイミノ]アセ
タミド}−3−シアノメチルチオメチル−3−セフェム
−4−カルボン酸のナトリウム塩486mgを得た。
【0041】NMR(DMSO−d6) δ(pp
m);3.31and3.48(2H,ABq,J=1
7Hz),3.47and3.87(2H,ABq,J
=13Hz),3.72and4.04(2H,AB
q,J=17Hz),5.00(1H,d,J=5H
z),5.56(1H,dd,J=5,8Hz),6.
65(1H,s),7.12(2H,bs),9.40
(1H,d,J=8Hz),11.32(1H,s)
【0042】IR(KBr) ν(cm-1);332
5,2248,1762,1667,1598,153
2,1391,1359,1287,1189,110
6,1047
【0043】実施例2 上記実施例1(b)で得たナトリウム塩500mg
(1.05ミリモル)をN,N−ジメチルホルムアミド
8mlに溶解し、氷冷下ピバロイルオキシメチルアイオ
ダイド330mg(1.36ミリモル)を加えて45分
間攪拌した。反応後、水30mlを加えて酢酸エチル5
0mlで抽出し、飽和食塩水30mlで洗浄した後、残
渣をセファデックスLH−20カラムクロマトグラフィ
ー(溶出溶媒;アセトン)に付し、7β−{2−(2−
アミノチアゾール−4−イル)−2−[(Z)−ヒドロ
キシイミノ]アセタミド}−3−シアノメチルチオメチ
ル−3−セフェム−4−カルボン酸ピバロイルオキシメ
チルエステル320mgを得た。
【0044】NMR(DMSO−d6) δ(pp
m);1.17(9H,s),3.58and3.76
(2H,ABq,J=18Hz),3.70(2H,
s),3.75and3.82(2H,ABq,J=1
4Hz),5.21(1H,d,J=5Hz),5.8
0and5.91(2H,ABq,J=6Hz),5.
82(1H,dd,J=5,8Hz),6.66(1
H,s),7.12(2H,bs),9.48(1H,
d,J=8Hz)
【0045】IR(KBr) ν(cm-1);333
8,2975,2243,1785,1751,167
3,1617,1530,1371,1304,124
9,1158,1116,1044
【0046】実施例1(a)に開示した操作および反応
条件に準拠して、下記表3〜5の化合物を得た。以下、
各表中において、Trはトリチル基であり、PMBはパ
ラメトキシベンジル基である。
【0047】
【表3】
【0048】
【表4】
【0049】
【表5】
【0050】実施例1(b)に開示した操作および反応
条件に準拠して、下記表6〜7の化合物を得た。
【0051】
【表6】
【0052】
【表7】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 畑山 勝男 東京都豊島区高田3丁目24番1号 大正製 薬株式会社内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 【化1】 (化1中、Raは水素原子またはアミノ基の保護基を示
    し、Rbは水素原子または水酸基の保護基を示し、Rc
    は水素原子またはカルボキシル基の保護基を示し、Rd
    はシアノ基、低級アルコキシカルボニル基、アセチル
    基、カルバモイル基、カルバモイルオキシ基または水酸
    基を示し、nは1〜3の整数を示す。)で表わされるセ
    ファロスポリン誘導体およびその非毒性塩。
JP3188711A 1991-07-29 1991-07-29 セフアロスポリン誘導体 Pending JPH0532670A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5505022A (en) * 1994-03-15 1996-04-09 Asmo Co., Ltd. Window regulator

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5505022A (en) * 1994-03-15 1996-04-09 Asmo Co., Ltd. Window regulator

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