JPH0532645U - 自動車のドアロツク装置 - Google Patents
自動車のドアロツク装置Info
- Publication number
- JPH0532645U JPH0532645U JP8845691U JP8845691U JPH0532645U JP H0532645 U JPH0532645 U JP H0532645U JP 8845691 U JP8845691 U JP 8845691U JP 8845691 U JP8845691 U JP 8845691U JP H0532645 U JPH0532645 U JP H0532645U
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- striker
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 操作ハンドルを引いてドアを開くときに発生
する解除音の発生を抑制した自動車のドアロック装置を
提供する。 【構成】 ドアに回動可能に支持されたラチェット5の
ロック溝11に、車体に固定されたストライカ3が係合
してドアをロックした状態で、操作ハンドルを引き、ラ
チェット5に係合したポール7をラチェット5から外し
たとき、ラチェット5に形成されたスリット14に埋設
されている緩衝材16がラチェット5に生じる振動を抑
制し、振動がストライカ3に伝わることを阻止する。
する解除音の発生を抑制した自動車のドアロック装置を
提供する。 【構成】 ドアに回動可能に支持されたラチェット5の
ロック溝11に、車体に固定されたストライカ3が係合
してドアをロックした状態で、操作ハンドルを引き、ラ
チェット5に係合したポール7をラチェット5から外し
たとき、ラチェット5に形成されたスリット14に埋設
されている緩衝材16がラチェット5に生じる振動を抑
制し、振動がストライカ3に伝わることを阻止する。
Description
【0001】
本考案は、自動車のドアロック装置に関する。
【0002】
図3は自動車のドアロック装置の外観を示す斜視図であり、符号1で示した車 体にドア2が矢印A,B方向に開閉自在に枢支されている。図3に示したドア2 は、4ドアタイプ車のリヤ側のサイドドアである。
【0003】 従来のドアロック装置は、車体1のドア開口周辺部に固定されたストライカ3 と、ドア2の内部に支軸4を介して回動可能に支持されたラチェット5と、同じ くドア2の内部に支軸6を介して回動可能に支持されたポール7とを有している 。ストライカ3は図4に示したようにほぼU字形に形成され、車体1に固定され たベース部材8に一体に固着されている。ラチェット5は、後述する如くストラ イカ3に係合できるように、その一部がドア2のインナパネル2aに形成された 開口2bを通して外部に露出している。
【0004】 図5は上述のストライカ3、ラチェット5及びポール7の相対位置関係を示す 説明図であり、ラチェット5は金属などの剛体より成るプレート状の芯材9と、 そのまわりに一体に成形された合成樹脂より成る外層10とから構成され、かか るラチェット5にはロック溝11が形成されている。
【0005】 ラチェット5は図示していないばねによって図5における時計方向に回動習性 を与えられ、またポール6も同じく図示していないばねによって図5における反 時計方向に付勢されている。
【0006】 図3に示したようにドア2が開いているとき、図5に示す如くラチェット5の 係合溝12にポール7が係合し、該ラチェット5とポール7がドア2に対して不 動に静止している。
【0007】 ドア2を図3に矢印Aで示した方向に回動させてこれを閉じるとき、図5に示 す如くストライカ3に対向するラチェット5の部分5aがストライカ3に当り始 め、さらにドア2を閉じて行くと、ラチェット5はストライカ3からの反力によ って、支軸4のまわりを図5における反時計方向(矢印C方向)に回動する。こ のようにしてドア2を全閉位置まで閉じると、図6に示す如くラチェット5のロ ック溝11がストライカ3に係合する。
【0008】 ラチェット5が上述のように矢印C方向に回動するとき、ポール7はラチェッ ト5によって加圧されつつわずかに図5における時計方向に回動し、ドア2を完 全に閉じたとき、該ポール7は前述のばねの作用によって再びわずかに反時計方 向に回動し、図6に示すようにラチェット5の外層10から露出した芯材部分9 aに係合する。このようにして、ドア2が閉じた状態にあるとき、ラチェット5 のロック溝11がストライカ3に係合すると共に、ポール7がラチェット5に係 合し、これによりラチェット5が前述のばねの作用で時計方向に回動することが 阻止される。すなわち、ポール7により不動に保持されたラチェット5のロック 溝11にストライカ3が係合してドア2がその全閉位置にロックされるのである 。
【0009】 乗員がドア2を開くべく、該ドア2に回動可能に支持された操作ハンドル13 (図3)を手前側に引くと、該ハンドル13に伝動装置(図示せず)を介して連 結されたポール7が、前述のばねの作用に抗して図6に示した位置から矢印Dで 示すように時計方向に回動し、該ポール7がラチェット5の芯材部分9aから外 れる。このときの様子を図7に示す。このため、ラチェット5はポール7による 拘束を解除され、ドア2をその全閉位置から図3に矢印Bで示した方向に開放す るに従って、ラチェット5は前述のばねの作用で支軸4のまわりを図7における 時計方向に回動し、ポール7がラチェット5の係合溝12に係合してラチェット 5は図5に示した位置で停止する。このようにしてラチェット5とストライカ3 の係合が解除され、操作ハンドル13をさらに矢印B方向に引くことによりドア 2を自由に開くことができる。
【0010】 上述の如く、ポール7はドア2の開放時にラチェット5との係合を解除すべく 回動操作され、これに伴ってラチェット5が、そのロック溝11とストライカ3 との係合を解除する向きに回動してドア2の開放が許容されるのである。
【0011】 ところで、前述のようにドア2を閉じるとき、ラチェット5の部分5aがスト ライカ3に当るが、この部分5aは合成樹脂より成る外層10の一部であり、し かもこの当接部分5aに近接した外層10の部分にはスリット14が形成されて いる。このため、ドア2を全閉位置へ回動させる際、ラチェット5の部分5aが ストライカ3に衝撃的に当ったとしても、この当接部分5aとスリット14との 間の外層部分がストライカによって弾性変形し、これによりドア閉動時の衝撃が 緩和される。これによりドア2を閉じるとき発生する閉まり音を抑えることがで きる。
【0012】 上述のように、従来のドアロック装置においては、ドア2を閉じるときの閉ま り音の発生を抑えるように構成されている。ところが、ドア2を開くときに発生 する所謂解除音については特に考慮がなされていなかった。かかる解除音は以下 の如く発生するものである。
【0013】 ドア2を閉じた状態にあるとき、ラチェット5とポール7とストライカ3は図 6に示した位置を占めているが、このとき図3に示すようにドア開口のまわりや ドア2の周囲に設けられた弾性材より成るウェザストリップ15が閉鎖状態にあ るドア2と車体1とによって加圧されて圧縮変形している。このため、ドア2は 、ウェザストリップ15の弾性によって、該ドア2が開く向きに外力を加えられ 、この外力は図6に矢印Fで示した如くラチェット5を介してストライカ3に作 用する。この外力の大きさは通常30乃至40kgにも達する大きなものである。 また図6に示したラチェット5とポール7も互いに大きな圧力で圧接している。
【0014】 このような状態で、前述のように操作ハンドル13を引いてポール7を図6の 位置から図7の位置へ回動させ、これに伴ってラチェット5が図7における時計 方向に回動するとき、ラチェット5とポール7はそれまで加えられていた大きな 圧力から解放されるので、ラチェット5は激しくはじかれるように振動する。こ の振動は、図7に矢印Eで示すようにラチェット5からストライカ3に伝えられ 、さらにストライカ3から車体1を構成する内部が中空なピラー1a(図3)に 伝わり、これによって大きな共鳴音が発生する。この音がドア2の開動時に発生 する解除音となるのである。ラチェット5のロック溝11の近傍部分には、スリ ット14が形成されているが、かかるスリット14だけではラチェット5の振動 を抑えて解除音の発生を阻止することは難しい。
【0015】
本考案は上述した新規な認識に基づきなされたものであり、その目的とすると ころは、ドアを開くときの解除音の発生を簡単な構成によって効果的に抑制でき る自動車のドアロック装置を提供することにある。
【0016】
本考案は上記目的を達成するため、車体に固定されたストライカと、車体に開 閉自在に枢支されたドアに回動可能に支持され、ドアを閉じたとき前記ストライ カに係合するロック溝を備えたラチェットと、前記ドアに回動可能に支持され、 かつドアを閉じた状態で前記ラチェットのロック溝が前記ストライカに係合して いるとき、該ラチェットの回動を阻止してドアをロックすべく、当該ラチェット に係合するポールとを具備し、該ポールは、ドアを開くとき、ラチェットとの係 合を解除すべく回動操作され、これに伴って前記ラチェットが、そのロック溝と ストライカとの係合を解除する向きに回動して、ドアの開放が許容され、前記ラ チェットは、剛体より成る芯材とそのまわりに一体に成形された樹脂製の外層と から成る自動車のドアロック装置において、前記ラチェットのロック溝近傍の樹 脂製外層の部分に形成されているスリットに緩衝材が埋設されている構成を提案 する。
【0017】
以下、本考案の実施例を図面に従って説明する。
【0018】 本実施例におけるドアロック装置の基本的な構成とその作用は図3乃至図7に 示し、かつ先に詳しく説明したところと変りはない。よって従来と同一部分につ いての説明は省略し、この実施例の説明においても必要に応じて図3乃至図7を 参照することにする。また従来例と同一又は同様な部分については、同じ符号を 用いて説明する。
【0019】 従来と異なるところは、図1及び図2に示したように、従来のラチェット5に も形成されているスリット14に、例えばゴムなどの弾性材よりなる緩衝材16 が埋設固定されている点である。すなわち、図1は図6と同様にドア2(図3) を閉位置にロックしたときのラチェット5とストライカ3の関係を示す説明図で あるが、ここに示したラチェット5のロック溝11近傍の樹脂製外層10の部分 にスリット14が形成され、このスリット14に緩衝材16が埋め込まれている のである。図1の例では、スリット14が図6に示した従来のスリットよりも多 少大きく形成され、ロック溝11に係合したストライカ3に対向する外層10の 部分にまでスリット14が延長され、かかるスリット14の全体に緩衝材16が 埋設されている。本例におけるその他の構成は従来のドアロック装置と変りはな い。
【0020】 ドアを開放すべく、図3に示した操作ハンドル13を引き、図1に示したポー ル7を矢印D方向に回動させ、該ポール7をラチェット5から外すと、ドアに加 えられていたウェザストリップ15(図3)からの外力によって、図1に示した ラチェット5も振動する。この振動は、ラチェット5のロック溝11に係合しつ つラチェット5に接触しているストライカ3に伝えられようとするが、このとき ストライカ3の近傍に位置するスリット14には緩衝材16が埋設されているの で、振動がストライカ3に伝わる際、この緩衝材16により、振動が急激に減衰 される。このためストライカ3には実質的に振動が伝達されず、或いは伝達され たとしても極く微少な振動が伝えられるだけである。従って、図3に示したピラ ー1aに振動が伝わりこれが大きく共鳴することを阻止でき、ドア開動時の解除 音を従来よりも大きく低減させることができる。
【0021】 スリット14を図1の例のようにストライカ3に対向するラチェット部分まで 延ばし、このスリット14に緩衝材16を埋設すると、特に上述の制振効果を高 めることができる。
【0022】 また図5に関連して先に説明したように、ドアを閉じるときスリット14によ って緩衝効果が得られるが、図1に示した如くスリット14に緩衝材16を埋設 すると、ドアを閉じるときの緩衝効果も従来より高めることができる。
【0023】 図1に示したスリット14以外のスリットを、ロック溝11に隣接する外層1 0の部分に形成し、ここに緩衝材を埋設して解除音をより効果的に低減させるこ とも可能である。
【0024】
本考案によれば、ラチェットのロック溝近傍の外層部分にスリットを形成し、 ここに緩衝材を埋設するという極く簡単な構成によって、ドアを開放すべくポー ルを回動させたときの解除音を効果的に低減させることができる。
【図1】本考案の一実施例を示す、図6と同様な説明図
である。
である。
【図2】図1のII−II線拡大断面図である。
【図3】車体に固定されたストライカと、ドアに設けら
れたラチェットとポールとを示す斜視図であって、従来
例の説明と本考案実施例の説明に供した図である。
れたラチェットとポールとを示す斜視図であって、従来
例の説明と本考案実施例の説明に供した図である。
【図4】ストライカの斜視図である。
【図5】従来のドアロック装置のドア閉動時の動作を示
す説明図である。
す説明図である。
【図6】従来のドアロック装置のドアロック時の状態を
示す説明図である。
示す説明図である。
【図7】従来のドアロック装置のドア開動時の状態を示
す説明図である。
す説明図である。
1 車体 2 ドア 3 ストライカ 5 ラチェット 7 ポール 9 芯材 10 外層 11 ロック溝 14 スリット 16 緩衝材
Claims (1)
- 【請求項1】 車体に固定されたストライカと、車体に
開閉自在に枢支されたドアに回動可能に支持され、ドア
を閉じたとき前記ストライカに係合するロック溝を備え
たラチェットと、前記ドアに回動可能に支持され、かつ
ドアを閉じた状態で前記ラチェットのロック溝が前記ス
トライカに係合しているとき、該ラチェットの回動を阻
止してドアをロックすべく、当該ラチェットに係合する
ポールとを具備し、該ポールは、ドアを開くとき、ラチ
ェットとの係合を解除すべく回動操作され、これに伴っ
て前記ラチェットが、そのロック溝とストライカとの係
合を解除する向きに回動して、ドアの開放が許容され、
前記ラチェットは、剛体より成る芯材とそのまわりに一
体に成形された樹脂製の外層とから成る自動車のドアロ
ック装置において、前記ラチェットのロック溝近傍の樹
脂製外層の部分に形成されているスリットに緩衝材が埋
設されていることを特徴とするドアロック装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8845691U JP2546918Y2 (ja) | 1991-10-03 | 1991-10-03 | 自動車のドアロック装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8845691U JP2546918Y2 (ja) | 1991-10-03 | 1991-10-03 | 自動車のドアロック装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0532645U true JPH0532645U (ja) | 1993-04-30 |
JP2546918Y2 JP2546918Y2 (ja) | 1997-09-03 |
Family
ID=13943301
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8845691U Expired - Lifetime JP2546918Y2 (ja) | 1991-10-03 | 1991-10-03 | 自動車のドアロック装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2546918Y2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0651446U (ja) * | 1992-12-24 | 1994-07-15 | 三井金属鉱業株式会社 | 車両ドアロックの振動防止装置 |
KR101299924B1 (ko) * | 2012-10-22 | 2013-08-27 | 주식회사 리한도어 | 차량용 도어래치 |
JP2015157633A (ja) * | 2015-06-09 | 2015-09-03 | 株式会社エンプラス | シートベルトリトラクタ用ビークルセンサの取付部構造 |
-
1991
- 1991-10-03 JP JP8845691U patent/JP2546918Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0651446U (ja) * | 1992-12-24 | 1994-07-15 | 三井金属鉱業株式会社 | 車両ドアロックの振動防止装置 |
KR101299924B1 (ko) * | 2012-10-22 | 2013-08-27 | 주식회사 리한도어 | 차량용 도어래치 |
JP2015157633A (ja) * | 2015-06-09 | 2015-09-03 | 株式会社エンプラス | シートベルトリトラクタ用ビークルセンサの取付部構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2546918Y2 (ja) | 1997-09-03 |
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