JPH05325136A - 薄膜磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents

薄膜磁気ヘッドの製造方法

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JPH05325136A
JPH05325136A JP13128992A JP13128992A JPH05325136A JP H05325136 A JPH05325136 A JP H05325136A JP 13128992 A JP13128992 A JP 13128992A JP 13128992 A JP13128992 A JP 13128992A JP H05325136 A JPH05325136 A JP H05325136A
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JP
Japan
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thin film
magnetic head
film magnetic
coil conductor
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Pending
Application number
JP13128992A
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English (en)
Inventor
Hisahiro Tanaka
久裕 田中
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コイル導体層、磁気ギャップ深さを高精度に
形成することができ、設備投資・生産性の面から安価に
製造することができる薄膜磁気ヘッドの製造方法を得
る。 【構成】 非磁性基板1上に、下部磁性層2、ギャップ
層3、層間絶縁層4c,4b、コイル導体層5、上部磁
性層6および保護層7を順次積層して形成する薄膜磁気
ヘッドの製造方法において、Cuコイル導体層5のメッ
キ下地層5cをイオン吸着型触媒付与による無電解メッ
キ法によって形成する。 【効果】 Cuメッキ下地層5cを無電解メッキ法によ
って形成するため、スパッタリングにる層間絶縁層4c
への熱ダメージを防止し、コイル導体層5を精度良く形
成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄膜加工技術によって
作られる微細コイルを含む薄膜磁気ヘッドの製造方法に
関し、より詳しくは、コイル導体層を高精度に、かつ低
コストで形成することができ、磁気ギャップ深さを高精
度に形成することができる薄膜磁気ヘッドの製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の薄膜磁気ヘッドの断面図、
図4の(a)〜(f)はそれぞれ従来の薄膜磁気ヘッド
のコイルの形成方法を行程順に示す断面図である。
【0003】図3に示すように、薄膜磁気ヘッドは非磁
性基板1と下部磁性層2とギャップ絶縁層3と層間絶縁
層4a,4bとコイル導体層5と上部磁性層6と保護層
7とが設けられて構成されている。なお、図4におい
て、5aはメッキ下地層、5bはCuコイル導電層、8
はレジストである。
【0004】従来の薄膜磁気ヘッドの製造方法を図3お
よび図4の(a)〜(f)に基づいて説明する。表面に
Al23 などの絶縁膜が付与された非磁性基板1上
に、パーマロイをスパッタリングやメッキによって2〜
3μmの厚さで成膜後、レジストをマスクとして化学エ
ッチングやイオントリミングを行って下部磁性層2を形
成する。次に、ギャップ絶縁層3としてAl23 をス
パッタリングによって0.5〜0.8μmの厚さで形成
し、上部磁性層6との接続部をエッチングする。
【0005】その後、レジスト8をパターニング後に硬
化させて下部磁性層2上に層間絶縁層4aを2μmの厚
さで形成する(図4の(a)参照)。この層間絶縁層4
a上にCuなどのメッキ下地層5aをスパッタリングや
蒸着などによって0.1〜0.2μmの厚さで形成(図
4(b)の参照)した後、レジスト8を塗布・パターニ
ングし(図4の(c)参照)、電気メッキによってCu
コイル導電層5bを3〜4μmの厚さで形成する(図4
の(d)参照)。
【0006】その後、レジスト8を溶剤により除去し
(図4の(e)参照)、Cuコイル導電層5b以外のメ
ッキ下地層5aをイオンミリングやスパッタリングによ
り除去してコイル導体層5を形成する(図4の(f)参
照)。コイル導体層5を形成した後、層間絶縁層4bと
上部磁性層6とを前記と同じ方法にて形成し、最後に耐
侯性、耐機械加工性のために、Al23 の保護層7を
スパッタリングにより30〜40μmの厚さで形成す
る。
【0007】従来の薄膜磁気ヘッドのコイル形成工程に
おいては、メッキ下地層5aの形成は上述のようにスパ
ッタリングや蒸着などの真空装置で行われている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の薄膜磁気ヘッドの製造方法では、真空装置によるメ
ッキ下地層5aを形成する際に、層間絶縁層4aに熱ダ
メージがかかってこの層間絶縁層4aが変形し、コイル
導体層5が精度良く形成できないという問題があった。
また、スパッタリング初期での基板クリーニングのため
の逆スパッタリングにより、ギャップ絶縁層3が削られ
るので、ギャップ深さをばらつかせる原因となってい
る。さらに、真空装置は、設備が非常に高価な上に、膜
付け前後の所用時間を含めて膜付けに長時間を要するた
め、設備投資・生産性の点でコストにマイナスの影響を
与える。
【0009】また、従来の無電解メッキにおいて用いら
れるコロイド型触媒では、エッチング剤によって表面を
荒してその凹凸に触媒を埋め込むが、エッチングされる
層間絶縁膜4aが2μm程度と非常に薄いため、強いエ
ッチング処理を行うと層間絶縁膜4aと非磁性基板1と
の密着性が低下し、弱いエッチング処理だと表面の凹凸
が不十分で触媒がうまく埋め込まれないという問題があ
った。
【0010】本発明は上記問題を解決するので、コイル
導体層および磁気ギャツプ深さを高精度に形成すること
ができ、設備投資・生産性の面から安価に製造すること
ができる薄膜磁気ヘッドの製造方法を提供するものであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本発明の薄膜磁気ヘッドの製造方法としての第1の手
段は、Cuコイル(コイル導体層)のメッキ下地層を湿
式メッキ法によって形成するものである。
【0012】また、本発明の第2の手段は、Cuコイル
のメッキ下地層をイオン吸着型触媒付与による湿式メッ
キ法によって形成するものである。
【0013】
【作用】上記第1の手段により、Cuコイルのメッキ下
地層を湿式メッキ法によって形成するため、スパッタリ
ングによる層間絶縁層への熱ダメージを防止でき、コイ
ル導体層を精度良く形成できる。また、基板クリーニン
グ逆スパッタリングによるギャップ絶縁層の削れが皆無
となって磁気ギャツプ深さを高精度に形成することがで
きる。さらに、設備投資・生産性の面から安価な薄膜磁
気ヘッドを得ることができる。
【0014】また、上記第2の手段により、上記作用に
加えて、イオン吸着型触媒は物理的に層間絶縁層をエッ
チングせずにイオン反応によって触媒を層間絶縁層上に
担持させるので、2μmと非常に薄い層間絶縁層上に良
好に触媒層を形成することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。なお、従来のものと同機能のものには同符号を付し
てその説明は省略する。
【0016】図1の(a)〜(g)はそれぞれ本発明の
一実施例の薄膜磁気ヘッドの製造方法におけるコイル形
成方法を工程順に示す断面図、図2は同薄膜磁気ヘッド
の製造方法により製造される薄膜磁気ヘッドの断面図で
ある。図1および図2において、4cは層間絶縁層、5
eは無電解メッキを開始するための触媒層、5cは無電
解メッキによって形成されたCuメッキ下地層、5dは
電気メッキによって形成されたCuコイル導電層であ
る。
【0017】この薄膜磁気ヘッドの製造方法において
は、まず従来と同様な技術によって、非磁性基板1上に
下部磁性層2およびギャップ絶縁層3をスパッタリング
により形成した後、レジスト8をパターニング後硬化さ
せ、下部磁性層2,ギャップ絶縁層3上に層間絶縁層4
cを2μmの厚さで形成する(図2および図1の(a)
参照)。
【0018】続いて、無電解Cuメッキを開始するため
の触媒層5eを塩化パラジウムキャタリスト(奥野製薬
工業(株)、キャタリストC)を浸漬塗布により形成す
る(図1の(b)参照)。この触媒層5e上にCuのメ
ッキ下地層5cを無電解Cuメッキ(奥野製薬工業
(株)、カッパーLP)によって0.1〜0.2μmの
厚さで形成した(図1の(c)参照)後、レジスト8を
塗布・パターニングし(図1の(d)参照)、電気メッ
キ(奥野製薬工業(株)、トップルチナ 81−SW)
によってCuコイル導電層5dを4μmの厚さで形成す
る(図1の(e)参照)。
【0019】その後、レジスト8を溶剤により除去し
(図1の(f)参照)、Cuコイル導電層5d以外のメ
ッキ下地層5cを過硫酸アンモニウムにより除去してコ
イル導体層5(メッキ下地層5cおよびCuコイル導電
層5d)を形成する(図1の(g)参照)。次に、コイ
ル導電層5を形成した後、従来と同じ方法にて層間絶縁
層4bと上部磁性層6とを形成し(図2参照)、最後に
耐候性、耐機械加工性のために厚さ30μmのAl2
3 保護層7をスパッタリングにより形成して、図2の薄
膜磁気ヘッドの断面図と同様な薄膜磁気ヘッドを得る。
【0020】上記構成により、Cuコイルのメッキ下地
層5cを湿式メッキ法によって形成するため、スパッタ
リングによる層間絶縁層4cへの熱ダメージを防止で
き、コイル導体層5を精度良く形成できる。また、従来
のような基板クリーニング逆スパッタリングによるギャ
ップ絶縁層3の削れが皆無となって磁気ギャツプ深さを
高精度に形成することができる。さらに、設備投資・生
産性の面から安価な薄膜磁気ヘッドを得ることができ
る。
【0021】なお、上記実施例においては無電解Cuメ
ッキを開始するための触媒層5eとして塩化パラジウム
キャタリストを用いたが、この代わりに、塩化パラジウ
ム系アルカリイオンキャタリスト(奥野製薬工業
(株)、OPC−50)を用いてもよく、この場合には
上記作用効果に加えて、この塩化パラジウム系アルカリ
イオンキャタリストなどのイオン吸着型触媒は物理的に
層間絶縁層4cをエッチングせずにイオン反応によって
触媒を層間絶縁層4c上に担持させるので、2μmと非
常に薄い層間絶縁層4c上に良好に触媒層を形成するこ
とができる。
【0022】また、上記実施例では無電解Cuメッキを
開始するための触媒を塩化パラジウムや塩化パラジウム
系イオン吸着型触媒を用いたが、この他に無電解メッキ
で触媒、あるいは活性化作用を示す金属を用いれば良
く、塩化パラジウムに限定されるものではない。また、
コイル導電層5以外のメッキ下地層5cの除去に過硫酸
アンモニウムを用いたが、メッキ下地金属を溶解する薬
品であれば良く、過硫酸アンモニウムに限定されるもの
ではない。さらに、上記実施例では無電解メッキの場合
についてのみ述べたが、湿式メッキ法における電解メッ
キなどを採用してもよい。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、薄膜磁気
ヘッドの製造方法において、Cuコイルのメッキ下地層
を湿式メッキ法によって形成することにより、コイル導
体層、磁気ギャツプ深さを高精度に形成することがで
き、設備投資・生産性の面から安価な薄膜磁気ヘッドを
得ることができる。
【0024】また、Cuコイルのメッキ下地層をイオン
吸着型触媒付与による無電解メッキ法によって形成する
ことにより、非常に薄い層間絶縁層上に良好に触媒層を
形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(g)はそれぞれ本発明の一実施例に
かかる薄膜磁気ヘッドの製造方法におけるコイル形成方
法を工程順に示す断面図である。
【図2】同薄膜磁気ヘッドの製造方法により製造した薄
膜磁気ヘッドの概略断面図である。
【図3】従来の薄膜磁気ヘッドの概略断面図である。
【図4】(a)〜(f)はそれぞれ従来の薄膜磁気ヘッ
ドの製造方法におけるコイル形成方法を工程順に示す断
面図である。
【符号の説明】
1 磁性基板 2 下部磁性層 3 ギャップ絶縁層 4c 層間絶縁層 5 コイル導体層 5c Cuメッキ下地層 5d Cuコイル導電層 5e 触媒層 6 上部磁性層 7 保護層 8 レジスト

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、下部磁性層と、ギャップ層
    と、層間絶縁層と、メッキ下地層およびコイル導電層か
    らなるコイル導体層と、上部磁性層と、保護層とを順次
    積層して薄膜磁気ヘッドを形成する薄膜磁気ヘッドの製
    造方法において、前記コイル導体層のメッキ下地層の形
    成を、湿式メッキ法で形成してなる薄膜磁気ヘッドの製
    造方法。
  2. 【請求項2】 コイル導体層のメッキ下地層の形成に際
    して、イオン吸着型触媒付与方法によって触媒層を形成
    してなる請求項1記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
JP13128992A 1992-05-25 1992-05-25 薄膜磁気ヘッドの製造方法 Pending JPH05325136A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6246541B1 (en) 1998-05-29 2001-06-12 Hitachi Metals, Ltd. Thin film magnetic head with reduced magnetic gap by incorporating coil conductors with convex surfaces

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6246541B1 (en) 1998-05-29 2001-06-12 Hitachi Metals, Ltd. Thin film magnetic head with reduced magnetic gap by incorporating coil conductors with convex surfaces

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