JPH05325098A

JPH05325098A - 車両用運転警告装置

Info

Publication number: JPH05325098A
Application number: JP4149851A
Authority: JP
Inventors: Hiroyuki Kamiya; 博之紙谷; Masayuki Arai; 雅之新井; Yasuhiro Miyaji; 康弘宮地
Original assignee: Honda Motor Co Ltd
Current assignee: Honda Motor Co Ltd
Priority date: 1992-05-18
Filing date: 1992-05-18
Publication date: 1993-12-10

Abstract

(57)【要約】【目的】走行注意箇所について、ドライバに対して警
告による煩わしさを与えることなく、必要に応じた適切
な警告を行うことができる車両用運転警告装置を提供す
る。【構成】車両用運転警告装置１は、進路情報出力手段
２、車両状況検出手段３、ドライバ状態検出手段４、警
告レベル決定手段５、および警告出力手段６とからな
る。進路情報出力手段２は、地図情報出力手段７、現在
位置情報出力手段８およびデータ選別手段９とからな
り、走行注意箇所、休憩可能箇所、現在地詳細に関する
進路情報２ａを出力する。警告レベル決定手段５は警告
の必要度を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、車両用運転警告装置に
関し、特に、ドライバに対して警告による煩わしさを与
えることなく、必要に応じた適切な警告を行うことがで
きる車両用運転警告装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】地図情報等に基づいて走行注意箇所の警
告を行う走行警告装置が知られている（例えば、特開昭
６０−８９２９８号公報等）。この走行警告装置は、地
図情報と車両走行情報とに基づいて、車両の進行方向に
控える曲線路の曲率から算出される曲線路の安全速度と
現在速度とを積荷等の車両重量、天候による路面状況を
考慮して対比することにより、カーブ通過についての危
険性を判定し、警告を発する装置である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記警
告はドライバの状態に無関係に行われるので、ドライバ
がそのカーブの存在や形状等を認識している場合にはド
ライバに煩わしさを与えることとなり、また、警告頻度
の増加に伴って、ドライバの警告に対する注意度が低下
することも考えられる。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項１に係る車両用運転警告装置は、車両の現在
位置を検出してこの現在位置の近傍の走行注意箇所情報
を出力する進路情報出力手段と、当該車両のドライバの
疲労度または覚醒度をドライバ状態情報として検出する
ドライバ状態検出手段と、これら進路情報出力手段およ
びドライバ状態検出手段による走行注意箇所情報とドラ
イバ状態情報とに基づいて走行注意箇所についての警告
の必要度を決定する警告レベル決定手段と、この警告レ
ベル決定手段の出力に応じた態様で警告出力を発する警
告出力手段とからなる構成とした。

【０００５】請求項２に係る車両用運転警告装置は、車
両の現在位置を検出してこの現在位置近傍の走行注意箇
所情報を出力する進路情報出力手段と、当該車両の走行
速度、走行路面状態等の車両状況を検出する車両状況検
出手段と、当該車両のドライバの疲労度または覚醒度を
ドライバ状態情報として検出するドライバ状態検出手段
と、これら進路情報出力手段、車両状況検出手段および
ドライバ状態検出手段による走行注意箇所情報、車両状
況情報およびドライバ状態情報に基づいて走行注意箇所
についての警告の必要度を決定する警告レベル決定手段
と、この警告レベル決定手段の出力に応じた態様で警告
出力を発する警告出力手段とからなる構成とした。

【０００６】請求項３に係る車両用運転警告装置は、車
両の現在位置を検出してこの現在位置の近傍の休憩可能
箇所情報を出力する進路情報出力手段と、当該車両のド
ライバの疲労度または覚醒度をドライバ状態情報として
検出するドライバ状態検出手段と、このドライバ状態検
出手段によるドライバ状態情報に基づいて休憩警告の必
要度を決定する警告レベル決定手段と、この警告レベル
決定手段の出力に応じた態様で休憩を促す警告出力を発
する警告出力手段とからなる構成とした。

【０００７】

【作用】請求項１に係る車両用運転警告装置の警告レベ
ル決定手段は、進路情報出力手段による走行注意箇所情
報と、ドライバ状態検出手段によるドライバの疲労度ま
たは覚醒度を表すドライバ状態情報とに基づいて走行注
意箇所についての警告の必要度を決定し、その出力に応
じた態様で警告出力手段が警告を発する。

【０００８】請求項２に係る車両用運転警告装置の警告
レベル決定手段は、進路情報出力手段による走行注意箇
所情報と、車両状況検出手段が検出する車両の走行速
度、走行路面状態等の車両の走行状態に係る情報と、ド
ライバ状態検出手段によるドライバの疲労度または覚醒
度を表すドライバ状態情報とに基づいて走行注意箇所に
ついての警告の必要度を決定し、その出力に応じた態様
で警告出力手段が警告を発する。

【０００９】請求項３に係る車両用運転警告装置の警告
レベル決定手段は、ドライバ状態検出手段によるドライ
バの疲労度または覚醒度を表すドライバ状態情報とに基
づいて休憩の必要度を決定し、この警告レベル決定手段
の出力に応じた態様で休憩を促す警告出力を発する。

【００１０】

【実施例】本発明の実施例を添付図面に基づいて以下に
説明する。

【００１１】図１は発明に係る車両用運転警告装置の機
能ブロック図、図２は図１の現在位置検出部のブロック
図、図３は走行注意箇所検出手法、図４は警告レベル決
定手段のブロック図、図５は(a)表示指令キー、(b)地図
表示による休憩警告出力例、図６は(a)スピーカ、(b)ヘ
ッドアップディスプレ（以下「ＨＵＤ」という。）、
(c)画像表示部による警告出力例、図７は警告開始タイ
ミングを示す図である。

【００１２】図１において、車両用運転警告装置１は、
進路情報出力手段２、車両状況検出手段３、ドライバ状
態検出手段４、警告レベル決定手段５、および警告出力
手段６とからなる。

【００１３】進路情報出力手段２は、走行注意箇所情
報、休憩可能箇所情報を含む道路地図情報を出力する地
図情報出力手段７、車両の現在位置情報を出力する現在
位置情報出力手段８、この現在位置の近傍の走行注意箇
所情報および休憩可能箇所情報を選別するデータ選別手
段９とからなり、進路上の走行注意箇所、休憩可能箇
所、現在地詳細に関する進路情報２ａを表１に示す如く
出力する。

【００１４】

【表１】

【００１５】進路情報出力手段２の地図情報出力手段７
は、車載のＣＤ−ＲＯＭ装置、無線通信による地域情報
システム等により構成され、道路幅や制限速度等の詳細
情報、カーブや踏切等の走行注意箇所情報、休憩可能箇
所情報等を含む道路地図情報２ｂを出力する。

【００１６】進路情報出力手段２の現在位置情報出力手
段８は、車両の現在位置情報２ｃを出力し、例えば、図
２の車速センサ８ａおよびレートセンサ８ｂとによる慣
性航法装置８ｃ、ＧＰＳ（グローバル・ポジショニング
・システム）等によって構成される。

【００１７】進路情報出力手段２のデータ選別手段９
は、車両の現在地点についての道路幅、制限速度等の詳
細情報の選別、車両の現在地点近傍の休憩可能箇所の選
別および、地図情報出力手段７の出力中の進路前方の所
定範囲内の走行注意箇所情報の選別を行う。

【００１８】走行注意箇所情報の選別は、図３に示すご
とく、現在位置情報出力手段８の車両の現在地点Ｃと進
行方向情報とに基づいて、その前方の所定範囲Ｄ内の走
行注意箇所であるカーブＢの情報を地図情報出力手段７
による道路地図情報から選別する。

【００１９】車両状況検出手段３は、警告レベルの補正
のために、車室内音量、車速、外部の明るさ、路面状況
等の車両の内外の現在の状況を各種センサによって検出
し、車両状況情報３ａとして警告レベル決定手段５に送
る。表２は検出項目とそのセンサの例を示す。

【００２０】

【表２】

【００２１】ドライバ状態検出手段４は、ドライバの疲
労や覚醒の程度を検出するために、ハンドル等の運転操
作情報、車室内カメラ等による運転者の身体状況等をド
ライバ状態情報４ａとして警告レベル決定手段５に送
る。表３は検出要素とその検出項目の例を示す。

【００２２】

【表３】

【００２３】警告レベル決定手段５は、データプロセッ
サ等により構成され、上記進路情報出力手段２、車両状
況検出手段３および、ドライバ状態検出手段４からの情
報に基づいて必要な警告の程度を決定する。

【００２４】詳細には、警告レベル決定手段５は、図４
に示すごとく、注意度ランク区分プロセッサ１０、疲労
度ランク区分プロセッサ１１、および警告レベル決定プ
ロセッサ１２とからなる。必要なら、警告レベル補正プ
ロセッサ１３を付加する。

【００２５】注意度ランク区分プロセッサ１０は、進路
情報出力手段２による走行注意箇所情報に基づいて、表
４に示す如く、注意対象に対応する注意度ランクの区分
Ａ〜Ｅを決定する。

【００２６】

【表４】

【００２７】疲労度ランク区分プロセッサ１１は、ドラ
イバ状態検出手段４によるドライバ状態情報基づいて、
表５に示す如く、疲労状況に対応する疲労度ランクの区
分ａ〜ｅを決定する。

【００２８】

【表５】

【００２９】警告レベル決定プロセッサ１２は、上記注
意度ランクと疲労度ランクの両ランク区分に基づいて警
告の必要度を５段階で表した１〜５の警告レベルを表６
の如く決定し、この警告レベル区分を疲労度ランク区分
とともに、警告情報５ａとして出力する。上記警告レベ
ル区分１〜５は、警告の必要度が最小から最大までの程
度に対応する。

【００３０】

【表６】

【００３１】警告レベル補正プロセッサ１３は、上記車
両状況情報中の基準を越えた項目に応じて上記警告情報
５ａについてランクアップ補正を行い、警告出力手段６
に送る。

【００３２】警告出力手段６は、警告生成部１４、地図
画像の表示等を制御する表示制御部１５、画像表示と操
作入力が可能な画像表示部１６、スピーカ１７、ＨＵＤ
１８とから構成される。

【００３３】警告生成部１４は、警告レベル決定手段５
による警告情報５ａ中の疲労度ランク区分に対応して表
７に示す如くの態様の休憩警告信号を生成し、また、同
警告情報５ａ中の警告レベル区分に対応して表８に示す
如くの態様の進路警告信号を生成する。

【００３４】

【表７】

【００３５】

【表８】

【００３６】表示制御部１５は、進路情報出力手段２に
よる道路地図情報２ｂ、現在位置情報２ｃおよび警告生
成部１４の出力および乗員による操作入力に基づいて画
像表示部１６の表示制御を行う。

【００３７】具体的には、疲労度ランクが区分ｄの場合
は、図５（ａ）に示す如く、画像表示部１６に休憩所を
表示するための指令キーＥを表示し、キー操作の場合ま
たは疲労度ランクが区分ｃの場合は、同図（ｂ）の如
く、近傍の休憩所位置Ｆと現在位置Ｃからの距離の案内
Ｇを画像表示部１６に表示する。

【００３８】車室内のスピーカ１７および前面ガラスに
よるＨＵＤ１８は、警告生成部１４の休憩警告信号に応
じて、大小の音声、色表示によってそれぞれ休憩の警告
を出力する。

【００３９】疲労度ランクが区分ａの場合は、各出力部
１５、１７、１８に非常措置の予告出力を送るととも
に、接続する図示せぬ車両制御系が警告出力信号を受け
て非常措置（ハザード点滅と制動）に入る。

【００４０】進路警告信号に対しては、例えば急カーブ
の手前において図６に示す如く、（ａ）の大小音声によ
るスピーカ予告Ａ、（ｂ）のＨＵＤによる色別表示、
（ｃ）の地図画像Ｂと案内Ｄによる画像表示の各態様の
出力を行う。その警告のタイミングは、図７に示す如
く、走行注意箇所Ｂまでの距離を警告レベル１〜４に対
応させた位置Ｔ１〜Ｔ４に設定する。

【００４１】上記構成でなる車両用運転警告装置の作用
について以下に説明する。

【００４２】図１のドライバ状態検出手段４によるドラ
イバの疲労度または覚醒度を表すドライバ状態情報に基
づいて警告レベル決定手段５が休憩の必要度を決定し、
この警告レベル決定手段の出力に応じて警告出力手段５
がそれぞれの設定されている態様で休憩を促す警告出力
を発する。

【００４３】進路情報出力手段２が車両現在位置近傍の
走行注意箇所を検出した場合には、進路情報出力手段２
による進路情報に含まれる走行注意箇所情報と、ドライ
バ状態検出手段４によるドライバの疲労度または覚醒度
を表すドライバ状態情報とに基づいて警告レベル決定手
段５が警告の必要度を決定する。

【００４４】必要なら、車両状況検出手段３が検出する
車両の走行速度、走行路面状態等の車両の走行状態に係
る車両状況情報によって警告レベルを補正し、この警告
レベルに応じた態様でかつ、進路情報出力手段２による
進路情報に含まれる車両の現在位置情報に合わせたタイ
ミングで警告出力手段６が警告を発する。

【００４５】このように、発明に係る車両用運転警告装
置は、ドライバ状態に合せて警告するのでドライバに対
して警告による煩わしさを与えることなく、走行注意箇
所について必要に応じた適切な警告を行うことができ、
また、ドライバ状態に合せて適切な休憩警告を行うこと
ができる。

【００４６】また、車両状況検出手段による警告レベル
の補正を付加した場合には、車両状況情報に応じたより
適切な警告を行うことができる。そして、走行注意箇所
についての警告、休憩の警告、および近傍の休憩所の案
内は、必要により分離して構成することが可能である。

【００４７】なお、地図情報出力手段７、現在位置情報
出力手段８、表示制御部１５、および画像表示部１６
は、いわゆるナビゲーションシステムを構成し、本発明
に係る車両用運転警告装置は、上記ナビゲーションシス
テムに付加する形で構成するのが一般的である。

【００４８】

【発明の効果】以上に説明したごとく、走行注意箇所情
報を含む進路情報を出力する手段、ドライバ状態情報を
検出する手段、警告の必要度を決定する手段、および警
告を出力する手段とから請求項１に係る車両用運転警告
装置を構成したので、走行注意箇所情報とドライバ状態
情報とに基づいて警告の必要度が決定され、その決定に
応じた態様で警告が出力される。

【００４９】したがって、ドライバの状態に合せて警告
が行われるので、ドライバに対して警告による煩わしさ
を与えることなく、必要に応じた適切な警告を行うこと
ができる。

【００５０】また、走行注意箇所情報を含む進路情報を
出力する手段、ドライバ状態情報を検出する手段、車両
状況を検出する手段、警告の必要度を決定する手段、お
よび警告を出力する手段とから請求項２に係る車両用運
転警告装置を構成したので、走行注意箇所情報とドライ
バ状態情報と車両状況情報とに基づいて警告の必要度が
決定され、その決定に応じた態様で警告が出力される。

【００５１】したがって、ドライバの状態にあわせた警
告が行われるので、ドライバに対して警告による煩わし
さを与えることなく、かつ、車両状況に応じた適切な警
告を行うことができる。

【００５２】また、休憩可能箇所情報を含む進路情報を
出力する手段、ドライバ状態を検出する手段、休憩警告
の必要度を決定する手段、および休憩警告を出力する手
段とから請求項３に係る車両用運転警告装置を構成した
ので、ドライバ状態情報に基づいて休憩警告の必要度が
決定され、その決定に応じた態様で休憩警告が出力され
る。

【００５３】したがって、ドライバの状態に応じた休憩
警告が行われるので、ドライバに対して警告による煩わ
しさを与えることなく、休憩の必要に応じた適切な警告
を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】発明に係る車両用運転警告装置の機能ブロック
図

【図２】図１の現在位置検出部のブロック図

【図３】走行注意箇所検出手法

【図４】警告レベル決定手段のブロック図

【図５】(a)表示指令キー、(b)地図表示による休憩警告
出力例

【図６】(a)スピーカ、(b)ＨＵＤ、(c)画像表示部によ
る警告出力例

【図７】警告開始タイミングを示す図

【符号の説明】

１…車両用運転警告装置２…進路情報出力手段３…車両状況検出手段４…ドライバ状態検出手段５…警告レベル決定手段６…警告出力手段７…地図情報出力手段８…現在位置情報出力手段９…データ選別手段１０…注意度ランク区分プロセッサ１１…疲労度ランク区分プロセッサ１２…警告レベル区分プロセッサ１３…警告レベル補正プロセッサ１４…警告生成部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】車両の現在位置を検出してこの現在位置
の近傍の走行注意箇所情報を出力する進路情報出力手段
と、当該車両のドライバの疲労度または覚醒度をドライ
バ状態情報として検出するドライバ状態検出手段と、こ
れら進路情報出力手段およびドライバ状態検出手段によ
る走行注意箇所情報とドライバ状態情報とに基づいて走
行注意箇所についての警告の必要度を決定する警告レベ
ル決定手段と、この警告レベル決定手段の出力に応じた
態様で警告出力を発する警告出力手段とからなる車両用
運転警告装置。
【請求項２】車両の現在位置を検出してこの現在位置
近傍の走行注意箇所情報を出力する進路情報出力手段
と、当該車両の走行速度、走行路面状態等の車両状況を
検出する車両状況検出手段と、当該車両のドライバの疲
労度または覚醒度をドライバ状態情報として検出するド
ライバ状態検出手段と、これら進路情報出力手段、車両
状況検出手段およびドライバ状態検出手段による走行注
意箇所情報、車両状況情報およびドライバ状態情報に基
づいて走行注意箇所についての警告の必要度を決定する
警告レベル決定手段と、この警告レベル決定手段の出力
に応じた態様で警告出力を発する警告出力手段とからな
る車両用運転警告装置。
【請求項３】車両の現在位置を検出してこの現在位置
の近傍の休憩可能箇所情報を出力する進路情報出力手段
と、当該車両のドライバの疲労度または覚醒度をドライ
バ状態情報として検出するドライバ状態検出手段と、こ
のドライバ状態検出手段によるドライバ状態情報に基づ
いて休憩警告の必要度を決定する警告レベル決定手段
と、この警告レベル決定手段の出力に応じた態様で休憩
を促す警告出力を発する警告出力手段とからなる車両用
運転警告装置。