JPH0532446A - 透水性常温混合物およびその製造方法 - Google Patents
透水性常温混合物およびその製造方法Info
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- JPH0532446A JPH0532446A JP27899791A JP27899791A JPH0532446A JP H0532446 A JPH0532446 A JP H0532446A JP 27899791 A JP27899791 A JP 27899791A JP 27899791 A JP27899791 A JP 27899791A JP H0532446 A JPH0532446 A JP H0532446A
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Abstract
表面に厚い被膜を形成して、耐水性、耐流動性、耐摩耗
性に優れた透水性常温混合物とその製造方法を提供する
ものである。 【構成】 ゴムおよび/または熱可塑性高分子重合物に
より改質された高濃度で高粘性を有する改質アスファル
ト乳剤により、骨材の表面を被覆し、その被覆膜中に、
フィラーと水硬性無機材料とを分散させた透水性常温混
合物とその製造方法である。
Description
路、工場構内通路、空港などにおける表層などの舗装材
として常温で施工できる透水性常温混合物およびその製
造方法に関する。
市街地およびその周辺は、舗装や構造物によって、所
謂、在来の土の面が激減し、雨水等の浸透が妨げられ、
樹木の枯死、地盤沈下、集中豪雨による河川の氾濫等の
障害が屡々発生している。透水性舗装は、このような問
題に対処して実施されたもので、舗装路画からの雨水等
を直ちに浸透排水することにより、これらの障害を防止
する機能を有している。
雨水等を下部に浸透させるために、その空隙率は最低1
5〜25%程度必要とされている。そのため、通常の舗
装用混合物とは骨材配合が大きく違い、例えば、開粒度
アスファルトコンクリートのように粗骨材が多く配合し
てあり、骨材同志のかみ合わせが乏しい混合物となって
いる。したがって、交通荷重に対する変形抵抗性に劣る
ため、透水性舗装用混合物は、これまで、主として歩道
用としてしか採用されていなかった。
道へも試みられるようになり、注目を集めている。
装構造、気象条件などにより、アスファルト舗装にはわ
だち掘れ、凹凸、平担性の低下、流動性現象などが目立
って発生してきている。また、冬季におけるスパイクや
タンヤチェーンによる摩耗等により、舗装表面は著しい
損耗を受けている。このため、降雨時には舗装表面に水
溜りができ、ハイドロプレーニング現象、スリップ、水
はねやスモーキングによる視野障害等によって起こる運
転ミスが懸念され、大きな事故原因の一つとなって、交
通安全上重大な問題となっている。このような事情か
ら、その対策が急務となり、車道においても透水性舗装
の実用化が急がれ、現在、各地において試験的に透水性
舗装が実施されている段階である。
を排水性舗装と呼んでいる。排水性舗装では、路盤、路
床に雨水等を浸透させると支持力を低下さることから、
一般に排水性舗装の下層は密な舗装として、浸透してき
た雨水等を路肩に排水させる構造となっている。また、
排水性舗装は、大きな空隙を有していることから、その
空隙が車輛の走行音を吸収するため、騒音の低減効果が
あり、低騒音舗装と呼ばれることもあり、市街地道路の
街路舗装としても注目されている。
通常の舗装用混合物に比べて、より大きな空隙を持って
いるため、即ち、骨材配合において、細粒分が少ないた
めに、骨材のかみ合わせ効果による強度は期待できな
い。したがって、排水性舗装用混合物の安定度を高める
ためには、骨材間を強く接着させる強い把握力を持った
結合材が必要となる。また、排水性舗装用混合物は、一
般の車道、高速道路等に使用されるため、動的安定度の
高い性能が要求される。そのためには、軟化点が高く、
60℃粘度の高い結合材を使用する必要がある。
の結合材としては、ポリマーで改質された改質アスファ
ルトで、社団法人日本道路協会発行の「アスファルト舗
装要綱」に記載されている改質アスファルトII型より
はるかに軟化点が高く、60℃における粘度の高い(約
20万ポアズ以上)超高粘度の改質アスファルトが使用
されている。さらに、排水性舗装用混合物は、その大き
な空隙のため、直接日光や空気の影響を受けて劣化し易
いので、骨材に対する結合材の膜厚を厚くする必要があ
る。そのために、結合材の高温時における粘度を高くし
て、作業時の「ダレ」を少なくする必要があり、前記の
超高粘度改善アスファルトの使用は勿論のこと、改質ア
スファルトやストレートアスファルトに植物性繊維、繊
維質フィラー等を併用して使用する場合もある。
物の製造や舗設は、すべて加熱式で行なわれるため、使
用する超高粘度改質アスファルトや植物性繊維入り改質
アスファルト等は、温度変化による粘度の変動が大きい
ので、温度管理に細心の注意を払う必要があり、技術的
にかなり難しい面があった。また、超高粘度改質アスフ
ァルトを使用することにより、高温時の流動抵抗性は改
善されるが、未だ、満足すべきものとは云い難く、さら
に一層の改善が要望されている。
望にこたえるものであって、常温で施工ができ、温度管
理の必要がなく、骨材表面が高濃度および高粘度の改質
アスファルト乳剤の厚い被膜で被覆され、その被膜中に
フィラーと水硬性無機材料を分散させることにより、作
業中に「ダレ」を発生させることがなく、水硬性無機材
料による水和反応で改質アスファルト乳剤の分解硬化後
は、骨材表面に改質アスファルトの強固で厚い被膜を形
成することにより、優れた耐久性、耐流動性、耐摩耗性
を兼ね備えた透水性常温混合物およびその製造方法を提
供するものである。
ルト乳剤中のアスファルトまたはアスファルト乳剤にゴ
ムおよび熱可塑性高分子重合物から選ばれた1種または
2種以上を混和して改質した改質アスファルト乳剤によ
り被覆し、該被覆膜中にフィラーと水硬性無機材料が分
散していることを特徴とする透水性常温混合物、および
骨材100重量部に対し、フィラー1〜5重量部と水硬
性無機材料1〜15重量部と、アスフアルト乳剤中のア
スファルトまたはアスファルト乳剤にゴムおよび熱可塑
性高分子重合物から選ばれた1種または2種以上を混和
して改質した改質アスファルト乳剤3〜15重量部とを
添加混合することを特徴とする透水性常温混合物の製造
方法を要旨とするものである。
ファルト舗装に用いられる骨材と変るところはない。ま
た、本発明において、前記「アスファルト舗装要綱」の
記載にしたがって、2.36mmふるいに止まる骨材を
粗骨材といい、2.36mmふるいを通過し、且つ0.
075mmふるいに止まる骨材を細骨材および0.07
5mmふるいを通過するものをフィラーというものとす
る。
石、クラッシャーラン、スクリーニングス、砕石ダス
ト、砂などである。このほか、明色骨材、硬質骨材も用
いることができる。明色骨材には、たとえば、ルクソバ
イト、シノパール、アルミニウム粒、陶磁器粒、プラス
チツク粒、着色骨材などがある。硬質骨材には、たとえ
ばエメリー、シリカサンドなどがある。フィラーとして
は、スクリーニングのフィラー分、石粉、焼却炉灰、ク
レー、タルク、フライアッシュ、カーボンブラックなど
である。このほか、ゴム粉粒、コルク粉粒、木質粉粒、
樹脂粉粒、無機繊維、パルプ、合成繊維、炭素繊維等の
短繊維をフィラーの一部として併用することもできる。
量は、骨材の種類、フィラーの種類、改質アスファルト
乳剤の組成などにより変り得るが、通常、1〜5重量部
程度の範囲である。1重量部未満の場合には、骨材表面
に改質アスファルト乳剤の厚い被覆膜を形成させるのに
不十分であり、一方、5重量部を上回る場合には、骨材
に対する改質アスファルト乳剤の接着性および被覆性が
かえって低下する傾向にある。
は、セメント、無水石膏、半水石膏、粉末状高炉スラグ
などである。セメントとしては、普通ポルトランドセメ
ント、早強ポルトランドセメント、超早強ポルトランド
セメント、中庸熱ポルトランドセメント、白色ポルトラ
ンドセメント、高炉セメント、シリカセメント、フライ
アッシュセメント、アルミナセメント、膨張セメント、
耐硫酸塩セメント、ジェットセメント、高炉コロイドセ
メント、コロイドセメント、超速硬セメントなどであ
る。
量部に対して、通常、1〜15重量部程度、より好まし
くは3〜9重量部程度である。水硬性無機材料の量が、
1重量部未満の場合は、透水性常温混合物における硬化
体の安定度が低下するのに対し、15重量部を超える場
合には、透水性常温混合物における硬化体の剛性が強く
なり過ぎて、たわみ性がなくなり、亀裂発生の原因とな
る。なお、水硬性無機材料とともに、必要に応じて、公
知のセメント用混和材、たとえば、収縮補償材、硬化促
進材、硬化遅延材、分散剤、空気連行剤、増粘剤、減水
剤、充填材などを併用することができる。
る界面活性剤の種類により、カチオン系、アニオン系、
ノニオン系などに分類されるが、本発明で使用するアス
ファルト乳剤は、改質アスファルト乳剤であれば、すべ
てのタイプのものが使用される。
およびノニオン系の改質アスファルト乳剤としては、天
然アスファルト、ストレートアスファルト、ブローンア
スファルト、セミブローンアスファルト、溶剤脱瀝アス
ファルト(たとえば、プロパン脱瀝アスファルト)など
の石油アスファルトの1種または2種以上に、ゴムおよ
び熱可塑性高分子重合物から選ばれた1種または2種以
上を混和するプレミックスタイプによる方法で改質した
改質アスファルトを乳化剤、分散剤、安定剤等を使用し
て水中に乳化分散させた水中油滴型の改質アスファルト
乳剤であって、骨材、フィラーおよび水硬性無機材料と
の混合が良好な改質アスファルト乳剤を使用する。また
はゴムおよび熱可塑性高分子重合物から選らばれた1種
または2種以上を直接水中油滴型のアスファルト乳剤に
混和するポストミックスタイプによる方法で改質した改
質アスファルト乳剤を使用する。
よび熱可塑性高分子重合物は、たとえば、天然ゴム、ガ
タバーチャ、環化ゴム、スチレン・ブタヂェンゴム、ス
チレン・エソプレンゴム、イソプレンゴム、ポリイソブ
チレンゴム、ブタヂェンゴム、クロロプレンゴム、プチ
ルゴム、ハロゲン化ブチルゴム、塩素化ポリエチレン、
クロロスルホン化ポリエチレン、エチレンプロピレンゴ
ム、EPTゴム、アルフィンゴム、スチレン・ブタヂェ
ンブロック重合ゴム、スチレン・イソプレンブロック重
合ゴムなどのゴム、およびエチレン・酢酸ビニール共重
合物、エチレン・アクリレート共重合物、ポリエチレ
ン、酢酸ビニール・アクリレート共重合物などの熱可塑
性高分子重合物である。これらの1種または2種以上が
使用される。また、ゴムおよび熱可塑性高分子重合物
は、種々の形状、形態のものが使用される。たとえば、
粉末状のもの、粒状のもの、ラテックス状のもの、エマ
ルジョン状のもの、水性状のものなどである。これらの
ラテックス状のもの、エマルジョン状のもの、水性状の
ものはポストミックスタイプの方法による改質アスファ
ルト乳剤に使用される。勿論、これらは、プレミックス
タイプの方法による改質アスファルト乳剤にも使用され
る。
に、接着性、相溶性を改善するために、粘着付与剤とし
て熱可塑性固形樹脂や固形状ゴム、液状樹脂、軟化剤、
可塑剤などを添加することも行なわれる。たとえば、ロ
ヂンとその誘導体、テルぺン樹脂や石油樹脂とその誘導
体、アルキッド樹脂、アルキルフェノール樹脂、テルペ
ンフェノール樹脂、クマロンインデン樹脂、合成テルペ
ン樹脂、アルキレン樹脂、ポリイソブチレン、ポリブタ
ヂェン、ポリブヂン、イソブチレンとブタヂェンの共重
合物、鉱油、プロセスオイル、パイン油、アンスラセン
油、松根油、可塑剤、動植物油、重合油等である。ま
た、老化防止剤、酸化防止剤、硫黄等も添加することが
できる。さらにまた、改質アスファルト乳剤の粘度調整
を目的にMC、CMC、HEC、PVA、ゼラチンなど
の水溶性高分子保護コロイドを添加することができる。
と、ゴムおよび熱可塑性高分子重合物の配合割合は、ア
スファルト100重量部に対して10〜100重量部程
度、より好ましくは、20〜50重量部程度である。ゴ
ム、熱可塑性高分子重合物の量が10重量部未満の場合
は、改質アスファルト乳剤が分解、硬化した後における
改質アスファルトの骨材に対する接着力、把握力が劣る
のに対し、100重量部を超える場合には、凝集力が強
すぎて、かえって骨材からの剥離が生じ易く、また、経
済的でない。また、改質アスファルト乳剤中のアスファ
ルトとしては、分解、硬化した後の特性を考慮して、針
入度(25℃)が40〜300程度のものを使用するこ
とが好ましい。改質アスファルト乳剤の蒸発残留物(固
形物)濃度は、通常、50〜70重量%程度であるが、
本発明ではなるべく濃度の高いものが好ましい。
剤としてアスファルト乳剤中に反応性の水溶性合成樹脂
ないし乳化状合成樹脂と、その硬化剤などを添加するこ
とができる。
00重量部に対して、通常、3〜15重量部程度、より
好ましくは5〜12重量部程度である。改質アスファル
ト乳剤の使用量が、3重量部未満の場合は、改質アスフ
ァルト乳剤の骨材に対する被覆膜厚が不十分で透水性常
温混合物としての優れた機能が発揮されず、耐久性が劣
るのに対して15重量部を超える場合には、透水性常温
混合物の安定性が、かえって低下する。
以下の手順により調製する。
代表的な各材料の組合わせの1例を示せば、表−1の通
りである。
程度の範囲のものの調製に適している。Aタイプの透水
性常温混合物の調製は、パグミルミキサなどのミキサを
用いて行なう。先ず、ミキサに所要量の5号砕石を投入
し、ついで、粗目砂、フィラー、水硬性無機材料の順に
所要量を添加して、空練り混合を約3〜5秒程度行な
う。その後、この混合物に改質アスファルト乳剤の所要
量を添加して、ミキサ内で約15〜25秒程度混合する
ことにより、本発明の透水性常温混合物を得ることがで
きる。即ち、骨材表面が、高濃度および高粘度の改質ア
スファルト乳剤の厚い被膜で被覆され、その被覆膜中
に、フィラーと水硬性無機材料が分散していて、作業中
に「ダレ」を生じることがなく、しかも、水硬性無機材
料による水和反応で改質アスファルト乳剤が分解、硬化
した後は、骨材表面に改質アスファルトの強固な厚い被
膜が形成される透水性常温混合物を得ることができる。
質アスファルト乳剤に由来する水分だけで充分である
が、それだけでは不足する場合、たとえば、水硬性無機
材料の水和のための水が不足する場合、混和材、充填材
などを併用する場合、作業性を確保するために稠度を調
製する場合などには、適宜水を補給してもよい。
度の範囲のものの調製している。Bタイプの透水性常温
混合物の調製方法は、5号砕石の代りに6号砕石を用い
ること以外は、上記1)の調製方法と変るところがない
ので省略する。
わた場合、即ち、5号砕石と6号砕石とを組合わせた場
合の調製方法でも勿論本発明の透水性常温混合物を得る
ことができる。
後、フィラー、水硬性無機材料と共に改質アスファルト
乳剤を添加し、混合することにより、本発明の透水性常
温混合物を得ることもできる。
各材料の配合割合などにより調製可能であるが、運搬お
よび舗設に要する時間と、舗設後の早期交通解放の要望
などを考慮して、通常2時間程度とすることが好まし
い。勿論、条件次第では、可使時間を適宜変えることが
できる。
アスファルト混合物と同様な舗設要領で、歩道や車道の
排水性舗装の表層として、舗設される。また、本発明の
透水性常温混合物を使用する場合、舗装方法、使用する
機械類などは、加熱を必要とない点を除いては、公知の
アスファルト混合物の場合と同様である。
詳しく説明する。
(針入度150〜200)70重量部に、プロセスオイ
ル5重量部、スチレン・ブタヂェンブロック重合ゴム2
0重量部、石油樹脂5重量部を混和して改質した改質ア
スファルトを、カチオン系界面活性剤で乳化したアスフ
ァルト乳剤(蒸発残留物70重量%)を改質アスファル
ト乳剤として使用した。
粗目砂10重量部、石粉1重量部、超早強ポルトランド
セメント(大阪セメント(株)製)4重量部を前記の順
に投入し、約3秒間の空練り混合を行ない、ついで、混
合しながら、改質アスファルト乳剤を10重量部投入
し、約15秒間混合した。
して、常温で片面50回の両面つきでマーシャル安定度
試験用供試体を作製し、室温(20℃)で7日間養生し
た後、マーシャル安定度試験(60℃、30分間)を行
なった。
隙率が18%、マーシャル安定度が1280Kg、フロ
ー値(1/100cm)が15であった。
て、ローラコンパクタで転圧し、30cm×30cm×
5cmの供試体を作製し、室温(20℃)で7日間養生
した後、社団法人日本道路協会発行の「舗装試験法便
欄」に記載のホイールトラッキング試験法により、試験
温度60℃、載荷重量(接地圧)6.4+0.15Kg
/cm2で試験したところ、密度は2.002g/cm
3で、動的安定度(DS)は15750回/mmであっ
た。
同じ手順で作製したものを、室温(20℃)で7日間養
生した後、ロスアンゼルス試験機にこの供試体を入れ、
10分間回転(300回転)させた後の損失量(カンタ
ブロ試験方法とも呼ぶ)を測定したところ3%であっ
た。
供試体と同じ手順で作製したものを、室温(20℃)で
7日間養生した後、透水試験を行なったところ、透水係
数は2.5×10−1cm/aecで透水性常温混合物
として十分な透水機能が得られた。
体と同じ手順で作製したものを、室温で7日間養生した
後、チェンラベリング試験(−10℃、1.5時間)を
行なったところ、すりへり量は0.5cm2で、通常の
密粒度アスコン(13)のすりへり量1.5〜2.0c
m2より小さい値であり、耐摩耗生に優れた透水性常温
混合物が得られた。
70重量%)60重量部に、SBRラテックス30重量
部、アクリル系エマルジョン10重量部を混和して改質
したアニオン系アスファルト乳剤(蒸発残留物62重量
%)を改質アスファルト乳剤として使用した。
粗目砂10重量部、石粉1重量部、超早強ポルトランド
セメント(大阪セメント(株)製)4重量部を前記の順
に投入し、約3秒間の空練り混合を行ない、ついで、混
合しながら改質アスファルト乳剤を10重量部投入し、
約20秒間混合した。
して、実施例−1と同様に試験を行なった。結果は、次
の通りであった。
893g/cm3、空隙率が24%、マーシャル安定度
が1250Kg、フロー値(1/100cm)が14で
あった。
1.912g/cm3、動的安定度(DS)が1680
0回/mmであった。
%であり、透水試験結果は、透水係数が4.0×10
−1cm/secであった。実施例−1と同様、十分透
水性機能を有する透水性常温混合物が得られた。
は、すりへり量が1.0cm2であった。
(針入度150〜200)63重量部に、プロセスオイ
ル7重量部値スチレン・イソプレンブロック重合ゴム2
0重量部、エチレン・酢酸ビニール共重合物5重量部、
石油樹脂5重量部を混和して改質した改質アスファルト
を、ノニオン系界面活性剤で乳化したアスファルト乳剤
(蒸発残留物70重量%)を改質アスファルト乳剤とし
て使用した。
6号砕石51重量部、粗目砂10重量部、石粉1重量
部、ライオンハイセットセメント(大阪セメント(株)
製)4重量部を前記の順に投入し、約5秒間の空練り混
合を行ない、ついで、混合しながら改質アスファルト乳
剤10重量部を投入し、約20秒間混合した。
して、実施例−1と同様に試験を行なった。結果は、次
の通りであった。
965g/cm3、空隙率が21%、マーシャル安定度
が1300Kg、フロー値(1/100cm)が15で
あった。ホイールトラッキング試験結果は、密度が1.
983g/cm3、動的安定度(DS)が17500回
/mmであった。
であり、透水試験結果は、透水係数が3.0×10−1
cm/secであった。実施例−1および実施例−2と
同様に、十分透水性機能を有する透水性混合物が得られ
た。
は、すりへり量が1.0cm2であった。
配合の加熱した骨材(但し、セメントは石粉に置き替え
る)に、加熱溶融したストレートアスファルト(針入度
60〜80)5重量部を配合した混合物を使用して、実
施例−1と同様に試験を行なった結果は、次の通りであ
った。
899g/cm3、空隙率が23%、マーシャル安定度
が230Kg、フロー値(1/100cm)が28であ
った。
1.902g/cm3、動的安定度(DS)は、測定不
可の状態で、試験開始後約20分で供試体が破壊した。
%であり、透水試験結果は、透水係数が3.0×10
−1であった。
は、試験中に骨材が飛散して測定不可であった。
材配合の加熱した骨材(但し、セメントは石粉に置き替
える)に、加熱溶融した60℃における粘度が20万ポ
アズ以上の市販の改質アスファルト4.8重量部を配合
した混合物を使用して、実施例−1と同様の試験を行な
った。結果は、次の通りであった。
965g/cm3、空隙率が21%、マーシャル安定度
が610Kg、フロー値(1/100cm)が23であ
った。
1.998g/cm3、動的安定度(DS)が、350
0回/mmであった。
0%であり、透水試験結果は、透水係数が4.0×10
−1cm/secであった。さらにまた、チェンラベリ
ング試験結果は、すりへり量が10.0cm2であっ
た。
ると、表−2のようになる。
と、比較例−1および比較例−2を対比すれば、透水係
数は、いずれも10−1のオーダーで透水機能を有して
いるが、比較例−1との対比においては、本発明の透水
性常温混合物は、加熱アスファルト混合物に比ベ、マー
シヤル安定度が約5倍、動的安定度(DS)は比較にな
らず、交通荷重に対する流動抵抗性が優れていることを
示している。また、チェンラベリング試験結果のすりへ
り量も比較にならず、耐摩耗が優れていることを示して
いる。さらに、比較例−2との対比においては、本発明
の透水性常温混合物は、超高粘度改質アスファルト加熱
混合物に比べ値マーシヤル安定度が約2倍、動的安定度
(DS)が約4倍であり、交通荷重に対して安定で、特
に夏季高温時の流動抵抗性に優れていることを示してい
る。また、チェンラベリング試験のすりへり量において
は、約10倍でかなり耐摩耗性に優れていることが分か
る。
実際の舗装に使用した。
ート舗装面に、タックコートとして浸透用カチオン系ア
スファルト乳剤(蒸発残留物52重量%)を0.3l/
m2の割合で散布した後、アスファルトフィニッシャー
を使用して、実施例−1の透水性常温混合物を100K
g/m2の割合で敷きならした。アスファルトフィニッ
シャーへの透水性常温混合物の供給は、通常の加熱アス
ファルト混合物の場合と同様に、ダンプトラックから行
なった。締固めは、アスファルトフィニッシャーのバイ
ブレーションによるだけで、ローラによる転圧は行なわ
なかったが、路面は平坦に仕上がっており、面荒れはな
かった。
常温混合物による舗装は、降雨時の排水機能は良好で、
ひび割れ、交通荷重による流動、アスファルトのフラッ
シュなどは、全く発生しておらず、極めて良好な状態に
あった。
のような効果がある。
製造できるので、設備および工程が簡略化され、温度管
理の必要がないので、品質の安定した製品を得ることが
できる。また、得られた透水性常温混合物は、製造時と
同様、加熱を必要としないで、常温で舗設作業ができ、
従来のような難しい温度管理の必要がなくなった。
面が高濃度および高粘度の改質アスファルト乳剤の厚い
被膜で被覆され、その被覆膜中にフィラーと水硬性無機
材料が分散した形になっているため、作業中に「ダレ」
を生じることがなく、しかも、少量の水硬性無機材料が
改質アスファルト乳剤の分解を促進し、改質アスファル
ト乳剤が分解、硬化した後は、改質アスファルトのより
強固な被膜となるので、日光や空気の影響に左右され
ず、耐候性に優れ、且つ、交通荷重に対する安定性、特
に夏季高温時の流動抵抗性に対し優れた効果を示す。
スファルト乳剤が分解、硬化した後の結合力が強いの
で、骨材の飛散がなく、且つ、耐摩耗性に優れている。
そのため、改質アスファルト乳剤を多く添加することを
可能として、夏季における流動抵抗性も高く、耐久性が
よい。また、冬季における耐摩耗性が良い。
の確保がしやすく、且つその保持性にまさり、本来の目
的である優れた透水機能を有する。
Claims (2)
- 【請求項1】 骨材の表面を、アスファルト乳剤中のア
スファルトまたはアスファルト乳剤にゴムおよび熱可塑
性高分子重合物から選ばれた1種または2種以上を混和
して改質した改質アスファルト乳剤により被覆し、該被
覆膜中にフィラーと水硬性無機材料が分散していること
を特徴とする透水性常温混合物。 - 【請求項2】 骨材100重量部に対し、フィラー1〜
5重量部と水硬性無機材料1〜15重量部とアスフアル
ト乳剤中のアスファルトまたはアスファルト乳剤にゴム
および熱可塑性高分子重合物から選ばれた1種または2
種以上混和して改質した改質アスファルト乳剤3〜15
重量部とを添加混合することを特徴とする透水性常温混
合物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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